評価:(4点/5点満点)
お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
1MORE SonoFlow Mini HQ20をご提供頂きました。
2025年5月に発売された1MORE製の子供向けワイヤレスヘッドホンです。
サイズがコンパクトなだけではなく、音量調節や音声フィードバック等の学習用機能も搭載。価格も手頃なので、初めてのワイヤレスヘッドホンに最適な1台になっております。

本記事で実際に使ってみた様子を詳しくレビューするので購入の参考にしてください。
メリット | デメリット |
・安くて買いやすい ・子供用に特化 ・音量自動制限 ・音声フィードバック ・マイクノイキャン優秀 ・マルチポイント対応 ・長持ちバッテリー ・低遅延モード ・軽量・コンパクト |
・耐久性が不安 ・有線接続できない ・操作カスタマイズなし ・防水性能なし |
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1MORE SonoFlow Mini HQ20のデザイン・サイズ・付属品をレビュー
1MORE(ワンモア)は2015年に設立され、世界60カ国以上にイヤホンを出荷している新進気鋭の中国オーディオメーカーです。
その製品はデザイン・性能に優れ、以下のとおり様々なアワードを受賞しております。
- CES innovation award:12回
- European Hardware Awards:3回
- VGP:40回
公式サイト>>1MORE
まずは1MORE SonoFlow Mini HQ20の外観・付属品をチェックしてきましょう。
デザイン
1MORE SonoFlow Mini HQ20は以下の4色展開。
- ブラック
- ブルー
- ピンク
- ホワイト
このうち、ご提供頂いたのはブラックです。
デザインはベーシックですが、子ども向けのせいか可愛いフォルム。
おそらく軽さを追求したようで素材は全て樹脂製でした。
かなり擦り傷が付きやすい印象なので、お子さんが使う場合には注意したいところですが、まぁー綺麗に使ってもらうのは諦めたほうが良いと思います・・・。
操作用の物理ボタンは全て右耳下部に搭載。左耳には何もありません。
物理ボタンの操作のカスタマイズはできず限定的。
操作 | 機能 |
電源ボタン1回押し | 再生/一時停止 |
電源ボタン長押し | 電源ON/OFF |
電源ボタン2回押し | 音声アシスタント |
+ボタン1回押し | 音量上げる |
+ボタン長押し | 曲戻し |
ーボタン1回押し | 音量下げる |
ーボタン長押し | 曲送り |
裏側のデザインはこんな感じ。明るい赤が可愛いですね。
イヤーパッドはプロテインレザー(人口皮革)。触り心地はしっとりして良い感じ。
イヤーパッドは直接肌に触れる部分なので質感が重要。低反発ではないもののしっかりしています。とは言え、どんなヘッドホンでも暑い時期は蒸れやすいので長時間使用には要注意。
ヘッドバンド裏側も同じ素材が使われているようですが、こっちは低反発っぽい質感。
頭の形にフィットしてくれるので、無駄な締め付けが軽減されます。
サイズ
1MORE SonoFlow Mini HQ20のサイズは153×145.5×184.5mm。
一般的なワイヤレスヘッドホンよりもコンパクトです。
特にイヤーカップのサイズが小さいので、大人が常用するのは厳しいでしょう。
中学校1年生の男子でもギリギリっぽいサイズ感でしたよ。
ヘッドバンドの幅は実測で26mmほど。ここは一般的なヘッドホンと変わらないサイズ感です。
ヘッドバンドはスライダーによりサイズ調整可能。小学生〜大学生までカバーできるとされていますが、実際に使ってみた感じでは、中学生くらいまでかな?と思いました。
スライダーの動きはボチボチ。そこまでスムーズではありません。
イヤーカップの中に耳が入るヘッドホンもありますが、1MORE SonoFlow Mini HQ20は耳をピタッと押さえるタイプ。
使い始めは窮屈に感じることがあるかもしれないので、慣れるまではサイズ調整に注意しましょう。タイトにし過ぎると頭が痛くなることもあると思います。
ヘッドバンドは折りたたみできませんが、イヤーカップは折り畳めるのでコンパクトに持ち運ぶこともできます。
重さも実測で180gと軽量です。これはかなり軽いっす。
なお、可動部分がかなり弱そうなので取り扱いには注意しましょう。結構プランプランしちゃってます笑
子どもが使うには心許ないないかもしれませんねぇ・・・。
付属品
1MORE SonoFlow Mini HQ20の付属品は以下のとおりです。
- マニュアル
- USB Type-Cケーブル
ケーブルはUSB Type-A to Type-Cのもの。
残念ながらUSB Type-Cポートは充電用で、有線接続で使用することはできませんでした。

1MORE SonoFlow Mini HQ20を実機レビュー
ここからは1MORE SonoFlow Mini HQ20を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
迫力ある音質
ヘッドホンにしろイヤホンにしろ最も重要なのは当然音質。いくら優れた機能が搭載されていたとしても音質が悪ければ本末転倒です。
1MORE SonoFlow Mini HQ20はサイズに似合わず大迫力の音質。
40mmダイナミックドライバーの実力は伊達ではありません。
音の傾向は低音域強めのバランスタイプ。
いわゆるドンシャリとは異なる力強さを感じます。
音場もそれなりに広く、初めてヘッドホンを使う人は特に音楽鑑賞や動画視聴をこれまで以上に楽しめると思います。
音量制限機能で子どもの耳を守る
1MORE SonoFlow Mini HQ20の大きな魅力は、世界保健機関(WHO)のガイドラインに基づいて設計された三段階の音量制限機能です。
初期設定は約85dBの安全な音量に抑えられており、子どもが誤って音量を上げすぎても聴力に過度な負担をかけないようになっています。
さらに、低・中・高の3つのモードを切り替えることで、学習内容や環境に合わせた音量の最適化が可能。
フロントのインジケーターライトが現在の音量モードを緑・黄・赤で表示するため、親が安全レベルをパッと確認できるのも安心ポイントです。
また、高音域の刺激を抑えるリミッターや、過度な騒音を感知すると自動的に音量を下げる仕組みも搭載されているため、長時間の使用でも耳の健康を守ることができます。
- 大きな音量:最大30分
- 中程度の音量:最大120分
- 小さい音量:無制限
子どもの耳は大人よりも敏感で疲れやすいため、こうした細やかな音量管理は、家庭での英語リスニングや読書音声教材などで特に役立つでしょう。
セルフボイスモニタリングで学習効率を高める
1MORE SonoFlow Mini HQ20には、自分の声をリアルタイムで確認できるセルフボイスモニタリング機能が搭載されています。
ヘッドホンを通して自分の声を聞き返すことで、発音やイントネーションのズレにすぐ気づくことができ、英語のスピーキング練習や音読トレーニングに効果があります。
録音して後から確認する従来の方法に比べ、話しながらその場で修正できるため、学習のテンポが崩れず、記憶への定着もスムーズに。
また、周囲の雑音をカットし、自分の声だけをクリアに聞けるため、自宅のリビングや環境音がある場所でも集中しやすいです。
子どもが「自分の声はどう聞こえるのか」を意識できることで、自発的な発音改善や表現力アップにもつながり、日常の英語学習を一段と効率的にしてくれるでしょう。
実際に使ってみたところ、最初はめちゃくちゃ違和感があります笑
自分の声を録音して聞くと変な感じがしますよね?あの感じで自分の話した声が、ほぼズレを感じずに耳に入ってくる印象です。
ただ、しばらく使っているとそれにも慣れてくるので続けていくべきです。
1MORE SonoFlow Mini HQ20なしで語学学習するよりも、圧倒的に効果があるので超おすすめできます。
イコライザーで自分好みの音質にできる
1MORE SonoFlow Mini HQ20のコンパニオンアプリにはイコライザーが搭載されおり、音質調整が可能です。
予め用意されている以下のプリセットのほか、自分好みでカスタマイズすることもできます。
- スタジオ
- 低音抑制
- 低音ブースト
- ラウドネス
- クラシック
- ポップ
デフォルトの「スタジオ」のままでも十分な音質ですが、僕が使うには低音が物足りなかったので「低音ブースト」が好みです。
ただお子さんが使う場合には、むしろ低音を抑制して刺激を抑えたほうが良いでしょう。
マイクのノイキャン性能が高い
1MORE SonoFlow Mini HQ20には通話用マイクのノイズキャンセル機能があり、効果が良い感じでした。
スピーカーから雑踏音をそこそこ大きなボリュームで流しながらマイクで収録した結果がこちら。
背景で鳴っている雑音が小さいですよね?
音質も悪いわけではないので、これなら外出中の音声通話はもちろん、オンラインでの双方向語学学習にもバッチリ使えそうです。
ペアリングは探してタップするだけ
1MORE SonoFlow Mini HQ20のペアリングは超簡単。購入後、電源を入れるとペアリングモードになります。
あとは接続したいスマホやタブレット等のBluetooth設定で「1MORE HQ20」を見つけてタップすればペアリング完了です。
しばらく子どもたちが使っていましたが、特に接続が不安定になることもありませんでしたよ。
マルチポイント接続に対応
1MORE SonoFlow Mini HQ20は複数の端末と接続できるマルチペアリングはもちろん、デバイス間の切り替えが簡単なマルチポイントにも対応していました。
通常複数のデバイスとの接続を切り替えるには、接続中のデバイスとのペアリングを解除しなければ別のデバイスに接続できません。
マルチポイント接続に対応していれば、切り替え操作不要で音が流れているデバイスに勝手に接続してくれます。
例えばAndroidで音楽を聴いている時にiPhoneにLINEの音声着信があった場合、Androidの音楽再生が停止され、そのまま音声通話することができました。
なお、2台目以降のデバイスと接続する場合には、音量上げるボタン+音量下げるボタン長押しでペアリングモードになりますよ。
最大65時間の連続再生が可能なバッテリー持ち
スペックによると1MORE SonoFlow Mini HQ20の連続再生時間は65時間。
1日2時間使っても、1ヶ月以上は充電しなくてもOKなバッテリー持ちになります。
これだけ長く使えれば十分ですよね。
また、フル充電までにかかる時間は約1時間30分なんですが、10分の充電で5時間再生できる延命機能にも対応。
やばい!今日は授業あるのにバッテリーがなくなりそう!
そんな場合でも10分待てば、1コマ以上の授業を受講できちゃいそうです。
各種設定はコンパニオンアプリで
1MORE SonoFlow Mini HQ20にはコンパニオンアプリ「1MORE」があります。
ここまでのレビューで殆ど紹介していますが、1MOREアプリ上で各種設定。本体では機能のON/OFFができないのでご注意ください。
スマホとペアリングができていれば、自動認識してくれるので接続も簡単です。
アプリに表示されるカラーが選べるのがユニーク。自動認識ならなお良いけど笑
ゲームモード(低遅延モード)搭載
ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンはBluetoothで音声データを伝送する使用上、どうしても遅延は発生してしまいます。
実際に息子が英会話の授業で試したところ、映像と音声のズレが気になったそうです。
ただ1MORE SonoFlow Mini HQ20には低遅延モードがあります。
映像授業を受講する時には、必ず有効にしておきましょう。
ちなみに1MORE SonoFlow Mini HQ20でゲームをする場合には、低遅延モードを有効にしておけば、それなりに音ズレが解消できます。

1MORE SonoFlow Mini HQ20が子どもにおすすめな理由
1MORE SonoFlow Mini HQ20が特にお子さんにおすすめできるポイントを紹介していきます。
音量制限で耳を守る子ども用ヘッドホン
HQ20はWHO基準に沿った三段階の音量制限を備えた子ども用ヘッドホンで、過剰な音量による聴力ダメージを防ぎます。
LEDインジケーターにより現在の音量モードがひと目で確認でき、親子で安心して使える設計です。
英語学習に最適なセルフボイスモニタリング搭載
1MORE SonoFlow Mini HQ20のセルフボイスモニタリング機能は、子どもが英語の発音や音読練習をするとき、自分の声をリアルタイムで確認できるため、学習効率を飛躍的に高めます。
録音しなくてもその場で発音を修正できるため、英語学習用ヘッドホンとして非常に優れています。
軽量で快適な装着感は家庭学習向き
約181gの軽量設計と柔らかいイヤーパッドで、長時間の家庭学習やオンライン授業でも耳が疲れにくいのが特徴です。
小さな頭でもしっかりフィットするデザインは、子ども用ヘッドホンとして重要なポイントです。
高い遮音性と自然な音質で集中力をサポート
HQ20は外部の騒音をしっかりカットし、英語のリスニングや読書教材の音声が聞き取りやすいクリアな音質を提供します。
音量を無理に上げる必要がないため、耳に優しい学習環境を整えます。
長時間バッテリーで毎日の学習に最適
最大65時間のバッテリーを搭載しており、充電を気にせず英語学習や音楽鑑賞に使えます。折りたたみ可能なデザインで、家庭内の移動や旅行にも持ち運びやすいのが魅力です。

1MORE SonoFlow Mini HQ20のスペック・仕様
1MORE SonoFlow Mini HQ20のスペックは以下のとおりです。
サイズ | 153×145.5×184.5mm |
重さ | 181g |
再生時間 | 最大65時間 |
アクティブノイズキャンセリング | なし |
外音取り込みモード | なし |
コンパニオンアプリ | あり |
イコライザー | あり |
空間オーディオ | なし |
低遅延モード | あり |
マルチポイント接続 | あり |
着脱検知機能 | なし |
バッテリー容量 | 500mAh |
急速充電 | 10分充電で5時間再生 |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
Bluetooth Ver. | 5.3 |
通信距離 | 10m |
防塵防水 | なし |
チップ(SoC) | 不明 |
対応コーデック | SBC,AAC,LDAC |
対応プロファイル | HFP/HSP/A2DP/AVRCP |
ドライバーサイズ | 40mm |
ドライバー感度 | 不明 |
周波数帯域 | 2.4000GHz〜2.4835GHz |
インピーダンス | 32Ω |

まとめ:1MORE SonoFlow Mini HQ20のメリット・デメリット・評価
1MORE SonoFlow Mini HQ20を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
1MORE SonoFlow Mini HQ20を買うべきメリットと、購入前にチェックしておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・安くて買いやすい ・子供用に特化 ・音量自動制限 ・音声フィードバック ・マイクノイキャン優秀 ・マルチポイント対応 ・長持ちバッテリー ・低遅延モード ・軽量・コンパクト |
・耐久性が不安 ・有線接続できない ・操作カスタマイズなし ・防水性能なし |
評価
評価:(4点/5点満点)
子どもの耳を守りながら、英語学習やオンライン授業で真価を発揮するヘッドホンを探しているなら、1MORE SonoFlow Mini HQ20は有力な選択肢です。
音量制限機能は安全面で安心感があり、セルフボイスモニタリングによるリアルタイムな発音チェックは、他社モデルにはなかなかない強みです。
さらに65時間再生というバッテリー性能と、軽量で快適な装着感は家庭学習にぴったりだと思います。
- 大人用ヘッドホンは音量が不安
- 子ども専用モデルは音質がイマイチ
こんな風に悩んでいた方は、1MORE SonoFlow Mini HQ20で一気に悩みが解消されるはず。価格以上に優秀なので、子ども向け学習用ヘッドホンを探しているなら、おすすめの1台と言えます。
