便利な電子小物が大好きな ちびめがね(@chibimegane_rv)です。
2019年10月30日にAppleからAirPods Proが発売されました。
これまで僕は、AirPodsやEarPodsを使うことができませんでした。
僕の耳は対珠と呼ばれる軟骨が小さいため、インナーイヤータイプのイヤホンだと、すぐにポロっと落ちてしまうんです。
>>AirPodsもEarPodsも耳から落ちる。その原因は耳の形だった!
ところが、新しく発売されたAirPods Proは、耳の中に直接イヤホンを入れるカナルタイプ!
ついにAirPodsが使える時がきた!と思い、発売後すぐに購入しました。
実際にAirPods Proを使ってみたところ、購入して大正解!
どれだけ頭を激しく振り回しても、耳から落ちることがありません。
AirPods Proの価格は税込み30,580円。
コスパの高い完全ワイヤレスイヤホンも発売されている中、価格だけを見てしまうと購入を躊躇ってしまう人も多いはず。
そこで、本記事でAirPods Pro(エアポッズ プロ)を詳しくレビューいたしますので、検討の材料にしてみてください。
僕と同じように、AirPodsやEarPodsが耳に合わない人には特におすすめですよ!
2022年10月に発売された最新モデル「AirPods Pro(第2世代)」はこちらの記事でレビューしています。
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AirPods Proの外観と付属品
AirPods Proは、充電器を兼ねた専用ケースに収納して持ち運びます。
充電ケースのサイズは、縦約4.5cm×横幅約6cmとコンパクト。
厚みも僅か2cmしかありません。
手の中にすっぽり収まるサイズ感です。
AirPods Proを収納しても、重さは56g。
ポケットに入れて持ち歩いても良いくらいですね。
ケース背面にはBluetooth接続ボタンが備わっています。
ケース底面には、充電用のLightningコネクタがあります。
AirPods Proはケースの中に内向きに収納されています。
AirPods Pro自体も、相当コンパクトです。
AirPods Proの耐汗耐水性能は、IPX4。
防塵性能はありませんが、運動中の汗や多少の雨に対する耐水性があります。
こちらの動画の冒頭でIPX4の試験風景を確認できるので、御覧ください。
AirPods Proの重さは、片方僅か5gと軽量です。
耳に装着していても、全く負担に感じません。
耳の中に挿入するイヤーチップは、柔らかなシリコン製。
軸の部分には、L・Rの表示がなされています。
また、イヤホンの軸には「感応センサー」が搭載されており、リモコン操作が可能です。
実際に触感のあるスイッチにはなっていませんが、指で押し込むとイヤホンからカチッと音が鳴るので、実際に押しているかのような感覚になります。
感応センサーを押す回数によって、以下のリモコン操作が可能です。
1回押す | 音楽の再生/停止 |
2回押す | 次の曲へ進む |
3回押す | 前の曲へ戻る |
長押し | ・ノイズキャンセリングと外部音取り込みの切替 ・Siriの起動 |
感応センサーを1回押すと音楽を停止できますが、AirPods Proを耳から外すだけで自動的に音楽が止まります。
このため、急に曲を止めたい状況になった場合には、片方のAirPods Proを耳から外してしまえばいいでしょう。
また、残念ながら、AirPods Proには音量を調節する機能がありません。
そのため、音量を調節するには、以下の動作が必要になります。
- iPhoneやiPad本体で調節する
- Apple Watchで調節する
- Hey Siriと話しかけて調節する
AirPods Proの付属品は以下のとおりです。
- 取扱説明書
- USB-Type C to Lightningケーブル
- 交換用イヤーチップ
充電用ケーブルは長さ105cmのUSB-Type C to Lightningケーブル。
USB Type-Cによる給電で高速充電が可能です。
また、ワイヤレス充電Qiにも対応しているため、Qi対応充電器に置くだけで充電できちゃいます。
イヤーチップは、AirPods Proに元から装着されているMサイズを含めて、3つのサイズへ交換可能です。
AirPods Pro本体からイヤーチップを外す時は、そこそこ力が必要です。
イヤホンの突起にイヤーチップをはめ込むので、外れにくい構造をしています。
AirPods Proの使用感レビュー
ここからは実際にAirPods Pro使って感じた点をレビューしていきます。
iPhoneとのペアリングが超簡単
AirPods ProはBluetooth接続する左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンです。
使用するには、iPhoneやiPadと接続(ペアリング)する必要があります。
AirPods Proを接続するiPhoneの近くに持っていき、充電ケースの蓋を開けます。
すると、iPhoneがAirPods Proを自動的に検知して、接続を促す通知を表示します。
表示された通知の「接続」をタップするだけで、ペアリングは完了です!
ペアリングが必要なのは最初の1回だけ。
2回目以降は、iPhoneのそばで充電ケースの蓋を開閉するだけで、自動的に接続してくれます。
AirPods ProのBluetoothのバージョンは5.0。
このため、Bluetooth5.0が搭載されているiPhone 8以降のモデルであれば、途切れることも少なく利用できるでしょう。
ちなみに僕はAirPods ProをiPhone 8に接続して利用しています。
1週間ほど使っていて、1秒くらい音が途切れてしまったことが1回だけありました。
Bluetooth接続のワイヤレスイヤホンは、人混みなどで途切れがちですが、AirPods Proは比較的安定しています。
アクティブノイズキャンセリングが凄い!
AirPods Proの最大の特長はノイズキャンセリング機能です。
AirPods Proに備えられている、外向きと内向き2つのマイクが、不要な音を検知して取り除きます。
アンチノイズ機能は1秒間に200回調整され、ほぼリアルタイムでのノイズキャンセリングが可能です。
ノイズキャンセリング機能は、AirPods Pro本体の軸にある感応センサーを長押しすることで使えるのはもちろん、iPhoneのコントロールセンターからでも操作可能です。
また、Apple Watchを使っている人なら、AirPlayアイコンをタップして使用することも可能です。
僕が初めてノイズキャンセリング機能を使ったのは、寝室でした。
もともと物音等はしないので、大きな変化はないだろうを思っていましたが大間違い!
AirPods Proのノイズキャンセリング機能をオンにした瞬間に、無音の世界に包まれました。
道路を走る車の音、キッチンの換気扇が回る音。
このような雑音を無意識で聞いていたようです。
あなたがAirPods Proを購入したり、お店で試したりする時は、まず音楽を再生せずにノイズキャンセリング機能をオンにしてみてください。
きっと、僕と同じように驚き、感動すると思います!
アクティブノイズキャンセリングは、もちろん音楽再生にも最適です。
周囲の雑音が殆どなく、大好きな音楽だけが聴こえる状態は、自分だけのライブが開催されているようなもの。
電車の中で使用するのもおすすめです。
AirPods Pro、電車の中がめちゃくちゃ静かでやばい!!
ゴー!はほぼ皆無、ガタンゴトンはカタンコトンくらいになる?
車内アナウンスがかき消されて、聞こえなくなっちゃうから注意かも。
高音は結構拾うみたい。
隣の人のスクショの音は聞こえた! pic.twitter.com/ulznN1YrqK— ちびめがね (@chibimeganecom) October 31, 2019
ただ、車内アナウンスが聞こえづらくなってしまうので、乗り過ごしに注意です!
外部音取り込みモードも優秀!
AirPods Proのアクティブノイズキャンセリングは、本当に優れた機能です。
ただ、外の音が聞こえた方が良いシチュエーションもありますよね?
- 電車の車内アナウンスを聞き逃したくない
- 屋外でランニングをする
- 女性の夜道の一人歩き
- レジで店員さんとやりとりをする
そういう場合に効果を発揮するのが、「外部音取り込みモード」です!
外部音取り込みモードを有効にするには、ノイズキャンセリング機能と同様に、AirPods Proの軸にある感応センサーを長押しするだけです。
AirPods Proの外向きマイクが周囲の音を拾ってくれるので、閉塞感の強いカナル型にも関わらず、外部音がはっきり聴こえるようになります。
外部音取り込みモードは、周囲の音が聞こえにくいカナル型の閉塞感を軽減し、使い心地を開放的にしてくれますよ。
装着感が快適で耳から落ちない!
これまでのAirPodsは、白い軸の部分が耳から垂れ下がっているように見えるため、「耳からうどん」などと揶揄されていました。
AirPods Proでは、軸の長さが短くなり、湾曲しています。
耳の中に直接イヤホンを挿入するカナル型なので、まず耳から落ちることはありません。
僕にとっては、これがAirPods Proを使う最大のメリットです。
一見するとカナル型に見えないかもしれませんが、耳の穴にしっかりと挿入されます。
様々な角度からAirPods Proを撮影してみました。
イヤホン本体も軽く、耳に大きな負担がかかる感じもしません。
また、外向きマイクが通気口の役割を兼ねているためか、カナル型特有の鼓膜への圧迫感も少なく感じます。
僕はAirPodsのようなインナーイヤータイプのイヤホンが耳の形状的に使えません。
このため、カナル型のイヤホンばかり使ってきました。
AirPods Proはこれまでに使ってきた、どのカナル型のイヤホンよりも快適だと感じています。
なお、ノイズキャンセリングと外部音取り込みモードは、適正な密閉性がある状態でのみ機能します。
そのため、AirPods Proは「イヤーチップ装着状態テスト」が可能です。
わざとAirPods Proを中途半端な状態にしてテストをした結果、このように表示されました。
普段使いに最適な音質
AirPods Proは、癖のない音質に仕上がっています。
別の言い方をすれば、普通です。
重低音がそれほど響かず、迫力に欠ける印象です。
その分、中高音域は比較的クリアに聞こえ、特にボーカルの音が際立って感じました。
3万円も払ってこの音質?と疑問に思ってしまう人もいるかもしれません。
高音質を求めるのであれば、別のワイヤレスイヤホンを購入した方がいいでしょう。
ただ、AirPods Proはじっくり腰を据えて音楽鑑賞するためのイヤホンではありません。
さっと取り出して、いつでも手軽に音楽を楽しむためのものです。
決して高音質ではありませんが、日常使いに最適なワイヤレスイヤホンと言えるでしょう!
Siriがより身近に感じる
AirPods Proは軸の感応センサーを長押しすることで、音声アシスタント「Siri」を起動できます。
しかも、それだけではなく、「Hey Siri」と話しかけるだけでSiriを呼び出すことが可能です!
AirPods Proには、Apple独自のサウンドチップ「H1」が搭載されています。
そのため、Siriに話しかけて様々なことができるようになりました。
僕が実際に試したのは以下の内容です。
- 今何時?
- 明日の天気は?
- ELLEGARDENの曲かけて
- 自宅まであと何分?
また、iOS13.2では、「着信メッセージ読み上げ」機能が搭載されました。
2019年11月現在、標準「メッセージ」アプリにしか対応していません。
しかし、今後サードパーティー製のアプリでも、利用できるようになるそうです。
これだけ便利な機能が備わっていれば、街中で「Hey Siri」って言っても恥ずかしくないなと思いました。
これまでSiriとあまり話してきませんでしたが、AirPods Proのおかげで、親密になれそうな気がします。
AirPods Proの注意点
AirPods Proは最高のワイヤレスイヤホンです。
しかし、いくつか注意点も感じたので紹介いたします。
充電器が付属していない
AirPods Proはワイヤレス充電Qiに対応しています。
しかし、Qi対応の充電器は誰もが持っているような一般的なものではありません。
そうなると、ケーブルを利用して充電することになります。
AirPods Proには、充電用のUSB Type-C to Lightningケーブルが付属されています。
しかし、充電器は付いていません。
このため、USB Type-Cに対応した充電器を持っていなければ付属のケーブルが使えないことになります。
例えば、僕の使っているiPhone 8に付属の充電器は、USB Type-A対応です。
これだと、AirPodsに付属のケーブルを利用できません。
AirPods Proに付属の充電ケーブルを利用するためには、USB Type-C対応の充電器を別途購入する必要があります。
でも、ご安心ください。
そもそもAirPods Proはワイヤレスイヤホンです。
充電のためにそこまで強力な電力を必要とするはずがありません。
iPhone 8に付属のUSB Type-A to Lightningケーブルを使ってみたところ、ちゃんと充電できました。
現在iPhoneやiPadがお手元にあるのであれば、AirPods Proが充電できない事態には陥らないでしょう。
連続再生時間はやや短い
Appleが公開している仕様によると、AirPods Proの連続再生時間は以下のとおりです。
AirPods Pro | 1回の充電で4.5時間連続再生 1回の充電で3.5時間連続通話 |
AirPods Proの充電ケース | 1回の充電で24時間連続再生 1回の充電で18時間連続通話 |
充電ケースがフル充電の状態で、3日間使ってみたところ、70%程度バッテリーを消費しました。
現在発売されている完全ワイヤレスイヤホンには、AirPods Proよりも長時間使えるバッテリー性能のものも多くあります。
長時間の音楽再生や、連続通話をすることが多い人は注意が必要です。
カナルタイプ特有の閉塞感は0ではない
AirPods Proはこれまでに使ったどのカナル型イヤホンよりも快適でした。
- 外向きマイクが通気口代わりになる
- 外部音取り込みモードがある
これらの機能が、カナル型特有の閉塞感や鼓膜への圧迫感を軽減してくれます。
しかし、閉塞感や圧迫感が0になるわけではありません。
そのため、極度にカナル型イヤホンが嫌いな人には不向きです。
AirPods Proの評判・口コミ
AirPods Proのネットでの評判や口コミを見ていきましょう。
AirPods Proを買ってきて、電車でケースを開けたらペアリングが完了し、耳につけたら電車の音がスッと消え、呆気なさに吹き出しそうになりました。
— 空想ちゃん (@nemurinotemae) November 5, 2019
AirPods Pro、気楽なノイキャンイヤホンとしてなかなかよい。コスパはよくないけれど。
SHUREのイヤホンをワイヤレス化しても完全ワイヤレスには出来ないしBluetoothユニットが邪魔だったりもする。
できるだけ楽に、ペアリングも普段の取り扱いも、と思うとAirPods Proはなかなかいい。— フォル (@foldrr) November 5, 2019
AirPods Pro買ったよ
iPhoneとのペアリング超スムーズ
ノイズキャンセリングもSONYよりホワイトノイズが少ない
SONYのWF-1000XM3よりいい
WF-1000XM3売ってこよ pic.twitter.com/5vaqcIUoO2— ドールライダー (CIVIC TypeR FK8乗り) (@vanquish_1100XX) November 4, 2019
AirPods Pro のノイキャン、気圧変化と風と低音に強い感があるので、ほんと通勤時のストレス軽減ツールとして優秀っぽい。
246沿いを歩いてても「まぁ、車走っとるな」くらいの感覚で済んで便利— くまき (@kumak1) November 7, 2019
AirPods Pro
ノイズキャンセリングもすごいけど外部音取り込みがすごい!マイクがついてて音取り込んでるらしい。なんか将来感じる。音質は低音弱めらしいけど元からそっち系のイヤホン愛用なので違和感なしです。
あとは無くさないかだけが問題 pic.twitter.com/rmS32SYGA3
— 古川未鈴 (@FurukawaMirin) November 7, 2019
カナル型だと自分の音がうるさいんだよねえ。AirPods Proは本当に良い。ただ音楽用としてはそんなに音質が良いと評されてない(Appleの音の作りはフラットだから)
— 君継 葭月 (@JiaYue) November 6, 2019
AirPods Pro、音質以外は優秀。特に外音取り込み機能が良くて、作業や家事中にチャイムや声かけに対応出来るのが良い。音質調整も不快に感じそうな帯域(ここを上手く調整すると音質良くなる)をまるっと削ったり、話し声など聞き取りやすくしてる。音質こだわらない、2台持ち出来る人にはおすすめ。
— ピエール中野 凛として時雨 from 埼玉 (@Pinakano) November 3, 2019
勝者AirPods Proって感じ。
WF-1000XM3と比べてもノイキャンが効いてるのにあの圧迫感がなくホワイトノイズもほとんどない。
外部音取り込みモードは超自然に聞こえる。
これは相当マイクがいいんだろうな…
装着感が今まで使ったイヤホンで1番良き
唯一負けてるところは音質と迫力
正直ビビった笑 pic.twitter.com/WdgUB3Xyr2— Keishin (@Keishin29) November 2, 2019
以上、Twitterで見かけた評判と口コミをまとめてみました。
皆さんアクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードの性能に驚いていますね。
音質は悪くないけど、普通と感じている人が多いようです。
まとめ:AirPods Proなら耳から落ちません!
AirPods Proを詳しくレビューいたしました。
アクティブノイズキャンセリングの圧倒的な音楽への没入感は、一度は体験してほしい素晴らしい機能です。
また、外部音取り込みモードがあることにより、カナル型イヤホンの閉塞感を軽減し、快適に使うことができます。
音質やバッテリー性能はそこまで高いものではありませんが、iPhoneを利用している人にとっては、これ以上に親和性の高いワイヤレスイヤホンはないでしょう。
そして、何より僕にとっては、耳から落ちないAirPodsであることが、最大のメリットです。
僕と同じように、インナーイヤータイプのイヤホンが耳に合わない人は、是非お試しください!
高価なワイヤレスイヤホンですが、あなたに与える価値は必ずそれ以上のものになります。