外部の騒音をかき消して、音楽に集中できる環境を作り出す「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」は優れた機能です。
僕はAppleのAirPods Proで初めてANCを体感して、騒音が吸い込まれるように消えてしまう感じに感動を覚えました。
ただ、ANC搭載のイヤホンは高価なので、なかなか購入に踏み切れない人も多いと思います。
そんなあなたに紹介したいのが「COUMI ANC-860」です。
Amazonでの販売価格は6,399円と購入しやすい価格ながらも、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載している完全ワイヤレスイヤホンです。
安いイヤホンに「ノイズキャンセリング」と表記されていると、アクティブノイズキャンセリングではなく、通話時のノイズを抑える機能なんてこともあります。
果たしてANC-860のノイズキャンセリング機能は本物なのでしょうか?
今回COUMI様からANC-860をご提供いただきましたので、本記事で性能をレビューしていきます。
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COUMI ANC-860の外観と付属品
ANC-860は、COUMI製の左右分離型完全ワイヤレスイヤホンです。
COUMIでは、ANC-860以外にもワイヤレスイヤホンなどを販売しており、当ブログでもEar Soul TWS-817Aをレビューさせていただいております。
ANC-860のカラー展開は黒一色。
充電ケースはマットな質感のプラスチック製。
30mm×20mm×24.6mmと、手のひらサイズでとってもコンパクトです。
イヤホンを含めた総重量は70gと超軽量。
毎日持ち歩いても全く苦になりません。
充電ケースにはレザー風のストラップが付属していて、オシャレで可愛いです。
充電ケース背面には充電用のUSB-Cポートが搭載されています。
Micro USBポートを廃止して欲しいと考えている僕とっては、非常に嬉しいポイントでした。
充電ケース裏面には、性能表示があります。
技適マークが表示されているので、日本国内での利用も安心です。
イヤホンをケースに収納すると、自動的に充電が始まります。
充電ケースとイヤホンはマグネットで固定されているので、逆さまにしても落下することはありません。
アクティブノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホンには珍しいインナーイヤータイプ。
イヤホンの重さは片方7g。
5g前後のイヤホンが多いので若干重いような気もしますが、耳に負担になるほどではありません。
ANC-860の付属品は以下のとおり。
- マニュアル類
- イヤーピース
- 充電用ケーブル
外箱には高級感が漂っています。
COUMI製の商品が次回購入時に40%OFFになるチケットが付いていました。
かなりお得なクーポンです。
充電用ケーブルはUSB-A to USB-C。
充電器は付属していませんが、充電に必要な電力はそれほど大きくないので、スマホ等に付属の充電器を利用すれば問題ありません。
イヤーピースは最初から付属しているものを含めて、S~L各サイズ2組ずつ付属しています。
イヤーピースは簡単に取り外しできるので、すぐに交換できます。
COUMI ANC-860のスペック
製品名 | ANC-860 |
イヤホンタイプ | インナーイヤー型 |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
Bluetoothプロファイル | HFP / HSP / A2DP / AVRCP / SPP / PBAP |
アクティブノイズキャンセリング | あり |
外部音取り込みモード | あり |
充電ポート | USB Type-C |
イヤホンバッテリー容量 | 50mAh(片耳) |
充電ケースバッテリー容量 | 600mAh |
連続再生時間 | イヤホン単体:最大7.5時間 充電ケース併用:最大41時間 |
防水規格 | IPX7 |
バッテリー容量が十分で、アクティブノイズキャンセリングをOFFにした状態なら、充電ケースとの併用で最大41時間と長時間使えるのは嬉しいポイントです。
ただし、バッテリー残量の状態を表示するLEDインジケーターが、ケースの内部に搭載されているので分かりにくい点はイマイチだと思いました。
IPX7の防水規格に対応しているので、雨や汗にも強く、屋外ワークアウトでも活躍してくれます。
実験的に水没させてみましたが、壊れることもなく正常に動作していました。
COUMI ANC-860の使用感レビュー
COUMI ANC-860を実際に使った様子をレビューしていきます。
ペアリング
ANC-860のペアリングはとっても簡単。
イヤホンを充電ケースから取り出すと、LEDが赤と白の点滅を始めます。
これがペアリングモードの状態です。
あとはスマホのBluetooth設定で「COUMI ANC-860」を見つけて、タップするだけでペアリング完了です。
なおAndroidの場合は、接続時に許可を求められることがありますが「ペア設定する」をタップして問題ありません。
一度ペアリングをしてしまえば、次回以降はイヤホンを充電ケースから取り出すだけで自動接続してくれます。
また、イヤホンを充電ケースに収納すると電源がオフになり、接続が解除される点も便利です。
装着感
ANC-860はインナーイヤータイプのイヤホンです。
そのため、耳の穴に直接挿入するカナル型が苦手な人でも使いやすいと思います。
また、イヤーチップが特殊な形状をしているので、インナーイヤータイプ特有の外れやすさがありません。
ANC-860をまっすぐに耳に入れて、左右に動かすとフィットする場所があるはずです。
イヤーチップの先端が耳にハマって、簡単には落ちなくなりますよ。
実は僕の耳は対珠(たいじゅ)という骨がとても小さいので、インナーイヤータイプのイヤホンはすぐに外れてしまいます。
そのため、iPhoneに付属のEarPodsやAirPodsを使うことはできませんでした。
こんな僕の耳でも、ANC-860は全く外れません。
試しに1時間ほどANC-860を装着してウォーキングしてみましたが、落ちそうになることはありませんでした。
カナル型特有の閉塞感もなく、それでいて外れにくいので、ANC-860の装着感はかなり優秀だと思います。
音質
ANC-860は低音重視の音質です。
口径12.5mmと比較的大きなドライバーが搭載されているので、迫力ある重低音を楽しむことができます。
ただ、低音が強いせいか全体的に「こもった音質」に感じます。
ボーカルやギターの音が聞きづらくなるほどではありませんが、少し気になりました。
このため、ANC-860は、低音をズンズン響かせるようなEDMやHIPHOPに最適なイヤホン言えます。
タッチコントロール
ANC-860はイヤホンをタッチすることで、音楽再生や通話をコントロール可能です。
丸印付近をタップ、長押しすることで利用できます。
音楽再生 | |
再生/停止 | 右を2回タップ |
音量上げる | 右を1回タップ |
音量下げる | 左を1回タップ |
次の曲 | 右を2秒長押し |
前の曲 | 左を2秒長押し |
通話等 | |
通話応答 | 右・左どちらかを1回タップ |
通話終了 | 右・左どちらかを1回タップ |
通話拒否 | 右・左どちらかを2秒長押し |
音声アシスタントの起動 | 右・左どちらかを1秒長押し |
アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードの切り替えは、左イヤホンを2回タップです。
イヤホンの電源が入った時は必ず「ノーマルモード」になっています。
その後左イヤホンを2回タップで「アクティブノイズキャンセリング」、さらに2回タップで「外部音取り込みモード」へ切り替えが可能です。
ノーマルモード
↓(左2回タップ)
アクティブノイズキャンセリング
↓(左2回タップ)
外部音取り込みモード
↓(左2回タップ)
ノーマルモード
ほとんどの機能をイヤホンだけで操作できるので、スマホを取り出す必要がなくなります。
ただ、できる操作が多すぎて覚えるまでが大変かもしれませんね。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)
ANC-860のアクティブノイズキャンセリングの効果は、それほど強いものではありませんでした。
低音域の騒音は上手にかき消してくれるのですが、それ以外の周波数帯に対してはあまり効果がないようです。
- 大型車両の走行音
- エアコンの音
- 走行中の電車内の騒音
こういう種類の音が聞こえにくくはなりました。
音楽を聞いていれば周りの騒音は聞こえにくい状態ではあるので、本当にノイキャンになってるの?と思ってしまうこともあるかもしれません。
ただ、低音はかき消してくれているので、電車での通学・通勤の時に活躍してくれると思います。
外部音取り込みモード
外部音取り込みモード(アンビエントモード)については、殆ど効果を感じることができませんでした。
そもそもANC-860のイヤホンはインナーイヤータイプなので、カナル型イヤホンに比べると外部音は聞こえやすい状態です。
それより更に外部音が聞こえるようになるかと言えば決してそうではなく、ノーマルモード(何の機能も動作していない状態)との違いが感じられません。
なお、アクティブノイズキャンセリングの効果を感じるためには、イヤーチップのサイズが自分にフィットしていることが前提です。
ANC-860を購入したら、まずイヤーチップのサイズ合わせから始めましょう。
COUMI ANC-860のレビューまとめ
COUMIのANC-860をレビューしました。
6,000円と購入しやすい価格ながら、アクティブノイズキャンセリングに対応している完全ワイヤレスです。
インナーイヤーイヤホンなので、装着感は抜群。
カナル型イヤホンが苦手な人でも使いやすいと思います。
肝心のアクティブノイズキャンセリング機能は、低音のみに対応しているので、それほど効果が高いものではありません。
ただし、コンパクトサイズながらも重低音の利いた迫力あるサウンドを楽しむことが可能です。
毎日の電車通勤・通学で、大好きな音楽に集中できるコスパの高い完全ワイヤレスイヤホンとなっております。