ZENDURE(ゼンデュア)のモバイルバッテリー「SuperTank Pro」をクラウドファンディングサイトMakuakeで先行購入しました。
以前こちらの記事で紹介した同社のSuperTankが進化したモデル。
SuperTank Proの特長は以下のとおりです。
- バッテリー容量26,800mAh
- USB-C 4ポート
- 単ポート最大出力100W
- 合計出力最大138W
- パススルー充電対応
- OLEDディスプレイ搭載
搭載されているUSBポートが全てUSB Type-Cというかなり尖った仕様で、ガジェット好きにはたまらない、ロマン溢れるモバイルバッテリーとなっております。
スマホやタブレット、ノートパソコンなど、SuperTank Proで充電できないものはないでしょう。
複数のデバイスを同時に持ち歩くパラレルワーカーさん必携のモンスターモバイルバッテリーです。
実際にSuperTank Prroを使ってみたので本記事でレビューしていきます。
なお、SuperTank Proのファームウェア アップデート方法はこちらの記事で詳しく解説していますので、本記事と併せて御覧ください。
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ZENDURE SuperTank Proの外観と付属品
SuperTank ProはZendure社のモバイルバッテリーです。
Zendure (ゼンデュア)は、米国のシリコンバレーと、中国のグレーターベイエリアに拠点を置く、ガジェットメーカー。
顧客の期待を超える製品の開発を目標に2013年に創業されました。
耐久性とスタイリッシュな外観を組み合わせることで、一般的なモバイルバッテリーとは異なるデザインが多いので人気があります。
僕はSuperTankをレビューさせていただいてからファンになってしまい、これまでいくつかの製品をレビューしてきました。
SuperTank Proのカラーバリエーションはシルバー1色。
スーツケースのようなデザインが特徴的で、スタイリッシュです。
サイズは124mm×74,5mm×45.5mmと20,000mAhを超えるモバイルバッテリーとしては非常にコンパクト。
厚みこそあるものの、Google Pixel 5よりも小さいサイズ感です。
重さは584gと超ヘビー級・・・。
ただ、サイズがコンパクトなせいか不思議とそれほど重たく感じません。
Zendureの製品はデザインが優れているだけではなく、安全性・耐久性が高い点も特長です。
安全性の高さから、イギリスのチャーター航空会社「Titan Airways」に、パイロットが機内で利用するものとして選ばれています。
こちらの写真で、パイロットが手にしているはZendureのモバイルバッテリーA5です。
パイロットだけではなく、もちろん私達もSuperTank Proを機内に持ち込むことができます。
モバイルバッテリー(予備電池)を飛行機に持ち込み可能かどうか判断する基準は「ワット時定格量(Wh)」です。
SuperTank Proの「ワット時定格量(Wh)」は96.48Whなので国内線・国際線ともに持ち込んでも問題ありません。
機内持ち込み可能なモバイルバッテリーの「ワット時定格量(Wh)」は100Wh以下と決められていることが多いです。
前面には有機ELディスプレイと、4つのUSB-Cポートが搭載されています。
ディスプレイにはバッテリー残量と、各USBポートの出力がリアルタイムで表示されます。
USBテスターで計測した数値と大きな誤差がないため、正確と言えるでしょう。
有機ELディスプレイを採用しているので、視野角も広く非常に見やすいです。
側面には電源ボタンがあります。
性能表示は裏面に印字。
PSEマークは丸型で、自社で検証が行われたようです。
各ポートのPDOをUSBテスターで確認してみました。
100W出力ポートは表示通りの性能を確認できましたが、残念ながら18W出力ポートの5V出力時の電流は3Aではなく2.4Aまでのようです。
なお、USB-C②ポートはPPSに対応しているようです。
通常Power Deliveryでは、固定の電圧と電流でデバイスに電力供給されます。
それがPPSに対応していれば、電圧と電流を細かく刻んで給電できるので、変換ロスと発熱を抑えることが可能です。
もちろん、給電を受ける側(スマホやノートパソコン等)もPPSに対応していなければ機能しません。
SuperTank Proの付属品は以下のとおりです。
- 収納ケース
- マニュアル
- 保証カード
- USBケーブル
- USB-A To C変換アダプター
- オリジナルシール(かわいい)
旅行の時などに便利な収納ポーチが付属しているのは嬉しいですね。
このようにケーブルや変換アダプターを一緒に持ち運べます。
USBケーブルはUSB-C to Cのもの。
100W出力に対応したeMarker搭載ケーブルと思われます。
USB-A to Cの変換アダプターも付属しているので、お手持ちのUSBケーブルをSuperTank Proで使うことも可能です。
ZENDURE SuperTank Proのここが凄い!
ZENDURE SuperTank Proを買うべきメリットというべき特長は以下の4つです。
- 大容量26,800mAh
- 単ポート最大出力100W
- 4台同時充電可能
- パススルー充電対応
1つずつ紹介していきます。
大容量26,800mAh
SuperTank Proのバッテリー容量は26,800mAhと、最新のデバイスを何度もフル充電できる超大容量です。
- ノートパソコン:1回以上
- タブレット:2回以上
- スマートフォン:5回以上
- ゲーム機:4回以上
- スマートウォッチ:20回以上
- ワイヤレスイヤホン:数百回以上
毎日持ち歩くのはもちろん、電源が確保できないアウトドアや緊急時にも活躍してくれます。
単ポート最大出力100W
SuperTank Proに搭載されているUSB-Cポートは急速充電規格に対応しています。
4つのUSB-Cポートのうち、2つは最大100W出力で、2つは18W出力です。
厳密に言えばUSB-CにはPower Delivery以外の急速充電規格を内包してはいけないので、SuperTank Proは規格違反ということになります。
気になる方はご注意いただきたいところですが、複数の急速充電規格に対応していることを公表していますし、不安定な動作になることはありません。
実際に複数のデバイスを充電してみたところ、十分な高出力を確認できました。
そしてこれが100W出力中のSuperTank Proです。
100W出力可能なモバイルバッテリーはなかなかないので、大型のノートパソコンを使っている人は特に重宝すると思います。
なお、60W以上の出力をするためには、eMarkerチップが搭載されたUSBケーブルを使用する必要があるのでご注意ください。
4台同時充電可能(合計最大138W出力)
SuperTank proには4つのUSB-Cポートが搭載されているので、4台同時充電が可能です。
ノートパソコンで作業しながら、タブレットをサブモニターにし、スマホとワイヤレスイヤホンを充電する。
こんな作業環境であっても、SuperTank Proがあれば全てのデバイスに給電できます。
もちろん、それぞれのデバイスに最適な電力が供給されていました。
コンパクトなサイズ感でありながら、パワフルな性能。
SuperTank Proは正真正銘のガジェットと言うべき存在です。
なお、複数のUSBポートを同時に使うと合計最大出力が138Wになるように調整されます。
使用ポートと総出力の組み合わせは以下の表のとおりです。
総出力 | USB-C1 | USB-C2 | USB-C3 | USB-C4 |
100W | 100W | |||
100W | 100W | |||
18W | 18W | |||
18W | 18W | |||
120W | 60W | 60W | ||
118W | 100W | 18W | ||
118W | 100W | 18W | ||
138W | 60W | 60W | 18W | |
138W | 60W | 60W | 18W | |
115W | 100W | 合計15W | ||
135W | 60W | 60W | 合計15W |
パススルー充電対応
SuperTank Proはパススルー充電に対応しています。
そのため、本体を充電しながら、別のデバイスへの給電が可能です。
大容量モバイルバッテリーの弱点は、本体充電時間が長くなること。
そのため、パススルーに対応しているかどうかは、製品を購入する際の重要なポイントになります。
しかも、SuperTank Proは、本体への充電も100W入力可能。
このため、100W出力可能なUSB充電器を使えば、1時間45分でフル充電できちゃいます。
ZENDURE SuperTank Proのレビューまとめ
ZENDUREのモバイルバッテリーSuperTank Proをレビューしました。
スタイリッシュな外観でありながら、合計最大138W出力のモンスターモバイルバッテリーです。
搭載されているUSBポートが全てType-Cという、ガジェット好きにはたまらない仕様。
少々重さはありますが、20,000mAhを超えるモバイルバッテリーとしてはコンパクトなサイズ感も魅力と言えます。
ノートパソコンやタブレットを持ち運んで仕事をする人にとって、最強の相棒になってくれること間違いなし!
災害時の備蓄用にも使えるので1台購入しておいて損のないモバイルバッテリーと言えます。