ワクワクしないけど堅実。それが人気の秘密。
AQUOS sense6を購入しました。
幅広い世代に人気のあるsenseシリーズの2021年最新モデルです。
以前に僕は2世代前のモデルsense4 Liteを購入しこちらの記事でレビューしました。
性能はハイエンドモデルに敵わないまでも、最低限スマホに必要な機能が揃っていて「こういうので良いんだよ」と感動したのを覚えています。
後継機種であるAQUOS sense6の実力はどれほどのものか、どのくらい進化しているのか本記事で詳しくレビューしていきます。
senseシリーズの最新モデル「AQUOS sense7」をこちらの記事でレビューしています。
扱いやすさはそのままに、カメラ性能が大幅進化!
ぜひ本記事とあわせてチェックしてください。
タップして読みたい場所へ
AQUOS sense6のメリット・デメリット・評価
AQUOS sense6は2021年11月に発売されたシャープ製のミドルレンジスマホです。
senseシリーズは累計販売台数1,000万台を超える人気スマホ。手の届きやすい価格ながらも必要な機能・性能をしっかりおさえた魅力的なモデルとなっております。
まずAQUOS sense6のメリット・デメリット・評価をサクッとまとめて紹介いたします。
メリット
AQUOS sense6を購入すべきメリットは以下のとおり。
- 扱いやすいサイズ感
- 軽量
- 普段使いに困らない動作性能
- IGZO有機ELディスプレイ
- 長もちバッテリー
- IP68防塵・防水
- MIL-STD-810H準拠の耐久性
- イヤホンジャック搭載
デメリット
AQUOS sense6を購入する前に知っておきたい注意点は以下のとおりです。
- カメラ性能が普通
- モノラルスピーカー
- アシスタントキーが邪魔
- ワイヤレス充電非対応
- 付属品なし
評価
(4点/5点満点)
- 防水性能
- おサイフケータイ
4万円台で購入できるスマホながら、どちらも搭載している点は非常に嬉しいポイント。
軽量で扱いやすいサイズ感や普段使いに困らない動作性能も魅力です。
また、カメラ性能はそれほど高くないものの、長もちバッテリーという大きなメリットがあります。
10万円を超えるようなハイスペックなスマホは必要ないけど、何でもできるスマホが欲しい。
そんなワガママに答えてくれるのがAQUOS sense6だと思います。
AQUOS sense6のデザイン・サイズ感をレビュー
まずはAQUOS sense6の外観を見ていきましょう。
デザイン
AQUOS sense6のカラー展開は以下の3色。
- ライトカッパー
- シルバー
- ブラック
このうち僕が購入したのはブラック。背面パネル・側面フレームとも光沢の少ないアルミ製です。指紋や脂汚れが目立たなくて良い感じ。
ひんやり冷たくてサラサラとした触り心地。安っぽさがなくてGOOD。
背面左上にコンパクトなカメラユニットがあります。Felicaポートもここです。
カメラユニットの厚みは1.2mmほど。それほど出っ張ってはいませんが、このままデスクに置くとガタつくので、気になるならケースを装着したほうが良いでしょう。
側面フレームに向かってなだらかに湾曲しています。
側面フレームは中央が凹んだ少し変わったデザイン。この僅かな窪みが持ってる指に引っかかるので落としにくそうです。
ディスプレイを上に向けた状態で、右側面には音量ボタン・アシスタントキー・電源ボタン。
大きいほうが電源ボタンなのですが、どうしても間違えてアシスタントキーを押してしまいます・・・。
せっかくならアプリのショートカットキーにしてくれれば良いのですが、音声アシスタントしかアサインできず。本当にこのボタン必要なのでしょうか・・・。
ちなみに電源ボタン長押しに特定のアプリ起動を割り当てることは可能です。
左側面にはカードスロットのみ。SIMピン不要で引き抜けるタイプで、カードスロットを引き抜くと自動的に再起動される謎仕様です。
カードスロットはnano SIMカード1枚とMicro SDカード1枚を装着できるタイプ。残念ながら物理SIMの2枚装着はできません。
その代わりAQUOS sense6はeSIMに対応しているので、物理SIMとeSIMでの2回線同時待ち受け(DSDV)は可能となっております。
本体上部にはノイズキャンセリングマイク、下部にはノイズキャンセリングマイク・イヤホンジャック・USB-Cポート・スピーカーが搭載されています。
ディスプレイはフラットタイプです。
サイズ感
AQUOS sense6の大きさは152mm×70mm×7.9mmと非常に扱いやすいサイズ感。
以前にレビューしたAQUOS sense4 liteよりディスプレイサイズが大きくなっているので縦長にはなりますが、横幅と厚みは小さくなっていました。
多くの人はケースを装着すると思うのですが、このサイズ感は本当に見事。めちゃくちゃ使いやすいので可能ならケースを付けずに使って欲しいくらいです。
重さもわずか155gと超軽量。6インチを超えるスマホで150g台はヤバイと思います。
これまで使ってきたスマホの中で、AQUOS sense6 のサイズ感は一番好きかもしれません。是非手にとって魅力を感じて欲しいです。
付属品
AQUOS sense6の付属品はマニュアル等の紙類とクイックスイッチアダプターのみ。
充電器・充電ケーブル・ケース・液晶保護フィルム、何も付属していないのでご注意ください。クイックスイッチアダプターはデータ移行の時に使うようです。
AQUOS sense6のディスプレイをレビュー
AQUOS sense6の特徴の1つが美しいディスプレイです。
senseシリーズで初めて有機ELディスプレイが採用されました。
IGZO OLED採用ディスプレイ
SHARPのディスプレイのコアテクノロジー「IGZO(イグゾー)」が採用された有機ELディスプレイは超綺麗です。月並みな言い方でお許しください。
有機ELディスプレイ特有のメリハリの良さ、粗さを一切感じず画面に張り付いているかのようなヌメッとした表示がたまりません。
下部のみ少し太いものの、ベゼル(縁)も細めで広い表示領域が確保されております。
どんなシチュエーションでも美しく高精細な表現が約束されている申し分のないスペック。
- 2432×1080 FHD+
- 最大輝度 1,300nits
- コントラスト比 13,000,000:1
- 色彩階調 10億色
何を表示しても綺麗です本当に。10億色の色表現って、スマホのディスプレイに採用するのもったいないくらいですよね?
美しいディスプレイの影響か、撮影した写真がめちゃくちゃ綺麗に見えます。パソコンに保存して写真を見返すと、あれ?ってなってしまうのでご注意ください。
視野角の広さも十分で、多少きつい角度からでも極端に明るさや色合いが変わることがありません。ゴロ寝スマホにも向いています。
申し分がないくらい綺麗なのは間違いないのですが、僕には全ての色が濃く感じてしまいました。どうしても違和感を感じたのでディスプレイの基本設定を「おススメ」から「標準」に変更しています。
左がおススメで、右が標準。分かりにくいかもしれませんが色が濃すぎませんかね?お使いになる場合に調整してみてください。
6.1インチのサイズ感が丁度いい
ディスプレイサイズは6.1インチ。
自分が普段使っているPixel 6 Proのディスプレイサイズが6.7インチと巨大なせいか、コンパクトで使いやすいサイズだと感じました。小さすぎず大きすぎず、良い感じです。
とは言え、文字入力くらいであれば片手でもいけますが、基本的に両手操作になるでしょう。最近のスマホはどれもそうですよね。片手持ちだと端まで届きません。
ただAQUOS sense6は軽いので、片手でも余裕で扱えます。
2画面分割モードも使えないことはないですよ。動画見ながらTwitterするなんて贅沢な使い方ができちゃいます。
リフレッシュレートは60Hzだけどスクロールが独特
AQUOS sense6は人気の高リフレッシュレートには非対応。一般的な60Hzになっております。
ただ、senseシリーズの特色かもしれないのですが、画面スクロールの動きが独特で、氷の上を滑っているかのようにスーっと流れていきます。
指を動かすスピードと上手く連動しているような、そんな感覚です。
なんちゃってAODに対応
AQUOS sense6は有機ELディスプレイを搭載しているものの、ディスプレイ常時表示(AOD)機能は非搭載です。
ただし、一定時間のみ時計や通知を表示する機能はあります。なぜ一定時間なのでしょうか・・・。
せっかくなら常時表に対応してくれても良かったのになーって思います。
インカメラは切り欠きタイプ
AQUOS sense6のインカメラは切り欠きタイプでディスプレイ中央にあります。
通知領域と同じ幅なので普段は気になりませんが、全画面表示の時に邪魔に感じるかもしれません。
AQUOS sense6の動作性能をレビュー
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU)です。AQUOS sense6に搭載されているSoC(CPU)は「Snapdragon 690 5G」。
2020年6月にQualcommが発表したチップセットで、低価格帯である600番台のSnapdragonシリーズで初めて5G回線に対応したモデルになります。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.8の総合スコアは267,159点、GPUスコアは44,165点。高めのスコアになるVer.9では総合スコアが310,986点、GPUスコアは58,014点という結果になりました。
2022年1月時点での最高スコアは100万点を超えている状況。
スコア30万点前後の場合、普段使いには困らないスコアということになります。
ネットサーフィンやLINE、SNS、動画視聴。普段使いならサクサク軽快に動くのでストレスを感じることはないでしょう。
なお、これまでレビューしてきたスマホのAnTuTuベンチマークテスト結果をこちらのページでまとめていますので参考に御覧ください。
Pixel 6 Proと動作性能の比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないと思うので、僕の持っているスマホの中では最も性能の高いPixel 6 Pro(AnTuTu Ver.8:62万点)とブラウジング等で動作性能を比較してみました。
やはりGoogle Pixel 6 Proのほうが表示速度が早いですね。とは言え、AQUOS sense6が激的に遅いわけではないので遅くて使いにくい!と感じるほどではありません。
これで遅いと感じるなら、さらに高性能のスマホを選んだほうがいいでしょう。
ゲーム性能は高くないので注意
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しは重要なポイントです。
普段使いには困らない性能のAQUOS sense6ですが、ゲーム性能はどれほどのものでしょうか?
AnTuTuベンチマークを確認すると総合スコアはそれなりに高いものの、GPUスコアが伸びません。このため、高いグラフィック性能が必要な重いゲームには不向きと言えます。
人気のPUBG MOBILEというバトルロワイヤルゲームでのグラフィック設定は「スムーズ」「ウルトラ」/「HD」「高」とういう結果に。
こちらも人気のRPG「原神」でのグラフィック設定はデフォルトで「低」という結果になりました。
ある程度グラフィック設定を低めにしなければスムーズに遊ぶことができないでしょう。
どうしても軽快に遊びたいのであれば、AQUOSトリックの「ゲーミングメニュー」で、パフォーマンスを軽快動作にすれば多少良くなるかもしれません。
なお原神をプレイしている時のCPU温度を確認すると、約70°と非常に高く発熱していました。発熱はスマホの動作性能を下げる原因の1つになるので、ご注意ください。
ここまで解説してきたのは重いゲームをプレイする場合。軽めのゲームをプレイするくらいであれば何の問題もないのでご安心ください。
例えば僕がメインであそんでいる「パズドラ」「モンスト」は何の支障もありませんでしたよ。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度のテストもしてみました。
読み込みも書き込みもまずまずのスコアですが、重いゲームの起動には時間がかかることがありました。
僕が購入したのはRAMが4GB搭載された下位モデル。6GBモデルも用意されているので、高いパフォーマンス求めるならそちらのほうが良いでしょう。
しかも下位モデルはストレージ容量も64GBしかありません。システム領域に15GBほど使うので空きスペースは50GBほど。
この点上位モデルなら128GBなので少し余裕がありますよ。
(追記)Snapdragon 695 5G搭載のAQUOS sense6sが発売
2022年4月28日にau・UQ mobileからAQUOS sense6sが発売されました。
また楽天モバイルでも取り扱いが始まっています。
sense6のマイナーアップデートモデルで、殆どのスペックは同じですが搭載されているSoCが「Snapdragon 690 5G」から「Snapdragon 695 5G」に変更。
僕はSnapdragon 695 5Gを搭載した「POCO X4 Pro 5G」を実機レビューしていますが、AnTuTuベンチマークが約38万点と、sense6の約1.2倍ほど高めのスコアでした。
少しでも安定した動作性能を求めているのであれば、sense6sもおすすめです。
AQUOS sense6のバッテリー性能をレビュー
AQUOS sense6のバッテリー容量は4,570mAhとスペック的には超大容量。ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
PCMarkバッテリーテスト
AQUOS sense6のバッテリーは長持ちなのかPC Markというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる結果です。
計測の結果、バッテリー残量100%から20%まで消耗する時間は約16時間16分と超長持ち。
よっぽど長時間ゲームをするなら話は別ですが、ごく普通に使う分には2日くらいは平気でもつと思います。
外出先で充電を気にしなくて良いのは大きなメリットになるでしょう。
ちなみに2世代前のAQUOS sense4 Liteは、PC Markの結果が20時間を超えていました。senseシリーズのバッテリーもちの良さは最新モデルでも顕在です。
これまでレビューしたスマホのPC Markバッテリーテスト結果をこちらのページでまとめていますので、本記事と併せて御覧ください。
充電速度は早くはない
大容量バッテリーを搭載している弊害は充電時間が長くなってしまうこと。急速充電規格に対応していなければ、いつまで経っても充電が終わらないなんてこともあり得ます。
この点AQUOS sense6はUSB-CのPower Deliveryという急速充電規格に対応しているのUSB-C充電器でUSB-C / USB-Cケーブルを使えば18W近い電力で充電できました。
充電時間は残量3%からフル充電まで2時間。ずっと同じペースで充電されるわけではなく、1時間程度で80%まで充電可能で、その後はゆるやかな充電速度になっていました。
ハイエンドスマホの中には30分でフル充電できてしまうものもあるので、sense6の充電速度は普通と言ったところです。
なお急速充電非対応の充電器を使うと10W前後の充電速度になるのでさらに充電に時間がかかります。
なお、求めるのは贅沢かもしれませんがワイヤレス充電には非対応になります。
AQUOS sense6のカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
AQUOS sense6は、あなたが求めるカメラ性能なのか、作例を紹介するので参考にしてみてください。
ちなみに僕はカメラを趣味にしているわけではないので、普段も基本的にシャッターボタンをタップするだけでAIまかせの撮影です。
誰でも簡単に指先一つで綺麗な写真が撮影できることが重要だと思っています。
カメラスペック
メイン | 超広角 | 望遠 | インカメラ | |
有効画素数 | 4,800万画素 | 800万画素 | 800万画素 | 800万画素 |
スペック | F値 1.8 79° 26mm相当 EIS | F値 2.4 120° 15mm相当 EIS | F値 2.4 45° 53mm相当 EIS | F値 2.0 78° 26mm相当 EIS |
画質エンジン | ProPix3 | |||
機能 | AIオート AIライブストーリーPro AIライブシャッター 背景ぼかし フォーカス再生 |
AQUOS sense6はメイン・超広角・望遠の3眼構成。
深度計測カメラやマクロカメラなどを搭載したなんちゃって多眼構成ではない点が嬉しいですね。
ProPix3という新しい画質エンジンを搭載している点にも注目。カメラに特化したハイエンドモデル「AQUOS R6」のカメラ技術を応用しているとのことです。
カメラアプリ
カメラアプリは非常にシンプル。独自色が強いこともなく使いやすいので、サッと取り出してすぐに撮影できちゃいます。
ワンタップでメイン・望遠(2倍)・超広角の切り替えができるのが便利。画面をグワーッと拡大する方式は使いにくいですもんね。
ただカメラの切り替えにワンテンポ間がある点が少し気になりました。サクサク動くというわけにはいかないようです。
なおスクリーンショットの音はマナーモードと連動して消えますが、シャッター音は消せない仕様になっておりました。
メインカメラ
まずは最もよく使うメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックしていきましょう。
比較用に僕が持っているスマホの中で最もカメラ性能が高い(と感じている)Pixel 6 Proで撮影した写真を並べています。
スライドバーは自由に動かせるので比べてみてください。
左の写真がAQUOS sense6で、右の写真がPixel 6 Proで撮影したものです。
日中の明るい場面であれば十分綺麗な写真を撮影できると感じました。見た目よりも少し淡白な色合い。被写体との距離が近いシーンのほうが得意なようです。
オートHDRの効果もまずまずと言ったところでしょうか。
しっかり比較をすればPixel 6 Proで撮影した写真のほうが表現力が豊かであることが分かります。ただハイエンドモデルのスマホには及ばないものの、個人的にはこれくらい撮影できれば満足できちゃいますね。
48MP高画素モード
AQUOS sense6のメインカメラは4,800万画素での撮影も可能です。
通常撮影では4つの画素を束ねて12MPにすることで感度を上げています。なんとなく48MPのほうがより高精細に撮影できると思うかもしれませんが、そこまで大きな違いを感じることはないかも・・・。
左が通常撮影で右が48MPで撮影したものですが違いが分かりますか?
じっくり細かく見ない限りは違いを感じることができないと思います。
撮影後に大きなサイズでプリントする場合などには拡大しても画質が粗くなりにくい高画素モードが向いていますが、普通に撮影するなら通常撮影で特に困ることはないでしょう。
48MPだとファイルサイズも大きくなってしまいますしね?
望遠カメラは2倍。最大16倍のデジタルズーム
AQUOS sense6にはミドルレンジのスマホには珍しく望遠カメラが搭載されています。
さすが専用カメラと言うべきか2倍ズームは粗さもなくメインカメラ同様に使えますね。デジタルズームで引き伸ばしていくと解像度がドンドン落ちますが、5倍ズームくらいまでなら使えそうな印象です。
ちなみに最大16倍だとこんな感じ。イラストみたいな雰囲気になってしまいます。
ちなみに余談ですが、本記事でsense6と比較しているPixel 6 Proは望遠性能がめちゃくちゃ高いです。同じシーンを比較するとここまで変わってきますよ。やっぱりカメラだけは高価なスマホには敵いませんよね・・・。
超広角カメラ
個人的にメインカメラの次によく使うのがワイドアングルの超広角カメラ。風景を撮影する時はもちろん、食卓全体を撮影する場合にも重宝します。
メインカメラ同様にPixel 6 Proで撮影した写真も比較用に並べてみました。
メインカメラで撮影した写真と比較すると、色合いの変化が少ないのは良いですが、解像度が落ちてモヤッとした雰囲気になってしまいますね。
夜景モードはAIシーン補正
AQUOS sense 6には低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードが搭載されています。と言っても撮影モードを切り替えるわけではなく、AIによる自動シーン補正の1つです。
左が通常撮影で、右が夜景モード。効果は一目瞭然ですね。
夜景モードで撮影する時は数秒間スマホを動かさずに持っている必要があります。手ぶれ補正はありますが強力ではないのでジッと我慢です・・・。
Pixel 6 Proの夜景モードで撮影した写真と比較してみましょう。
Pixel 6 Proと比べるとノイジーで明るくしきれない部分もありつつも、ある程度光量があれば頑張っている印象です。手ぶれ補正の弱さが出てブレやすいのが残念。
こちらは超広角カメラで撮影したもの。メインカメラよりもさらに光が必要になるので使いにくいかも・・・。
超広角カメラ同様、夜間撮影での望遠も使い道はなさそう。
2倍ズームと5倍ズームの作例です。Pixel 6 Proはさすがですね。
ポートレートモード
簡単にボケのある写真が撮影できるポートレートモードも搭載しております。
ソフトウェア処理で撮影しながらのボケ味の調整が可能です。
根本的なカメラ性能に差はあるものの、ボケ具合は結構頑張っていますよね?良い感じです。
マクロカメラは非搭載
AQUOS sense6にはマクロカメラは搭載されておりません。
このため近接撮影したい時はズーム機能を駆使する必要があります。
そもそもマクロ撮影をするシーンがあまりないような気がしますが。搭載されているカメラ何気に多いですよね?
インカメラ
AQUOS sense6のインカメラは800万画素。画素数が全てではないものの、このくらい撮影できるのであれば十分でしょう。
撮影しながら顔補正や背景ぼかしを調整できます。
オートHDRもそこそこ利きます。カーテンの隙間の白飛びが抑えられていますね。
ミスった写真も綺麗に?ブレクリーナー
他のスマホでは見たことがないAQUOS sense6の面白い機能が「ブレクリーナー」。
こんなに綺麗になっちゃうの!?と思って実際に試してみました。
わざとsense6を揺らして撮影した写真を、ブレクリーナーで処理。
ブレクリーナーで処理した結果がこちら。左が処理前で右が処理後。確かにブレが多少は解消されているように見えますね。
効果はそれほど高くないですが、試してみる価値はあるかもしれません。
動画撮影
AQUOS sense6で動画撮影もしてみました。
日中・夜間にそれぞれ1080P@60fpsで撮影しています。
明るい場面であれば綺麗に撮影できます。多少画面が機械的にカクカク動いてしまうものの手ぶれ補正も利くので記録的に動画撮影する分には問題ないでしょう。
一方、夜間撮影には向いていません。それなりに光量のあるシーンでもノイズが目立ち、全体的に解像度が低くボヤケた印象になってしまいました。
なお動画撮影中にAIが自動で良さげな場面をカメラ撮影してくれる「AIライブシャッター」という面白い機能があります。
日中の撮影中にAIが撮影した画像が以下の通り。
良いのか悪いのかよく分かりませんが、子どもやペットと遊んでいる様子を撮影する時なんかに使えるかもしれません。
カメラ性能の総評
豆電球の部屋で夜景モード?のテスト?
AQUOS sense6
Mi 11 Lite 5G
iPhone 12 mini
Pixel 6 Pro pic.twitter.com/agkodzOLu7— ちびめがね@格安SIM・格安スマホ (@chibimegane_lm) January 15, 2022
AQUOS sense6のカメラ性能は「価格なり」と言ったところです。
ハイエンドスマホのカメラには遠く及ばないと感じました。
いくらAQUOS R6の撮影技術を応用した画質エンジンを搭載していようとも、根本的なSoCの性能が全く異なりますからね。同じようには撮影できるはずがありません。
低品質で全く使い物にならないというわけではありませんが、カメラに期待してAQUOS sense6を購入すると後悔する可能性があるのでご注意ください。
AQUOS sense6を実機レビュー
ここからは動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外の部分でAQUOS sense6を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
OSはAndroid 11
AQUOS sense6に搭載されているOSはAndroid 11。メーカー独自のカスタムがされていないピュアAndroidなのでスッキリ使いやすいのがポイント。
なおAQUOS sense6は2年間で最大2回のOSアップデート、3年間のセキュリティ更新が約束されている端末です。既にAndroid 12へのアップデートも準備中の状態。
長期間安全に使用できるのは嬉しいポイントです。
公式サイト>>OSバージョンアップ情報
ホーム画面は「かんたんモード」へも変更可能。僕の父親は初めてのスマホからずっとsenseシリーズで、このモードを愛用しています。分かりやすいらしいです。
便利機能はAQUOSトリックで
AQUOS senseシリーズは派手な機能はないものの、ユーザーに優しい便利機能が多数搭載されています。AQUOSトリックアプリで各種設定が可能です。
縦に長いページやSNSの閲覧に便利な自動スクロール機能。
スクロール速度の調整も可能です。
ディスプレイ左上から右下になぞるだけでスクショが撮影できる「Clip Now」という機能もあります。
Bandは国内4キャリアにフル対応
公式サイトを確認したとこころ、AQUOS sense6のSIMフリー版は国内4キャリアの回線にフル対応していました。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26(Band 18を内包)✕ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
キャリア版のAQUOS sense6はソフトバンク回線で重要なBand8(いわゆるプラチナバンド)に非対応なのでご注意ください。
また、AQUOS sense6は、少しずつエリアが広がってきた5G回線にも対応しております。こちらも国内4大キャリアを網羅しているので安心です。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | Band 77 ○ Band 78 ○ Band 79 ○ |
ソフトバンク回線 | Band 77 ○ |
au回線 | Band 77 ○ Band 78 ○ |
楽天回線 | Band 77 ○ |
実際にAQUOS sense6のアンテナピクトに5Gの表示も確認できました。
こちらの記事でAQUOS sense6(SIMフリー版)に国内4キャリア全てのSIMカードを装着した様子をレポートしているので本記事と併せてチェックしてください。
WidevineL1で動画視聴は高画質
AQUOS sense6のデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
HDR機能にもしっかり対応しており、NetflixでもAmazonプライムビデオでもしっかり高画質で動画視聴できました。
スマホの画面で動画を見るならSD画質でも十分だと思っていますが、高画質で楽しめるのだったら、それに越したことはありません。
スピーカーは本体下部のみ。横持ちでモノラル仕様に
Widevine L1なので高画質で動画視聴できるのですが、本体下部にしかスピーカーが搭載されていないので、横持ちすると片側からしか音がでないモノラル仕様になってしまいます。
動画視聴にしろゲームにしろ、やっぱりアンバランスです・・・。
幸いイヤホンジャックが搭載されているので、音楽やゲーム・動画視聴を高音質で楽しみたい場合には、素直に有線イヤホンやヘッドホンを使いましょう。
BluetoothコーデックはLDAC・aptX Adaptiveに対応
AQUOS sense6にワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、SBC・AACはもちろん。SonyのLDAC、QualcommのaptX HD・Adaptiveに対応していました。
有線イヤホンでも、無線イヤホンでも高音質で音楽や動画、ゲームを楽しめるのは優秀です。
指紋認証・顔認証どっちも使えるけど反応は遅め
AQUOS sense6のロック解除は指紋認証と顔認証。
ディスプレイ内に指紋認証センサーが搭載されています。
やはりマスクを装着する時間が長い現状で顔認証しかないスマホは不便ですからね?
指紋認証が搭載されているだけでも十分購入するメリットになり得ます。
軽く触れただけでもロック解除できるスマホもありますが、AQUOS sense6の反応はイマイチ。しっかり指を押し付けなければ反応してくれません。
なお、指紋認証センサーは押し続けると決済アプリを起動できる「Payトリガー」になっています。
決済アプリに限らず、好みのアプリやアプリフォルダーを設定することも可能です。ロック解除後にすぐに使えるから便利ですよね。
インカメラを利用した顔認証にも対応。こちらも指紋認証同様にロック解除にワンテンポ間があります。もうちょっとサクッと動いてくれたら良かったのですが・・・。
おサイフケータイ対応
AQUOS sense6を購入するメリットの1つはFeliCaが搭載されていること。FeliCaポートは背面カメラユニットに。反応も良好です。
これまで使っていた「おサイフケータイ」をAQUOS sense6でそのまま使えます。
IP68・MIL-STD-810Hに対応
AQUOS sense6にはIP68等級の防塵・防水性能があり、さらにアメリカ国防総省の調達基準であるMIL-STD-810Hに対応。
米国国防総省が制定したMIL/STD-810Hに準拠した規格において、
・防水(浸漬):深さ約1.5mの水中に30分間浸漬させる試験
・防水(雨滴):高さ1mから15分間雨滴を落とす試験
・耐耐衝撃(落下):高さ1.22mから鋼板に製品を26方向で落下させる試験
・耐振動: 上下10Hz~500Hz、加速度1.04G、左右10Hz~500Hz、加速度0.2G、前後10Hz~500Hz、加速度0.74Gでそれぞれ60分の振動試験
・耐日射:連続20時間(放射照度1120w/m²)の日射後、4時間オフを10日間繰り返す試験
・防湿:連続10日間(湿度95%RH)の高湿度試験
・高温保管(固定):63℃に固定した72時間の高温保管試験
・高温保管(変動):28℃~58℃までの温度変化において72時間の高温保管試験
・高温動作 (固定):55℃に固定した5時間の高温動作試験
・高温動作 (変動):28℃~39℃/湿度43%~78%までの変化において72時間の高温動作試験
・低温動作:-20℃に固定した5時間の低温動作試験
・低温保管:-33℃~-25℃の温度変化において連続72時間の低温保管試験
・温度耐久(温度衝撃):-21℃~50℃の急激な温度変化において連続3時間の温度耐久試験
・低圧保管:連続2時間(57.2kPa/高度約4,572m相当)の低圧保管試験
・低圧動作:連続2時間(57.2kPa/高度約4,572m相当)の低圧動作試験
・氷結(結露):-10℃で結露や霧を発生させ1時間維持し、25℃、95%RHで動作確認
・氷結(氷結):-10℃環境下で着氷した氷の厚さが6mmになるまで氷結させる試験
を実施。本製品の有する性能は試験環境下での確認であり、実際の使用時すべての状況での全機能の動作を保証するものではありません。また、すべての衝撃に対して、無破損、無故障を保証するものではありません。引用:SHARP公式サイト
もはやAQUOS sense6はタフネススマホさながらの耐久性があると言っていいでしょう。
雨や汗に強いのはもちろん、お風呂で使っても簡単には壊れません。ここがIP68防塵防水との違いになりますね。
試しに水没させてみましたが全く問題ありませんでした。
AQUOS sense6の評判・口コミまとめ
AQUOS sense6を実際に使っているユーザーの声も見ていきましょう。
3年でここまで技術が進化することに驚きました。
写真がとても綺麗でゲームもサクサク動いてすばらしいです!
「AQUOS sense3」⇒「AQUOS sense6」の乗り換えのお話です✌️
大切に使います(  ̄▽ ̄)— 水梨 (@mizunashi_aria) January 20, 2022
AQUOSsense6の画面内指紋認証、1/3くらい失敗してる感じでなかなかシビアだな。
家で使う文には顔認証とかもあるし別に困らないけど、出先のお店でQRコード決済とかポイントカード出したいときは毎回開けるかドキドキだわ。— K/ei@ (@nm7_kei) January 18, 2022
【悲報】SIMフリー版AQUOS sense6、SIMカード入れ替えで再起動する。 pic.twitter.com/p1KyxfBXWF
— はんぺんくん (@0_0chimu) January 17, 2022
5Gの電測用にn79が入る機種であまり調べもせずに入手したAQUOS Sense6 SH-M19 SIMフリー版ですが大きさの割に薄くて軽い。非力なパワーを除けばBTのLDAC、aptXもそこそこ有ってお財布も使える。良いな、お財布兼音樂再生機にするか。SDカードも使えるし。Jelly2は指紋認証の悪さが有るので。
— Yonagi (@shunkase) January 16, 2022
AQUOS sense6、なかなか悪くないな。普通にメイン機種として使ってもOKかもしれない
— Massh. / 犬 (@dog_hamu) January 16, 2022
ここからはAmazonカスタマーレビューの内容をざっくり紹介していきます。コピペして引用するとAmazonに怒られちゃうので・・・。
- 必要十分
- 動作良好
- コスパ良し
- 旧モデルから買い替え。能力アップ!
- 使いやすい
- 性能・機能とも快適
- 安くて安定のスマホならこれ
- 画面の色が気になるから設定で調整
- 指紋認証遅い
価格の割に快適っていう声が多い印象でした。
あとディスプレイの色味が気になっている人も多かったですね。僕自身もそれは感じました。ディスプレイの設定から自分に合った色味・色合いを調整すれば解決することが多いです。
AQUOS sense6のスペック
製品名 | AQUOS sense6 SH-M19 |
サイズ | 約152mm × 70mm × 7.9mm |
重さ | 約156g |
ディスプレイ | 6.1インチ IGZO OLED FHD+(2432×1080) |
リフレッシュレート | 最大60Hz |
OS | Android11 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 690 5G |
GPU | Adreno 619L |
RAM | 4GB/6GB |
ROM | 64GB/128GB |
外部ストレージ | 対応(最大1TB) |
リアカメラ(メイン) | 4,800万画素 f/1.8 |
リアカメラ(超広角) | 800万画素 FOV 120° f/2.4 |
リアカメラ(望遠) | 800万画素 f/2.4 |
インカメラ | 800万画素 f/2.0 |
ビデオ(リアカメラ) | 1080P@60fps 4K/1080P@30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080P@30fps |
バッテリー | 4,570mAh USB PD対応 |
ポート | USB Type-C |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | 物理SIM eSIM |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band (赤字が重要Band) | 【GSM】850, 900, 1800, 1900 【3G】B1,2,4,5,6,8,19 【LTE】B1,3,5,8,18,19,38,39,40,41 【5G】n3,28,77,78,79 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver5.1 |
イヤホンジャック | あり |
スピーカー | モノラル |
FMラジオ | あり |
防塵防滴 | IP68 MIL-STD-810H |
NFC | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
まとめ:AQUOS sense6を買うべき人は?
6インチを超えるディスプレイを搭載しながらもコンパクトで軽量。シリーズ初となる有機ELディスプレイも非常に綺麗で、バッテリーも長もちと、非常に扱いやすいモデルでした。
カメラ性能こそ普通ですが、普段使いに困らない動作性能、さらにおサイフケータイと防水性能が搭載されている点は大きなメリットになると思います。
目新しい機能は搭載されていないものの、最低限スマホに必要な機能は全部揃っているので堅実。「こういうので良いんだよスマホ」の進化バージョンです。
- 新しいsenseシリーズに乗り換えたい
- ハイスペックなスマホは使いこなせない
- それなりに動作すれば満足できる
- 安くて何でもできるスマホが欲しい
こういう人におすすめのスマホがAQUOS sense6です。