評価:(4点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを購入しているガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Redmi Note 11を購入しました。
SoC(CPU)の進化が著しく、現在は5~7万円くらいで購入できるスマホでもハイエンドモデル顔負けの性能を搭載していたりします。
中でも、僕が個人的に注目しているのが2~3万円で購入できる、いわゆるエントリーモデル。
実際に「moto g31」や「AQUOS wish」をレビューしましたが、物足りない機能・性能はあるものの、普段使いに困らない動作性能でした。
そんな中、コスパの高いスマホでお馴染みのXiaomi(シャオミ)が2022年3月10日に発売したのが本記事で紹介するRedmi Note 11。
- 6.43インチ有機ELディスプレイ
- リフレッシュレート 90Hz
- Snapdragon 680
- バッテリー容量 5,000mAh
- 33W 急速充電
- 50MPメイン+超広角+マクロ
- ステレオスピーカー
- イヤホンジャック
- デュアルSIM+SDカード
これだけのスペックにもかかわらず、価格は24,800円(税込)!
普段使いに困らない動作性能のみならず、付加価値的な機能・性能もしっかり搭載しているので、他社製のエントリーモデルを駆逐してしまいそうな勢いです・・・。
スペックだけでは評価できないのがスマホの難しいところ。
そこで本記事でRedmi Note 11を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
購入を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
メリット | デメリット |
・2万円台で買える ・有機ELディスプレイが綺麗 ・リフレッシュレート90Hzが嬉しい ・ゲーム以外はサクサク動く ・長持ちバッテリー ・嬉しい33W急速充電 ・ステレオスピーカー ・明るい場面のカメラは優秀 ・軽量で扱いやすい ・指紋認証が爆速 ・デュアルSIM+SDカード | ・5G非対応 ・重いゲームのプレイは厳しい ・カメラの夜景モードが弱い ・対応Bluetoothコーデックの種類が少ない ・防水性能なし ・おサイフケータイなし ・NFCなし ・デュアルアプリなし ・セカンドスペースなし |
なおこちらの記事では、おサイフケータイに対応したミドルレンジモデル「Redmi Note 11 Pro 5G」をレビューしているので本記事と併せてチェックしてください。
リフレッシュレート120Hz、67W急速充電、1億画素のメインカメラ。4万円台になってしまいますがコスパの高い1台になっております。
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Redmi Note 11のデザイン・サイズ感・付属品をレビュー
まずRedmi Note 11のデザイン・サイズ感・付属品をチェックしていきます。
デザイン
Redmi Note 11のカラーバリエーションは以下の3色。
- スターブルー
- トワイライトブルー
- グラファイトグレー
この内、僕が購入したのは「スターブルー」です。
爽やかなカラーリングをしているものの、光沢のある背面パネルが少々安っぽく感じてしまうかもしれませんが、実物はかなり趣が異なりますよ。
なんと背面パネル全体に細かなラメが散りばめられております。
星のように輝いている様子が「スターブルー」の所以なのでしょう。ライトなどの光が反射するとオレンジに変化して綺麗ですね。
これまで色々なスマホをレビューしてきましたが、このデザインは初めて。かなり可愛らしい雰囲気です。
上部と下部で色合いが異なるグラデーションカラー。上部の方がラメが目立ちます。
素材はおそらくプラスチック製。映り込みが激しくレビューしている僕的には困りました・・・。指紋もそれなりに目立ちます。
カメラユニットには4つのレンズとLEDライトを搭載。メイン・超広角・マクロ・深度計測の4眼構成です。
高さは実測で1mmとそれほど飛び出てはないですが、それでも背面を下にしてデスクに置くとガタガタ動いてしまいます。
ただ付属ケースを装着すれば飛び出しが気にならなくなって、ガタガタも抑えられますよ。
側面フレームに向かって僅かに湾曲しています。パッと見はフラット形状に感じるほど。
フレームはメタリックな雰囲気で、輝く背面パネルとのコントラストが良いアクセントになっています。
ディスプレイを上にして右側面には音量ボタンと電源ボタン。
電源ボタンには指紋認証センサーを搭載。出っ張りが少ないので時々押しにくい時もありますが、使っていけば慣れます。
左側面にはカードスロットのみ。
カードスロットは2枚のSIMカードとMicro SDカードを同時に装着できるタイプ。これは地味ですが便利なメリットです。
本体上部にはマイク、IRブラスター、スピーカー、イヤホンジャック。
搭載されているIRブラスターのおかげでテレビやエアコンのリモコン代わりになります。
リモコンが迷子になった時などに使えるので地味に便利です。
本体下部にはマイク・USB-Cポート・スピーカーが搭載されております。
サイズ感
Redmi Note 11のサイズは159.57mm×73.87mm×8.09mm。6.43インチのディスプレイを搭載しているので大きめです。
ただ厚みがないので持ちにくいと感じることはないと思います。
重さは実測で180g(保護フィルム込み)。6インチ超えのディスプレイを搭載していながら200gを大きく下回っているのは優れたポイントです。
大きいながらも薄くて軽いので、非常に扱いやすいサイズ感になっております。
付属品
Redmi Note 11の付属品は以下のとおりです。
- クイックスタートガイド・保証書類
- SIMピン
- USBケーブル
- 充電器
- 保護ケース
- ディスプレイ保護フィルム
保護ケースは透明のソフトタイプ。わずかに青みがかった色合いをしています。
USB-Cポートを守るためのキャップが付いているのですが、充電する時に邪魔なんですよぉ・・・。切っちゃってもいいかも。
充電器は33W出力可能なハイパワータイプ。これだけで3,000円くらいしそうなので嬉しいですね。
PSEマークもしっかり確認。ポートはUSB-Aになります。
USBケーブルはType-C / Type-Aのものでした。
ディスプレイ保護フィルムは最初から貼り付けられていました。
僕は自分でフィルムを貼るのが苦手なので嬉しいです。ありがとうございます。
環境への配慮からかスマホの付属品はどんどん削られていく傾向にありますが、Redmi Note 11には足りないものはありません。購入してすぐに使い始めることができます。
Redmi Note 11のディスプレイをレビュー
大きく美しいディスプレイはRedmi Note 11を購入するメリットの1つになります。
6.43インチ有機ELディスプレイ
Redmi Note 11のディスプレイは6.43インチのAMOLED(有機EL)。
2万円台のスマホでありながら有機ELディスプレイを搭載しているのは本当に嬉しいポイント。語彙力がなくて申し訳ないですが超綺麗です。
特有の黒色表現によるメリハリの良さや、粗さを一切感じることなく文字や画像が画面に張り付いているかのようなヌメッとした表示がたまりません。
- 解像度 2,400×1080(FHD)
- DCI-P3 高色域
- 409ppi
- コントラスト比 4,500,000:1
- 最大輝度 1,000nit
スペック的にも十分で、これまで液晶ディスプレイを使っていた人はひと目で違いを感じると思います。撮影した写真もめちゃくちゃ綺麗に見れますよ。
視野角も広めで多少きつい角度からでもしっかり視認できます。
ただ角度をつけすぎると色合いが変化するのでゴロ寝スマホする時は注意。水色の帯が出ているのが分かりますでしょうか。
屋外で使っても見えづらさを感じることはありませんでした。
下部だけ少々太いですがベゼル(縁)も細く、広い表示領域が確保されております。
ガラスパネルの形状はフラットタイプ。保護フィルムを貼りやすいので湾曲したエッジタイプよりも扱いやすいですね。
インカメラはパンチホールタイプ
インカメラはディスプレイ上部中央に搭載。切り欠きを作らないパンチホールタイプです。
小さいので全画面表示でも邪魔に感じることはないと思いますが、横持ちでゲームをする時は少し気になるかもしれないですね。
操作は両手持ちが基本
6.43インチの大画面ディスプレイなので基本的に両手操作になります。
片手で操作しようとしても端まで指が届かないですからね。
慣れてくれば文字入力くらいなら片手でもいけると思います。重さが180gしかないので扱いにくいということはないですよ。
画面リフレッシュレートは90Hzをサポート
Redmi Note 11の画面リフレッシュレートは最大90Hzをサポート。
低価格帯のスマホなのに高駆動ディスプレイを搭載しているのは、素晴らしいメリットになると思います。さすがXiaomiと言ったところです。
1秒間にディスプレイを90回書き換えてくれるので表示が滑らかになります。スローモーションで比較すると90Hzの方が残像が少ないですよね。
一般的な60Hzと比べると滑らかに画面がスクロールするように感じます。特にRedmi Note 11は有機ELディスプレイを搭載しているので、ヌルヌル動いてくれる感じが際立ってよく分かりますよ。
高リフレッシュレートはバッテリー消耗が激しくなるとういうデメリットもあるのですが、個人的には90Hz利用をおすすめします。
なお公式サイトによるとタッチサンプリングレートは180Hz。
1秒間に180回のタッチに反応できるので、音ゲーなど繊細なタッチが要求されるシチュエーションで重宝します。
実際にアプリで測定したところ、180Hzどころか260Hz近いレートになりました。
僕の実測なので正確とは言い切れないかもしれませんが、反応の良さは公称通りと言っていいと思います。
常時オンディスプレイ(AOD)は10秒間だけ・・・。
Redmi Note 11は有機ELディスプレイの省電力性を活かしたAOD(Always On Display/常時表示ディスプレイ)に対応しており、ロック画面で時計や画像を表示し続けることが可能です。
ただし表示されるのは画面ロックから10秒間だけ(笑)
10秒経ったら普通に真っ暗になってしまします。
無駄にバッテリーを消耗してしまうのでAODは使わなくていいでしょう。
画面を2回タッチすれば復帰できる設定にもできますからね?こっちのほうが便利。
Widevine L1で動画視聴が快適!嬉しい!
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、Redmi Note 11なら高画質での視聴が可能となります。
NetflixではHDR機能は非対応ですがFull HD再生可能。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでも高画質視聴が可能でした。
Redmi Note 11の動作性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU)。Redmi Note 11には「Snapdragon 680 4G」が搭載されております。
2021年10月にQualcommが発表したチップセットで、6nmプロセスを採用した5G通信非対応モデルです。
公式サイト>>Snapdragon 680 4G
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.8の総合スコアは229,438点、GPUスコアは39,339点。
高めのスコアになるVer.9では総合スコアが249,842点、GPUスコアは38,286点という結果になりました。
2022年3月時点での最高スコアは100万点を超えている状況。
25万点前後だと、普段使いには困らない最低限のスコアということになります。
ネットサーフィンやLINE、SNS、動画視聴などの普段使いならサクサク軽快に動くのでストレスを感じることは殆どありません。
以前なら、2万円台のスマホなんてモッサリしていて使いものにならない!なんてこともあったと思うんですが、SoCの進化は凄まじい勢いです。
なおこちらのページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
OnePlus 10 Pro(Snapdragon 8 Gen 1)と動作性能の比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないと思うので、僕の持っているスマホの中では最も性能の高いOnePlus 10 Proと動作性能を比較してみました。
OnePlus 10 ProはSnapdragon 8 Gen 1を搭載しているハイエンドモデルで、AnTuTuスコアは100万点を超えています。
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度チェックです。
ちょっと意地悪な比較になっちゃいましたね。
さすがにAnTuTuスコアで4倍ほど差があるのでOnePlus 10 Proのほうが表示速度が早いです。逆に変わらなかったら困ります。だって価格も4倍くらい違うので笑
ただこの結果はRedmi Note 11が遅いってことではなく、OnePlus 10 Proが早すぎるだけです。これくらい動いてくれるなら普段使いには十分でしょう。
画像の読み込みにガクっとする時があるものの、Twitterの動きなら殆ど変わりませんよ。
ゲーム性能は期待しないでください・・・。
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイント。普段使いには困らない性能のRedmi Note 11ですが、ゲーム性能はどれほどのものでしょうか?
残念ながら重いゲームを快適にプレイできるほどのゲーム性能ではありませんでした。
ゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」でのデフォルトグラフィック設定は「低」でした。「最低」じゃないだけ良いと思います。
デフォルト設定なら遊べないことはないんですが、全体的に表示は粗め。少し距離が離れていると敵のレベルが見えません・・・。
また人気のバトルロワイヤルゲーム「PUBG MOBILE」でのグラフィック設定は「スムーズ」「高」/「標準」「中」という結果になりました。
僕のようなエンジョイ勢ならプレイしていて困りませんが、ガチ勢は絶対満足できませんね。とりあえずドン勝。
一応Redmi Note 11にはゲームターボ機能が搭載されています。
ゲームに集中できる環境にしてくれるのがメインですが、ゲームモードでパフォーマンス優先設定にもできるので試しても良いかもしれません。
パズドラでちょっとモタつきを感じる
重い3Dゲームを快適に遊ぶのは無理な話なんですが、ライトなゲームであれば普通に遊べるのでご心配なく。
少なくとも僕がメインで遊んでいる「パズドラ」「モンスト」であれば特に問題なし。
ただほんの僅かにパズドラのドロップ操作でモタつきを感じる気がしました。若干。
Redmi Note 11でパズドラ。
いい加減にドロップ動かしてます。ほんの少しモタつきを感じるような…。
気のせいかなー?ってぐらいに少し。ランダンとか頑張りたい人は注意ですね? pic.twitter.com/jqZxaDFRPA
— ちびめがね@格安SIM・格安スマホ (@chibimegane_lm) March 11, 2022
ランダンとかをシビアに頑張りたい人は、ちょっと注意してください。
高い負荷をかけると発熱する
Redmi Note 11は、ある程度高い負荷をかけると発熱します。
AnTuTuベンチマークを3回連続で回した結果とCPU温度は以下のとおり。
スコアに変化はありませんが、最終的に15℃ほどCPU温度が上昇しています。
また原神をプレイしている時に、背面パネルのホカホカが気になりました。
その時のCPU温度が57℃と、結構熱いですね。
普段使いなら気にしなくてもいいですが、ゲームを長時間プレイする時は休みながらやった方が良いでしょう。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度のテストもしてみました。
メモリを4GBしか搭載していないにも関わらず、なかなか良いスコア!読み込み速度が特に早いですね。
ストレージ容量が64GBしかない部分は寂しいポイント。システム領域に18GB使うので実際に保存可能なのは45GBくらいしかありません。
写真をいっぱい撮影したり、数多くのアプリを入れるとすぐにいっぱいになってしまいます。
幸いRedmi Note 11はMicro SDカード(最大512GB)を搭載できるので、積極的に活用したいところです。
地味にメモリ増設機能がありました
Redmi Note 11には使わないストレージの一部を1GB分仮想メモリにする機能が搭載されております。
RAMもROMも容量が少ないのでメモリ増設機能があるに驚いてしまいました。
おそらくパソコンと同じように、この機能で動作が速くなることはないでしょうが、元々のRAMがフルに使われるような場合でも多少余裕ができるから安心です。
Redmi Note 11のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
Redmi Note 11のバッテリー容量は5,000mAhとスペック的には超大容量。ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
PCMarkバッテリーテスト
Redmi Note 11のバッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる結果だと思っています。
計測の結果、バッテリー残量100%から20%まで消耗する時間は約14時間50分でした。
素晴らしい結果だと思います。動作性能とバッテリーもちのバランスがかなり優秀ですね。
よっぽど長時間ゲームをするなら話は別ですが、ごく普通に使う分には外出先で充電を気にしなければいけないことはないでしょう。
1日~2日くらいなら余裕でもつ性能です。
なおこちらのページで、これまでにレビューしたスマホのPCMarkスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
33W急速充電に対応!ありがとうXiaomi!
大容量バッテリーを搭載している弊害は充電時間が長くなってしまうこと。急速充電規格に対応していなければ、いつまで経っても充電が終わらないなんてこともあり得ます。
ご安心ください。Redmi Note 11は33W急速充電「Mi Turbo Charge」に対応しております。
へぇ・・・。と思うかもしれませんが、2万円台のスマホに搭載されているのは極めて珍しく凄いことです。
しかも33W急速充電は、最新のiPhoneなどで採用している充電速度の1.5倍ハイパワーなんですよ。やばくないですか?
実際に充電してみたところ、20%からフル充電までにかかった時間は約1時間。
早いですねー。一般的なスマホの2/3くらいの時間でフル充電できちゃいます。Redmi Note 11を買うべき大きなメリットの1つが、この33W急速充電と言っていいでしょう。
なお、残念ながらワイヤレス充電は搭載されておりません。
Redmi Note 11のカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?Redmi Note 11は、あなたが求めるカメラ性能なのか、実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてみてください。
基本的にシャッターボタンをタップするだけでAIまかせの撮影。誰でも簡単に指先一つで綺麗な写真が撮影できることが重要だと思っています。
カメラアプリ
カメラアプリは非常にシンプル。写真も動画もサッと取り出してすぐに撮影できます。
超広角カメラと2倍ズームはワンタップで切替可能。
長押しすればスライダー操作で2倍以上のズームも撮影可能です。
スクショの音は設定からオフにすることはできますが、シャッター音は消せませんでした。
その代わりシャッター音を変更することはできます。使用地域を海外にすればシャッター音を消せるのかもしれませんが試していません。
メインカメラ
まずは最もよく使うメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックしていきましょう。
比較用に僕が持っているスマホの中で最もカメラ性能が高い(と感じている)Pixel 6 Proで撮影した写真を並べています。
スライドバーは自由に動かせるので比べてみてください。
左の写真がRedmi Note 11で、右の写真がPixel 6 Proで撮影したものです。
明るいシーンであれば十分綺麗に撮影できますね。
Pixel 6 Proよりも画角が狭い点が気になりました。あとXiaomiのカメラらしくカラフルな色合いになるのも特徴です。
好みによりますが、自分で見た色よりも華やかになると思います。
AIによるシーン検出を有効にすると、被写体に合わせて設定を自動調整。
仕上がりがけっこう変わるので、場面に応じて使い分けても良いかもしれませんね。
左の写真がAI無効、右がAIを有効にしたものです。
HDR機能も明暗差を検出して自動で有効になります。これは意地悪なシチュエーションですが、一応効果はありました。カーテンの明るさに注目してみてください。
高画素モード
Redmi Note 11のメインカメラは5,000万画素での撮影も可能です。
通常撮影では4つの画素を束ねて約1,200万画素にすることで感度を上げています。
なんとなく画素数が高いほうが高精細に撮影できると思うかもしれませんが、そこまで大きな違いを感じることはないかも・・・。
左が通常撮影で右が高画素モードで撮影したものですが違いが分かりますか?
高画素モードではAI機能が使えないので色合いに違いはあるものの、解像度の違いまでは分かりませんよね?
ちなみにこれは同じ部分をトリミングしてみたのですが、僅かに50MPの方が輪郭がハッキリしているような、していないような?笑
いずれにしても普通に撮影するなら通常撮影で特に困ることはないでしょう。
ファイルサイズも大きくなってしまいますしね?
最大10倍のデジタルズーム
Redmi Note 11には望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大10倍まで引き伸ばして撮影。通常撮影から10倍ズームまで順に掲載していきます。
通常撮影
2倍ズーム
4倍ズーム
6倍ズーム
8倍ズーム
粗さを感じないのは2倍ズームくらいまでで、それ以降はどんどん解像感がなくなっていきます。これはもう仕方ない部分なので諦めましょう。
毎回望遠の性能を比較してて思うんですけど、Pixel 6 Proのズームは凄すぎますね・・・。
超広角カメラの性能
個人的に望遠よりもよく使うのがワイドアングルの超広角カメラ。風景を撮影する時はもちろん、食卓全体を撮影する場合にも重宝します。
通常2万円台のスマホならメインカメラだけの構成でも不思議ではないですが、しっかり超広角カメラを搭載してくれたのは嬉しいポイントですね。
メインカメラよりも有効画素数が低いこともあって少々モヤっとした仕上がりになってしまいますが、Redmi Note 11の超広角カメラはまずまずといったところです。
メインカメラで撮影するよりも派手さが抑えられていますよね。
メインカメラで気になった画角の狭さは、超広角カメラでは感じませんでした。
夜景モード
Redmi Note 11には低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードが搭載されています。
左が通常撮影で、右が夜景モード。全体的に明るくなって、照明の明るさは抑えられているのが分かりますね。
Pixel 6 Proと比較してみましょう。
価格以上に頑張っているとは思いますが、ある程度光量があるシーンでもノイジーに。やはりハイエンドモデルのカメラには敵わない部分ですね。
明るいシーンなら使える画質だった2倍ズームも夜景モードではこうなってしまいます。
夜景モードはあるものの、そこまで期待しないほうが良いでしょう。
なお超広角カメラでは夜景モードは使えません。
マクロカメラ
Redmi Note 11にはマクロカメラも搭載されいるので近接撮影が可能です。
ただ、有効画素数が200万画素ということもあり画質は残念な感じ・・・。
使うシーンもそれほど多くないと思いますが、Redmi Note 11のマクロカメラはおまけ程度と考えて良いでしょう。
ポートレートモード
簡単にボケのある写真が撮影できるポートレートモードも搭載しております。
深度計測用のカメラを搭載しており撮影しながらのボケ味の調整が可能です。
ボケ具合もなかなか良い感じ。ハンドルの隙間から見える景色を取りこぼしてしまっていますが、被写体との切り分けも上手ですね。
インカメラ
Redmi Note 11のインカメラは1,300万画素。画素数が全てではないものの、このくらい撮影できるのであれば十分でしょう。
さすがに僕の顔面は晒せませんがビューティーモードも搭載されているので程良くナチュラルに盛れます。
インカメラでもポートレート撮影が可能。切り分けも上手でした。
個人的にRedmi Note 11のインカメラの仕上がりは好きでした。
そもそも自撮りをする機会なんて殆ど皆無なんですが、万が一使う機会があっても写った自分を見てガッカリしなくて済みそうです笑
動画撮影
Redmi Note 11で動画撮影もしてみました。
撮影中は画面がブレブレで、手ぶれ補正が効かないんだなーと思っていたのですが、撮影後に処理してくれるようです。
ただ機械的にカクカクはしてしまうので、動きながらの撮影は厳しいと思います。
また夜間の動画撮影も向いていません。手ぶれ補正の効果がイマイチになって、ノイズだらけになってしまいました。
Redmi Note 11を実機レビュー
最後にRedmi Note 11の動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外の気になる部分・気になった部分を一問一答形式で分かりやすく紹介していきます。
Redmi Note 11は低価格帯のスマホのせいか、他のスマホならできるのに!ってことが結構ありました。
OSはAndroid 11ベースのMIUI 13
Redmi Note 11にはAndroidをカスタムしたXiaomi製OS「MIUI」の2022年最新バージョンがプリインストールされていました。
メーカーによって搭載されているOSが異なり、特色・機能も本当に様々です。
個人的にMIUIは扱いやすくデザインが可愛いので好きなOS。なんのカスタムも施されていないピュアAndroidよりも好みかもしれません。
基本的なジェスチャー機能もしっかり搭載されております。
他社製のスマホを使っていたから、Xiaomiのスマホを使うのが心配っていう人もいるかもしれませんが、長く使えば最終的には慣れていくものなので心配しなくて大丈夫。
メーカーによって搭載されているOSは異なりますが、どんなOSにも得手・不得手がありますからね?
僕がMIUIを好きなのも、Xiaomi製のスマホを一番多く使っているから慣れているだけだと思います。
国内4キャリアに対応したBand構成
公式サイトを確認したところ、Redmi Note 11は国内4キャリアの回線にフル対応していました。SIMフリーモデルなので当然と言えば当然。
- 【GSM】850,900,1800,1900
- 【WCDMA】B1,2,4,5,6,8,19
- 【LTE-FDD】B1,2,3,4,5,7,8,12,13,17,18,29,20,26,28,66
- 【LTE-TDD】38,40,41
実際に全キャリアの回線のSIMカードを装着してみましたが、問題なく使えましたよ。
こちらの記事でさらに詳しく解説しているので、気になる方は本記事と併せてご確認ください。
生体認証は指紋認証&顔認証
Redmi Note 11の指紋認証は電源ボタンによるもの。
反応も良く、ちょっと触るだけですぐにロックが解除されました。エントリーモデルなのにこの精度はめちゃくちゃ凄いです。
インカメラによる簡易的なものですが、顔認証にも対応。
こちらの反応も上々で、ロック画面が殆ど表示されずに爆速で解除されます。
低価格帯のスマホの生体認証って、ワンテンポ遅れたりするのが当たり前だと思っていたので、反応の良さに驚いてしまいました。
2つのスピーカーでステレオサウンドが楽しめる
これも低価格帯スマホには珍しいポイント。
Redmi Note 11には上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しむことができちゃいます。
Redmi Note 11は美しい有機ELディスプレイ・Widevine L1で高画質動画が楽しめますが、さらにステレオサウンドのおまけ付き。
動画視聴におすすめのスマホと言っても過言ではありません。
ただし、音質についての期待は禁物。低音の響きが少なく「普通」と言ったところです。
また、通話用のスピーカーと兼用になっている上部スピーカーの方が少し音がこもっているので、下部側のスピーカーの方が大きく聞こえる傾向があります。
サウンド面に拘りを持っている人はご注意ください。
おサイフケータイ・NFCは非対応
残念ながらRedmi Note 11にはFeliCaポートを搭載していないので、おサイフケータイは使えません。
それどころかNFC機能も非対応のようです。設定でいくら検索しても出てきませんでした。
このため、例えば運転免許証やマイナンバーカードの読み取りなどもできないので、ご注意ください。
防水性能はありません
Redmi Note 11には防水・防滴性能がありません。
せめて生活防水レベルの防水くらいは搭載しておいて欲しかったところ・・・。
水濡れ・お風呂・洗濯。くれぐれも注意しましょう。
イヤホンジャック搭載
Redmi Note 11には、本体上部に3.5mmイヤホンジャックがあります。
最近はワイヤレスイヤホンよりも有線イヤホンのほうがオシャレっていう風潮があるようなので、使っている人には嬉しいポイントですね。
また、イヤホンを使っている時に設定からイコライザーの設定をすることができました。さらにイヤホンに合わせた音質の調整も可能です。
対応Bluetoothコーデックの種類が少ない・・・。
Redmi Note 11にワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応しているのは以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:✕
- aptX Adaptive:✕
- LDAC:✕
購入当初はAACにも非対応でしたが現在は修正されているようです。
それでもaptXを超えた高音質・低遅延コーデックには残念ながら非対応。
対応Bluetoothコーデックの種類は限られているのでご注意ください。
あったら嬉しいFMラジオが付いてます
Redmi Note 11はFMラジオを搭載していました。
ラジオなんて使わないでしょ?って思うかもしれませんが、ネット環境のないオフラインでもFMラジオが使えるのは緊急時の情報収集に重宝するので、ないよりあった方が良いです。
ただし、対応周波数は87.0MHz~108.0MHzと微妙な感じ・・・。普段使いでは一部チャンネルだけでも聞けたらラッキーくらいですね。
なお、FMラジオを聞くには有線イヤホンを装着する必要があるので、その点だけはご注意ください。イヤホンがアンテナ代わりになりますよ。
デュアルアプリ・セカンドスペースは使えません・・・。
Xiaomiスマホにお馴染みの人気機能「デュアルアプリ」「セカンドスペース」はどちらも非対応でした。
特にデュアルアプリは、1台のスマホでLINEアカウントを2個使えるので便利なんですけどね・・・。残念です。
画面分割(マルチウィンドウ)できません
Redmi Note 11は6.43インチの大画面なので、2つのアプリを同時に使うマルチウィンドウに対応して欲しかったのですが、残念ながら使えず・・・。
ただし、一部アプリはフローティングウィンドウには対応していました。
画面分割とは少々使い方は異なってしまいすが、全く使えないよりは良いですね。
Redmi Note 11の評判・口コミ
SNSなどで見かけたRedmi Note 11の評判・口コミを見ていきましょう。
スターブルーのラメ感が超いい!!?まさにスター!?#RedmiNote11 #Xiaomi pic.twitter.com/hnvCBBJK8L
— 2106bpm(つとむびーぴーえむ) (@TsutomubpmPhoto) March 11, 2022
Redmi Note 11のベンチマークスコアは前回の10とほとんど変わってないのね・・・。うーん・・・買おうと思っていたのに・・・。
— レフログ (@maayan_lefty) March 10, 2022
Mi11Lite5Gよりもゲーム性能など別に普段使いで動きが軽い気がするし、
買ってよかったRedmi Note 11
— Ryo Ishizuka (@san_00111) March 10, 2022
Redmi Note 11 のスターブルー思ってたよりギラギラスターライトだった
動作感は意外といい感じがする
何より画面が綺麗だし軽いのがいい pic.twitter.com/t4dyFtXI2v— GagwerGiGi(がぐあぎぎ) (@GagwerGiGi66) March 10, 2022
Redmi Note 11
メシウマ写真
いいんじゃないです? pic.twitter.com/BosqMLJWxi— はっすー@ガジェット系TikToker (@hasuyan_gadget) March 10, 2022
価格以上によく動くという評判が多く見受けられました。
また僕の購入したスターブルーについては、背面のキラキラしたラメに関する言及が多かったですね。確かに特徴的すぎます。
一方で、旧モデルを使っている人や上位モデルを使っている人は、さらに高い動作性能を求めていたようで、買い替えの対象にはならないという声が多かったです。
Xiaomiのスマホはコスパが高いですからね。どうしても期待してしまう部分なんだと思います。
Redmi Note 11のスペック
サイズ | 約159.87mm × 73.87mm × 8.09mm |
重さ | 179g |
ディスプレイ | 6.43インチ AMOLED FHD+(2400×1080) 409ppi コントラスト比 4,500,000:1 DCI-P3 最大輝度 1,000nits |
リフレッシュレート | 90Hz |
OS | MIUI 13 Based on Android11 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 680 |
GPU | Adreno 610 GPU |
RAM | 4GB LPDDR4X |
ROM | 64GB UFS2.2 |
外部ストレージ | 最大512GB |
リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 f1.8 |
リアカメラ(超広角) | 800万画素 f2.2 FOV118° |
リアカメラ(マクロ) | 200万画素 f2.4 |
リアカメラ(深度) | 200万画素 f2.4 |
リアカメラ(動画) | 1080p@30fps 720p@30fps |
インカメラ | 1,300万画素 f2.4 |
インカメラ(動画) | 1080p@30fps 720p@30fps |
バッテリー | 5,000mAh 33W急速充電 |
生体認証 | 側面指紋認証 顔認証 |
対応SIM | 物理SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band | 【GSM】850,900,1800,1900 【WCDMA】B1,2,4,5,6,8,19 【LTE-FDD】B1,2,3,4,5,7,8,12,13,17,18,19,20,26,28,66 【LTE-TDD】38,40,41 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver5.0 |
イヤホンジャック | あり(3.5mm) |
スピーカー | ステレオ |
防塵防水 | なし |
NFC | なし |
FeliCa(おサイフケータイ) | 非対応 |
FMラジオ | あり |
衛星測位 | GPS,Glonass,Galileo,Beidou |
まとめ:Redmi Note 11のメリット・デメリット・評価
Redmi Note 11を実機レビューいたしました。
最後に本記事のおさらい。Redmi Note 11のメリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
Redmi Note 11を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
Redmi Note 11 | |
メリット | デメリット |
・2万円台で買える ・有機ELディスプレイが綺麗 ・リフレッシュレート90Hzが嬉しい ・ゲーム以外はサクサク動く ・長持ちバッテリー ・嬉しい33W急速充電 ・ステレオスピーカー ・明るい場面のカメラは優秀 ・軽量で扱いやすい ・指紋認証が爆速 ・デュアルSIM+SDカード | ・5G非対応 ・重いゲームのプレイは厳しい ・カメラの夜景モードが弱い ・対応Bluetoothコーデックの種類が少ない ・防水性能なし ・おサイフケータイなし ・NFCなし ・デュアルアプリなし ・セカンドスペースなし |
評価
(4点/5点満点)
24,800円という手頃な価格ながらも、普段使いに困らない動作性能で、高駆動AMOLEDディスプレイに加えて33W急速充電まで搭載しているコスパの高さが魅力の1台となっております。
Xiaomiはエントリーモデルの基準を1段階引き上げたと言っても良いでしょう。
確かにこれまで日本で発売されたRedmi Noteシリーズには、「おサイフケータイ」「防水性能」が搭載されているモデルもあり、少々物足りなさがある点は否めません。
モデル名 | 特長 |
Redmi Note 9T (ソフトバンク専売) | ・5G対応 ・おサイフケータイ |
Redmi Note 10 JE (au・UQ mobile専売) | ・5G対応 ・おサイフケータイ ・IP68防塵防水 |
ただし、どちらも回線契約を伴うキャリア版。
この点、Redmi Note 11はSIMフリーモデルなので、誰でも手軽に購入できるメリットがあります。
スマホの使い方がネットサーフィンやLINE・SNS、動画視聴中心のライトユーザーがメインで使うのはもちろん、ハイエンドモデルを使いこなしているユーザーのサブスマホとしてもおすすめです。