Beats Fit Proを購入しました。
以前にレビューしたBeats Studio Budsに続いて2台目のBeats製ワイヤレスイヤホン。
定価24,800円と高級品ですが、人気機能を遺憾なく搭載したハイエンドモデルです。
- ノイズキャンセリング
- 外部音取り込み
- 空間オーディオ
- ヘッドトラッキング
- 装着検知
- 急速充電 Fast Fuel
- ワンタッチペアリング
- 音量調整を含むクリック操作
- 探す機能
- IPX4防水性能
ついにAirPods Proの一強時代に風穴を開けるワイヤレスイヤホンの登場。
及ばない機能・性能はありつつも、十分AirPods Proに真っ向勝負を挑める仕上がりになっておりました。
本記事でBeats Fit Proを実際に使ってみた様子をレビューしますので参考にしてください。
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Beats Fit Proのデザイン・サイズ感・付属品をレビュー
Beats Fit Proの外観から見ていきましょう。
デザイン・サイズ感
Betas Fit Proのカラーバリエーションは以下の4色。
- Beatsブラック
- Beatsホワイト
- セージグレイ
- ストーンパープル
どれもオシャレでかっこいいですが、僕はストーンパープルを購入してみました。
この色にして大正解。めっちゃ可愛いです!
iPhone 12 mini・iPad mini(第6世代)もパープル系をチョイスしたのですが、質感・色合いは少しずつ違うものの相性が良いですね。
AirPodsもカラーバリエーション増やしたら良いのになーと思いました。
充電ケースは光沢のないマットな色合い。プラスチック製だと思いますが、人によっては「安っぽい」と感じるかもしれませんね。およそ高級感はないです。
上蓋にはBeatsロゴマークの刻印。
背面にUSB-Cポートが搭載されております。Apple製品とは言えLightningじゃありませんよ。素晴らしいですね。
上蓋を開けるとイヤホンのお目見え。佇まいが可愛らしいですね。やっぱりパープルにして良かったと思います。
ケース内部はマットな色合いのライトグレーで、中央にペアリング用の物理ボタンが1つありました。
ケース正面にはLEDランプが1つ搭載されており、バッテリー残量やペアリングモードの状況を確認可能です。と言っても1つしかないので情報は限定的。
LEDの表示 | ステータス |
赤色点灯 | ケースバッテリー40%以下 |
赤色点滅 | 不具合発生 |
白色点滅 | ペアリングモード |
イヤホンも充電ケースと同じ色合い。
脚のように伸びたスティックのないスタンダードタイプです。
特徴的なのはやっぱりこの角のようなウィングチップですよね。残念ながらイヤホン本体と一体化しているので着脱はできませんでした。
硬さは消しゴムくらいで、非常によく動いてくれます。このウィングチップが「フィット」のポイントです。
サイズ感
ケースのサイズは62mm×62mm×28.5mmと、手のひらにおさまるサイズ感ながらも少々大きめ。
コンパクトサイズのワイヤレスイヤホンも沢山ありますからね。僕が使っている「WF-1000XM4」「AirPods(第3世代)」と並べるとこんな感じです。
重さはイヤホンを含めて66gでした。大きさに伴って多少重いですが、持ち歩くの不便になることはないでしょう。
こうすると、なんだか化粧コンパクトに見えてきます。
イヤホンのサイズは30mm×24mm×19mm。ハウジング自体は大きくないですが、ウィングチップが長く飛び出てるので大きめ。
重さは実測で6gで、重くも軽くもなく普通といったところです。耳に負担がかかることはありません。ワークアウト中でも余裕で使えます。
付属品
Beats Fit Proの付属品は以下のとおりです。
- クイックスタートガイド
- 保証・安全のしおり
- ステッカー
- Apple MusicのPR(初回3ヶ月無料)
- イヤーピース
- 充電ケーブル
充電ケーブルはUSB Type-C / Type-Cのもの。
長さが短めなのでご注意ください。
充電器は付属していないので付属ケーブルを使いたい場合にはUSB-C充電器が必要になります。もちろん他社製のUSB-A / USB-Cでも充電可能です。
イヤーピースは予め装着されているものを含めて3サイズ。
付属のイヤーピースでも十分フィット感がありますが、好みで他社製のイヤーピースに交換してもいいでしょう。
ただその場合、イヤホンをケースに収納できなくなる可能性もあるので注意してください。
イヤーピースの交換は引き抜くだけなので超簡単です。
ステムの形状は円形。実測で直径5.7mmでした。
Beats Fit Proの音質をレビュー
ワイヤレスイヤホンを使用する上で最も重要なのは当然音質。
Beats Fit Proの音質はどんな感じなのか紹介していきます。
なお、音質だけは数値化できる性能ではないので、あくまで僕自身の感覚的評価。
また、接続するデバイスや音楽再生アプリによって音質が変わる点にも注意が必要です。
特にAndroidスマホには「Dolby Atmos」や「Dirac」のようなオーディオチューナーが標準搭載されているものも多く、イコライザーが常に働いている状態です。
そこで本記事では、なるべく外部要因の影響を受けないよう配慮して音質をチェックしております。
力強い低音が魅力的な音質
Beats Fit Proは多くの人を満足させる優秀な音質を備えています。
特に特徴的なのは低音。さすがHIPHOP界のスーパープロデューサー「Dr.Dre」が設立したブランドですね。
わざとらしくイコライザー的に低音域だけ強くしているわけではなく、中高音域との均整を取りつつ、芯のある低音が楽曲の雰囲気・迫力を底上げしているようなイメージです。
このため、いわゆる「ドンシャリ」とは少々趣が異なり、確かに低音は強いのですが、どっちかと言えばフラット寄りな傾向だと思います。
音場がやや狭めなのでオーケストラのような壮大な曲には合わないものの、解像度や定位感にも優れているので普段使いはもちろん、純粋に音を楽しみたい人にもおすすめできます。
Beats Studio Budsと音質比較
Beats Fit Proと同じBeats製のワイヤレスイヤホンStudio Budsと音質を比べてみました。
Beats Studio Budsをレビューした時は、これで十分じゃん!って思っていましたが、7,000円の価格差は意外と大きい・・・。
Beats Fit Proの方が低音が強く迫力があります。また、Beats Studio Budsだけを使っていた時には気にならなかった高音域のシャリシャリ感が際立ち、耳に刺さっていることに気付きました。
一方Beats Fit Proは高音域のトゲトゲしさがなく、マイルドに耳に響くイメージ。
音の解像感自体にそれほど違いはないと思うのですが、Beats Fit Proの方が低音が強い分、1音1音に芯があり厚みを感じます。
たかが7,000円されど7,000円。あと少しお金を出せるのであれば、Beats Fit Proをおすすめしたいです。
WF-1000XM4と音質比較
僕が使っているイヤホンの中で最も高音質(自分の好み)な「WF-1000XM4」でも同じ曲で聴き比べしてみました。
Beats Fit Proの音質が優秀だったのでWF-1000XM4と良い勝負をするだろうと思っていたのですが、並べてみるとしっかり違います。
WF-1000XM4の方が低音に厚みがあり、Beats Fit Proよりもさらに迫力あるサウンドに。
音の解像感や音場の広さもWF-1000XM4が勝っており、やはり総合的に音質は一枚上手なようです。
ただし、Beats Fit Proの方が高音の刺さりは少ないです。
これは高音域の表現が得意というよりは、WF-1000XM4の解像度が高すぎるあまり耳障りに感じるのが原因なのかもしれません。
空間オーディオ対応で最新の音楽体験+音質アップ
Beats Fit ProはApple Musicの「Dolby Atmosによる空間オーディオ」に対応している点もメリットになります。
Apple Music のサブスクリプションに登録している場合は、一部の曲をドルビーアトモスによる空間オーディオで聴くことができます。ぜひ多次元サウンドを体験し、ただ音楽を聴くだけじゃない、音楽に包み込まれるような感覚をお楽しみください。
引用:Apple公式サイト
対応楽曲を単なるステレオサウンドから空間オーディオにスイッチすると、雰囲気が一転。
自分を中心に色んな場所から音が飛んでくるような新しい音楽体験を味わうことができます。
もはや音場の概念など不要で立体的かつ臨場感のあるサウンドは自分だけのライブが開催されているような雰囲気です。
楽器やボーカルの位置関係がハッキリする影響もあってか、それぞれの音が際立ち、総合的に音質が向上しているような印象も受けました。
しかもドルビーアトモスに対応していない、ただのステレオ楽曲でも「空間化」することができるので、Apple Music以外の音楽配信アプリでも擬似的に楽しむことが可能です。
更にダイナミックヘッドトラッキング機能にも対応。
ジャイロスコープと加速度センサーを使って、動きに合わせてサウンドを調整してくれるiPhone・iPadだけの凄い機能です。
例えばボーカルの声が正面から鳴っている場合、右に90°頭を回転すると左のイヤホンからボーカルが聞こえてきます。反対に左に90°頭を回転させると右イヤホンから聞こえます。
どこでどんな音が鳴っているのかがハッキリわかるので、自分を中心とした音楽空間が広がっているような感覚になるわけです。
空間オーディオやヘッドトラッキング機能はイヤホンの未来を感じさせる機能。まさにこれこそガジェットです。
なおApple Musicの機能だからiPhoneじゃないと楽しめないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
Google Play StoreからダウンロードできるApple Musicアプリでも、ヘッドトラッキングは使えないものの、空間オーディオには対応していました。
Apple Music
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ただ、立体感や距離感などの空間オーディオの効果はiPhoneの方が強く感じられます。
やはりApple Musicの空間オーディオを最大限楽しみたいのであれば、iPhoneでの利用がベストかもしれません。
なおスマホが「Dolby Atmos」に対応していない場合には空間オーディオは楽しめませんので、ご注意ください。
空間オーディオは動画視聴で感動レベルの活躍
Apple MusicのDolby Atmosによる空間オーディオは新しい音楽体験を提供してくれるわけですが、実はAmazon Music Unlimitedならどんなイヤホンでも空間オーディオを体験できます。
ただし、動画視聴に関しては話が別。
Apple TVで空間オーディオに対応した映画を見てみたのですが、色んな場所から音が飛んでくる感じはまさに映画館。ストーリーへの没入感が凄すぎるので超ヤバいです!
ただ映画やビデオを観るだけでも、空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングが映画館さながらのサラウンドサウンド体験をもたらし、まるで全方位から音に包み込まれるかのような感覚を味わえます。音場がデバイスにマッピングされ、音声がブレずに画面の中の俳優やアクションから聞こえてきます。
引用:Apple公式サイト
これはiOSデバイスとBeats Fit Proをペアで使う圧倒的な優位性になります。
ちなみにApple TVに対応動画があるのはもちろん、Netflixでもマルチチャンネルという名前で空間オーディオに対応しているそうです。
Amazonプライムビデオでは空間オーディオは使えませんが、ステレオサウンドを擬似的に空間化することが可能になっておりました。
Beats Fit Proのバッテリー性能をレビュー
続いてワイヤレスイヤホンを使う上で重要なバッテリー性能をレビューしていきます。
バッテリーもちはスペックどおり
Beats Fit Proはイヤホン単体で最大7時間の連続再生、充電ケースとの併用で合計最大24時間利用可能とのこと。
実際にiPhone SE(第3世代)で音量を50%・ANCをOFFの状態にしてApple Musicを再生し続けたところ、7時間経過後のバッテリー残量が9%、7時間半経過したところで残量1%になりました。
ほぼ公称通りの結果になりました。ANC(アクティブノイズキャンセリング)を有効にすると連続再生時間は6時間になるとのことです。
テレワークなどで1日中使い続ける人にとっては物足りないかもしれませんが、通勤・通学やワークアウトで使う分には十分長持ちだと思います。
5分の充電で1時間再生可能になるFast Fuel機能
Beats Fit Proはイヤホンを5分充電すると1時間分の再生が可能になる延命機能「Fast Fuel」が搭載されています。
実際にバッテリー残量1%の状態から5分間充電してみると、なんと32%まで回復。FastFuel機能の効果を実感できました。すごいっす!
そのまま続けたところ、15分で50%まで充電され、1時間ほどで80%に。その後の充電速度は緩やかになって1時間45分ほどでフル充電になりました。
寝落ちしてしまった時に朝イヤホンの充電がない!ってことはないですか?そういう場合にも非常に重宝しますね。
ケースの充電速度は普通
ケースの充電時に必要な電力は1W~2W程度と一般的。
Beats Fit Proには充電器が付属していませんが、強い電力が必要なわけではないのでスマホ等に付属の充電器を代用して問題ありません。
USB Type-Cの充電器を持っていないと付属の充電ケーブルが使えませんが、もちろんType-A / Type-Cケーブルでも充電できます。
ケースバッテリー残量25%から100%になるまでかかった時間は約1時間30分。特別遅くもなく普通といったところです。
なお残念ながらワイヤレス充電には非対応でした。
バッテリー残量はデバイスでチェック
Beats Fit Proは充電ケースのLEDインジケーターでもバッテリー残量が確認できますが、超ざっくりとした内容です。
そのため詳細なバッテリー残量はデバイスでの確認になります。
iOSデバイスの場合には接続時等に大きくポップアップ。AndroidデバイスではBeatsアプリをダンロードしていれば接続時に通知が表示されます。
この他iOSデバイスならウィジェットで常時表示させておくことも可能ですね。
Beats Fit Proの実機レビュー
ここからはBeats Fit Proを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
iOSデバイスのペアリングは蓋を開けるだけ
Beats Fit ProとiOSデバイスとのペアリングは超簡単です。
接続したいiPhoneやiPadの側で充電ケースの蓋を開けると、ペアリング用のポップアップが表示されます。
あとは表示された「接続」をタップすればペアリング完了です。
とてもイージー!iOSデバイスとの親和性が高いのでマニュアルなんて見なくても簡単に接続できちゃいます。
なお同じApple IDでサインインしているiOSデバイスが複数ある場合には、どれか1つがBeats Fit Proとペアリングされれば、全てのデバイスで使えるようになりますよ。
いちいち全てのデバイスとペアリングする必要がないので楽チンです。
H1チップによるデバイスの切り替えがスムーズな点も嬉しいポイントです。iOSデバイスやMacを使っている人に重宝します。
AbdroidデバイスとのペアリングはBeatsアプリで
iPhoneやiPad以外のデバイスとのペアリングも難しくありません。
Androidデバイスの場合にはBeatsアプリをダウンロードしておくと、ペアリングしやすいと思います。
Beats
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Beatsアプリのメニューから「新しいBeatsを追加」を選んで画面の表示どおりに進めていけばOKです。
ポイントは接続したいデバイスの側でケースの蓋を開けてボタンを長押しすること。
LEDインジケーターが白く点滅してペアリングモードになります。
Beatsアプリがインストールしてあれば、通知が表示されるので、それをタップすればペアリング完了。
Beatsアプリをダウンロードしていない場合や、パソコン等では、Bluetooth設定から「Beats Fit Pro」を選択すればペアリングできます。
AndroidデバイスにBeatsアプリをダウンロードすると、iOSデバイスと同様にBeats Fit Proの各種設定が可能になります。
Apple製品でありながら、Androidでも変わりなく使えることがBeats Fit Proを使うメリットの1つでもありますね。
ノイキャンの効果は高め
Beats Fit Proには周囲の雑音をかき消すANC(アクティブノイズキャンセリング)が搭載されています。
安価なワイヤレスイヤホンでもANC搭載モデルが増えてきていますが、効果がイマイチ感じられないことも多いです。
この点、Beats Fit Proのノイキャンの効果はそこそこ高めです。
エアコン、換気扇、車の走行音のような低めの騒音のみならず、中音域にまで効果が及んでいました。
例えば地下鉄のかなり大きな走行音も静かになっていたので、しっかりANCが働いてくれていることが実感できます。
全音域に効果が及ぶWF-1000XM4ほど強力なノイズキャンセリングではありませんが、個人的にはこのくらい仕事をしてくれれば十分だと思います。
ただ1点気になったのはホワイトノイズ。
静かな部屋でANCを利用すると、僅かにサーーーという音がずっと鳴っていたので苦手な方はご注意ください。
外部音取り込みの効果はそこそこ高い
Beats Fit Proには外部音取り込みモードも搭載されています。
イヤホンを使いながらでも周囲の音が聞こえやすくなるので、レジでの会計時やワークアウト中に重宝します。
Beats Fit Proの効果はそこそこ高いです。イヤホンを付けていないような開放感まではありませんが、外音の聞こえ方が自然で良い感じです。
とは言っても、人と普通に会話できるレベルではないので、使うシーンは限定的かもしれませんね。
これまで様々なワイヤレスイヤホンをレビューしていますが、ノイキャンの効果が高いワイヤレスイヤホンでも外部音取り込みだけはイマイチなものが多い印象です。
Beats Fit Proの外部音取り込み機能は、効果をしっかりと感じることができるので優秀な方だと思います。
装着感は良好で外れにくい
Beats Fit Proはその名の通り、耳に「フィット」してくれるので快適です。
イヤホンに搭載されているウィングチップを耳の窪みにはめることで装着感が安定。
激しい運動をしたとしても、外れることはないと思います。
これまで使ってきたワイヤレスイヤホンの中でもトップクラスの安定性だと思いました。
Beats Fit ProにはANCと外部音取り込み機能があるのでフィット感が特に重要。
フィット感が強いと隙間を埋めてくれるので耳栓のように遮音性能が高くなり、イヤホン自体のノイズキャンセリング効果(パッシブノイズキャンセリング)が加わるので、全体的な効果が高まります。
付属のイヤーチップは全種類試して、なるべく自分の耳にフィットしたものを使うようにしましょう。
Beats Fit Proに搭載されている「イヤーチップ装着テスト」をつかえば密閉感をチェックすることも可能です。
遮音性が高いとカナル型イヤホン特有の「閉塞感」が強くなりますので苦手な人はご注意ください。
クリック操作で音量調整できる
Beats Fit Proはハウジング表面の「b」をクリックすることで音楽再生や通話の操作が可能です。
タッチ式のワイヤレスイヤホンが多くありますが、ちょっと触れただけで反応してしまうこともあるので個人的にはクリック操作のほうが好み。
操作方法は次のとおりです。左右どちらのイヤホンでも同じ操作になります。
1回クリック | ・音楽の再生/一時停止 ・通話開始/終了 |
2回クリック | ・曲送り ・スマホ通話に切り替え |
3回クリック | 曲戻し |
長押し | ・ノイズキャンセリング切り替え ・音量調整 ・着信拒否 ・音声アシスタント起動 |
初期設定では長押しで「ノイズキャンセリング」と「外部音取り込みモード」の切り替えになっていますが、その他の機能を割り当てることも可能です。
アサインできるのは左右のイヤホンそれぞれに1つずつですが、音量調整が含まれているのも嬉しいポイントです。
音量調整時にイヤホンを強く押し込みすぎないようご注意下さい。
装着検知の反応は良好
Beats Fit Proには装着検知機能が搭載されています。
イヤホンを外すと曲が停止して、再び装着すると曲が再開。レジでの会計の時や人から話しかけられた時に重宝する機能です。
外部音取り込みモードの性能が高ければ装着したままでも会話ができたりするんですが、Beats Fit Proの効果はそこまでではないので結局イヤホンを外さなければ会話はできません。
ただ装着検知機能が搭載されていることで、会話が終わればすぐに曲が再開するのでバッチリです。
センサーの感度や速度も良好で普通に便利に使える機能になっております。
「探す」機能が使える
Beats Fit ProはAppleの「探す」アプリに対応しています。
探す
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最後に使っていた場所を地図上に表示してくれるので超便利。
もちろんアプリ上から音を鳴らすこともできちゃいます。
なお、残念ながらAndroid用の「デバイスを探す」には非対応なので、iOSデバイスと使う場合に限った機能になります。
動画を見るくらいなら遅延は気にならない
Beats Fit ProのBluetoothコーデックは「SBC」と「AAC」です。
どちらも遅延が発生しやすいコーデックなのですが、普通に使う分には遅延は実感することがないと思うのでご安心ください。
実際にBeats Fit Proで何度も動画視聴をしていますが、口の動きとセリフの音声とのリップシンクが気になることは殆どありませんでした。
また、僕が普段メインでプレイしている「パズドラ」「モンスト」でも遅延は気になりませんでした。
ただしシビアな操作が求められる音ゲーなんかには向いていないのでご注意ください。
そもそも音ゲーをワイヤレスイヤホンでやる人なんていないとは思いますが・・・。
通話品質に問題なし
Beats Fit Proのマイクはかなり優秀で、通話品質が非常にクリアでした。
LINE通話しか試していないのですが、こちらの声も通話相手の声も良好。
在宅ワークでのWeb会議などでも十分使えると思いました。
Beats Fit Proに限ったことではありませんが、さすがに人混みなどの騒がしい場所での通話はアクティブノイズキャンセリングを搭載していても厳しいです。
IPX4等級の耐汗耐水性能
Beats Fit Proの防水性能はIPX4等級。
耐水性としては生活防水に毛が生えた程度なので、そこまで強力ではありません。
それでも、ちょっとした雨とか、スポーツ時の汗ならしっかり守ってくれるので安心。
このため、Beats Fit Proはお風呂・シャワー・水泳で使ったらアウト。確実に壊れます。
また、よくあるのはポケットに入れたまま洗濯してしまうことですが、これもアウト。
防水性能があるからと言っても水にそこまで強いわけではないので注意して使用しましょう。
なお、2022年8月現在の過失(持ち主のミス)によるAppleでの修理費用は以下のとおり。
修理品 | 費用 |
イヤホン | 12,800円 |
充電ケース | 12,800円 |
Beats Fit Pro(本体)はApple Care+の対象製品なので、不安な場合には加入しても良いでしょう。
1年に2回まで、1回あたりの修理費用を3,700円に抑えることができますよ。
Beats Fit Proの評判・口コミ
Beats Fit Proを実際に使っている人はどう思っているのでしょうか?
SNSで見かけた評判・口コミは以下のとおりです。
beats fit pro購入した。
ケースがプラスチックでAmazonの格安イヤホンみたいな質感 pic.twitter.com/S4enCCi6SZ— まぶち@受験垢 (@makimaki_000003) March 12, 2022
待望のbeats fit pro !
音がイイ。低音が効いててノリノリ。ノイズキャンセリングで集中と没入の世界。空間オーディオで音楽と映像の迫力アップ。
最高です。 pic.twitter.com/oxyBXrTUQb— ふじ? TOEIC勉強中・ワーホリ準備中?? (@fuji21uk) March 1, 2022
Beats Fit Pro試聴してきたんだけど、どうも中高音が薄いというか弱っちい感じがした。もしかするとデモ機のイヤーピースが合ってなかっただけなのか?H1チップ対応は捨てがたいけど、2万円出すほどの音質ではないような。。。
— YoungHage (@YoungHage) March 7, 2022
Beats fit pro、今年1番買ってよかった商品かもしれん。音イイし、フィット感最高だし、見た目かっこいい pic.twitter.com/6BSiBlg7OO
— kanchi++ (@kanchi_mgc) March 4, 2022
ソフトウェアの問題なのか、不具合が起きている人もチラホラ見かけました。
俺のbeats fit pro基本的に自動耳検出が機能してへんねんけど、どうしたらええんやろ?
調子ええ時は両方出来るんやめど、基本的に右があかん
教えてbeats fit proに詳しい人
— 吸亥杉 弥仁華須@小説書いてます! (@shu2092rbbxx) March 10, 2022
ノイズキャンセリング効いてない気がする@BeatsSupport pic.twitter.com/VpdGZG7Pft
— あき (@tym_akira) March 13, 2022
Beats公式サポートによると、とりあえず「リセット」を試して欲しいとのことでした。
ご不便をお掛けして申し訳ございません。
以下お試しいただき、症状が改善するかご確認ください、【Beats Fit Pro をリセットする】https://t.co/yYdvDLc3Ay
改善がみられない場合は、以下のリンクからお問い合わせください。
Beats一般窓口:https://t.co/yDSmlSSqcQ
— Beats by Dre Support (@BeatsSupport) March 14, 2022
こちらの方のご意見、凄くよく分かります。加工された感じが強くなる場合もあるんですよね。空間オーディオって。
airpodsとかBeats Fit Proの空間オーディオをオンにすると自分の曲が意図した音で鳴らないのが悩み
— Coretex (@core_000) March 5, 2022
Beats Studio Budsをレビューした時もそうでしたが、評価が真っ二つって感じですね笑
イヤホンに対する感想は、人それぞれ違うものなので仕方ない部分だと思います。
- これまでのイヤホン遍歴
- どんな音楽を聞くか
- どんなシチュエーションで聞くか
- シンプルに好み
客観的に評価できない要素が強すぎるんですよね?特に音質って感じるものですし。
本記事や他のユーザーの評判・口コミを参考にしつつ、家電量販店などで試せる人は実際に試したほうが良いでしょう。
また、イヤホンだけは自分の感覚を信じるべきだなとも思っています。
このイヤホン最高だよ!音質めちゃくちゃ良いよ!使いやすいよ!
どんなイヤホンを使っていたとしても、そう思ったなら、あなたにとってベストマッチなイヤホンということなのです。
Beats Fit Proのスペック
イヤホンサイズ | 長さ:30mm 幅:24mm 高さ:19mm 重さ:5.6g |
ケースサイズ | 長さ:62mm 幅:62mm 高さ:28.5mm 重さ:55.1g |
再生時間(イヤホン単体) | ANC ON:6時間 ANC OFF:7時間 |
再生時間(ケース併用) | 合計最大24時間 |
充電時間 | Fast Fuel機能 5分の充電で1時間再生可能 |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
チップ | Apple H1 |
Bluetooth Ver. | 不明 |
防塵・防水規格 | IPX4(イヤホンのみ) |
対応コーデック | AAC,SBC |
ドライバーサイズ | 不明 |
Beats Fit Proのメリット・デメリット・評価
Beats Fit Proをレビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
Beats Fit Pro (4点/5点満点) | |
メリット | デメリット |
・スタイリッシュなカラバリ ・低音重視の音質 ・空間オーディオ対応 ・ヘッドトラッキング対応 ・動画視聴が楽しい ・十分なバッテリー性能 ・ノイキャンの効果が高い ・装着検知が使える ・通話品質が良い ・Androidでも使える | ・サイズ感が大きめ ・ワイヤレス充電なし ・外音取り込みがマズマズ |
iPhoneユーザーにとって最適なワイヤレスイヤホンはAirPods Proであり、他に選択肢がない状態が続いていましたが、Beats Fit Proは真っ向から戦える有力な選択肢になっております。
ワイヤレス充電が使えないことや、外音取り込み機能の効果が弱いというデメリットはありますが、AirPods Proよりも定価ベースで5,000円以上安く購入できちゃうのが魅力。
また、AirPods Proは癖のない音質ですが、個人的には力強い低音を楽しめるBeats Fit Proの方が好みです。
カラーバリエーションがあり、AndroidスマホでもiOSと同じ様に使えるのも大きなメリットです。
もしAirPods ProとBeats Fit Proのどちらかを購入するとすれば、僕ならBeats Fit Proを選びます。