REDMAGIC 7を購入しました。
2022年4月にNubiaが発売したゲーミングスマホ。
- Snapdragon 8 Gen 1搭載
- RAM 18GB
- リフレッシュレート165Hz
- 冷却ファン搭載
- タッチ式ショルダートリガー搭載
- 65W急速充電
ゲームを快適にプレイできる機能・性能がふんだんに盛り込まれております。
定価137,520円の超高級スマホ。
果たしてそれだけの価値があるのかどうか、本記事で実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
メリット | デメリット |
・最高性能のSoC搭載 ・驚異のRAM18GB ・唯一無二のデザイン ・美しいディスプレイ ・リフレッシュレート165Hz ・ショルダートリガー搭載 ・豊富なゲーム機能 ・充電分離機能 ・65W急速充電 ・ステレオスピーカー ・カメラが結構使える ・指紋認証が爆速 | ・13万超えの価格 ・重い ・発熱 ・バッテリーがもたない ・ターボファンの音 ・翻訳がちょいちょい変 ・おサイフケータイなし ・防水性能なし ・ワイヤレス充電なし |
2023年最新のREDMAGICシリーズ「REDMAGIC 8 Pro」をこちらの記事でレビューしています。発熱・バッテリー持ちが大きく進化しているのでチェックしてくださいね。
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REDMAGIC 7のデザイン・サイズ感・付属品をレビュー
まずはREDMAGIC 7の外観をチェックしていきましょう。
まーめちゃくちゃかっこいいです。ゲーミングスマホ最高!
デザイン
REDMAGIC 7のバリエーションは以下の2つ。
- Obsidian
- Supernova
このうち僕が購入したのはSupernovaです。
Obsidianと色合い等は殆ど一緒なのですがデザインが異なります。
Supernovaはゲーミングモデルを体現したような透明デザイン。
かっこいいですねー惚れ惚れします。やばい。
手にした瞬間買ってよかったー!と思いましたよ。美しすぎる。
ただまぁ、よく見ると本当に透明になっているのはファンの部分のみで、その他の部分は基盤のようなイラストが透けているって感じ。
「半透明風」の方が正しい表現かもしれませんね。十分かっこいいけど。
背面パネルは光沢のあるガラス製。映り込みが激しいのはレビュアー泣かせです。
また、しばらく使っていると指紋が付いてしまうのも気なりました。
中央上部にカメラユニットを搭載。その下にLEDライトもあります。
カメラユニットの飛び出しはごくわずか。っていうか殆どありません。
これは嬉しいポイントです。
カメラユニットの左横には冷却ターボファンが搭載されております。
稼働中に光らせることも可能。ゲーミングらしさがありますね。
ただこのターボファン。結構音がうるさいです・・・。
REDMAGIC 7のファンの音。 pic.twitter.com/8HbY1tC6LU
— ちびめがね@格安SIM・格安スマホ (@chibimegane_lm) May 29, 2022
冷却してくれるのは嬉しいですが、ゲーム中に敵の足音が聞こえにくかったりするので、止めてしまうこともありました。
右横にあるのは吸気口です。背面・側面2つの吸気口で大量の空気を取り込みます。
背面下部にはRedMagicのシンボルマーク。ターボファン同様に設定で光らせることもできます。点灯・点滅いずれかチョイス可能。
背面パネルはフレームに向かってゆるやかに湾曲。
フレームは「航空級アルミニウム製」とのことです。飛行機に使われているってことなんでしょうか?
ディスプレイを正面にして右側面には「ショルダートリガー」「排気口」「電源ボタン」「マイク」を搭載。
REDMAGIC 7を横持ちしても正面にマイクがくる設計です。
左側面には「ゲーミングスイッチ」「吸気口」「音量ボタン」があります。
スクショを撮影する時にギュッと握るようなボタン配置。
ゲーミングスイッチをONにするとゲーミングスペースに突入です。
一瞬にしてREDMAGIC 7がゲーム機に早変わりしてしまいます。
僕はゲーム用途でしか使わないので基本的にゲームスペースで使っていますよ。
本体上部には「マイク」と「イヤホンジャック」。
下部には「スピーカー」「USB-Cポート」「マイク」「カードスロット」が搭載されておりました。
マイクが合計3つ。ゲーム中にボイチャする人には嬉しいですよね。
カードスロットは表裏に1枚ずつ装着できるタイプ。残念ながらSDカードを装着することはできません。
ディスプレイは湾曲のないフラットタイプ。保護フィルムが貼りやすいので好きです。
サイズ感
REDMAGIC 7のサイズは170.57mm × 78.33mm × 9.5mm。
普通に巨大なスマホですね笑
持ってみると数字でみるよりもずっと薄く感じました。
スマホとしてはかなり大きな部類に入るとは思いますが、このくらい大きい方がむしろゲームを快適にプレイできます。
そう考えると、家でも外でもゲームがしやすい絶妙なサイズ感です。
重さは保護フィルム込みで224g。
付属ケースを装着すると253gに及びます。
サイズ感は全然許せますが、さすがにこれは重すぎる・・・。
ケースは付属のものではなく、他社製の軽量タイプを探したほうが良いかもしれません。
付属品
REDMAGIC 7の付属品は以下のとおりです。
- マニュアル類
- SIMピン
- 保護ケース
- 保護フィルム
- 充電器
- USB-Cケーブル
ケースは厳つく見えますがソフトタイプです。
厚みもそれなりにあって防御力は高そうです。
ただその分サイズが一回り大きくなってしまうのが気になるポイント。
鎧みたいなデザインでかっこいいのは間違いないですが、ただでさえ大きいREDMAGIC 7がさらに巨大化してしまいます。
扱いにくいと感じたら、やはり他社製のケースを探したほうがいいかもしれませんね。
ディスプレイ保護フィルムは最初から貼り付けてありました。
充電器は最大65W出力可能なハイパワータイプで、ポートはUSB Type-Cです。
最近は急速充電に対応しているスマホなのに充電器は別売りなんてことも珍しくないですが、付属されているのは嬉しいポイントですね。
ケーブルはUSB Type-C / Type-Cのものでした。
このケーブルは正直言って良くありません。
REDMAGIC 7を充電しながら使う場合もあると思うのですが、横持ちした場合にめちゃくちゃ邪魔になります。
コネクターがストレートタイプなので横に出っ張ってしまい、ショルダートリガーに指が届かないんです・・・。
このため、REDMAGIC 7にはL字タイプの充電ケーブルがおすすめ。
これだったらゲーム中でも邪魔になることはありませんよ。
ついでにイヤホンもL字タイプにしておけば、バッチリです。
REDMAGIC 7のディスプレイをレビュー
美麗なグラフィックのゲームで遊ぶ人にはディスプレイが重要ポイント。
FPSゲームの索敵なんかにも影響が出る部分です。
REDMAGIC 7のディスプレイ性能を見ていきましょう。
6.8インチ有機ELディスプレイ
REDMAGIC 7のディスプレイには6.8インチの有機ELパネルを採用。
特有の黒色表現によるメリハリがあって非常に綺麗です。
WQHD+のディスプレイを搭載したスマホもある中で、スペック的には控えめな印象。
- 解像度 2,400×1080(FHD+)
- アスペクト比 20:9
- 最大輝度 700nit
- 4096階調
- DCI-P3 色域カバー率100%
- 10.7億色
- コントラスト比 100,000:1
とは言え十分綺麗なので、ゲームするにも動画するにも十分満足できました。
自分が撮影した写真も綺麗に表示されるので、腕前が上がったと調子に乗ってしまいそう。
視野角も十分広いので、色合いが少し青っぽく変化する傾向にあるものの寝転んでゲームやっても問題なさそうです。
それなりに輝度も高いので屋外でも見にくいことはありませんでした。
明るさの自動調整も上手です。
ベゼル内インカメラでフルスクリーン
REDMAGIC 7のインカメラは上部ベゼルに搭載されています。
インカメラがあるぶん上部ベゼルが太くなってしますが、動画でもゲームでも欠けることなくフルスクリーンで楽しめるのがメリットです。
パンチホールやノッチのようなインカメラでも、それほど邪魔に感じたことはありませんが、遮るものがないのは良いですね。スッキリしています。
操作は両手持ちが基本
6.8インチの大画面ディスプレイ&重いので基本的に両手操作になります。
片手で操作しようとしても端まで指が届かないですからね。慣れてくれば文字入力くらいなら片手でもいけるとは思いますが。
設定や入力アプリにもよりますが、キーボードが下部に寄っているので入力しにくいことはありません。
常時オンディスプレイ(AOD)は最大30分
REDMAGIC 7は有機ELディスプレイの省電力性を活かしたAOD(Always On Display/常時表示ディスプレイ)に対応しており、ロック画面で時計や画像を表示し続けることが可能です。
テーマや表示内容をカスタマイズすることもできます。
ただ表示し続けることができるのは最大30分まで。それ以上は普通の真っ暗なロック画面になります。
「常時」とは?とも思いますが、後述するようにバッテリーもちが良くないので、これくらいが丁度いいかもしれませんね。
Widevine L1で動画視聴が快適に!
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、REDMAGIC 7なら高画質での視聴が可能となります。
NetflixではHDR機能は非対応ですがFull HD再生可能。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでも1080pでの視聴が可能でした。
2Kディスプレイなんかに比べると見劣りしますが、スマホで動画視聴するならFHD(1080p)に対応していれば十分でしょう。
REDMAGIC 7の動作性能をレビュー
REDMAGIC 7に搭載されているSoCは2022年5月時点で最高性能を誇るSnapdragon 8 Gen 1。
さすがゲーミングスマホ。最強SoCを載っけております。
ゲーム性能はのちほど紹介するとして、まずは普段使いの動作性能とベンチマークスコアをチェックしていきましょう。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの動作性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.8の総合スコアは922,818点、GPUスコアは447,789点。
高めのスコアになるVer.9では総合スコアが1,038,960点、GPUスコアは445,349点という結果になりました。
100万点を超えるスコアを叩き出してくれました。素晴らしい!
ベンチマークスコアだけ高く出るように調整されているなんて話も聞きますが、ここまで高ければ普段使いで何らかの制限がかかっていても不満を感じないでしょう。
何もやっても快適そのものです。
ネットサーフィン・ブラウジングの表示も爆速。
同じSnapdragon 8 Gen 1を搭載しているPOCO F4 GTを横に並べて比較してみました。
若干POCO F4 GTの方が表示が早いですかね?ただ、いずれにせよ誤差レベル。
新しいSoCでは最適化が進んでないのでTwitterアプリがガクガクするって話を聞きますが、REDMAGIC 7は酷くはありません。
もはや過剰と言っていいほどの動作性能。
普段使いで困ることなんて何一つないと思います。当然ですが笑
AnTuTu以外のベンチマークアプリでもスコア計測してみました。
Wild Life Stress Testの結果がちょっと気になりますね。
高いフレームレートを出せていますが、バッテリー消耗が早く、温度上昇も激しめです。
なおこちらのページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度のテストもしてみました。
今まで見たこともないスコアになりました。
読み込み・書き込みともに爆速。ランダムアクセスも一般的なスマホの倍くらい速いです。
さすがRAM容量18GB。本体・アプリの起動もスムーズで、複数の処理を同時に進行しても耐えられるほど十分な容量になっております。
一番ビックリしたのは原神の起動速度。
今まで使ってきたスマホの中でも明らかに一番早かったです。
ゲームするならとにかくハイスペックな方が良いとは思いますが、正直ここまで必要なのかな?とは思いました。
デザインのこだわりがないならRAM12GBの下位モデルでも良いかもしれません。
なおストレージ(ROM)容量は256GB。
システム領域に30GBほど使うので、実質保存可能な容量は220GB前後。
残念ながらREDMAGIC 7は外部ストレージ(SDカード等)を搭載できないので、沢山のゲームで遊びたい場合には上位モデルを選択するほかないでしょう。
原神なんて普通に20GBくらい使っちゃいますからね・・・。
REDMAGIC 7のゲーム性能・機能をレビュー
REDMAGIC 7のゲーム性能はどうなのか?
購入前に気になる最大のポイントになると思うので紹介していきます。
ゲームのデフォルトグラフィック設定
高いゲーム性能が求められる人気ゲームでのデフォルトグラフィック設定を確認してみました。
まずゲーム性能のベンチマークのような存在になってる原神では「中」。
PUBGモバイルでは「スムーズ/極限」「FHD/ウルトラ」に。
残念ながら「90FPS」は出現しません。
Apexモバイルの推奨設定は「ウルトラHD/最高」です。
どのゲームもデフォルト設定なら問題なく快適に遊べます。
ゲームプレイ時の発熱
重いゲームを遊ぶ時に気になるのがスマホの発熱。
高負荷がかかるのでどうしてもスマホが熱くなってしまいます。
また、搭載されているSoC「Snapdragon 8 Gen 1」は特に発熱しやすいことで有名です。
どれほど発熱しちゃうのか、実際にゲームした時の表面温度を計測してみました。
なおREDMAGIC 7は、カメラユニットの中央部分が最も発熱するようです。
原神を「60FPS/最高」設定でしばらく遊んだ時の表面温度がこちら。53.1℃。
簡易的な測定器なので超正確ってわけではないですが、めっちゃくちゃ熱いです。
長時間持っているのは厳しいくらい熱くなってしまいました・・・。
もちろん、かなり負荷のかかる設定でのプレイなので、デフォルト設定ならここまで発熱してしまうことはありません。
続いてApexモバイルをプレイした時の表面温度はこちら。41.1℃。
ちなみに僕はApexモバイルを「スムーズ/極高」でプレイしています。
40℃前後だとちょっとホカホカしてるなーくらいなので、全く問題ないですね。
最後にゲームではありませんが、AnTuTuベンチマークを3回連続でテストした時のスコアと表面温度がこちら。
アプリの表示上ではそこまで発熱はないように感じますが、表面温度は結構高いです。
3回目の計測ではスコアが落ちているので、ある程度の発熱があると性能が抑えられるように調整されている可能性もあります。
REDMAGIC 7にはターボファンや多層の冷却システムが搭載されていますが、やはり高負荷時の発熱は避けられませんでした。
こればっかりは仕方ないですね。高性能のスマホは発熱するものですからね。
いかに負担をかけずに快適に動作できるのかが重要だと思います。
とは言え、本体は熱いのにスコアがガクッと下がらないのは凄いかも。
確かに原神にしろApexにしろ、本体がホカホカしてきてもプレイに支障は感じませんでした。
WeTest PerfDogでゲーム性能を計測
いくら僕がゲームは快適ですー!ヌルヌル動きますー!と言っても、個人的な感想になってしまうので、PerfDogというアプリでゲーム性能を測定してみました。
PerfDpgはiOS・Android端末でFPS値やバッテリー温度等を計測できるツールです。15分間の無料使用ができるので、新しいスマホを購入してゲーム性能が気になる場合などに使ってみてください。
企業・インフルエンサー向けの無料プラン(使用時間制限あり)も用意されていますよ。
公式サイト>>WeTest PerfDog
まず原神を10分程プレイした結果がこちら。
FPSは殆ど60をキープしています。時々下がっているのはワープのあとの画面切り替えの時です。
バッテリー温度は35℃から10分間で44℃まで上昇していました。
続いてApexモバイルを20分ほどプレイした結果がこちらです。
こちらもほぼ60FPS固定状態。2回ほどランクマッチしたと思うんですが、非常に快適にプレイできていました。
バッテリー温度は38℃から42℃まで上昇。殆ど熱さを感じることはなかったです。
PerfDogの計測結果をみて分かるとおり動作がとっても安定していますね。
バッテリー温度は高くなってしまいますが、ガチゲーマーさんでも納得のゲーム性能と言えるでしょう。
タッチ式ショルダートリガー
REDMAGIC 7には側面にタッチ式のショルダートリガーが搭載されております。
僕のようなエンジョイ勢にとって、このショルダートリガーが搭載されているだけでゲームがちょっと上手くなります。(ような気がします。多分。きっと。)
FPSゲームを複数の指でプレイしている人も多いとは思いますが、これは試して頂きたいです。まじで快適ですよ。
ショルダートリガーのタッチサンプリングレートは500Hz。遅延なんて全然感じません。
どの操作をショルダートリガーにアサインするかの設定も簡単。画面に表示されるL・Rボタンで指定するだけ。
機能の割り当てはゲームごとに保存されるので、いちいち設定し直す必要なし。
また、タップ操作だけではなく、押し込みや連続タップなどを指定することもできちゃいます。
ショルダートリガーの唯一の不満は、ゲーム操作以外のところ。
例えばシャッターボタンの変わりになるとか、マルチファンクションキー的な使い方ができれば良かったのですが、それは一切できず。
ゲームの時のみ機能します。
まぁタッチ式なので他の機能を割り当てしちゃったら誤動作を起こしまくる可能性があるので、これはこれで良かったのかもしれませんが。
3種類のゲームモード
REDMAGIC 7には「ライズ」「ビヨンド」「インフィニティ」3種類のゲームモードが用意されています。
それぞれGPU特化、CPU特化、最高性能で機能が異なるようです。
実際に使ってみて一番バランスがとれているのが「ビヨンド」でした。
ライズだとCPU性能が抑えられているせいか、フレームレートが下がってしまいました。
一方インフィニティだと性能が高すぎるあまり発熱が酷く、その影響でフレームレートが落ちてしまうことが多く安定しません。
原神をインフィニティ設定にしてプレイした場合のPerfDogの計測結果がこちら。
戦闘が起こるたびにフレームレートがガクガクと下がっており、バッテリー温度も38℃から50℃まで上昇しています。
ゲームによって異なる部分も多いのでなんとも言えませんが、全てのモードを試して一番安定しているものを選択しましょう。
ゲームが捗る豊富な便利機能
REDMAGIC 7には「プラグイン」と呼ばれる便利機能が多数搭載されています。
ゲームによって使える・使えないが異なりますが、めちゃくちゃ捗りますよ!
例えばゲーム内に見やすい照準を常時表示する「エイミングアシスト」。
色合いが反転して索敵が簡単になる「ハントモード」。これは荒野行動で有効にできました。自分の好きなタイミングで有効化することが可能です。
一定時間内の操作を記憶してワンタップで実行できるようになる「マクロ」機能。
例えば、原神で複数回攻撃ボタンをタップする動作がワンタップになりますよ。
レベリングの時なんかに便利ですよね、この機能は。
任意のボタンを追加できる「キーポジションアシスタント」なんかもありますよ。
ボタン位置を変更できないゲームでも、任意の位置にボタンを追加できます。
あまりにも機能が多すぎて使いこなすのがめちゃくちゃ難しい状態・・・。
でもこんなにゲームに特化した機能を搭載しているスマホは他にはないでしょう。
個人的に「4Dバイブレーション」というゲームの動きに合わせてスマホが振動する機能に期待していたのですが、うまく動かず・・・。
荒野行動でも対応しているはずなのに全然震えてくれませんでした。悲しいっす。
充電分離機能を搭載
REDMAGIC 7の嬉しい機能の1つが充電分離機能。
有効にするとバッテリーを通さずに本体に直接給電可能になります。
これは実際に充電分離機能を使っている画面ですが、充電ケーブルをさしているのに時間が立ってもバッテリー残量が増えていません。
その後、充電分離機能を無効にすると、すぐにバッテリー残量は増えていきます。
しっかり機能していることが分かりますね。
最高性能のSoCを搭載しているので、どうしても発熱してしまいます。
そこでさらに充電中にバッテリーからの発熱があるとスマホに大きな負担がかかるもの。
充電分離機能があることで、スマホにかかる負担が軽減されるのは素晴らしいポイントです。
リフレッシュレート165Hz
REDMAGIC 7の画面リフレッシュレートは驚異の165Hz。
いつでもどこでもヌルヌル快適に動きます!
・・・と、言いたいところですが、実際は違いました笑
アプリによってリフレッシュレートの上限が調整されてしまうようです。
開発者向けオプションでの表示なので、どこまで正確なのかは分かりませんが、165Hzを表示できたのは、ホーム画面とブロスタというゲームアプリのみ。
その他のアプリは多くが60Hzか90Hzに調整されてしまいますね。
ブラウザだったら60Hz。Twitterでは90Hzです。
高リフレッシュレート好きな僕にとってはちょっと残念な仕様でした。
無駄になってしまっても、どんな時でも165Hz!ってほうが嬉しかったですね笑
高駆動ディスプレイの代償はバッテリーもちなので、一概にこの仕様がダメとは思いませんが。
もう少し技術を進化させて、画面の動きに合わせてリフレッシュレートが可変する方式でも良かったかもしれませんね。
ちなみに以前レビューしたOnePlus 10 ProはLTPOディスプレイを搭載していて、1Hzから120Hzの可変リフレッシュレートを採用していましたよ。
タッチサンプリングレートは最大720Hz
REDMAGIC 7のタッチサンプリングレートは最大720Hzと高感度。
ゲームごとに360Hzと720Hzで切り替え可能です。
この感度の良さは音ゲー好きな人には嬉しいポイントですね。
ちなみに通常時のタッチサンプリングレートも400Hzを超えておりました。
DTS:X Ultraサラウンド対応スピーカー
REDMAGIC 7には本体2箇所にスピーカーが搭載されているので、横持ちすれば当然ステレオサウンドを楽しめます。
これだけでも十分嬉しいのですが、さらにREDMAGIC 7は「DTS:X Ultraサラウンド」に対応。
めちゃくちゃ大きな音で迫力のあるサウンドが楽しめます。
音質は臨場感があって良い感じだと思いますが、ちょっと繊細さに欠けるイメージ。
音の大きさだけが強調されてしまうような気がします。
イヤホンジャック搭載
REDMAGIC 7のスピーカーは大音量で迫力があって良いのですが、サウンド面でこだわりがあるならイヤホンが必須になります。
特にFPSゲームは敵の足音じゃ銃声の方向が分かるだけで、結果が変わってきますからね。
さらにイヤホンを接続している時は「DTS:X Ultraサラウンド」の効果をさらに感じやすいです。
重低音が強調されて、めちゃくちゃ自分好みの音質になりました。
これからは音楽を聴くのもREDMAGIC 7にしようって思いましたよ。
BluetoothコーデックはLDACに対応
REDMAGIC 7にワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
ゲームをプレイする時にワイヤレスイヤホンは遅延があるので厳しいですが、音楽を聞いたり動画を見るくらいであれば十分ですからね。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際に接続してみたところ、以下のコーデックに対応していました。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:○
- LDAC:○
- LHDC:✕
主要Bluetoothコーデックにフル対応。
aptX Adaptiveにも対応しているのが嬉しいポイントですね。
なお純然たるハイレゾは非対応ですが、48kHz/24bitの狭義のハイレゾには対応です。
REDMAGIC 7のバッテリー性能をレビュー
いつでも、どこでもゲームしたい人にとってバッテリー性能も重要なポイント。
REDMAGIC 7のバッテリー性能を見ていきましょう。
PCMarkバッテリーテストの結果
REDMAGIC 7のバッテリー容量は4,500mAhとスペック的にはそれなりに大容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる結果だと思っています。
計測の結果、バッテリー残量100%から20%まで消耗する時間は7時間13分でした。
これまでレビューしてきたスマホの中でもワーストに入るほどのバッテリーもちの悪さ・・・。
途中充電なしでギリギリ1日使えるかどうかも微妙なところです。
ゲームをプレイする時間が長ければ、吸い込まれるように充電は減っていくと思います。
家でも外でもREDMAGIC 7を使うならモバイルバッテリーが必須ですね。
また高リフレッシュレートもバッテリーもちが悪くなる要因の1つです。
PCMarkを動かしている時には90Hzに自動調整されていました。
ひょっとして60Hzに設定すればバッテリーもちが良くなるかも?と思って検証した結果がこちら。
30分ほど長持ちにはなりましたが、それほど大きな影響はないようです笑
計測中はそれほど発熱が高いわけでもないので、やはりREDMAGIC 7のバッテリーもちは良くないということになります。
性能とバッテリーもちはトレードオフの関係になると思うので仕方ないと思いつつ、ちょっと頼りないですね・・・。
なお、これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので、他のスマホとの比較を参考に御覧ください。
65W急速充電に対応
大容量バッテリーを搭載している弊害は充電時間が長くなってしまうこと。
急速充電規格に対応していなければ、いつまで経っても充電が終わらないなんてこともあり得ます。
この点REDMAGIC 7は65W急速充電に対応。
最新のiPhoneなどで採用している充電速度の数倍ハイパワーです。
実際に充電してみたところ、20%からフル充電までにかかった時間は30分ほど。
一般的なスマホの半分の時間でフル充電できちゃいます。
REDMAGIC 7を買うべきメリットの1つが、この65W急速充電と言っていいでしょう。
しかも対応充電器がしっかり付属されている点もポイントが高いですよね。
なお、残念ながらワイヤレス充電は非搭載になります。
REDMAGIC 7のカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
REDMAGIC 7はゲーミングスマホのせいか、公式サイトの製品ページでもカメラ機能についてはサラッとした紹介に・・・。
それほど力を入れてないのでしょうか?
実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてください。
僕は基本的にシャッターボタンをタップするだけでAIまかせ。
誰でも簡単に綺麗な写真が撮影できることが重要だと思っています。
カメラアプリ
REDMAGIC 7のカメラアプリは実にシンプル。
超広角と2倍・5倍ズームはワンタップで切り替えできるので便利です。
この他ホワイトバランスやISO感度を手動調整できるプロモードも搭載。RAW撮影も可能でした。
メニュー名が「プローショット」になっているのはご愛嬌・・・。
また特殊撮影が可能な「カメラファミリーモード」も搭載されています。
マクロカメラはここで選択可能です。
シャッター音・スクショ音は設定で消すことができるのはもちろん、サイレントモードにしていれば鳴りません。
日本発売モデルのスマホにしては珍しい仕様。
メインカメラ
まずは最もよく使うメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックしていきましょう。
比較用に僕が持っているスマホの中で最もカメラ性能が高いPixel 6 Proで撮影した写真を並べています。
左の写真がREDMAGIC 7で、右の写真がPixel 6 Proで撮影したものです。
スライドバーは自由に動かせるので比べてみてください。
日中の明るいシーンであれば十分綺麗に撮影できる印象です。
かなり華やかな雰囲気になりますね。
よく見ると花びらの質感のようなディティール表現はPixel 6 Proの方が上手ですが、このくらい撮影できていれば普段使いには十分です。
超逆光のシチュエーションでも頑張ってましたよ。
HDRの効果もまずまず。カーテンの部分が白飛びしてしまいそうなシチュエーションにしましたが、ギリギリ撮影できています。
64MP高画素モード
REDMAGIC 7のメインカメラは「表示サイズ」の切り替えで6,400万画素でも撮影可能。
通常撮影では4つのピクセルを束ね、約1,600万画素にすることで感度を上げています。
左が通常撮影で右が高画素モードで撮影したもの。違いが分かりますか?
なんとなく画素数が高いほうが高精細に撮影できると思うかもしれませんが、そこまで大きな違いを感じませんよね。
ただ、高解像度での撮影はトリミングで活かされます。それぞれの写真で同じ部分をトリミングした結果がこちら。
6,400万画素で撮影した写真の方が僅かですが解像感が残っていますよね。
劇的な違いにはならないかもしれませんが、とりあえず遠景で広く撮影しておいて、あとから必要な部分だけ切り取る場合などに活用できると思います。
ただし高解像度で撮影するとファイルサイズが大きくなるのでご注意ください。
最大10倍のデジタルズーム
REDMAGIC 7には望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大10倍まで引き伸ばしての撮影に。
2倍から10倍ズームまで、Pixel 6 Proと比較して順に掲載していきます。
【2倍】
【5倍】
【10倍】
2倍ズームを超えると解像感が失われていきます。実用性は低いですね。
同じハイエンドモデルでもPixel 6 Proの望遠性能は群を抜いて優秀なので、比較するのは可哀相だったかもしれません笑
超広角カメラ
個人的にメインカメラの次によく使うのがワイドアングルの超広角カメラ。
風景を撮影する時はもちろん、食卓全体の料理を撮影する場合なんかにも重宝します。
メインカメラで撮影したような華やかさに欠けて、なんとなくモッサリした質感に。
1枚目の写真はHDRが効かなかったのか、空の色が真っ白になってしまいました。
超広角カメラの性能には期待しないほうがいいかもしれませんね。
夜景モード
低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードもしっかり搭載されています。
左が通常撮影で、右が夜景モード。効果は一目瞭然です。
シャッターボタンをタップしてから保存完了までは4秒程度。
頑張って固定撮影しないとブレてしまうので結構大変です・・・。
引き続きPixel 6 Proと比較してみましょう。
多少明るさ不足なところやノイジーな部分もありますが、想像以上に優秀。
個人的にこれくらい夜間撮影できるのなら十分満足です。
メインカメラでの夜間撮影は悪くないですねー!良い感じ。
なお超広角カメラでは夜景モードは使えません。
望遠は通常撮影同様に10倍までのデジタルズームになります。
【2倍】
【5倍】
2倍ズームでも粗粗しくなってしまうので、あまり使い所はないかもしれませんね。
マクロカメラ
登場する機会は多くないかもしれませんが、200万画素のマクロカメラも搭載。
被写体から4cmくらいまでの接写が可能です。
ちょっと画質がいただけない感じなので、おもちゃ程度と言ったところ。
無理して多眼構成にしないで価格を下げてくれたほうが嬉しいような・・・。
インカメラ
インカメラは800万画素。
画素数が全てではないものの、このくらい撮影できるのであれば十分でしょう。
さすがに僕の顔面は晒せませんがビューティーモードも搭載されているのでナチュラルに盛ることも可能です。
ポートレートモード
簡単にボケのある写真が撮影できるポートレートモードも搭載しております。
深度計測カメラは搭載されていませんが、被写体との切り分けもそこそこ上手です。
モデルはうちの息子。ポーズの意味は分かりません笑
人以外の被写体でもポートレート撮影が可能でした。
この写真はちょっとゴチャゴチャしちゃいましたが・・・。
ちなみにポートレートモードは、なぜか「縦向き」と訳されております。意味不明。
REDMAGIC 7のスペック
製品名 | REDMAGIC 7 |
サイズ | 約170.57mm × 78.33mm × 9.5mm |
重さ | 約215g |
ディスプレイ | 6.8インチ AMOLED FHD+(2400×1080) |
リフレッシュレート | 最大165Hz |
タッチサンプリングレート | 最大720Hz |
OS | RedMagic OS 5.0 based on Android12 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
RAM | 12GB/18GB LPDDR5X |
ROM | 128GB/256GB UFS3.1 |
外部ストレージ | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 6,400万画素 f/1.75 |
リアカメラ(超広角) | 800万画素 FOV 120° f/2.2 |
リアカメラ(マクロ) | 200万画素 f/2.4 |
インカメラ | 800万画素 f/2.0 |
ビデオ(リアカメラ) | 4K/1080P@60fps 8K/4K/1080P/720P@30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080P/720P@30fps |
バッテリー | 4,500mAh 65W急速充電 |
ポート | USB Type-C |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | 物理SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band | WCDMA:B1/6/8/19 TD-LTE Band:34/41 FDD-LTE Band:1/3/8/18/19/26/28A 5G NR N77:NSA: DC_1A_n77A, DC_3A_n77A, ,DC_8A_n77A,DC_18A_n77A ,DC_1A-3A_n77A |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver5.1 |
衛星測位 | GPS/Glonass |
イヤホンジャック | あり |
スピーカー | ステレオ |
FMラジオ | なし |
防塵防滴 | 不明 |
NFC | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
参考>>公式サイト
生体認証は画面内指紋認証とインカメラによる顔認証です。
どちらも認識精度は良好。パッとロック解除できました。
技適があるのでもちろん国内使用は問題ありません。
対応Bandはドコモの5G回線「n79」以外には対応しているので、概ねどこのキャリアでも問題ないでしょう。
- WCDMA:B1/6/8/19
- TD-LTE Band:34/41
- FDD-LTE Band:1/3/8/18/19/26/28A
- 5G NR N77:NSA: DC_1A_n77A, DC_3A_n77A, ,DC_8A_n77A,DC_18A_n77A
,DC_1A-3A_n77A
楽天モバイルで使えるのかどうか、こちらの記事でレポートしているので本記事と併せて御覧ください。
残念ながら以下の人気機能は非搭載になります。
- おサイフケータイ
- 防塵防水性能
- ワイヤレス充電
まとめ:REDMAGIC 7のメリット・デメリット・評価
REDMAGIC 7を実機レビューいたしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
REDMAGIC 7を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・最高性能のSoC搭載 ・驚異のRAM18GB ・唯一無二のデザイン ・美しいディスプレイ ・リフレッシュレート165Hz ・ショルダートリガー ・豊富なゲーム機能 ・充電分離機能 ・65W急速充電 ・ステレオスピーカー ・カメラが結構使える ・指紋認証が爆速 | ・13万超えの価格 ・重い ・発熱 ・バッテリーがもたない ・ターボファンの音 ・翻訳がちょいちょい変 ・おサイフケータイなし ・防水性能なし ・ワイヤレス充電なし |
評価
(4点/5点満点)
「勝利へ導くゲーミングデバイス」
キャッチコピーに恥じぬ性能・機能を搭載したREDMAGIC 7。
僕のようなエンジョイ勢であってもゲームをやるならこれが良い!と思えました。
ワンランク上を目指したいゲーマーがREDMAGIC 7を使えば、自分の目標を超えることができるでしょう。
定価137,520円と超高価なものの、ゲーム好きな人にとっては十分その価値がります。
一方でおサイフケータイや防水性能がない等、普段使いのスマホとしては弱い部分があるため、ただ高性能なスマホが欲しいだけの人にはおすすめできません。
バッテリーもちも悪く、機能・性能と価格がアンバランスなので、他のスマホを購入した方が良いでしょう。
REDMAGIC 7はゲーム好きのあなたに勝利を呼び込むためのスマホです。