評価:(4.0点/5点満点)
お世話になります。毎日両手にスマートウォッチを装着しているガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Google Pixel Watchを購入しました。
2022年10月に発売されたGoogle製スマートウォッチ。
Googleはスマートウォッチ用のWearOSを提供していたり、Fitbitを傘下に収めていたりしますが、自社製スマートウォッチの発売は初の試みです。
39,800円としっかりハイエンド価格なものの、スペックを確認してみると機能・性能が少々物足りない印象もあります。
はたしてGoogle Pixel WatchはApple Watchのような存在になれるのでしょうか?
本記事でPixel Watchを実際に1ヶ月以上使って感じたメリット・デメリットをふまえてレビューするので購入の参考にしてください。
メリット | デメリット |
・美しいデザイン ・扱いやすいサイズ ・綺麗なディスプレイ ・AOD対応 ・LTEモデルがある ・FeliCa搭載 ・サクサク動作 ・Fitbit内蔵 ・計測・分析が優秀 ・運動自動認識 ・衛星測位対応 ・アプリ追加可能 ・音楽アプリとの連携 ・5ATM防水 | ・バッテリーもちが悪い ・充電速度が遅い ・心電図(ECG)非対応 ・決済がSuica中心 ・運動計測がシンプル ・本体で音楽再生不可 |
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- Google Pixel Watchのデザイン・サイズ感・付属品
- Google Pixel Watchのバッテリー性能をレビュー
- Google Pixel Watchのディスプレイをレビュー
- Google Pixel Watchを実機レビュー
- Google Fast Pairで簡単ペアリング
- Fitbitアカウントの登録も必要
- FitbitとGoogle Fitの連携
- 抜群の操作性!動作はサクサク!
- 心拍・睡眠・ストレスを自動計測
- アプデで睡眠時のSpO2計測が可能に!/心電図は非対応
- Playストアからアプリを追加できる
- Gmail/Googleカレンダーが微妙・・・
- 40種類のエクササイズモード
- 4種類の衛星測位システムに対応
- エクササイズを自動認識してくれる
- 決済機能は今後の拡充に期待!
- スマホの通知を確認/メッセージに返信可能
- マイク&スピーカーで音声通話もできちゃう
- 音楽再生アプリを操作できる
- YouTube Musicのストリーミング再生はLTEモデル限定
- 防水性能は5ATM(5気圧)
- Google Pixel Watchのスペック
- まとめ:Google Pixel Watchのメリット・デメリット・評価
Google Pixel Watchのデザイン・サイズ感・付属品
何を隠そうPixel Watchのデザイン・サイズ感は僕が最も気に入っているところです。
これまで使ってきたどのスマートバンド・スマートウォッチよりも美しく扱いやすいと思っています。
ケースデザイン
Google Pixel Watchはウォッチケースとバンドの組み合わせで4種類のカラーバリエーションがあります。
- Champagne Gold × Hazel
- Matte Black × Obsidian
- Polished Silver × Chalk
- Polished Silver × Charcoal
このうち僕が購入したのは「Champagne Gold × Hazel」です。
黒の文字盤とゴールドとの相性が抜群に美しく、自分にとっては一択状態で一目惚れしてしまいました。
同時購入したPixel 7 ProもHazelをチョイスしていたので同色で揃えたかったというのも理由の1つです。
素材が異なるので完全に同じ色ではないものの、ニコイチ感がたまりません。
本体はオーソドックスな時計らしい丸型で、側面に向かって緩やかにラウンドしているドーム形状です。
ディスプレイには傷が付きにくく耐久性に優れたCorning Gorilla Glass 5を採用。
どうしたらこんなに美しいカーブを描けるんでしょうか。凄すぎる。
角張った部分がなくツルンとした形がカジュアルでありながらスマートで、またどこか未来感もあって超かっこいいですよね。
性別を問わず誰が装着してもビシッとはまるデザインだと思います。
ケースの素材はアルミではありませんよ?しっかり高級感漂うステンレスです。
80%リサイクルステンレスを使用しているとのこと。
写真では黄色が強く出ていますが、そんなにギラギラとしたゴールドではなく、シャンパンの名にふさわしい落ち着いた輝きを放っています。
右側面には物理ボタン・リューズ・マイクを搭載。
左側面にはスピーカーがあります。
なお、Pixel Watchを左右どちらの腕に装着してもいいように変更することもできます。
右手に付ける場合にはリューズ側が右にあるほうが使いやすいでしょう。
背面には心拍計測等のセンサーを搭載。充電用のピンはありませんね。
もはや鏡のようにピッカピカ!
手首に密着するために山型にラウンド。肌に直接触れるのでどうしても皮脂汚れが目立ちます。定期的に拭いてあげましょう。
バンドデザイン
付属バンドはフルオロエラストマー製でサラサラとした質感。
2サイズ付属されており、手首サイズ130mm~210mmまで対応可能です。
バンドの留め具をループに通して穴にハメ込みます。
しっかり留まってくれるので激しく動いても外れてしまうことはないでしょう。
アクティブバンドはしばらく使っていると跡が付いてしまいますが、これは素材的にどうしようもないですね。
購入時には「アクティブバンド」が付属していますが、別売りのバンドに交換することも可能です。
- アクティブバンド:6,300円~
- ストレッチバンド:7,800円~
- ウーブンバンド:7,800円~
- クラフトレザーバンド:10,300円~
- ツートンバンド:10,300円~
この他2023年春にはメタルバンドも発売されるとのこと。
公式サイト>>Pixel Watchアクセサリー
留め具のないデザインが気になったのでストレッチバンドを買ってみました。
着脱しやすく、何よりキーボードを叩いていても留め具が邪魔にならなくてめちゃくちゃ使い心地良かったです。
まぁデザイン的にはアクティブバンドの方が良いかな?笑
なおPixel Watchはバンド交換しやすいのも面白いポイントの1つ。
ボタンを押しながらスライドさせて付けたり外したりします。
慣れればめちゃくちゃ簡単だし、なぜかかっこいい!
特殊な形状ではありますがサードパーティー製の交換用バンドも少しずつ増えているようです。
Amazon検索結果>>Pixel Watch バンド
サイズ感
Google Pixel Watchのサイズは41mm×12.3mm。
バリエーションはなくワンサイズ展開になります。
厚みはそれなりにありますが、横幅41mmは僕にとってはベストなサイズ感でした。
人によってはもっと大きなサイズの方が良いと思うかもしれませんが、Pixel Watchのツルンとしたデザインとのバランスを考えると、大きすぎてもイマイチのような気がします。
46mmサイズのAmazfit GTR 4と比較するとこんな感じ。
このくらい無骨なデザインであれば大きくても見栄えが良いですよね。男らしくてかっこいい。
ただ男性でも女性でも使えるPixel Watchのデザインであれば41mmがベストなんだと思います。最終的には好みの問題かもしれませんが。
本体の重さは35gと軽量。
付属バンドを含めると63gと少々重たくなりますね。
かと言って使いにくさを感じるほどではありません。ワークアウトの邪魔になることもないでしょう。
総重量は当然バンドによって異なります。
ストレッチバンドを装着した場合には41gとめちゃくちゃ軽くなりました。
付属品
Pixel Watchの付属品はUSB-Cの充電ケーブルのみ。
マグネットで固定されるので簡単に外れてしまうことはありません。
磁力はそれなりに強いですが、アクティブバンドを装着していると重いので持ち上げることはできません。
なお、Qi充電器であれば反応するものの充電はできないとのこと。
Google Pixel Watchは付属充電ケーブルでのみ充電可能です。
Pixelシリーズのリバース充電だけでも対応してくれればいいのになーと思いました。
Google Pixel Watchのバッテリー性能をレビュー
僕はスマートウォッチを使ううえで最も重要なのはバッテリーもちだと思っています。
いくら多機能で高性能でも、すぐにバッテリー切れになってしまっては本末転倒。
毎日使う時計ですからね?いちいち充電するなんて面倒です・・・。
毎日充電が必要なバッテリーもち
Google Pixel Watchは294mAhと十分なバッテリー容量。
・・・なんですが、残念ながらバッテリーもちが良い方ではありません。
スペック上の使用時間は最大24時間。
実際にフル充電から使い続けてみたところ20時間ほどでバッテリー残量が1%になりました。
このため、毎日必ず充電する必要があると思います。
睡眠計測やワークアウトで使うなら1日2回のペースでも良いかもしれません。
僕は心配性なので、朝起きてから家を出るまでと、お風呂の時間に充電するようにしています。
ただよっぽど頻繁に操作するなら話は別ですが、外出先でバッテリー不足になる心配はないでしょう。
僕の場合には、バッテリー残量100%にして家を出て、帰ってきた時には概ね50%くらいはバッテリーが残っています。
常時表示ディスプレイを無効にすればバッテリー消耗30%くらいに抑えることもできました。
常時表示ディスプレイや傾けて画面点灯は特にバッテリーを消費しやすいので、好みに合わせて有効・無効を設定するのがおすすめです。
10日以上充電しなくても使い続けることができるスマートウォッチもあるので、Pixel Watchのバッテリーもちが良くないのは事実です。
ただ、使い始めて間もない頃は毎日充電がめんどくさくてムカついてましたが、それも慣れちゃうもので今ではなんとも思わなくなりました笑
スマホも毎日充電しますからね。そう考えれば納得できる・・・かな?
充電速度はそれなり
個人的にはバッテリーもちよりも、充電速度を改善して欲しいと思っています。
スペック上はフル充電までにかかる時間は80分と記載がありますが、とんでもない。
実際にバッテリー残量0%からフル充電までにかかった時間は110分でした・・・。
日頃の充電は0%から始めることなんて殆どないので気になりませんが、ちょっと遅いですよね。充電速度も2W前後と普通な感じです。
たとえバッテリー消耗が激しくても、短時間でフル充電できるなら何の問題もありません。
充電速度はGoogle Pixel Watchを使って感じた物足りない部分の1つです。
Google Pixel Watchのディスプレイをレビュー
続いてGoogle Pixel Watchのディスプレイを見ていきましょう。
スマートウォッチはディスプレイが綺麗かどうかが重要なポイント。
1日に何度も目にするわけですから、粗かったり、見づらかったりすると使いたくないなーと思ってしまいます。
美しいAMOLEDディスプレイ
Google Pixel Watchのディスプレイは有機EL(AMOLED)。
何を表示させてもメリハリがあって非常に綺麗です。
DCI-P3に対応、画素密度320ppiと、もはやスマホのディスプレイ並のスペックです。
視野角も広めできつい角度からでもしっかり視認できます。
誰が使ってもPixel Watchのディスプレイには満足できるでしょう。
太いベゼルでも気にならない
Google Pixel Watchは全画面ディスプレイのように見えますが、実はベゼル(縁)が太めです。
正式に公開されている情報ではないですが、表示サイズは1.2インチと言われています。
ただ背景色の黒が見事に溶け込んでいるので見た目はもちろん使っていて困るシーンはありませんでした。
当然ベゼル部分はタッチ操作が反応しないので、極稀にあれ?と感じることがあるくらいです。
屋外でも見やすい明るいディスプレイ
Pixel Watchのディスプレイ輝度は最大1,000ニト。
通常利用でそこまで明るさが必要な場面はありませんが、屋外で直射日光があたるようなシーンでも見にくいことがありませんでした。
明るさの自動調節機能ももちろん付いていますし、屋外で見にくいと感じた場合には「サンライトブースト」を有効にすれば見やすくなるはずです。
自分好みにカスタマイズできるウォッチフェイス
Pixel Watchは本体やコンパニオンアプリでウォッチフェイスをカスタマイズできます。
用意されている文字盤自体はそんなに多くないですが、カラーや表示項目などを自分好みに変更可能です。
Google製のウォッチフェイスはシンプルなデザインが中心。
もっと派手な方が好きな人もいると思いますが、ご安心ください。
Playストアでサードパーティ製のウォッチフェイスアプリをインストールすることもできちゃいます。
個人的にはシンプルなデザインが好きで、Pixel Watchの雰囲気にも合っていると思うので、このデザインで使っています。かっこいいでしょ?
常時オンディスプレイ(AOD)対応
有機ELの特性を活かしたAODに対応しているので、スリープ時でもディスプレイに時刻や日付を表示し続けることが可能です。
サードパーティ製のフェイスウォッチは試していませんが、標準文字盤の場合にはそのままのデザインを活かした感じになります。
通常時と同じように屋外で見にくくなることもありません。
ただし、視線を落とすだけで時間を確認できるのが便利な反面、バッテリー消耗は激しくなってしまいます。
よっぽどデザインが気に入ったとか、いつでも時間が見えて欲しい、というのでなければ使わなくてもいいかもしれません。
腕を持ち上げるとディスプレイが点灯する設定にもできますからね。
Google Pixel Watchを実機レビュー
ここからはGoogle Pixel Watchを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
できること・できないこと、その性能はどんな感じになのか?見ていきましょう。
Google Fast Pairで簡単ペアリング
Google Pixel WatchはFast Pairに対応しているので、電源を入れればスマホが認識してくれます。
Pixelシリーズはもちろん、Android 8.0以降が搭載されているスマホであれば、すぐに認識してくれるはずです。
Galaxy Z Flip4でも試してみましたが、しっかり接続できていました。
ただしペアリングしただけではGoogle Pixel Watchが使えません。
コンパニオンアプリ「Google Pixel Watch」でのセットアップが必要です。
Google Pixel Watch
Google LLC無料posted withアプリーチ
iOSデバイス用のPixel Watchアプリはないので、残念ながらiPhoneではGoogle Pixel Watchが使えません。
セットアップも特に難しいことはなく、Googleアカウントでログインして表示通りに進めていけば完了します。
欲を言えばPixelシリーズだけはOSレベルにコンパニオンアプリを内蔵してくれたら良かったのですが、そういうわけにはいかないようです。
今後のアップデート等で実装されるのを期待しましょう。
Fitbitアカウントの登録も必要
Google Pixel Watchでは心拍・ワークアウト等の計測・分析にFitbitを利用します。
このためFitbitアカウントの登録とアプリ連携も必要です。
Fitbit
Google LLC無料posted withアプリーチ
僕は初めてFitbitを使うのですがトラッキング精度が優秀とのこと。
これまではXiaomiやAmazfitのスマートウォッチを使ってきたので、アプリの雰囲気はシンプルに感じました。
ただ正直言うと、よっぽど適当でメチャクチャな計測じゃなければ何でも良いと思っています。
なので、コンパニオンアプリとヘルスケア・ワークアウトアプリが分かれてないほうが使いやすいのになーと思いました。
なおPixel Watchを購入した人はFitbit Premiumが6ヶ月分無料で使えます。
マインドフルネスやゲーム&チャレンジは全く使ってないのでよく分かりません。
っていうかこの先もずっと使わなそう笑
睡眠分析が無料版よりも詳しくなるのは嬉しいポイントかもしれませんね。
「睡眠時間」「深い睡眠とレム睡眠」は無料版でも確認できますが「回復」項目はPremium限定の項目のようです。
また「エナジースコア」を表示できるのも無料版との違いになります。
とりあえず6ヶ月間Premium機能を使い倒して、これいいじゃん!と思えば継続利用しても良いでしょう。
僕には必要なさそうなので、6ヶ月経ったら解約して無料版を使っていこうと思います。
なお、Fitbit Premiumに加入しても、Fitbitスマートウォッチ上位モデルで利用可能な全機能を使うことはできないようです。
Pixel Watchが対応している機能は以下のとおり。
- 心拍変動
- 呼吸数
- 安静時の心拍数
- 転倒検出 / SOS
- 睡眠プロフィール
- 睡眠スコア
- 睡眠管理
- ストレスマネジメントスコア(Fitbit アプリのみ)
- 気分(Fitbit アプリのみ)
- マインドフルネスセッション(Fitbit アプリのみ)
- 月経周期トラッキング(Fitbit アプリのみ)
- 今日のエナジースコア
- GPS 搭載
- 有酸素運動のフィットネス スコア
- アクティブな心拍ゾーン(分)
- 水深 50m(5 気圧)までの耐水仕様
- 一日を通してアクティビティを記録
- 40 種類のエクササイズ モード
- SmartTrack によるエクササイズの記録(モバイルアプリでのみ)
- 継続的心拍数
- スマートフォンでワークアウト
- ゲームとチャレンジ(Fitbit アプリのみ)
Fitbitスマートウォッチ上位モデルからPixel Watchに乗り換える場合には注意しましょう。
FitbitとGoogle Fitの連携
Google製のスマートウォッチなんだからGoogle Fitも使えるんだろうと思っていたのですが、プリインストールアプリには含まれていませんでした。
もちろん手動でPlayストアからインストールすることは可能です。
ただし、このままではPixel Watchに内蔵しているFitbitで収集したデータがGoogle Fitに反映されることはありません。
FitbitとGoogle Fitを連携する必要があります。
Fitbitを使って欲しいというGoogleの戦略が見えてきますね・・・笑
データの連携には「ヘルスコネクト」を利用するようです。
スマホのFitbitアプリからヘルスコネクトを有効にしてデータの共有を許可。
そしてGoogle Fitでも同じようにヘルスコネクトへのデータ共有を許可してあげます。
これでFitbitで収集したデータがGoogle Fitに表示されるようになっているはずです。
やっぱり少しややこしいですよね・・・。
Fitbitが中心なのは良いですが、せめてGoogle Fitとの連携は簡単にすべきじゃないでしょうか?自社製アプリなんだから。
抜群の操作性!動作はサクサク!
以前Wear OSを搭載しているスマートウォッチを使った時には、動作がモッサリしていて使いにくいと感じたのですが、Pixel Watchを使ってみてびっくり。
何をやってもめちゃくちゃサクサク動いてくれました。
これだけキビキビ動いてくれれば何の不満もありません。
簡単に基本的な操作方法を紹介しておきます。
文字盤を下スワイプで設定項目の表示、上スワイプで通知が確認できます。
左右のスワイプでタイルと呼ばれるショートカット機能を表示できます。
タイルは表示順序を変更したり、追加・削除も自分好みに変更可能です。
リューズを押すとアプリ一覧を表示。
なおリューズを回転することで上下スワイプ代わりにもなります。
動きにあわせてトトトト・・・と微かに振動するのがアナログ感があって良いです。
物理ボタンは1回押しで最近使ったアプリの表示、2回押しで最後に使ったアプリを起動します。
さらに長押しでGoogleアシスタントを起動。もちろんマイクが搭載されているので「OK Google」と呼びかけてもいいでしょう。
残念ながらリューズや物理ボタンに他の機能を割り当てることはできません。
これができるようになればもっと便利だったので今後の対応に期待したいところです。
操作性の良さはPixel Watchを使い続けたくなる優れたポイント。
高機能・高性能スマートウォッチでもモタつかないのは本当に素晴らしいと思います。
心拍・睡眠・ストレスを自動計測
Google Pixel Watchを装着しているだけで、歩数・消費カロリー・睡眠・心拍・ストレスレベルを自動計測してくれます。
Pixel Watchはもちろん、詳しいデータはFitbitアプリでも確認可能です。
中でも特に優れているのは心拍計測ですね。
なんと1秒毎に計測するとのこと。
色んなスマートウォッチ・スマートバンドを使ってきましたが、1秒単位で計測できるものはPixel Watchの他にはありません。
もちろんその他の計測・分析機能についても、信頼に足りる結果だと思います。
ただ計測してくれるだけではなく、しっかり分析してくれるところがFitbitが内蔵されているメリットですね。
Pixel Watchを使い始めてから、自分の生活習慣を見直してみようかなー?と考えるようになりました。
アプデで睡眠時のSpO2計測が可能に!/心電図は非対応
発売当初は酸素飽和度(SpO2)の計測はできませんでしたが、2023年6月のFeature Dropアップデートで睡眠時のみ自動計測可能になりました。
Pixel Watchでは「Fitbit Today」で計測結果の確認ができます。
スマホのFitbitアプリでも「健康指標」にデータが同期されるのでチェック可能です。
センサーは搭載されているのに使えなくて残念でしたが、やっと対応してくれました。
もちろん睡眠時限定なので、24時間自動計測や任意計測には対応していませんが、何もできないよりはマシですよね。
なお、心電図(ECG)機能は認証の関係で日本では利用不可の状態です。
こちたもセンサーは搭載されているだけに寂しいポイント。
心電図機能についてはアプリまで用意されていますが使えない状態でした。
今後、機能が追加される可能性もありますが、おそらく時間がかかると思うので気長に待ちましょう・・・。
Playストアからアプリを追加できる
Google Pixel Watchには天気やアラーム、ストップウォッチ、手洗いタイマー等のスマートウォッチに最低限必要なアプリは全て入っています。
Google Mapでの経路表示や、デバイスを探すにも対応しています。
Googleホームと連携して手元で家電を扱うことも可能です。これも標準搭載。
さらにPlayストアからアプリをじゃんじゃん追加できるのも、Pixel Watchの優れたメリットの1つです。
例えばLINEはアプリを追加しなくても通知から返信はできます。
さらにアプリをインストールすればスマホ同様にトークを選んでこちらからメッセージを送ることや、トーク履歴を確認することもできちゃいます。
もちろんスマホを全く同じように使えるわけではないですが、ある程度はPixel Watchだけで済ませることができるので便利です。
Amazon Musicアプリをインストールすれば、音楽再生のリモコン操作に留まらず、プレイリストから好きな曲を選んで聞くことが可能です。
また、カメラアプリは絶対インストールしておいたほうが良いですよ。
リモート撮影がめちゃくちゃ捗ります。
Pixel Watchでカメラアプリを開けば、自動でスマホのカメラも起動。
シャッターが押せるだけではなく被写体の確認までできちゃいます。超便利!
アプリを追加することで、自分だけのPixel Watchになっていくのが楽しいですよね。
これはWear OSを搭載しているスマートウォッチの特権になります。
Gmail/Googleカレンダーが微妙・・・
2023年12月現在、Wear OSに最適化されたGmail・Googleカレンダーがリリースされているようです。
Pixel Watchをお使いの方はチェックしてくださいね!
Pixel Watchに搭載されているGoogle系のアプリの中でGmailとGoogleカレンダーの仕様が使っていて微妙でした。
Gmailは専用アプリがあるわけではなく、通知に伴う操作のみ。
受信トレイやすべてのメールを確認できるわけではありません。
Googleカレンダーも予定リストの表示に留まります。
個人的にどちらも頻繁に使用するアプリなので、Pixel Watchでもっと詳しい内容を確認できるようにして欲しいと思いました。
今後のアップデートに期待です。
40種類のエクササイズモード
Google Pixel Watchで計測できるエクササイズモードは40種類。
- HIIT
- インドアクライミング
- インラインスケート
- ウエイト
- ウエイトリフティング
- ウォーク
- エアロビクス
- カヌー
- カヤック
- キックボクシング
- クロスカントリースキー
- クロストレーナー
- クロスフィット
- ゴルフ
- サイクリング
- サーキットトレーニング
- サーフィン
- スキー
- スケート
- ステアクライマー
- スノーボード
- スポーツ
- ダンス
- テニス
- トレッドミル
- ハイキング
- パドルボード
- パワーリフティング
- ピラティス
- フィットネスバイク
- ブートキャンプ
- マウンテンバイクでのサイクリング
- ヨガ
- ランニング
- ローイングマシン
- ワークアウト
- 体幹トレーニング
- 屋外ワークアウト
- 格闘技
- 水泳
- 筋力トレーニング
100種類以上に対応しているスマートバンド・ウォッチなんかもありますが、これだけあれば十分でしょう。
実際ウォーキングを試してみましたが、計測精度も悪くないと思います。
ただ、例えばAmazfit製品のスポーツモードであれば更に様々な項目を知ることができます。
個人的にはウォーキングや筋トレでしか使わないので十分ですが、運動ガチ勢の人には物足りない部分があるかもしれません。
4種類の衛星測位システムに対応
Pixel WatchにはGPSを含めた4種類の衛星測位システムに対応しています。
- GPS
- GLONASS
- BeiDou
- Galileo
ワークアウトにスマホを持っていく必要がないので重宝する機能です。
僕のようにウォーキングならまだしも、ランニングにスマホって邪魔ですからね。
精度も他のスマートウォッチと比べて極端に悪いことはありませんでした。
エクササイズを自動認識してくれる
Pixel Watchを使っていて驚いたのは、勝手にエクササイズ記録が増えていること笑
一定時間歩いたり自転車に乗ったりしているだけで、エクササイズとして記録される設定になっていました。
自動認識を無効にすることや、エクササイズとして認識される時間を変更することも可能。
ただし、自動認識で記録されるとGPSはオフになります。
初めて気付いた時は、他の人のデータが見えてるの?と勘違いしてしまうほど、頻繁に記録されていました。
ちょっとした自分の行動がエクササイズに繋がるのはなんとなく嬉しいですよね。
決済機能は今後の拡充に期待!
Google Pixel Watchのメイン機能の1つとも言えるのが決済機能ですよね。
決済機能が使えると使えないとではスマートウォッチの価値が大きく変わります。
Pixel WatchにはFeliCaが搭載されているのでタッチ決済が利用できます。
Pixel Watchでお買い物⌚️ pic.twitter.com/2jBJYLZdkl
— ちびめがね@スマホレビュー (@chibimegane_lm) October 15, 2022
対応しているのは「Suica」と「ごく一部のタッチ決済」のみ。
iD、QUICPay、PASMOなどには非対応で、Suica定期券も使えません。
またSuicaの登録に難航している人も多く見受けられました・・・。
Googel Pixel Watch1つであれば外出できるようになるには、もう少し時間がかかりそうですね。
ちなみに僕は「Suica」と「Revolut」をPixel Watchに登録してみましたが、どちらも問題なく使えました。
リューズの2回押しで支払いモードになるので使い方は簡単です。
Revolutで決済した場合には、支払い完了の通知が届いていました。
考えてみればApple WatchでPASMOが使えるようになるまで少し時間がかかっていたように記憶しています。
Googleの頑張り次第でタッチ決済が広く使えるようになる可能性は大いにあるので今後の展開に期待したいところです。
スマホの通知を確認/メッセージに返信可能
もはやどんなスマートウォッチ・バンドにも搭載されているスマホの通知を確認できる機能は、当然Pixel Watchでも使えます。
通知がくると音とバイブでお知らせ。もちろん通知音は消すこともできます。
メッセージアプリで表示できる文字数も制限はないようで、長文LINEも読むことができるのはもちろん、Gmailはタイトル・本文どちらも表示可能です。
さらにPixel Watchは内容を確認できるだけではなく、メッセージの返信にも対応しています。
サクッと絵文字で返信するもよし、ちっちゃいながらもキーボードで文字を入力することもできます。(これはかなりめんどくさいけど笑)
個人的におすすめなのは音声入力による返信。
Pixel Watchにはマイクが搭載されているので音声入力が可能です。
寝起きでスマホ打つのめんどくせーって時でも、Pixel Watchにサクッと話しかければ返信できちゃいます。
「めんどくさい」を解決してくれる。これぞガジェットの真骨頂ではないでしょうか?
通知機能で唯一微妙だったのが「バイブが優しすぎる」こと。
Pixel Watchはバイブがお上品で通知に気付かないことがありまする?
— ちびめがね@ガジェットレビュー (@chibimegane_rv) October 26, 2022
音を鳴らすこともできるのですが、職場でピコーンと鳴らすわけにもいかないので通知音をオフにしています。
すると、自分が動いている時に通知に気付かないことがありました。
もうちょっとバイブが力強くても良かったんですけどね・・・。
マイク&スピーカーで音声通話もできちゃう
これも通知機能と言えますが、Pixel Watchのマイク&スピーカーで音声通話も可能です。
僕が購入したのはWi-Fiモデルなので、スマホと接続している状態でなければ音声通話できませんが、LTEモデルであればスマホがなくても大丈夫です。
音楽再生アプリを操作できる
Google Pixel Watchはスマホで再生中の音楽をリモコン操作できます。
曲送り・曲戻しはもちろん、リューズを回して音量調整できるのが超便利です。
電車の中などでスマホを取り出しにくい時に、手元で操作できるのはめちゃくちゃ重宝します。
ただしリューズでの音量調整はAmazon Musicアプリ(Pixel Watchにインストールした場合)では対応していませんでした。
YouTube Musicのストリーミング再生はLTEモデル限定
Googel Pixel WatchのLTEモデルであれば、YouTube Music Premiumのストリーミング再生が可能です。
僕はWi-Fiモデルを購入したので使えませんでしたが、ダウンロード(一次保存)した曲を再生することはできました。
ただ指定した曲をダウンロードできずにエラーになってしまうこともあったので、イマイチ安定しない部分もありました。
さらにPixel WatchでYouTube Muicを再生するためには、Bluetoothイヤホンを接続する必要があります。
Pixel Watchのスピーカーからは音楽再生できないのでご注意下さい。
また大前提としてYouTube Premiumに加入していなければ、そもそもPixel WatchでYouTube Musicを使うことができません。
Spotifyや前述したAmazon Musicアプリであれば別途課金する必要がなく使えるので、まずは自分の普段使っているサブスクサービスを試してみるのがいいと思います。
いずれにしても音楽再生はPixel Watchのスピーカーではできませんが笑
防水性能は5ATM(5気圧)
Google Pixel Watchの防水性能は5ATM。
エクササイズモードにもある通りスイミング中でも利用できます。
日本時計協会による5ATMの解説でも以下のように記載されているので、水泳での利用は問題なさそうです。
水に触れる機会の多い水仕事(漁業・農業・洗車・食堂など)や水上スポーツ(水泳・ヨット・つりなど)をされる方にお使いいただけます。
素潜り(スキンダイビング)及び飽和潜水用や空気潜水用に使用しないで下さい。
5bar以上の防水時計でも水圧の激しいシャワーや水道水が直接時計に当たらないようご注意下さい。
試しに水の中に入れて壊れないか検証してみましたが全く問題ありません。まぁプールでも使えるんですから当たり前ですね笑
プールで使用しても直ちに壊れることはありませんが、5ATMとは言え万能ではない点にはご注意ください。
Google Pixel Watch は工場出荷時点で ISO 規格 22810:2010 の 5 ATM の防水性能に準拠するよう設計されていますが、完全な防水ではありません。防水性能は、永久的には持続せず、通常の使用による摩耗、修理、分解、損傷によって低下または失われます。Google Pixel Watch を落下させると防水性能が失われる場合があります。Google Pixel Watch は、浅水域での使用を想定して設計されています。高速の流水または高温の水にさらされる活動には使用しないでください。
引用:Google公式サイト
また水に濡れた場合には乾燥させるのも忘れずに。濡れた状態で充電するのは非常に危険です。
なお、水には強いですがお風呂やシャワー中の利用は避けましょう。
蒸気は特に故障しやすい原因になるのでくれぐれもご注意ください。
Google Pixel Watchのスペック
カラー | Matte Black/Obsidian Polished Silver/Charcoal Polished Silver/Chalk Champagne Gold/Hazel |
本体サイズ | 12.3mm×41mm |
バンドサイズ(同梱) | S:130~170mm L:165~170MM |
重さ | 36g(本体のみ) |
ディスプレイ | AMOLED 3D Corning Gorilla Glass 5 320ppi DCI-P3 最大輝度1,000nit AOD対応 |
SoC | Exynos 9110 |
RAM | 2GB SDRAM |
ROM | 32GB eMMCフラッシュ |
OS | Wear OS 3.5 |
バッテリー容量 | 294mAh 最大24時間 |
充電時間 | 80分 |
センサー | コンパス 高度計 血中酸素センサー 多目的電気センサー 光学式心拍数センサー 加速度計 ジャイロスコープ 周囲光センサー |
通信 | 4G LTE UMTS |
Wi-Fi | 802.11 b/g/n |
Bluetooth | Ver.5.0 |
NFC | 対応 |
Felica | 対応 |
衛星測位 | GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo |
防水 | 5ATM |
スピーカー/マイク | 内蔵 |
対応OS | Android 8.0以降 |
まとめ:Google Pixel Watchのメリット・デメリット・評価
Google Pixel Watchを実機レビューいたしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
Pixel watchを買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・美しいデザイン ・扱いやすいサイズ ・綺麗なディスプレイ ・AOD対応 ・LTEモデルがある ・FeliCa搭載 ・サクサク動作 ・Fitbit内蔵 ・計測・分析が優秀 ・運動自動認識 ・衛星測位対応 ・アプリ追加可能 ・音楽アプリとの連携 ・5ATM防水 | ・バッテリーもちが悪い ・充電速度が遅い ・心電図(ECG)非対応 ・決済がSuica中心 ・運動計測がシンプル ・本体で音楽再生不可 |
評価
(4点/5点満点)
記事冒頭で39,800円なのに機能・性能が寂しいと記載しましたが、改めてレビューしてみると、Google初のスマートウォッチとして非常に完成度が高いと思い直しています。
確かに「できること」は1万円前後のスマートウォッチ・スマートバンドと変わらず、バッテリーもちが良くないという弱みもあります。
ただ、搭載されている機能はどれも優秀な性能で、少なくとも僕がスマートウォッチに求めている水準は十分にクリアしており、満足度が高いです。
他にはない美しいデザインも所有欲を満たしてくれます。
タッチ決済もまだまだ進化段階と言えますが、あるのとないのとでは大違い。
搭載されていればやっぱり便利なんですよね。スマホをいちいち出さなくて良いですし。
そうなんです。
ここが非常に重要なポイントなのですが、Pixel Watchを購入することでスマホを取り出す機会が減りました。
Wear OSを搭載していることで、スマホに近い存在になっているわけです。
これは他のスマートバンド・スマートウォッチにはできないので、Google Pixel Watchの大きな価値になります。
そう考えると39,800円という価格も決して高くないでしょう。
産声を上げたばかりの状態なので今すぐは難しいかもしれませんが、僕はGoogle Pixel WatchがそのうちApple Watchを脅かす存在になると予想しています。
・・・まぁ、そもそもiPhoneではPixel Watchを使えないんですけどね?笑
Androidユーザーのあなたは本記事を参考にぜひGoogle Pixel Watchを使ってみてください。