評価:(4点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Google Pixel Foldを購入しました。
2023年7月に発売されたGoogle初のフォルダブルスマホです。
以前、縦折りパカパカスマホのGlaxy Z Flip4を購入して使ってみたのですが、僕的にはイマイチだった経験があります。
次回は横折りスマホを使ってみよう!と考えていたところにPixel Foldの登場。
お値段253,000円(税込)と超高級品ですが、使い勝手が良くてめちゃくちゃ気に入ってしまいました。まじで買ってよかったです。最高!!!
価格が高いこともあるので、買おうか、どうしようか迷っている人も多いはず。
僕は購入から2ヶ月ほど実際に使っていますが、良いと思う反面、ここはイマイチだなーと感じているポイントももちろんあります。
そこで本記事で、メリット・デメリットを中心にGoogle Pixel Foldを実機レビューするので、購入検討の参考にしてみてください。
メリット | デメリット |
・良デザイン&高い質感 ・開けばミニタブレット ・閉じればコンパクトスマホ ・画面分割機能が便利 ・ストレスなく使える動作性能 ・簡単に綺麗な写真が撮れる ・おサイフケータイ&IPX8防水 ・ワイヤレス充電搭載 | ・重い ・ゲーム性能が高くない ・バッテリー持ちがイマイチ ・スピーカーの位置が微妙 ・価格が高い |
Pixelシリーズの2023年最新モデルPixel 8 Proをこちらの記事でレビューしています。
本記事とあわせてぜひ御覧ください。
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Google Pixel Foldのメリット・良い点
僕がPixel Foldを使って感じたメリットは以下のとおりです。
- 美しいデザイン&高い質感
- 開けばエンタメが捗るミニタブレット
- 閉じれば使いやすいコンパクトスマホ
- 画面分割機能が真骨頂!
- ストレスなく使える動作性能
- 簡単に綺麗な写真が撮影できるカメラ
- おサイフケータイ&IPX8防水
- ワイヤレス充電搭載
1つずつ紹介していきます。
美しいデザイン&高い質感
Google Pixel Foldは以下の2色展開。
- Porcelain(陶磁器)
- Obsidian(黒曜石)
僕が購入したのはObsidianです。
ベースはPixel 6からの流れを踏襲したカメラバーのあるデザイン。
シンプルながらも遊び心を感じるのがPixelシリーズの魅力と言えます。
さらにPixel Foldは、背面パネルがCorning Gorilla Glass Victusを採用したマットなガラス製でめちゃくちゃ高級感に溢れておりました。
iPhone 14 Proの背面パネルの質感によく似ています。
触り心地はスベスベのサラサラ。指紋は全く目立ちません。(脂汚れは目立つけど・・・。)
ポリッシュ仕上げのアルミニウムフレームとの相性も抜群で非常に美しいです。
ブラックベースのObsidianは特に落ち着いた雰囲気もあって、大人っぽいセクシーな印象すら受けました。妖艶。
手にしているだけで高級感を感じ、所有欲を満たしてくれるスマホ。
気品あるPixel Foldのデザインはメリットの1つと言えます。
開けばエンタメが捗るミニタブレット
ああこの動画をもう少し大きく見たいな・・・。
そんな時にGoogle Pixel Foldをパカッと開けば大画面で楽しめます。
誰もが容易に想像できるフォルダブルスマホの良さは、やっぱり大きなメリットでした。
大画面とは言っても7.6インチなので、タブレットに比べると小さめ。
割りとコンパクトな8.3インチのiPad mini(第6世代)と並べると違いが分かりやすいでしょうか。
とは言っても、スマホに比べると大きいのでこのサイズ感でも満足できます。
スマホとタブレット2台持ち歩く必要もありませんからね。便利でしかないです。
大画面で重宝するのは、やっぱりエンタメ系。
動画視聴はスマホで見るよりも大きくて迫力があります。
アスペクト比6:5なので一般的な動画サイズの16:9だと上下に黒い帯ができますね。
21:9だとさらに黒帯が大きくなり、4:3の動画が最も全画面に近いようです。
個人的には見れれば良いので黒帯はどうでもいいと思ってます。できちゃうもんは仕方ないですからね笑
手持ちで動画を見てるのがダルくなってきたら、少し折りたたんで「テーブルトップモード」にするのもあり。
画面サイズは犠牲になっちゃいますがハンズフリーで動画視聴できちゃいます。
フロントディスプレイを利用して「テントモード」で使うことも可能。便利ー!
Google Pixel Foldのヒンジは硬めなので好きな角度で固定することができますよ。
また、電子書籍リーダーとしても優秀。
僕は普段AmazonのKindleアプリで漫画を読むことが良いのですが、横持ちなら見開きで。縦持ちなら1ページを大きく読めます。
コンテンツ消費だけに限らず、普段使いでもPixel Foldは活躍。
ネットサーフィンはもちろん、Gmail・LINEなんかも見やすいですね、
個人的にはGoogleカレンダーが大きく見れるのも良かったです。
スマホの画面だと小さくて分かりづらいことが結構あるんですが、Pixel Foldなら月表示・週表示どちらも全体を把握できました。良い!
閉じれば使いやすいコンパクトスマホ
Google Pixel Foldは開いて使えば便利なのはもちろん、閉じて使っても快適です。
5.8インチのスマホとして普通に使えます。
アスペクト比が17.4:9と横幅が少々広いものの違和感が少ないんですよね。
6.1インチのiPhone 14 Proよりちょっと小さいかなーと感じる程度です。
大画面スマホだと片手操作が難しいですが、このサイズなら余裕でできちゃいます。
文字入力も問題なし。
コンパクトではあるものの、小さすぎることはないのでゲームだってOKです。
もちろん折りたたみの構造上、一般的なスマホよりも厚みはあるものの使いにくさを感じるほどではないと思います。
Google Pixel Foldは、閉じても違和感なく使えるので、毎日持ち歩くメインスマホとして活躍できます。
画面分割・マルチタスクが真骨頂!
普段はスマホとして、開けばミニタブレットとして大画面で。
もちろんこれがフォルダブルスマホ最大の魅力ではあるんですが、個人的に1番メリットを感じたのは開いた時の画面分割機能でした。
タスクバーからひょいっと移動させれば画面分割完了。使い方も簡単ですね。
スマホにも画面分割機能が搭載されてはいるんですが、Google Pixel Foldで使うとさらに捗りますよ。
2つのSNSを同時にチェックしたり。
動画見ながらメールをチェックしたり。
アプリを2つ並べたとしても、どちらもスマホサイズを維持できるので小さすぎて見にくくなることもありませんよ。
このためゲームを2つ並べたり、攻略サイトでカンニングしながらプレイすることだってできちゃいます。こんなの最高でしょうー!
普段使いでも、メールに添付された画像やPDFをそのままチェックなんてことも。
メール本文を読みながら内容を確認できるので仕事が捗りますね。
ストレスなく使える動作性能
Google Pixel Foldは普段使いに困らない動作性能です。
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU/GPU)。
Pixel Foldには、Googleの独自開発プロセッサ「Tensor(テンサー)」の最新モデル「Tensor G2」が搭載されております。
フラッグシップモデルであるPixel 7 Proと同じSoCですからね。
動作が不安定なわけありません。
有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.9の総合スコアは701,753点、GPUスコアは269,874点。
高めのスコアになるVer.10では総合スコアが806,689点、GPUスコアは197,637点でした。
2023年9月現在のベストスコアが130万点くらい(Ver.9)なので最高レベルとまでは言えませんが、70万点を超えていれば普段使いで困ることは殆どありません。
5回連続で計測した時のスコアの変化は以下のとおり。
4回目の計測では一旦アプリがストップしてしまい少しスコアが低いですが、発熱による性能の低下はそれほど大きくはないようです。
ネットサーフィン、SNS、動画視聴。いつものアプリならストレスなくサクサク動いてくれます。
開いて大画面で使ったとしても、もちろん快適です。
リフレッシュレートが最大120Hzなので、画面スクロール時なんかは特に快適に感じますよ。素晴らしい!
使っていて動作にストレスを感じることは全くありません。
こちらのページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
AnTuTu以外のベンチマークアプリの結果は以下のとおりでした。
簡単に綺麗な写真が撮影できるカメラ
Google Pixelシリーズは、画像の機械処理、いわゆるコンピュテーショナルフォトグラフィが優秀なため、誰でも簡単に綺麗な写真が撮影できることが特徴です。
そしてそのDNAはPixel Foldにもしっかりと受け継がれております。
実際に撮影した写真を掲載するので参考にしてください。
比較用にPixel 7 Pro・Pixel 7aで撮影した写真も並べておきます。
まずはメインカメラの作例から。
HDR性能も高く逆光のシーンでも綺麗に撮影できました。
続いては超広角カメラ。
メインカメラに比べると僅かに解像感が落ちてモワモワっとしますが、それでも十分に綺麗ですね。画角は他の2機種に比べると狭いようです。
光学式5倍望遠カメラを搭載しているのも嬉しいところ。
デジタルズームと組み合わせることで最大20倍までズームできちゃいます。
写真中央のアンテナを20倍ズームで撮影してみました。
解像感は落ちてしまうものの、ここまでズームしても綺麗だから衝撃・・・。
もう1枚。写真中央の道路標識を20倍ズームで。
ミドルレンジのPixel 7aには望遠カメラが搭載されていないので、カメラ好きの人には嬉しいメリットですよね。
個人的によく使うのは2倍ズームです。センサーサイズはそこまで大きくないのですが、しっかり背景ボケしてくれるので印象的な写真になりますよ。
4,800万画素のメインカメラをクロップしているせいか解像感も高く綺麗ですね。
ポートレートモードも良い感じで、被写体と背景の切り分けも上手。
クロップしているのか通常撮影よりも画角が狭くなりました。(2倍相当)
人物以外の被写体でもボケモード的に使えます。
距離感は無視で被写体以外はガツンとボケさせる仕上がりです。
夜景などの低照度下なら夜景モードがおすすめです。明るさが足りないシーンでも明るく撮影できちゃいますよ。
他の2機種と比べても夜景モードの強さを十分に発揮できてることが分かります。
明暗差があるシーンの撮影はちょっと苦手かな?
超広角カメラでも夜景モードが使えますが、メインカメラに比べると少々モヤッとしちゃいますね。
Google Pixel Foldにはインカメラが3つ搭載されていますよ。
外部カバーカメラに搭載されている一般的なインカメラ。
内折りディスプレイに搭載されているインカメラ。
Pixel Foldを開いた状態にすれば、背面カメラをインカメラとしても使えます。
他のインカメラよりも画質が良くてびっくりしますよ。
テーブルトップモードにすればインカメラでの自撮りやビデオ通話もなんなくできちゃいます。
Pixelシリーズの便利な機能「消しゴムマジック」「ボケ補正」ももちろん使えますよ。
動画撮影もしてみたので御覧ください。
日中の明るい場面であれば、iPhone 14 Proと大差がないほど綺麗な動画が撮影できました。
Google Pixel Foldがメインスマホとして使える理由の1つがカメラ性能の高さにあると思います。
さすがはGoogle Pixelシリーズ。
毎日持ち歩くスマホで綺麗な写真が簡単に撮影できるなんて最高ですよね。
おサイフケータイ・スマホ用電子証明書・IPX8防水対応
Google Pixel FoldにはFelicaポート(おサイフケータイ)とIPX8防水性能を備えているのもメインスマホとして使いやすい優秀なメリット。
背面パネル中央のロゴ上部にFeliCaポートを搭載しています。
反応も良好で、普段使っているSuica・iDなどなど、おサイフケータイ機能をそのまま利用可能です。
おサイフケータイに対応しているだけでメインスマホ候補になりえますね。
ちなみに、Pixel Foldはマイナンバーカードを持ち歩かずに各種サービスを利用できる「スマホ用電子証明書」にも対応しています。
マイナポータル>>スマホ用電子証明書に対応しているスマートフォンを教えてください
また、防塵性能はないものの、防水性能は最高グレードのIPX8。
保護等級 | 保護内容 |
IPX8 | 継続的に水没しても浸水しない |
誤って水没させてしまっても、すぐに取り出せば壊れることはないでしょう。
なお、念のためにお知らせしておきますが、IPX8はあくまでも防水性能です。
よく防水性能があるからお風呂でも使える!っていう記述を見かけますが、それは間違いなんですよ?
お風呂中に使っていて直ちに壊れることはないと思いますが、湯船に落としてしまったら最悪破損する可能性があるので注意しましょう。
また水がかかってしまった時は、しっかり乾かしてから充電しましょう。濡れた状態で通電させるのは非常に危険です。
デバイスは工場出荷時点で IEC 規格 60529 の IPX8 の防水性能に準拠するよう設計されていますが、完全な防水、防塵ではありません。アクセサリは防水ではありません。防水性能は永久的には持続せず、通常の使用による劣化や、デバイスの修理、分解、損傷によって低下するまたは失われます。デバイスを落下させると防水性能が失われる場合があります。
引用:公式サイト
ワイヤレス充電搭載
Google Pixel Foldの充電速度は最大30W急速充電に対応しています。
実際に試してみたところ15%から100分ほどでフル充電が完了しました。
65W・120W等さらに短時間で充電できちゃうスマホもありますが、個人的にはこれくらいでも十分だと思います。
さらにQi(チー)ワイヤレス充電にも対応しているのが嬉しいポイント。
充電速度は公表されていませんが、10W前後での充電になっていました。
バッテリー残量15%からフル充電までにかかった時間は約3時間。
普段は有線充電を使って、寝る前はワイヤレス充電スタンドに置くなんて使い方が良いかもしれませんね。
置くだけ充電は本当に便利なので、今ではなくてはならない機能になっちゃってます。
Google Pixel Foldのデメリット・悪い点
個人的にGoogle Pixel Foldは満足度が高く、買って良かったと思っているんですが、使っていて気になったポイントが幾つかあったので紹介していきます。
- 重い
- ゲーム性能が高くない
- バッテリー持ちがイマイチ
- スピーカーの位置が微妙
- 価格が高い
1つずつ見ていきましょう。
重い
Google Pixel Foldは開いても、閉じても抜群のサイズ感です。
開いた時の厚みはわずか5.8mmしかありませんからね。凄すぎます・・・。
ただ、重さが実測で281gと少々重いのが気になるところ。
持っていられないほどではありませんし、タブレットに比べたらずっと軽いので、苦になるほどではありませんが、大画面スマホ以上に重いことは知っておいたほうが良いでしょう。
ゲーム性能が高くない
普段使いに十分快適な動作性能のGoogle Pixel Foldですが、ゲーム性能がそれほど高くない点は注意が必要です。
ゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」のデフォルトグラフィック設定は「低」。
グラフィック設定「60FPS/最高」で15分ほどプレイした時のフレームレートの動きがこちら。
平均FPSは37.542という結果になりました。プレイ開始から1分ほどでFPSが低下し始めて、10分ほどで30FPS前後を推移していました。
グラフを見て分かる通り不安定で、実際に遊んでいてもモタつきやカクつきを感じます。
ちなみにプレイ中の背面温度は42℃程度で、軽くホカホカするものの持てないほどではありませんでした。
続いてデフォルト設定「30FPS/低」で同じように15分ほどプレイした結果がこちら。
平均FPS27.743と安定した結果になっております。
ここまでグラフィック設定を落としてあげれば、ガチ勢の人は満足できないまでも、ライトユーザーならそこそこ遊べるでしょう。
NIKKEでも平均FPSを計測してみました。
以下のとおりのグラフィック設定で、迎撃戦と射撃場を3回ずつプレイしています。
- グラフィックオプション:高
- 最大フレーム:60
- 人物解像度:高
- 効果:高品質
平均FPS41.640と、そこそこ遊べる印象です。
原神と同じようにトップランカーには向いていませんが、そうじゃなければ問題なくプレイできると思います。
ちなみに2つのゲームを上下に並べて遊んだりすることもできますが、負荷がかかるようで結構ガクガクしておりました。
うーん・・・。めちゃくちゃ高級スマホなのにゲーム性能が高くないっていうのは、なんとも寂しいですね(泣)
Google Pixel Foldのゲーム性能は、最高ではありません。
どんなゲームも快適に遊びたいのであれば、ハイエンドスマホを購入したほうが良いでしょう。
ただし、ライトなゲームが中心だったり、重いゲームをプレイするにしてもエンジョイ勢であれば、Pixel Foldでも滿足できると思います。
バッテリー持ちはいまひとつ
Google Pixel Foldのバッテリー持ちは、悪くはないものの、そこまで良くはありません。
PCMarkというベンチマークアプリでテストしたところ、閉じた場合・開いた場合でそれぞれ以下のとおりの結果となりました。
リフレッシュレート120Hzでの計測結果なので、悪くはないですが、もうひと頑張りして欲しかったです。
開いた状態のままにしておくことはありませんが、消費電力が上がる分バッテリー消耗も高くなるようです。
スコアだけではピンと来ない人もいるかもしれないので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 3% | 約33時間 |
動画再生 1時間 | 5% | 約20時間 |
原神 1時間 | 19% | 約5時間 |
24時間放置 | 7% | 約14日間 |
ミドルレンジPixel 7aと比較すると以下のとおりに。
使用時間 | Pixel 7a | Pixel Fold |
音楽再生 1時間 | 3% | 3% |
動画再生 1時間 | 7% | 5% |
原神 1時間 | 17% | 19% |
24時間放置 | 9% | 7% |
こうして並べてみると、そこまで悪くないようにも感じますね笑
よっぽど長時間ゲームをするなら話は別ですが、1日くらいなら途中充電なしで使えそうです。
これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので、参考に御覧ください。
スピーカーの位置が微妙
Google Pixel Foldは本体上下にスピーカーを搭載しているので、ステレオサウンドを楽しめます。
ただ、閉じて横持ちしている場合には、左右から音が聞こえてくるので自然なのですが、開いた時にスピーカーが上下になってしまいます。
微妙に位置がズレているので、いちおう左右から音が聞こえてくるのですが、やはり広がりがいまひとつ。
開いて縦持ちすれば左右に分かれ、こっちの方が音に広がりがあって良い感じです。
構造上どうしようもない点なのかもしれませんが、せっかく開けば大画面で動画視聴できるだけに少し残念でした。
サウンド面に拘りがないのであれば、どーってことないですけどね笑
価格が高い
Pixel Fold最大のデメリットはやっぱりここ。
価格が高いというところでしょう・・・。
税込み253,000円。普通にたっけーですね笑
さすがに裸運用は怖すぎるので、全面ガッチリ守れるケースを付けちゃいましたもん。
せっかくのデザインが台無しですが、仕方ないっす・・・。
僕自身はめちゃくちゃ満足していますし、Pixel Foldを買って良かったなーと思ってます。
ただこんなに高いくせにゲームがまともにできなかったり、最適化されたアプリが少なかったり等、アンバランスな部分があるのも確かです。
このため、なるべく安く購入したいなら、キャリア版で実質負担額を抑えてレンタル購入するのがベストでしょう。
キャリア | 販売価格 | 実質負担額 |
docomo | 252,890円 | 179,930円 |
au | 286,080円 | 156,660円 |
SoftBank | 287,280円 | 143,640円 |
Googleストア | 253,000円 | 253,000円 |
ちなみにSoftBank正規代理店の「スマホ乗り換えドットコム」では、新トクするサポートでの割引に加えて、現金還元or端末代割引の特典があるのでチェックしてください。
公式サイト>>スマホ乗り換えドットコム
Google Pixel Foldのよくある質問・FAQ
Google Pixel Foldを購入する前に気になりそうな以下の点を実機で確認しました。
- 搭載OSは?
- ディスプレイの折り目は気になる?
- アプリの最適化はどう?
- イヤホンジャックはある?
- 対応Bluetoothコーデックは?
- Widevineセキュリティレベルは?
- 生体認証は?
- Micro SDカードは使える?
- 対応キャリア・対応Bandは?
1つずつ紹介していきます。
搭載OSは?
Google Pixel FoldにはAndroid 13が搭載されています。
メーカー独自にカスタマイズされている点はないピュアAndroid。(当たり前か笑)
無駄なアプリがプリインストールされてることもなく実にシンプル。
その一方で、ネットワークボタンのWi-Fiとモバイルデータが一緒くたになっていたり、起動中のアプリ一括クリアが端っこになっていたりと、使いにくさを感る部分もあります。
デュアルアプリ(アプリクローン)はありませんが、Android標準の複数ユーザー機能はありました。
背面ダブルタップなんかのジェスチャー操作も最低限といったところ。
なおGoogleによると、Google Pixel FoldのAndroidバージョンアップデート提供期限は2026年6月26日、セキュリティアップデート提供保証期限は2028年6月26日とのことです。
付属品は?
Google Pixel Foldの付属品は以下のとおりです。
- USB Type-Cケーブル(1m)
- クイックスタートガイド
- クイックスイッチアダプター
- SIMピン
残念ながら保護ケース・保護フィルム・充電器は付いてこないので、自分で用意する必要があります。
ちなみに内側ディスプレイにはフィルムが貼ってありますが、特殊フィルムなので剥がさないようにしましょう。絶対剥がしちゃダメですよ!
ディスプレイの折り目は気になる?
Google Pixel Foldの内側ディスプレイには折り目がついており、ディスプレイを点灯しない状態であれば結構目立ちます。
ただ、実際に使っている時に気になる場面は殆ありません。
角度によってはハッキリ折り目が見えたり、線や文字が曲がっていたりするんですが、通常ディスプレイは正面で見ると思うので、気にならないでしょう。
アプリの最適化は?
Google純正アプリはGoogle Pixel Foldに最適化されているものの、他社製アプリでは最適化されていないものも多いのが現状です。
Google Play ストアではGoogle Pixel Foldに対応しているアプリを探すこともできますが、やっぱり多くはないですね。
例えばX(旧Twitter)やInstagramは全画面表示にすらならず、左右に黒い帯が出ている状態で表示されていました。
Twitterは縦持ちすれば全画面表示になりますが、Instagramは向きを変えても表示が変わりません。
黒い帯をダブルタップすれば、片側に寄せることができるので頑張れば片手操作もできます。
無理やり全画面表示できれば良いのですが、残念ながらそういう機能はありませんでした。
まぁこればっかりはアプリ側の最適化が求められるでしょうし、フォルダブルスマホを使っているユーザーも少ないのでどうしようもないですね。
個人的には特に大きなデメリットには感じませんでした。
全画面に非対応なら外側ディスプレイを使えば良いですし、画面分割だったら最適表示になることもありますからね。
Google Pixel Foldは閉じても使いやすいサイズ感なので、実は困るシーンは多くないような気がします。
イヤホンジャックはある?
残念ながらGoogle Pixel Foldにイヤホンジャックはありません。
有線イヤホンを使いたい場合には、USB-C/イヤホンジャック変換アダプタが必要です。
対応Bluetoothコーデックは?
残念ながらGoogle Pixel Foldにはイヤホンジャックが搭載されていないので、ワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応しているのは以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:✕
- LDAC:○
- LHDC:✕
残念ながらaptX Adaptiveには非対応ですが、LDACに対応しているのでワイヤレスでもハイレゾ再生が可能。
また、Pixelシリーズに提供されている「空間オーディオ」にも対応しています。
さらにSRCを回避しているようで、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」にもしっかり対応しているのは嬉しいポイントです。
Widevineセキュリティレベルは?
Google Pixel Foldのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、Widevine L1なら高画質での視聴が可能です。
NetflixではFull HD再生が可能。HDR機能にもしっかり対応していました。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでも「HD 1080p」で視聴可。
YouTubeでは「2160p60 HDR」まで再生できることを確認しました。
Google Pixel Foldは外側・内側どちらのディスプレイも有機ELパネルを採用しており、メリハリがあって表示がとっても綺麗です。
動画視聴の満足度はかなり高いと思いますよ。
生体認証は?
Google Pixel Foldの生体認証は指紋認証と顔認証です。
指紋認証センサーは側面の電源ボタンに内蔵。
反応は良好で、サッと触れただけでもロック解除できました。
顔認証はインカメラを利用した簡易的なもの。
ロック解除までにワンテンポありますが、反応もまずまずと言ったところです。
なお、顔認証は閉じた状態でしか利用できないのでご注意ください。
Micro SDカードは使える?
Google Pixel FoldのカードスロットはSIMカードを1枚のみ装着できるタイプで、Micro SDカードは搭載できません。
ストレージ容量は256GBでシステム領域に15GB使うので、240GBほど自由に使えます。
たっぷりあるのでカツカツになっちゃうことはないと思いますが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、Micro SDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
対応キャリア・対応Bandは?(SIMフリーモデル)
Google Pixel Fold(SIMフリーモデル)の対応Bandは以下のとおりで、docomo・au・SoftBank・楽天モバイル全ての回線に対応しています。
- GSM / EDGE: クアッドバンド(850、900、1,800、1,900 MHz)
- UMTS / HSPA+ / HSDPA: 対応バンド 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
- LTE: 対応バンド B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71
- 5G Sub-6:20 対応バンド n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 14 / 20 / 25 / 28 / 30 / 38 / 40 / 41 / 48 / 66 / 71 / 75 / 76 / 77 / 78 / 79
- 5G mmWave:20 対応バンド n257 / n258 / n260 / n261
5G回線はSub-6はもちろん、ミリ波にも対応していました。
なお、こちらの記事では楽天モバイルのSIMカードを実際に装着して検証をしているので、本記事とあわせてチェックしてください。
SIMカードは1枚しか装着できませんが、eSIMにも対応しているので2回線同時待受が可能です。
Google Pixel Foldのスペック
Pixel Foldのスペック(技術仕様)は以下のとおりです。
Google Pixel Fold | |
価格 | 253,000円(税込) |
本体カラー | ・Porcelain ・Obsidian |
サイズ 閉じた状態 | 長さ:139.7mm 幅:79.5mm 厚さ:12.1mm |
サイズ 広げた状態 | 長さ:139.7mm 幅:158.7mm 厚さ:5.8mm |
重さ | 約283g |
ディスプレイ 外部カバー | 5.8インチ OLED 1,080 × 2,092 17.4:9 FHD+ 408ppi コントラスト比 100万:1 24bit/1,600万色 最大輝度 1,200nit ピーク輝度 1,550nit HDR Corning Gorilla Glass Victus |
ディスプレイ 内折り | 7.6インチ OLED 1,840 × 2,208 6:5 380ppi コントラスト比 100万:1 24bit/1,600万色 最大輝度 1,000nit ピーク輝度 1,450nit HDR 保護プラスチック層を組み込んだ超薄型ガラス |
リフレッシュレート | 120Hz |
OS | Android 13 |
SoC | Google Tensor G2 |
RAM | 12GB LPDDR5 |
ROM | 256GB UFS 3.1 |
外部ストレージ | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 4,800万画素 f/1.7 1/2センサー OIS/EIS |
リアカメラ(超広角) | 1,080万画素 f/2.2 1/3センサー FOV 121.1° |
リアカメラ(望遠) | 1,080万画素 f/3.05 1/3.1センサー 光学ズーム5倍 超解像ズーム20倍 |
前面カメラ | 950万画素 f/2.2 FOV 84° |
インカメラ | 800万画素 f/2.0 FOV 84° |
ビデオ(リアカメラ) | 4K@30fps,60fps 1080p@60fps,30fps |
ビデオ(前面カメラ) | 4K@30fps,60fps 1080p@60fps,30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080p@30fps |
バッテリー | 最小 4,727mAh 標準 4,821mAh 30W急速充電 |
ポート | USB Type-C 3.2 Gen 2 |
生体認証 | 側面指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM eSIM |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band | 2G:850/900/1,800/1,900 3G:1/2/4/5/6/8/19 4G:1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/32/38/39/40/41/42/46/48/66/ 71 5G Sub-6:1/2/3/5/7/8/12/14/20/25/28/30/38/40/41/48/66/71/75/76/77/78/79 5G mmWave:n257/n258/n260/n261 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver5.2 |
位置情報 | GPS GLONASS Beidou Galileo QZSS NavIC |
イヤホンジャック | なし |
スピーカー | ステレオ 空間オーディオ |
FMラジオ | なし |
防水性能 | IPX8 |
NFC | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
保証 | 製品保証:1年 OSアップデート:3年 セキュリティアップデート:5年 |
公式サイト>>技術仕様
まとめ:Google Pixel Foldはこんな人におすすめ!
Google Pixel Foldを実機レビューしました。
実際に使って感じたメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・良デザイン&高い質感 ・開けばミニタブレット ・閉じればコンパクトスマホ ・画面分割機能が便利 ・ストレスなく使える動作性能 ・簡単に綺麗な写真が撮れる ・おサイフケータイ&IPX8防水 ・ワイヤレス充電搭載 | ・重い ・ゲーム性能が高くない ・バッテリー持ちがイマイチ ・スピーカーの位置が微妙 ・価格が高い |
最後にメリット・デメリットを踏まえて、僕なりにGoogle Pixel Foldがおすすめ人を紹介いたします。
スマホとタブレットを1台で済ませたい人!なんていう野暮なおすすめはしませんよ笑
ライトユーザー/ミドルユーザー
普段使いに困らない動作性能、そこそこのバッテリー持ち、綺麗に撮影できるカメラ。
Google Pixel Foldは多くのスマホユーザーに最適な機能・性能を持っています。
ただその一方で、ゲーム性能が高くなかったり、アプリの最適化が十分ではなかったりと、ハイエンドモデルにはなりきれない部分もありました。
このため、スマホヘビーユーザーやゲームガチ勢のような、十分な知識・技術を持っている人には向いていません。
Google Pixel Foldは、それなりの性能で何でもできるスマホで十分満足できる、ライトユーザー・ミドルユーザー向けのスマホだと思います。
フォルダブルスマホをメインスマホにしたい人
Google Pixel Foldは開いて使う時はもちろん、閉じた状態でもコンパクトスマホとして扱いやすい点が特徴。
スマホらしいサイズなので違和感を感じにくいです。
このため、ちょっぴり重いけどメインスマホとして毎日バリバリ使っていけると思います。
せっかくの高級スマホを家に置きっぱなしにして時々しか使わないなんて勿体ない・・・。
どうせだったら元を取るつもりでガンガン使い倒してあげましょう。
Google Pixel Foldのサイズ感ならそれができちゃいますからね。
あ、もちろんケースやフィルムは付属していないので準備を忘れずに!
高級品なので防御力高めに守ってあげましょう。
仕事で使いやすいスマホが欲しい人
Google Pixel Foldは画面分割でのマルチタクスが優秀だと感じました。
このため、プライベートはもちろんビジネスシーンでも活躍できるスマホです。
メールと添付ファイルを1画面で処理することや、2つのアプリを同時に使うのも得意です。
さらに大画面で文書・画像・スケジュールのチェックなんかもできちゃいます。
デザイン的にもカジュアル過ぎないので職場で使っても違和感ないでしょう。
Google Pixel Foldはあなたの仕事を助けてくれる優秀なパートナーになってくれると思いますよ。
定価253,000円(税込み)と超高級なので、なかなか購入に踏み切れないと思いますが、本記事を検討の材料にして頂ければ嬉しいです。