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お世話になります。毎日両手にスマートウォッチを付けてるガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Amazfit Balance(アマズフィット バランス)をご提供いただきました。
2023年10月に発売された中国Zepp Health Corpration製スマートウォッチのフラッグシップモデルです。
これまでAmazfitのフラッグシップモデルと言えばGTR・GTSシリーズでしたが、シリーズ名を「Balance(バランス)」に刷新。
より心身の調和を重視したライフスタイル特化型のスマートウォッチになっているそうです。
僕は2022年に発売されたAmazfit GTR 4を購入してレビューもしていますが、少々お高めなものの、完成形とも言うべき満足度の高い1本に仕上がっておりました。
果たして2023年のフラッグシップモデルの実力はどれほどのものなのか、本記事で詳しく実機レビューしていきます。
メリット | デメリット? |
・大画面ディスプレイ ・1,500nits ・快適な動作性能 ・体組成計測 ・レディネススコア ・長持ちバッテリー ・クイック返信 ・音声通話可能 ・高性能衛星測位 ・Alexa搭載 | ・価格がお高め ・サイズが大きい ・決済機能なし ・充電速度は普通 |
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- Amazfit Balanceのデザイン・サイズ感・付属品をレビュー
- Amazfit Balanceのバッテリー持ち・充電速度をレビュー
- Amazfit Balanceのディスプレイをレビュー
- Amazfit Balanceを実機レビュー
- Zeppアプリで簡単ペアリング
- ヘルスケア/Google Fitと連携可能
- Zepp OS 3.0搭載でサクサク動作
- AppStoreからミニアプリを追加できる
- 決済機能はないけど会員カードを取り込める
- ヘルスケアデータを自動計測
- SpO2を24時間自動計測
- PAI・月経周期モニタリングを搭載
- ワンタップで4種類のデータを同時計測
- 体組成測定機能を搭載
- 睡眠スケジュール/モーニングアップデートを通知
- 新たな指標レディネススコアを導入
- 150種類以上のスポーツモード
- 6種類の衛星測位システムに対応
- Amazon Alexaが入ってます
- スマホの通知を確認/クイック返信できます!
- スピーカー&マイクで音声通話も可能
- 音楽再生アプリを操作できる
- 防水性能は5ATM(5気圧)
- Amazfit BalanceとiPhoneの相性
- Amazfit Balanceのスペック
- まとめ:Amazfit Balanceのメリット・デメリット・評価
Amazfit Balanceのデザイン・サイズ感・付属品をレビュー
まずはAmazfit Balanceの外観・付属品をレビューしていきます。
デザイン
Amazfit Balanceのバリエーションはバンドの素材・カラーによる2種類。
- サンセットグレー
- ミッドナイト
このうち今回ご提供頂いたのはミッドナイトです。
サンセットグレーのゴールドがかったメタリックなグレーも良い感じですが、ミッドナイトは大人っぽくて落ち着いた印象。男性向けって感じがしますね。
GTR 4のウォッチケースはシルバー1色でしたが、物理ボタンの色との統一感があって、ONでもOFFでも使えそうなデザインをしています。少しゴツいかな?
ミドルフレームは、指紋が目立たないマットな色合いのアルミ合金製。
右側面にはに2つの物理ボタンがあります。
上部のボタンはリューズ、下部ボタンはショートカットボタンです。
リューズを1回押すとアプリ一覧の表示、長押しに特定アプリの起動を割り付けることもできます。
ショートカットボタンを押せば好みのアプリを一発起動です。
リューズはデジタルクラウンなので回転すればスクロール操作も可能。リューズの動きに合わせてダイヤルを回しているかのようにトトトト・・・と弱くバイブするのがいい感じです。
背面には心拍等計測センサー(BioTracker 5.0 PPG)と充電端子を搭載。
光沢のある強い繊維強化ポリマー製で、パッと見は金属っぽくも見えます。
ミッドナイトのバンドはシリコン製。TPUよりもサラサラしているので好きです。
擦れたりすると跡が残って、どうしても使用感が出ちゃいますけどね。
美錠・つく棒・遊革がある一般的な腕時計と同様のスタイル。
遊革は厚みがあってしっかりしていますが、引きちぎらないように注意しましょう。
小穴の数が多いのでサイズ調節に困ることはないでしょう。スペック的には140mm〜215mmに対応しています。
バンドはクイックレバーで取り外しできるタイプなので好みのものに交換できそうです。同タイプで22mmであれば違和感なく使えると思います。
これまで使ってきたスマートウォッチに比べると、少し着脱しにくかったです。ウォッチケースにハメ込むような形状をしています。
サイズ感
Amazfit Balanceのサイズは約46 x 46 x 10.6mmと、旧モデルAmazfit GTR 4と同じです。
46mmサイズなので女性が装着するには少し大きいと思います。
全体的に厚みは抑えられているのでG-SHOCKのようなゴツさはないものの、やっぱデカいっすよね。
参考にApple Watch Series 8(41mmサイズ)と比較するとこんな感じ。
形状が丸形ではないのですが、大きさの違いはなんとなく分かりますでしょうか。
こればかりは好みなのでどっちが良いってことはありません。
存在感のあるスタイルが好きな人にはピッタリだと思います。
もしAmazfitのスマートウォッチが欲しいけど大きすぎるのは苦手っていう人はGTSシリーズやminiシリーズを検討してもいいでしょう。
以前にレビューしたAmazfit GTS 4 miniは、昨日は落ちるもののコスパが高くてめちゃくちゃ良かったです。
バンドを含めた重さは52gと見た目どおり少し重め。
とは言え、ワークアウトの時に使っても煩わしいことはありませんでした。
付属品
Amazfit Balanceの付属品はマニュアルと充電ケーブルのみ。
充電器(ACアダプター)は付属していないのでご注意ください。
読む人は多くないと思いますが、マニュアルには日本語ページもありました。
充電ケーブルはUSB Type-Aのもの。旧モデルから形が変わっていますね。
他のケーブルでは代用できないので無くさないように注意しましょう。
スマートウォッチの充電ケーブルは外れやすいものもありますが、Amazfit Balanceはマグネットが強力なのでガッチリ固定されます。持ち上げても外れません。
Amazfit Balanceのバッテリー持ち・充電速度をレビュー
僕はスマートバンド・スマートウォッチを使う上で最も重要なのはバッテリー持ちだと思っています。
いくら多機能で高性能でも、すぐにバッテリー切れになってしまっては本末転倒。
毎日使う時計ですからね?いちいち充電するなんて面倒です・・・。
Amazfit Balanceのバッテリー性能をチェックしていきましょう。
2週間使えるロングバッテリー
公式サイトでの説明によれば、旧モデルGTR 4と同様に標準的な使用で14日間、ハードな使用で7日間連続使用可能とのこと。
ただ殆どのスマートウォッチ・スマートバンドは公称よりバッテリーもちが短めです。
そこで実際に全ての検出・測定機能を有効にし、ディスプレイ常時表示をオフにして使ってみたところ、なんと14日経過しても4%ほどバッテリーが残っている状態でした。
素晴らしいですね。超ロングバッテリー!
1ヶ月に2回充電すれば、あとは付けっぱなしで使えちゃいますよ。
機能を落としたスマートバンドではなく、スマートウォッチ。しかもハイエンドモデルでこれだけバッテリー持ちが良いのは驚異的とも言えます。
AOD有効でも6日間連続使用できる
Amazfit Balanceは、常時表示ディスプレイ(AOD)機能が搭載されています。
画面を点灯しなくても時間等を確認できるので便利な機能なんですが、AODを有効にするとバッテリー持ちは悪くなるものです。
実際に、同じ設定でAODを有効にして検証してみたところ、100%から5%まで6日間でした。
GTR 4よりも僅かに短いものの、AOD有効でもこれだけ使えれば超優秀。
公称以上の結果になっております。
1週間ほど連続で使えるならAODを有効にしても良いかもしれませんね。
もちろんできるだけ充電せずに使いたい場合には無効にしておきましょう。
手首を持ち上げて画面を点灯する機能だけでも使い勝手は十分です。
充電速度も悪くない
超ロングバッテリーのAmazfit Balanceですが、充電速度はそこそこ。
バッテリー残量5%から100%までにかかった時間は1時間15分ほど。
80%くらいまでは急速で充電され、その後速度が緩やかになっていきます。
バッテリーが少なくなってから充電を始めると時間がかかってしまうので、基本的に毎日お風呂・シャワーの間に充電するのがおすすめ。
30分でもそれなりに充電できるので殆どバッテリーを気にすることなく毎日使えます。
なお急速充電には対応していないようで2W程度での充電でした。
ちなみに充電中でもリューズを押せば操作可能です。
Amazfit Balanceのディスプレイをレビュー
スマートウォッチはディスプレイが綺麗かどうかも重要なポイント。
1日に何度も目にするわけですから、粗かったり、見づらかったりすると使いたくないなーと思ってしまいます。
Amazfit Balanceのディスプレイをチェックしていきましょう。
1.5インチ有機ELディスプレイ
Amazfit Balanceのディスプレイは1.5インチの有機EL(AMOLED)。
GTR 4の1.43インチからさらに大きくなりました。
しかも、ただ画面がデカいだけではなく、有機EL特有の引き締まった黒色表現でパリッとメリハリのある表示。発色も良くシンプルに綺麗です。
- 解像度:480×480
- 画素密度:323ppi
もはやスマホ並に綺麗なディスプレイなので粗さを感じることもありません。
ディスプレイの品質に不満を感じる人はいないでしょう。
画面占有率は73.4%。ベゼル幅はそこそこありますが広い表示領域を確保しています。
視野角も広く、多少きつい角度から見ても視認性が損なわれることはありません。
ディスプレイはフラット形状で指紋付着防止コーティングがされた強化ガラスが採用されております。
1ヶ月ほど毎日使っていましたが、すり傷1つ付いてません。無意識にぶつけたりしたこともあったと思うんですけどね。強いっす。
最大輝度1,500nits!明るさ自動調節に対応
Amazfit Balanceのディスプレイは最大輝度1,500nitsとめちゃくちゃ明るいです。
室内はもちろん、日差しが強い屋外で使っても見づらさを感じることはありません。
さすがにAODは厳しいので殆ど見えませんが・・・笑
さらに明るさ自動調節もしっかり搭載されているので、最適な明るさを確保。
場所によっていちいち明るさを自分で変える必要がないので超便利ですよ。
変更可能な文字盤は200種類以上
Amazfit Balanceはコンパニオンアプリを使って簡単に文字盤を変更できます。
用意されている文字盤はなんと200種類以上。
これだけあれば、1つくらい自分の好みにハマるものもあるでしょう。
個人的にはシンプルなものやスポーツタイプが雰囲気に合っている気がします。
文字盤の表示項目を編集できるタイプももちろんあります。
バッテリー消耗が激しそうですが、動く文字盤なんかも。
秒針が動く文字盤はけっこう多いです。
方位磁針になってる文字盤も面白いですね。
この他、自分で撮影した写真を文字盤にすることも可能。
お子さんやペットはもちろん、推しの写真を文字盤にしても良いでしょう。
カスタム文字盤にはポートレートダイヤルなんてのもありました。
イマイチうまく使いこなせなかったんですが、人物などを検出して奥行きを表現できるとのこと。
ダイヤルの一部がベアブリックに隠れてるんですけど分かります?
ちなみにディスプレイ設定からカラースタイル(色合い)を変更することもできるのですが、僕には違いが分かりませんでした・・・笑
常時表示ディスプレイ(AOD)に対応
Amazfit Balanceは有機ELの特性を活かしたAOD(ディスプレイ常時表示)に対応しております。
スリープ時でも時刻や日付を表示し続けることが可能です。
AOD専用文字盤があるほか、使用中の文字盤の一部をそのまま常時表示にすることも可能。
もちろんAOD有効のタイミングも選択できます。寝ている間にディスプレイを表示させても全く意味がないですからね?笑
この他、AODの表示項目を編集できるもの、色合いを変更できるものが新たに追加されていました。
Amazfit Balanceを実機レビュー
ここからはディスプレイ・バッテリー以外の部分でAmazfit Balanceを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
Zeppアプリで簡単ペアリング
Amazfit Balanceはコンパニオンアプリの「Zepp」でスマホとペアリングして使います。
Zepp
Huami Inc.無料posted withアプリーチ
ペアリングの方法は以下のとおり。AndroidスマホでもiPhoneでも同様です。
- QRコードの表示
- スマホで読み取る
- ペアリング完了
何やら難しそうに感じるかもしれませんが、スマホに表示されたガイド通りに進めていくだけなので簡単です。
Amazfit Balanceの電源を入れて、言語設定で日本語を選択するとディスプレイにQRコードが表示されます。
プロフィールの「デバイスの追加」から「腕時計」を選択するとスキャナ画面になるので、Amazfit Balanceに表示されたQRコードを読み取ります。
スマホとAmazfit Balanceにそれぞれペアリングリクエストが来るので、接続を許可してあげればペアリング完了です。
画面に表示されている通りに進めていけば良いので難しいことはありません。
一度ペアリングをしてしまえば、距離が離れるなどして一時的に切断されても自動接続してくれます。
僕はレビュー用の検証でiPhone 15 Proに接続して使っていたのですが、再接続までに時間がかかることが時々ありました。
Zeppを開けば再接続してくれるので問題はありませんが、ペアリングするスマホによっては再接続に時間がかかるかもしれないのでご注意ください。
初めてスマホと接続する場合にはファームウェアのアップデートがあるので暫く放置しておいてください。
なおレビュー中に2度目のシステムアップデートがあったのですが、Zeppを開くことなくAmazfit Balance上でできちゃいました。
ヘルスケア/Google Fitと連携可能
トレーニングの状況や健康状態をヘルスケアやGoogle Fitで確認している人もいると思います。
Amazfit BalanceのコンパニオンアプリであるZeppはどちらとも連携が可能。
プロフィール内の「アカウントを追加」からそれぞれのサービスを選択してログインすればOKです。
Zeppで収集したワークアウトの履歴やヘルスケアデータがそれぞれのアプリで確認でき、パーソナルデータの一元管理が可能になります。
Zepp OS 3.0搭載でサクサク動作
Amazfit Balanceの操作性は超快適。引っかかりやカクつきもなく、間違いなくトップクラスに優秀だと思います。
リフレッシュレートがどのくらいなのかは分かりませんが、スクロールもヌルヌルっと動いてくれます。60Hzなのかな?
上下スワイプでコントロールセンターと通知の表示。
左右スワイプでショートカットメニューが表示されます。
頻繁に使うアプリはここに登録しておくと便利です。
右スワイプ1回で表示できるレジデントアプリも優秀。スマホのウィジェットのように知りたい情報を簡単に確認できます。
コントロールセンターを含めて、それぞれの表示項目は本体・Zeppアプリから編集可能。
音楽操作やワークアウトを1回のスワイプでアクセスできるように登録すると使いやすいですよ。
表示項目はAmazfit Balance上でも編集できます。
わざわざZeppを開かなくても、殆どのことはAmazfit Balanceでできちゃうのも優秀なポイントだと思います。まさにスマートウォッチ!
サクサクの操作性能はAmazfit Balanceに搭載されている独自OS「Zepp OS 3.0」の影響が大きく、省電力でありながら動きがパワフル。
時間がかかりがちな、表示項目編集からホーム画面への移行もスムーズです。
ストレスなく使えるのがAmazfit Balanceのメリット。
それでていてバッテリー持ちもめちゃくちゃ良いんだから言うことなしですよね。
AppStoreからミニアプリを追加できる
Amazfit Balanceにはスマートウォッチに必要な基本機能は殆ど全て搭載されています。
- イベントリマインダー
- スマホを探す
- ToDoリスト
- アラーム
- ストップウォッチ
- タイマー
- ポモドーロタイマー
- 天気
- 座りすぎリマインダー
- パスワード保護
- DND
気圧高度計やコンパスがあったりと、基本機能だけでも毎日十分活躍してくれるでしょう。
さらZeppアプリのAppStoreからミニアプリの追加も可能。
以前のモデルでは種類が少なすぎて正直微妙な状態だったのですが、GTR 4あたりから少しずつ増えて、今では150種類以上にも及びます。
英語表記のアプリが多いので使いにくい部分はあるかもしれませんが、これだけあればお気に入りのアプリが見つかるかもしれませんね。
ミニゲームはサクッと遊べるのでトイレで頑張ってる時に重宝しますよ笑
決済機能はないけど会員カードを取り込める
残念ながらAmazfit BalanceにはNFCやFeliCaは搭載されていないので、タッチ決済には非対応。
ただ、バーコードやQRコードの会員カードを取り込むことはできます。
登録の方法も簡単で、カードに記載されているバーコード等をスキャンするだけ。
登録可能なカードの枚数は20枚で、番号変更のない静的なコードのみ対応しています。
このため、コード決済や数分おきにコードが動的に変更されるタイプには非対応なのでご注意ください。
同じアカウントに追加できる会員カードは最大20枚までです。サポートされているコード種類は、コード128、コード39、および 二次元コードです。OTAアップデート後、UPC A、EAN 13、 EAN 8 の3種類が追加されます。
読取可能な例:紙媒体のポイントカードや会員カードのように、番号の変更がない静的なバーコード
読取不可な例:キャッシュレスの支払いサービスなど、セキュリティ性の高いバーコード。定期的に番号が更新される動的なバーコード。引用:公式サイト
スマホアプリに統合されているものが増えてきているので紙ベースの会員カードは少ないかもしれませんが、何枚も持ち歩かなくて済むのは嬉しいポイントです。
ヘルスケアデータを自動計測
Amazfit Balanceを装着しているだけで、歩数・距離・消費カロリー・睡眠・心拍・ストレスレベルを自動計測してくれます。
本体でデータをサクッと確認できるのはもちろん、Zeppアプリで詳しいデータや履歴をチェックすることもできます。
後述するようにAmazfit Balanceには新たに「レディネススコア」が導入されたので、特に睡眠データの分析が詳しいです。
計測精度についても、著しく変な結果は出ていないので信用できるでしょう。
こればかりは使っているスマートウォッチを信じるしかないところはあります。
SpO2を24時間自動計測
Amazfit Balanceはコロナ禍以降に注目されている酸素飽和度(SpO2)の計測が可能です。
酸素飽和度(SpO2)とは、心臓から全身に運ばれる血液(動脈血)の中を流れている赤血球に含まれるヘモグロビンの何%に酸素が結合しているか、皮膚を通して(経皮的に)調べた値です。
SpO2を計測できるスマートウォッチ・スマートバンドも増えてきているものの、多くは手動計測。この点Amazfit Balanceは安静時に自動計測してくれます。
医療用に作られたパルスオキシメーターではありませんので、呼吸器の疾患をお持ちの方が常用する等の用途としては利用できません。
それでも、毎日定期的に自動計測していれば体調の変化に気付きやすくなるでしょう。
PAI・月経周期モニタリングを搭載
Amazfit Balanceには健康評価をスコアで算出するPAI(Personal Activity Intelligence)や、月経周期モニタリング機能も搭載しています。
公式サイト>>健康の見える化
月経サイクルを記録し、生理日や妊娠可能期間のリマインダーが可能です。
モニタリング精度がどこまで正確なのかは分かりませんが、目安にはなるので女性にとって重宝する機能ですね。
なお自動計測する項目が多くなるほどバッテリーの消耗が激しくなるので、自分に必要なものをチョイスするか、手動計測に切替えてもいいでしょう。
ワンタップで4種類のデータを同時計測
Amazfit Balanceに搭載されている生体認証センサー「BioTracker 5.0」は、複数の健康データを同時にモニタリングできる点が特徴。
ワンタップで4つのデータを同時に計測できる機能も搭載されています。
- 心拍数
- ストレスレベル
- SpO2
- 呼吸速度
計測時間はたったの45秒。それぞれ個別に計測するよりも短時間で終了します。
毎日起床時にワンタップ計測をしてみてはいかがでしょうか?
日々のヘルスケアデータを簡単に収集できるのでおすすめですよ。
体組成測定機能を搭載
Amazfit Balanceには体組成測定機能が搭載されています。
物理ボタンに指を2本当てるだけで計測できちゃいます。
計測可能な項目は以下の通り。
- 体脂肪
- 骨格筋
- 筋肉
- 水分
- 骨量
- タンパク質
- BMI
- 基礎代謝
僕が普段計測しているヘルスメータータイプの体組成計に比べて体脂肪率が高くて落ち込んでしまったのですが、スマートウォッチで手軽に計測できるのって凄いですよね・・・。
なお、微弱の電気を流し、その抵抗によって計測しているので、妊娠中の女性やペースメーカーや除細動器を使用している人は使わないでください。
また、センサーが超シビアで、計測できないことが何度もありました。
おそらく僕が乾燥肌のせいだと思うのですが、計測する場合には少し手を湿らせた方が良いと思います。
睡眠スケジュール/モーニングアップデートを通知
睡眠計測データが詳しいのはAmazfit製品の特徴。お昼寝を仮眠データとして計測することも可能です。
睡眠スケジュールを設定すれば、起床アラームに加えて入眠時の通知もしてくれますよ。
さらに目が覚めた時にはモーニングアップデートまで通知してくれます。
GTR 4を使っている時も感じたんですけど、おはようからおやすみまで、ベッタリ寄り添ってくれる感じが凄く嬉しかったんですよね。
今日も1日頑張ろう!っていう気にさせてくれます。
新たな指標レディネススコアを導入
Amazfit Balanceには新たにレディネススコアが導入されました。
睡眠時の安静心拍数心拍変動、呼吸の質、体温などを計測し、体と心がどのくらいリフレッシュできたかを数値化してくれます。
睡眠時間が重要なのは誰にでも分かりますが、Amazfit Balanceでは睡眠の質も重視しているわけですね。
時々レディネススコアを振り返ることで、どんな時がリフレッシュできて、スコアが低下しやすいのはどんな時なのかを把握できます。
まさに身体とメンタルのバランス調整に特化したAmazfit Balanceならではの機能ですね。
150種類以上のスポーツモード
Amazfit Balanceには150種類以上のスポーツモードが搭載されています。
ランニング・ウォーキングはもちろん、水泳・筋トレ・ゴルフ・ウィンタースポーツまで、自分がやっているスポーツで搭載されていないものはないでしょう。
eスポーツやチェスなんかもあって、もはや世の中の運動・スポーツは全て網羅してるんじゃないでしょうか?
- ランニング(屋外)
- ウォーキング
- ランニングマシン
- ウォーキング(屋内)
- トレイルランニング
- 競歩
- 運動場でのランニング
- サイクリング(屋外)
- サイクリング(屋内)
- マウンテンバイク
- 自転車モトクロス
- 水泳(プール)
- オープンウォータースイミング
- フィンスイミング
- シンクロナイズドスイミング
- クライミング
- ハイキング
- オリエンテーリング
- ロッククライミング
- 釣り
- 狩猟
- スケートボード
- ローラースケート
- パルクール
- 全地形対応車
- オフロードバイク
- エリプティカル
- ローイングマシン
- ステップミル
- 階段ステッパー
- スピニング
- フィットネス(屋内)
- エアロビクスコンボ
- クロストレーニング
- エアロビクス
- グループキャリステニクス
- ボディコンバット
- 筋力トレーニング
- ステップトレーニング
- 体幹トレーニング
- 柔軟トレーニング
- 自由トレーニング
- HIIT
- ヨガ
- ピラティス
- 体操
- 鉄棒
- 平行棒
- バトルロープ
- ストレッチ
- スクエアダンス
- 社交ダンス
- ベリーダンス
- バレエ
- ストリートダンス
- ズンバ
- ラテンダンス
- ジャズダンス
- ヒップホップダンス
- ポールダンス
- ブレイクダンス
- フォークダンス
- ダンス
- モダンダンス
- ディスコ
- タップダンス
- ボクシング
- レスリング
- 武道
- 太極拳
- ムエタイ
- 柔道
- テコンドー
- 空手
- キックボクシング
- 剣道
- 柔術
- フェンシング
- サッカー
- ビーチサッカー
- バスケットボール
- バレーボール
- ビーチバレー
- 野球
- ソフトボール
- ラグビー
- ホッケー
- 卓球
- バドミントン
- テニス
- ゴルフスイング
- スカッシュ
- ゲートボール
- クリケット
- ハンドボール
- ボウリング
- ポロ
- ラケットボール
- ビリヤード
- セパタクロー
- ドッジボール
- 水球
- アイスホッケー
- シャトルコック
- インドアサッカー
- フットバッグ
- スポールブール
- ペロタ
- フロアボール
- ボート(屋外)
- セーリング
- カヤック
- ローイング
- ドラゴンボート
- パドルボート
- インドアサーフィン
- チュービング
- 水上スキー
- シュノーケリング
- スキー
- スノーボード
- アルペンスキー
- クロスカントリースキー
- スキーオリエンテーリング
- バイアスロン
- スケート(屋外)
- スケート(屋内)
- カーリング
- ボブスレー
- トボガニング
- そり
- スノーモービル
- スノーシュー
- フラフープ
- フリスビー
- ダーツ
- スポーツカイト
- 綱引き
- ジェンズ
- eスポーツ
- エアウォーカー
- ブランコ
- シャッフルボード
- フーズボール
- モーションセンシングゲーム
- チェス
- チェッカー
- 囲碁
- ブリッジ
- ボードゲーム
- トライアスロン
- マルチスポーツ
- 縄跳び
- アーチェリー
- 馬術
- 階段昇降
- カーレース
またスポーツモードのうち以下の8種類は、自動検出に対応しています。
- ランニング(屋外)
- トレッドミル
- ウォーキング
- インドアウォーキング
- サイクリング(屋外)
- プールスイミング
- ローイングマシン
- エリプティカル
僕が普段やっている運動はウォーキングくらいですが、使っていて不満を感じるポイントは全くありません。
計測データも詳しいのでトレーニングのモチベーションが上がりますね。
特に多くの人がやっているランニングには力を入れているようで、機能が充実しています。
仮想ペーサーなどの細かい目標設定はもちろん、Amazfit Balanceには、AIトレーナーZepp Coachが導入されました。
ここまで背中を押してくれる機能が充実していれば、三日坊主のあなたもワークアウトを継続できるかもしれませんよ。
また筋トレガチ勢も喜ぶ機能も搭載されており、回数の自動計測や使った筋肉の表示などもできるとのこと。
トレーニングの種類を自動認識できるのが凄いですよね。
製品発売時点での認識可能な25種類のエクササイズ:自重スクワット、自重ストレートアームフロントスクワット、バーベルスクワット、トライセッププッシュダウン、ベントオーバーロー、バーベルベンチプレス、シットアップホールド、ニータッチ腹筋、ダンベルフライ、バーピー、バーピージャンプ、オーバーヘッドトライセップエクステンション、ライイングトライセップエクステンション、ライイング・トライセップス・エクステンション、ラテラル・レイズ、ジャンピング・ジャック、ラットプルダウン、デッドリフト、プッシュアップ、ショルダープレス、プルアップ、バイセップ・カール、シーテッドケーブルローズ、ダンベル・ドラッグカール、ストレートアーム・プルダウン、ロシアン・ツイスト。
引用:公式サイト
6種類の衛星測位システムに対応
Amazfit Balanceは以下の衛星測位システムに対応。
- GPS(アメリカ)
- GLONASS(ロシア)
- Galileo(EU)
- BDS(中国)
- QZSS(みちびき/日本)
- NavIC(インド)
このため、屋外ワークアウトなどではAmazfit Balanceだけで経路を記録可能です。
実際にスマホを持たずにランニングをしてみたところ、正確な場所を表示してくれました。
Amazfit Balanceは対応する衛星から円偏波(えんへんぱ)の信号を受信するため、ビルが立ち並ぶ都市部や山の中でも高い精度の測位が可能。
どの衛星測位システムを利用するのか設定から変更できるのも便利なポイントです。
この他、高い精度の測位を活かしたルートファイルインポート機能にも対応しているとのこと。
衛星測位に対応しているだけでも貴重なのに、進化しまくってて使いこなせれば強力なワークアウトパートナーになると思います。
Amazon Alexaが入ってます
Amazfit Balanceは音声アシスタントAlexaを標準搭載しています。
Zeppアプリ内のAmazon Alexaから、AmazonアカウントでログインすればOK。
あとはリューズの長押しやレジデントアプリからAlexaを呼び出して話しかけるだけ。
Alexaを既に呼び出している状態なのでウェイクワードを言う必要はありません。
スピーカーを搭載しているので、ちゃんと声を出して答えてくれますよ。
残念ながらプライムミュージック等の全ての機能を使えるわけではありませんが、天気や予定の確認に便利です。
この他、Amazfit独自のオフライン音声操作機能も搭載しております
残念ながら日本語には非対応なので使用機会はないかもしれませんね・・・。
スマホの通知を確認/クイック返信できます!
スマートウォッチに無くてはならない機能、通知確認は当然Amazfit Balanceにもしっかり搭載。
全ての通知を表示させることもできますし、通知するアプリを選択することも可能です。
通知時のバイブレーションはZeppアプリで自分好みにカスタマイズ可能。地味に嬉しいですよね。
通知で表示可能な文字数そこそこで、例えばLINEでは150文字程度なら途中で切れずに表示されていました。GTR 4と比べると少なくなっちゃいましたが、十分でしょう。
Gmailはタイトルはもちろん本文まで表示できます。
さらにSMSとLINEではクイック返信機能にも対応していました。
返信内容は予め設定しているカスタム可能な定型文に限られますが、手元操作で返信できちゃうのは超便利です。
絵文字を選んで返信することも可能ですよ。マジ便利!
スピーカー&マイクで音声通話も可能
Amazfit Balanceにはスピーカーとマイクが搭載されているので、スマホを取り出さなくても音声通話ができちゃいます。
相手の声が聞き取りにくいこともなく意外と普通に通話できちゃいました笑
手が離せない時に、サクッと通話に応答することも可能です。
なお運転中にスマートウォッチのディスプレイを見ながら操作をすると非常に危険であり、道路交通法違反に該当する可能性が極めて高いです。
いわゆる「ながらスマホ」と同等ですからね。
運転中にスマートウォッチを操作する場合には必ず停止するようにしましょう。
着信に応答することはもちろん、連絡先を追加しておけば、電話をかけることも可能です。
クイック返信と音声通話のどちらにも対応しているスマートウォッチは貴重だと思います。
音楽再生アプリを操作できる
Amazfit Balanceはスマホで再生中の音楽をリモコン操作できます。
曲送り・曲戻しはもちろん、音量の調整にもバッチリ対応。
電車の中などでスマホを取り出しにくい時に、手元で操作できるのはめちゃくちゃ重宝します。
さらに、Amazfit Balanceに音楽を保存してオフライン再生することも可能です。
音楽を聞きながらランニングなどのワークアウトをする人も多いですよね?
Amazfit Balanceならスマホを持ち歩かなくてもワークアウト中に音楽が聞けます。
衛星測位システムにも対応しているので手ぶらワークアウトが可能。
しかもAmazfit Balanceはワイヤレスイヤホンとのペアリングにもバッチリ対応していましたよ。
屋外ワークアウトで手首からガンガン音楽が流れるなんてこともないのでご安心ください笑
防水性能は5ATM(5気圧)
Amazfit Balanceの防水性能は5ATM。
スポーツモードにもある通りスイミング中でも利用できます。日本時計協会による5ATMの解説でも以下のように記載されているので、水泳での利用は問題なさそうです。
水に触れる機会の多い水仕事(漁業・農業・洗車・食堂など)や水上スポーツ(水泳・ヨット・つりなど)をされる方にお使いいただけます。
素潜り(スキンダイビング)及び飽和潜水用や空気潜水用に使用しないで下さい。
5bar以上の防水時計でも水圧の激しいシャワーや水道水が直接時計に当たらないようご注意下さい。
試しに水の中に入れて壊れないか検証してみましたが問題なし。まぁそりゃそうだわな笑
なお水に濡れた場合には乾燥させるのを忘れずに。濡れた状態で充電するのは非常に危険です。
また、水には強いですがお風呂やシャワー中の利用は避けましょう。
蒸気は特に故障の原因になるのでくれぐれもご注意ください。
高温で使うとリチウムイオン電池が爆発するなんてこともあるかもしれないので、サウナでも使わないほうが良いでしょう。何かあったらマジで危ないですからね!
Amazfit BalanceとiPhoneの相性
Amazfit BalanceはiPhoneとペアリングしてももちろん使えます。
ただし、唯一「クイック返信」だけはiPhoneでは利用できませんでした。
この点さえ大丈夫なのであれば、iPhoneユーザーでもAmazfit Balanceは快適に利用できます。
僕も本記事を作成するために、ずっとiPhone 15 PronとペアリングしてAmazfit Balanceを使っていましたからね。
クイック返信なんて普段使わない僕にしてみれば、何の不都合もありませんでしたよ。
また、Amazfit Balanceには残念ながら決済機能がありません。
41,900円という価格を考えると、Apple Watch SE(GPSモデル)が買えてしまうんですよね。
このため、iPhoneユーザーでSuicaやPASMOなんかの決済機能も使いたい!と考えている人は、検討の余地があるんじゃないかなーとも思います。
もちろん、ヘルスケア機能だったり、各種計測機能はAmazfit Balanceの方が高性能で優秀なんですけどね?
Amazfit Balanceのスペック
Amazfit Balanceの主要スペックは以下のとおり。旧モデルのGTR 4のスペックも掲載しているので気になるポイントを比べてみてください。
製品名 | Amazfit GTR 4 | Amazfit Balance |
サイズ | 46 x 46 x 10.6mm バンド幅:22mm | 46 × 46 × 10.6mm バンド幅:22mm |
重さ | 34g(バンドを除く) | 35g(バンドを除く) |
ディスプレイ | 1.43インチ AMOLED 解像度:466×466 326ppi 強化ガラス 指紋付着防止コーティング | 1.5インチ AMOLED 解像度:480×480 323ppi 強化ガラス アンチグレアガラスベゼル 指紋付着防止コーティング |
センサー | BioTracker 4.0 PPG 血中酸素レベル測定 4PD+2LED 加速度センサー ジャイロセンサー 地磁気センサー 気圧高度計センサー 環境光センサー | BioTracker 5.0 PPG 血中酸素レベル測定 8PD+2LED 生体電気インピーダンス 加速度センサー ジャイロセンサー 地磁気センサー 気圧センサー 環境光センサー 温度センサー |
スポーツモード | 150+ | 150+ |
NFC | 非対応 | 非対応 |
バッテリー容量 | 475mAh 基本使用:14日間 ハード使用:7日間 | 475mAh 基本使用:14日間 ハード使用:7日間 |
充電時間 | 2時間 | 2時間 |
OS | Zepp OS 2.0 | Zepp OS 3.0 |
対応OS | Android 7.0以上 iOS 12.0以上 | Android 7.0以上 iOS 14.0以上 |
防水 | 5ATM | 5ATM |
位置情報 | GPS GLONASS Galileo BDS QZSS NavIC | GPS GLONASS Galileo BDS QZSS NavIC |
Bluetooth | 5.0 | 5.0 |
Wi-Fi | 2.4GHz | 2.4GHz |
公式サイト>>SPEC
まとめ:Amazfit Balanceのメリット・デメリット・評価
Amazfit Balanceを実機レビューいたしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
Amazfit Balanceを買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット? |
・大画面ディスプレイ ・1,500nits ・快適な動作性能 ・体組成計測 ・レディネススコア ・長持ちバッテリー ・クイック返信 ・音声通話可能 ・高性能衛星測位 ・Alexa搭載 | ・価格がお高め ・サイズが大きい ・決済機能なし ・充電速度は普通 |
評価
(4.5点/5点満点)
- 明るく綺麗な大画面ディスプレイ
- 快適な動作性能
- 高性能で豊富な計測機能
- 長持ちバッテリー
決済機能はないものの、スマートウォッチに必要な機能は全て搭載され、それぞれの性能も申し分ありません。
まさにスマートウォッチの最高傑作と言っても過言ではない1台でした。
そして、Amazfit Balanceが他のスマートウォッチと比べて優れているのは、ユーザに寄り添ってくれる点です。
ワークアウトのパートナーとしてはもちろんのこと、レディネススコアや体組成計測機能が新たに追加されたことで、より健康的な生活を送れるように手助けをしてくれます。
- 規則正しい生活をしたい
- 睡眠の質を高めたい
- 心と体のバランスを整えたい
- もう一度ワークアウトを頑張ってみたい
まさに、こんな風に考えている人にピッタリなスマートウォッチです。
価格は41,900円と高価なものの十分それだけの価値はあると思います。