お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
OPPO Pad 2(オッポ パッド ツー)をお借りしました。
2023年10月に発売されたOPPO製のフラッグシップタブレットです。
こちらの記事でも紹介した通り、AnTuTuベンチマークスコアは最大100万点超え。
どんなシーンでも快適に使えるハイエンドモデルになります。
動作性能はタブレットを購入する上で重要ですが、バッテリー性能も同じくらい気になるポイント。
どんなに優れた動作性能でも、すぐに充電がなくなってしまっては安心して使えません。
そこで本記事では、OPPO Pad 2のバッテリー持ち・充電速度を実機で検証した様子を紹介していきます。
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OPPO Pad 2のPC Markバッテリースコア
OPPO Pad 2のバッテリー容量は9,510mAh。
10インチ前後のタブレットだと7,000〜8,000mAhが一般的なので、超大容量です。
ただいくら容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、僕が普段スマホレビューに使っているPCMarkというベンチマークアプリでバッテリー持ちを検証しました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる結果だと思っています。
ディスプレイの明るさを50%に固定して、リフレッシュレート高・標準それぞれで計測した結果が以下のとおり。
どちらの設定でも15時間以上と超ロングバッテリーでした。
リフレッシュレートの設定によって大きな変化がないとこころも優秀。これならいつでもヌルヌル高駆動で使っていきたいですね。
タブレットはスマホと違って、必要な時だけ使用するデバイス。
このため、長時間連続でゲームするなら話は別ですが、1回フル充電しちゃえば数日くらいなら充電しなくても使い続けられると思います。
なお、これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので参考に御覧ください。
OPPO Pad 2のバッテリー持ちを実機で検証
スコアだけ紹介されてもよく分からない、信用できない人もいると思うので、OPPO Pad 2を実際に使ってバッテリーがどのくらい消耗するのか検証してみました。
ディスプレイの明るさは自動調節にしての検証です。
まず1時間Amazonミュージックで音楽を聴いた結果、バッテリー消耗は3%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗7%。
原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は12%でした。
24時間一切触らずに放置でバッテリー消耗は2%。
それぞれの結果をまとめると次のとおり。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 3% | 約33時間 |
動画再生 1時間 | 7% | 約14時間 |
原神 1時間 | 12% | 約8時間 |
24時間放置 | 2% | 約50日間 |
公式サイトでは最長12.4時間の動画視聴が可能と記載されていたので、ほぼ公称通りの結果になっています。
待機中の電力消費が抑えられている点も嬉しいポイントです。
OPPO Pad 2のバッテリー持ちは優秀と評価できます。
OPPO Pad 2の充電速度を検証!67W急速充電
十分なバッテリー持ちのOPPO Pad 2は充電速度も超優秀。
OPPOの独自急速充電規格「67W SUPERVOOC」に対応しております。
バッテリー容量が多いと充電時間がどうしても長くなってしまうのですが、OPPO Pad 2ならフル充電までの時間が81分。
一般的なタブレットは2〜3時間かかってしまうので超爆速です。
実際にバッテリー残量20%からフル充電までの時間を計測してみたところ60分でした。
さすがに神ジューデン(120W)には及びませんが、個人的にはこのくらいの速度で充電できれば十分。
ゲームしたいけど充電がない!そんな時でもちょっと我慢すればすぐに使えちゃいます。
なお、今回お借りしたサンプル機には充電器が付いておらず、僕が持っているSUPERVOOC 80W充電器で検証を行いました。
製品版にはSUPERVOOC 67W充電器が付属しているようなので、ご安心ください。
OPPO Pad 2の機能・性能・特徴
ここからはOPPO Pad 2の動作性能以外の特徴をザザッと紹介していきます。
高級感のあるデザイン
OPPO Pad 2にカラーバリエーションはなく、グレーの1色展開。
背面パネルは触るとひんやり冷たい金属製。
カメラを中心に円状に施されたヘアライン加工が特徴的です。
指紋や皮脂汚れが目立ちにくく、光に反射して鈍く光る雰囲気には高級感がありますよ。
右側面にはスピーカーとUSB Type-Cポートを搭載。
左側面にはスピーカーと電源ボタンがあります。
本体上部には音量ボタンとOPPO Pencil用のマグネット。
下部にはOPPO Pad 2 Smart Touchpad Keyboard用のマグネットがありました。
6.6mm薄型設計
OPPO Pad 2のサイズは190×259×6.6mm。
11インチを超える大型ディスプレイを採用しているので、それなりに大きいです。
ただ6.6mmと厚みは抑えられていました。初めて手にした時、薄い!と思わず声を出してしまったくらいです。
重さは実測で556gとそこそこあるものの、持ち歩きに苦になるほどではありません。
まぁ殆どの人は、家で使うんだろうなーとは思いますが。
美しい11.6インチディスプレイ
OPPO Pad 2のディスプレイは11.6インチと大型。
ディスプレイには液晶パネルを採用しております。
有機ELディスプレイじゃないのー?とか思っちゃったんですが、全く問題なし。
2,800×2,000とFHD+を超える解像度なので、何を表示させてもめちゃくちゃ綺麗です。
- 2,800×2,000
- 296PPI
- 10億色
- NTSC 96%
- DCI-P3 97.4%
- DeltaE<2
スペック的に十分で、しっかりハイエンドディスプレイ。液晶パネルだと黒色表現が弱くなりがちなんですが、夜景動画なんかでも綺麗に見れましたよ。
ベゼルも細く表示領域もたっぷり確保されております。
明るさは500nitと少々物足りないですが、屋外でも見づらさを感じることはありませんでした。外で使う機会はあまりないかもしれませんけど。
アスペクト比7:5の白銀比
一般的にタブレットのアスペクト比は16:9や4:3のものが多いですが、OPPO Pad 2は白銀比と言われる7:5を採用。
7:5(1:1.414)の白銀比は「大和比」とも呼ばれ、日本では古くから大工達の間で「神の比率」と知られています。建築物や彫刻、生花をはじめ、A3用紙・A4用紙も白銀比です。
実際に使ってみても、縦持ち、横持ちどちらでも見やすく、幅が狭い、長さが足りない、そんな風に感じることが少なかったです。
電子書籍を読むのが特に快適。紙の本を読んでいるかのような雰囲気でしたよ。
画面分割で2つのアプリを同時に開く時にも活躍。
縦でも横でもサイズ・比率が自然で良い感じです。
ちなみにフローティングウィンドウを使えば、最大3つまでアプリを同時に開けちゃいますよ。
その一方で、例えば16:9の動画を視聴する場合には上下に黒い帯が太く入ります。
画面いっぱいに広く大きく動画視聴したい人にとっては、もったないポイントです。
もちろん見づらくなるほど小さくなるわけではないので、ご安心ください。
リフレッシュレートは最大144Hz
OPPO Pad 2はリフレッシュレート最大144Hzに対応しています。
一般的な高駆動ディスプレイと言えば120Hzのことが多いですが、OPPO Pad 2はそれをさらに上回る滑らかさ。スクロールの時に残像感なくヌルヌル動いてくれます。
ただ、144Hzで動くのは対応アプリのみで、通常利用では最大120Hzになります。
また、リフレッシュレートは画面の動きやアプリに合わせて、30Hz・60Hz・90Hz・120Hz・144Hzの5段階で変化します。
無駄に高駆動になってバッテリー消耗が激しくならないので嬉しいですね。
大画面ディスプレイこそ、高リフレッシュレートが活かされるもの。
OPPO Pad 2の高い動作性能との相乗効果で、どんなシーンでもストレスなく使えちゃいます。
Widevine L1で動画視聴が快適
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホなんかだとL3になっているものも多いですが、OPPO Pad 2なら高画質での視聴が可能となります。
HDR機能には非対応なものの、NetflixではFull HD再生可能。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでも「HD 1080p」で視聴可能です。
YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できます。
大画面ディスプレイで高画質動画を視聴できるなんて、なんだか贅沢な気分になりますよ。
インカメラはベゼル内に搭載
OPPO Pad 2のインカメラはベゼル内に搭載されています。
パンチホールタイプのように表示の一部が隠れることがないので、タブレットの場合は特に嬉しいですね。
解像度は800万画素。めちゃくちゃ綺麗ってわけでもないですが、ビデオ通話なんかにも普通に使えると思います。
ビューティーモードの効果が高いのが特徴的でした笑
アウトカメラは1,300万画素の1眼構成。
カメラ性能はボチボチと言ったところ。
パッと見の仕上がりは悪くないんですが、解像感が乏しいので、あんまり期待しないほうが良いと思います。
あなたが普段使っているスマホの方がよっぽど綺麗に撮影できるでしょう。
AnTuTuスコア100万点オーバーの動作性能
OPPO Pad 2に搭載されているSoC(CPU/GPU)はMediaTek Dimensity 9000。
2年ほど前のフラッグシップチップセットではありますが、抜群の動作性能です。
AnTuTuベンチマークのスコアは88万点。高パフォーマンスモードを有効にすると100万点を超えます。
普段使いはもちろん、重いゲームでもしっかり遊べる動作性能です。
OPPO Pad 2の動作性能・ゲーム性能は別記事で詳しく紹介しているので、本記事と併せてチェックしてくださいね。
Dolby Atmos対応のステレオスピーカー
OPPO Pad 2は左右に2つずつ、合計4つのクアッドスピーカー仕様。
横持ちで使えばしっかりステレオサウンドです。
左右のバランスもよく、音質も優秀。重くはないものの低音域もポコポコと感じることができました。
さらにDolby Atmosにも対応しているので、臨場感のあるサウンドを楽しめます。
LDAC・LHDCに対応
残念ながらOPPO Pad 2にはイヤホンジャックがないので、ワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応状況は以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:✕
- LDAC:○
- LHDC:○
残念ながらaptX Adaptiveには非対応ですが、LHDCに対応しているのは超貴重。
LDACにも対応しているのでワイヤレスでもハイレゾ相当の音質が楽しめます。
さらにAmazon Musicのストリーミング再生では、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」の表示を確認しました。
OPPO Pad 2のサウンド関連はほぼパーフェクトと言っていいでしょう。
顔認証でロック解除
OPPO Pad 2はインカメラによる顔認証に対応しています。
反応は良好で顔が入れば一瞬でロック解除されました。
設定からホーム画面に留まるか、直接ロック解除するか、好みの方式を選択可能です。
デュアルアプリ/マルチユーザー対応
OPPO Pad 2には1つのアプリを複製できるデュアルアプリ(アプリクローン)機能があります。
対応アプリで機能を有効にすれば、アプリの複製が可能に。
例えばLINEアプリが2つ作れるので、アカウントを2つ使い分けることができちゃいます。
また、独立したスペース(まるでもう1台スマホがあるかのよう)を作れるマルチユーザー機能にも対応していました。
デュアルアプリも複数ユーザー機能も削られているスマホが少なくないので嬉しいポイント。1台のタブレットを家族で共有する場合に重宝しますよ。
O Care保証サービス対象製品
OPPO Pad 2はOPPOの独自保証サービス「O Care」の対象製品です。
公式サイト>>O Care
メーカー修理保証(1年目)終了以降、保証期間内に故障等があった場合には「端末交換」か「宅配修理」のどちらかの利用が可能になります。
料金はプランによって異なり、以下のとおりです。
保証対象範囲は自然故障に限らず、画面破損や盗難にまで及びます。
- 画面破損
- 外観破損
- 故障
- 全損
- 自然故障
- 盗難
加入中に年1回まで履行可能で、自己負担金10,000円で端末交換してくれるのが超嬉しいポイント。宅配修理の場合には自己負担金はなく無料です。
料金は発生するものの、保証内容はかなり手厚め。
これまでにスマホやタブレットを壊してしまった経験がある人は、加入しても良いかもしれませんね。
公式サイト>>O Care
- 対象機種の購入から21日以内の加入が必要
- 携帯キャリア(MNO)モデルは対象外
別売りキーボード・スタイラスペンで更に便利に使える
OPPO Pad 2には専用キーボード・スタイラスペンが別売りで用意されています。
今回Smart Touchpad Keyboardも一緒にお借りしました。
カバーと兼用になっていて、開くとキーボードが登場。
OPPO Pad 2の下部に搭載されているポゴピンで合体。背面パネルにもマグネットでしっかり固定されます。
背面パネルに触れる部分はフェルトのような素材で、当たっても傷がつきにくくなっているようです。
ペアリングの必要もなく、装着すればすぐに使い始めることが可能。充電する必要さえありません。
大型ディスプレイ&7:5のアスペクト比も手伝って、めちゃくちゃ使いやすかったです。
ノートパソコン代わりとまではいかなくても、ちょっとした入力作業くらいであれば余裕でできちゃいますね。
タッチパッドの反応もよく、慣れればディスプレイへのタッチを併用することなく操作できちゃうと思います。
Smart Touchpad Keyboardの欠点は角度調整ができないこと。120°に固定されちゃうんですよね。
あと、おそらくマグネット版が入っているからだと思いますが、結構重いです。
本体と合わせると915g。軽量ノートパソコンに届きそうな重さ。
16,980円とちょっぴりお高めですが、OPPO Pad 2を仕事でもプライベートでもバリバリ使いこなしたいと考えているなら、本体と一緒に買うのをおすすめします。
レザー風のデザインも大人っぽくて良い感じですよ。
OPPO Pad 2の仕様・スペック
OPPO Pad 2のスペック・仕様は以下のとおりです。
参考に以前レビューしたOPPO Pad Airのスペックも並べて掲載しております。
OPPO Pad Air | OPPO Pad 2 | |
市場想定価格 | 64GB:37,800円 128GB:39,800円 | 89,800円 |
サイズ | 245.1mm 154.8mm 6.9mm | 259mm 190mm 6.6mm |
重量 | 440g | 552g |
ディスプレイ | 10.3インチ 液晶 2,000×1,200 225ppi 360nit | 11.6インチ 液晶 2,800×2,000 296ppi 500nit |
画面リフレッシュレート | 60Hz | 最大144Hz |
SoC(CPU) | Qualcomm Snapdragon 680 | MediaTek Dimensity 9000 |
RAM/ROM | 4GB/64GB 4GB/128GB | 8GB/256GB |
外部メモリ | microSD 最大512GB | 非対応 |
OS | ColorOS 12 based on Android 12 | ColorOS 13 based on Android 13 |
バッテリー容量 | 7,100mAh | 9,510mAh |
急速充電 | 18W急速充電 | 67W急速充電 |
アウトカメラ | 800万画素 | 1,300万画素 |
インカメラ | 500万画素 | 800万画素 |
防塵防水 | なし | なし |
生体認証 | 顔認証 | 顔認証 |
スピーカー | ステレオ Dolby Atmos | ステレオ Dolby Atmos |
イヤホンジャック | なし | なし |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth Ver. | 5.1 | 5.3 |
衛星測位 | なし | GPS BEIDOU GLONASS GALILEO |
公式サイト>>スペック
GPSを含む複数の衛星測位システムに対応しているようなのでアプリでチェックしてみたところ、Wi-Fiに接続していなくても確かに反応していました。
カーナビ代わりになるのかどうかは未検証。そもそもオフラインでは地図データが取得できないのでどこまで実用性があるかは分かりませんのでご注意ください。
まとめ:OPPO Pad 2のバッテリー性能は優秀!
OPPO Pad 2のバッテリー持ち・充電速度を実機で検証しました。
- PCMarkスコア 15時間超え
- 67W急速充電(SUPERVOOC)対応
ハイエンドモデルの名に恥じぬ、優秀なバッテリー性能でした。
動作性能が高いモデルなので、バッテリー持ちが悪いのかな?と心配でしたが、全くそんなことはありませんでしたね。
個人的に超急速充電に対応しているのが貴重で嬉しいポイントだと思います。