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お世話になります。毎日両手にスマートウォッチを付けてるガジェットブロガーちびめがね(@chibimeganecom)です。
SUUNTO RACE S(スント レース エス)をご提供頂きました。
2024年7月に発売された、フィンランドのSUUNTO製スマートウォッチです。
僕は今回初めてSUUNTOのスマートウォッチを使ったんですが、事前に情報収集しててびっくり!なんと価格が64,900円(税込)の超高級モデルでした。
ただ、それもそのはず。SUUNTO RACEシリーズは、アスリートやワークアウトのガチ勢向けに作られたプロ仕様のスポーツウォッチ。
2023年10月に発売された上位モデルのSUUNTO RACEは、発売から僅か7ヶ月の間に世界中のアスリートにめちゃくちゃ使われています。
- ユーザー合計走行距離:6,045,349km
- ユーザー合計標高:2億8000万m
- ユーザー合計活動時間:1,918,461時間
果たして普段僕が使っているスマートバンド・スマートウォッチとどのくらい性能が違うのか?
本記事でSUUNTO RACE Sを実際に使ってみた様子を詳しくレビューしていきます。
メリット | デメリット |
・シンプルでオシャレ ・画面が明るく綺麗 ・快適な動作性能 ・詳細な運動分析 ・衛星測位に対応 ・オフライン地図 ・長持ちバッテリー ・クイック返信可能 | ・価格がお高め ・音声通話不可 ・Google Fitと連携不可 ・決済機能なし |
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SUUNTO RACE Sのデザイン・サイズ感・付属品をレビュー
まずはSUUNTO RACE Sの外観・付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
SUUNTO RACE Sは本体カラーとストラップの組み合わせで6種類あります。
- All Black
- Powder Gray
- Powder Pink
- Gravel Gray
- Power Orange
- Power Blue
このうち、今回ご提供いただいたのはAll Blackです。
文字通り本体もストラップも黒。これがめちゃくちゃかっこいい!!!
重たくて無骨になりがちなブラックなのに、洗練されたオシャレ感がたまりません。
ベゼルはステンレススチール製で、ケースはガラス繊維強化ポリアミド製とのことで、耐久性にも優れています。
本体右側面には3つの物理ボタンを搭載。
上下ボタンの白いラインもたまりませんね。おしゃれだなぁ・・。
左側面にはスピーカー兼気圧センサー。砂や埃が付着しないように注意しましょう。
スピーカーからはトーン音が流れるのですが、結構うるさいので、僕は設定でトーン音をOFFにして使っています。
背面には心拍等計測センサーと充電端子を搭載。
肌に触れる部分は光沢が強い素材になっているので指紋や皮脂汚れが目立ちます。
特に夏場はマメに掃除してあげましょう。汗などで汚れがちです。
ストラップはシリコン製。
しっかりしているのに柔軟性があって良い感じ。TPUよりもベタつきが少ないです。
美錠・つく棒がある一般的な腕時計と同様のスタイルですが、遊革がない代わりに留め具でパチっと固定する変わった仕様になっております。
ちなみにストラップ交換はめちゃくちゃ簡単。
バンドはクイックレバーで取り外しできるタイプなので好みのものに交換できそうです。
純正ストラップはもちろん、サードパーティー製のストラップも販売されているのでコーディネートや気分に合わせて交換しても良いでしょう。
公式サイト>>純正ストラップ
Amazon>>Suunto Race S ストラップ検索結果
サイズ感
SUUNTO RACE Sの本体サイズは、45×45×11.4mm。
旧モデルSUUNTO RACEに比べてコンパクトになったとは言え、一般的なスマートウォッチよりは大きめの印象。薄いので決してゴツくはありません。
参考にApple Watch Series 8(41mmサイズ)と比較するとこんな感じ。
形状が丸形ではないのですが、大きさの違いはなんとなく分かるでしょうか。
重さはバンドを含めて60g。重たくはないのでワークアウトの時に使っても煩わしいことはありませんでした。
ストラップは125〜175mmの範囲で調節可能。小穴が沢山あるので困ることはないでしょう。
ストラップのデザインはカジュアルで良い感じ。シンプルな本体デザインとのギャップがたまりません!
付属品
SUUNTO RACE Sの付属品は以下のとおり。
- マニュアル類
- 充電ケーブル
充電ケーブルはマグネット式でUSB Type-Aのもの。
他のケーブルでは代用できないので無くさないように注意しましょう。
充電中に簡単に外れてしまうことはありませんが、磁力はそこまで強くなさそうです。
必要以上に激しく動かさない方が良いですね・・・。
充電器(ACアダプター)は付属していないのでご注意ください。充電にそれほど強い電力が必要なわけでもないので、スマホの充電器などを使えばいいでしょう。
SUUNTO RACE Sのスポーツモードをレビュー
続いてSUUNTO RACE S最大の特徴「スポーツモード」をレビューしていきます。
SUUNTO RACE Sに登場する用語集
まずSUUNTO RACE Sを使用していく中で頻繁に登場する用語を分かる範囲で紹介します。
コンパニオンアプリSuuntoにもよく出てくるので参考にしてください。
用語 | 意味 |
VO2max | 最大酸素摂取量。運動中に体内に取り込める酸素の最大量を表す指標。Vo2maxが高いほど、長時間の運動や高強度の運動を長時間続けられ、持久力やスタミナに関わります。また、心臓や肺の機能、筋肉の効率性などを総合的に反映するため、健康状態のバロメーターとしても利用される。 |
HRV | 心拍変動。自律神経のバランスを表す重要な指標。HRVが高い状態は、副交感神経が優位で、リラックスできており、回復力が高い。HRVが低い状態は、交感神経が優位で、ストレスを感じていたり、体調が悪かったりする可能性がある。 |
TSB | トレーニングストレスバランス。持久系スポーツにおいて、現在の疲労度やコンディションを数値化した指標。CTL(長期的トレーニング負荷)からATL(短期的トレーニング負荷)を引いた値で計算され、プラスの値は回復している状態、マイナスの値は疲労が蓄積している状態を示します。 |
CTL | 長期的トレーニング負荷。過去数週間(通常は4週間)のトレーニングの積算値によって算出される。トレーニングの強度や時間、種類などを総合的に評価し数値化したもの。 |
ATL | 短期的トレーニング負荷。直近のトレーニングによる疲労度を表す指標。過去数日間(通常は7日間)のトレーニングの強度や時間などを数値化しその合計値で表される。 |
TSS | トレーニングストレススコア。一つのトレーニングセッションで体にどれだけの負荷がかかったかを数値化した指標。トレーニングの強度と時間を考慮し、一つの数字で表すことで、トレーニングの負荷を客観的に評価することができる。 |
PTE | 総合的な有酸素運動能力へのエクササイズの影響を把握するための数値。1~2:基礎持久力を向上することで、より多くの運動量をこなすためのベースを築く。3~4:週に1~2回実施することで、有酸素運動能力を効果的に高めることができる。 5:完全に力を出し切る。 |
EPOC | ワークアウトにおける「運動後過剰酸素消費」。ワークアウトの効果を最大限に引き出す上で重要な指標。EPOCを高めることで、より多くのカロリーを消費し、脂肪燃焼を促進し、回復を早めることができます。 |
今まで見たこともない用語が沢山出てきますが、ワークアウト・回復の効果に関わる数値なのでチェックしておきましょう。
スポーツモードは95種類!自分で作成も可能
Suunto Race Sには95種類のスポーツモードが搭載されています。
- アイススケート
- アイスホッケー
- アクアスロン
- アドベンチャーレース
- アメリカンフットボール
- アルペンスキー
- インドアサイクリング
- インドアローイング
- ウィンドサーフィン
- ウェイトトレーニング
- ウォーキング
- ウォータースポーツ
- エアロビクス
- オープンウォータースイミング
- オリエンテーリング
- カイトサーフィン
- カヌー
- カヤック
- クライミング
- グラベルライド
- クリケット
- クロスカントリースキー
- クロストレーナー
- クロストレーニング
- ケトルベル
- ゴルフ
- サーキットトレーニング
- サーフィン
- サイクリング
- サッカー
- シュノーケリング
- スイムラン
- パスカッシュ
- スキーツーリング
- スキューバダイビング
- スケートボード
- スタンドアップパドル
- ストレッチング
- スノーシューイング
- スノーボード
- セーリング
- ソフトボール
- ダンス
- チアリーディング
- テニス
- デュアスロン
- テレマークスキー
- トライアスロン
- トレイルランニング
- トレッキング
- トレッドミル
- ノルディックウォーキング
- ハイキング
- バスケットボール
- パデル
- バドミントン
- パドルスポーツ
- パラグライディング
- パルクール
- バレーボール
- ハンティング
- ハンドボール
- フィッシング
- フィットネスクラス
- プールスイミング
- フットサル
- フリーダイビング
- フリスビー
- フロアボール
- ボート競技
- ボーリング
- ボクシング
- マーメイドスイム
- マウンテンバイク
- マルチスポーツ
- モータースポーツ
- ヨガ
- ピラティス
- ラグビー
- ラケットボール
- ランニング
- ローラースキー
- ローラースケーティング
- 屋外ジム
- 屋内
- 格闘技
- 球技
- 障害物競争
- 乗馬
- 体操
- 卓球
- 登山
- 縄跳び
- 野球
- 陸上競技
メジャースポーツはほとんど網羅。これだけあれば自分のやってる種目は含まれているでしょう。さらに、自分でカスタマイズしたスポーツモードを作成することもできちゃいます。
スポーツモード中に表示されるディスプレイ項目のカスタマイズまで可能ですよ。
リストに含まれてないスポーツはもちろん、1つのスポーツを負荷やタイミングに合わせて複数作成する場合にも重宝しますね。
この他、目標に合わせた計画的ワークアウトの作成や、SUUNTOアプリからトレーニングプランやガイドをインストールすることも可能です。
トライアスロン・マルチスポーツに対応
SUUNTO RACE Sは1回のワークアウトで複数のスポーツを簡単に切り替えることが可能。使い方も簡単でワークアウト中に上部物理ボタンの長押しです。
これってサーキットトレーニングやインターバルトレーニングで重宝しますよね。
いちいちワークアウトを中止して、また改めて開始する必要なし。めちゃくちゃ簡単です。
また、トライアスロンはスポーツモードの1つに登録されており、これも上部物理ボタンの長押しで、スイム・バイク・ランを切り替えできますよ。
まさにスポーツに特化した優秀な機能だと思います。
詳細なワークアウト分析
SUUNTO RACE Sを装着してワークアウトを実施すると詳細なデータを得られます。
個々のワークアウト計測はもちろんのこと、Suuntoアプリでは継続的なワークアウト分析も自動で実施。
単にトレーニングの効果をまとめているだけではなく、負荷・回復・ストレスのバランスを数値化している点が特徴。
身体的・精神的エネルギーが十分な状態こそパフォーマンスが向上するものなので、特に試合・レースのためにワークアウトをしている人にとっては欠かせない情報ではないでしょうか。
スポーツアプリ・ワークアウトガイドを追加できる
SUUNTO RACE Sは、スポーツ用のアプリ・ツールやワークアウトコース・ガイドを追加でインストールすることが可能です。
幾つかのアプリ・ツールは購入時からプリインストールされていました。
天気情報の確認や、ゴルフ・球技でのスコアツールなんかもあるので重宝します。
ワークアウト中にリューズを押すことで内容を確認できますよ。
5種類の衛星測位システムに対応
SUUNTO RACE Sは、以下の5種類の衛星測位システムに対応。
- GPS(アメリカ)
- GLONASS(ロシア)
- Galileo(EU)
- BDS(中国)
- QZSS(みちびき/日本)
このため、屋外ワークアウトなどではスマホを持ち歩かなくても経路を記録可能です。
実際にスマホを持たずにサイクリングした結果が以下のとおり。
当然おかしな場所を記録されることもなく超正確に場所を記録してくれました。マジで凄いですこれ。
オフライン地図をインストールできる
SUUNTO RACE Sは衛星測位対応に加えて、なんとオフライン地図をインストール可能。
都市部や人気スポットだけではなくMapboxによる世界中の地図をSUUNTO RACE Sに追加することができちゃいます。
衛星測位による位置情報の記録だけではなく、スマホがなくてもナビゲーション可能なところが超強力です。
ダウンロードしたマップは自由自在に動かせちゃいます。これ見てるだけでも楽しい笑
コンパスもしっかり機能しておりますよ。
予めSuuntoアプリでPOI(Point Of Intarest/興味のある場所・観光スポット・目的地)やルートを登録すれば、ワークアウトに活用できます。
衛星測位に対応したスマートウォッチをさらに進化させたのがSUUNTO RACE S。
ランニングやサイクリングなどに留まらず、登山やトレッキング、キャンプなどの山間部でのアクティビティでも活躍できます。凄すぎる・・・。
ちなみに「ターンバイターン」の設定もできるのですが、進行方向の登録がめちゃくちゃシビアで、僕はうまくいきませんでした・・・。難しいっす。
諦めて直線的なルートを作成して使っております。
もちろんワークアウトだけではなく、普通のナビとしても使えるので、例えば旅行先の地図を予めダウンロードしておいて、行きたい場所を登録しておくなんて使い方も良いですよね。
SUUNTO RACE Sのバッテリー持ち・充電速度をレビュー
僕はスマートバンド・スマートウォッチを使う上で最も重要なのはバッテリー持ちだと思っています。
いくら多機能で高性能でも、すぐにバッテリー切れになってしまっては本末転倒。
毎日使う時計ですからね?いちいち充電するなんて面倒です・・・。
SUUNTO RACE Sのバッテリー性能をチェックしていきましょう。
通常利用で1週間以上使えるバッテリー持ち
公式サイトによれば、日常使用で最大13日間とかなりの長持ちバッテリー。
実際に全ての検出・測定機能を有効にし、ディスプレイ常時表示をOFF設定で使ってみたところ、100%から4%になるまでの日数は約8.5日間でした。
スペック通りとまではいきませんでしたが、優秀なバッテリー持ち。
1回のフル充電でこれだけ連続使用できれば十分すぎると思います。
AOD有効でも5日間の連続使用
SUUNTO RACE Sは常時表示ディスプレイ(AOD)に対応しています。
一般的に画面を点灯しなくても時間等を確認できるので便利な機能ですが、AODを有効にするとバッテリーもちが悪くなるので注意が必要です。
ただし、SUUNTO RACE Sの場合は100%から0%になるまで約5日でした。
多機能スマートウォッチながらもAOD有効で5日間の連続使用は超長持ち。
これだけ長く使えるなら通常使用時はAOD有効で良いかもしれませんね。
もちろん、SUUNTO RACE Sの場合はワークアウト中のバッテリー切れを1番注意する必要があります。
手首を持ち上げて画面を点灯する機能もあるので、バッテリー持ち優先ならAODはOFFにしましょう。
ちなみに↑のようにディスプレイを完全に点灯することもできますし、持ち上げて常時表示ディスプレイを点灯することもできました。
ワークアウト中のバッテリー持ち
SUUNTO RACE Sはスポーツモード実行中のバッテリー消費を設定で調整することが可能。GPSの精度や、データ計測の頻度などによってバッテリー持ちが変わるようです。
モード | 使用可能時間 | GPS精度 | データログ |
パフォーマンス | 30時間 | 最高 | 毎秒 |
エンデュランス | 40時間 | 良い | 毎秒 |
ツアー | 120時間 | 低 | 2分毎 |
データ計測の精度は落ちるものの、5日間連続でスポーツモードを使えるって凄すぎます!
充電速度も優秀
長持ちバッテリーのSUUNTO RACE Sは充電速度も優秀です。
0%からフル充電までの時間は55分。
30分程度でもそれなりに充電できちゃうので、例えば毎日お風呂・シャワーの時間に充電すれば、バッテリー残量を意識することなく使い続けることができると思います。
SUUNTO RACE Sはバッテリー持ち・充電速度、どちらも優秀です。
SUUNTO RACE Sのディスプレイをレビュー
スマートウォッチやスマートバンドはディスプレイが綺麗かどうかも重要なポイント。
1日に何度も目にするのに、粗かったり、見づらかったりするのはストレスですからね。
ここからはSUUNTO RACE Sのディスプレイを見ていきましょう。
1.32インチ有機ELディスプレイ
SUUNTO RACE Sのディスプレイは1.32インチの有機EL(AMOLED)。
しっかり大画面なのでめちゃくちゃ見やすいです。
しかも、ただ画面が大きいだけではなく、有機EL特有の引き締まった黒色表現でパリッとメリハリのある表示。発色も良く綺麗です。
ベゼル幅はそこそこありますが十分な表示領域を確保しています。
視野角も広く、多少きつい角度から見ても視認性が損なわれることはありません。
ディスプレイはフラット形状でゴリラガラスを採用。
1ヶ月ほど毎日使っていましたが、すり傷1つ付いてません。無意識にぶつけたりしたこともあったと思うんですけどね。強いです。
ディスプレイの明るさも十分
SUUNTO RACE Sのディスプレイ輝度は分かりませんが、めちゃくちゃ明るいです。
室内はもちろん、日差しが強い屋外で使っても見づらさを感じることはありません。AODですらしっかり見えます。
暑い季節は日中よりも夜間にワークアウトする人も多いと思いますが、そんな時でも明るさ不足になることもありません。
地図もしっかり確認出来ました。見やすい。
明るさ自動調節機能はもちろん、明るさの最大値を3種類から選ぶこともできます。
ウォッチフェイスは16種類のみ
スマートバンド・スマートウォッチの中には数百種類から文字盤を選べるものもありますが、SUUNTO RACE Sは16種類と少なめ。
文字盤の変更はSUUNTO RACE S本体で。設定から変更可能です。
個人的には特に不満はないですが、もう少しバリエーションが欲しかったかも。
シンプルなデザインが多いです。
殆どのウォッチフェイスは表示項目のカスタマイズができました。
メニュー名は「複雑さ」になっていますが、おそらく「complication(コンプリケーション)」を直訳したんでしょうね笑
常時表示ディスプレイ(AOD)対応
SUUNTO RACE SのウォッチフェイスはAODに対応しているので、スリープ時でも時刻を表示し続けることが可能です。
表示項目のカスタマイズはできず、シンプルに時計のみを表示。
AODを有効にするとバッテリー持ちが悪くなるので、気にある場合は無効にしておきましょう。
手首を持ち上げて画面を点灯する機能もありますからね。
SUUNTO RACE Sを実機レビュー
ここからはスポーツモード・バッテリー・ディスプレイ以外の部分でSUUNTO RACE Sを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
Suuntoアプリで簡単ペアリング
SUUNTO RACE Sはコンパニオンアプリの「Suunto」でスマホと接続(ペアリング)して使います。
Suunto
Amer Sports Digital Services Oy無料posted withアプリーチ
表示通りに進めていくだけなので簡単です。
SUUNTO RACE Sの電源を入れて「日本語」を選択。
プロフィール設定をしたら、スマホとの接続です。
予めインストールしておいたSUUNTOアプリでデバイスの追加をタップすると、SUUNTO RACE Sが表示されていると思います。
「ペアリング」をタップしてSUUNTO RACE Sに表示されたパスキーを入力すれば完了。
画面に表示されたとおりに進めていくだけなので簡単なんですよ。
なお、初回ペアリング時にシステムアップデートがあるはずなので、暫く充電しながら放置しておきましょう。
Google Fitと連携できない
自分のヘルスケアデータをGoogle Fitで管理している人もいると思いますが、残念ながらSuuntoアプリはGoogle Fitと連携ができないのでご注意ください。
スポーツガチ勢の人やアスリートは、そもそもGoogle Fitでデータ収集していないかもしれませんが・・・笑
ちなみにiPhoneで使う場合にはAppleヘルスケアとデータ共有可能でした。
動作性能は快適でサクサク
SUUNTO RACE SにどんなSoC(チップセット)が搭載されているのか分かりませんが、引っかかりやカクつきもなく、動作は快適そのもの。
さすがハイエンドモデルと言ったところ。使っていてストレスを感じるシーンはありませんでした。
下スワイプでスポーツモードの選択。上スワイプでウィジェットメニューの表示です。
ウィジェット(アプリ)は設定で表示/非表示の選択が可能です。
上ボタンを押すと前回実施したワークアウトを表示、下ボタンはコントロールパネルを表示します。
上ボタン・下ボタンには「長押し」に好みのウィジェットをアサイン可能です。
リューズは1回押しでピン留め(お気に入り)したウィジェットの表示。長押しで設定にアクセスできます。
物理ボタンの操作は慣れが必要
SUUNTO RACE Sはタッチ&スワイプ操作のほか、物理ボタンによる操作も可能です。
物理ボタンが3つ搭載されているせいか、普段Apple Watchを使っている僕にとっては、慣れるまで操作方法に戸惑いました。
特に「前の画面に戻る」操作。直感的に中央のリューズを押してしまうんですが、正解は下ボタンです。1回押すと前の画面に戻って、長押しでホーム画面に戻ります。
タッチ操作していれば特に問題ないと思いますが、物理ボタンでの操作には慣れが必要かもしれません。
ヘルスケアデータを自動計測
SUUNTO RACE Sを装着しているだけで、歩数・消費カロリー・睡眠・心拍を自動計測してくれます。
本体でリアルタイムのデータをサクッと確認できるのはもちろん、Suuntoアプリで過去のデータをチェックすることも可能です。
活動と回復のバランスを重視しているので睡眠データはそこそこ詳しいものの、一般的なスマートウォッチに比べるとなんとなく寂しい印象。
やっぱり運動中のデータ収集がメインなので、どうしてもおまけ感があります。
なお、SUUNTO RACE SはSpO2の計測もできますが、自動計測は睡眠時のみ。
睡眠時以外では手動計測になります。
Suunto Race S は、医療機器ではありません。Suunto Race S によって測定される血中酸素濃度は、あくまで目安とし、医療診断または病状のモニタリングなどの目的で使用することはできません。
引用:公式サイト
通知機能&クイック返信機能
スマートウォッチに無くてはならない機能の1つ、通知機能もしっかり搭載。
殆どタイムラグなくスマホの通知をお知らせしてくれます。
表示できる文字数は50文字程度。Gmailではなぜか本文のみが表示されていました。
基本的に通知センターに届いたものは全てSUUNTO RACE Sにも届き、アプリごとに通知の有効・無効を管理することはできません。
Androidスマホの場合には、クイック返信にも対応していました。
予め登録した定型文をサクッと送信できちゃいます。
僕が試した限りでは、SMSとLINEはクイック返信に対応していましたよ。
なお残念ながらiPhoneはクイック返信非対応なのでご注意ください。
また、音声通話着信も通知してくれますが、通話機能には非対応です。
音楽再生アプリを操作できる
SUUNTO RACE Sはスマホの音楽再生アプリをリモコン操作できます。
再生/一時停止・曲送り・曲戻しはもちろん、音量の調整もできるのが便利です。
頻繁に操作する場合には、ウィジェット一覧の最上部に置いておくと使いやすいですよ。
防水性能は5ATM(5気圧)
SUUNTO RACE Sはスペック上の耐水性能は50mとのことなので、おそらく5気圧防水(5ATM)だと思います。
スポーツモードにもある通り水泳中でも利用できます。日本時計協会による5ATMの解説でも以下のように記載されているので、プールでの利用は問題なさそうです。
水に触れる機会の多い水仕事(漁業・農業・洗車・食堂など)や水上スポーツ(水泳・ヨット・つりなど)をされる方にお使いいただけます。
素潜り(スキンダイビング)及び飽和潜水用や空気潜水用に使用しないで下さい。
5bar以上の防水時計でも水圧の激しいシャワーや水道水が直接時計に当たらないようご注意下さい。
水に濡れた場合には乾燥させるのも忘れずに。濡れた状態で充電するのは非常に危険です。
なお、水には強いですがお風呂・サウナやシャワー中の利用は避けましょう。
蒸気は特に故障しやすい原因になるのでくれぐれもご注意ください。
SUUNTO RACE Sのスペック
製品名 | SUUNTO RACE S |
価格 | 64,900円(税込) |
サイズ | 45×45×11.4mm |
バンドサイズ | 125〜175mm |
重さ | 60g |
ディスプレイ | 1.32インチ AMOLED 466×466 |
明るさ自動調節 | あり |
常時表示ディスプレイ | あり |
スポーツモード | 95種類 |
自動計測 | ・歩数 ・カロリー ・心拍数 ・睡眠 ・SpO2(睡眠時のみ) |
バッテリー容量 | 日常使用:最大9日間 トレーニング:最大120時間 |
対応OS | iOS/Android |
コンパニオンアプリ | Suuntoアプリ |
クイック返信 | Androidのみ |
通話機能 | なし |
耐水設計 | 50m |
衛星測位 | GPS GLONASS GALILEO QZSS BEIDOU |
決済機能 | なし |
参考:Suunto(スント)ってどんなメーカー?
僕は恥ずかしながらSuunto(スント)について全く知らず、スマートウォッチを使ったのも初めてでした。そこでSuuntoについて調べてみたので簡単に紹介いたします。
Suuntoは歴史ある精密機器メーカー
Suunto(スント)は、フィンランド発祥のスポーツウォッチやダイビングコンピュータ、コンパスなどを製造する世界的に著名な精密機器メーカーです。
1936年、フィンランドのトーマス・ヴォホロネンが、正確な液体封入式コンパスを開発したのがSuuntoの始まり。
フィンランドの厳しい自然環境の中で培われた技術をもとに、高い耐久性と信頼性を誇る製品を開発しています。
また機能性だけでなく、北欧らしい洗練されたデザインも魅力の一つです。
Suunto製品の特徴
GPS機能や高度計など、高性能な計測機能を搭載し、正確なデータを記録することができます。
また 過酷な環境下でも使用できる高い耐久性も魅力です。
どの製品も多機能で様々な機能を搭載しており、1台持っていれば様々なアクティビティを楽しむことができます。
シンプルでスタイリッシュなデザインが多く、アウトドア・ワークアウトだけではなく、日常使いにも違和感がありません。
僕が知らなかっただけでSuuntoは80年以上の歴史がある人気メーカーでした。全くお恥ずかしい限り・・・。
元はコンパスから始まり、ダイビング機器などの計測機器を手掛け、現在はスマートウォッチまで販売。
Suuntoのスマートウォッチには、長い歴史の中で育まれた知識と技術が詰まっています。
まとめ:SUUNTO RACE Sのメリット・デメリット・評価
SUUNTO RACE Sを実機レビューいたしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
SUUNTO RACE Sを買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・シンプルでオシャレ ・画面が明るく綺麗 ・快適な動作性能 ・詳細な運動分析 ・衛星測位に対応 ・オフライン地図 ・長持ちバッテリー ・クイック返信可能 | ・価格がお高め ・音声通話不可 ・Google Fitと連携不可 ・決済機能なし |
評価
評価:(4.5点/5点満点)
SUUNTO RACE Sは運動計測に特化したスマートウォッチ。
- 衛星測位に対応
- オフラインマップをインストール可能
- トレーニングメニュー・ガイドをインストール可能
- スポーツアプリをインストール可能
レースに勝ちたい人や、自分の限界にチャレンジしている人のような、本格的なアスリート向けのスポーツウォッチでした。
特にトレーニングと回復のバランスを計測してくれるので、最大のパフォーマンスを発揮できる環境作りをサポートしてくれると思います。
SUUNTO RACE Sは一般的なスマートウォッチ・スマートバンドでは物足りないアスリートにおすすめの1台。
ちょっぴり価格は高いものの、あなたの実力を120%引き出す最高のパートナーになってくれますよ。
とても参考になるレビュー記事でした。ありがとうございました。
通りすがりの読者様
最近は頑張って記事を更新しても様々な事情・状況からブログのアクセスが低迷中・・・。
そんな悲しい毎日の中での嬉しいコメント。本当に本当に本当にありがとうございます涙
これからも読んで頂いた方の参考になるような記事を作成します!