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お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Dangbei Freedo(ダンベイ フリード)をレビュー用にお借りしました。
2025年1月に発売された中国「Hangzhou Dangbei Network Technology Co., Ltd」製のホームプロジェクターです。
僕はこれまでにDangbeiのホームプロジェクターを3台レビューしていますが、本記事で紹介するDangbei Freedoが1番のお気に入り。
- 持ち運びしやすいコンパクトサイズ
- スタンド一体型で投影場所に困らない
- バッテリー内蔵でケーブルレスで使用可
- Google TV内蔵で豊富なコンテンツに対応
ちょっぴり高級ではあるものの万能なので、初めてプロジェクターを購入する人にもおすすめできる1台に仕上がっております。
本記事でDangbei Freedoを実際に使ってみた様子をレビューするので購入の参考にしてください。
メリット | デメリット |
・Full HD画質 ・コンパクトサイズ ・スタンド一体型 ・バッテリー内蔵 ・便利な自動調節 ・Google TV搭載 | ・明るい部屋では厳しい ・スピーカーが物足りない ・イヤホンジャックなし |
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Dangbei Freedoのデザイン・サイズ・付属品をレビュー
まずはDangbei Freedoの外観・付属品をチェックしていきます。
デザイン
Dangbei Freedoにカラーバリエーションはなくブラックのみの1色展開。
本体は樹脂製で光沢の少ないマットな色合い。頻繁に持ち歩くものでもありませんが指紋・皮脂汚れが目立ちにくいのは嬉しいですね。
触るとプラスチック感があるものの、見た目に安っぽさはありませんね。リビングにポンッと置いてあっても違和感がなさそう。
本体上部にレンズ・カメラを搭載。通気孔もあります。
本体右側面、スタンドの連結部分に電源ボタン。
電源ボタンにはLEDインジケーターが内蔵されており、給電方式やバッテリー容量が確認できます。
左側面には各種入力ポートを搭載。
充電用のUSB Type-Cポートはスタンドの連結部に。
この他、USB Type-AポートとHDMIポートが1つずつありました。
本体背面には通気孔。熱がこもってしまうので、なるべく背面は塞がないようにしましょう。
本体下部には6Wのスピーカーが1つ搭載されております。
Dangbei Freedoはシリーズ初のスタンド一体型モデル。
スタンドは金属製で重さがあるため、本体をどんな角度にしても倒れることはありません。
底面には各種認証マークと滑り止め。PTZブラケット用のネジ穴もありました。
サイズ
Dangbei Freedoのサイズは131✕109✕239mm。これまでレビューしたDangbeiのプロジェクターの中で最もコンパクトでした。
6.1インチのiPhone 16、6.7インチのNothing Phone (2a)と比べるとこんな感じ。
重さも約1.4kgとノートパソコンくらいなので片手でも持てちゃいます。
設置場所が固定されているなら良いですが、大きかったり重かったりすると場所を変えるのが面倒ですよね。
Dangbei Freedoなら簡単に持ち運びできちゃうので移動が簡単です。
今日はリビングで、別の日には寝室で。使いたい場所にサクッと設置できるのがDangbei Freedoのメリットになると思います。
付属品
Dangbei Freedoの付属品は以下のとおりです。
- マニュアル
- 充電器
- リモコン(単4電池)
マニュアルには日本語ページが用意されています。購入したら必ず目を通しておきましょう。公式サイトでダウンロードもできるので買う前にチェックしても良いかもしれませんね。
公式サイト>>Dangbei Freedo 取扱説明書(PDF)
電源アダプターはケーブルと一体型。これまでのモデルはケーブルとアダプターが分かれていたので嬉しい変化。
プラグの出し入れができるので持ち運びにも重宝します。
給電ポートもDCからUSB Type-Cに。付属充電器はもちろん、65W出力以上のモバイルバッテリーからの給電も可能です。
リモコンは単4電池が2本必要なタイプ。
YouTube・Netflix・Amazonプライムビデオはワンタッチで視聴可能です。
操作方法や各ボタンの機能はマニュアルに詳しく掲載されているので難しいことはありません。直感的に操作できると思いますよ。
Dangbei Freedoを実機レビュー
ここからはDangbei Freedoを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
スタンド一体型で投影場所の調節が簡単
Dangbei Freedoはシリーズ初のスタンド一体型モデル。
-30°から135°の165°の範囲で角度調節が可能。
壁投影はもちろん、天井投影もできちゃうのが嬉しいポイントです。
例えば家に十分な広さの壁がない場合でも、天井だったらスペースを確保できる場合もありますよね。そんな時に天井投影が重宝します。
また、ベッドに横になった状態で大画面で映画を楽しむなんて最高じゃないですか?
ただ実際に寝ながら天井投影してみたんですが、自分の頭上に投影するよりも目線の斜め上くらいの方が僕は見やすかったです。枕の高さもあるのかな?
寝ながら映画やアニメを見るのは超贅沢!家族や恋人と楽しんじゃってください!
バッテリー内蔵だからケーブルレスでも楽しめる
Dangbei Freedoは60Whのバッテリーを内蔵。
このため、予め充電しておけば、電源アダプタなしでも利用可能です。
連続使用時間はECOモードで約2.5時間。長時間使用は難しいものの、本体だけで使用できるのでめちゃくちゃ重宝します。
さらに給電ポートがUSB Type-Cなので、付属充電器じゃなくても、65W以上の出力が可能であれば、モバイルバッテリーからでも給電できちゃいます。
本体サイズがコンパクトで軽量なこともあるのでキャンプなどのアウトドアシーンでも使いやすいと思います。
Google TV搭載も嬉しいメリット
以前レビューしたDangbei N2もコンパクトで使いやすいのですが、Netflix・Amazonプライムビデオ・YouTubeしか使えませんでした。
個人的にはこの3つで困ることはないんですが、他のサブスクサービスに登録している人もいるでしょうし、TVerでテレビ番組を見たい時もあります。
こういう場合にGoogle TVを搭載しているDangbei Freedoが重宝します。
購入時に登録されているアプリだけでも十分なラインナップ。
僕はNetflixの他にApple TVのオリジナルドラマ・映画を見るのが好きなので、視聴できるのがめちゃくちゃ嬉しかったです。
動画視聴だけではなくSpotifyやAmazon Musicも使えるので、音楽だって聞けちゃいます。
どのサービスも持ってるアカウントでサインインするだけですぐに使えます。画面に表示されるQRコードを読み込む方式が多いようです。
もちろんエンタメ系のサービスだけではなく、Google Playが提供しているGoogle TV対応アプリであれば何でも使えますよ。
Google Play>>Google TV対応アプリ
Google TVの検索機能を使えば、アプリを切り替えしなくても横断して検索できるのでめちゃくちゃ便利です。
Dangbei Freedo1台あれば様々なコンテンツを大画面で楽しめるので重宝します。
ちなみに動作も快適で何のストレスもありません。気持ちいい!
初期設定はGoogle Homeアプリで
Dangbei FreedoにGoogle TVが搭載されていることから、初期設定にはGoogle Homeアプリが必要でした。
Googleなんて付いているからAndroidスマホ推奨なのかな?と思いきや、iPhoneなどのiOSでも問題なく使えますよ。
初期設定にアプリが必要と聞くと難しそうですが心配ご無用。
スクリーンとスマホに表示されている通りに進めていけば誰でも簡単に終わります。
Dangbei Freedoの電源を入れて、まずリモコンとDangbei Atomのペアリング(接続)。
使用言語などを選択したらGoogle TVの設定。ここからはスマホやタブレットにインストールしたGoogle Homeで進めていきます。
スマホと同じWi-Fiに接続して、Googleアカウントでログインすれば設定終了です。
スクリーン・スマホに表示されている内容をよく確認して進めていけば大丈夫。
最初の設定さえ済ませてしまえば、あとは電源をいれるだけで使えるので少しだけ頑張りましょう。
Chromecastも使える
Dangbei FreedoにはChromecastも搭載されているので、簡単にスマホの画像や動画をスクリーンにミラーリングすることができます。
Androidスマホであれば使い方も簡単で、写真アプリのキャストマークをタップして、Dangbei Freedoを選択するだけ。
すぐにスマホで表示している写真がスクリーンに映し出されます。家族や友達と思い出に浸るのにぴったりですね。
iPhoneなどのiOSデバイスの場合やミラーリングしたい場合にはDangbei Freedoに「AirScreen」をインストールする必要があります。
この他、Google TVを搭載していることでGoogleアシスタントも利用できます。
リモコンをポチポチする文字入力が面倒くさい人は音声入力も試してみましょう。
スクリーンが望ましいが壁投影でもOK
プロジェクターを使う上で最も重要なのが投影場所ですよね。初めて使う人は専用スクリーンなんて持ってないでしょうし、まず思いつくのは壁なんじゃないでしょうか?
実際に壁とクローゼットの扉に投影した様子がこちら。
扉の開閉部分に黒い線が入ってしまうものの、見れなくはない印象。僕自身はこれで全く問題ありませんでした。
画質に拘りがないなら普通に使えちゃうと思います。
ちなみに壁の色は白で、扉はうすいベージュのような色合いです。
壁と扉を境にして僅かに色合いが違うんですが、気になるレベルではありませんでした。
とは言え、当たり前ですがスクリーン投影の方が綺麗です。
一応僕は最大100インチのスクリーンを持っているんですが、見て分かる通り狭小住宅にはパツパツ・・・。
邪魔な線が入らないので投影場所としてはベストですね。綺麗だ・・・。
ただマジで毎回スクリーンを設置するのが面倒くさいので、サクッと使いたいなら壁投影、家族や友達、恋人とゆっくり映画を見るならスクリーンで。こんな感じで使い分けても良いかもしれませんね。
ちなみに、壁に投影してもスクリーンに投影しても画質に変化はなさそうです。
厳密に言えばあるのかもしれませんが、気になりません、全く。
白やベージュ、アイボリーなら壁投影でも問題ないと思います。
投影場所から最低2.1mは離して設置したい
投影場所はスクリーンでも、壁でも良いとして、もう1つ重要なのはDangbei Freedoの設置場所。当たり前ですが、投影場所から離れれば離れるほど、画面サイズは大きくなります。
投影場所からの距離 | 画面サイズ | 画面の大きさ |
1.6m | 60インチ | 133✕75cm |
2.1m | 80インチ | 177✕100cm |
2.7m | 100インチ | 221✕124cm |
3.37m | 120インチ | 265✕149cm |
マニュアルによる推奨サイズは100インチとのことですが、80インチでもかなりデカいので満足感は高いです。
とは言え、1回100インチを経験しちゃうと凄すぎて80インチですら小さく感じちゃいます。
このため場所が確保できるなら2.7m以上は離したいところ。最低でも投影場所から設置場所まで2.1mは確保しておきましょう。
この点、Dangbei Freedoは簡単に天井投影できるので、他のプロジェクターよりも設置場所を考える必要がないのが超メリット。
スクリーン持ってないなー。良い感じの壁がないなー。
そんな時でもグルっと回せば天井投影できちゃいますからね!
台形補正・スクリーンフィットが超便利
投影場所・設置場所によっては画面が歪んでしまうこともあると思いますが、Dangbei Freedoには台形補正機能が搭載されています。
使い方も簡単で設定から「自動台形補正」を選択するだけ。
もちろん手動で台形補正することもできるんですが自動補正を使った方が簡単。
1回で上手くいかなくても、何回か連続で実行すればビシッとハマってくれますよ。
スクリーンを使用する人には、スクリーンフィットが便利。表示エリアが外れないように自動調整してくれます。
設置場所が変わる場合にはオートフォーカスも便利。設定、若しくはリモコン側面の赤ボタン長押しでオートフォーカスが使えます。
自動調節があるので初めてレザープロジェクターを使う人でも簡単に最適な投影環境を作ることができます。
慣れてきたら自分で調整してみればいいので、最初はDangbei Freedoに任せちゃいましょう。
満足度の高いFull HD画質
Dangbei Freedoの画質は最大FHD1080P。4K対応プロジェクターには敵わないかもしれませんが、十分綺麗です。
アニメ・映画・ドラマと色んな作品を見てみたんですが満足度が高かったです。
Prime Videoでは「HD 1080p」画質での表示、YouTubeでは「1080p60」まで設定可能でした。
光源がレーザーではなくLEDなので画質が少し心配でしたが普段使いに困るようなことはありませんよ。
字幕や文字が粗くなることもなく、かなり小さめの文字でもしっかり視認可能です。
画面サイズが大きくなると、画質が粗くなってしまうのかと思いきや、100インチくらいまでならそんなこともありませんでした。
じっくり比較すれば80インチの方がパリッとしているようにも感じますが、殆ど違いは分かりません。
設定から画質の調整も可能。シーンに合わせた自動調節やカスタム設定もできるので好みに合わせて切り替えても良いでしょう。
ホームプロジェクターを1台持っていれば、確実に動画視聴が今よりもっと楽しくなっちゃうので、マジでおすすめです!
なお、Dangbei FreedoにはHDMIポートが搭載されているので、外部ディスプレイとして使うことも可能。
しかもHDMI接続にすれば4Kコンテンツの再生にも対応しています。
試しにAmazon Fire TV Stickを接続してみたところ、最大解像度が4Kになっていましたよ。
画質こだわり派の人はぜひお試しください。
明るさ不足なので暗い部屋での使用したい
Dangbei Freedoの明るさは450 ISOルーメンとのこと。
これまでレビューしたプロジェクターの中では暗めです。
実際に明るさ設定を使ってみたところ、電気を消してカーテンを閉めた暗い部屋なら問題なく視認可能。
カーテンを開けると見づらくなってしまいます。これくらいがギリギリかなぁ?
部屋の電気を点けると殆ど見えない状態になりました。
他のプロジェクターに比べて極端に暗いわけではないものの、Dangbei Freedoは暗い部屋での使用推奨。日中に使うならカーテンを締めて、電気も消した方が良いと思います。
スピーカーは迫力不足
Dangbei Freedoは底面に6Wスピーカーが搭載されています。
肝心の音質なんですが、サイズの割に大きな音は出るものの低音域が減衰してしまって少々迫力に欠ける印象。
やっぱり大画面で映画やドラマ、ライブ映像を見るんだったら音にも迫力が欲しいですよね。空気やお腹が震えるような重低音。
スピーカーのサイズが大きくはないのでどうしても限界があるようです。
音量を小さくしてしまうと、100インチサイズの映像を見ている割に音だけショボい。みたいなアンバランスな環境になってしまうかもしれません。
残念ながらDangbei Freedoにはイヤホンジャックはありませんが、設定からBluetoothデバイスとのペアリング(接続)ならできました。
遅延が発生する可能性はあるものの、音質にこだわるならスピーカーやヘッドホンを接続してもいいでしょう。
設定からサウンド関連の調節も可能。映像と同様にモード切替はもちろん、低音・高音の強弱の変更もできます。
動作音は静かで気にならない
Dangbei Freedoの動作音はめっちゃ静か。数時間連続で使用してもファンの音が気になることはありませんでした。
もはや無音と言っていいほど静かですね。
ただし、明るさ設定を「ハイパフォーマンス」に設定した時だけ、めちゃくちゃ動作音が大きくなるので注意しましょう。
Dangbei Freedoのスペック・仕様
Dangbei Freedoの主要スペックは以下のとおりです。
製品名 | Dangbei Freedo |
市場想定価格 | 93,800円(税込) |
サイズ | 131×109×239mm |
重さ | 1.4kg |
スクリーンサイズ | 40〜180インチ |
スローレシオ | 1.2:1 |
解像度 | 1920✕1080 FHD HDR10 HLG |
投写方式 | DLP |
光源 | LED |
光源寿命 | 30,000時間 |
輝度 | 450 ISOルーメン |
投影方式 | 前面 背面 前壁 後壁 |
スピーカー | 6W |
ドルビーデジタル | 対応 |
ドルビーデジタルプラス | 対応 |
オートフォーカス | 対応 |
自動台形補正 | 対応 |
スクリーンフィット | 対応 |
障害物回避 | 対応 |
OS | Google TV |
入力 | USB Type-A ✕ 1 HDMI ARC ✕ 1 |
出力 | なし |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver. 5.1 |
公式サイト>>仕様
まとめ:Dangbei Freedoのメリット・デメリット・評価
Dangbei Freedoを実機レビューいたしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
Dangbei Freedoを買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・Full HD画質 ・コンパクトサイズ ・スタンド一体型 ・バッテリー内蔵 ・便利な自動調節 ・Google TV搭載 | ・明るい部屋では厳しい ・スピーカーが物足りない ・イヤホンジャックなし |
評価
評価:(5点/5点満点)
これまでに3台Dangbei製のプロジェクターを使っていますが、個人的に本記事で紹介したDangbei Freedoが最もおすすめ。
- 持ち運びしやすいコンパクトサイズ
- スタンド一体型で投影場所に困らない
- バッテリー内蔵でケーブルレスで使用可
- Google TV内蔵で豊富なコンテンツに対応
使いたい時にサクッと使えるのが、面倒くさがりな僕にピッタリ。Google TVが搭載されているので豊富なコンテンツに対応しているのも嬉しいポイントでした。
また、家の広さや形状によって、設置場所・投影場所に制限がでると思いますが、壁投影の高さ調節はもちろん、天井投影も手軽にできちゃうところも大きなメリット。
Dangbei Freedoの圧倒的な使いやすさは、初めてホームプロジェクターを購入する人にもおすすめできる1台です。