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お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Nothing Phone (3a)(ナッシング フォン スリーエー)を購入しました。
2025年4月に発売されたイギリスNothing製スマートフォンの最新モデル。
製品名に(a)を冠したお手頃価格の廉価版ですが、旧モデルNothing Phone (2a)はシリーズ初の「おサイフケータイ」対応で大きな話題となりました。

完成度の高いスマホを次々送り出しているNothingスマホの2025年最新モデルの実力はどれほどのものなのか?
本記事で実際に使ってみた様子を詳しくレビューしていきます。
メリット | デメリット |
・おサイフケータイ対応 ・実用的なGlyph ・便利なEssential Key ・困らない動作性能 ・望遠カメラ搭載 ・バッテリー持ち向上 ・50W急速充電 ・指紋認証・顔認証 ・ステレオスピーカー ・eSIM対応 | ・ちょい値上げ ・サイズが大きい ・重いゲームは厳しい ・ワイヤレス充電なし ・イヤホンジャックなし ・SDカード非対応 ・IP64止まり ・付属品フィルムのみ |
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- Nothing Phone (3a)のデザイン・サイズ・付属品をレビュー
- Nothing Phone (3a)のディスプレイをレビュー
- Nothing Phone (3a)の基本性能・動作性能をレビュー
- Nothing Phone (3a)のゲーム性能をレビュー
- Nothing Phone (3a)のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
- Nothing Phone (3a)のカメラ性能をレビュー
- Nothing Phone (3a)を実機レビュー
- Nothing Phone (3a)のスペック・仕様
- まとめ:Nothing Phone (3a)のメリット・デメリット・評価
- Nothing Phone (3a)はIIJmioが最安値!3万円台!
Nothing Phone (3a)のデザイン・サイズ・付属品をレビュー
まずはNothing Phone (3a)の外観や付属品を見ていきましょう。
Nothing製品はデザインのインパクトが強いので気になっている人も多いと思います。
ピカピカ光る特徴的な背面パネル「Glyph(グリフ」も併せてチェックです。
デザイン
Nothing Phone (3a)のカラーバリエーションは以下の3色。
- ブラック
- ホワイト
- ブルー(楽天モバイル限定)
この内、僕が購入したのはホワイトです。
昨年のNothing Phone (2a)はデザインのインパクトが凄すぎて少し戸惑いましたが、もう慣れちゃいましたね笑
今年はどことなくスターウォーズに出てくるR2-D2っぽく感じました。
Nothing Phone (3a)は(2a)よりもかっこよくなった!ロボ感がさらに強い。そこはかとなく漂うR2-D2み。 pic.twitter.com/ZOFms4ZqRP
— ちびめがね (@chibimeganecom) April 16, 2025
また昨年購入したミルクは背面パネルが僅かに濁っていましたが、Phone (3a)はクリア。
素材も樹脂製だったものが、上位モデルと同じようにガラス製になっております。
背面パネルは引き続き透明デザイン。基盤などが見えているわけではありませんが、他のスマホにはない独創的なデザインには遊び心もあって所有欲が満たされます。
旧モデルから引き続き1箇所施された赤のドットもお気に入りポイント。
背面パネル上部中央にカメラユニット。メイン・超広角に加えて望遠も搭載されたので3眼構成になります。
レンズの出っ張りは実測で3mm。中央に配置しているおかげかデスクに置いたまま使ってもガタガタしにくかったです。
旧モデルPhone (2a)よりも僅かに出っ張りが大きくなっています。
また、Phone (2a)の背面パネルはミドルフレームに向かって湾曲していましたが、Phone (3a)はスッキリしています。
ディスプレイを上にして右側面に電源ボタン。その下には新たに「Essential Key(エッセンシャルキー)」が搭載されました。
エッセンシャルキーの機能は後ほど紹介するとして、とにかくボタン配置はイマイチ・・・。
どっちが電源ボタンなのか分からなくなってしまいます。
見た目や素材は違うのですが、指先だけでの判断に慣れるまでは時間がかかりそうです。
左側面には音量ボタン。握るようにスクショが撮影できるので縦並びよりも好みです。
下部にはカードスロット・マイク・USB Type-Cポート・スピーカーを搭載。
カードスロットはSIMカードを表裏2枚装着できるタイプでした。残念ながらmiciroSDカードは非対応になります。
SIMカードを2枚装着できるのはもちろん、1枚+eSIMにして使用することも可能です。
上部にはマイクのみ。スッキリしていますね。
Glyph Interface
Nothingのスマホと言えばこれ。Nothing Phone (3a)にもしっかりGlyph(グリフ)インターフェースが搭載されております。
上位モデルは背面パネル全体にライトが配置されていましたが、Nothing Phone (3a)は上部3箇所です。
機能はNothing Phone (2a)から殆ど変わらず。
光と音による通知・着信はもちろん、音量メーターやGlyphタイマー。
サードパーティー製アプリと連動して進行状況を通知する機能も使えます。
Nothing Phone (3a)の音声着信!
これぞGlyph Interface🫡 pic.twitter.com/AaypugPZR8
— ちびめがねアンテナ (@chibimegane_lm) May 9, 2025
Nothing Phone (3a)のGlyphタイマー!
ライトが少しずつ減っていくから残り時間を可視化できるわけです🫡 pic.twitter.com/2oudacAGWz— ちびめがねアンテナ (@chibimegane_lm) May 9, 2025
以前は隠しコマンドの入力で有効化されていた「ミュージックの視覚化」は正式機能として搭載されております。
Nothing Phone (3a)はミュージックの視覚化機能を搭載!
音に合わせてGlyphが光る✨
だから何?ってことなんだけど、音楽を聴くのが少し楽しくなるです😹 pic.twitter.com/sv2EON5Zxl
— ちびめがねアンテナ (@chibimegane_lm) May 9, 2025
着信音・通知音はそれぞれ20種類ずつ用意されている他、Glyphコンポーザーで自作することも可能です。(なおセンスが良い曲を作るのはめっちゃムズい笑)
Glyphはただピカピカ光るだけではなく実用的なところがポイント。
スマホを伏せて置いても着信や通知にすぐ気付けるだけでも便利なんですよ。
また、Glyphライトは写真撮影でも活躍。通常のフラッシュよりも被写体に柔らかい光を当てることができます。
サイズ
Nothing Phone (3a)のサイズは163.52×77.50×8.35mm。
旧モデルよりも僅かに大きくなった6.77インチのディスプレイを搭載していることもあってビッグサイズです。
旧モデルNothing Phone (3a)と並べるとこんな感じ。僅かに大きくなっているのが分かりますね。
重さも204gとヘビー級。Phone (2a)は200gを切っていたので残念なポイントです。
サイズが大きくても軽ければ扱いやすいんですけどね。まぁ仕方がないです。
付属品
Nothing Phone (3a)の付属品は以下のとおり。
- マニュアル類
- USBケーブル
- SIMピン
- ディスプレイ保護フィルム(装着済)
これまでのシリーズ同様、保護ケース・充電器は付いてきませんでした。
公式サイトで純正ケースが販売されているのはもちろん、サードパーティー製のケースもあるようなので購入しておきましょう。
Amazon>>保護ケースの検索結果
ケーブルはUSB Type-C to Cのもの。
以前は半透明のデザインでしたが普通になっちゃいましたね。
ただSIMピンは従来と同じようにオシャレな雰囲気です。
ディスプレイ保護フィルムは購入当初から貼り付けてありました。
なおNothing Phone (3a)の外箱は以前のようにペリペリ開封する「お菓子の箱」タイプではありませんでした。
ただシールを剥がさないと開けられないのは同じ。開封の喜びは1度しか味わえませんね。
Nothing Phone (3a)のディスプレイをレビュー
続いてNothing Phone (3a)のディスプレイを見ていきましょう。
毎日何度も目にするディスプレイは、スマホの命と言っても過言ではないくらい重要なポイントです。
6.77インチ AMOLEDディスプレイ
Nothing Phone (3a)のディスプレイサイズは6.77インチの大画面。
旧モデルPhone (2a)も6.7インチと大型でしたが、さらに大きくなってます。
ベゼル(縁)も狭くほぼ四辺均一。広い表示領域を確保しております。
このベゼルの狭さもNothing Phoneの優秀なポイント。
大人気のGoogle Pixel 9aと比べると違いが分かりますよ。
ベゼルが太いとなんとなく野暮ったい印象になりますよね。
インカメラはパンチホールタイプで上部中央に配置。横持ち全画面で動画を見ても気にならないくらい小さいです。
ディスプレイが巨大なので基本的に操作は両手持ち。片手だと端まで指が届きません。
文字入力くらいなら片手でもできますが、落として傷だらけになったり、画面が割れたりしたら悲しいので無理せず両手で使いましょう。
湾曲のないフラットディスプレイも保護フィルムが貼りやすくて嬉しいポイント。
パンダガラスが採用されているので耐久性もありそうです。
メリハリあるFHD+画質が美しい
Nothing Phone (3a)の画面解像度は1080×2392でFHD+画質。
有機ELパネル特有の黒色表現とパリッとしたメリハリの良さで、何を表示させても非常に綺麗です。
Nothingのスマホは全てレビューしてきましたが、同じスペックでも他社製スマホよりも綺麗な印象があります。表示がパリッとしてて超好みなんですよねぇ。
- 1,080×2,392
- FHD+
- 387ppi
- 10bit(10億7000万色)
- 1,000,000:1
- HDR10+
- PWM調光 2,160Hz
スペック的にも十分で動画視聴でもゲームでも満足できるクオリティです。
いわゆるミドルレンジスマホでここまで綺麗なら十分すぎると思います。
僕は初期設定から変えてませんが、好みに合わせて色合いや色温度、コントラストを変更することも可能です。
十分な明るさで屋外でも見やすい
Nothing Phone (3a)の画面輝度は十分な明るさ。
- 通常輝度 800ニト
- 屋外輝度 1,300ニト
- ピーク輝度 3,000ニト
屋内ではもちろん、屋外の直射日光下でも見づらくなることはありませんでした。
多少暗くはなるものの視野角の広さも十分で、ごろ寝スマホとしてもバッチリ使えます。
ただ寝ながら使ってウトウトしてると顔面に降ってくることもあるのでご注意を。Nothing Phone (3a)は重たいですからね・・・。
リフレッシュレート最大120Hzをサポート
Nothing Phone (3a)は画面リフレッシュレート最大120Hzをサポート。
最大60Hz・120Hzの固定設定の他、アプリやシーンに合わせた自動調整も選択可能。
最大120Hzであっても、ディスプレイに動きがない時は60Hzまで下げてくれます。
ダイナミック(自動調整)にすれば、それに加えて使用アプリに応じて最大90Hzに抑えてくれるようです。
高リフレッシュレートを最も実感できるのは画面スクロール。ヌルヌルと滑らかに動いてくれる感じが心地良く、一度これに慣れたらもう60Hzには戻れません。
高駆動ディスプレイはバッテリーを消耗しがちですが、Nothing Phone (3a)なら自動調整に対応しているため、バッテリー持ちと滑らか動作を両立できるので優秀です。
なお公式サイトのスペックによるとタッチサンプリングレートは瞬間最大1,000Hzとのこと。実際に使っていてもタッチの反応が極端に悪い印象はありませんでした。
ディスプレイ常時表示に対応
Nothing Phone (3a)は有機ELディスプレイ搭載スマホにはお馴染みの常時表示ディスプレイ(AOD)機能が使えます。
ミドルレンジのスマホだと、搭載されていても10秒間だけ表示のように機能が制限されていることが多いですが、終日でも表示可能。
細かいカスタマイズできませんが、有効にする時間を設定することはできます。
また、ウィジェットを表示しておくこともできました。これは地味に便利。
天気情報やバッテリー残量がパッと把握できるのは便利ですよ。
なお、時間設定できるとは言え、バッテリー消耗を優先するならAODは使わない方が良いです。
ディスプレイのタップでロック画面を表示する設定にもできますからね。
Widevine L1で動画視聴が快適に!
Nothing Phone (3a)のデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、Nothing Phone (3a)ならストリーミングサービスで高画質視聴が可能です。
Widevine L1は、Googleが開発したデジタル著作権管理(DRM)技術の最高レベルのセキュリティ規格です。ストリーミングサービスやコンテンツプロバイダーが提供する高品質な動画コンテンツを不正コピーや無断視聴から保護するために使用されます。Widevine L1では、デバイスのハードウェアレベルで暗号化と復号化のプロセスが行われるため、非常に高度なセキュリティを実現し、4K解像度やHDRなどの高品質コンテンツの配信が可能となります。Widevine L1に対応したデバイスは、専用のセキュアチップを搭載しており、暗号鍵や復号されたコンテンツがデバイスの安全な領域内でのみ処理されるため、ソフトウェアベースの攻撃に対して極めて高い耐性を持っています。ただし、すべてのデバイスがWidevine L1に対応しているわけではなく、L2やL3といった下位レベルの規格も存在し、デバイスの性能や用途に応じて使い分けられています。
Netflixの最大再生解像度はFull HD。残念ならがHDR機能は現時点では非対応でした。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでもHD 1080pで視聴可能。YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できました。
Nothing Phone (3a)の動画視聴環境はGOOD!いつでもどこでも大画面で高画質動画が楽しめますよ。
USB Type-Cからの映像出力はできない
残念ながらNothing Phone (3a)は、USB Type-Cポートからの映像出力(DP ALT MODE /DisplayPort Alternative Mode)に対応していませんでした。
Nothing Phone (3a)の基本性能・動作性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU/GPU)。
Nothing Phone (3a)にはQualcomm 製の「Snapdragon 7s Gen 3」が搭載されております。
Snapdragon 7s Gen 3は、Qualcommが2024年に発表したミドルハイクラス向けのプロセッサ。TSMCの4nmプロセス技術を採用し、前世代のSnapdragon 7s Gen 2と比較して、CPU性能が約20%、GPU性能が約40%、AI性能が約30%向上しています。
「Adaptive Performance Engine」や「Adreno HDR Fast Blend」といった新技術によって、ゲームや3Dアプリでも持続的に高いパフォーマンスと滑らかな描写を実現。ディスプレイはFHD+解像度で最大144Hzのリフレッシュレートに対応し、4K/60Hzの外部ディスプレイ出力もサポートしています。
AI処理能力の強化も大きな特徴で、端末上での生成AIモデルの実行が可能。Llama 2やBaichuan-7Bといった大規模言語モデルにも対応し、多言語翻訳や文字起こしなどのAI機能がより高度に利用できます。AI専用のNPU(Neural Processing Unit)を搭載しており、電力効率を保ちながら高いAIパフォーマンスを発揮します。
旧モデルPhone (2a)はMediaTek製のSoCでしたが、個人的にはSnapdragonシリーズが好みなので嬉しい変更点でした。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.10の総合スコアは751,781点、GPUスコアは201,233点でした。
2025年5月現在の最高スコアは280万点を超えている状況ですが、75万点もあれば、いわゆる普段使いに全く困らないスコアと言えます。
旧モデルNothing Phone (2a)の総合スコアが70万点くらいだったので、微増と言ったところ。使い勝手にそこまでの違いはないと思います。
ネットサーフィン、SNS、LINE・メール・動画視聴。どれもストレスを感じることなくサクサク動いてくれました。
リフレッシュレートが120Hzということもあって体感的にも超快適です。
贅沢を言えば、もっとガーンとスコアアップして欲しかったんですが、価格が抑えられていることを考えれば妥当な性能と言って良いでしょう。
以下のページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますのでチェックしてください。
AnTuTu以外のベンチマークアプリでもスコア計測したので参考にどうぞ。
ちなみに、とにかく安くて動作性能の高いスマホが欲しい!と考えているならPOCO X7 Proをおすすめします。4万円台でAnTuTuスコア160万点のモンスタースマホですよ。

Nothing Phone (2a)と動作性能を比較
スコアだけではピンとこないかもしれないので、旧モデルNothing Phone (2a)と動作性能をプチ比較してみました。
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度をチェックです。
そんなに変わらないだろうなーと思いきや、ちゃんとベンチマークスコア分の差は出ていました。旧モデルよりもNothing Phone (3a)の方が快適に使えそうです。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
読み込み・書き込みどちらも価格相応といったところ。
ランダムアクセスのスコアは旧モデルPhone (2a)よりも向上しています。
旧モデルから引き続き「スマートクリーンアップ」機能が搭載されているので、長期間使用してもパフォーマンスが低下しにくいのが特徴です。
ストレージ容量は2種類用意されていて、僕が購入したのは128GBモデル。
購入当初はシステムに15GB使うので実際に保存できるのは110GB程度になります。
十分な容量なものの、写真や動画を大量に撮影する人や、複数のゲームを同時進行している人は注意してください。
残念ながらmicroSDカードは搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB Type-C用のカードリーダーもあるので、microSDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
特に難しい設定は不要で差し込むだけで使えましたよ。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
メモリ拡張機能がある
Nothing Phone (3a)には使わないストレージの最大8GB分を仮想メモリにする「メモリ拡張」機能が搭載されていました。
もちろん標準RAMと同等の性能があるわけではなく、パソコンの仮想メモリなんかと同じように極端に動作が速くなることはないと思います。
それでも、僅かでも快適に使えるのであれば有効にしない手はありません。
元々のRAMがフルに使われるような場合でも多少余裕ができるから安心ですからね。
Nothing Phone (3a)のゲーム性能をレビュー
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイント。
普段使いなら十分快適なNothing Phone (3a)はゲームを快適にプレイできるのかチェックしていきましょう。
原神(60FPS/最高)の平均FPSは38.4
まずゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」をプレイした時の平均FPS(フレームレート)を実機検証していきます。
ちなみにデフォルトグラフィック設定は「最低/30FPS」でした。
グラフィック設定「最高/FPS60」で15分ほどプレイした時の結果がこちら。
スメールの砂漠地域を動き回り、エンカウントした敵とはしっかり戦っています。
平均FPSは38.4。旧モデルPhone (2a)とほぼ変わらない結果になりました。
最高設定でこの結果なので、画質やフレームレートを抑えれば快適にプレイ可能。
ガチ勢・トップランカーには向いていませんが、エンジョイ勢なら十分遊べると思います。
例えば普段は別の端末でプレイしている人が、スキマ時間に樹脂消費とデイリークエストを消化するなんていかがでしょう?
崩壊:スターレイルの平均FPSは17.0
続いて崩壊:スターレイルの実機検証です。
原神はCPU性能が求められるのに対し、崩壊:スターレイルはGPU性能が重要とのこと。
ピノコニー・黄金の刻を「最高/FPS60」で15分ほどプレイ(黄泉の四相断我で移動)してみました。
平均FPSは17.0。GPU性能が求められる重いゲームを快適にプレイするのはちょっと厳しいですね。
Nothing Phone (3a)は、重いゲームを快適に遊べるほどのゲーム性能ではないものの、軽めなゲームであれば十分快適に遊べると思います。
発熱するけど動作は安定
重いゲームを遊ぶ時に気になるのがスマホの発熱。
高い負荷がかかるのでどうしてもスマホが熱くなってしまいます。
ただ、Nothing Phone (3a)の場合はホカホカはするものの、持てなくなるほど熱くなることはありませんでした。
原神をプレイしている時でも時間経過で極端にフレームレートが下がることはないですし、AnTuTuベンチマークを4回連続で回してもスコアは安定していました。
なんなら4回目が最もスコアが高い状態ですからね。
大型ベイパーチャンバーが搭載されている効果もあるでしょう。
長時間連続で高い負荷をかけるような過酷な使い方をしない限り、スロットリングなどによる性能低下を心配する必要はないと思います。
Nothing Phone (3a)のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
スマホを使う上でバッテリー持ちも重要なポイント。
特にハイエンドモデルは性能が高いのでバッテリー消耗が激しい印象があります。
Nothing Phone (3a)のバッテリー持ち・充電速度をチェックしていきましょう。
PCMarkバッテリーテストのスコア
Nothing Phone (3a)のバッテリー容量は5,000mAhとビッグボリューム。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので、通常利用時におけるバッテリー持ちとして信頼できる結果だと思っています。
ディスプレイの明るさは50%固定、リフレッシュレートを「ダイナミック」に設定して計測した結果が以下のとおり。
18時間12分と超優秀な結果となりました。
旧モデルPhone (2a)は13時間17分だったので大幅向上です。
長時間連続でゲームをするなら話は別ですが、ごく普通に使う分には外出先で充電を気にすることなく1日余裕で使える性能になります。
以下の記事でこれまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので、参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
PCMarkのスコアを信用できない人もいると思うので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
まずAmazon Musicでストリーミング音楽を1時間聴いた結果、バッテリー消耗は2%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗6%。
原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は12%でした。
24時間一切触らずに放置してみたところ、バッテリーは6%消耗しました。
それぞれの結果をまとめると次のとおり。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 2% | 約50時間 |
動画再生 1時間 | 6% | 約16時間 |
原神 1時間 | 12% | 約8時間 |
24時間放置 | 6% | 約16日間 |
旧モデルNothing Phone (2a)と比較すると以下のとおり。
使用時間 | Phone (2a) | Phone (3a) |
音楽再生 1時間 | 2% | 2% |
動画再生 1時間 | 12% | 6% |
原神 1時間 | 15% | 12% |
24時間放置 | 4% | 6% |
ほとんど変わらない結果になりました。
PCMarkの結果から考えてもNothing Phone (3a)のバッテリー持ちは優秀だと思います。
バッテリー劣化を防止する設定項目も用意されているので、少しでもバッテリー寿命が長くなるように調整してあげましょう。
50W急速充電に対応
Noting Phone (3a)は50W急速充電に対応しています。
Nothing純正充電器(最大45W出力)で試してみたところ40〜42Wほどで充電できていました。
実際にバッテリー残量15%の状態から100%になるまでの時間を計測してみたところ、55分でフル充電完了。
このスピードで充電できちゃうミドルレンジは貴重だと思います。
寝落ちしちゃって朝スマホのバッテリーが殆どない状態でも、出かける準備をしている間にある程度充電できているので安心です。
なお残念ながら、Nothingの他のスマホと同様に充電器は付属していないので自分で購入する必要があるのでご注意ください。
ちなみに僕が持っているAnkerの100W急速充電器では、30W程度での充電速度になっていました。
またNothing Phone (3a)はワイヤレス充電には非対応です。
Nothing Phone (3a)のカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
Nothing Phone (3a)の公式サイトを見てもカメラについて大々的に紹介されているので、性能の向上が期待できます。
特に50MPの望遠カメラが搭載されたのが大きな進化ポイントです。
果たして実力はどれほどのものなのか、Nothing Phone (3a)で実際に撮影した作例を紹介していきます。
カメラアプリ
作例を紹介する前にカメラアプリをサクッとチェックしておきましょう。
Nothing Phone (3a)のカメラアプリは旧モデルから引き続き超シンプル。ただデザインは他のスマホに比べて個性的ですね。
使う機会の多い超広角カメラ・2倍ズーム・4倍ズームにはワンタップでアクセス可能。
指をスライドすれば最大30倍ズームまで撮影できます。
もちろん自分好みに調整しながら撮影できるエキスパートモードもありますよ。
この他、Nothing Phone (3a)にはプリセット機能が追加されました。
自分好みのカメラや露出、フィルターなどを設定して保存しておくことが可能です。
スクショ音は設定から消すことができますが、残念ながらシャッター音はSIMカードが入っていると消せなくなります。
- SIMあり
- SIMなし
しかもシャッター音はそこそこ大きいのでご注意ください。
メインカメラの作例
まずはメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックです。
比較用に旧モデル「Nothing Phone (2a)」で撮影した写真を並べて掲載していきます。

旧モデルNothing Phone (2a)は明るく鮮やかなスマホカメラらしい仕上がりになるのに対し、Nothing Phone (3a)は明暗の表現が広がり、ナチュラルな雰囲気になっています。
どちらも綺麗に撮影できていますが、個人的にはNothing Phone (3a)の方が好みです。
HDR性能をチェックするために逆光のシーンでも撮影。
通常撮影と同じように、ただ明るくしているだけではなくバランスよく仕上がっているのが特徴的ですね。
なおNothing Phone (3a)には、旧モデルから引き続きGoogleと共同開発された「Ultra XDR」機能が搭載されており、明るさの異なる8フレームを撮影し合成することで、より見た目に近い雰囲気になるそうです。
ちなみにデフォルトでUltra XDRは有効になっているので買ったままの状態で撮影すれば、この機能を使っていることになります。
Googleフォトアプリで撮影した写真を確認すると、写真がパッと明るくなるので分かると思いますよ。
最後に室内で食事の写真。
室内は明るさ不足に陥りがちですが、どちらも綺麗に撮影できていますね。
なおNothing Phone (3a)には「自動色調調整」が追加され、見た目よりも鮮やかに撮影することもできました。
フィルターでも使ったかのようにコッテリした色合いになりますね。
普通に撮影してインパクトが足りないと感じた時や、SNS投稿用に撮影する時に使うと良いかもしれません。
メインカメラ(夜景モード)の作例
Nothing Phone (3a)には低照度下でもバランス良く撮影できるナイトモードが搭載されています。
一般的なスマホだと「夜景モード」「ナイトモード」に手動で切り替えることが多いですが、Nothing Phone (3a)は光量が足りないシーンで画面にナイトモードマーク(秒数)が表示されます。
ただ、夜景モードをON/OFFしても大きな違いを感じなかったので、夜だから夜景モードにしなきゃ!と意識することはありません。
周囲の明るさに合わせて勝手にバランスよく撮影してくれるので、Nothing Phone (3a)に任せちゃいましょう。
Nothing Phone (3a)は夜景モードが強くなってますね。
ただ明るく撮影するだけではなく、日中の明るいシーン同様に明暗の表現が上手に、バランス良い雰囲気になりました。
さらに明暗差のあるシーンでもチェック。
夜間のHDR性能はどちらも良い感じでした。
やはりNothing Phone (3a)のメインカメラの性能はとっても良い感じですね。
昼でも夜でも綺麗に撮影できていました。
超広角カメラの作例
Nothing Phone (3a)は800万画素の超広角カメラも搭載。
ただ、Nothing Phone (2a)の超広角カメラは5,000万画素だったので、スペック的にはダウンしております。(画素数が全てではないですが。)
メインカメラとの画角の違いは以下の通り。
メインカメラ同様にナチュラルでコントラストが高い雰囲気ですが、有効画素数の違いのせいか、Phone (2a)よりも解像感が低いようです。
パッと見に大きな違いはないんですけどね。
続いて夜景モード。
夜間撮影は今ひとつと言ったところ。明るさ不足でもやーっとしています。
シーンによってはNothing Phone (2a)の方が綺麗に撮影できていることもありました。
望遠カメラの作例
Nothing Phone (3a)には光学2倍(50mm相当)の望遠カメラが搭載されております。
ここが旧モデルPhone (2a)との大きな違い。ミドルレンジスマホに望遠カメラが搭載していることが珍しいので貴重なポイントです。
2倍ズームくらいまでは同じような質感ですが、それ以上になると圧倒的にPhone (3a)の方が綺麗ですね。さすが望遠カメラ搭載モデルです。
ちなみに最大30倍ズームまで撮影できますが、さすがにイラストのような質感になっています。ここまで寄れるのは凄いですけどね。
夜間撮影は以下の通り。
さすがに日中ほど綺麗ではありませんが、10倍ズームでもかなり撮影できている印象。
こちらがPhone (2a)の10倍ズームなんですが明らかに違いますからね。
なお、望遠カメラは最短撮影距離が長め。メインカメラならそれなりに被写体に寄れますが、同じ距離で望遠カメラに切り替えるとピントが合いません。
このため、いわゆるテレマクロ的な使い方はできないのでご注意ください。
高画素モードの作例
Nothing Phone (3a)のメインカメラは5,000万画素での撮影も可能。
通常撮影では4つの画素を束ねて1,250万画素にすることで感度を上げています。
画素数が多いほうが高精細に撮影できるような気がしますが、果たしてどれほど違うのでしょうか?
リサイズしちゃってるのもありますが殆ど違いが分かりませんね?
ただ、高画素での撮影はトリミングで活かされます。同じ部分をトリミングした結果がこちら。
- 通常撮影
- 50MPモード
・・・と言いたいとこでしたが、殆ど違いを感じることができませんでした笑
ファイルサイズも大きくなってしまうので、よっぽど大きな紙にプリントするような場合以外には使わなくて良いでしょう。
ポートレートモードの作例
Nothing Phone (3a)にはポートレートモードもあります。
深度計測用カメラは非搭載なのでソフトウェア処理になりますが、被写体との切り分けも上手です。
被写体以外をバツっとボケさせてくれるので印象的な写真になりますね。
人物以外の被写体ではうまく認識してくれないことが多いですが、ボケモード的に使用することもできました。
インカメラの作例
Nothing Phone (3a)のインカメラの有効画素数は3,200万画素。
リアカメラと違ってピクセルビニングがないので、常にフル解像度(6,560×4,928)での撮影になります。
そのおかげもあってか、かなり綺麗に撮影できていました。
いわゆる美顔モードは「自然」「強調」の2種類。
顔の大きさや輪郭など細かな調節はできませんが、肌の質感がかなり変わっていました。
もちろんインカメラでもポートレート撮影が可能です。
リアカメラ同様に被写体以外をバツっとボケさせる処理ですね。
動画撮影の作例
Nothing Phone (3a)で動画撮影もしてみました。
比較用にNothing Phone (2a)で撮影した動画も続けて収録しています。
動画撮影も写真撮影と同じような雰囲気になりますが、なぜか夜間は旧モデルNothing Phone (2a)の方が上手に撮影できていました・・・。
このままでは寂しいので、今後のアップデートや調整に期待したいところです。
(追記)Google Pixel 9aとカメラ性能を比較
大人気ミドルレンジスマホGoogle Pixel 9aはカメラ性能の評判が高いです。
そこで、Nothing Phone (3a)とどれほど違いがあるのか簡単に比較してみたのでチェックしていきましょう。
メインカメラについては日中、夜間問わずにどちらも綺麗に撮影できていました。
Nothing Phone (3a)の方が鮮やかでスマホカメラらしい雰囲気になりますね。
超広角カメラも、日中は僅かにPixel 9aの方が解像感が高い気がしますが殆ど変わりません。
ただ夜間撮影ではPixel 9aの方が明るくパリッと撮影できるので綺麗でした。
カメラだけではなく動作性能など総合的に考えるとGoogle Pixel 9aの方が確かに優秀ですが、その分2万円ほど高価。
このため、いわゆる普段使い中心であればNothing Phone (3a)でも十分満足できるんじゃないかなーと思います。
サイズ感が結構違うので、2つで迷っているなら実機を触ってみるのもおすすめです。

Nothing Phone (3a)を実機レビュー
ここからはNothing Phone (3a)の動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外のところを実機レビューしていきます。
引き続きおサイフケータイ対応!
旧モデルNothing Phone (2a)におサイフケータイが搭載されたのは非常に嬉しいサプライズでしたが、引き続きPhone (3a)にもしっかり搭載しております。
FeliCaポートの場所は本体上部。反応も良好です。
旧モデル同様に決済時にはGlyphが光り、可愛いサウンドが流れますよ。
Nothing Phone (3a)はおサイフケータイ対応。音が可愛いんだなー😻 pic.twitter.com/2bJW4gjfha
— ちびめがねアンテナ (@chibimegane_lm) May 9, 2025
FeliCaに対応しているのは日本とアジアのごく一部の国のみ。まして、おサイフケータイなんて日本国内のみの規格。
にも関わらず、対応してくれたのは、Nothingにとって日本が重要なマーケットと判断しているからだと思います。
おまけにPhone (3a)は楽天モバイルからも発売され、着実に販路も広がっている状況。
日本でスマホを売りたければキャリアとの連携が必須ですからね。
今後もNothingの動きに期待していきましょう!
Android 15ベースのNothing OS 3.1搭載
Nothing Phone (3a)に搭載されているOSはAndroid 15をカスタマイズしたNothig OS 3.1。
基本的にピュアAndroidに近い使い心地。
ネットワーク関連・Bluetooth設定へのアクセスは独自要素があって使いやすいのですが、相変わらず起動中アプリの一括消去は端っこでした。
使い勝手はシンプルですが、Nothingのスマホといえばデザインが大きくカスタマイズされているのが特徴。オシャレなんですよねぇ。
ドット調のアイコンがめちゃくちゃ可愛いのはもちろん、オリジナルウィジェットも増えていますよ。
壁紙はもちろん、アイコンパック・アイコンサイズなどのカスタマイズ要素も豊富。
自分だけのNothing Phone (3a)にできちゃいます。
なお以前は日本語のドット表示には対応していませんでしたが、現在はテスト機能として「NDotフォント」が使えるようになっています。
なお、公式サイトによるとNothing Phone (3a)のサポート期間は以下のとおりでした。
- OSアップデート:3年間
- Androidセキュリティアップデート:6年間
めちゃくちゃ便利なEssential Space
Nothing Phone (3a)の大きな特徴の1つが「Essential Space」。
公式サイトを見てもピンとこない機能だったんですが、実際に使ってみるとめちゃくちゃ便利かも!と思えました。
超簡単に言えば「スクリーンショット」なんですが、それだけではなく、AIが自動的に内容を要約してくれたり、ToDoを作成してくれたりします。すごくないですか?
Essential Keyを1回押しでキャプチャを保存、長押しでキャプチャ+ボイスメモを保存、2回押しでEssential Spaceが開きますよ。
これを使いこなせれば、本当に「第2の記憶」として機能するような気がします。
しかもEssential Spaceは今後さらに進化して、以下の機能が追加される予定とのこと。
- Camera Capture
- Smart Collections
- Focused Search
- Flip to Record
早くフル機能を使いたいなーって思います。
ただ、今後有料化の噂もあるのがちょっと気になるところです・・・。
Chat GPTがOSレベルで統合
Nothing OS 2.5.5からNothing OSにChat GPTを統合。
NothingウィジェットにChatGPTがあり、音声・テキスト・画像へのショートカットを配置可能。選択したテキストや、スクショから会話を開始することもできます。
Nothing製品のワイヤレスイヤホン「Nothing ear」等には、長押しでの音声アシスタントに「ChatGPT」をアサインすることも可能です。
まだ使いこなせている人は少ないかもしれませんが、生成系AIは今後さらに広がりを見せると思うのでOSレベルに統合されているのはNothing製品の優れたメリットになると思います。
なお、ChatGPTの機能を使用するには公式アプリのインストールが前提なのでご注意ください。アカウント作成(ログイン)も必須です。
この他、Googleの標準AI機能「Gemini/Gemini Live」や「かこって検索」も、もちろん使えますよ。
デュアルアプリ/マルチユーザー対応
Nothing Phone (3a)にはGlyphインターフェイスやEssential Spaceなどの超特別な機能に加えて、最低限の便利機能もしっかり搭載しております。
例えば画面分割機能・フローティングウィンドウ(ポップアップ表示)には対応。
また、デュアルアプリ(クローンアプリ)やAndroid標準の複数ユーザー機能も使用可能です。
推奨アプリの表示はあるものの、その他のアプリでもクローンを作成することが可能。
例えばLINEアプリが2つ作れるので、1台のスマホでアカウントを2つ使い分けることができちゃいます。
デュアルスピーカーでステレオサウンド
Nothing Phone (3a)には上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しめます。
- 上部スピーカー
- 下部スピーカー
肝心の音質はまずまずと言ったところ。
どうしても低音域が減衰してしまって中高音域中心のサウンドになってしまします。
とは言え、モノラルサウンドとは雲泥の差。音の広がりと臨場感が全然違うんですよ。
よほど音質に拘る人でなければ、音楽でも動画でも十分楽しめると思います。
LDAC・aptX Adaptive・LHDCに対応
残念ながらNothing Phone (3a)にはイヤホンジャックが搭載されていないので、ワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応しているのは以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:◯
- LDAC:○
- LHDC:◯
LDACはもちろんaptX AdaptiveやLHDCにもしっかり対応。
主要コーデックにフル対応できるのが Snapdragon搭載スマホのメリットですね。
高音質コーデックに対応しているので、無線でもハイレゾ相当の音質が楽しめます。
ただしAmazon Musicのストリーミング再生では「48kHz/24bit」の、いわゆる「JEITA定義のハイレゾ」が表示されていました。
おそらくSRCによるダウンサンプリングが原因だと思いますが、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」には非対応。
どちらにしてもハイレゾであることに違いはないものの、ちょっと寂しいのは事実。
Amazon Musicアプリの表示がどこまで正確なのかは分かりませんが、音質に拘りがある人は音源をダウンロードした方が良いでしょう。
お気に入りのワイヤレスイヤホンを使えますが、個人的には同じNothing製のワイヤレスイヤホンを使いたいところ。
OSレベルでコンパニオンアプリとの連携もできるので、他社製のワイヤレスイヤホンよりも親和性が高いのでおすすめです。
生体認証は指紋認証&顔認証
Nothing Phone (3a)の指紋認証センサーは画面内に搭載。
反応は良好で、軽く触るだけでロック解除できました。
画面が大きいので少々位置が下に寄り過ぎな気もしますが、使っていくうちに慣れるでしょう。
顔認証はインカメラによる簡易的なものですが反応は良好。
iPhoneのようにロック画面に留まることもできますし、設定でロック画面を飛ばすことも可能です。
4キャリアに対応したBand構成
Nothing Phone (3a)は国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ◯ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 28 (プラチナバンド)○ Band 18(パートナー回線)○ |
楽天モバイルからも発売されているので楽天回線にももちろん対応。
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですね。
また、少しずつ広がってきた5G通信(Sub-6)にも対応していますが、ドコモの「n79」には非対応なのでご注意ください。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもNothing Phone (3a)なら対応できちゃいます。
eSIMに対応してる
Nothing Phone (3a)はeSIMにも対応しています。
eSIMに対応した通信キャリアも少しずつ増えてきました。
eSIMは慣れたら手続きがめちゃくちゃ楽なので、この機会にチャレンジしても良いかもしれません。
僕はいくつかeSIMを使ってきましたが、楽天モバイルのeSIMは手続きが分かりやすいので初心者におすすめ。IIJmioのeSIMも手続きが早いのでお気に入りです。
なお、eSIMを有効にすると物理SIMの片方が使えなくなります。
- 物理SIM + 物理SIM
- 物理SIM + eSIM
いずれかになるのでご注意ください。
Nothing Phone (3a)のスペック・仕様
Nothing Phone (3a)の主要スペックは以下のとおり。参考に旧モデルPhone (2a)の情報も掲載しています。
製品名 | Nothing Phone (2a) | Nothing Phone (3a) |
価格 | 49,800円~ | 54,800円~ |
カラー | ブラック ミルク | ブラック ホワイト ブルー(楽天モバイル) |
サイズ | 161.74mm 76.32mm 8.55mm | 163.52mm 77.50mm 8.35mm |
重さ | 190g | 201g |
ディスプレイ | 約6.7インチ AMOLED 1084×2412 394ppi 最大輝度 1,300nits 10bit Corning® Gorilla Glass 5 | 6.77インチ AMOLED 1080×2392 387ppi 通常輝度 800ニト 屋外輝度 1,300ニト ピーク輝度 3,000ニト 10bit パンダガラス |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大120Hz |
タッチサンプリングレート | 240Hz | 1,000Hz |
OS | Nothing OS 2.5 Android 14 | Nothing OS 3.1 Android 15 |
SoC | MediaTek Dimensity 7200 Pro | Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3 |
RAM | 8GB/12GB | 8GB/12GB |
ROM | 128/256GB | 128/256GB |
外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 f1.88 1/1.56 OIS&EIS | 5,000万画素 f1.88 1/1.57 OIS&EIS |
リアカメラ(超広角) | 5,000万画素 f2.2 1/2.76 114° | 800万画素 f2.2 1/1.4 120° |
リアカメラ(望遠) | ー | 5,000万画素 f2.0 1/2.75 光学2倍 |
インカメラ | 3,200万画素 f2.2 1/2.74 | 3,200万画素 f2.2 1/3.44 |
ビデオ(リアカメラ) | 4K@30fps 1080p@30fps,60fps | 4K@30fps 1080p@30fps,60fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080p@30fps,60fps | 1080p@30fps,60fps |
バッテリー | 5,000mAh | 5,000mAh |
ポート | USB Type-C 45W急速充電 | USB Type-C 50W急速充電 7.5W逆充電 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM eSIM | nano SIM eSIM |
2回線同時待ち受け | 可 | 可 |
対応Band | 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28,41,42 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19 2G GSM : 850/900 | 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28,41,42 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax | Wi-Fi 6E |
Bluetooth | Ver5.3 | Ver5.4 |
位置情報 | GPS GLONASS BDS Galileo QZSS | GPS GLONASS BDS Galileo QZSS |
イヤホンジャック | なし | なし |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
FMラジオ | なし | なし |
防塵防水 | IP54 | IP64 |
NFC | あり | あり |
FeliCa | 対応 | 対応 |
公式サイト>>スペック
なお防塵防水はIP64等級。防塵性能は高いですが、防水性能は生活防水に毛が生えた程度なのでご注意ください。
ただNothingによる検証だとは耐久性能がかなり高いようなので、簡単に壊れてしまうことはないと思います。
過酷な環境で使用しなければ問題ないでしょう。
まとめ:Nothing Phone (3a)のメリット・デメリット・評価
Nothing Phone (3a)を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
Nothing Phone (3a)を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・おサイフケータイ対応 ・実用的なGlyph ・便利なEssential Key ・困らない動作性能 ・望遠カメラ搭載 ・バッテリー持ち向上 ・50W急速充電 ・指紋認証・顔認証 ・ステレオスピーカー ・eSIM対応 | ・ちょい値上げ ・サイズが大きい ・重いゲームは厳しい ・ワイヤレス充電なし ・イヤホンジャックなし ・SDカード非対応 ・IP64止まり ・付属品フィルムのみ |
評価
総合評価:(4.5点/5点満点)
デザイン | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
動作性能 | ★★★★☆ |
ゲーム性能 | ★★★☆☆ |
バッテリー性能 | ★★★★☆ |
カメラ性能 | ★★★★☆ |
機能・付加価値 | ★★★★☆ |
旧モデルNothing Phone (2a)はコスパの高い1台でしたが、Nothing Phone (3a)はさらに使いやすさがアップしていました。
動作性能の向上は微増ながらも、望遠カメラの追加によるカメラ性能の進化。
バッテリー持ちも良くなり、eSIMにも対応。さらに新たに搭載されたEssential Spaceも普段使いで活躍してくれるでしょう。
価格はちょっぴり値上がりしましたが、それをデメリットに感じさせない正統進化モデルと言うべき仕上がりです。
個性的なデザインに注目されがちですが、旧モデルから引き続き「おサイフケータイ」にも対応しており、多くの人のニーズに答えることができる万能スマホだと思います。
【スマートフォン検証方法】
当ブログでレビューしている全てのスマートフォンは実際に私が使用しています。デザイン・ディスプレイ性能・動作性能・バッテリー性能・カメラ性能などを標準的なベンチマークアプリによるテストに加えて私の体験によって定量的・定性的に評価しています。また、一部のテストでは同程度の価格・性能のスマートフォンと比較することで評価をより明確にしています。私は全ての商品レビューを当ブログのレビューガイドラインに基づいて実施しています。
Nothing Phone (3a)はIIJmioが最安値!3万円台!
Nothing Phone (3a)はオープンマーケットモデル(SIMフリーモデル)なので格安SIMでも購入可能です。
IIJmioでの販売価格
Nothing Phone (3a)を取り扱っている主な格安SIMと販売価格は以下のとおり。「最安価格」はMNPやオプション加入等の条件を適用した場合の価格になります。
販売サイト | 通常価格 | 最安価格 |
公式サイト | 54,800円 | 54,800円 |
楽天モバイル | 56,900円 | 実質36,900円 |
IIjmio | 54,800円 | 36,800円 |
他社からのMNP価格にはなりますが、IIJmioが最安値で脅威の36,800円。
発売開始直後からこの割引はやばいです!もう迷っているなら買っちゃってOK!
ちなみに楽天モバイルも安いですが、楽天ポイントの還元による実質価格になります。
IIJmio>>Nothing Phone (3a)
IIJmioの料金プラン
IIJmioの料金プランは1ヶ月に使える高速データ通信量(ギガ)によって月額基本料が異なります。なお月額基本料は全て税込みです。
音声 | データ+SMS | データ | eSIM | |
2GB | 850円 | 820円 | 740円 | 440円 |
5GB | 990円 | 970円 | 900円 | 660円 |
10GB | 1,500円 | 1,470円 | 1,400円 | 1,100円 |
15GB | 1,800円 | 1,780円 | 1,730円 | 1,430円 |
20GB | 2,000円 | 1,980円 | 1,950円 | 1,650円 |
30GB | 2,700円 | 2,680円 | 2,640円 | 2,340円 |
40GB | 3,300円 | 3,280円 | 3,240円 | 2,940円 |
50GB | 3,900円 | 3,880円 | 3,840円 | 3,540円 |
使える回線はドコモとauの2種類(データ・eSIMはドコモのみ)。
2GB・5GBの低容量プランが安いところが特徴で、毎月ギガをそんなに使わないライトユーザーさんに優しい月額基本料に設定されております。
また、IIJmioは他社に先駆けてeSIMに対応しました。データ通信専用にはなりますが、サブ回線としてスマホに登録しておくのにピッタリです。
IIJmioの特徴
IIJmioの特徴は以下のとおりです。
- 3種類の通話定額オプション
- データ繰り越し・データシェアに対応
- 通信速度の切り替えができる
- 会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
1つずつ紹介していきます。
3種類の通話定額オプション
IIJmioの通話料は11円/30秒。専用アプリを使うことなく一般的な通話料の半額。
さらに音声通話をよく利用する人向けに3つの通話定額オプションが用意されているので安心です。
オプション名 | 月額料金(税込) | 内容 |
通話定額5分+ | 500円 | 5分以内の国内通話無料 |
通話定額10分+ | 700円 | 10分以内の国内通話無料 |
かけ放題+ | 1,400円 | 通話時間制限なく国内通話無料 |
ただし、通話定額オプションは専用通話アプリ「みおふぉんダイアル」からの発信に限られるのでご注意下さい。
データ繰り越し・データシェアに対応
IIJmioは「データ繰り越し」に対応しているので、当月のデータ通信量の残量を、翌月まで繰り越し可能。
毎月使うギガの量がバラバラであっても無駄なく使えるので安心です。
また、データシェア・データプレゼントにも対応。
同一アカウント内で契約している回線のデータ量をシェアして使えます。
家族間でのデータシェアはもちろん、自分だけで複数回線を使い分けるのにも適していますね。
通信速度の切り替えができる
毎月使えるギガの量は限られているので、できれば無駄に使いたくはないですよね?
そもそも、スマホの用途がメールやLINE中心の人は、高速データ通信は必須ではありません。
そういう場合に便利なのが、IIJmioの「速度切替」です。
会員専用サイトからワンタップで低速通信モードに切り替え可能。
低速通信モードにすると速度が最大300kbpsに制限される代わりに、ギガの消費が0になります。
しかもIIJmioは「バースト転送」に対応しており、通信開始直後だけ高速通信を利用するので、意外と快適に使えるんです。
例えばWEBページの読み込みに時間がかかって困る!と言ったことが少なくなります。
会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
IIJmioでは新規加入時にスマホを安く購入できるのはもちろん、加入後でも端末を購入できます。
しかもスマホに限らず、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなんかも会員限定価格で購入できるので、個人的にめちゃくちゃ嬉しいポイントです。
加入前も加入後も端末を安く購入できるのはIIJmioのメリットの1つです。
公式サイト>>IIJmio
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