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お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
OneOdio Focus A6をご提供頂きました。
2025年7月に発売されたOneOdio製のワイヤレスヘッドホンです。
OneOdio(ワンオーディオ)は、2015年に中国・深圳で設立された新進気鋭のオーディオブランドです。運営会社は「一兆数码科技(深圳)有限公司」で、主にヘッドホンやイヤホンなどのオーディオ機器を製造・販売しています。
DJ向け、モニター用、ハイレゾ対応など幅広いラインナップを持ち、コストパフォーマンスの高さと音質の良さが特徴。特に「価格以上の音質」と評価されており、プロのスタジオでも使えるフラットな音質設計や、低反発素材を使ったイヤーパッドなど装着感にも配慮した製品づくりがなされています。
また、有線・無線両対応モデルやBluetooth、3.5mm、6.35mm端子など多彩な接続方法を備えており、スマートフォンやパソコン、オーディオインターフェースなどさまざまな機器と組み合わせて使うことができます。
OneOdio製品はコスパの高さが特徴。果たして最新モデルの実力はどれほどのものなのか?
本記事でOneOdio Focus A6を実際に使ってみた様子を実機レビューしていきます。
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メリット | デメリット |
・音質良好 ・LDAC対応 ・無線・有線ハイレゾ ・長持ちバッテリー ・マルチポイント対応 ・専用アプリあり ・イコライザーあり ・ゲームモードあり | ・ノイキャンはぼちぼち ・専用ケースなし ・防水性能なし ・操作カスタマイズ非対応 ・AUX非対応 |
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OneOdio Focus A6のデザイン・サイズ感・付属品
まずはOneOdio Focus A6の外観・付属品を見ていきましょう。
デザイン
OneOdio Focus A6は「ミッドナイトブラック」「アイボリーホワイト」の2色展開。
このうち今回ご提供いただいたのはアイボリーホワイトです。
ヘッドホンと言えばブラックの印象が強いんですが、ホワイトも良い感じですね。
デザイン自体はオーソドックスで、全体的にマットな樹脂製。ハウジング・シェル部分だけはシルバーです。素材はアルミ製。
右耳下部に操作用の物理ボタンを搭載。USB Type-Cポート・通話用マイクも並んでいます。
左耳には特に何もありません。1つあるのはノイキャン用のマイク。
裏側はこんな感じです。
イヤーパッドはプロテインレザー(人口皮革)。触り心地はしっとりしていて悪くはありません。
イヤーパッドって直接肌に触れる部分なので質感が重要。低反発ではないもののそこそこしっかりしています。
ヘッドバンド裏側も同じ素材が使われているようですが、こっちは薄めで少々ペコペコ。
サイズ
OneOdio Focus A6のサイズは公表されていませんが、ヘッドバンドの幅は実測で24mm。
軽量スチール製のヘッドバンドはスライダーによりサイズ調整可能。サイズが合わなくて困る人はいないでしょう。
スライダーの動きはボチボチかな。普通です。
ヘッドバンドは折りたたみできませんが、イヤーカップは折り畳めるのでコンパクトに持ち運ぶこともできます。
重さは実測で244g。持ち歩きで苦になることはないでしょう。
付属品
OneOdio Focus A6の付属品は以下のとおりです。
- マニュアル
- USB Type-Cケーブル
付属のUSB Type-Cケーブルは充電はもちろん、有線接続用のケーブルとしても使用可能です。
残念ながら持ち運び用のケースは付いていませんでした。巾着袋でもあれば嬉しかったんですけどね。
OneOdio Focus A6の音質をレビュー
ここからはOneOdio Focus A6の音質を紹介していきます。
ヘッドホンにしろイヤホンにしろ最も重要なのは当然音質。いくら優れた機能が搭載されていたとしても音質が悪ければ本末転倒です。
なお音質は簡単に数値化できる性能ではないので、あくまで僕自身の感覚・感想です。
また、接続するデバイスによっても音質は変わります。
特にAndroidスマホには「Dolby Atmos」や「Dirac」のような音響技術が標準搭載されているものも多く、常にイコライザーが働いているような状態なのでご注意ください。
LDACに対応
OneOdio Focus A6の大きな特徴はBluetoothコーデックとしてLDACに対応していること。
接続端末もLDACに対応していれば、24bit/96KHzの純然たるハイレゾワイヤレスでの音楽再生が可能です。
再生時の劣化を極力抑え、CDを超える高音質な音楽を楽しむことができちゃいますよ。
バランス良く高い解像感が魅力
EarFun Wave Proの音質はシンプルに良いです。
メリハリの効いた解像感の高さが印象的で楽器の音色やボーカルの生々しさを感じることができました。
音の余韻が長く感じるのも高い解像感ならではと言ったところ。
音の傾向的にはバランスタイプです。
バランスが良いと言うと面白みがない音に感じてしまうかもしれませんが、決してそうではありません。
ドンシャリサウンドで音質を誤魔化されているのではなく、全音域に渡って良質。
力強い低音に、伸びやかな高音。メインとなるボーカル・ギター・ピアノなどの中音域もクリアで非常に聞きやすいです。中音域が少し前に出ている印象で特にボーカルがよく聞こえてきます。
高音域の刺さりやシャリつきも殆ど感じられません。
定位感が良好で、音色が混ざらず、どこでどんな音が鳴っているかが分かりやすかったです。ただ音場はヘッドホンの割には控えめにも感じました。
OneOdio Focus A6は音楽を聞くのが楽しくなるヘッドホンだと思います。
イコライザーで自分好みの音質にできる
OneOdio Focus A6のコンパニオンアプリにはイコライザーが搭載されおり、音質調整が可能です。
予め用意されている3種類のプリセットのほか、自分好みでカスタマイズすることもできます。
- ポップ・モード
- ベース・モード
- スーパー・ベース・モード
低音を強調するプリセットのみ。特にスーパー・ベース・モードは低音がめちゃくちゃ強くなって頭が震えちゃう感じがしましたよ。やりすぎ笑
通常は「ポップ・モード」で良いと思います。
この他、空間オーディオ的な機能として「映画効果音」も搭載していました。
音楽鑑賞ではそんなに違いがありませんでしたが、動画視聴で使うとサウンドステージの広がりを感じて面白かったですよ。
有線接続でもハイレゾに対応
OneOdio Focus A6はUSBケーブルで有線接続も可能。
もちろん有線接続でもハイレゾに対応します。
無線でも優先でも変わらない音質ですが、じっくり聴き込んだら有線の方が聞こえる音数が多く感じました。気のせいかな?
ちなみにOneOdio Focus A6はAUXケーブルでの接続はできないのでご注意ください。
iPhoneではLDACを活かせない
iPhoneユーザーでOneOdio Focus A6を使ってみたいと考えている人もいるかもしれませんが、残念ながらiPhoneはLDACに対応していないのでご注意ください。
ただ肝心の音質は悪くないです。
確かにAndroidに接続した場合よりも音の輪郭が多少ボヤけていますが、そもそもOneOdio Focus A6は良い音を出してくれるので、音質に拘りがある人は別にして、普段使い用ならそんなに気にならないでしょう。
なお、もちろんこれはiPhone限らず、デバイス自体が対応していなければLDAC接続にはなりません。
さらに、LDACに対応しているスマホであってもストリーミング再生では「48kHz/24bitハイレゾ(JEITA定義)」になってしまうことも多いです。
「96kHz/24bitハイレゾ(日本オーディオ協会定義)」に対応しているデバイスは限られているのでご注意ください。
ちなみにUSB Type-Cケーブルでの有線接続はiPhoneでもできましたよ。
OneOdio Focus A6のノイキャン性能をレビュー
続いて、もはやワイヤレスイヤホンでは必須機能になっているアクティブノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能をチェックしていきます。
ノイキャンって安価なイヤホンでも普通に対応するようになりましたよね。
OneOdio Focus A6の実力を見ていきましょう。
ノイキャン性能はそこそこ
OneOdio Focus A6のノイキャン効果はそこそこ強力。
ノイキャンを有効にすると分かりやすくエアコンや換気扇の音がスッと消えました。
一般的なANCと同じようにカットしてくれる雑音は低音域が中心になります。
ちなみにこれまで使ってきたワイヤレスイヤホンの中でノイキャン性能が最強なのは「AirPods Pro(第2世代)」「WF-1000XM5」です。
イヤホンと比べるのも変な話かもしれませんが、この2つと比較してノイキャン効果を数値で表すとしたらこんな感じ。
低音域 | 中音域 | 高音域 | |
Focus A6 | 7 | 7 | 7 |
AirPods Pro(第2世代) | 10 | 8 | 7 |
WF-1000XM5 | 9 | 8.5 | 8.5 |
さすがにハイエンドモデルには敵いませんが、普段使いであれば十分かもしれませんね。
もう少しノイキャンの効果が高い方が好きな人は「EarFun Tune Pro」がおすすめです。

ちなみにコンパニオンアプリから風切音を抑えるモードもあるんですが、僕には違いが分かりませんでした。
外音取込モードはイマイチ
OneOdio Focus A6には外部音取り込みモードも搭載されています。
効果はまずまずといったところ。
ノーマルモード(ただイヤホンを装着しているだけの状態)に比べると車内アナウンスなどの人の声が聞き取りやすくはなりますが、それほど大きな違いを感じることはできませんでした。
AirPods Proのようなイヤホンをしていないような感覚には程遠く、自分の声もこもってしまいます。
ただ、ワークアウト中には外部音取り込みモードを有効にするのがおすすめです。
特に夜間のウォーキングやランニングでは周囲の音が聞こえづらいと危険なので、効果が低いとは言っても、自転車や車の走行音が聞こえやすいに越したことはありませんからね。
通話時のノイキャン性能も高い
ヘッドフォンを装着しながら会議等で音声通話をする人も多いと思いますが、OneOdio Focus A6には通話時のノイズキャンセル機能もあります。
この効果も良い感じでした。
スピーカーから雑踏音をそこそこ大きなボリュームで流しながらマイクで収録した結果がこちら。
背景で鳴っている雑音が小さいですよね?
音質も悪いわけではないので、これなら外出中の音声通話はもちろん、仕事のミーティングやオンライン授業でも活躍できると思います。
OneOdio Focus A6を実機レビュー
ここからは音質・ノイキャン以外の部分でOneOdio Focus A6を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
ペアリングは探してタップするだけ
OneOdio Focus A6のペアリングは超簡単。購入後、電源を入れるとペアリングモードになります。
あとは接続したいスマホやタブレット等のBluetooth設定で「OneOdio Focus A6」を見つけてタップすればペアリング完了です。
なおOneOdio Focus A6が対応しているLDACは接続が不安定になりやすい特性を持ったBluetoothコーデックです。
このため、あまりにも接続が不安定になる場合には、コンパニオンアプリからLDACを無効にしても良いかもしれません。
どんなに良い音でも接続が不安定でまともに使えないなら本末転倒ですからね・・・。
マルチポイント(デュアルデバイス接続)に対応
OneOdio Focus A6は複数の端末と接続できるマルチペアリングはもちろん、デバイス間の切り替えが簡単なマルチポイントにも対応していました。
通常複数のデバイスとの接続を切り替えるには、接続中のデバイスとのペアリングを解除しなければ別のデバイスに接続できません。
マルチポイント接続に対応していれば、切り替え操作不要で音が流れているデバイスに勝手に接続してくれます。
例えばAndroidで音楽を聴いている時にiPhoneにLINEの音声着信があった場合、Androidの音楽再生が停止され、そのまま音声通話することができました。逆でもOKです。
2台目以降のデバイスと接続する場合には、電源ボタンの長押しでペアリングモードになりますよ。
なお、LDACを有効にしているとマルチポイントが使えないのでご注意ください。
ただ、OneOdio Focus A6のマルチポイントは、2台のデバイスの切り替えがうまくいかないことが多かったです。
今後のアップデートで改善される可能性もありますが、マルチポイントへの対応が購入の条件の人は、別のヘッドホンを購入したほうが良いと思います。
最大75時間の連続再生が可能なバッテリー持ち
スペックによるとOneOdio Focus A6oの連続再生時間は以下のとおり。
- ANC ON:40時間
- ANC OFF:75時間
ノイキャンOFFとは言え、1度の充電で75時間も使えるなんて凄すぎます。
本当にこんなにバッテリー持ちが良いのか実際に検証してみました。
- ANC ON
- LDAC接続
- 音量 約30%
自分が普段使っている設定で音楽再生を6時間してみたところ、約10%バッテリーを消耗しました。
このペースだと60時間ほど連続再生が可能なのでスペック以上に長持ち。
1日2時間使っても約1ヶ月間も充電せずに使えちゃいますからね。すごすぎ・・・。
OneOdio Focus A6のバッテリー持ちは超優秀です。
ちなみにフル充電までにかかる時間は1.5時間とのこと。
この他、10分の充電で10時間使える急速充電にも対応しているそうです。
各種設定はコンパニオンアプリで
OneOdio Focus A6にはコンパニオンアプリ「OneOdio」があります。
ここまでのレビューでもいくつか紹介していますが、以下の通り様々な設定ができるので非常に便利。
- LDAC切り替え
- イコライザー
- ゲームモード切り替え
- 空間オーディオ
- 使用時間設定
- 最高音量設定
- 自動電源オフ
- 音声ガイダンス設定
- イヤホンを探す
- ファームウェアアップデート
スマホとペアリングができていれば、自動認識してくれるので接続も簡単です。
ゲームモード(低遅延モード)搭載
ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンはBluetoothで音声データを伝送する使用上、どうしても遅延は発生してしまいます。
特にOneOdio Focus A6は遅延が起こりやすいLDACを採用しているので不安な部分です。
実際に試してみたところ、動画視聴については大きな遅延(音ズレ)を感じることはありませんでした。
ただし、ゲームはやっぱり厳しいめ。攻撃ボタンのタップから効果音がするまで、はっきり実感できるくらいのタイムラグが発生していました。
こんな時に使いたいのがゲーミングモード(低遅延モード)。
遅延を抑えてくれるので、ゲーミングモードを有効にすると、確かにタイムラグが殆ど感じられなくなりました。
僕は多少の遅延があっても無理矢理プレイしちゃいますが、シビアな操作が求められる音ゲーなどには使えないのでご注意ください。
なお、↑画像のとおり、LDACを有効にしているとゲーミングモードが使えないのでご注意ください。
装着感は良好
OneOdio Focus A6の装着感は良好。イヤーパッド質感が柔らかく不快な感じはしませんでした。
カラーがホワイトなのに加えて普段ワイヤレスイヤホンばかり使っているので、見た目のインパクトは凄いですけど笑
僕はギュッと密着するように装着するのが好きなんですが、タイトにし過ぎると頭が痛くなることもあると思うので、サイズ調節には注意。
特にOneOdio Focus A6はノイキャンもあるので、閉塞感が強くなる可能性もあります。
自分にフィットしたサイズで長時間使っても疲れないように工夫しましょう。
OneOdio Focus A6のスペック・仕様
OneOdio Focus A6のスペックは以下のとおりです。
重さ | 240g |
再生時間 | ANC ON :最大40時間 ANC OFF:最大75時間 |
アクティブノイズキャンセリング | あり |
外音取り込みモード | あり |
コンパニオンアプリ | あり |
イコライザー | あり |
空間オーディオ | あり |
低遅延モード | あり |
マルチポイント接続 | あり |
着脱検知機能 | なし |
バッテリー容量 | 500mAh |
充電時間 | 1.5時間 |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
Bluetooth Ver. | 6.0 |
通信距離 | 10m |
防塵防水 | なし |
チップ(SoC) | 不明 |
対応コーデック | SBC,AAC,LDAC |
対応プロファイル | HFP/A2DP/AVRCP/BLE/SPP |
ドライバーサイズ | 40mm |
ドライバー感度 | 不明 |
周波数応答 | 20Hz-40kHz |
インピーダンス | 不明 |
まとめ:OneOdio Focus A6のメリット・デメリット・評価
OneOdio Focus A6を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
OneOdio Focus A6を買うべきメリットと、購入前にチェックしておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・音質良好 ・LDAC対応 ・無線・有線ハイレゾ ・長持ちバッテリー ・マルチポイント対応 ・専用アプリあり ・イコライザーあり ・ゲームモードあり | ・ノイキャンはぼちぼち ・専用ケースなし ・防水性能なし ・操作カスタマイズ非対応 ・AUX非対応 |
評価
評価:(4点/5点満点)
OneOdio Focus A6は約1万円で欲しい機能が揃った万能ヘッドホンです。
何よりLDAC対応で音質が優等生。いつでも気軽に良い音が楽しめます。
これまでイヤホンしか使ってこなかった人なら、特に大型ドライバーによる迫力あるサウンドに驚いちゃうかもしれません。
ノイキャン性能はそこそこですが、なるべく安く多機能なヘッドホンが欲しい人におすすめできる1台です。