Google Pixel 11とPixel 10の違いを実機で比較!型落ちは今買いか徹底解説
Google Pixel 11を購入して、発売から使ってきたPixel 10と並べて使い比べてみました。
結論から言うと、見た目や普段使いの動作はほぼそのままで、電池持ちとカメラがしっかり進化したモデルです。
- 電池持ちはPCMarkでPixel 10より2時間33分長持ち
- カメラは暗い部分の写りと、30倍ズーム・手ブレを抑える機能が進化
- ワイヤレス充電が最大15W→最大25Wに
一方で、重いゲームを最高設定で遊ぶと物足りないのはPixel 10と変わりません。ストレージは128GBが廃止されて、256GBからのスタートになりました。
本記事では、毎年Google Pixelを購入してレビューしてきた僕が、実機で計測したベンチマーク・バッテリー・カメラ作例をもとに、Pixel 11とPixel 10の違いを整理していきます。
Google Pixel 11の実機レビューはこちらで詳しくまとめています。
結論:Pixel 11は買い替えるべき?
実機で使い比べた結果から、買い替えるべき人・急がなくていい人を先にまとめておきます。
買い替える価値がある人
Pixel 10の電池持ちに不満がある人には、Google Pixel 11がおすすめです。
バッテリー容量はほぼ同じなのに、PCMarkのバッテリーテストでは15時間3分→17時間36分と、2時間33分も長持ちしました。
原神を1時間遊んだときの電池の減りも、21%から16%に抑えられています。
夜景や遠くのものをよく撮る人にもメリットがあります。暗い部分がつぶれにくくなり、ズームは最大30倍まで伸びて、高い倍率でも手ブレしにくくなりました。
ほかにも、128GBで容量が足りなくなってきた人や、ワイヤレス充電をよく使う人なら、買い替えを検討する価値はあると思います。
急いで買い替えなくてもいい人
Pixel 10を使っていて、普段使いに大きな不満がない人は、急いで買い替える必要はないと思います。
ディスプレイはサイズ・解像度・明るさまでPixel 10と同じで、並べて見ても差は感じませんでした。本体サイズもまったく同じです。
Webページの表示はGoogle Pixel 11の方がわずかに速かったものの、毎日使っていて違いを感じる場面はほとんどありませんでした。
ゲーム性能も、最高設定で快適に遊べるレベルではない点はPixel 10と変わりません。ゲームを理由に買い替えるのはおすすめしないです。
ドコモで買う>>Google Pixel 11
ahamoで買う>>Google Pixel 11
auで買う>>Google Pixel 11
ソフトバンクで買う>>Google Pixel 11
楽天モバイルで買う>>Google Pixel 11
Googleストアで買う>>Google Pixel 11
Pixel 11とPixel 10の違いをざっくり整理
Pixel 10とPixel 11の違いを整理すると、次の通りです。
進化しているポイント
- プロセッサーがTensor G5→Tensor G6に
- セキュリティチップがTitan M2→Titan M3に(量子耐性のあるセキュアブート)
- メインカメラのセンサーサイズが大型化(1/2インチ→1/1.56インチ)、感度56%向上
- 超解像ズームが最大20倍→最大30倍
- ワイヤレス充電(Pixelsnap)が最大15W→最大25W(Qi2→Qi2.2)
- OSがAndroid 16→Android 17
- 重量が204g→197gに軽量化(サイズは同一)
- カメラバーの厚さを40%削減した新デザイン
- マジック キャプチャー、カメラスタイル、クリエイター スイートなど新カメラ機能を追加
- カラーバリエーションが一部入れ替え(Indigo・Lemongrassが終了、Pistachio・Hibiscusが追加)
- 電池持ちが改善(PCMarkで15時間3分→17時間36分)
- 高倍率ズーム時に手ブレを抑える機能を追加
- 充電中の裏側の処理を止めて充電を速める「急速充電モード」を追加
大きく変わっていないポイント
-
- ディスプレイはどちらも6.3インチ Actua、1,080×2,424、422PPI、60〜120Hz
- 望遠カメラのスペックは10.8MP・5倍光学・ƒ/3.1で同一
- ウルトラワイドカメラは13MPで同一
- フロントカメラは10.5MPで同一
- バッテリー容量はほぼ同水準(4,970mAh→4,985mAh)※電池持ちは大きく改善
- OSアップデート提供期間は7年間で変わらず
Pixel 10とPixel 11のスペックを比較
主なスペックを表にまとめました。本比較表は日本版Google公式サイトのスペックページをもとに作成しています。
| 項目 | Pixel 10 | Pixel 11 |
| ディスプレイ | 6.3インチ Actua、1,080×2,424(422PPI) | 6.3インチ Actua、1,080×2,424(422PPI) |
| リフレッシュレート | 60〜120Hz | 60〜120Hz |
| プロセッサー | Google Tensor G5 | Google Tensor G6 |
| セキュリティチップ | Titan M2 | Titan M3 |
| RAM/ストレージ | 12GB/128GB・256GB | 12GB/256GB・512GB(Zoned UFS) |
| 広角カメラ | 48MP(1/2インチ、ƒ/1.70) | 48MP(1/1.56インチ、ƒ/1.70) |
| 超広角カメラ | 13MP(ƒ/2.2) | 13MP(ƒ/2.2) |
| 望遠カメラ | 10.8MP/5倍光学(ƒ/3.1) | 10.8MP/5倍光学(ƒ/3.1) |
| 超解像ズーム | 最大20倍 | 最大30倍 |
| フロントカメラ | 10.5MP | 10.5MP |
| バッテリー | 4,970mAh | 4,985mAh |
| ワイヤレス充電 | Qi2認証、最大15W | Qi2.2認証、最大25W |
| サイズ・重量 | 152.8×72×8.6mm、204g | 152.8×72×8.6mm、197g |
| OS | Android 16 | Android 17 |
| カラー | Indigo/Frost/Lemongrass/Obsidian | Frost/Pistachio/Hibiscus/Obsidian |
| 価格 | 128,900円〜(128GB) | 136,800円〜(256GB) |
サイズは152.8×72×8.6mmでPixel 10・Pixel 11ともに同一。
それでいて重量は204g→197gと7g軽くなっているのは、内部設計が見直されたということかなと思います。
プロセッサー・処理性能・ゲーム性能の違いの違い
Pixel 10とPixel 11の最大の違いは、搭載されているチップの世代です。
- Pixel 10:Google Tensor G5
- Pixel 11:Google Tensor G6
Google公式の発表によると、Tensor G6はCPU性能の向上でウェブブラウジングが25%高速化、アプリの起動速度が15%向上しているとのこと。
TPU(AI処理用の演算ユニット)の性能も50%高められ、オンデバイスAIタスクは最大3.5倍高速に処理しながら、消費エネルギーは最大3.5分の1に抑えられるとされています。
セキュリティ面でもTitan M2からTitan M3へアップデートされ、量子コンピューターによる将来的な攻撃を見据えた耐量子暗号のセキュアブートに対応しました。
参考までに、Pixel 10(Tensor G5)を実際に使ったときのAnTuTuスコアは、Ver.10で総合1,224,762点・GPU367,006点、Ver.11で総合1,413,152点でした。
旧モデルのTensor G4からは大きくスコアが伸びておらず、普段使いには全く困らないものの、動作性能自体は他社のミドルレンジスマホと同水準という印象です。
では、Google Pixel 11(Tensor G6)でどれくらい性能が伸びたのか、実機で計測した結果を見ていきましょう。
AnTuTuスコアは総合11.0%アップ
Google Pixel 11のAnTuTuベンチマークは、Ver.10.5.2で総合1,359,339点でした。
Pixel 10と同じVer.10.5.2同士で比べた結果がこちら。
| Ver.10.5.2 | Pixel 10 | Google Pixel 11 | 差 |
| 総合 | 1,224,762点 | 1,359,339点 | +134,577点(+11.0%) |
| CPU | 421,161点 | 449,265点 | +28,104点(+6.7%) |
| GPU | 367,006点 | 497,036点 | +130,030点(+35.4%) |
| MEM | 218,196点 | 198,439点 | −19,757点(−9.1%) |
| UX | 218,399点 | 214,599点 | −3,800点(−1.7%) |
総合スコアは約13万点(11.0%)アップ。伸びの大部分はGPUによるもので、GPUは35.4%アップ、CPUは6.7%アップでした。
Googleが「CPU性能を強化」とアピールしている割には、CPUスコアの伸びは控えめですね。
なお、Ver.11系はPixel 10が正式版前のVer.11.0.0-OB1、Google Pixel 11がVer.11.1.5とバージョンが違うため、比較はVer.10.5.2同士で行っています。
以下のページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますのでチェックしてください。
3DMarkでは負荷をかけ続けたときの安定性が向上
負荷をかけ続けたときの性能を測る「3DMark Wild Life Stress Test」でも比べてみました。
| 3DMark | Pixel 10 | Google Pixel 11 | 差 |
| 最高スコア | 11,575 | 11,888 | +313(+2.7%) |
| 最低スコア | 7,868 | 8,854 | +986(+12.5%) |
| 安定性 | 68% | 74.5% | +6.5ポイント |
| 温度 | 27℃→45℃ | 31℃→46℃ | 上昇幅18℃→15℃ |
| フレームレート | 33〜89FPS | 40〜89FPS | 最低値が7FPS向上 |
最高スコアはわずか2.7%アップ。AnTuTuではGPUが35.4%アップしていましたが、瞬間的なグラフィック性能はPixel 10とほぼ同じと言っていいと思います。
一方で、最低スコアは12.5%アップ、安定性は68%から74.5%に上がり、温度の上がり幅も18℃から15℃に抑えられていました。
つまりGoogle Pixel 11は、ピークの性能はほぼ据え置きのまま、負荷をかけ続けたときに性能が落ちにくくなったということです。
普段使いの動作はほぼ同じ
Yahoo! JAPANと楽天市場で、ページの表示速度・ページ遷移速度を比べてみました。左がGoogle Pixel 11、右がPixel 10です。
結果は、Google Pixel 11の方がわずかに早く表示が完了しました。
ただ、実際に毎日使ってみた感想としては、普段使いでPixel 10との大きな違いは感じませんでした。どちらもAnTuTuで100万点を超えているので、ネットサーフィンやSNSではどちらも快適そのものです。
「動作をもっと速くしたい」という理由で、Pixel 10から買い替える必要はないと思います。
ゲーム性能は最高設定だとミドルレンジ並み
原神と崩壊:スターレイルを、グラフィック設定「最高/FPS60」でそれぞれ15分ほどプレイして計測しました。
原神の平均fpsは、スメールで37.7、スネージナヤで39.2。ほとんどの時間は30〜40fps台で推移していました。
崩壊:スターレイルの平均fpsは23.4。30fpsを超える時間はほとんどなく、原神以上に厳しい結果です。
Pixel 10も、原神を最高設定で遊ぶと発熱でフレームレートが落ちていき、崩壊:スターレイルは上限30fps程度で推移していました。
計測方法が違うので単純には比べられませんが、どちらも最高設定で快適に遊べるレベルではないというのが正直なところです。
原神を15分プレイした直後の背面温度は41.2℃で、特にフレーム(側面)部分が熱く感じました。
AnTuTuを4回連続で回すと、総合スコアは187万点台→150万点台→167万点台→140万点台と、上下しながら下がっていきました。高い負荷がかかり続けると、大きく性能が落ちる場面があります。
デフォルト設定なら普通に遊べますが、実際に使ってみた感覚としては、ゲーム性能はPixel 10と同じくミドルレンジスマホくらい。ゲームを目的に買い替えるほどの差はありません。
一方で、ゲーム中の電池の減りはしっかり改善しています。詳しくはバッテリーの項目で紹介しますね。
カメラの違い
カメラはメインセンサーの大型化と、ズーム性能の向上が主な進化ポイントです。
メインカメラ(日中)
メインカメラはどちらも48MPですが、センサー(光を受け取る部品)がPixel 10の1/2インチからGoogle Pixel 11では1/1.56インチへと大きくなりました。
同じ日の同じタイミングで、2台で撮り比べてみました。
Google Pixel 11は全体が明るめで、木陰の暗い部分までしっかり持ち上げてくれていて、石畳の形がすみずみまで見やすく写っています。
Pixel 10は暗い部分がぐっと締まっていて、日なたと木陰の明暗がはっきりした、メリハリのある仕上がりでした。
逆光のシーンでは、Google Pixel 11は太陽が小さな白い光の点に収まっていて、まわりに色のにじみがほとんどありません。
Pixel 10は太陽のまわりがピンクっぽく色づき、葉の隙間に緑や赤紫の小さな色の点が散っていました。
Google Pixel 11は「明るさを整えて、見たままに近く写すカメラ」、Pixel 10は「メリハリと色の濃さで見栄えよく写すカメラ」という違いです。
ただ、パッと見て「Pixel 10より明らかにきれい」と感じるほどの差ではありませんでした。
見たままの雰囲気で残したい人はGoogle Pixel 11、色が濃くパッと映える写真が好きな人はPixel 10の方が好みに合うと思います。
メインカメラ(夜景)
Google公式によると、センサーが大きくなったことで光の感度が56%向上し、暗い場所でもきれいに撮れるとのこと。2台とも手持ち・夜景モードで撮り比べました。
夜の公園の大きな木は、Google Pixel 11の方が全体がひと回り明るく、葉の緑も鮮やか。
足元の芝生は刈られた跡まで見えます。Pixel 10も十分明るいのですが、葉の緑は落ち着いた色で、空もややグレー寄りでした。
明るい照明と暗い木が混ざったシーンでは、照明と番号はどちらも白飛びせずに読めます。
差が出たのは木の葉で、Pixel 10は木の中心がほぼ黒くつぶれているのに対し、Google Pixel 11は木全体の葉の形まで見えていました。
Google Pixel 11は「暗い部分まで明るく持ち上げて、色も鮮やかに見せる」タイプ、Pixel 10は「暗さを残して、夜らしく落ち着かせる」タイプです。
明るい部分の写りは同じくらいで、差が出るのは空や木の葉のような暗い部分。
公式が「暗い場所に強くなった」とアピールしているとおりの結果でした。
夜のお出かけや帰り道の風景を、手持ちでサッと明るく残したい人ほど違いを感じやすいと思います。
超広角カメラ
超広角カメラは13MPで、Pixel 10と同じものが引き継がれています。
日中の写りは、色味も画面の端の歪み方もほぼ同じでした。
夜景モードでも、木陰の暗い部分がGoogle Pixel 11の方が少し明るく残る場面があった程度です。
超広角の写りを理由にPixel 10から買い替える必要はありません。
望遠・超解像ズーム
望遠カメラ自体のスペック(10.8MP・5倍・ƒ/3.1)はPixel 10と同じです。
変わったのは、超解像ズームの倍率が最大20倍から最大30倍に伸びたことと、Pixel 10にはなかった手ブレを抑える機能が加わったことです。
5倍までは、望遠カメラのレンズで物理的に寄るズーム。
5倍より上は、画像を処理して粗さを抑えながら拡大するズーム(超解像ズーム)になります。
実際に2倍〜10倍で撮り比べてみると、2台ともほぼ同じ写りで差はわかりませんでした。
Pixel 10の時点で、この望遠カメラの完成度はかなり高かったんですよね。
差がはっきり出たのは20倍です。
1mくらい離れたカーテンに貼った小さなシールを、2台とも20倍で撮ってみました。Google Pixel 11は手ブレを抑える機能を有効にしています。
Google Pixel 11は、シールの「専用」の文字がそのまま読めて、自転車のマークの線もきれいに残っています。
一方Pixel 10は、「専用」の文字の形が崩れて、別の字のようになってしまいました。
実際に使ってみて一番感じたのは、高い倍率での撮りやすさです。
30倍まで寄ると構えているだけでも画面が揺れますが、手ブレを抑える機能を有効にすると画面が落ち着いて、狙った被写体を画面に収めやすくなりました。
なお、夜の最大倍率は2台とも文字の輪郭が少しガタつき、日中ほどきれいには撮れません。
普段よく使う2倍〜10倍あたりはPixel 10と変わらないので、遠くのものをよく撮る人ほど進化を感じやすい部分だと思います。
ほかの作例は、Google Pixel 11の実機レビューでたっぷり紹介しています。
新しいカメラ機能
Pixel 11ではカメラ機能自体にも追加があります。
約400フレームを解析してベストな瞬間を自動で切り出す「マジック キャプチャー」。
撮影時にフィルム調の質感を選べる「カメラスタイル」。
テレプロンプターなど動画制作を助ける「クリエイター スイート」が新たに搭載されています。
ファインダー内から直接使える「かこって検索」にも対応しました。
いずれもPixel 10にはない機能で、写真だけでなく動画・SNS用のコンテンツ制作を意識したアップデートという印象です。
デザインの違い
外観面では、カメラバーの厚さが前モデルから40%削減されているのが大きな変化です。
Made by Googleケースを装着すると出っ張りをほとんど感じさせないフラットなデザインになったとGoogleは説明しています。
ポケットへの収まりや、平らな場所に置いたときの安定感に影響しそうな部分です。
サイズ自体は152.8×72×8.6mmでPixel 10と変わりませんが、重量は204g→197gと7g軽量化されています。
実際に2台を並べてみると、カメラバーの薄さは見た目でも分かるくらい違いました。
カメラバーの出っ張りは、Pixel 10が実測で約3mm、Google Pixel 11が約2mm。地味ですが嬉しいポイントです。
どちらもカメラバーが横に長いので、机に置いたまま画面を触ってもガタつくことはありません。
ただ、飛び出していることには変わりないので、カバンの中で他のものと擦れないようにケースは付けておいたほうが安心です。
重さは実測でGoogle Pixel 11が198g、Pixel 10が202gでした。
軽くなったこと自体は良い変化ですが、2台を持ち比べても4gの違いは分かりませんでした。サイズもまったく同じなので、持ちやすさや片手での扱いやすさは変わりません。
また、カメラバーの中の見た目も変わっています。Google Pixel 11はフラッシュまで黒いガラスの中に収まっていて、カメラバー全体に一体感が出ました。
色も、同じFrostなのにGoogle Pixel 11の方が色が濃くなって落ち着いた印象です。
Pixel 10は明るく可愛らしい色合いでしたが、Google Pixel 11はグレーっぽさが加わって大人っぽい雰囲気。
パステルカラーは可愛すぎるかな……と感じていた人でも選びやすい色だと思います。
全体の形はほぼ同じなので、デザインの違いは「カメラバーがスッキリした」「色が落ち着いた」くらい。
見た目を理由に買い替えるほどの差ではありませんが、並べて比べると細かく手が入っているのが分かりますよ。
バッテリー・充電の違い
バッテリーは、今回いちばん差が出たポイントです。容量はほぼ同じなのに、電池持ちは大きく伸びていました。
電池持ちはPCMarkで2時間33分長持ち
バッテリー容量はPixel 10の4,970mAhに対し、Google Pixel 11は4,985mAh。増えたのはわずか15mAhで、容量としてはほぼ同じです。
そこで、PCMarkというベンチマークアプリで、バッテリーが100%から20%になるまでの時間を測りました。画面の明るさは50%固定、スムーズディスプレイONの同じ条件です。
- ON
- OFF
| 項目 | Pixel 10 | Google Pixel 11 |
| バッテリー容量 | 4,970mAh | 4,985mAh |
| PCMark(スムーズディスプレイON) | 15時間3分 | 17時間36分 |
容量はほぼ同じなのに、Google Pixel 11の方が2時間33分も長持ちしました。
容量が増えていない以上、この差は新しいチップ「Tensor G6」の省電力化によるものだと考えられます。
Pixel 10のときも1日は問題なく使えていましたが、Google Pixel 11はさらに余裕がある印象です。実際に普段使いしていても、途中で充電しなくても1日は十分持つと感じています。
これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので、参考にご覧ください。
ゲーム中と放置中の電池の減りが少なくなった
実際の使い方に近い4つのテストでも比べてみました。
| 使用時間 | Pixel 10 | Google Pixel 11 |
| 音楽再生 1時間 | 2% | 3% |
| 動画再生 1時間 | 7% | 6% |
| 原神 1時間 | 21% | 16% |
| 24時間放置 | 13% | 9% |
いちばん差が出たのは原神で、Pixel 10の21%から16%へと5%少なくなりました。Pixel 10ではゲームのような重い作業での電池の減りが気になっていたので、ちゃんと改善されています。
24時間放置も13%から9%へと4%少なくなりました。使っていない間の減りが少ないので、朝に充電したまま持ち出しても安心感があります。
一方で、音楽や動画のような軽い使い方では、Pixel 10と大きく変わりません。ゲームをよく遊ぶ人や、スマホを置いておく時間が長い人ほど、Google Pixel 11の電池持ちの良さを実感しやすいと思います。
有線充電の速さはほぼ同じ
有線充電は、バッテリー残量17%からフル充電まで、Pixel 10が約80分、Google Pixel 11が77分でした。速さはほぼ同じです。
30W以上のUSB-C PPS充電器を使った計測で、Google Pixel 11の充電開始直後のピークは約25.8Wでした。
いわゆる爆速充電ではありませんが、1時間ちょっとでフル充電できれば十分実用的だと思います。
なお、Google Pixel 11には「急速充電モード」が新しく搭載されました。Pixel 10にはなかった機能です。
ONにすると、アプリの更新などの裏側で動いている処理が一時的に止まり、そのぶん充電が速くなります。
通話やメッセージ、通知の受け取りはそのまま使えるので、急な連絡を見逃す心配はありません。
ワイヤレス充電は最大15W→25Wに
ワイヤレス充電は、Pixel 10の最大15W(Qi2認証)から、Google Pixel 11では最大25W(Qi2.2認証)にパワーアップしました。
どちらも磁石でピタッとくっつく「Google Pixelsnap」に対応しています。
25W対応のAnker製Qi2ワイヤレス充電器で試したところ、充電器側の表示で確認できたのは18Wでした。
最大の25Wまでは確認できませんでしたが、Pixel 10の最大15Wは上回っています。バッテリー残量17%から、130分(2時間10分)でフル充電が完了しました。
普段は有線で急いで充電して、寝る前や机の上ではワイヤレス充電器に置いておく。そんな使い分けをしている人には、じわじわ効いてくる進化だと思います。
ストレージ構成の違い
Pixel 10では128GB・256GBの2構成でしたが、Pixel 11では128GBが廃止され256GB・512GBの2構成に変わりました。
Google公式によると、512GBモデルには「Zoned UFS」というストレージが搭載されていて、より高速に動作するとのこと。
データの保存方法を工夫して読み書きを効率化する仕組みで、256GBモデルには搭載されていません。
僕が購入したのは256GBモデルなので、Zoned UFS非搭載モデルの結果になりますが、AnTuTuアプリでストレージ速度もPixel 10と比べてみました。
大きなファイルをまとめて読み込む速度は、Pixel 10の方が速い結果に。書き込みはほぼ同じでした。
その代わり、細かいデータを読み書きする速度は37〜47%アップ。
アプリの起動や普段の操作では、大きなファイルより細かいデータを大量に読み書きする場面の方が多いので、こちらが伸びているのは嬉しいポイントです。
さらに、AI関連のデータの読み込み速度(AI Read)は約2.2倍になっていました。
Pixel 10ではAI関連のスコアが前モデルから変わらず残念に思っていたので、今回はちゃんと伸びていてホッとしました。
容量についても、実際の使用状況を紹介しておきます。
検証のために「原神」と「崩壊:スターレイル」をインストールしたところ、この2本だけで90GBも使っていました。
写真や動画をほとんど保存していない状態でも、すでに153GBを使用しています。
Pixel 10の128GBモデルを使っていて容量が足りなくなってきた人には、256GBからスタートするGoogle Pixel 11は買い替えのきっかけになると思います。
重いゲームを複数遊ぶ人や、写真・動画をたくさん撮る人は、512GBモデルを選んだ方が安心かもしれませんね。
ストレージ構成の詳しい違いや、Pro/Pro XLとの比較は以下の記事で詳しく整理しています。
その他の違い
スペック表だけでは分かりにくい、実際に使って気づいた細かい違いをまとめておきます。
スピーカーは音がクリアに
2台で聴き比べてみると、Google Pixel 11の方が音がクリアに進化していました。
Pixel 10は少しこもって聞こえていたのですが、Google Pixel 11は音の輪郭がはっきりしていて、ボーカルや楽器の音が聞き取りやすくなっています。
一方で、音量や迫力はPixel 10の方が大きく感じました。
低音域が物足りないのは2台とも同じです。「迫力が増した」というより「繊細な音になった」という印象なので、動画のセリフや音楽を聞き取りやすく楽しみたい人に向いた変化だと思います。
話した言葉を整えて入力する「AI音声入力」
Google Pixel 11で新しく使えるようになり、日本ですぐに使えるのが「AI音声入力」です。
話し言葉から「えーっと」「あの」などのつなぎ言葉を自動で取り除いて、整った文章にして入力してくれます。
実際にメモアプリで、わざと「えーっと」を混ぜて話してみると、つなぎ言葉がきれいに取り除かれて、そのまま使える文章になっていましたよ。
これまでの音声入力は、あとから余計な言葉を消す手間があったので、メモやメッセージを音声で入力することが多い人ほど便利さを実感しやすいと思います。
おサイフケータイのセンサー位置が変わった
おサイフケータイ(FeliCa)のセンサー位置が、Pixel 10の背面中央(Googleロゴの上)から、Google Pixel 11では背面上部のカメラバーのあたりに変わりました。
Pixel 10から買い替えると、改札やお店でタッチする位置が変わるので、最初は少し意識しておくと良いですね。
また、カードを収納できるケースを使っている人は、センサー位置とカードが重ならないか確認しておくと安心です。
SIMピンが付属するようになった
地味な違いですが、Pixel 10では付いてこなかったSIMピンが、Google Pixel 11では付属していました。
nanoSIMを差し替えるときに、SIMピンを探さなくて済むのは嬉しいポイントです。
型落ちPixel 10は今買いか?
Pixel 11が登場したことで、ひとつ前のモデルであるPixel 10の立ち位置も変わってきます。
スペック差を見る限り、Pixel 11の進化点はプロセッサー・カメラセンサー・ワイヤレス充電が中心です。
一方で、ディスプレイのサイズ・解像度や望遠カメラのスペックといった基本設計は大きく変わっていません。
僕はPixel 10を発売から実際に使っていますが、AnTuTuスコアが伸び悩んでいる点を除けば、正直かなり満足度の高いスマホです。
ネットサーフィン・SNS・動画視聴といった普段使いで動作にストレスを感じたことは一度もありませんし、望遠カメラも5倍・20倍ズームまで十分綺麗に撮影できます。
バッテリーもPCMarkで15時間以上もち、1日使って充電が心配になることはまずありません。
一方で気になった点もあります。実測202gという重さはサイズの割にずっしり感があり、原神のような重いゲームを最高設定で遊ぶと発熱でフレームレートが落ちていくのも実感しました。
ゲームをガッツリ遊びたい人には向いていません。
つまり、最新世代の処理性能やカメラの感度、ゲーム性能にこだわりがなければ、Pixel 10でも十分実用的と言えます。
価格面ではPixel 10が有利になりやすい
ストレージ構成が変わったことで、Pixel 10の128GBモデル(128,900円〜)とPixel 11の256GB(136,800円〜)を単純比較すると価格差が目立ちます。
ただ、同じ256GBで比べると定価はPixel 10が143,900円、Google Pixel 11が136,800円で、実はGoogle Pixel 11の方が7,100円安いんですよ。
それでも、型落ちになったPixel 10は今後キャリアのキャンペーンや値下げの対象になりやすい傾向があります。
予算を抑えたい人にとっては、型落ちのタイミングこそ狙い目になりそうです。
こんな人はPixel 10がおすすめ
- できるだけ価格を抑えたい
- 現行の処理性能・カメラで十分と感じている
- ワイヤレス充電の速度にこだわりがない
- ゲームはライトにしか遊ばない
実際に使ってみた感想を含めても、Pixel 10とPixel 11の差は、プロセッサー・カメラ・充電を中心にした順当な進化だと思います。
急いで買い替えを検討するほどの差ではないというのが、実機を使ってきた僕の正直な印象です。
Google Pixel 10の実機レビューはこちら
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まとめ
Pixel 10とPixel 11の違いをまとめると以下の通りです。
| 進化した点 | 変わらない点 |
| ・Tensor G6(G5から世代アップ) ・メインカメラセンサーの大型化・感度56%向上 ・超解像ズーム最大20倍→30倍 ・ワイヤレス充電15W→25W ・重量204g→197g ・マジック キャプチャー等の新カメラ機能 |
・ディスプレイサイズ・解像度 ・望遠カメラのスペック ・ウルトラワイド・フロントカメラのスペック ・バッテリー容量 ・OSアップデート提供期間(7年) |
Pixel 10ユーザーであれば、今すぐ買い替えるほどの変化ではないと思います。
ただ、電池持ちに不満がある人や、夜景・遠くのものをよく撮る人なら、買い替えを検討する価値はありますよ。
新規購入や他機種からの乗り換えであれば、Tensor G6・カメラ性能・ワイヤレス充電のどれもが順当に進化しているので、Pixel 11は安心して選べる選択肢だと思います。
ドコモで買う>>Google Pixel 11
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