【EarFun Wave Pro Xレビュー】実際に使ってわかったメリット・デメリット・評価
EarFun Wave Pro Xをご提供頂きました。
2026年10月に発売されたEarFun製のワイヤレスヘッドホン。
EarFun Wave Pro、EarFun Tune Proに続く3台目のラインナップ。EarFunのヘッドホンでは上位モデルにあたります。
これまでのEarFunのヘッドホンは1万円以下で買える高コスパモデルでしたが、EarFun Wave Pro Xは16,990円と少し価格が上がりました。
そのぶん中身はしっかり進化。40mmと10mmの2つのドライバーを同じ軸上に配置した「同軸デュアルドライバー」を搭載し、LDACに加えてaptX Losslessにも対応。
実際に使ってみると、解像感が高く、ドンシャリではないバランスの良いサウンドで、メインボーカルとハモリの距離を感じるほどの分離感に驚かされました。
ノイキャンもかなり強力で、バッテリーはLDAC接続+ノイキャンONの条件でも約48時間持つ計算に。価格が上がったぶんの進化をしっかり感じられる1台でした。
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16,990円 → 13,592円
(有効期限:2026年11月30日 23:59)
本記事でEarFun Wave Pro Xを実際に使ってみた様子を詳しくレビューするので、購入の参考になさってください。
| メリット | デメリット |
| ・解像感の高い高音質 ・LDAC/aptX Lossless対応 ・強力ノイキャン ・長持ちバッテリー ・マルチポイント対応 ・Fast Pair/デバイスを探す対応 ・有線接続(USB-C/3.5mm)対応 ・専用ケース付属 |
・LDACとマルチポイントは併用不可 ・一部のEQはログインが必要 ・付属ケーブルがType-A to C ・防水性能なし |
EarFun Wave Pro Xのデザイン・サイズ感・付属品
まずは外観や付属品をチェックしていきましょう。
ヘッドホンってファッションアイテム的な部分もあるので見た目も重要ですよね。
デザイン
EarFun Wave Pro Xにカラーバリエーションはなくブラックのみ。
色味はブラック〜ダークグレーといった雰囲気です。イヤーカップは樹脂製なので軽めの質感ではあるものの、メタリックなカラーリングでかっこいいですね。
ハウジングにはCDパターン加工を施した航空機用アルミニウム合金を採用しています。
CDパターン加工とは、CDの盤面のように同心円状の細かい筋を入れる仕上げのこと。光が当たると放射状に反射して、角度によって表情が変わります。
中央にはEarFunのロゴが入っていました。
右耳下部には電源ボタン(マルチファンクションボタン)・音量ボタン(+/−)・ノイズキャンセリングコントロールボタン・3.5mmイヤホンジャックを搭載。
左耳下部には充電用のUSB Type-Cポートがあります。ボタンの押し心地は普通。特別良いわけではありませんが、悪くもないですね。
左右それぞれにLEDインジケーターを1つずつ搭載しています。右耳側は電源のオン/オフで点灯し、ペアリング中は点滅。
左耳側はUSB-Cポートの横にあり、充電中に点灯します。
内側を見るとこんな雰囲気。イヤーカップの内側にL/Rが大きく表示されています。
イヤーパッドは柔らかく、ほどよい低反発。耳全体がすっぽり収まるサイズ感です。
公式によると、わずかにカーブを持たせたフラット形状で、耳周りの圧力を均等に分散する設計とのこと。
ヘッドバンドは裏側がレザー調、表側がファブリック素材の組み合わせになっています。
ファブリック調の表面は個人的に気に入っているポイントで、全体がオシャレな雰囲気にまとまっています。
サイズ
EarFun Wave Pro Xのサイズは188 × 168.3 × 86.7mm。
ヘッドバンドの幅は実測で29.7mmでした。
重さは実測で258g(公称は約259g)。ヘッドホンの割に軽く感じました。
ヘッドバンドはスライダーによりサイズ調整可能。かなり余裕があるので、サイズが合わなくて困る人は少ないはずです。
スライダーの動きは軽めで、カチカチと段階的に止まるタイプではありません。
イヤーカップは90°回転&折りたたみに対応しています。こちらも動きは軽めでした。
ヒンジ部分にはPBT+PC素材を採用し、軽さと強度を両立しているとのこと。
折りたたみもしやすく、コンパクトにまとめて持ち運べます。
装着感は良好
EarFun Wave Pro Xの装着感は良好です。
装着してみても窮屈な感じはなく、耳に当たる部分も不快ではありません。
ただ、どのヘッドホンにも言えることですが、イヤーパッドがレザー調なので夏場は蒸れに注意したほうが良さそうです。
付属品
EarFun Wave Pro Xの付属品は以下のとおりです。
- マニュアル類
- USB Type-A to Cケーブル
- AUXケーブル(3.5mm)
- キャリングケース
充電ケーブルはUSB Type-A to Cのもの。
EarFun Wave Pro XはUSB Audioにも対応していますが、付属ケーブルはType-A to Cなので、USB-Cポートのスマホとはこのケーブルで接続できません。
スマホとUSBで有線接続したい場合は、USB-C to Cケーブルを別途用意する必要があります。
AUXケーブルは3.5mmで両端がストレートのタイプでした。
専用のキャリングケースが付いてくるのは嬉しいですね。ファブリック素材でEarFunのロゴ入り。持ち手のストラップも付いています。
内側にはケーブルを入れる小さなポケットがあり、付属品をまとめて収納できます。
ちなみにヘッドホン・ケーブル等を全部収納した時の重さは実測で519gでした。
EarFun Wave Pro Xの音質をレビュー
ここからはEarFun Wave Pro Xの音質を紹介していきます。
ヘッドホンにしろイヤホンにしろ、最も重要なのはやっぱり音質。いくら優れた機能が搭載されていても、音質が悪ければ本末転倒です。
なお音質は簡単に数値化できる性能ではないので、あくまで僕自身の感覚・感想です。
また、接続するデバイスによっても音質は変わります。
特にAndroidスマホには「Dolby Atmos」のような音響技術が標準搭載されているものも多く、常にイコライザーが働いているような状態なのでご注意ください。
解像感が高くバランスの良い繊細なサウンド
Galaxy S26とLDACで接続して聴いたEarFun Wave Pro Xの音質は、とにかく解像感が高いです。
正直、いろいろな接続方法で聴き比べたあとに改めてLDACで聴いてみて、「めちゃくちゃ音が良いな…」と気づかされました笑
音の傾向はバランスタイプ。特定の音域だけが飛び出すドンシャリ系ではなく、繊細さも感じられるサウンドです。
とは言え、物足りない音というわけではありません。
低音域はキック音に力強さがあって、それでいてボワついた感じはなく、ハリのある低音でした。
中高音域はクリアで、まっすぐ綺麗に耳に入ってくる感じ。
高音域はキリッとしているので刺さりやすいかなと思ったんですが、ギリギリのところで踏みとどまっている印象です。耳が痛くなるような鋭さはありませんでした。
そして個人的に一番驚いたのが音の分離感。
例えばボーカルなら、メインボーカルとハモリの間に距離を感じるくらい、それぞれの声が分かれて聞こえます。
どこでどんな音が鳴っているかがわかりやすく、定位感も良好でした。
音の広がりもヘッドホンらしい広さがあります。
同軸デュアルドライバー「DCAA」とは?
EarFun独自の音響設計で、40mmと10mmの2つのドライバーを同じ軸上に配置しています。メーカーによると、40mmのDLC(ダイヤモンドライクカーボン)ドライバーが力強い低音を、10mmのLCP(液晶ポリマー)ドライバーが繊細な高音を担当。低音と高音を同じ位置から鳴らすことで、自然な音のつながりと定位感を実現しているとのことです。
実際に聴いてみても、力強い低音と繊細な高音が自然につながっていて、メーカーの説明どおりの分離感と定位感を感じられました。
対応コーデックが豊富
EarFun Wave Pro Xの大きな特徴の1つが、対応しているBluetoothコーデックの多さです。
- SBC
- AAC
- aptX
- aptX HD
- aptX Adaptive
- aptX Lossless
- LDAC
- LC3
Bluetoothコーデックとは?
スマホからイヤホン・ヘッドホンへ音のデータを送るときの圧縮方式のことです。LDACやaptX系は、SBCやAACよりも多くの情報を送れる高音質なコーデック。ただし、スマホとヘッドホンの両方が対応していないと使えません。
ハイレゾ対応のコーデックは、メーカーによってLDACかaptX系のどちらか片方だけ、ということも多いです。
EarFun Wave Pro Xはその両方に対応しているので、どのAndroidスマホでも高音質なコーデックで接続できる可能性が高いのが嬉しいポイントです。
実際に手持ちのスマホで接続してみたところ、以下のコーデックで接続されました。
| スマホ | 接続されたコーデック | 補足 |
| Galaxy S26 | LDAC | aptX Adaptive非対応 |
| Pixel 11 | LDAC | LDACを無効にするとaptX HD |
| nubia Fold | aptX Adaptive | アプリ表示は「aptX Adaptive Lossless」 |
コーデックの切り替えは、コンパニオンアプリ「EarFun Audio」の「Bluetoothオーディオの品質」から行えます。
ここで珍しいのがaptX Losslessへの対応です。
aptX Losslessは、条件がそろえばCDと同じ音質(16bit/44.1kHz)を劣化させずに送れるコーデック。使うにはQualcommの「Snapdragon Sound」に対応したスマホが必要です。
実際に対応スマホと接続すると、アプリ上に「Qualcomm aptX Adaptive Lossless」と表示されました。
なおアプリの案内によると、ロスレスで聴くにはスマホのWi-Fiを5GHzにするかオフにして、ヘッドホンをスマホから2m以内に置く必要があるとのこと。電波状況によっては自動で音質が調整されます。
LDACもアプリの案内で2m以内での使用が推奨されていて、高音質なコーデックほど近距離向けと考えておくと良さそうです。
iPhoneでも普通に良い音
iPhoneはLDACやaptX系に対応していないので、EarFun Wave Pro XとはAACで接続されます。
実際にiPhoneで聴いてみると、LDACほどの解像感はないものの、普通に良い音でした。
高音質コーデックの恩恵は受けられませんが、iPhoneユーザーでもEarFun Wave Pro Xの音の良さは十分楽しめると思います。
イコライザーの種類が豊富
EarFun Wave Pro Xのコンパニオンアプリ「EarFun Audio」は、イコライザーの種類がかなり豊富です。
- プリセットイコライザー
- カスタムイコライザー
- パーソナライズEQ
- 適応型音響効果テスト
- パラメトリックEQ
プリセットはジャンル別のほか、ボーカル強化や、低音・高音の強弱を3段階で調整できるものまで、30種類が用意されていました。
全部試してみましたが、変化は小さめです。そもそもデフォルトの音が良いので、基本はデフォルトのままで十分だと思います。
低音が物足りない人は「低音ブースト」を試してみてください。せっかくならカスタムイコライザーで自分好みに調整するのもおすすめですよ。
試聴しながら好みの音を選んでいくと、自分用のEQを作ってくれる「パーソナライズEQ」もあります。
ただ、テスト中に音の違いを聞き分けるのが難しく、出来上がったサウンドも違いがよくわかりませんでした。
「適応型音響効果テスト」は、ビープ音が聞こえなくなる音量を探していくテストです。聞こえ方に合わせたイコライザーになるんだと思います。
試してみると全体的に落ち着いたサウンドになったので、僕はデフォルトの方が好みでした。
新たに搭載されたパラメトリックEQは、周波数やQ値まで細かく設定できます。ただ正直、一般の人には難しすぎると思います…。
なお、パーソナライズEQとパラメトリックEQを使うには、EarFunアカウントへのログインが必要でした。プリセットとカスタムイコライザーはログインなしで使えます。
有線接続にも対応
EarFun Wave Pro Xは、3.5mmのAUXケーブルとUSB-Cケーブルによる有線接続にも対応しています。
USB-C接続はUSB Audioに対応しているので、イヤホンジャックがないスマホやPCとも有線でつなげられますよ。
ただ実際に聴き比べてみると、接続方法によって音質にははっきり違いがありました。
| 接続 | 音の広がり | 解像感 | 迫力・音の厚み |
| LDAC(無線) | ヘッドホンらしい広さ | 一番高い | 一番ある |
| USB-C | LDACより少し広い | LDACよりわずかに下 | LDACより控えめ |
| 3.5mm | 狭い | 一番低い | ケーブル次第 |
USB-C接続は3.5mmよりもキリッとした音で、空間の広がりは3つの中で一番でした。とは言え、LDACとの差は気になるほどではありません。
一方で解像感と迫力は、LDACが一番。音に厚みがあって、パリッとした音が楽しめます。
3.5mm接続は、LDACと比べると解像感が下がり、音の広がりも狭く感じました。
ちなみに3.5mm接続では、使うケーブルによっても音質が変わります。付属のケーブルよりも、手持ちのオーディオテクニカ製ケーブルの方が力強い音でした。
有線で音質にこだわりたい人は、ケーブルを変えてみても良いかもしれません。
また有線接続中は、ボタン操作に制限があるのでご注意ください。
| 項目 | 3.5mm | USB-C |
| 電源 | オンでないと使えない | 常にオン |
| 再生・一時停止 | 操作できない | 操作できる |
| 音量操作 | 操作できない | 操作できない |
| ノイキャン切り替え | できる | できる |
3.5mm接続は、ヘッドホンの電源を切ると音が出なくなります。どちらの接続でも音量はスマホやPC側で変える必要があるので、覚えておいてくださいね。
有線にも対応しているのは安心材料ですが、基本はLDACなどの無線接続で使うのがおすすめです。
EarFun Wave Pro Xのノイキャン性能をレビュー
続いて、ワイヤレスヘッドホンではもはや定番になったアクティブノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能をチェックしていきます。
EarFun Wave Pro Xは、8基のマイクを使ったAdaptive Hybrid ANC(AI自適応ハイブリッドANC)を搭載。ノイキャン技術には「QuietSmart™3.5」が採用されています。
EarFun Wave Pro Xの実力を見ていきましょう。
強力なノイズキャンセリング(ANC)
EarFun Wave Pro Xのノイキャン効果はかなり強力です。
ホワイトノイズは感じられず、ノイキャンを有効にすると室内ではエアコンや換気扇の音がスッと静かになります。
屋外でも車の走行音がしっかり抑えられました。
一方で、人の声は比較的通りやすく、キーボードのカタカタ音も無音にはなりません。カットしてくれる雑音は低音域が中心という印象です。
ノイキャンを有効にすると低音が強くなったように感じましたが、周囲の雑音が消えて低音が聞こえやすくなっただけかもしれません。
ちなみにこれまで使ってきたワイヤレスイヤホンの中でノイキャン性能が最強なのは「AirPods Pro 3」「WF-1000XM5」です。
ヘッドホンとイヤホンを比べるのも変な話かもしれませんが、この2つと比較してノイキャン効果を数値で表すとしたらこんな感じ。
| 低音域 | 中音域 | 高音域 | |
| EarFun Wave Pro X | 8.5 | 8 | 7.5 |
| AirPods Pro 3 | 10+ | 8 | 7.5 |
| WF-1000XM5 | 9 | 8.5 | 8 |
低音域のノイズカットはAirPods Pro 3が別格ですが、EarFun Wave Pro XもWF-1000XM5に迫る効き具合。中・高音域はAirPods Pro 3と同じくらいの印象でした。
効きが強いぶん、人によっては圧迫感・閉塞感を感じるかもしれません。
ただ、ノイキャンの強度を調整できるので、自分に合った効き具合に合わせられるのは嬉しいポイントです。
4段階の強度調整とAIモード
EarFun Wave Pro Xは、コンパニオンアプリからノイズキャンセリングのモードを選べます。
- 手動調整(4段階)
- AI聴覚適応型ANCモード
- AI適応型ANCモード
- 風切り音低減
「手動調整」では、スライダーで最小〜マックスの4段階から強度を選べます。
強度を上げるたびに、キュッと空気が閉まるような感覚がありました。強めのノイキャンが苦手な人は最小でもいいと思います。
「AI聴覚適応型ANCモード」は外耳道形状の個人差を考慮して最適なノイキャン効果をかけるモード、「AI適応型ANCモード」は外部環境のノイズに合わせて強さを自動調整するモードです。
ただ、僕が使った範囲では大きな違いは感じませんでした。
「風切り音低減」は、マイクに当たる風切り音を抑えるモード。
ノイキャンの強度は落ちるものの、風切り音はしっかり抑えられます。風の強い屋外で使うときに選びたいモードです。
ちなみに検証では「手動調整」のマックスを選択しました。
僕はガッツリ雑音を除去してくれるのが好きなんですよね笑
また、本体のNCボタンを1回押すごとに「ノイキャン/外音取込/ノーマル」を切り替えられます。3.5mmの有線接続中でもANCの切り替えが使えました。
外音取り込みモードもそこそこ使える
EarFun Wave Pro Xには外音取り込み機能も搭載されています。
ヘッドホンを着けたままでも周囲の音が聞こえやすくなるので、レジでの会計時などに重宝する機能です。
肝心の効果はそれなりです。
周りの音はしっかり聞こえやすくなりますが、自分の声はマイクで拾っている感があり、話すときに声が少し大きくなりがちでした。
とはいえ、使えないことはないと思います。
アプリでは外音取り込みのモードを「デフォルト」「バランスが良い」の2種類から選べます。「バランスが良い」にすると抜け感が抑えられました。
さらに「周囲の音に注意」をオンにすると、外音取り込みをオフにするまで再生音量が下がります。下がり幅は結構大きく、すぐに分かるレベルです。
通話時のノイキャン性能は控えめ
EarFun Wave Pro Xは、8基のマイクとQualcomm AI cVc™による通話時のノイズキャンセル機能に対応しています。
通話録音した結果がこちら。
雑音を消す効果は控えめで、完全に消えるほどではありません。それでも声は聞き取りやすくなっています。
マイクの性能自体は悪くなく、多少ザラザラした音にはなるものの、普段の通話であれば問題ないでしょう。
EarFun Wave Pro Xの基本機能・操作性をレビュー
ここからは音質・ノイキャン以外の部分でEarFun Wave Pro Xを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
ペアリングはGoogle Fast Pairで簡単
EarFun Wave Pro Xのペアリングは超簡単です。
AndroidスマホならGoogle Fast Pairに対応しているので、近づけるとポップアップが表示され、「接続」をタップするだけでペアリングが完了します。
iPhoneの場合は、Bluetooth設定に表示される「EarFun Wave Pro X」をタップすればペアリング完了です。
さらにFast Pairで接続すると、Googleの「デバイスを探す(Find Hub)」にEarFun Wave Pro Xが自動で登録されました。
最後に検知された場所を地図で確認できるので、どこかに置き忘れたときに役立ちそうです。
ただし、イヤホンでよくある「音を鳴らして探す」機能には対応していませんでした。
コンパニオンアプリのEarFun Audioにも探す機能はなく、iPhoneではこの機能自体が使えないのでご注意ください。
マルチポイント(デュアルデバイス接続)に対応
EarFun Wave Pro Xは複数の端末と接続できるマルチペアリングはもちろん、2台のデバイスに同時接続できるマルチポイントにも対応しています。
通常複数のデバイスとの接続を切り替えるには、接続中のデバイスとのペアリングを解除しなければ別のデバイスに接続できません。
マルチポイント接続に対応していれば、2台のデバイスに同時接続できるので、切り替え操作なしで音が流れているデバイスの音声を聞けます。
実際にGalaxy S26とnubia Foldの2台に同時接続してみました。
Galaxy S26で音楽を再生している最中に、nubia FoldにLINE通話の着信があると、音楽再生が止まりスムーズに通話を開始できました。
マルチポイントを使うには、コンパニオンアプリで「デュアルデバイス接続」を有効にしておく必要があります。
2台目のデバイスと接続する方法は以下の2通り。
- デュアルデバイス接続を有効にした状態でNCボタンを長押し→ペアリングモードにして2台目と接続
- 1台目の接続を一旦解除→ペアリングモードで2台目と接続→1台目に再接続
一度設定してしまえば、次回以降は電源を入れたタイミングで2台に自動で接続されますよ。
なお、デュアルデバイス接続とLDACは同時に有効にできません。どちらかを有効にしようとすると、もう片方を先に無効にするよう案内が表示されます。
アプリでは接続中のデバイス名をタップすると再生デバイスを切り替えられ、長押しすると再生デバイスを固定できます。
ただしアプリの注意書きによると、デュアルデバイス接続を有効にするとバッテリー持ちが短くなる可能性があり、一部のシーンで音が途切れる可能性もあるとのこと。
普段1台でしか使わないなら、オフにしておいても良いでしょう。
最大90時間の連続再生が可能なバッテリー持ち
スペックによるとEarFun Wave Pro Xの連続再生時間は以下のとおり。
- ANC ON:最大50時間
- ANC OFF:最大90時間
本当にこんなにバッテリー持ちが良いのか、実際に検証してみました。
- ANC ON
- LDAC接続
- 音量 約30%
この設定で音楽を12時間再生してみたところ、バッテリーの消耗は約25%でした。
1時間あたり約2.1%のペースなので、満充電から約48時間連続再生できる計算になります。LDAC接続でノイキャンもONにしていたにもかかわらず、公称値ほぼ同じ結果でした。
1日2時間使ったとしても、約3週間は充電しなくて大丈夫。これだけ持てば、充電の手間はほとんど気にならないと思います。
また、15分の充電で最大10時間再生できる急速充電にも対応しているとのこと。うっかり充電を忘れていても、出かける前に少し充電するだけで1日は余裕で使えそうです。
フル充電までにかかる時間は公称値で2時間。実際に充電してみると、約2.8W(4.79V/0.59A)で充電できていました。
なお、充電ケーブルを接続している間は電源が自動でオフになります。充電しながら使うことはできないのでご注意ください。
また、どのデバイスにも接続されていない状態が30分続くと自動で電源がオフになるので、電源の切り忘れでバッテリーが無駄に減る心配も少ないですね。
各種設定はコンパニオンアプリで
EarFun Wave Pro Xにはコンパニオンアプリ「EarFun Audio」があります。
スマホとペアリングできていれば、アプリを開くだけでEarFun Wave Pro Xを自動で見つけてくれるので接続も簡単です。
音質セクションで紹介したイコライザーのほか、以下のような設定ができます。
- ゲームモード
- ボタン機能のカスタマイズ
- USB Audio充電
- デュアルデバイス接続
- Bluetoothオーディオの品質
- 音声ガイダンスの設定
- 音量制限
- LEオーディオ
- 通話設定
- 自動電源オフ
- ファームウェアアップデート
「音量制限」では最大音量を50〜90%の間で制限できるほか、左右の音量バランスも調整できます。
「通話設定」では、通話中にボタンでマイクをミュートできる設定や、通話中に外音を取り込んで自分の声を聞き取りやすくする設定が用意されています。
なお「USB Audio充電」をオンにしたままUSBケーブルでスマホと接続すると、充電扱いになって音を聞けませんでした。
USBケーブルで有線接続して聞きたい場合はオフにしておきましょう。
また、初回利用時にユーザー登録(ログイン)を勧められますが、キャンセルすればユーザーアカウントを作成せずに使うこともできました。
ただし、ログインしないとパラメトリックEQやパーソナライズサウンドは使えないのでご注意ください。
ちなみにアプリからはLE Audioを有効にすることもできます。
アプリの注意書きによると、動作確認済みの機種はSamsung S25シリーズ・Google Pixel 9シリーズ・Creative BT-W6で、iOSは非対応とのこと。
LE Audio使用時はAuracastが自動で有効になり、ゲームモードやaptX・LDACなどが使えなくなる場合もあるそうです。
実際に試してみると、Pixel 11ではスマホ側の設定でLE Audioに切り替えられ、「音声の共有」「音声ストリームを探す」といった項目が表示されました。
ただ、LE Audioで聞いた音はLDACに比べると雑味があり、パリッとした感じが弱め。正直、iPhone(AAC)で聞いたほうが良く感じたほどです。
現時点では対応機種も限られるので、将来に向けた機能くらいに考えておくのが良いと思います。
操作のカスタマイズができる
EarFun Wave Pro Xは物理ボタンを押すことで音楽再生アプリ等の操作が可能。
初期設定のボタン操作は以下のとおりです。
| 電源ボタン1回押し | 再生/一時停止 通話の応答/終了 |
| 電源ボタン2回押し | 音声アシスタント起動 2つの通話の切り替え |
| 電源ボタン長押し(2秒) | 電源オン/オフ 着信拒否 |
| +ボタン1回押し | 音量を上げる |
| +ボタン長押し(2秒) | 次の曲 |
| −ボタン1回押し | 音量を下げる |
| −ボタン長押し(2秒) | 前の曲 |
| NCボタン1回押し | ノイキャン/外音取込/ノーマル切り替え |
| NCボタン長押し | デュアルデバイス接続(2台目のペアリング) |
このうち+・−・NCボタンの操作は、アプリからカスタマイズできます。
+・−ボタンは「シングルタップ」「長押し」の2種類で、音量を上げる/下げる・前の曲・次の曲・無効から選べます。
NCボタンは「シングルタップ」「ダブルタップ」「長押し」の3種類で、再生/一時停止・音声アシスタント・ノイズコントロール・ゲームモードなどを割り当てられます。
ダブルタップと長押しには、リダイヤルやデュアルデバイス接続も割り当て可能です。
ゲームをよくする人はゲームモード、2台のデバイスをよく使い分ける人はデュアルデバイス接続など、使い方に合わせて割り当てておくと便利です。
ゲームモード(低遅延モード)搭載
ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンはBluetoothで音声データを伝送する仕様上、どうしても遅延は発生してしまいます。
ただ実際に試してみたところ、動画視聴では口の動きと音のズレ(リップシンク)はほとんど感じませんでした。
一方、ゲームのようにタイミングがシビアな場面では遅延が気になることも。こんな時に使いたいのがゲームモード(低遅延モード)です。
Galaxy S26で原神をプレイしながらゲームモードを有効にしてみると、攻撃ボタンをタップしてから効果音が出るまでの間が軽減されました。
ライトなゲーマーであれば問題なく遊べるレベルだと思います。実際、僕は問題なく遊べました。
ただ、シビアなタイミングが求められる音ゲーはさすがに厳しいと思うので、その場合はイヤホンジャックで有線接続したほうが良いでしょう。
なおアプリの注意書きによると、ゲームモードを有効にすると接続が不安定になる場合があるとのこと。
普段はオフにしておいて、ゲームをするときだけオンにするのがおすすめです。NCボタンにゲームモードを割り当てておけば、アプリを開かずに切り替えられますよ。
EarFun Wave Pro Xのスペック・仕様
EarFun Wave Pro Xのスペックは以下のとおりです。
| 価格 | 16,990円(税込) |
| カラー | ブラック |
| サイズ | 188 × 168.3 × 86.7mm |
| 重さ | 約259g |
| ドライバー | 40mm DLC複合振動板+10mm LCP振動板 (DCAA™同軸デュアルドライバー) |
| チップ(SoC) | Qualcomm QCC3095 |
| Bluetooth | ver.6.0 |
| 対応コーデック | SBC/AAC/aptX/aptX HD/aptX Adaptive/aptX Lossless/LDAC/LC3 |
| 対応プロファイル | A2DP/AVRCP/HFP |
| ハイレゾ | ワイヤレス・有線ともに対応 |
| Snapdragon Sound | 認証取得 |
| LE Audio/Auracast | 対応 |
| Google Fast Pair | 対応 |
| マルチポイント接続 | あり(2台) |
| 通信距離 | 15m(障害物なし) |
| アクティブノイズキャンセリング | あり(8マイクのAdaptive Hybrid ANC、4段階調整) |
| 外音取り込みモード | あり |
| 通話ノイズ低減 | AI cVc™ |
| 低遅延モード | あり(ゲームモード) |
| 有線接続 | 3.5mm AUX/USB-C(USB Audio) |
| コンパニオンアプリ | EarFun Audio |
| イコライザー | あり(パラメトリックEQ対応) |
| 再生時間 | ANC ON:最大50時間 ANC OFF:最大90時間 |
| 急速充電 | 15分の充電で最大10時間再生 |
| バッテリー容量 | 800mAh |
| 充電時間 | 約2時間 |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 入力 | DC 5V/1A |
| 防塵防水 | なし |
公式サイト>>仕様
まとめ:EarFun Wave Pro Xのメリット・デメリット・評価
EarFun Wave Pro Xを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
EarFun Wave Pro Xを買うべきメリットと、購入前にチェックしておきたい注意点は以下のとおりです。
| メリット | デメリット |
| ・解像感の高い高音質 ・LDAC/aptX Lossless対応 ・強力ノイキャン ・長持ちバッテリー ・マルチポイント対応 ・Fast Pair/デバイスを探す対応 ・有線接続(USB-C/3.5mm)対応 ・専用ケース付属 |
・LDACとマルチポイントは併用不可 ・一部EQはログインが必要 ・付属ケーブルがType-A to C ・防水性能なし |
評価
評価:(5点/5点満点)
EarFun Wave Pro Xは、EarFunのヘッドホンの上位モデルにふさわしい完成度でした。
これまでの1万円以下のモデルより価格は上がりましたが、同軸デュアルドライバーによる解像感の高い繊細なサウンド、強力なノイキャン、LDAC接続+ノイキャンONでも約48時間持つバッテリーと、どれをとっても満足度が高いです。
対応コーデックが多く、LDACでもaptX系でも高音質で聴けるので、Androidユーザーなら機種を選ばず実力を発揮しやすいのも魅力。iPhone(AAC)でも普通に良い音で楽しめました。
気になったのは、LDACとマルチポイントを同時に使えない点や、一部のイコライザーにログインが必要な点くらい。どちらも使い方次第で気にならないレベルだと思います。
2万円以下で、音質もノイキャンも機能も妥協したくない人にぴったりの1台です。
販売価格は16,990円(税込)。ぜひチェックしてくださいね!
AmazonとEarFun公式サイトで使えるクーポンコードを頂きました。
クーポンコード:EFWPROXPR
レジで入力すると20%OFFで購入できるのでぜひご活用ください。
16,990円 → 13,592円
(有効期限:2026年11月30日 23:59)




























































































