AirPods Pro(第2世代)を購入しました。
初代AirPods Proが登場したのが2019年10月なので、3年越しの新モデル。
発売直後にSNS等を軽くチェックしてみると、大きな変化がないので初代モデルを使っている人は買い替える必要はないなんて声もあります。
ただ実際に使ってみたところ、個人的には買い替えもありなんじゃないかと思えました。
確かにデザインこそ大きな変化はありませんが、しっかりと性能の進化を感じます。
僕が特に変化を感じたのは以下の3つ。
- 音質
- ノイキャン性能
- バッテリーもち
どれもワイヤレスイヤホンを使う上で超重要なポイント。
初代AirPods Proが好きで満足している人こそ嬉しい進化になるはずです。今よりもっと良くなるわけですからね?
ただ価格が39,800円(税込み)とめちゃくちゃ高いので、気軽に買い替えをおすすめできないのが難しいところではあります・・・。
そこで本記事でAirPods Pro(第2世代)を実際に使ってみた様子を初代AirPods Proとの違い・比較を含めてレビューしていくので参考にしてください。
メリット | デメリット |
・低音強化・音質向上 ・超強力なノイキャン ・外音取り込みの神 ・バッテリーもち向上 ・MagSafe充電対応 ・スワイプで音量調整 ・簡単ペアリング ・遅延が少ない ・ケースを探せる ・ケースにスピーカー | ・高価!高級品!高い! ・デザインに変化なし ・傷つきやすいケース ・より高音質のイヤホンもある ・Androidで使いにくい ・限定的なマルチポイント ・防水性能やや弱め |
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AirPods Pro(第2世代)のデザイン・サイズ感・付属品をレビュー
まずはAirPods Pro(第2世代)の外観や付属品を見ていきましょう。
と言っても、初代AirPods Proと殆ど変わらない見た目をしております笑
デザイン
AirPods Pro(第2世代)にはカラーバリエーションはなく、相変わらずホワイト1色。
そろそろカラバリを用意してくれても良いですよね。赤とかカッコイイだろうな。
光沢のある樹脂製で指紋は目立ちませんが、糸くずがすぐに付着します。
あと傷が付きやすいので、個人的にあまり好きじゃないんですがサードパーティ製のケースに入れて持ち歩いた方が良いと思います。
Amazon>>AirPods Pro(第2世代)ケースの検索結果
ケース表面には充電やペアリングの状況を表示するLEDインジケーターが1つ。
イヤホンを収納している時はイヤホンの充電状況、イヤホンを取り出している時はケースの充電状況を表示してくれます。
背面には物理ボタンが1つ。1回押すとLEDランプが点灯し、長押しでペアリングモードに突入。ケースの蓋を開いて15秒ほどの長押しで本体リセットです。
ケース底面には充電用のLightningポート。さらにスピーカーも搭載されました。
底面はラウンド形状なので充電ケースは自立しません。まぁどうでもいいか。
ケースのスピーカーは音楽を再生するために使うわけではありません。
充電やペアリングの時に可愛い音を鳴らしてくれますよ。
AirPods Pro(第2世代)ケースを充電した時のサウンド pic.twitter.com/RlztOGhaIo
— ちびめがね@ガジェットレビュー (@chibimegane_rv) October 15, 2022
AirPods Pro(第2世代)のケースのバッテリーが少なくなってきた時のサウンド pic.twitter.com/yVegw4dcyo
— ちびめがね@ガジェットレビュー (@chibimegane_rv) October 18, 2022
さらにケース右側面にストラップループが搭載されたところも初代からの変更ポイントになります。
イヤホンは初代同様ケースに縦に挿入して収納。
マグネットでしっかり固定されているので、よっぽど激しく振り回したりしない限り落ちてしまうことはないでしょう。
イヤホンのデザインも初代から大きな変更はありません。
カナル型ですが、ひと目でAirPods Proと分かる独特なデザインですね。
サイズ感
ケースのサイズは45.2mm × 60.6mm × 21.7mm。
初代AirPods Proと殆ど変わらないサイズ感でコンパクト。パッと見、どっちがどっちか分かりません。
イヤホンを収納した状態の重さは61g。特別軽いわけでもなく一般的です。
イヤホンのサイズは30.9mm × 21.8mm × 24.0mm。
ケース同様に初代AirPods Proと殆ど変わらないサイズ感になります。
重さは片耳5gと軽量。ワークアウトで使っても邪魔になることはありません。
付属品
AirPods Pro(第2世代)の付属品は以下のとおり。
- マニュアル
- 充電ケーブル
- イヤーチップ
充電器(ACアダプター)は付いてないのでご注意ください。
充電ケーブルはUSB Type-C/Lightningのもの。
Lightning端子であることはもう言及しなくて良いですね笑
個人的にデメリットでもなく、そういうものだと思うようになりました。
そのうちUSB-Cに変わるんじゃないでしょうか?
イヤーピースは初代モデルからXSが追加されて全部で4サイズになりました。
交換は簡単にできますが、取り外す時に少し力が必要なので怖いです・・・。
独特な形状をしているのでサードパーティ製のイヤーチップに交換したい人はご注意ください。
Amazon>>AirPods Pro(第2世代)イヤーチップの検索結果
AirPods Pro(第2世代)の音質をレビュー
イヤホンを使う上で最も重要なのが音質ですよね?いくら優れた機能が搭載されていたとしても音質が悪ければ本末転倒。
AirPods Pro(第2世代)の音質をチェックしていきましょう。
低音強化で迫力ある音質に!
初代AirPods Proはフラット傾向で、決して音質が悪いわけではないものの、いわゆるドンシャリ系が好きな僕としては少々物足りなさを感じることがありました。
この点、AirPods Pro(第2世代)は低音域が力強くなった印象です。
ドンシャリ系とは傾向が異なり、高音のシャリつきも少なく刺さるような感じはしません。
音の雰囲気は初代AirPods Proと変わらずフラット傾向でありながらも低音がハッキリしている良い感じのバランスだと思います。
さらに音圧も上がっているようで、同じくらいの音量設定にしてもAirPods Pro(第2世代)の方が音が大きく感じました。
初代AirPods Proの音質で満足していた人も、第2世代を使えばさらに音楽を聴くのが楽しくなると思います。
純粋に音質は向上していると言って良いでしょう。
WF-1000XM4と聴き比べると・・・
僕が持っているワイヤレスイヤホンの中で最も高音質(自分好み)なSONYのWF-1000XM4とAirPods Pro(第2世代)の聴き比べもしてみました。
個人的には音質面ではWF-1000XM4の方が優秀。
AirPods Pro(第2世代)よりも解像感が高く、音の輪郭がハッキリしている印象で、多くの音が鳴っているように聞こえます。
WF-1000XM4の方が艷やかで芳醇。音色のイメージが目に見えるような感覚をおぼえました。
また音が鳴っている空間(音場)もWF-1000XM4の方が広く、定位感に距離感が加わり、より臨場感のあるサウンドが楽しめるでしょう。
もちろん音質は個人の好みに依るところが極めて大きいので簡単に優劣を決められないですし、聞こえ方や、どの程度の音質を求めているのかも人それぞれです。
じっくりと高音質なサウンドを楽しみたいならWF-1000XM4の方が向いているかもしれませんが、普段使いならAirPods Pro(第2世代)の音質で十分すぎると思います。
ちなみに妻と息子にも聴き比べをしてもらいましたが、二人ともAirPods Pro(第2世代)の音質が好きと言っていましたよ。
Appleロスレスオーディオ(ALAC)には非対応
音質重視の人はAirPods Pro(第2世代)がAppleミュージックでロスレスオーディオ(Apple Lossless Audio Codec)に対応しているのか気になると思います。
残念ながらAirPods Pro(第2世代)はALAC非対応です。
AirPods、AirPods Pro、AirPods Max、AirPods (第 3 世代)、Beats ワイヤレスヘッドフォンは、優れたオーディオ品質を保証するため、Apple AAC Bluetooth コーデックを使っています。Bluetooth 接続はロスレスオーディオには対応していません。
引用:Apple公式サイト
このためBluetoothコーデックはAACになります。
今後ALACに対応するかも?なんていう噂もありますが真偽は不明。
もしアップデート等でAirPods Pro(第2世代)でロスレスオーディオが楽しめることになったら、本記事を更新してお知らせいたします。
AAC接続でもフラットで十分な音質なので個人的には満足している状態。
さらに高音質のコーデックに対応したら、AirPods Pro(第2世代)は最強のワイヤレスイヤホンになっちゃうんじゃないでしょうか?期待大!
空間オーディオで最新の音楽体験
AirPods Pro(第2世代)は空間オーディオに対応。
普通に音楽を聞くと音場の狭さが少々気になるAirPods Pro(第2世代)ですが、Apple Musicの空間オーディオに対応した楽曲を視聴すると雰囲気が一転します。
自分を中心にして、色んな場所から様々な音色が飛んでくるような新しい音楽体験が可能に。
もはや音場の概念など不要で立体的かつ臨場感のあるサウンドを、いつでもどこでも楽しめちゃいます。
ちなみに空間オーディオはコントロールセンターから切替が可能です。
ヘッドトラッキング機能も面白いので試す価値ありです。
例えばボーカルの声が正面から鳴っている場合、右に90°頭を回転すると左のイヤホンからボーカルが聞こえてきます。反対に左に90°頭を回転させると右イヤホンから聞こえます。
どこでどんな音が鳴っているのかがハッキリわかるので、まさに自分を中心とした音楽空間が広がっているような感覚になるわけです。
なお、音楽体験的には最高なんですが、空間オーディオを有効にすると音質が変わるのでご注意ください。音量が小さくなって、低音も弱くなる印象です。
空間オーディオは動画視聴に向いています
空間オーディオは新しい音楽体験をさせてくれるわけですが、いつでも使いたいかと言われると正直微妙。
音質が悪くなってしまいますし、ヘッドトラッキングはむしろ邪魔になる時すらあります。
それにAirPodsシリーズを使わなくてもAmazonミュージックならどんなイヤホンでも空間オーディオを体験できますからね・・・。
ただ動画視聴に関しては話が別です。
Dolby Atmosによる空間オーディオに対応したドラマを試しに見てみたのですが、色んな場所から音が飛んでくる感じはまさに映画館のそれ。
ストーリーへの没入感が凄すぎるので空間オーディオなしで動画視聴するのがもったいないとすら思っちゃいました。まじで最高すぎます。
なおApple ミュージック・Apple TVには対応動画があるのはもちろん、Netflixにも空間オーディオ(Dolby Atmos)に対応している動画があります。
NetflixでDolby Atmos音声を再生するためには「UHD 4K」再生が可能なプレミアムプランへの加入が必要です。
AirPods Pro(第2世代)のノイキャン・外部音取り込みモードをレビュー
続いてAirPods Pro(第2世代)のノイキャン・外部音取り込み性能を見ていきましょう。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)の効果
AirPods Pro(第2世代)のアクティブノイズキャンセリング性能は、初代AirPods Proよりも最大2倍の雑音を消してくれるとのこと。
実際に使ってみたところ、明らかに第2世代の方がノイキャンの効果が高いことを実感できました。
スピーカーから街の雑踏音を結構なボリュームで流してノイキャン性能を比較しているのですが、高音域から低音域まで全体的に消音効果が高くなっていることが分かります。
僕が初めてアクティブノイズキャンセリングに触れたのは初代AirPods Proです。
初めて使った時は「こんなに静かになるの!?」と衝撃を受けたことを覚えています。
ただ発売から3年が経過した現在、アクティブノイズキャンセリングを搭載したワイヤレスイヤホンは数え切れないほど存在し、実際に僕も沢山のノイキャン搭載ワイヤレスイヤホンをレビューしています。
そんな僕が使っても、AirPods Pro(第2世代)のノイズキャンセリング効果は凄いとしか言いようがありません。
何故か分かりませんが、静かすぎて不安を感じることすらあります笑
ちなみに初代AirPods Proのノイキャン性能を改めて確かめたら、Pixel Buds Proの消音効果と同じくらいであることも今回分かりました笑
ただAirPods Pro(第2世代)のノイキャンは、ある程度の「人の声」と「高い音」は通します。
外出中にAirPods Pro(第2世代)をノイキャンを有効にして使うと、以下の音は耳に届いてきました。
- 車内アナウンス
- 駅構内アナウンス
- ハイヒールのコツコツ音
- 鍵同士がぶつかるチャラチャラ音
- お金を落とした音
ハッキリ聞こえるわけではないですよ?低音域の消音効果に比べると弱いって感じです。
このため、全音域の雑音をまんべんなく消したいならSONY WF-1000XM4の方が向いているかもしれません。
あえて消音効果を10段階で表現すると、以下の表のようになると思います。
低音域 | 中音域 | 高音域 | |
初代AirPods Pro | 8 | 7.5 | 7 |
AirPods Pro(第2世代) | 10 | 8 | 7 |
WF-1000XM4 | 9 | 8.5 | 8 |
日常生活に溢れている雑音は低音域が大半。このため、AirPods Pro(第2世代)が最も静寂になっている感じが高いでしょう。
ただ、使用する場所によってはWF-1000XM4の方が静かになると思います。
例えばパチンコ屋さんにはWF-1000XM4、飛行機の機内であればAirPods Pro(第2世代)みたいな感じです。
もちろんノイズキャンセリング+音楽にすればどっちを使っても雑音なんて殆ど聞こえなくなっちゃうと思いますけどね笑
外部音取り込みモードの効果
外部音取り込みの効果は初代AirPods Proが他のどのワイヤレスイヤホンよりも自然です。
これは発売から3年経った現在であっても、僕の評価は変わっていません。
SONY WF-1000XM4でもそうですが、どうしてもマイクでの集音感が高く、耳が詰まった感じが取れないんですよね。
イヤホンを装着したまま人と話すのは難しいです。自分の声も大きくなってしまうので。
AirPods Pro(第2世代)でも優秀な外部音取り込みモードは健在。
まるでイヤホンを付けていないかのように、周囲の音が耳に届き、装着したままでも人と話すことができてしまうくらい自然です。
もちろんイヤホンが直接耳の穴に入っているので存在を忘れることはないですが、聞こえてくる音の位置、大きさが、イヤホンをしていない時と殆ど変わらない印象です。
じっくり比べてみると、AirPods Pro(第2世代)の方が自然に感じますが、そこまで大きな変化はありませんでした。
今までも、これからも、AirPods Proの外部音取り込みモードは最強です。
適応型環境音除去の効果はよく分からない・・・
実はAirPods Pro(第2世代)には外部音取り込みモードはなく「適応型環境音除去」に変更されています。
周囲の音をマイクで拾いながらも、不快な雑音を除去してくれるという神のような機能。
AirPods Pro(第2世代)の発表で見かけた時に「これはやばい!地下鉄に乗った時に走行音は聞こえないけど車内アナウンスはしっかり聞こえる!」と超興奮しました。
ただ、実際に使ってみると全く効果を感じることができませんでした・・・。
外部音取り込みモードにすると、相変わらず電車の走行音は聞こえますし、初代AirPods Proの外部音取り込みモードと何ら変化はありません。残念。
他にもスピーカーから爆音で電車の通過音を流してみたり、工事現場の音を流してみたりと色々試したんですが、本当に何の効果も実感できませんでした。
調べてみると80~85dB以上の大きな音に効果があるそうです。
地下鉄の音なんてそのくらいの大きさありそうなもんなんですけどね?不思議です。
まぁ僕の耳の聞こえ方がおかしくて変化に気付いてないだけかもしれませんが、引き続き使ってみて、何か変化があったら追記したいと思います。
AirPods Pro(第2世代)を実機レビュー
ここからは音質・ノイキャン以外の部分で実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
iOSデバイスとの簡単ペアリング
AirPods Pro(第2世代)とiOSデバイスとのペアリングは超簡単です。
接続したいiPhoneやiPadの側で充電ケースの蓋を開けると、ペアリング用のポップアップが表示されます。
あとは表示された「接続」をタップすればペアリング完了です。
iOSデバイスとの親和性が高いのでマニュアルなんて見なくても簡単に接続できちゃいます。
Apple IDでサインインしているiOSデバイスが複数ある場合には、どれか1つがAirPods Pro(第2世代)とペアリングされれば、全てのデバイスで使えるようになりますよ。
いちいち全てのデバイスとペアリングする必要がないので超楽ちんです。
一度ペアリングしてしまえば、次回からはAirPods Pro(第2世代)のケースを開くだけでポップアップが表示されます。
またiPhone 14 ProのDynamic Islandでも接続状態を確認可能です。
Apple製品同士のみマルチポイント対応
これはApple製品であることの優位性になりますが、AirPods Pro(第2世代)はApple製品に限ってマルチポイント接続に対応しています。
同じApple IDでサインインしている製品なら、切り替え操作不要で音が流れているデバイスに勝手に接続してくれます。
例えばAirPods Pro(第2世代)をiPhoneとiPadに接続している場合、iPadで音楽を聞いている最中にiPhoneで電話がなったとしても、iPadの音楽再生を止めてあげるだけで、iPhoneで音声通話ができます。
なおマルチポイントを使うためには以下の条件があるのでご注意ください。
- 最新バージョンの iOS または iPadOS を搭載した iPhone、iPad、iPod touch、最新バージョンの macOS を搭載した Mac、または 最新バージョンの tvOS を搭載した Apple TV を用意してください。
- 2 ファクタ認証を使い、同じ Apple ID でサインインしてください。
引用:Apple公式サイト
Androidスマホでも使えるけど相性・機能制限あり
iPhoneやiPad以外のデバイスとのペアリングもそれほど難しくありません。
AirPods Pro(第2世代)はiOSデバイスに最適化されてはいますが、例えばAndroidやPC等に接続して使うことも可能です。
接続したいデバイスの側でケースの蓋を開けて背面の設定ボタンを長押し。LEDインジケーターが白く点滅すればペアリングモードになっています。
機能はだいぶ制限されてしまうものの音楽を聞いたり、ビデオ通話したりなど基本的なことは何でもできます。
もちろんAndroidスマホ等にはコンパニオンアプリがないので設定等は一切できません。
iOSデバイスで設定した内容で他のデバイスを使うことになります。
このため、AirPods Pro(第2世代)を使うならメインでもサブでも良いですが、iOSデバイスがが必ず1台必要になります。
また、AirPods Pro(第2世代)との相性が悪い端末もあるようです。
僕の場合、Galaxy Z Flip4なら普通に使えましたが、Pixelシリーズ(6a/7 Pro)とペアリングすると音楽再生の途中で音が出なくなってしまいました。
AirPods Pro(第2世代)とPixel 6aはペアリングできますが、しばらく経つと音が出なくなっちゃう。相性が悪いのかな?ただのワイヤレスイヤホンとしても使わせてくれませんか、そうですか? pic.twitter.com/1S0TALacwS
— ちびめがね@ガジェットレビュー (@chibimegane_rv) September 26, 2022
コンパニオンアプリはiOSに組み込まれている
AirPods Pro(第2世代)にはApple Watchのようなコンパニオンアプリはありません。
ペアリングすると設定アプリに専用項目が表示されるので、そこから各種設定を行います。
音質やノイズキャンセリングの効果に影響があるのでイヤーチップ装着状態テストは試しておきたいところ。
またiOS 16搭載の対応デバイスでは空間オーディオのパーソナライズも可能。
iPhoneのカメラで耳の形を撮影することで自分に最適な空間オーディオの効果が得られるとのことです。
また忘れがちなのが「アクセシビリティ」の項目。
空間オーディオのヘッドトラッキングのON/OFFや、ヘッドフォン調整などのカスタマイズが可能です。知ってました?この設定があること。
バッテリーもちが良くなってます!
公式サイトでのスペック情報によると、1回の充電で最大6時間再生・最大4.5時間連続通話可能、充電ケースとの併用で最大30時間の音楽再生が可能とのことです。
そこで実際にAirPods Pro(第2世代)でApple Musicの音楽を連続再生してみたところ、8時間以上バッテリー切れになりませんでした。
ただこの結果はノイキャンOFF/空間オーディオOFFの状態なので、それぞれ有効にすれば公称通り6時間前後になるかもしれません。
全く同じ条件で初代AirPods Proで検証してみたところ、4.5時間経過したあたりで片方のバッテリーが切れてしまいました。
AirPods Pro(第2世代)は初代よりもバッテリーもちが良くなっています。
他社製のワイヤレスイヤホンならさらに長時間使用ができるものもありますが、6時間の連続再生が可能なら殆どのシーンで困ることはないでしょう。
例えば通勤・通学で1日2時間使うなら、2週間くらいケースの充電が必要ないってことですからね?十分でしょう!
充電速度は普通
AirPods Pro(第2世代)の充電速度は有線でも無線でも1W~2W程度でした。
特に急速充電には対応していないようですね。
ただイヤホンがバッテリーがなくなってしまった場合でも、5分の充電で1時間の連続再生が可能になる延命機能が搭載されています。
MagSafe充電に対応している
AirPods Pro(第2世代)のケースはMagSafeに対応しています。
MagSafe対応充電器を使えばマグネットでガッチリ固定。簡単に外れないのが便利なポイントです。
ワイヤレス充電って置くだけで充電できるので便利なんですが、置く場所がシビアで気付いたら全然充電されていないなんてことが頻繁に起こります。
この点、MagSafe充電に対応していればガッチリ固定されるので充電ミスが起こりにくいのが優秀です。
なおAirPods Pro(第2世代)はApple Watchの充電器でも充電できます。
タッチ操作で音量調節できるようになった
AirPods Pro(第2世代)は音楽再生アプリ等のリモコン操作が可能です。
ワイヤレスイヤホンではタッチ式のものが多いですが、AirPods Pro(第2世代)はイヤホンのスティックに搭載されている感圧センサーをポチッと摘んで操作するタイプになります。
個人的にタッチ式だと間違って触れてしまうことが多いので、物理的にボタンを押すタイプや感圧式の方が好み。操作方法は以下のとおりです。
1回押し | 再生/一時停止 電話に応答 |
2回押し | 曲送り |
3回押し | 曲戻し |
長押し | ・ANCモードの切替 ・Siriの起動 |
さらに、AirPods Pro(第2世代)はタッチコントロールエリアを上下にスワイプすることで音量調節も可能になりました。
これは初代AirPods Proには搭載されていなかったので非常に嬉しい進化。
スワイプすると「トン」と音が鳴り、左右どちらのイヤホンでも操作可能です。
慣れるまでは操作が少し難しいかもしれませんが、いちいちiPhoneを取り出さなくても音量調節できるので重宝します。
肌検出センサーによる装着検知
AirPods Pro(第2世代)には肌検出センサーが搭載されているので、イヤホンを外すと音楽が止まり、再び装着すると音楽は再開する着脱検知が可能です。
肌検出センサーは優秀で感度も良好。大きなタイムラグもありませんでした。
人から話しかけられた時や会計の時など、一旦外しても再びイヤホンを装着すれば音楽が流れるので便利です。
ただAirPods Pro(第2世代)は外音取り込みモードが超優秀なので、人との会話のためにイヤホンを外すことはあんまりないかもしれませんね。
通知の読み上げ機能に対応
AirPods Pro(第2世代)はiOSの通知読み上げ機能に対応しています。
AirPodsの機能というよりSiriの機能と言ったほうが適切かもしれません。
どのアプリからの通知を読み上げるかは設定アプリの「通知」からカスタマイズ可能。
例えばメッセージの通知であれば、以下のように読み上げてくれました。
装着感は良好で落ちにくい
AirPods Pro(第2世代)はコンパクトで軽いので装着感は良好。
足のように伸びたスティックがあるタイプですが、短いので「耳からうどん」感もありません。
僕は耳の形が特殊なのでインイヤータイプのイヤホンだとすぐに外れてしまって使えないのですが、AirPods Pro(第2世代)は耳栓のようなカナル型なので、その心配もありません。
その反面、カナル型特有の閉塞感があるので苦手な人はご注意ください。
特にAirPods Pro(第2世代)はノイキャン性能が高く、他のイヤホンよりも閉塞感が強くなると思います。
ケースが「正確な場所を見つける」に対応!
AirPods Pro(第2世代)はAppleの「探す」アプリに対応しています。
探す
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最後に使っていた場所を地図上に表示してくれるので超便利。
イヤホンは「この周辺」機能に対応しているので、付近で音が鳴らせます。
さらにケースは「正確な場所を見つける」機能に対応。
まさにケースがある場所まで探索することが可能です。これが凄い!
もちろん音を鳴らすこともできるので、確実に見つけることができちゃいます。
探すアプリからAirPod Pro(第2世代)のサウンドを再生 pic.twitter.com/YiK0bcpskH
— ちびめがね@ガジェットレビュー (@chibimegane_rv) October 15, 2022
AirPods Proを落としてしまって悲しい思いをした人も多いはず。
第2世代ならケースの蓋が閉まっていても、見つけることができるので安心です。
通話時のノイキャンも良い感じ
AirPods Pro(第2世代)のノイキャンは音楽を聴く時だけではなく、通話時にも活躍してくれます。
実際にスピーカーから雑踏音を流しながら音声を録音してみました。
まずiPhone 14 Proで録音した音声を聞いてください。
どのくらい周囲の音が流れているかお分かりになるでしょうか。
これが初代AirPods Proで録音した音声。
そしてこちらがAirPods Pro(第2世代)で録音した音声です。
周囲の雑音が殆ど聞こえなくなっていますよね。
そればかりかマイクの音質も初代AirPods Proに比べてクリアになっていました。
AirPods Pro(第2世代)は室内はもちろん、屋外の音声通話でも活躍してくれますよ。
低遅延モードはないけど気にならない!
あまり注目されていないかもしれませんが、AirPods Pro(第2世代)は遅延が少ないところも優秀なポイントです。
実際に何度も動画視聴をしていますが、口の動きとセリフの音声とのリップシンクが気になることは殆どありませんでした。
そればかりか、ゲームをしている時にも遅延を感じにくいです。
一般的なワイヤレスイヤホンだとApexモバイルをプレイした時に射撃ボタンをタップしてから銃声がするまで僅かな間が存在するのですが、AirPods Pro(第2世代)にはそれがありません。
低遅延モードを有効にした時くらい自然にプレイすることができました。
さすがにシビアな操作が求められる音ゲーには使えないと思いますが、そうじゃなければAirPods Pro(第2世代)で全然いけちゃうと思います。
対応Bluetoothコーデックは「SBC」「AAC」と、どちらも遅延が発生しやすいコーデックのはずなんですけどね?
性能の高さに驚くばかりです笑
IPX4等級の耐汗耐水性能
AirPods Pro(第2世代)の防水性能はIPX4等級。
保護等級 | 保護内容 |
IPX4(防沫) | いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない |
耐水性としては生活防水に毛が生えた程度なので、そこまで強力ではありません。
ただ、地味に凄いのはイヤホンだけではなくケースも同等級の防水性能があるところ。
ちょっとした雨やスポーツの時の汗とかならしっかり守ってくれるので安心です。
なお、お風呂・シャワー・水泳等で使うのはやめておきましょう。水没させたら確実に壊れます。
ポケットに入れたまま洗濯してしまうこともあるかもしれませんが、これもアウトです。
水に濡れた場合は、よく乾燥させてから充電するようにしましょう。
水分がある状態での通電は非常に危険です。
AirPods Pro(第2世代)のスペック
再生時間 | 音楽等:6時間 空間オーディオ:5.5時間 通話:4.5時間 ケースと併用:最大30時間再生 |
充電時間 | イヤホンの充電がなくなった場合に、充電ケースでの5分間の充電で1時間の再生が可能 |
バッテリー容量 | 充電ケース:不明 イヤホン:不明 |
充電端子 | Lightning |
ワイヤレス充電 | 対応 MagSafe / Qi |
重さ | ケース:約50.8g イヤホン:約5.3g |
Bluetooth | Ver5.3 |
通信距離 | 不明 |
防水規格 | IPX4(イヤホン・充電ケース) |
チップ(SoC) | イヤホン:Apple H2 ケース:Apple U1 |
Bluetoothプロファイル | 不明 |
対応コーデック | AAC,SBC |
ドライバーサイズ | 不明 |
周波数応答 | 不明 |
インピーダンス | 不明 |
センサー | デュアルビームフォーミングマイク 内向きのマイク 肌検出センサー 動きを感知する加速度センサー 音声を感知する加速度センサー タッチコントロール |
テクノロジー | 専用の高偏位Appleドライバ 専用のハイダイナミックレンジアンプ アクティブノイズキャンセリング 適応型環境音除去 均圧のための通気システム パーソナライズされた空間オーディオと、ダイナミックヘッドトラッキング アダプティブイコライゼーション |
まとめ:AirPods Pro(第2世代)のメリット・デメリット・評価
AirPods Pro(第2世代)を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・低音強化・音質向上 ・超強力なノイキャン ・外音取り込みの神 ・バッテリーもち向上 ・MagSafe充電対応 ・スワイプで音量調整 ・簡単ペアリング ・遅延が少ない ・ケースを探せる ・ケースにスピーカー | ・高価!高級品!高い! ・デザインに変化なし ・傷つきやすいケース ・より高音質のイヤホンもある ・Androidで使いにくい ・限定的なマルチポイント ・防水性能やや弱め |
評価
(4点/5点満点)
超強力なノイキャンに他のワイヤレスイヤホンにはない自然な外音取り込み機能。
初代に比べてバッテリーもちが良くなり、低音が利いて音質も向上しました。
デザインこそ大きく変わっていませんが、ワイヤレスイヤホンとしての重要な部分がしっかり進化しているので、初代AirPods Proからの買い替えも全然ありだと思います。
ただ、いかんせん高い・・・。
ワイヤレスイヤホンに4万円は高すぎるので、さーみなさん!AirPods Pro(第2世代)を買いましょう!とは言いにくいです。
これと言って弱点はないので、本当だったら個人的に5点満点の製品なんですけどね?
唯一のマイナスポイントは価格でした。
どうしましょう。迷いますよね?買おうかどうしようか?高いし。
もし近くにApple Storeや家電量販店があれば、実際にAirPods Pro(第2世代)に触れてみても良いかもしれません。
もっと欲しくなっちゃうかもしれないけど笑
本記事を1つの参考材料にして、長考のうえ、お買い求めくださいませ。