Huami(ファーミ)のスマートウォッチAmazfit Xを購入しました。
能力ポイントをデザインに全振りしたようなスマートウォッチ。
これまで見たこともないようなエレガントで艶美な曲面ディスプレイを搭載しています。
もちろん機能面も充実していて、スマートウォッチに必要な機能は概ね備わっています。
- 心拍数モニタリング
- 睡眠モニタリング
- ストレスモニタリング
- SpO2計測
- 9種類のトレーニングモード
- GPS
- 7日間のバッテリーライフ
- 着信・メッセージ通知
- 5ATM防水
男心をくすぐるロマンたっぷりのAmazfit Xですが、2022年4月現在、Amazonでの販売価格は56,232円と価格までロマンに満ち溢れている状態(悪い意味で)・・・。
さすがにこの価格では手が出ないと思いますが、海外通販サイトAliexpressなら$90~で、日本円にして約13,000円と現実的な価格で購入可能です。
果たしてこの超高級スマートウォッチAmazfit Xを購入すべきなのかどうか、本記事でレビューしていきますので検討中の方は参考にしてみてください。
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Amazfit Xのデザインと付属品
Amazfit Xは中国Huami社製のスマートウォッチ。
HuamiはXiaomi(シャオミ)のウェアラブルデバイスのデザイン・製造を行っているメーカーです。
Xiaomiに提供する製品とは別に自社ブランドも展開しており、それがAmazfit(アマズフィット)になります。
公式サイト>>Amazfit
まずはAmazfit Xの外観と付属品を見ていきましょう。
Amazfit Xには2色のカラーバリエーションがあります。
このうち僕はエクリプスブラックを購入しました。
ニュームーンゴールドも爽やかで可愛いので女性には良いかもしれませんね。
本体サイズは幅が22.6mmで厚みが13.5mm。
初めて装着した時は結構ゴツくて腕輪みたいだなって思いましたが、数日装着してたら慣れました。
ただ存在感はあるので女性が装着する場合にはコーディネートの邪魔になることがあるかもしれません。
重さは46gとスポーツバンドタイプのスマートウォッチの1.5倍~2倍くらい。
ただずっしり重たいわけではないので、これも装着していれば慣れます。
外観で特徴的なのはやっぱりこの湾曲したディスプレイ。
人間の手首にフィットするように92°に設計されています。
使用されているガラスはコーニング社の第3世代ゴリラガラス。
滑らかで美しいばかりではなく高い耐久性が備わっています。
ディスプレイは2.07インチのAMOLED(有機EL)。
大きくて高精細、めちゃくちゃ綺麗です。
明るさは自動調節可能で日光の下でも問題なく視認できました。
視野角も広く、多少きつい角度から覗き込んでもバッチリ。
ディスプレイサイズが大きければパッと見で入ってくる情報量が多いので使いやすいですね。
Xiaomi製のMi Band 5(1.1インチ)と比較するとこんなに違います。
ディスプレイはもちろんタッチ操作が可能。
搭載されているSoCやメモリ容量は分かりませんが滑らかに動いてくれます。
Amazfit Xのディスプレイに対してはなんの不満もありません。
これまで使ってきたスマートウォッチの中で最も綺麗で使いやすいと感じました。
Amazfit Xには物理ボタンが搭載されておらず右側面に感圧式センサーがあります。
指でギュッと押すと本体が「ポコン」とバイブして本当にボタンを押しているかのような感覚に。
ディスプレイのON/OFF切り替えに使えるんですが登場シーンはそれほど多くありません。
本体背面には心拍計測・SpO2計測用のセンサーと、マグネット式の充電端子。
本体は湾曲していますがセンサー部分は水平なので、手首に密着して心拍やSpO2をきちんと計測してくれます。
バンドの材質は靭やかなフッ素ゴム。
装着感は悪くないのですが、マット仕上げで擦り傷が少々目立ちます。
バンドは予め装着されているものの他に小さなサイズも付属。
AliExpressの商品概要には「Lサイズ」としか記載されていなかったので不安でしたが、男性なら大きなサイズ、女性なら小さなサイズがピッタリだと思います。
バンドのボタンを押せば簡単に交換可能です。
留め具はプラスチック製で若干チープな感じ。
定革・遊革がないので余ったバンドを内側に滑り込ませるように装着します。
夏に汗ばんでいる時は装着しにくいかもしれません。
Amazfit Xの付属品は以下のとおりです。
- マニュアル(日本語あり)
- 充電ケーブル
- 交換用バンド
充電ケーブルはUSB Type-Aのもの。
他のケーブルで代用できないので無くさないように注意しましょう。
スマートウォッチの充電ケーブルは外れやすいものが多いのですが、Amazfit Xはマグネットがかなり強力なのでご心配なく。
なお充電器は付属していませんが、少ない電力で充電可能なのでスマホ等に付属の5W出力充電器を使うと良いでしょう。
ちなみにAmazfit Xが入っているケースは充電スタンドにもなります。
かなり大きいので場所をとりますが・・・。
Amazfit Xを実際に使ってみた様子をレビュー
ここからはAmazfit Xを実際に使って見た様子をレビューしていきます。
技適マークあります
海外製のスマートウォッチを使う前に確認したいのが技適マークの表示。
技術基準適合証明を受けていなければ日本国内で使用することができません。
Amazfit Xには、ケースと本体設定項目内に技適マークの表示があるので安心してご利用下さい。
Amazfit X本体もコンパニオンアプリも完全日本語対応。
英語や中国語でわけがわからないなんてことはありません。
ペアリングは専用コンパニオンアプリを使う
スマートウォッチは単独でも使えますが、スマホと接続して使うのが大半です。
そのため、ペアリングが難しかったり、すぐに途切れてしまうと使いにくくなります。
Amazfit XはスマホのBluetooth設定を開かずに、専用アプリ「Zepp」からペアリング設定する仕様です。
Zepp
Huami Inc.無料posted withアプリーチ
- Amazfit XにQRコードが表示
- スマホで読み取る
- ペアリング完了
Amazfit Xをケースから取り出したらまず充電しましょう。
僕の場合はバッテリー残量0%の状態で到着しました。
バッテリーが少ないとペアリング中に充電がなくなって失敗してしまいます。
充電が完了するとAmazfit XにQRコードが表示されるはずです。
これをZeppアプリで読み取ります。
スマホにインストールしたZeppアプリを開いてアカウント登録。
僕は入力がめんどくさかったのでGoogleアカウントと紐付けしちゃいました。
プロフィールの「マイデバイスの追加」から「腕時計」→「QRコード付きウォッチ」を選択。
スキャナ画面になるので、Amazfit Xに表示されたQRコードを読み取ります。
スマホとペアリングしますか?と聞かれるのでチェックマークをタップして完了です。
初めてスマホと接続する場合にはファームウェアのアップデートがあるので暫く放置しておいてください。
ZeppアプリはMi Fitアプリとよく似てる
Amazfit XのコンパニオンアプリZeppは、Xiaomi製のスマートウォッチ用Mi Fitアプリに似ています。
というか、どちらも恐らくHuamiが作ったものでしょう。
デバイス設定周りの項目は殆ど一緒です。
Amazfit Xの前に使っていたのが、XiaomiのMi Band 5だったのでスムーズに移行することができました。
Mi FitアプリでもGoogleアカウントでアカウント作成していたせいか、設定内容が引き継がれている項目もありました。
これまでMi Fitアプリを使ったことがある人なら違和感なく使いこなせるでしょう。
バッテリー性能は微妙・・・1週間なんてもたない
Amazfit Xの公式サイトにによればバッテリーライフは1週間と記載されていました。
しかもバッテリーを節約した状態ではなく通常利用で。
このデータは Huami Labs から提供されたもので、毎日、終日にわたる心拍数検出(毎分 1 回検出)をオンにし、睡眠と歩数のモニタリングを行い、200 件の通知を受け取り、手首を持ち上げて時刻を確認する操作を 50 回実行し、その他の操作を 5 分間行うという条件に基づいています。GPS を利用した毎週 2 時間のエクササイズ。
引用:公式サイト
実際に使ってみたところ、1週間なんて全然もちません。
購入したてで嬉しくて頻繁に触りまくっていたせいもありますが、購入初日にフル充電してからバッテリー残量が16%になるまで1.5日。
頻繁に触ることなく普通に使い続けて3日でバッテリー残量が10%になってしまいました。
あまりにもバッテリーのもちが悪いので、僕が購入した製品に不具合がある可能性もあります。
そのため僕は、毎日入浴時間に必ず充電するようにしています。
また、ディスプレイを点灯させる時間が長ければ長いほど当然バッテリーの消耗が早くなってしまうので、手首を持ち上げて点灯する機能を抑える設定にしました。
Amazfit Xにロングバッテリーを期待しているなら注意が必要です。
ディスプレイのカスタマイズが可能
Amazfit Xのディスプレイはカスタマイズ可能です。
Zeppアプリから好みの壁紙をダウンロードできます。
ただ、僕のおすすめは最初から本体にダウンロードされているウォッチフェイス。
文字盤自体はシンプルなのですが、5箇所のエリアに好きなメニューを割り当てられます。
またホーム画面から左右にスワイプするとメニューやショートカットを表示できます。
これらの項目も自分の好みにカスタマイズすることが可能です。
睡眠・心拍・ストレスレベルを自動計測
Amazfit Xを装着しているだけで、歩数・距離・消費カロリー・睡眠・心拍・ストレスレベルを自動計測してくれます。
本体でデータを確認できるのはもちろん、データはアプリに同期するのでスマホでも確認可能です。
健康評価をスコアで算出するPAI(Personal Activity Intelligence)も導入されており、スコアを確認することもできます。
心拍・睡眠の自動計測をOFFにすることはできませんが、ストレス計測だけは自動計測を停止させることが可能です。
この他、天気情報の表示やスケジュール作成、時計としてのアラーム・ストップウォッチ・タイマーなどの機能も当然搭載されています。
SpO2を計測可能(手動)
健康管理に最適なSpO2も計測可能です。
計測方法も簡単で、Amazfit Xを手首に装着して項目をタップするだけ。
心拍計測は様々なスマートウォッチで可能ですが、SpO2の計測ができるものは多くないので重宝します。
酸素 飽和度(SpO2)とは、心臓から全身に運ばれる血 液(動脈血)の中を流れている赤血球に含まれる ヘモグロビンの何%に酸素が結合しているか、皮 膚を通して(経皮的に)調べた値です。
医療用に作られたパルスオキシメーターではありませんので、呼吸器の疾患をお持ちの方が常用する用途としては利用できません。
しかし、山登りやトレッキングが趣味の人が、高地で息苦しさを感じた時に簡易的にSpO2測定をする場合などに便利です。
ZeppはGoogle Fitと連携可能
トレーニングの状況やヘルスケアをGoogle Fitで確認している人もいますよね。
Google Fitを使えば、様々なヘルスケアデータを1つに集約できます。
ZeppはGoogle Fitとの連携が可能です。
プロフィール内の「アカウントを追加」からGoogle Fitを選択すればOK。
Zeppで収集したワークアウトの履歴やヘルスケアデータがGoogle Fitで確認可能になります。
トレーニングモードは9種類で少なめ
Amazfit Xには、屋内・屋外合わせて9種類のトレーニングモードが搭載されています。
- トレッドミル
- エクササイズ(屋内)
- ランニング(屋内)
- ウォーキング
- サイクリング(屋内)
- クロストレーナー
- サイクリング(屋外)
- スイミング(屋内)
- スイミング(オープンウォーター)
100種類以上のトレーニングモードを搭載しているスマートウォッチもあるので、ちょっと寂しい感じはしますが、メジャーワークアウトは網羅されているので不便なことはないでしょう。
Amazfit Xを装着しながらトレーニングモードを開始すると、データが計測されて本体やZeppアプリで確認できます。
また、運動の自動検知や、ワークアウト中に立ち止まった時に自動停止する機能もあります。
運動検知に対応しているワークアウトは以下の4つです。
- ウォーキング
- トレッドミル
- 屋外ランニング
- 屋外サイクリング
なお、Amazfit Xにはディスプレイを2本指でピンチすると特定の機能を起動させることが可能です。
僕はこの機能にワークアウトの起動を割り当てています。
GPS内蔵だからワークアウトが身軽に!
Amazfit XにはGPSが内蔵されています。
そのため、ワークアウトをする時にスマホを持ち歩かなくてもOK!
ウォーキングならまだしも、走る時にスマホを持ち歩くのってめんどくさいですよね?
そういう場合にAmazfit Xが活躍してくれます。
精度も上々で、何度かスマホを持たずにウォーキングを試してみたところ、しっかり計測されていましたよ。
ミュージックアプリの操作は曲送り・戻しだけ
個人的にスマートウォッチに搭載して欲しい機能がミュージックアプリの操作です。
Amazfit Xにも搭載されていますが、残念ながら音量調整は非対応。
曲送り・曲戻しのみ手元で操作できます。
スマホ通知はバッチリ!LINEは全文読めます
Amazfit Xはスマホの通知を確認できます。
全ての通知を表示させることもできますし、アプリを選択することも可能です。
表示できる文字数もかなり多く、LINEだったら全文表示できると思います。
ただしGmailはタイトルのみの表示で本文は表示できず。
もしかしたらスマホ自体の通知センターの仕様に左右されるのかもしれません。
通知の履歴は10件まで表示可能。
それ以降は古いものから順番に削除されていきました。
防水性能は5ATM(5気圧)でプールOK!
Amazfit Xの防水性能は5ATMです。
スポーツモードにもある通りスイミング中でも利用できます。
日本時計協会による5ATMの解説でも以下のように記載されているので、水泳での利用は問題なさそうです。
水に触れる機会の多い水仕事(漁業・農業・洗車・食堂など)や水上スポーツ(水泳・ヨット・つりなど)をされる方にお使いいただけます。
素潜り(スキンダイビング)及び飽和潜水用や空気潜水用に使用しないで下さい。
5bar以上の防水時計でも水圧の激しいシャワーや水道水が直接時計に当たらないようご注意下さい。
ただ、お風呂やシャワー中の利用は避けましょう。
お湯や蒸気は特に故障しやすい原因になるのでくれぐれもご注意ください。
なお、試しに水の中に落として壊れないか検証してみましたが、全く問題ありませんでした。
Amazfit Xのイマイチなところ
Amazfit Xのイマイチなところは価格です。
それに尽きます。
手間暇かけて作られた大型湾曲ディスプレイは間違いなく美しく、他のスマートウォッチにはない最大の特長です。
ただ機能に目を向けて見ると、3,000円くらいで購入できるスマートウォッチと同レベル。
(ついでに言えばバッテリーのもちが悪すぎる)
特に付加価値を高める目新しい機能が何も搭載されていないんですよね。
にもかかわらず価格が5万円を超えている状態なので、どうしてもコスパの悪さが目立ってしまいます・・・。
例えばもっと付加価値が高ければ価格とのバランスが取れるかもしれません。
- Felicaが搭載されている
- 音楽を1,000曲保存できる
- 通話ができる
- SIMカードが挿せる
などなど。
見た目はかっこいいけど機能が変わらないんだったら3,000円でいいよね?
これが一般的な考えになるんじゃないかなーと思います。
ただ例えばAliExpressなら、価格がジワジワ下がり日本円にして13,000円ほどで購入可能。
誰も使っていない目新しいガジェットが好きな人なら買ってもいいか?と思える価格ではないでしょうか。
AliExpressでの買い物の仕方はこちらの記事で解説しているので、本記事と併せてチェックしてチャレンジしてみて下さい。
低価格帯のスマートウォッチで良いやと思ったなら、ぜひこれまでのレビュー記事も御覧ください。コスパの高いスマートウォッチが沢山ありますよ。
カテゴリー>>スマートウォッチ
Amazfit Xのスペック
Amazfit Xの主要スペックは以下のとおりです。
サイズ | 幅22.6mm 本体長さ55.4mm |
重さ | 47g(バンドを含む) |
ディスプレイ | 2.07インチ AMOLED(有機EL) 解像度:206×640 最大輝度:400nits 画素密度:326ppi 第3世代 Gorilla Glass 3 |
センサー | ・3軸加速度センサー ・3 軸ジャイロスコープ ・BioTracker PPG ・バイオ トラッキング光学センサー ・デジタル シリコン マイクロホン ・周囲光センサー |
測位 | ・GPS ・GLONASS |
NFC | 非搭載 |
バッテリー容量 | 205mAh 最大7日間持続 |
充電時間 | 2時間未満 |
対応OS | Android 5.0以上 iOS 10.0以上 |
防水 | 5ATM |
Bluetooth | ver.5.0 BLE |
まとめ:Amazfit Xは買うべきなのか?
Amazfit Xを実際に使ってみた様子をレビューしました。
僕のようにデザインに一目惚れしたのであれば、Amazfit Xは買うべきスマートウォッチになるでしょう。
機能はどこにでもあるスマートウォッチでも、大型湾曲ディスプレイはAmazfit Xにしかない唯一無二のメリットです。
バッテリーのもちの弱さがあるものの、それぞれの機能も優秀で不満に感じることはありませんでした。
ただし、見た目が良くても高いよね?と感じて購入を躊躇してしまうのであれば、その判断は正しいので購入すべきではないでしょう。
おすすめしたい気持ちがありつつも、全ての人が満足できるスマートウォッチではないと思います。
ちなみに僕自身は少し高いけど購入して良かったと思っていますし、これからも使い続けるつもりです。
チラッとAmazfit Xが目に入るだけで、他の人よりも少し先の未来を歩いているような感覚になってワクワクしてしまいます。