Blackview Tab 13をお借りしました。
2022年8月に発売されたBlackview製のタブレットです。
- 10.1インチ 液晶ディスプレイ
- TÜV Rheinland低ブルーライト認証
- MediaTek Helio G85搭載
- 6GB/128GB
- 最大4GBメモリ拡張
- PCモード搭載
- バッテリー容量7,280mAh
- ステレオスピーカー
価格の割に良い感じだったので、当ブログでは珍しくスペック記事も公開しました。
ただ発売から2ヶ月が経ち、日本の安タブレットの状況が大きく変化しています。
- OPPO Pad Air
- Redmi Pad
それがこの2つのタブレットの発売です。
どちらも3万円台と比較的手頃ながらもネットサーフィンや動画視聴のような普段使いなら十分な動作性能を備えております。
あえて中華タブレットを選ばなくても、どちらかを買えば満足できるので、正直言ってBlackviewにとっては厳しい状況と言わざるを得ません・・・。
ただ実際にTab 13を使ってみると、これいいじゃん!と思わせてくれる特徴もあり、購入候補の1つに食い込めるんじゃないかとも感じました。
本記事で詳しくレビューするので参考になさってください。
メリット | デメリット |
・2万円台で買える ・十分な動作性能 ・RAMが6GB ・ステレオスピーカー ・SIMカード装着可 ・SIMO搭載 ・付属品が充実 | ・ゲームは厳しい ・Widevine L3 ・60Hzディスプレイ ・カメラがおまけ程度 ・充電速度が遅い ・防水性能なし |
タップして読みたい場所へ
Blackview Tab 13のデザイン・サイズ感・付属品
まずBlackview Tab 13の外観と付属品をチェックしていきます。
デザイン
Blackview Tab 13のカラーバリエーションは以下の3色。
- Lunar Silver
- Space Gray
- Twilight Blue
このうち今回お借りしたのはSpace Grayです。
もし自分で購入するならTwilight Blueにするかな?爽やかで可愛い。
背面パネルは指紋が目立ちにくいマットなメタリックカラー。すりガラスとまでは言えないもののサラサラの質感で触り心地が良いです。The 泥タブ!みたいな感じはしませんね。
Redmi Padの背面は金属っぽさがあって触るとヒンヤリしているのですが、個人的にはTab 13の質感が好みでした。
長辺の一部分のみ側面と一体化しているところもオリジナリティがあって良い。
背面パネルにはカメラユニットを搭載。
1,300万画素のメインカメラと200万画素の・・・なんだ?モノクロカメラかな?
高さは1.5mmほどと飛び出しは多くないですが、置くとガタガタするので付属ケースを装着した方がいいでしょう。
フレームも背面パネル同様にマットなメタリックデザインです。
縦置き・ディスプレイを上にして右側面に電源ボタン・音量ボタン・マイク。
左側面にキーボード装着用の端子がありますが付属品には含まれておりません。
下部にはスピーカー、USB Type-Cポート、カードスロット。
カードスロットはMicro SDカードとの排他利用タイプ。
SIMカード2枚 or SIMカード+Micro SDカードのいずれかになります。
上部にはスピーカーしかありません。
Tab 13には2つのスピーカーがあるので、横持ちでステレオサウンドが楽しめます。
サイズ感
Blackview Tab 13のサイズは238.8mm × 157.6mm × 7.7mm。
ごく普通の10インチタブレットといったサイズ感。目新しさはありませんね。
重さは実測で438g。比較的軽いほうだと思います。
付属ケースを装着すると620gになります。この状態でもやや軽め。
10インチタブレットはどれでもそうなんですが、ずっと手に持って使うのはしんどいです。1時間くらいの動画でもどこかに置きたくなっちゃう。
この点Tab 13は自立タイプのケースが付属しているので安心です。
付属品
Blackview Tab 13の付属品は以下のとおり。
- クイックスタートガイド類
- 充電器
- USBケーブル
- 保護ケース
- 保護フィルム
充電器はUSB Type-Aのもの。最大10W出力でPSEマークもしっかり確認できました。
USBケーブルはUSB-A/USB-C。
ディスプレイ保護フィルムは、最初から装着されているものの他にもう1枚付属しています。
ただ、僕はミスってスペックシートと一緒に保護フィルムを剥がしてしまいました・・・。お借りしているのに本当にごめんなさい!
もしTab 13を購入したらフィルムを慎重に剥がすようにしましょう泣
保護ケースはカバーが折りたたみ式になっており、Tab 13を立てて使えます。
他のタブレットケースに比べて角度が浅いものの手持ちしなくていいから便利です。
背面のカバーは樹脂製でソフトタイプ。
設定画面で技適マークを確認できるので問題ないとは思いますが、このシールは剥がさないほうがいいでしょう。
ケースを装着してもスピーカーやポートを干渉してしまうことはありません。
カバーの開閉と画面ON/OFFはしっかり連動しております。
ただ磁力が弱いせいか結構ペラペラ。
折り曲げる部分も切りっぱなしのようになっているので、すぐに破けてしまいそうな予感がします。
Blackview Tab 13のディスプレイをレビュー
続いてBlackview Tab 13のディスプレイをチェックしていきましょう。
10.1インチ液晶ディスプレイ
Blackview Tab 13は10.1インチの大型ディスプレイを搭載。
ベゼル(縁)幅は均一で10mmほど。ちょっと太めで画面占有率は81%にとどまります。
ただタブレットの場合、ベゼルが狭すぎると使用中に手のひらが干渉してしまうこともあるので、これくらいの太さで丁度良いでしょう。
インカメラもベゼル内に搭載されているので表示の邪魔になりません。
大画面なのでネットサーフィンが快適。電子書籍も読みやすいですね。
雑誌を読むときは縦持ちで、漫画なんかは横持ちすれば見開きで読めます。
Kindle Paperwhite2台分の広さになりますよ。
そして大画面タブレットの真骨頂が動画視聴。この快適さはスマホでは味わえません。
画面解像度1,920×1,200
Tab 13の画面解像度は1,920×1,200でFHD+画質。画素密度224ppiで何を表示してもそれなりに綺麗でした。
Xiaomi Pad 5のタブレットはさらに高画質のWQHD+(1,600 x 2,560)搭載していますが、ネットサーフィンに使うくらいであれば大きな違いを感じないでしょう。
明るさ自動調整に非対応
Blackview Tab 13のディスプレイは最大輝度330nitとそれほど明るくはありませんが、最大に設定すれば屋外でも普通に使えます。
残念ながら明るさ自動調整機能が非搭載なので使うシーンに合わせて手動調整が必要です。
またIPS液晶を搭載しているわりには視野角が狭く、ある程度傾けると暗くなってしまいます。
ごろ寝しながら動画を見る時にちょっと不便ですね。
部屋を暗くしても画面はビカビカ明るいままで、ディスプレイの明るさを調整して暗くすると視野角の関係で見えにくくなってしまいます。
Widevine L3でSD画質
Tab 13のデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL3なので、Netflixの最大再生解像度はSDでした。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライムビデオでも同様です。
大画面タブレットだからこそ動画を高画質で楽しみたいところですが、Blackview Tab 13ではそういうわけにはいかないので1つ残念ポイントになります。
アニメを見るくらいであれば、ちょっと画質が粗いかなーと感じる程度ですが、文字等が滲んでしまいますね。とは言え、個人的には苦になるレベルではありませんでしたが。
それなりの画質でも満足できるなら十分かもしれません。特にNetflixの場合はプランによって再生画質が異なりますからね。
また、動画視聴がYouTube中心の人も気にしなくても良いでしょう。
HDRには非対応なものの「2160p60」まで選択可能です。
じっくり見比べれば精細さに差はあるものの、Xiaomi Pad 5と並べてもパッと見はそこまで変わりません。
リフレッシュレートは60Hz
Blackview Tab 13のリフレッシュレートは一般的な60Hz。
90Hzに対応しているライバルタブレットのRedmi Padと比較するとスクロールの滑らかさ・ヌルヌル感がどうしても劣っていまいます。
高駆動ディスプレイは大画面のタブレットでこそ活きる機能なので、せめて90Hzに対応して欲しかったところ。
だからと言って、使いにくい・見にくいと感じることはありませんが、1つ残念なポイントでした。
画面分割に対応
スマホにも搭載されていることが多い画面分割機能はタブレットでこそ活かされる機能。
Blackview Tab 13でもしっかり使えます。
ディスプレイ内のスライダーを動かすと表示範囲を変更可能です。
目に優しいアイケア機能
タブレットでの動画視聴は快適でついつい長時間使い続けてしまう人も多いはず。
ただ、Blackview Tab 13にはアイケア機能が搭載されているのでちょっと安心です。
ディスプレイはTÜV Rheinland(テュフ ライランド)の低ブルーライト認証を取得済み。
公式サイト>>Eye Comfort Certification
夜間モードを有効にすればブルーライトをさらに低減してくれるので、薄暗い部屋で使っても安心です。・・・結構黄色いですが笑
またダークモードを3段階で調節可能です。これは他のタブレットにはない面白い機能。
ダークモードってなんか違和感あるくらい黒すぎるって感じたことありませんか?
そういう場合に「ソフト」に設定すると自然で良い感じでしたよ。
Blackview Tab 13の動作性能をレビュー
自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
ここからはBlackview Tab 13の動作性能を見ていきましょう。
スマホ・タブレットの動作性能を司るのがSoC(CPU)。
Tab 13には「Helio G85」が搭載されております。
2020年5月に台湾のMediaTekが発表した12nmプロセスを採用したチップセット。
低価格帯ではあるもののゲーム特化モデル。5G通信には非対応です。
公式サイト>>Helio G85
以前にレビューしたmoto g31にも同じSoCが搭載されており、普段使いで最低限の動作性能を備えておりました。
AnTuTuベンチマークスコア
基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.8の総合スコアは204,165点、GPUスコアは46,274点。
高めのスコアになるVer.9では総合スコアが258,347点、GPUスコアは55,754点という結果になりました。
ゲーム特化モデルのSoCということもあって総合スコアのわりにGPU性能が高めの印象です。
2022年10月時点での最高スコアは100万点を超えている状況。
25万点前後であれば普段使いには困らない最低限のスコアということになります。
ネットサーフィンやLINE、SNS、動画視聴などの普段使いならサクサク軽快に動くのでストレスを感じることは殆どありません。
なおこちらのページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
ちなみに他のベンチマークアプリのスコアは以下のとおりです。
Redmi Pad/Xiaomi Pad 5と動作性能を比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないと思うので、ライバルタブレットのRedmi Pad・Xiaomi Pad 5と動作性能を比較してみました。
ちなみにRedmiPadはTab 13と同じMediaTek製のSoC「Helio G99」を搭載しているのでAnTuTuスコアは30万点ほど。
Xiaomi Pad 5はSnapdragon 860を搭載したミドルイハイモデルで、AnTuTuスコアは56万点を超えております。
多くの人が閲覧するであろうYahoo!・楽天市場・YouTubeでの表示速度チェックです。
【Redmi Pad】
【Xiaomi Pad 5】
さすがに倍くらいスコアの違いXiaomi Pad 5と比較すると表示速度に少し差が出るようですが、Redmi Padとの違いは殆どありません。
とは言えネットサーフィンくらいであればストレスを感じることなく使うことができるでしょう。
快適にゲームをするには物足りない
普段使いに困らないBlackview Tab 13のゲーム性能はどれほどでしょうか?
大画面タブレットでゲームをしたいと思う人もいると思いますが、Tab 13では高いグラフィック性能な必要な重いゲームをプレイするには力不足です。
ゲーム性能のベンチマーク的な存在になっている原神をデフォルト設定(最低/30FPS)で15分間遊んでみたところ平均FPSは26.5でした。
当ブログではゲームのFPS計測にPerfDogを使用しています。
iOS・Android端末でFPS値やバッテリー温度等を計測できるツールです。
15分間の無料使用ができるので、新しいスマホを購入してゲーム性能が気になる場合などに使ってみてください。企業・インフルエンサー向けの無料プラン(使用時間制限あり)も用意されていますよ。
公式サイト>>WeTest PerfDog
数値的には良い感じのように思うかもしれませんが、表示は粗く、動作もかなりガクガク。
戦闘シーンはかなりキツいものがありました。
Apexモバイルでのデフォルト設定は「スムーズ/高」。
表示が粗い点は問題ありませんが、フレームレートが低いと遊びにくいですね・・・。
タッチ感度もイマイチなので全くおすすめできません。
テーブルゲームのようなサクッと遊べるようなゲームなら大丈夫だと思いますが、Tab 13のゲーム性能はイマイチと言って良いでしょう。
ちなみに発熱はそんなに気にならず、結構温かいなーと感じても表面の温度は36℃前後でした。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度のテストもしてみました。
搭載しているROMがeMMCなので仕方がないとは思いますが、読み込み・書き込みともに非常に遅いです・・・。
これはSoCにHelio G85を採用している以上どうしようもありません。
ストレージ容量は128GBとそこそこあります。システム領域に16GBほど使うので実質110GBほど。
Tab 13で写真を撮影する人は多くないと思いますが、アプリを沢山インストールしたり、動画をダウンロードしてオフラインで視聴しようと思っている人はご注意ください。
なおカードスロットには最大1TBまでのMicro SDカードを搭載できるので、活用したいところですね。
メモリ拡張機能に対応
また2万円台で購入できるタブレットながら、6GBのRAMを積んでいるところも嬉しいポイントです。
複数のアプリを同時に立ち上げるマルチタスクに向いています。
さらに使わないストレージの一部を最大4GB分の仮想メモリにする機能まで搭載。
おそらくパソコンと同じように、この機能で動作が速くなることはないでしょうが、元々のRAMがフルに使われるような場合でも多少余裕ができるから安心です。
PC Modeが使える
Blackview Tab 13の特徴の1つが「PC Mode」です。
Bluetoothキーボード・マウスを接続すれば、ちょっとしたノートパソコン代わりに使えちゃいます。
動作性能的に専門性の高い作業には向いていませんが、簡単な事務作業くらいなら意外といけちゃいます。文字入力もサクサクです。
通常モードでもキーボード・マウスを接続して使えますが、大きな違いは起動中のアプリをウィンドウ表示できることですね。
逆に言えば、それ以外に違いは特にありません笑
1つのアプリを複数立ち上げたりできるわけではないですからね。
だったらあえてPC Modeにしなくてもいいのでは?と思っちゃいました。
発想は面白いと思うんですが、もっとPCライクに使える特別な機能が欲しかったです。
Blackview Tab 13がノートパソコン代わりになるかと言えば、絶対にそんなことはありません。
ちょっと長めのメールを返したいなーとか、パソコンを起動させるまでもないけど簡単な作業がしたい!っていう時にあると便利だとは思いますが。
Blackview Tab 13のバッテリー性能をレビュー
Blackview Tab 13のバッテリー容量は7,280mAhとスペック的には超大容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
PCMarkバッテリーテスト
Blackview Tab 13のバッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているのでそれなりに信頼できる結果だと思っています。
計測の結果、9時間37分とまずまずのスコアに。
スマホだったらバッテリーもちがイマイチと評価されるスコアですが、使用時間が限られているタブレットであれば十分だと思います。
実際に1時間の動画視聴で消耗したバッテリーは10%ほどでした。
1日に1時間~2時間くらい動画視聴をする人であれば、1週間くらいは使い続けることができちゃいますね。
ただゲームの場合にはバッテリー消費が激しくなるようで、30分ほどApexモバイルをプレイしたら8%バッテリーを消耗していました。(1時間で15%程度の消耗)
Tab 13はゲーム用途には向いていないので使う人は少ないかもしれませんが、ご注意ください。
なおこちらのページで、これまでにレビューしたスマホのPCMarkスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
高速充電には非対応
大容量バッテリーを搭載している弊害は充電時間が長くなってしまうこと。
急速充電規格に対応していなければ、いつまで経っても充電が終わらないなんてこともあり得ます。
残念ながらTab 13はPower DeliveryやQuick Chargeなどの急速充電には非対応。
最大12W前後の充電に留まります。
実際に15%からフル充電までにかかった時間は約3時間40分。
バッテリー容量が多いので時間がかかるのは仕方ないですが、使いたい時に使えないのは悲しいので、なるべくこまめに充電してあげましょう。
Blackview Tab 13を実機レビュー
最後に動作性能・バッテリー性能以外の部分で気になったポイントをレビューしていきます。
技適マークあります
海外製品を使う上で注意したいのが技適の有無。
データ通信はもちろんWi-Fiで使う場合にも技適マークの表示が必要です。
Amazonで購入できるTab 13には設定ないに技適マークが表示されているので安心してご利用いただけます。
この他、本体とケースにも技適マークが表示されておりますが、シールタイプなので極力剥がさないほうが良いでしょう。
OSはDokeOS_P3.0
Blackview Tab 13にはAndroid12をカスタムした「DokeOS_P3.0」を搭載。
カスタムOSと言ってもUIに大きな変更が加えられているわけではないので、殆どピュアAndroidといった雰囲気。
スマートサイドバーやオリジナルコントロールパネルがあったり、所々で使いやすくしてくれる要素は見受けられます。
メーカーによってOSは様々で、人によって使いやすい・使いにくいがあるとは思いますが、最終的には「慣れ」。
長く使っていけば自分が使いやすいようになっていくので神経質になることはありません。
Tab 13についてはシンプルなので使いにくいと感じることが少ないでしょう。
個人的にはゴリゴリにカスタマイズされてる方が面白くて好きなので寂しいなーとは思いますが。
生体認証は顔認証のみ
Blacmview Tab 13の生体認証はインカメラを利用した簡易的な顔認証のみ。
ロック解除までにワンテンポありますが反応はそれなりに良いです。
ただ1点注意したいのが縦持ちじゃないと顔認証できないこと。
公式サイトの写真では思いっきり横持ちしていますが、これでは顔認証できないのでご注意ください。
だったら最初から横持ちで登録すればいいのでは?と思って試してみたのですが、縦持ちしてくださいと怒られました笑
僕は10インチタブレットを横持ちで使うことが多いので非常に不便。
なんとかアップデート等で解消してほしいなと思いました。
カメラ性能は記録用
Blackview Tab 13は1,300万画素のメインカメラを1つ搭載しております。
明るい場面ならそれなりに撮影できますが画質はイマイチ。
オートHDR機能はあるものの空が真っ白になってしまいます笑
ちなみに同じシーンをPixel 7 Proで撮影するとこんな感じです。
あえてTab 13で撮影するよりも、あなたが使っているスマホの方がずっと綺麗に撮影できるでしょう。
夜景モードは非搭載で、室内で撮影しても光量が足りないのかノイズが発生します。
メインカメラの他に300万画素のカメラも搭載されているのですが、結局なんのカメラなのか分かりませんでした・・・。
インカメラの有効画素数は800万画素。着ている服が悪かったのか、よく分かりませんが全体的にピンクっぽくなってしまいます。
動画撮影は試してないのですが、友達や家族とのビデオ通話ならまだしも仕事などに使うのはおすすめできません。
Tab 13のカメラはおまけ程度と割り切りましょう。
Tab 13に限らず格安タブレットのカメラはどれでもこの程度ですからね。
デュアルスピーカーでステレオサウンド
Blackview Tab 13には左右それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちするとステレオサウンドを楽しめます。
格安タブレットはモノラルスピーカーのものが多いので嬉しいポイントです。
実際にTab 13のスピーカーから流れる音を録音してみたので参考に聞いてみてください。
ちなみにこちらは同じ音源をRedmi Padで流している音です。
音質はRedmi Padの方が低音が利いて音に厚みがありますね。Tab 13のスピーカーはシャリシャリして軽い雰囲気になってしまいます。
Dolby Atmosに対応しているRedmi PadやOPPO Pad Airに音質は敵わないものの、モノラルスピーカーと比べれば雲泥の差。
音量もそれなりに大きいので音楽や動画視聴が捗りますよ。
BluetoothコーデックはLDACに対応
Blackview Tab 13にはイヤホンジャックがないので、ワイヤレスイヤホンを接続して使う人が多いと思います。
ゲームは遅延があると厳しいですが、音楽を聞いたり動画を見るくらいであれば十分ですからね。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際に接続してみたところ、以下のコーデックに対応していました。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:✕
- aptX HD:✕
- aptX Adaptive:✕
- LDAC:○
- LHDC:✕
LDACには対応しているもののaptXは全滅で、少々寂しい対応状況です。
ただし、Amazon Musicのストリーミング再生では日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」に対応していることが分かりました。
このため無線でも純然たるハイレゾサウンドが楽しめます。
Amazon Musicの表示が正確なのかは分かりませんが、ハイエンドスマホでさえ「24bit/48KHz」のハイレゾ止まりのものが多いので、かなり貴重なポイントです。
SIMカードを装着できます
Blackview Tab 13には最大2枚までSIMカードを装着可能です。
これがTab 13を購入する大きなメリットの1つと言って良いでしょう。
対応Bandは以下のとおりかなり少ないですが、ソフトバンク回線であればプラチナバンドを含めて対応しています。
- WCDMA: B1//B8
- TDD: B40
- FDD: B1/B3/B7/B8/B20
実際にNUROモバイルのSIMカードを装着して使ってみましたが、何の問題もなく使えました。音声通話も普通にできるようです。
Wi-Fi・テザリングの有無にかかわらず、SIMカードを装着すればいつでもTab 13を使えるのはやっぱり便利。
Blackview Tab 13はGPSを含む4種類の衛星測位にも対応しているので、ちょっとしたナビ代わりにもなると思います。
バーチャルSIMサービスSIMO搭載
Blackview Tab 13にはバーチャルSIMの「SIMO」が組み込まれています。
公式サイト>>SIMO
プリペイド式eSIMのようなサービスです。
1ヶ月間でデータ通信が2GBまで無料で使えるトライアルがあったので実際に試してみましたが、超簡単に利用できて驚いてしまいました笑
本人確認なんて一切不要。新規登録に必要なのは名前とメールアドレスのみ。
登録完了後すぐに2GBのデータ通信量が付与されました。
Tab 13にSIMOが組み込まれているので、機能を有効にすればすぐに使えます。
SIMOが有効になっているとSIMスロット1が無効になるようです。
サービス開始まで少し時間がかかります。
データ残量は通知センターやアカウントページで確認可能。
ソフトバンク回線を利用しているようで、速度もそれなりに出ていました。
普段はWi-Fiに接続している人がスポット的に利用したり、海外に行った時なんかにも便利ですよね。
ちなみに2GB以上使う場合には課金が必要なのでご注意ください。
- 1時間使い放題:$1.00
- 24時間使い放題:$4.99
- 30日で1GB:$4.99
FMラジオはあるけどイヤホンジャックはない
Blackview Tab 13にはFMラジオが搭載されていました。
ラジオなんて使わないでしょ?って思うかもしれませんが、ネット環境のないオフラインでもFMラジオが使えるのは緊急時の情報収集に重宝します。
ただ、ラジオのアンテナ代わりにイヤホンが必要なものの、Tab 13にはイヤホンジャックがありません笑
このため、別途USB-Cのイヤホンジャックアダプタを用意する必要があります。
Blackview Tab 13のスペック
Blackview Tab 13の主要スペックは以下のとおりです。
サイズ | 約238.8 x 157.6 x 7.7mm |
重さ | 450g |
ディスプレイ | 10.1インチ IPS液晶 FHD+ 1,200×1,920 224ppi 最大300nits |
リフレッシュレート | 60Hz |
Widevine | L3 |
OS | Doke OS_P 3.0 Android 12ベース |
SoC | MediaTek Helio G85 |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
リアカメラ | 1,300万画素 300万画素 |
リアカメラ(動画) | 1080P@30fps 720P@30fps |
インカメラ | 800万画素 |
インカメラ(動画) | 1080P@30fps 720P@30fps |
バッテリー | 7,280mAh |
生体認証 | 顔認証 |
対応SIM | Nano SIM×2 排他的利用タイプ |
外部ストレージ | Micro SD対応 最大1TB |
対応BAND | WCDMA: B1//B8 TDD: B40 FDD: B1/B3/B7/B8/B20 |
仮想SIM | 対応(SIMO) |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 不明 |
イヤホンジャック | なし |
スピーカー | ステレオ |
防塵防水 | 不明 |
NFC | 不明 |
FMラジオ | あり |
衛星測位 | GPS/Beidou/Glonass/Galileo |
付属品 | SIMピン USBケーブル 充電器 保護ケース 保護フィルム |
まとめ:Blackview Tab 13のメリット・デメリット・評価
Blackview Tab 13を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
Blackview Tab 13を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・2万円台で買える ・十分な動作性能 ・RAMが6GB ・ステレオスピーカー ・SIMカード装着可 ・SIMO搭載 ・付属品が充実 | ・ゲームは厳しい ・Widevine L3 ・60Hzディスプレイ ・カメラがおまけ程度 ・充電速度が遅い ・防水性能なし |
評価
(3点/5点満点)
2万円台で購入できる格安タブレットながらも普段使いに困らない十分な動作性能とステレオスピーカーを搭載。
さらにSIMカードを装着できる点が魅力です。
ライバルのRedmi PadやOPPO Pad Airは、Widevine L1でスピーカーもDolby Atmosに対応しているのでより高画質・高音質で動画や音楽を楽しめますが、一方で価格が高くなってしまいます。
このため、画質・音質に拘りがなく、それなりの動作性能をもったタブレットをなるべく安く欲しいと考えている人にはBlackview Tab 13が最適だと思います。
1万円以上の価格差はけっこう大きいですからね。