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お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Blackview WAVE 8をご提供頂きました。
2024年12月に発売された中国メーカーBlackview製のSIMフリースマホです。
Blackview(ブラックビュー)は中国深圳市に本社を置くスマートフォンメーカ。2013年3月に設立された比較的新しい企業で、正式名称は「Shenzhen Doke Electronic Co., Ltd.」です。
Blackviewの主力製品はタフネススマホ。防水、防塵、耐衝撃性能を備えたスマホで、アウトドアや過酷な環境での使用に適しています。また、一般的なスマートフォンやタブレット、スマートウォッチなども取り扱っており、リーズナブルな価格帯の製品を提供していることでも知られています。
Blackviewの製品は世界80カ国以上で販売されており、アメリカ、日本、欧州諸国など、グローバルに展開。日本では、Amazonや楽天市場などのオンラインショップを通じて購入することが可能です。
Amazon>>Blackview
楽天市場>>Blackview
Blackview WAVE 8は、1万円台で購入できる超格安スマホながらもリフレッシュレート90Hzに対応した6.56インチ大画面ディスプレイが特徴的。
サブスマホなんかに使えそうな1台になっております。
本記事でBlackview WAVE 8を実際に使ってみた様子を実機レビューするので購入の参考にしてください。
メリット | デメリット |
・1万円台で買える ・6.56インチ大画面 ・リフレッシュレート90Hz ・指紋認証&顔認証 ・イヤホンジャック ・microSDカード対応 ・付属品パーフェクト | ・解像度HD+ ・Widevine L3 ・カメラがおまけ程度 ・充電速度が遅い ・モノラルスピーカー ・防塵防水なし ・対応Bandに注意 |
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Blackview WAVE 8のデザイン・サイズ・付属品をレビュー
まずはBlackview WAVE 8の外観・付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
Blackview WAVE 8のカラーバリエーションは以下の3色。
- Dusk Black
- Dawn Blue
- Sunset Purple
このうち、今回ご提供頂いたのはDawn Blueです。
格安中華スマホってシンプルでどれも同じようなデザインになりがちですが、Blackview WAVE 8はなかなか個性的。
樹脂製の背面パネルには同系色のマーブル模様。光沢がないマットな色合いで指紋や皮脂汚れが目立たないのが良いですね。ケースを付けるとは思いますが。
触り心地はサラサラ・・・サラザラ?みたいな感じ。高級感はないですね。もっとカジュアルな印象。
背面上部にはカメラユニットがあります。パッと見は3眼構成っぽいですがメインカメラのみです。ここだけ見るとiPhoneぽさがありますね。
カメラの出っ張りは実測で1.7mmほど。ガタつきはそれなりにあります。
ミドルフレームは同系色のマットなメタリック素材でした。
ディスプレイを上にして右側面に音量ボタンと電源ボタン。
左側面にはカードスロットがありました。
カードスロットはSIMカードとmicroSDカードとの排他的利用タイプ。
- SIMカード×2
- SIMカード+microSDカード
いずれかの方法で使用することになります。残念ながらeSIMには非対応です。
本体下部にはイヤホンジャック・マイク・USB Type-Cポート・スピーカーを搭載。
上部には特に何もありません。
サイズ
Blackview WAVE 8のサイズは163.2×75.16×8.75mm。
6.56インチの大型ディスプレイを搭載しているので大きめです。
大きさだけならハイエンドモデルと肩を並べることができますよ。
重さは実測で194g。サイズの割には軽めです。
実際に持ってもズッシリ重たい感じはしませんでした。
付属品
Blackview WAVE 8の付属品は以下の通り。
- クイックガイド
- SIMピン
- 保護フィルム
- 保護ケース
- 充電器
- 充電ケーブル
付属品がゴリゴリ削られている状況の中、まさかのフルセット!Xiaomiと同じレベルで充実しております。
保護フィルムは、予め貼り付けてあるものに加えてガラスフィルムも付いてきました。
ちなみに購入時から貼ってあるフィルムはめちゃくちゃ傷が付きやすいので、すぐに交換しちゃっても良いと思います。試供品なのかな?
保護ケースは透明のソフトタイプ。落として壊れても悲しいので装着しておきましょう。
ご提供頂いたのはグローバルモデルだったようで、充電器は海外仕様のものでした。おそらく日本のAmazonで購入すれば日本用の充電器が付いているはずです。
出力は最大10W。急速充電には対応しておりません。
充電ケーブルはUSB Type-A to Type-Cのものでした。
Blackview WAVE 8のディスプレイをレビュー
続いてBlackview WAVE 8のディスプレイを見ていきましょう。
ディスプレイはスマホの命と言っても過言ではないくらい重要なポイント。
毎日何度も目にするので綺麗な方が良いに決まってますからね。
6.56インチ 液晶ディスプレイ
Blackview WAVE 8のディスプレイサイズは6.56インチ。
いわゆるエントリーモデルはコンパクトタイプも多いですが、Blackview WAVE 8は大型。
下部はやや太いもののベゼル(縁)はそれなりに細く十分な表示領域を確保。画面占有率は81%とのことです。
インカメラは切り欠きタイプ。現在はパンチホールタイプが主流なのでちょっぴり野暮ったさがあります。
大画面ディスプレイなので両手操作推奨。片手だと指が端まで届きませんからね。
慣れれば文字入力くらいは片手でもできちゃうとは思いますが、落としても悲しいので無理はしないように。
液晶パネルなので視野角が狭くなりがちですが、Blackview WAVE 8はそれほど気になりません。多少暗くなるので明るさによっては見にくいことがあるとは思います。
ディスプレイは湾曲のないフラットタイプなので保護フィルムを貼り付けやすいです。
ディスプレイ解像度はHD+
Blackview WAVE 8のディスプレイ解像度はHD+(720×1612)。
現在の主流はFHD+で、エントリーモデルでも採用しているスマホが多い状況です。
粗かったり見づらかったりするのか心配だったんですが、実際に使ってみると、確かに粗さはあるものの気にするほどではなく普通に綺麗でした。
もちろんBlackview WAVE 8より綺麗なディスプレイを搭載したスマホなんていくらでもあるわけですが、普段使いで困ることは殆どないでしょう。
液晶ディスプレイは有機ELディスプレイに比べると黒色表現が弱くなるんですが、これも使っている上でデメリットになるほどでもなく、夜景動画なんかも綺麗に見れました。
僕は初期設定で問題ありませんでしたが、好みに合わせてカラーモード・色温度を変更することも可能です。
この他、ブルーライトを軽減して、長時間の利用時でも目への負担を抑えることを目的としたアイケア機能も搭載。特に夜間や暗い環境での使用に効果的です。
明るさが物足りない
Blackview WAVE 8のディスプレイ輝度は400nitとのこと。
屋内で使う分には問題ありませんが、屋外の直射日光下では見づらくなることがあると思うのでご注意下さい。
実際に使ってみた感じだと全く見えなくなることはありませんが、写真撮影の時に画面が暗くて使いにくいことはありました。
リフレッシュレート90Hzに対応
Blackview WAVE 8の画面リフレッシュレートは最大90Hz。
低価格帯のエントリーモデルで高駆動ディスプレイを搭載しているのは貴重なので、嬉しいポイントです。
高リフレッシュレートを最も実感できるのは画面スクロール。
ヌルヌルと滑らかに動いてくれる感じが心地良く、一度これに慣れたらもう一般的な60Hzには戻れないかもしれません。
「スマート」設定にしておけば画面の動きやアプリによって60Hzと90Hzに変化します。
リフレッシュレートが高いとバッテリー消耗が激しくなるため、スマート設定にしておけば省電力になるのでおすすめです。
例え性能の低いスマホでも、スクロールが滑らかなだけで体感的に動作性能が高く感じるもの。低価格帯のスマホほど高駆動ディスプレイの搭載は優秀なメリットになると思います。
動画視聴はSD画質(Widevine L3)
大画面ディスプレイで動画視聴が捗るBlackview WAVE 8ですが、動画配信サービス利用時には注意が必要です。
デジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL3。
NetflixやAmazonプライム・ビデオ等では、最大でもSD画質になってしまします。
めちゃくちゃ汚いかと言えばそんなこともないですし、個人的にはちょっとスマホで動画視聴するくらいであれば許容できる範囲だとは思います。
そもそもディスプレイ解像度がHD+ですからね。FHDに対応したとしても他のスマホよりは粗い表示になります。
ただせっかくの大画面なのに画質がイマイチなのはもったいないポイント。これまでFHD画質で動画視聴していた人だったらギャップがあるかもしれません。
ちなみにYouTubeであれば「1080p60」まで設定できました。
とは言え、やっぱり大画面ディスプレイは動画視聴が楽しいです。
スマホをそんなにバリバリ使わなくても、動画を見るのが大好きな人も多いでしょう。
Blackview WAVE 8はそんな人にピッタリのスマホだと思います。
Blackview WAVE 8の動作性能・基本性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU/GPU)。Blackview WAVE 8には「Unisoc T606」が搭載されております。
Unisoc T606は、2021年9月10日に発表された8コアのチップセット。12nmプロセス技術を用いて製造されており、1.6GHzで動作する2つのCortex-A75コアと6つのCortex-A55コアを搭載しています。GPUはARM Mali-G57 MP1で、650MHzで動作。グラフィックス性能は控えめですが、基本的な日常タスクや軽いゲームには十分な性能です。
公式サイト>>Unisoc T606
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、総合スコアは239,816点、GPUスコアは23,059点でした。
2025年2月時点の最高スコアは250万点を超えている状況。23万点であれば、いわゆる普段使いでも物足りないスコアと言えます。
電話、ネット検索、SNS、メール、音楽鑑賞などなど、それぞれ単独で操作する分には困りませんが、複数の操作を同時にする時にはモタつきを感じるかもしれません。
やっぱり他のスマホに比べると、かなりのんびり屋の印象があります。
この動きでストレスを感じるかどうかは、スマホの使い道次第。少なくともメインスマホとして毎日バリバリ使うようなモデルではないので、ご注意下さい。
以下のページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますのでチェックしてください。
Redmi 14Cと動作性能を比較
スコアだけ見ても分かりづらいかもしれないので、Redmi 14Cと動作性能をプチ比較してみました。
Redmi 14CはXiaomi製のエントリースマホ。
Blackview WAVE 8と同様に、1万円台で購入可能な4G通信限定モデルになります。
AnTuTuスコアもほぼ変わらないくらいの性能です。
多くの人が閲覧するであろうYahoo! JAPANと楽天市場での表示速度をチェック。
楽天市場のように画像の多いサイトだとRedmi 14Cの方が表示が早くなるようですが、そんなに大きな違いはありません。
ちょこっとネットサーフィンするくらいであればBlackview WAVE 8でも十分でしょう。
ゲーム性能は高くない
普段使いにはほぼ困らない動作性能のBlackview WAVE 8ですが、ゲームを快適にプレイできるほどではない点には注意したいところ。
特に高グラフィックを売りにしているような重いゲームで遊ぶには圧倒的に性能不足です。
例えば僕の大好きな人気ゲーム「原神」は、起動することさえできませんでした・・・。
いつもゲームデータのダウンロードでクラッシュしてしまいます涙
Blackview WAVE 8にはゲームメニューがあるので「パフォーマンスモード」に設定してみたんですが、やっぱりダメでした・・・。
もちろん将棋やオセロ、麻雀、パズルのような軽いゲームであれば支障なくプレイできますよ。雀魂は普通に遊べます!
ゲームもしっかり遊びたいと思っているなら別のスマホを購入したほうが良いかもしれませんね。
以下の記事で、これまでレビューしてきたスマホの原神平均FPSをランキング形式で紹介しているので御覧ください。

AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
価格相応と言ったところで、読み込み・書き込みどちらも速くありません。
ストレージ容量は128GBとエントリーモデルの割には余裕のあるサイズ。購入時点ではシステム領域に13GB使うので、実際に保存可能なのは110GBほどになります。
利用用途を考えれば128GBでも十分。もし足りなくなってもmicroSDカードを装着できるので安心です。
メモリ拡張機能がある
Blackview WAVE 8には使わないストレージの最大8GB分を仮想メモリにする「RAM拡張」機能が搭載されていました。
もちろん標準RAMと同等の性能があるわけではなく、パソコンの仮想メモリなんかと同じように極端に動作が速くなることはないと思います。
それでも、僅かでも快適に使えるのであれば有効にしない手はありません。
元々のRAMがフルに使われるような場合でも多少余裕ができるので安心ですからね。
この他、バッテリー設定から「パフォーマンスモード」も選択可能。
ただ、実際にパフォーマンスモードにした状態でベンチマークテストをしてみたのですが、スコアが上がることはありませんでした。
Blackview WAVE 8のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
続いてBlackview WAVE 8のバッテリー性能をチェックです。
充電速度はもちろん、バッテリー持ちの良し悪しもスマホを使ううえで重要なポイント。
1度の充電でなるべく長時間使える方が嬉しいですよね。
PCMarkバッテリーテストのスコア
Blackview WAVE 8はスペック上5,000mAhと十分なバッテリー容量。
ただいくら容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこでPCMarkというベンチマークアプリでバッテリーもちを検証してみました。
PCMarkは実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているため、それなりに信頼できる結果だと思っています。
ディスプレイの明るさは50%固定、リフレッシュレートを変えてそれぞれ計測した結果が以下のとおり。
- スマート
- 高(90Hz)
- 標準(60Hz)
リフレッシュレート90Hzなのでバッテリー消耗が激しいのかと思いきや、なかなかの長持ちでした。
Blackview WAVE 8の利用用途を考えれば、2日程度は途中で充電しなくても使えちゃいそうです。
なお、これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので参考に御覧ください。
バッテリー持ちを実機で検証
PCMarkのスコアではよく分からない人もいると思うので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
まずAmazon Musicでストリーミング再生を1時間した結果、バッテリー消耗は2%。
YouTubeで動画(1080P/60fps)を1時間視聴した結果、バッテリー消耗10%。
24時間一切触らずに放置でバッテリー消耗は5%。
それぞれの結果をまとめると次のとおり。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 2% | 約50時間 |
動画再生 1時間 | 10% | 約10時間 |
24時間放置 | 5% | 約20日間 |
音楽再生・動画再生ともにスペック以上の結果になりました。
PCMarkの結果から見ても、Blackview WAVE 8のバッテリー持ちは優秀と評価できます。
なお、バッテリー劣化を防止する設定項目も用意されているので、少しでもバッテリー寿命が長くなるように調整してあげましょう。
充電速度はのんびり
バッテリー持ちは十分なBlackview WAVE 8ですが、充電速度は遅め。
20%からフル充電までにかかった時間は2時間30分でした。
充電速度が最大10Wなので時間がかかってしまうのは仕方ありませんね。
毎日こまめに充電してあげると安心です。
Blackview WAVE 8のカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
ハイエンドモデルにもなると、スマホとは思えないくらい雰囲気ある写真が誰でも簡単に撮影できちゃいます。


Blackview WAVE 8で実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてみてください。
カメラアプリ
カメラアプリはシンプル。写真も動画もサッと取り出してすぐに撮影できます。
よく使う2倍ズームはワンタップで切替可能で、ズームボタンを長押しするとその他の倍率(最大4倍)に指定することができます。
自分好みに調整しながら撮影できるプロモードもありましたよ。
シャッター音は設定からオフにすることが可能で、スクショ音はサイレントモードに連動して鳴らなくなります。地味に嬉しいポイント。
メインカメラの作例
まずはメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックです。
と言っても、Blackview WAVE 8にはメインカメラしかないんですけどね笑
比較用にRedmi 14Cで撮影した写真も併せて掲載しています。
Xiaomiスマホはカメラ性能に定評があるのでどのくらい撮影できるのか注目です。
日中の明るい場面であればどちらもそれなりに撮影できていました。
じっくり比べるとRedmi 14Cの方が解像感が高いようです。
また、HDR性能もRedmi 14Cの方が高いと思います。Blackview WAVE 8は影になっている部分が真っ暗。
逆光のシーンだとHDR性能の違いがさらに顕著に。
これはBlackview WAVE 8はかなり厳しいですね・・・。
夜景モードの作例
Blackview WAVE 8には低照度下での撮影用の夜景モード(夜間モード)も搭載されていました。
夜間モードで撮影したほうが僅かに明るく、街頭の明かりも抑えられていますね。
ただ、そもそもノイズが激しく、ピントが合っているのかどうかも分からないくらいボヤーっとしているので夜間撮影はかなり厳しいです・・・。
明暗差の激しいシーンでも。
Blackview WAVE 8は夜間撮影には向いてません。
Redmi 14Cも同じ1万円台のスマホなんですが、かなり頑張ってると思います。
このあたりはさすがXiaomiと言ったところ。上位モデルの技術が下位モデルでも活かされてそうですね。
デジタルズーム(最大4倍)の作例
Blackview WAVE 8には望遠カメラがないので、デジタルズームで最大4倍まで引き伸ばしての撮影になります。
2倍ズームくらいまでなら使えそうですが、それ以上になると解像感が失われていくので厳しいですね。
どんなスマホでもそうですが、近くの被写体を撮影するなら使えるものの、遠くの被写体にクローズアップするのには向いていないと思います。
ちなみにRedmi 14Cの4倍ズームはこんな感じ。
Blackview WAVE 8よりは解像感が残ってるのが分かります。
ポートレートモードの作例
簡単に背景ボケのある写真が撮影できるポートレートモードもあります。
ソフトウェア処理だと思いますがが、被写体との切り分けはそこそこ上手です。
撮影しながらボケの強さを調節することができます。
このほか、今回は使用していませんがポートレートモードとは別に美顔モードもありましたよ。
インカメラの作例
インカメラの有効画素数は800万画素とメインカメラに比べると控えめ。
ただ仕上がり自体はそんなに悪くなかったです。これくらい撮影できればOKでしょう。
ポートレートモードもあるんですが、こちらは白飛びして残念な状態に・・・。
メインカメラ同様にインカメラもHDR性能がイマイチかもしれませんね。
動画撮影の作例
Blackview WAVE 8で動画撮影もしてみました。
比較用にRedmi 14Cで撮影した動画・写真も収録しています。
動画も写真と同様にHDR性能の低さが目立っており、影になる部分が真っ黒に。夜間撮影が厳しい感じも写真撮影同様です。
Redmi 14Cは動画撮影でもBlackview WAVE 8よりも優秀。
特に夜間撮影は価格以上に綺麗に撮影できていると思います。
カメラ性能が少しでも高い格安スマホがほしいならRedmi 14Cがおすすめです。
Blackview WAVE 8を実機レビュー
ここからはBlackview WAVE 8の動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外のところを実機レビューしていきます。
技適マークあります
海外製品を使う上で注意したいのが技適の有無。
データ通信はもちろんWi-Fiで使う場合にも技適マークの表示が必要です。
Blackview WAVE 8には設定内に技適マークが表示されているので安心してご利用いただけます。
OSはDokeOS 4.0
Blackview WAVE 8にはAndroid14をカスタムした「DokeOS 4.0」がプリインストールされていました。
カスタムOSと言ってもUIに大きな変更が加えられているわけではないので、ほぼピュアAndroidといった雰囲気。シンプルで使いやすいです。
ちょいちょい日本語訳が変なところはあるんですが、訳が分からないほどではないのでご安心ください。
起動中のアプリを一括終了するボタンの場所や、ネットワーク設定スイッチへのアクセスがしやすい等、ピュアAndroidにはない使い勝手が良くなる機能がカスタムOSの特長になります。
メーカーによってOSは様々で、人によって使いやすい・使いにくいがあるとは思いますが、最終的には「慣れ」です。
どんなOSも長く使っていけば自分が使いやすいようになるので神経質になることはありませんよ。
デュアルアプリ・セカンドスペース非対応
Blackview WAVE 8には必要ないかもしれませんが、海外メーカーのスマホによくある便利機能は殆ど搭載されていません。
「デュアルアプリ」「セカンドスペース」「複数ユーザー」は探しても見つけることができませんでした。
なお、画面分割機能やサイドバーは使えます。
また、使用時間や使用アプリを制限できる「キッズモード」もありました。
スピーカーはモノラル仕様
Blackview WAVE 8のスピーカーは片側のみのモノラル仕様。
縦持ちなら気にならないものの、横持ちすると片側からしか音がでないためアンバランスになってしまいます。
音質は低音が減衰してしまってスカスカな印象。
縦持ちでサクッとYouTubeを見るくらいであれば困らないと思いますが、音楽鑑賞向きではありません。
イヤホンジャック/FMラジオ搭載
片側スピーカーなのは残念ですが、Blackview WAVE 8にはイヤホンジャックが搭載されております。
良い音で音楽や動画を楽しみたい時は素直にイヤホンを使いましょう。
また、接続した有線イヤホンをアンテナ代わりにするFMラジオも搭載されています。
ラジオなんて使わないでしょ?って思うかもしれませんが、ネット環境のないオフラインでもFMラジオが使えるのは緊急時の情報収集に重宝しますよ。
BluetoothコーデックはSBCのみ対応
Blackview WAVE 8にワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応状況は以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:✕
- aptX:✕
- aptX HD:✕
- aptX Adaptive:✕
- LDAC:✕
- LHDC:✕
なんと対応コーデックはSBCのみ。LDACはおろかAACにすら対応していませんでした。
ワイヤレスイヤホンを使うことができるものの、音質はイマイチなのでご注意ください。
生体認証は指紋認証&顔認証
Blackview WAVE 8の指紋認証は電源ボタンに搭載。
反応はそこそこで、しっかり指先全体を押し当てる必要があります。
顔認証は専用センサーまでは非搭載なのでインカメラを使った簡易的なもの。
こちらも反応は少々遅めですが、普通に使う分には問題ないでしょう。
顔認証ではホーム画面に留まるか、直接ロック解除するか、好みの方式を選択可能です。
対応Bandはドコモ・ソフトバンク中心
Blackview WAVE 8が対応しているBandは以下の通り。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(✕) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)✕ Band 26(Band 18を内包)✕ |
楽天回線(✕) | Band 3 ○ Band 28(プラチナバンド)✕ Band 18(パートナー回線)✕ |
au・楽天モバイルのプラチナバンドに対応していないので、ドコモ・ソフトバンクが推奨回線になります。
また、5G回線及びeSIMには非対応なのでご注意ください。
Blackview WAVE 8のスペック・仕様
OPPO Find X8のスペック・仕様は以下のとおりです。
製品名 | WAVE 8 |
カラー | Dusk Black Dawn Blue Sunset Purple |
サイズ | 高さ:163.2mm 幅:75.16mm 厚さ:8.75mm |
重さ | 約192g |
ディスプレイ | 約6.56インチ IPS液晶 720×1,612 HD+ 占有率 81% |
ディスプレイ輝度 | 450nits |
リフレッシュレート | 最大90Hz |
OS | DokeOS 4.0 based on Android 14 |
SoC | Unisoc T606 |
RAM | 4GB |
ROM | 128GB |
リアカメラ | 1,300万画素 ISOCELL 4H7 |
ビデオ(リアカメラ) | 1080p@30fps |
インカメラ | 800万画素 |
ビデオ(インカメラ) | 1080p@30fps |
バッテリー | 5,000mAh |
充電速度 | 10W |
ポート | USB Type-C |
生体認証 | 側面指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM nano SIM |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band | 2G:850/900/1800/1900 3G: B1/B8 4G FDD:B1/B3/B7/B8/B20/B19 4G TDD:B40/B41/38 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver 5.0 |
位置情報 | GPS/AGPS Glonass Beidou Galileo |
スピーカー | モノラル |
イヤホンジャック | あり |
FMラジオ | あり |
防塵防水 | 不明 |
NFC | 不明 |
おサイフケータイ | 非対応 |
公式サイト>>Specs
まとめ:Blackview WAVE 8のメリット・デメリット・評価
Blackview WAVE 8を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。Blackview WAVE 8のメリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
Blackview WAVE 8を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・1万円台で買える ・6.56インチ大画面 ・リフレッシュレート90Hz ・指紋認証&顔認証 ・イヤホンジャック ・microSDカード対応 ・付属品パーフェクト | ・解像度HD+ ・Widevine L3 ・カメラがおまけ程度 ・充電速度が遅い ・モノラルスピーカー ・防塵防水なし ・対応Bandに注意 |
評価
総合評価:(3.5点/5点満点)
デザイン | ★★★★☆ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
ディスプレイ | ★★★☆☆ |
動作性能 | ★★★☆☆ |
ゲーム性能 | ★★☆☆☆ |
バッテリー性能 | ★★★☆☆ |
カメラ性能 | ★★☆☆☆ |
機能・付加価値 | ★★★☆☆ |
久しぶりの超格安スマホですが、率直な感想としては1万円台なのに結構使える!でした。
大画面でリフレッシュレート90Hz対応は素直に嬉しいポイントです。
もちろん他のスマホと比べてしまうと苦手な部分だったりデメリットだったりが見えてくるんですが、まぁ1万円スマホだし仕方ないか?と思えてしまいます。
- 音声通話専用サブスマホが欲しい(対応Bandに注意!)
- 用途を絞ったサブスマホが欲しい(LINEのサブアカウント用とか?)
- 普段はiPhoneだけどAndroidも使ってみたい(おもちゃ代わりに)
こんな感じの利用用途であれば十分活躍してくれるでしょう。
最大のライバルは、本記事でもちょこちょこ登場したRedmi 14Cになると思いますが、なるべく安く購入したいならBlackview WAVE 8がおすすめです。