Banggood様からBlitzWolfの完全ワイヤレスイヤホン「AIRAUX AA-UM10」をご提供いただきました。
BlitzWolfなんて聞いたこともないし価格も$40(日本円で4,500円くらい)と安価なので、正直大したことないだろうと完全にナメていたんですが、実際に使ってみてびっくり。
低音がよく効いたクセのない音質が優秀で、ノイキャンもそれなりに効果のある、コスパの高い完全ワイヤレスイヤホンでした。
Banggoodで買う>>AIRAUX AA-UM10
本記事ではBlitzWolf AIRAUX AA-UM10の実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
BlitzWolf AIRAUX AA-UM10は「技術基準適合証明」(いわゆる「技適」)を取得していません。
私は本記事を作成するにあたり総務省に試験利用の届け出を行ったうえで使用しています。
総務省>>技適未取得機器を用いた実験等の特例制度
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BlitzWolf AIRAUX AA-UM10の主要スペック
「AA-UM10」は中国の広東省にある「Tong De Limited社」が展開しているブランド「BlitzWolf」の左右独立型完全ワイヤレスイヤホン(TWS)です。
BlitzWolfでは様々なガジェットを取り扱っており、一部日本でも販売されていますが、自撮り棒がメインでその他の製品をあまり見かけることはありません。
そのためワイヤレスイヤホンや充電器等は、BlitzWolfの販売代理店であるBanggoodで購入することになります。
どの製品も比較的安価でデザイン性に優れているので、日本でも普通に購入できるようになれば人気が出ると思うんですけどね?
詳しいことはよく分かりませんが、AIRAUXシリーズは公式サイトには掲載されておらず、どうやらEU向けの製品のようです。
公式サイト>>BlitzWolf Europe
まずはBlitzWolf AIRAUX AA-UM10の主要スペックをチェックしていきましょう。
再生時間 | ANC ON:5時間 ANC OFF:6時間 低遅延:5時間 通話:5時間 通話(ANC):4時間 |
充電時間 | イヤホン:1.5時間 ケース:2時間 |
バッテリー容量 | ケース:400mAh イヤホン:45mAh |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
重さ | ケース:約46g イヤホン:約5g |
Bluetooth | Ver.5.1 |
通信距離 | 不明 |
防塵・防水規格 | IPX5(イヤホンのみ) |
チップ(SoC) | 不明 |
Bluetoothプロファイル | 不明 |
対応コーデック | AAC,SBC |
ドライバーサイズ | 10mm |
周波数特性 | 不明 |
インピーダンス | 不明 |
Banggood様の商品ページとマニュアルに記載されている内容をまとめてみました。
分からないことが多すぎるので、本記事で実際に使ってみた様子を参考にしてください。
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BlitzWolf AIRAUX AA-UM10のデザインと付属品
AA-UM10にカラー展開はなく黒のみ。
光沢のないマットな色合いですが、全体的にプラスチック全開で安っぽさが否めないデザイン。
指紋は全く目立ちませんが、皮脂汚れはそこそこ目立つので要注意です。
充電ケースのサイズは実測で62.5mm×50mm×25mmとちょっぴり大きめ。
厚さがそれほどでもないので持ち運びに不便にはなりません。
イヤホンを含めた全体の重さは46gと軽量です。
ケース底面には各種認証マークの表示。
技適マークは確認できませんでした。
底面には、USB-Cポートとバッテリー残量を表示するLEDインジケーターがあります。
イヤホン充電中 | 青点灯 |
ケース充電中 | 赤点灯 |
ケース充電完了 | 緑点灯 |
ケースバッテリー残量少ない | 青点滅 |
イヤホンはケースに縦に挿入して収納するタイプ。
マグネット式でしっかり固定されているので、万が一上蓋が開いてしまっても簡単には落下しません。
イヤホンは脚のようにスティックが伸びている「耳からうどんタイプ」ですが、それほど長くはありません。
正面だけネイビーでシリーズ名である「AIRAUX」の表記。
その他の部分は黒で統一されています。
どうにも賛否が別れてしまいそうなデザイン。
個人的には真っ黒で良かったのではないかと思いました。
重さは5gと軽量で、耳の負担になることはまずありません。
BlitzWolf AIRAUX AA-UM10の付属品は以下のとおり。
- マニュアル等の紙類
- 充電用ケーブル
- イヤーピース
マニュアルには日本語ページも確認できました。
機械的な翻訳なのでちょいちょいおかしな表現もありますが、分からないことはありません。
イヤーピースは元から装着されているものを含めて3サイズ。
イヤーピースの傘をひっくり返して引き抜けば外れるので、交換は簡単です。
装着部分は楕円形で、高さは一般的。
独特な形状をしているので適合しない他社製イヤーピースもあるかもしれないので注意しましょう。
充電ケーブルはUSB-A / USB-Cのものでした。
充電器(ACアダプター)は付属されていませんが、スマホ等の充電器を代用できるので問題ありません。
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BlitzWolf AIRAUX AA-UM10を実機レビュー
ここからはBlitzWolf AIRAUX AA-UM10を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
ペアリングは探してタップするだけ
AA-UM10のペアリングは超簡単でした。
接続デバイスのBluetooth設定から「AA-UM10」を見つけてタップするだけです。
イヤホンをケースから取り出すとペアリングモードになるので、接続するデバイスの側に起きます。
イヤホン下部のLEDインジケーターが青と白で点滅していればOK。
あとはデバイスのBluetooth設定で、表示された「AA-UM10」をタップすればペアリングは完了します。
低音強めでクリアな音質
AA-UM10の音質は低音が強めの傾向ですが、ドンシャリというよりは、どの音域でもバランス良く聴こえる感じです。
強めの低音がしっかりと土台を作ってくれて、楽曲全体の雰囲気をリッチに底上げ。
高音域が刺さることもなく伸びやかに、中音域もモヤがかかることなくまっすぐ耳に届きます。
定位感も優れていて、音場自体は広くないものの音色の分離がしっかりしていて、どの音がどこから聞こえてくるのかが非常に分かりやすかったです。
もちろん高価なワイヤレスイヤホンには敵いませんが、4,000円台で購入できると考えれば十分な音質と言えるでしょう。
ノイキャンの性能は価格以上
1万円以下のワイヤレスイヤホンに搭載されているノイキャン(ANC)は効果がハッキリしないものが多いのですが、AA-UM10はしっかり利きます。
もちろんAirPods Proのような強力さはありませんが、電車の走行音・エアコンの音・換気扇の音のような低めの騒音がスッと消えます。
ノイズキャンセリングにありがちなサーというノイズも殆ど感じません。
外部音取り込みはイマイチ
AA-UM10にはノイズキャンセリングだけではなく、外音取り込み機能もあります。
ただ残念ながら効果はイマイチ。
換気扇の下で意識してテストをすれば効果を感じるものの、普段使っている中では利いているのかハッキリしませんでした。
外音取り込み機能をONにしたとしても閉塞感が抜けず、こもったような、詰まったような感じです。
そのため、やっぱり自分の話し声は大きくなってしまいました。
低遅延モードの性能は?
AA-UM10には低遅延モードが搭載されています。
Bluetoothイヤホンを使っていれば、遅延は必ず発生するものです。
動画視聴の時に口の動きと音声がズレることがよくあります。
それが嫌なら有線イヤホンを使うしかありません。
こういう場合に、低遅延モード(Low Delay Mode)が搭載されているBluetoothイヤホンを使えば音ズレが気にならなくなります。
実際にどのくらい効果があるのか、「Latency Test」というアプリで簡易テストしてみました。
テストの方法はイヤホンから流れる音をスマホのマイクで拾うものなので、Latencyの数値が不正確な点はご了承ください。
低遅延モードをOFFにした状態のLatencyは「452ms」。
そして低遅延モードをONにすると「321ms」に変化しているのが分かります。
大きな変化にはならないものの低遅延モードは、しっかり仕事してくれるようです。
実際に使った感想ですが、動画視聴に関しては全く遅延が気にならなくなります。
スピーカーや有線イヤホンを使用している時と何ら変わらない状態で動画を視聴できるでしょう。
ゲームについても若干ズレるような気がしますが、普通にプレイするくらいであれば問題ありません。
ただ、やっぱり音ゲーは無理でした。
普段音ゲーは全然プレイしないのですが「プロセカ」で試してみたところ、楽曲と画面をタッチした時の音がバラバラで、目押しでやるしかない状態に・・・。
そもそも音ゲーはワイヤレスイヤホンでやるものではないと思うのですが、シビアな操作が求められるだけにAA-UM10では遊べないでしょう。
普段使いに困らないバッテリー性能
AA-UM10はノイキャンをONにした状態で音楽再生なら5時間、通話なら4時間もちます。
充電ケースと併用すれば、少なくとも15時間以上は使うことができるでしょう。
実際にAA-UM10を使用していても、バッテリーの消耗が激しいとは感じませんでした。
週に1回くらいケースをフル充電させる感じの使い方で良いと思います。
耳にフィットする装着感
AA-UM10のイヤホンは耳にフィットします。
イヤーピース装着部が楕円のせいか、奥深くまで入ることはないものの、耳の穴全体を隙間なく埋めるような装着感です。
付属のイヤーピースでも十分なので、他社製のものに交換する必要がないかもしれません。
脚のようにスティックは伸びてはいますが、それほど長くなく、色もネイビーなので見た目も悪くないと思います。
カナル型イヤホンでフィット感が良いということは、逆に言えば閉塞感が強いということです。
窮屈な感じが苦手な人には、おすすめできません。
リモコン機能はあるけど音量調整負荷
AA-UM10のイヤホンをタッチすることで音楽再生アプリをリモコン操作可能です。
赤丸部分がタッチセンサーになっています。
指先でタッチするよりも指の腹でタッチすると反応が良いようです。
できる操作は以下のとおり。
再生/一時停止 | 左右どちらかを1回タッチ |
曲送り | 右を長押し |
曲戻し | 左を長押し |
電話を受ける | 左右どちらかを1回タッチ |
電話を切る | 左右どちらかを1回タッチ |
着信拒否 | 左右どちらかを長押し |
音声アシスト起動 | 左右どちらかを3回タッチ |
ANCモード切替 | 左右どちらかを2回タッチ |
低遅延モード | 左右どちらかを4回タッチ |
残念ながら音量調整コントロールはできません。
また、低遅延モードのON/OFFが4回タッチなのが使いづらいと感じました。
コンパニオンアプリがないので操作の割り当てができないところも寂しいですね。
防水性能はおまけ程度
AA-UM10に搭載されている防水性能はIPX5。
水が直接かかっても壊れない程度の等級になります。
当然ですが、お風呂やシャワーで使うのはアウト。
壊れてしまうので絶対に使うのはやめましょう。
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BlitzWolf AIRAUX AA-UM10のレビューまとめ
BlitzWolfのワイヤレスイヤホン、AIRAUX AA-UM10をレビューしました。
わずか4,000円と買いやすい価格ながらもノイキャン搭載。
効果もしっかり感じられるので初めてANC搭載イヤホンを使う人にもピッタリ。
なんと言っても音質が抜群で、どんなジャンルの音楽でも聴きやすいのでおすすめです。
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