アクティブノイズキャンセリング機能を搭載した、完全ワイヤレスイヤホン Dyplay ANC-TWS「BQC35」を購入しました。
安いイヤホンで「ノイズキャンセリング」と書かれているものは、通話時の雑音を取り除く機能のことが多いです。
CVCは周囲の雑音を取り除く機能ではないので、音楽を聴く場合には何の効果もありません。
周囲の雑音を取り除く機能は「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」。
マイクで周囲の音を拾い、その音と逆位相の音を発生させて、音をかき消します。
これにより、周囲がざわついた場所にいても、音楽をクリアに楽しむことが可能です。
ただ、ANC搭載のイヤホンやヘッドホンは、高価になりがち。
しかしBQC35は、価格が6,999円!
購入しやすい価格ながらもANCが搭載されている、完全ワイヤレスイヤホンです。
あまりに安いので、機能がしっかりしているのか不安な人も多いと思います。
本記事でアクティブノイズキャンセリング機能を搭載の、完全ワイヤレスイヤホン Dyplay ANC-TWS「BQC35」をレビューしますので、参考にしてください。
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Dyplay ANC-TWS「BQC35」の外観と付属品
BQC35は中国メーカー「Dyplay」の完全ワイヤレスイヤホンです。
ただ、メーカー名が箱などにも記載されていないので、どんなメーカーなのかはっきり分かりません・・・。
BQC35は黒一色のデザイン。
充電器一体型のケースに入れて使います。
ケースのサイズは縦約5cm×横約8cm×高さ約4cm。
けっこう大きいサイズ感です。
ケース背面には充電用のUSB Type-Cポートがあり、イヤホン充電中に白色のLEDが点滅します。
ケースの上蓋にはマグネットが付いているので、簡単には開きません。
なお、マグネットが強すぎて上蓋が開けにくい時がありますが、側面を持ち上げると簡単に開きます。
イヤホンを含めたケースの重さは55gと、サイズの割には軽量。
イヤホンは勾玉のような変わった形状をしています。
イヤーチップを耳の穴に挿入して使うカナル型イヤホンです。
イヤホンのサイズ感も結構大きめで、耳に装着すると存在感があります。
サイズは大きいものの、重さは2つで11gと軽量です。
ケースに収納すると、イヤホンへの充電が始まり表面のLEDが緑色に点灯します。
BQC35の付属品は以下のとおりです。
- マニュアル
- イヤーチップ
- 充電ケーブル
マニュアルは英語と中国語表記で、日本語版はありません。
イヤーチップは、イヤホンに元から付属しているものの他に2つ付属しています。
大・中・小の3サイズのようですが、僅かに違う程度ですね。
充電用ケーブルは、長さ50cmのUSB Type-A to USB Type-C。
Dyplay ANC-TWS「BQC35」のスペックと性能
BQC35のスペックは以下のとおりです。
無線規格 | Bluetooth5.0 |
通信距離 | 10m |
防水性能 | IPX5 |
バッテリー容量 | 600mAh |
イヤホン充電可能回数 | フル充電5回(35時間再生可能) |
充電時間 | 1.5時間 |
連続待受時間 | 72時間 |
連続再生時間(イヤホン単体) | 5時間 |
Bluetooth5.0を採用しているため、接続は安定しています。
家で計測したところ、通信距離も10mくらいまでは途切れずに利用できました。
また、IPX5の防水性能があるので、多少の雨くらいであれば守ってくれそうです。
ペアリング
BQC35のペアリング方法はとっても簡単です。
初めてケースからイヤホンを取り出すと、ペアリングモードになります。
スマホやタブレットのBluetooth設定で、「BQC35 BT5.0 ANC」を見つけたらタップ。
これで接続完了です。
一度ペアリングしてしまえば、次からは自動的に接続してくれます。
イヤホンをケースから外すと、左右どちらのイヤホンからも「パワーオン コネクティッド」という音声が流れるはずです。
タッチ操作
装着中にイヤホン表面をタップすることで、リモコン操作が可能です。
ファンクション | |
右イヤホン2回タップ | 音声アシスト起動 |
左イヤホン2回タップ | ノイズキャンセリング起動 |
音楽再生時 | |
1回タップ(左右どちらでも) | 再生/停止 |
右長押し | 次の曲へ |
左長押し | 前の曲へ |
通話時 | |
1回タップ(左右どちらでも) | 通話応答/通話終了 |
長押し(左右どちらでも) | 通話拒否 |
左イヤホンを2回タップでノイズキャンセリング機能が使えるので、少なくともこれだけは覚えておきましょう。
音質
BQC35は迫力のある音質です。
10mmのダイナミックドライバーを採用しているためか、低音がズンズン響きます。
中高音域については若干軽めな印象ですが、キンキン・シャリシャリするほどではありません。
ロックやヒップホップ、ダンス系のサウンドとの相性が抜群だと思います。
とは言え、高音質というほどでもないので、過度な期待は禁物。
6,999円で購入できるイヤホンにしては良く出来てるのではないでしょうか。
Dyplay ANC-TWS「BQC35」のアクティブノイズキャンセリング機能
BQC35のメイン機能はアクティブノイズキャンセリングです。
搭載されているマイクが周囲の音を拾って、逆相の音をぶつけて打ち消してくれます。
その結果、周囲の騒音が消えてより音楽をクリアに楽しむことができるわけです。
周囲の音がうるさいと、音楽のボリュームをついつい上げてしまいがちですよね?
アクティブノイズキャンセリング機能があれば、周囲が静かになり、ボリュームの上げすぎを抑えてくれます。
実際に使ってみたところ、BQC35のアクティブノイズキャンセリングは、低い騒音の消音に効果的でした。
- 電車(地下鉄)走行中の音
- 道路を走る車の音
- ヘリコプターの音
- 換気扇の音
- 道路工事の音
このような騒音が気にならなくなります。
それ以外の音は普通に耳に届いてくるので、ノイズキャンセリングの効果を強く感じるほどではありません。
ちなみに僕はAirPods Proを持っています。
>>【AirPods Proレビュー】耳から落ちない!ノイズキャンセリングが最高!
AirPods Proのノイズキャンセリング機能はとても優秀で、周囲のあらゆる騒音が吸い込まれるように消えてしまうような感覚です。
AirPods Proと比べてしまうと、BQS35のノイズキャンセリング機能は見劣りしてしまいますが、6,999円という価格を考えれば十分と言えます。
Dyplay ANC-TWS「BQC35」のイマイチなところ
BQC35を実際に使って感じたイマイチな点は、サイズ感です。
ケースもイヤホンも、ちょっと大きいところが気になりました。
持ち運びに不便とまで言いませんが、もう少し小さければ更に良かったと思います。
AirPods Proのケースと比較すると、大きさが分かりやすいかもしれません。
ただ、大きいものの重くはありません。
ケースもイヤホンも、AirPods Proの重さと殆ど同じくらいです。
コンパクトなワイヤレスイヤホンを求めているのであれば、BQC35はおすすめできません。
まとめ:初めてのノイキャンならDyplay ANC-TWS「BQC35」
ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン Dyplay ANC-TWS「BQC35」をレビューしました。
BQC35は、音質もそこそこでANCの性能も十分。
サイズ感が大きめという弱みがあるものの、6,999円で購入できるコスパの高さが魅力です。
中国のよく分からないメーカー製なので、期待はしていなかったのですが、性能は決して悪くない完全ワイヤレスイヤホンと言えます。
スマホに付属のイヤホンを卒業したい人や、ノイズキャンセリング機能を試してみたい初心者にピッタリ。
是非使ってみてくださいね!