評価:(4.0点/5点満点)
お世話になります。ちびめがね(@chibimeganecom)です。
EcoFlow様にRIVER 2をお借りしました。
キャンプなどのアウトドアシーンにはもちろん防災用の備蓄品としても活躍できるポータブル電源。
1台くらい買っておこうかなーと思っても、色々と種類がありすぎてどれが良いのか分からない人が多いのではないでしょうか。
そんなあなたにおすすめなのが本記事で紹介するEcoFlow RIVER 2です。
ポータブル電源に必要最低限の機能を搭載していながら価格も29,900円と比較的手頃。
専用アプリを利用して遠隔制御までできちゃうスグレモノです。
本記事で実際に使ってみた様子をレビューするので購入の参考にしてください。
メリット | デメリット? |
・コンパクト&軽量 ・十分なバッテリー容量 ・6台同時充電 ・本体充電が超高速 ・パススルー対応 ・EPS機能搭載 ・コンパニオンアプリ対応 ・遠隔操作可能 ・購入しやすい価格 | ・デザインが地味 ・USB-Cが1ポート ・USBポートの充電速度が少し控えめ ・ファンの音が気になることも |
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EcoFlow RIVER 2のデザイン・サイズ感・付属品
RIVER 2は中国深センのメーカー「EcoFlow(エコフロー)」製のポータブル電源です。
EcoFlowは2017年に設立されて以降、100以上の国と地域で発売され延べ200万人以上のユーザーがいる人気ポータブル電源メーカーの1つ。
日本においても徐々に認知度が高まっており、2022年11月からは元プロサッカー選手の中田英寿さんをブランドアンバサダーに迎えて、さらなる知名度の拡大を狙っているようです。
まずはRIVER 2の外観や付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
EcoFlow RIVER 2にカラーバリエーションはありません。
やや黄色みがかったグレーと黒のツートンカラー。
屋外で使う分には違和感なさそうですが、色合いのせいか少し無骨な印象も受けます。
僕が使っているAUKEY製のポータブル電源「PowerStudio 300」と並べるとこんな感じ。
公式サイトの製品一覧を確認すると、だいたいこんな色合いをしているので、もっとポップなデザインがあっても良いかなーとは思いました。
本体上部の背面に飛びている部分は持ち手になっています。持ち歩く特はここをハンドルすると良いでしょう。
前面に出力ポートと液晶ディスプレイ、背面には本体充電用の入力ポートと放熱用の大きなファンを搭載。
本体上部は少し窪んでいてお皿状になっています。
スマホなんかの小型デバイスはここに乗せてもいいかもしれませんね。
本体下部には4箇所の滑り止めがありました。
ゴムっぽい素材なので直接置いてもデスクや床を傷つけてしまうことはないでしょう。
サイズ感
本体サイズは245 x 215 x 145mmで、300Whクラスのポータブル電源のわりにはコンパクト。A4用紙に収まるサイズ感です。
何と比較すれば大きさが分かりやすいのか考えたんですが、よく分からなかったので、とりあえずペットボトルとポテチを横に並べておきました。
重さも3.5kgと軽量で5歳の息子でも簡単に持ち上げることができました。
毎日カバンに入れて持ち歩くものでもありませんが、軽いなら軽いほうが嬉しいですよね。
付属品
EcoFlow RIVER 2の付属品は以下のとおり。
- AC充電ケーブル
- 車載シガーソケット充電ケーブル
- 取扱説明書及び保証書
今回は貸出品なのでマニュアルや保証書は同封されていませんでした。
AC充電ケーブルは太めで7.5mmほどありました。
硬めで折り曲がりにくいので停電用のバックアップ電源に使う場合には設置場所に注意しましょう。
EcoFlow RIVER 2を実機レビュー
ここからはEcoFlow RIVER 2を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
バッテリー容量はたっぷり256Wh
EcoFlow RIVER 2のバッテリー容量は256Wh。256Wの電力を1時間供給できる容量になります。
スマホ・タブレットはもちろん、パソコンや小型家電へも電力供給ができる充分なバッテリー容量です。
- スマホ(4,000mAh):13回以上
- カメラ(16Wh):12回以上
- ドローン(40Wh):5回以上
- 電気毛布(50W):4時間以上
- 小型冷蔵庫(40W):5時間以上
- LEDライト(5W):40時間以上
1台あれば数日のキャンプや、バーベキュー等のアウトドアシーンで活躍してくれます。
また、小型で軽量なのでベランピングをする人にもおすすめです。
もちろん普段使い用途ではなく災害用の備えに購入してもいいでしょう。
ちなみにRIVER 2にはリン酸鉄リチウムイオン電池が搭載されており、放充電サイクル3000回に及ぶとのこと。
週に6回使用すると仮定した場合、10年使える計算になります。
またTUV(テュフ)認証も取得しているので安全性も折り紙付きです。
さらにRIVER 2はメーカー5年保証の対象製品なので、安心して利用できます。
公式サイト>>保証について
6台のデバイスに同時給電できる
EcoFlow RIVER 2には複数の出力ポートを搭載しており、最大6台のデバイスに給電可能です。
実際に複数のポートで同時給電を試してみましたが何の問題もありませんね。安定稼働。
USBポートはデバイスを接続すれば給電が始まりますが、AC/DCの各ポートは電源ボタンを押さないと給電されないのでご注意ください。
これだけあればポートを使い切ることはないと思いますが、1つ弱みがあるとすればUSB Type-Cポートが1つしかないこと。
USB Type-Cケーブルを使う機会が増えているので、もう1箇所くらいあっても良さそうですね。
ただ写真にも表示されているとおり、DCポート用の充電器があれば簡単にUSBポートを増やすことができます笑
僕が使っているAUKEYのCC-A4は、コンパクトでありながらUSB-Cポートが2つ増やせるのでオススメです。
こんな感じでUSB Type-Cポートを2つ増やせますよ。
普段使いに十分な出力性能
EcoFlow RIVER 2の出力仕様は以下のとおり。
ポート | 出力仕様 |
USB Type-A | 最大12W |
USB Type-C | 最大60W |
DCポート | 最大100W |
ACポート | 最大300W |
USBポートはそれぞれ超ハイパワーではないものの、殆ど全てのデバイスに十分な給電が可能な出力仕様になっております。
実際にいくつかのデバイスへの給電を試してみましたが、問題なく動作してくれました。
液晶パネルに出力電力と残り使用可能時間で表示されるのがめちゃくちゃ便利です。
ACポートは「X-Boost」機能により450W出力にも対応できます。
ただし600W以上のサージが発生すると安全のために自動停止する仕様のようです。
実際にドライヤーの風量を切り替えてみると、300W以上でも運転できていましたが、強風(900W)にすると給電がストップしました。
EcoFlow RIVER 2のAC出力は600W以上のサージで自動停止#ecoflow #river2
⚠️音量注意⚠️ pic.twitter.com/TISUvtsGSg
— ちびめがね (@chibimeganecom) January 28, 2023
このほかRIVER 2は7種類の保護機能を搭載して安全使用を確保しています。
- 低温保護
- 過熱保護
- 過放電保護
- 過電圧保護
- 過電流保護
- 短絡保護
- 過負荷保護
本体を1時間でフル充電できる
僕がEcoFlow RIVER 2を使ってみて最も凄いと感じたのが本体の充電時間。
実際に空っぽの状態から100%になるまで計測してみたところ、なんと1時間8分でフル充電が完了してしまいました。
256Whの大容量バッテリーを搭載していながら、この結果は驚異的としか言いようがありません。
もちろん本体充電をしながら他のデバイスへの給電を可能にするパススルーにも対応しております。
1時間急速フル充電はACコンセントによる充電で、その他の方法による充電時間は以下のとおりとなります。
充電方法 | 最大入力 | 充電時間 |
ACコンセント | 360W | 1時間 |
ソーラーパネル | 110W | 3~6時間 |
シガーソケット | 100W | 3時間 |
USB Type-C | 60W | 5時間 |
またACコンセントによる充電は最大360Wと超ハイパワー。
このため、猛烈にファンが回転するため結構うるさいのでご注意ください。
EcoFlow RIVER 2 ファンの音(充電時)
屋内だとそこそこ大きい#ecoflow #RIVER2 pic.twitter.com/enfXelbmqY
— ちびめがね (@chibimeganecom) January 28, 2023
その影響もあってか、充電中でも本体が熱くならないのは嬉しいポイントです。
停電用補助電源としても使えそう
EcoFlow RIVER 2には便利なEPS(非常用電源)機能も搭載。
フル充電後にコンセントに接続したままの状態で、AC出力ポートを利用すると、バッテリーを消費することなくコンセントから給電されます。
この状態で停電になってコンセントが使えなくなると、30ミリ秒(0.03秒)以内にバッテリーからの給電が始まります。
電力を常時提供しつづける必要がある機器は、RIVER 2に接続しておくと安心です。
ただし、UPSではないので電力供給の切り替え時に僅か(30ミリ秒)に電気はストップします。
このため、サーバーやパソコンに利用するのはおすすめできません。
また、出力が多い場合にはファンが回転するので、常時接続だと音が気になる場合もあるでしょう。
コンパニオンアプリでリモート管理ができる
RIVER 2はEcoFlowのコンパニオンアプリ「EcoFlow」に対応しています。
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バッテリー残量や入力・出力電力の表示。
各種設定やファームウェアアップデート等の操作も可能です。
アカウント登録が必要なのがちょっとめんどくさいですが、近くのEcoFlowデバイスをすぐに検出してくれるので初期設定自体は簡単です。
RIVER 2はWi-Fi/Bluetoothに接続できる機能があるので、EcoFlowアプリを通じて外出中でも操作できるのが個人的には嬉しい機能でした。
AC・DCポートならON/OFFの切替ができるので、あ!消し忘れた!なんて時でも、外から操作できちゃいます。
EcoFlow RIVER 2のスペック
モデル名 | EFR600 |
サイズ | 245×215×145mm |
重さ | 約3.5kg |
バッテリー容量 | リン酸鉄リチウムイオン電池 256Wh |
AC出力 | 純正弦波 合計300W サージ600W 50Hz/60Hz |
USB-A出力 | 5V/2.4A 最大12W |
USB-C出力 | 5,9,12,15,20V/3A 最大60W |
DC出力 | 12.6V/8A 最大100W |
AC入力 | 100~120V/最大8A 50Hz/60Hz |
シガーソケット入力 | 12V/24V対応 既定値8A 最大100W |
USB-C入力 | 5,9,12,15,20V/3A 最大60W |
推奨使用温度範囲 | 20℃~30℃ |
放電温度範囲 | -10℃~45℃ |
充電温度範囲 | 0℃~45℃ |
保管温度範囲 | -10℃~45℃ |
公式サイト>>スペック
まとめ:EcoFlow RIVER 2のメリット・デメリット・評価
EcoFlow RIVER 2を実機レビューいたしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
EcoFlow RIVER 2を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット? |
・コンパクト&軽量 ・十分なバッテリー容量 ・6台同時充電 ・本体充電が超高速 ・パススルー対応 ・EPS機能搭載 ・コンパニオンアプリ対応 ・遠隔操作可能 ・購入しやすい価格 | ・デザインが地味 ・USB-Cが1ポート ・USBポートの充電速度が少し控えめ ・ファンの音が気になることも |
評価
(4.0点/5点満点)
必要最低限の機能・性能をおさえたポータブル電源。
それがEcoFlow RIVER 2です。
- 何を買って良いのか分からない
- 高すぎるのを買うのは怖い
そんな初めてポータブル電源を買う人におすすめの1台だと思いました。
専用アプリで設定やリモート操作ができる点もガジェットらしくて良い感じです。
僕自身はアウトドアシーンで使うと言うより、備蓄品としての重要性を感じています。
ライフラインとしての電力を少しでも確保できるので、一家に一台あると重宝するでしょう。
EcoFlowの製品はAmazonのセール対象になる機会も多いので、安くなっているタイミングで狙ってみてはいかがでしょうか。