Nomad SIMやNomad Codeを提供しているNomad Works株式会社が、2021年6月1日から「Nomad WiFi(ノマドワイファイ)」をスタートしました。
公式サイト>>Nomad WiFi
月額4,180円(税込)の「サブスク型モバイルWiFiサービス」です。
一般的なポケットWiFiとは異なり、最低利用期間の縛りがないのが最大のポイント。
今回Nomad Works株式会社様からNomad WiFiをお借りできましたので、実際に使ってみた様子やメリット・デメリット等を本記事で紹介いたします。
申込みを検討している人は、是非参考にしてみてください。
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Nomad WiFi(ノマドワイファイ)とは?
Nomad WiFiは株式会社Nomad Worksが提供しているモバイルWiFiサービスです。
まずは基本情報の料金・通信エリアをチェックしていきましょう。
料金プラン
月額利用料 | 4,180円(税込) |
月間データ通信量 | 100GB |
端末代金 | 0円 |
事務手数料 | 3,300円(税込) 初月料金と合算請求 |
支払日 | 毎月1日 初月のみ申込時に即日決済 |
支払方法 | クレジットカード デビットカード |
解約金・違約金 | なし |
料金プランは月4,180円(税込)/100GBの1種類のみ。
シンプルで分かりやすい料金プランですね。
1日から25日までの申込みは、サービス開始月を当月・翌月いずれかから選択可能で、26日以降の申込みは翌月からサービス開始となります。
支払日は毎月1日で、初月のみ事務手数料3,300円(税込)と合算して即日決済です。
オプション
Nomad WiFiの端末はレンタルなので端末代金は無料です。
その代わり、もし端末が故障・紛失した場合には端末費用を支払う必要があります。
端末費用 | 19,800円(税込) |
ケース | 1,100円(税込) |
ケーブル | 1,100円(税込) |
ただし、端末保証オプション「Nomad Careオールサポート」に加入していれば、端末費用が発生せずに年に1回まで無償交換可能です。
端末保証オプションの料金は月額330円(税込)で、以下のトラブルが保証対象になります。
- 自然故障
- 部分故障
- 全損
- バッテリー劣化
- 水漏れ・水没
- 火災
- 盗難
- 紛失
レンタル品なので大切に扱うのが前提ですが、万が一に備えて加入しても良いでしょう。なお、オプションへの加入は申込時のみ可能で、契約期間の途中加入はできません。
通信エリア
Nomad WiFiはクラウドSIMを採用しています。
一般的にモバイルルーターやスマホはSIMカードを挿入してデータ通信や通話を行います。
これに対してクラウドSIMはインターネット上のサーバーでSIMカードを管理しているため、物理的なカードが必要ではありません。
実際にNomad WiFiからレンタルされた端末を確認しても、このとおりSIMカードが入っていないことが分かります。
クラウドSIM最大の特徴は、最適な通信状況になる回線を「ドコモ」「ソフトバンク」「au」の3キャリアの中から自動的に選択してデータ通信できること。
いずれかの回線エリアに限定されるわけではないので、通信可能エリアが広くなり、どの時間帯でも、どんな場所にいても繋がりやすくなります。
日本国内でNomad WiFiが利用できないエリアは殆どないと考えていいでしょう。
なお、残念ながらNomad WiFiは海外では利用できません。
日本国内のみでの利用になるのでご注意ください。
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Nomad WiFiの端末(macaroon SE)を実機レビュー
Nomad WiFiでレンタルできる端末(モバイルルーター)はUROCOMM社製の「macaroon SE」1種類。
Nomad WiFiを提供しているNomad Worksの代表者ワロリンスさんは、「ワロコム」というガジェットブログも運営しているので、貸出端末にも拘りを感じます。
デザイン
よく見る四角いモバイルルーターとは異なり、曲線デザインが何とも可愛らしいですね。
1.55インチの液晶ディスプレイが搭載されているのは嬉しいポイント。
いくら「LEDインジケーターで通信状況やバッテリー残量が分かります!」と言われても、ピンときませんからね。小さくてもディスプレイがあるだけで操作性が格段に向上します。
電源のON/OFFやロック解除、メニュー操作はディスプレイ横の2つの物理ボタンを押して行います。
サイズ感
macaroon SEのサイズは85mm×85mm×23.5mmと、手のひらサイズでコンパクト。
重さも実測でわずか129gと軽量なので毎日持ち歩いても苦になりません。
付属品
macaroon SEには専用のケースがあり、中には簡単なマニュアルと充電ケーブルが入っていました。レンタル品なので常にケースに入れて持ち歩くのがおすすめです。
充電ケーブルはUSB-A / USB-Cのもの。
本体側面にある充電用のUSB-Cポートに接続して充電を行います。
充電器(ACアダプター)は付属していないので注意しましょう。
とは言え、充電時の電力を計測してみたところ、5W程度の電力しか必要ではないようなので、スマホ等に付属の充電器を使えば問題ないでしょう。
端末との接続方法
macaroon SEとスマホやパソコン等との接続はとっても簡単。
本体メニューの「WiFi」を開くとSSIDとパスワードが確認できます。
あとは接続したいデバイスのWiFi設定で、表示されたSSIDを選択してパスワードを入力するだけ。macaroon SEが届いたらすぐに使い始めることができますよ。
スペック
macaroon SEの基本スペックは以下のとおり。
機種名 | macaroon SE |
サイズ | 85mm×85mm×23.5mm |
重さ | 125g |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
ディスプレイ | 1.55インチ 液晶 解像度:240ピクセル |
RAM | 2GB |
ROM | 4GB |
通信速度 | 下り:最大150Mbps 上り:最大50Mbps |
対応Band | LTD-TDD:B41 LTE-FDD:B1/B3/B8/B18/B19/B26/B28 WCDMA:B1/B6/B8 |
同時接続台数 | 最大10台 |
対応Bandを見て分かるとおり、4G(LTE)はいわゆるプラチナバンドも含めて国内3キャリアにフル対応。
およそ使われることはないと思いますが、3G回線もドコモ・ソフトバンクには対応しているようです。
Nomad WiFiを申し込むうえでエリアの心配をする必要はありませんね。
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Nomad WiFiを使うメリット・特長
Nomad WiFiを実際に使ってみて感じたメリットは以下の4つです。
- 最低利用期間の縛りがないから気軽に使える
- データ通信量は毎月たっぷり100GB
- 通信エリアが広い
- 楽天モバイルと併せて使えば通信費の節約に
1つずつ紹介していきます。
最低利用期間の縛りがないから気軽に使える
一般的にポケットWiFiには最低利用期間が設定されています。
2年や3年の継続利用が前提で月額利用料が安く抑えられているわけです。
もちろん契約期間の途中でも解約することができるのですが、その場合には高い解約金・違約金を支払う必要があります。
ポケットWiFiを使ってみたいけど「縛り」があるから申込みしにくい・・・。
こんな風に考えている人も多いはず。
これに対してNomad WiFiには最低利用期間がありません。
「サブスク型」と表示されている通り、1ヶ月単位で気軽に利用できます。
引っ越し先のネットが繋がるまでの間だけ使うのもよし、旅行期間だけ使うのもよし。
長期利用はもちろん、一時的なスポット利用もできちゃうわけです。
縛りがあるポケットWiFiでは、こういうわけにはいきませんよね?
それに長期契約だと、どんなに接続状況が悪くても、通信速度が遅くても、1度契約してしまったら簡単に乗り換えることができずに使い続ける必要があります。
- ポケットWiFiってどんな感じなんだろう?
- 自分のライフスタイルに合っているのかな?
今までポケットWiFiを使ったことがない人は、まずNomad WiFiで試してみたら良いと思います。
データ通信量は毎月たっぷり100GB
Nomad WiFiは、1ヶ月に使えるデータ通信量(ギガ)が100GBと大容量。
よっぽどヘビーユーザーではない限り、普段使いには十分な容量です。
実際にNomad WiFiをお借りしてから約1週間、ネット環境を全てNomad WiFiにして利用してみたのですが、それでも消費したデータ通信量は15GBほど。
ネットサーフィンやSNSはもちろん、動画視聴・ゲームなどなどフル活用させてもらっても、このくらいにしかなりません。
しかも通信速度を頻繁に計測していたので、普段よりも大量のギガを消費していると思います。
例えば仕事で動画等の大容量ファイルを頻繁にアップロードしたりすれば、100GBを使い切ってしまうかもしれませんが、そうじゃない限りデータ通信量が足りなくなることはまずないでしょう。
1日あたりの利用上限は特にないようなので、1ヶ月で100GBを超えない限りは速度制限になることもありません。
100GBを超えた部分は通信速度が128kbpsに制限されます。
通信エリアが広い
Nomad WiFiではクラウドSIMを利用しているので通信エリアの心配をする必要がありません。
これも大きなメリットだと思いました。
特定の回線だけしか使えないと、どうしても場所によっては圏外になってしまう可能性があるわけです。
この点Nomad WiFiであれば、3キャリアの回線の中から接続状況が安定している回線を自動選択して使えるので、エリア外になってしまうことはまずないでしょう。
少なくとも、僕の生活圏内ではデータ通信できなくなることは1度もありませんでした。
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Nomad WiFiのイマイチなところ・デメリット
デメリットというほどではありませんが、知った上でNomad WiFiを使った方がいいと思えた注意点を紹介しておきます。
- 本体の充電時間が長い
- 通信速度が不安定な時がある
- 料金が安いわけではない
本体の充電時間が長い
Nomad WiFiの端末macaroon SEは、4,000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
一般的なモバイルルーターに比べてバッテリーは長持ちで、6台のデバイスを接続して24時間使っても、まだ20%ほどバッテリー残量が残っていました。
モバイルルーターはモバイルバッテリーと併用して使う場合が多いのですが、これだけ長持ちなら、丸一日外出しても途中で充電する必要がないでしょう。
ただし、充電時間はかなり長め。
バッテリー残量1%からフル充電までにかかった時間は約6時間でした。
寝る前に充電するの忘れてしまった!こういう場合がNomad WiFiを使う上でかなり致命的になるので注意が必要です。
バッテリーに負担はかかってしまいますが、家にいる時には充電ケーブルに接続しておくのが良いかもしれません。
通信速度が不安定な時がある
これはNomad WiFのデメリットではなくクラウドSIMの特徴なのですが、どうしても通信速度が不安定で低速になってしまうことがあります。
不定期にNomad WiFiの通信速度を計測した結果がこちらです。
概ね10Mbps以上は出ているので快適なのですが、時々低速になっていることが分かります。
格安SIM等と同様に、通勤・通学時間やお昼休みの時間等、多くの人がネットをする時間帯に低速になりがちなようです。
このため、安定した通信速度が必要になるゲームや仕事での利用は、注意したほうがいいと思います。
ただ、幸いNomad WiFiはクラウドSIMを採用しているので、ネットワークの切り替えをすることで通信速度が向上することがあります。
本体メニューの「ネットワーク切替」を選択して実行。
毎回上手くいくわけではないのですが、通信速度が改善することがあるので低速になった時には試してみてもいいでしょう。
料金が安いわけではない
Nomad WiFiの月額利用料は4,180円(税込み)。
これは他社の月額利用料と比べて特別安いというわけではありません。
Nomad WiFi同様に、月100GBまで速度制限なく使える主要ポケットWiFiサービスとの比較表が以下のとおりです。
月額利用料 | キャンペーン等 | |
Nomad WiFi | 4,180円 | なし |
THE WiFi | 3,828円 | 4ヶ月無料キャンペーン中 |
Mugen WiFi | 3,718円 | 最大10,000円キャッシュバック |
どこよりもWiFi | 3,400円 | 2年割適用時の料金 |
ZEUS WiFi | 3,828円 | 3ヶ月割引あり |
Air-WiFi | 3,608円 | +330円で契約期間縛りなし |
こうして並べてみると、Nomad WiFiは少々高めの価格設定であることが分かります。
ただし、Nomad WiFiの強みは契約期間の縛りが一切ないこと。
つまり、必要な期間だけ使うことができるので、契約期間の縛りがあるポケットWiFiと比較すると支払総額が安くなる可能性があります。
最低利用期間 | 支払総額 | |
Nomad WiFi | なし | 4,180円×必要な月数 |
THE WiFi | 24ヶ月 | 91,872円 |
Mugen WiFi | 24ヶ月 | 89,232円 |
どこよりもWiFi | 24ヶ月 | 81,600円 |
ZEUS WiFi | 24ヶ月 | 91,872円 |
Air-WiFi | 12ヶ月 | 43,296円 |
長期間Nomad WiFiを使うと高上がりになるので、必要な期間に限ってスポット的に契約するのが賢い使い方かもしれません。
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Nomad WiFiの評判・口コミ
SNSで見かけたNomad WiFiの評判を見ていきましょう。
Nomad Wifi、朝夕とかの予測可能な時間帯に速度が落ちる、ならその時間帯を避けるみたいな運用もできなくないんだけど、突発的に通信できなくなるのはつらい。
— み (@kurprv) February 12, 2022
1枚目からnomad wifi(クラウドSIM)、ホテルWiFi、楽天回線、ワイモバイル。特にnomad wifiが酷い。おれは毎月何に金払ってるんだろう。やっぱりクラウドSIMはダメだ。ネット難民。固定回線なし出張民には致命的。全部捨ててドコモにする。 pic.twitter.com/oqwrDAsyq7
— ほーりー@ホテル暮らし (@mini_holy) December 2, 2021
急に4Gに戻る
バリくそ速い
心配させんとって
頑張れ ノマドWiFi
負けるな #NOMADWiFi pic.twitter.com/LZjz7HGoDQ— ネオマレット (@greencatgreeen) July 23, 2021
NomadWiFi選んだ人たちって満足してんのか…?
まじでストレスフル…
まだフジWi-Fiのほうがましだったなこれだと
仕事進まねー— あづま (@torihiki_azuma) July 9, 2021
こんなにも通信速度が改善しました。 pic.twitter.com/nDYgV03Fsg
— ふじもん@モバイルWiFi (@fujimotoyousuke) June 27, 2021
今日からワロリンスさん(@warorince )のNomad Wifi使わせてもらってます。
新居にいつ光が引けるかわからない状態で焦ってたところだったのでめっちゃ助かりました。すぐに使えるサービスって最高です。
17時ごろの測定でDl/21Mbps Up/7.2Mbpsでてたので仕事で使う上には必要にして十分!! pic.twitter.com/wf5GGguTIb
— うっしーならいふ ? (@usshi_na_life) June 16, 2021
WiFi難民でしたが新しいの契約しました。比べてみたらこの差(同時間)。久しぶりに普通にネットを閲覧できて感激している笑 参考までに。
←NOMADWiFi← →どこよりもWiFi→#WiFi #ポケットWiFi #速度測定 pic.twitter.com/YsBWkZbo3C— tuna? (@PrkCBc8DCmPVEIk) June 15, 2021
概ねユーザー満足度は高い一方で、通信速度が遅い・不安定という指摘も見られました。
クラウドSIMの特性上、仕方ないなーとも思います。
個人的には通信速度はこんなもんでしょうという感じで、使っていてストレスを感じることはありませんでした。
普段使いであれば、家でも外でも快適なネット環境になります。
どんなポケットWiFi・格安SIMを使っていたとしても、時間帯・エリアによって通信速度は変化するものですからね。
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まとめ:気軽に使いたいならNomad WiFi!
サブスク型のポケットWiFi「Nomad WiFi」をレビューしました。
月額利用料が他社と比べてちょっぴり高いという弱みがあるものの、最低利用期間の縛りがないので、必要な時だけ気軽に使えるのが最大のメリットです。
縛りがあるからポケットWiFiは使えないと諦めていたなら、Nomad WiFiで始めてみてはいかがでしょうか?
家でも外でも高速データ通信ができる環境って良いものですよ!
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