評価:(4.5点/5点満点)
お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
OPPO Pad Neoをお借りしました。
2024年12月に発売されたOPPO製のタブレット。
OPPO Pad Air、OPPO Pad 2に続いて3台目の日本発売モデルになります。
搭載SoC(CPU/GPU)が「MediaTek Helio G99」にも関わらず価格が44,800円と、ちょっと高上がりな印象があったんですが、暫く使ってみてびっくり!
OPPO Pad Airの「使いやすさ」とOPPO Pad 2の「見やすさ」を合体させたような、普段使いに最適なタブレットに仕上がっておりました。
本記事でOPPO Pad Neoを実際に使ってみた様子をレビューするので、購入の参考にしてください。
メリット | デメリット |
・超薄型 ・見やすい白銀比 ・滑らか90Hz ・Widevine L1 ・困らない動作性能 ・長持ちバッテリー ・33W急速充電 ・高音質スピーカー ・衛星測位 | ・性能の割にお高め ・ゲーム性能は高くない ・カメラがおまけ程度 ・防水性能なし ・付属品なし |
タップして読みたい場所へ
OPPO Pad Neoのデザイン・サイズ・付属品をレビュー
まずはOPPO Pad Neoの外観・付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
OPPO Pad Neoにはカラーバリエーションはなく「スペースグレー」の1色展開。
OPPO Pad Airと同様にツートンカラーデザインですが、上部にOPPO Glowは採用されていませんでした。
光沢の少ないなメタリックカラーなので指紋が目立たないのはGOODポイント。
上部中央に配置されたカメラレンズが特徴的。こちらはOPPO Pad 2譲りのデザインです。
レンズの飛び出しは実測で1.5mmほど。配置された場所のおかげか、そこまでガタつきは気になりませんでした。
右側面にはスピーカーとUSB Type-Cポートを搭載。
左側面には電源ボタン・スピーカー・カードスロット。
カードスロットにはmicro SDカード(最大1TB)を1枚装着可能です。
上部には音量ボタンとマイクを搭載しておりました。
いわゆる中華タブレットは、どれも似たりよったりのデザインになりがちなんですが、OPPO Pad Neoは独自性があり安っぽくないのが良き。
どこで使っていても、それなりに画になるデザインだと思います。
サイズ
OPPO Pad Neoのサイズは255×188×6.9mm。
OPPO Pad 2と変わらないサイズ感。これまで発売されたOPPOタブレットと同様に極薄設計です。とにかく薄くて驚きます。
重さは実測で537gとそれなりですが、持ち歩いて苦になるほどではありません。
付属品
OPPO Pad Neoの付属品は以下の通りです。
- SDカード取り出しピン
- クイックガイド
- 安全ガイド(保証書付)
- 充電ケーブル
今回お借りしたのはグローバルモデル(海外版)だったようで充電器が付属していたのですが、日本版には付属しておりません。
また、ケースやフィルムも付いてないので、自分で用意する必要があります。
ちなみに公式サイトでは純正ケースも販売されていますよ。
公式サイト>>OPPO Pad Neo Smart Case
OPPO Pad Neoのディスプレイをレビュー
続いてタブレットの命とも言えるディスプレイ性能を見ていきましょう。
11.4インチ液晶ディスプレイ
OPPO Pad Neoのディスプレイは11.4インチとビックサイズ。
ベゼル(縁)幅は均一で実測7mmと狭め。画面占有率86.4%と広い表示領域を確保しております。
インカメラもベゼル内に搭載されているので邪魔になるものは何もありません。
IPSではなくLTPS(低温ポリシリコン)液晶ではあるものの、視野角の広さも十分。
ベッドサイドに置いておけば、ごろ寝タブレットとしても使えますよ。
ディスプレイ輝度は400nitとスペック的には物足りないものの、屋外でも見づらさを感じるほどではありませんでした。外で使う機会はないかもしれませんが。
もちろん明るさ自動調節機能も搭載しております。
画面解像度2,408×1,720
OPPO Pad Neoの解像度は2,408×1,720。公式サイトでは2.4Kディスプレイと謳われております。
有機ELディスプレイじゃないのかー!と思っていたんですが画質のクオリティは良好。何を表示してもめちゃくちゃ綺麗です。
- 2,408×1,720
- 260PPI
- 10億色
- NTSC 96%
スペック的にも十分。液晶パネルだと黒色表現が弱くなりがちなんですが、夜景動画なんかでも綺麗に見れました。
僕は購入したままの状態で特に不満はありませんでしたが、色合い・色温度を好みに合わせて調節することも可能です。
アスペクト比7:5の白銀比ディスプレイ
一般的にタブレットのアスペクト比は16:9や4:3のものが多いですが、OPPO Pad 2は白銀比と言われる7:5を採用しています。
白銀比は、日本の伝統文化や芸術において重要な役割を果たしており、日本固有の美的価値観を体現していると言えます。その簡素さと調和のとれた比率は、現代のデザインや建築にも影響を与え続けています。
白銀比は、主に二つの定義があり、一つは1:√2(約1:1.414)、もう一つは1:1+√2(約1:2.414)です。前者は「大和比」とも呼ばれ、日本の伝統的な美術や建築に多く見られる比率。後者は「第2貴金属比」と呼ばれ、数学的には黄金比の一般化として位置づけられています。
白銀比1:√2は、特に日本人に馴染み深い比率です。この比率は、A4やB5などの用紙サイズにも採用されており、日常生活の中でも頻繁に目にする形状です。
実際に使ってみても、縦持ち、横持ちどちらでも見やすく、幅が狭い、長さが足りない、そんな風に感じることが少なかったです。
特に快適だったのが電子書籍による読書。漫画がめちゃくちゃ読みやすかったです。
8インチサイズのタブレットも読書に向いていますが、見やすさで言えばOPPO Pad Neoの方が断然おすすめです。
とは言え、毎日持ち歩くタブレットとしては8インチの方が向いているので、使い方次第な部分はあると思います。
一方、動画を見る場合には、どうしても黒帯が大きくなってしまうので16:9のタブレットの方が見やすいかもしれません。
ただ個人的には、動画サイズはどちらも殆ど変わらないので、黒帯が気になることはありませんでした。
アスペクト比7:5の白銀比ディスプレイはOPPO Pad Neoを購入すべき最大のメリット。
特に電子書籍で読書をする人はマジで他のタブレットではなく、OPPO Pad Neoを選びましょう。超超超快適です!
リフレッシュレート90Hz対応
OPPO Pad Neoの画面リフレッシュレートは90Hzに対応。
1秒間に最大90回書き換えてくれるので表示がヌルヌルと滑らかになります。
スマホでもリフレッシュレート120Hzに対応していることも多いので90Hzくらいじゃ驚かないかもしれませんが、大画面のタブレットこそ高駆動は活かされます。
スクロールなどがスムーズに動くことで体感的な動作性能が向上。
スペック以上にストレスなく快適に操作できると思います。
なおリフレッシュレートを「高」設定にしていても、ディスプレイに動きがない場合には「60Hz」に調整してくれました。
高駆動ディスプレイはバッテリーを消耗してしまいがちですが、無駄のない省エネ設計になっているのは嬉しいポイントです。
Widevine L1で動画視聴が快適に!
OPPO Pad Neのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、OPPO Pad Neoはストリーミングサービスで高画質視聴が可能です。
Widevine L1は、Googleが開発したデジタル著作権管理(DRM)技術の最高レベルのセキュリティ規格です。ストリーミングサービスやコンテンツプロバイダーが提供する高品質な動画コンテンツを不正コピーや無断視聴から保護するために使用されます。Widevine L1では、デバイスのハードウェアレベルで暗号化と復号化のプロセスが行われるため、非常に高度なセキュリティを実現し、4K解像度やHDRなどの高品質コンテンツの配信が可能となります。Widevine L1に対応したデバイスは、専用のセキュアチップを搭載しており、暗号鍵や復号されたコンテンツがデバイスの安全な領域内でのみ処理されるため、ソフトウェアベースの攻撃に対して極めて高い耐性を持っています。ただし、すべてのデバイスがWidevine L1に対応しているわけではなく、L2やL3といった下位レベルの規格も存在し、デバイスの性能や用途に応じて使い分けられています。
NetflixではHDR機能は非対応なもののFull HD再生可能。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでもHD 1080pで視聴可能。YouTubeでは「1440p60」まで設定できました。
大画面ディスプレイで動画を高画質で視聴できるのはなんとも贅沢。
OPPO Pad Neoはステレオスピーカーの音質も良いので、エンタメコンテンツの消費が捗りますよ。
画面分割・フローティングウィンドウ
OPPO Pad Neoには大画面ディスプレイを活かせる機能をしっかり搭載。
2つのアプリを同時に表示できる画面分割。
ディスプレイ上部から2本指でスッと下にスワイプすると起動できます。
アプリの入れ替えも超簡単。スマホの画面分割より何倍も使いやすいです。
アプリを小さく表示し続けることができるフローティングウィンドウ。
ゲームしながら攻略サイトでカンニングできちゃいますよ。
画面分割中のアプリの1つをフローティングウィンドウにすることも可能です。
画面分割やフローティングウィンドウを使いこなすことができると、タブレットの利用用途が増えるので、購入したら積極的に使ってみましょう。
よりパソコンライクな使い方になると思います。
目に優しいアイケア機能
動画視聴や電子書籍が楽しくて、ついつい長時間使い続けてしまうこともあるでしょう。
ただ、OPPO Pad Neoにはアイケア機能が搭載されているの安心です。
ディスプレイはTÜV Rheinlandの認証を受けておりブルーライト軽減のお墨付き。
アイコンフォートモードでは最大40%のブルーライトをカットし、「就寝モード」を有効にすることで、画面の色温度を自動的に調節してくれます。
OPPO Pad Neoに任せておけば、就寝前でも目に負担がかかりにくいので安心です。
OPPO Pad Neoの基本性能・動作性能をレビュー
スマホやタブレットが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
タブレットの動作性能を司るのがSoC(CPU/GPU)。
OPPO Pad Neoには「MediaTek Helio G99」が搭載されております。
MediaTek Helio G99は、2022年5月23日に発表された4Gスマートフォン向けに設計されたチップセット。TSMCの6nmプロセス技術を採用しており、優れた電力効率が特徴です。
Helio G99のCPUは8コア構成で、2つの高性能Arm Cortex-A76コア(最大2.2GHz)と6つの効率的なArm Cortex-A55コア(最大2.0GHz)を組み合わせています。
グラフィックス処理にはArm Mali-G57 MC2 GPUを搭載し、MediaTek HyperEngine 2.0 Liteにより、リソース管理やネットワーク最適化によってゲーム体験を向上させています。
LPDDR4Xメモリと、UFS 2.2ストレージをサポート。ディスプレイは、最大120Hzのリフレッシュレートに対応し、Full HD+(2520×1080)解像度までサポートしています。
カメラ性能は、最大108MPのメインカメラと16MP+16MPのデュアルカメラ構成をサポートしています。
公式サイト>>MediaTek Helio G99
いわゆる中華タブレットによく搭載されているSoCですね。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、総合スコアは425,266点、GPUスコアは67,794点でした。
2025年2月現在の最高スコアは250万点を超えている状況ですが、40万点あれば、普段使いで困らない最低限のスコアと言えます。
スマホで比較するなら、以下のエントリーモデルと同程度です。
- OPPO A3 5G:437,415
- Redemi 12 5G:414,955
稀にモッサリしちゃうこともありつつ、ネットサーフィン・SNS・メール・動画視聴・電子書籍なんかでは快適に使えます。
リフレッシュレートが最大90Hzに対応していることもあって、高駆動対応アプリに限っては体感的なヌルサク感も強いです。
以下のページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますのでチェックしてください。
AnTuTu以外のベンチマークアプリでもスコア計測してみたので参考にご覧ください。
高パフォーマンスモードのベンチマークスコア
OPPO Pad Neoはバッテリー設定から「高パフォーマンスモード」を選択可能。ゲーム時のパフォーマンス設定ではなく、通常利用時の動作性能を向上させてくれる機能ですね。
試しにAnTuTuベンチマークで計測してみたんですが、残念ながら大きな変化はありませんでした。
バッテリー消耗が早くなってしまうようなので、積極的に使う必要はないかもしれませんね。
ゲーム性能は高くない
普段使いに困らない動作性能のOPPO Pad Neoですが、あらゆるゲームを快適にプレイできるほどではない点には注意したいところ。
特に高グラフィックを売りにしているような重いゲームで遊ぶには性能不足です。
例えば僕の大好きなRPGゲーム「原神」ではデフォルトグラフィック設定が「最低」。
負荷のかかりやすいエリアでプレイしてみましたが、カクつき・モタつきを感じました。
プレイできないことはありませんが、推奨のデフォルト設定でも快適とは言い難いのでご注意ください。
もちろん将棋やオセロ、麻雀、パズルのような軽いゲームであれば支障なくプレイできますよ。雀魂も快適に遊べました。
以下の記事で、これまでレビューしてきたスマホの原神平均FPSをランキング形式で紹介しているので本記事と併せてご確認ください。

発熱は気にならない
スマホやタブレットによってはゲームなどで高い負荷がかかると発熱等の影響で性能が落ちてしまうことがありますが、OPPO Pad Neoはそこまで酷くありませんでした。
AnTuTuベンチマークを4回連続で実行しても、スコアは非常に安定しています。
OPPO Pad Neoで長時間負荷をかけるような使い方をすることもないと思いますが、発熱や動作性能の低下で悩まされることはないでしょう。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
読み込み・書き込みどちらもなかなかのスコア。スペック以上に良い感じでした。
OPPO Pad AirはRAMが4GBしか搭載されていませんでしたが、OPPO Pad Neoは6GBに増えています。
ストレージ容量も128GBに増量。システム等に17GBほど使うので実際に保存できるのは110GBになります。
この他、最大1TBのmicroSDカードも搭載できるので、容量不足で困ることはないでしょう。
メモリ拡張機能を搭載
さらにOPPO Pad Neoには使わないストレージの最大6GB分を仮想メモリにする「メモリ拡張」機能も搭載されています。
もちろん標準RAMと同等の性能があるわけではなく、パソコンの仮想メモリなんかと同じように極端に動作が速くなることはないと思います。
それでも、僅かでも快適に使えるのであれば有効にしない手はありません。
元々のRAMがフルに使われるような場合でも多少余裕ができるから安心ですからね。
OPPO Pad Neoのバッテリー持ち・充電速度をレビュー
続いてOPPO Pad Neoのバッテリー性能をチェックです。
充電速度はもちろん、バッテリー持ちの良し悪しも重要なポイント。
1度の充電でなるべく長時間使える方が嬉しいですよね。
PCMarkバッテリーテストのスコア
OPPO Pad Neoはスペック上では8,000mAhと超大容量バッテリー搭載。
ただいくら容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこでPCMarkというベンチマークアプリでバッテリーもちを検証してみました。
PCMarkは実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているため、それなりに信頼できる結果だと思っています。
画面の明るさを50%固定、リフレッシュレートを「高」にして計測した結果が以下のとおり。
高駆動設定ながらも17時間7分と超優秀な結果になりました。
タブレットはスマホと違って1日の使用時間が限られているので、通常利用なら1週間くらい充電しなくても使い続けられると思います。
なおこちらのページで、これまでにレビューしたスマホのPCMarkスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
PCMarkのスコアじゃピンとこない人もいると思うので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
まずAmazon Musicでストリーミング音楽を1時間聴いた結果、バッテリー消耗は2%。
YouTubeで動画(1080P/60fps)を1時間視聴した結果、バッテリー消耗7%。
24時間一切触らずに放置でバッテリー消耗は5%。
それぞれの結果をまとめると次のとおり。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 2% | 約50時間 |
動画再生 1時間 | 7% | 約14時間 |
24時間放置 | 5% | 約20日間 |
音楽再生・動画再生ともにスペック通りの結果になりました。
PCMarkの結果から見ても、OPPO Pad Neoのバッテリー持ちは優秀と評価できます。
なお、バッテリー劣化を防止する設定項目も用意されているので、少しでもバッテリー寿命が長くなるように調整してあげましょう。
33W急速充電に対応
バッテリー持ちが優秀なOPPO Pad Neoは充電速度も良い感じ。旧モデルからさらに進化して33W急速充電(SUPERVOOC 33W)に対応しております。
実際にバッテリー残量20%からフル充電までにかかった時間は1時間15分。
8,000mAh大容量バッテリーの割には十分な早さになりました。
OPPO Pad Airは2時間以上かかっていたので大幅進化と言っていいでしょう。
ただし、残念ながらOPPO Pad Neoには充電器が付属していません。
充電速度を最大限活かすためには対応充電器を自分で購入する必要があります。
公式サイト>>SUPERVOOC 80W 急速充電アダプター
せっかくの急速充電に加えて、ライトユーザー・ミドルユーザー向けのタブレットなので充電器だけは付属して欲しかったところです。
なお今回の検証は手持ちの「OPPO SUPERVOOC 80W 急速充電アダプター」を使用しています。
OPPO Pad Neoを実機レビュー
ここからはOPPO Pad Neoのディスプレイ・動作性能・バッテリー性能以外のところを実機レビューしていきます。
OSはColorOS 14を搭載
OPPO Pad NeoにはAndroid 14をカスタムしたOPPO製「ColorOS」のバージョン14がプリインストールされていました。
残念ながらアップデート保証については公表されていないので分かりませんが、システム劣化防止機能があるので、なるべく長期間対応して欲しいところです・・・。
ちなみにOPPO共通の基準は以下の通りになります。
- セキュリティアップデート:初出荷日から3年間
- OSアップグレード:最低1回以上
以前ColorOSの評判はあまり良くなかったのですが、実際に使ってみても特に不便だなと感じるポイントはありません。
シンプルで可愛らしいデザインやUIは個人的に好みです。
起動中のアプリを一括終了するボタンの場所や、ネットワーク設定スイッチへのアクセスがしやすい等、ピュアAndroidにはない使い勝手が良くなる機能がカスタムOSの特長になります。
メーカーによってOSは様々で、人によって使いやすい・使いにくいがあるとは思いますが、最終的には「慣れ」です。
どんなOSも長く使っていけば自分が使いやすいようになるので神経質になることはありませんよ。
デュアルアプリ/マルチユーザー対応
OPPO Pad Neoには1つのアプリを複製できるデュアルアプリ(アプリクローン)機能があります。
対応アプリで機能を有効にすれば、アプリの複製が可能に。
例えばLINEアプリが2つ作れるので、アカウントを2つ使い分けることができちゃいます。
また、独立したスペースを作れるマルチユーザー機能にも対応していました。
デュアルアプリも複数ユーザー機能も削られているスマホが少なくないので嬉しいポイント。1台のタブレットを家族で共有する場合に重宝しますよ。
O Care保証サービス対象製品
OPPO Pad NeoはOPPOの独自保証サービス「O Care」の対象製品です。
公式サイト>>O Care
メーカー修理保証(1年目)終了以降、保証期間内に故障等があった場合には「端末交換」か「宅配修理」のどちらかの利用が可能になります。
料金はプランによって異なり、以下のとおりです。
保証対象範囲は自然故障に限らず、画面破損や盗難にまで及びます。
- 画面破損
- 外観破損
- 故障
- 全損
- 自然故障
- 盗難
加入中に年1回まで履行可能で、自己負担金5,000円で端末交換してくれるのが超嬉しいポイント。宅配修理の場合には自己負担金はなく無料です。
料金は発生するものの、保証内容はかなり手厚め。
これまでにスマホやタブレットを壊してしまった経験がある人は、加入しても良いかもしれませんね。
公式サイト>>O Care
- 対象機種の購入から21日以内の加入が必要
- 携帯キャリア(MNO)モデルは対象外
カメラ性能はちょっとした記録用
OPPO Pad Neoは800万画素のメインカメラを1つ搭載しております。
明るい場面ならそれなりに撮影できますが画質はまずまずと言ったところ。
OPPO Pad Airよりは綺麗に撮影できましたが、解像感が低く全体的にモヤッとした雰囲気になってしまいます。
ちなみに夜間撮影はかなり厳しい印象。夜景モードもありませんでした。
インカメラもメインカメラと同じ800万画素。
普段使いのカメラとしては厳しいかもしれませんが、Zoomなどのビデオ通話に使うならこのくらいでも十分かもしれません。
メインカメラには搭載していませんが、インカメラはポートレートモードが使えましたよ。
Dolby Atmos対応のステレオスピーカー
OPPO Pad Neoは左右に2つずつ、合計4つのクアッドスピーカー仕様。横持ちで使えばしっかりステレオサウンドになります。
左右のバランスもよく、音質も優秀。重くはないものの低音域もポコポコと感じることができました。
さらにDolby Atmosにも対応しているので、臨場感のあるサウンドを楽しめます。
音楽を聴くのもちろんですが、臨場感があるので動画視聴の時に活躍してくれますよ。
BluetoothコーデックはLDACに対応
OPPO Pad Neoには残念ながらイヤホンジャックがないので、ワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
ゲームは遅延があると厳しいですが、音楽を聞いたり動画を見るくらいであれば十分ですからね。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際に接続してみたところ、以下のコーデックに対応していました。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:✕
- LDAC:○
- LHDC:✕
残念ながらaptX Adaptive・LHDCには非対応でしたが、LDACには対応していました。
このため、無線でもハイレゾ相当の音質が楽しめます。
またAmazon Musicのストリーミング再生では「96kHz/24bit」の、日本オーディオ協会が求める純然たるハイレゾ表示になっていました。
とは言え、Amazon Musicアプリの表示がどこまで正確なのかは分からないので疑わしい場合はストリーミング再生ではなく、曲をダウンロードした方が良いでしょう。
顔認証でロック解除
OPPO Pad Neoはインカメラによる顔認証に対応しています。
反応はそこそこ良好で、僅かにロック画面が表示されるものの顔が入ればすぐにロック解除されます。
解除後にロック画面に留まるか、ホーム画面に移動するか、好みの方式を選択できますよ。
OPPO Pad Neoのスペック・仕様
OPPO Pad Neoのスペック・仕様は以下のとおりです。
参考に以前レビューしたOPPO Pad Airのスペックも並べて掲載しております。
OPPO Pad Air | OPPO Pad Neo | |
市場想定価格 | 64GB:37,800円 128GB:39,800円 | 44,800円 |
サイズ | 245.1mm 154.8mm 6.9mm | 255mm 188mm 6.9mm |
重量 | 440g | 538g |
ディスプレイ | 10.3インチ 液晶 2,000×1,200 225ppi 360nit | 11.4インチ 液晶 2,408×1,720 260ppi 400nit |
画面リフレッシュレート | 60Hz | 最大90Hz |
SoC(CPU) | Qualcomm Snapdragon 680 | MediaTek Helio G99 |
RAM/ROM | 4GB/64GB 4GB/128GB | 6GB/128GB |
外部メモリ | microSD 最大512GB | microSD 最大1TB |
OS | ColorOS 12 based on Android 12 | ColorOS 13 based on Android 13 |
バッテリー容量 | 7,100mAh | 8,000mAh |
急速充電 | 18W急速充電 | 33W急速充電 |
アウトカメラ | 800万画素 | 800万画素 |
インカメラ | 500万画素 | 800万画素 |
防塵防水 | なし | なし |
生体認証 | 顔認証 | 顔認証 |
スピーカー | ステレオ Dolby Atmos | ステレオ Dolby Atmos |
イヤホンジャック | なし | なし |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth Ver. | 5.1 | 5.2 |
衛星測位 | なし | GPS BEIDOU GLONASS GALILEO |
公式サイト>>スペック
GPSを含む複数の衛星測位システムに対応していますが、カーナビ代わりになるのかどうかは未検証。そもそもオフラインでは地図データが取得できないのでどこまで実用性があるかは分かりませんのでご注意ください。
まとめ:OPPO Pad Neoのメリット・デメリット・評価
OPPO Pad Neoを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
OPPO Pad Neoを買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・超薄型 ・見やすい白銀比 ・滑らか90Hz ・Widevine L1 ・困らない動作性能 ・長持ちバッテリー ・33W急速充電 ・高音質スピーカー ・衛星測位 | ・性能の割にお高め ・ゲーム性能は高くない ・カメラがおまけ程度 ・防水性能なし ・付属品なし |
評価
総合評価:(4.5点/5点満点)
いわゆる中華タブレットなら2万円台で購入できる性能ながらも44,800円とお高め。
これだけだとコスパ悪い!って評価されてしまいそうですが、実際に使ってみると、圧倒的に使いやすく満足度が高い1台に仕上がっておりました。
大画面ディスプレイを搭載していながら薄型・軽量で扱いやすいサイズ感。
ゲームをするには厳しいまでも普段使いには十分な動作性能、高画質のディスプレイ・高音質スピーカーで動画視聴などのエンタメをフルに楽しむことができます。
何と言ってもアスペクト比7:5の白銀比が超最高!
電子書籍(主に漫画)が読みやすくてめちゃくちゃ快適でした。
また、安っぽくない外観デザインも所有欲を満たしてくれると思います。
タブレットの使い道が動画視聴・読書・ネットサーフィンの人にピッタリの1台。
ハイエンドモデルは高すぎて手が出ないけど何でもできるタブレットが欲しい!
OPPO Pad Neoはこんなワガママに応えてくれる万能モデルです。