Padmateの完全ワイヤレスイヤホン「PaMu Quiet」を購入しました。
- ANC(アクティブノイズキャンセリング)搭載
- 外音取り込み機能搭載
- Qiワイヤレス充電対応
- aptX対応
- IPX4防水
- ロマン溢れるデザイン
欲しいと思っている機能が全部入っていて、価格は13,000円くらい(2021年2月3日現在)。
実際に使ってみたところ、ANC・外音取り込み機能は高価なハイエンドモデルに及ばないものの、クリアで迫力のある音質がかなり優秀(と言うか僕好み)。
間違いなくコスパの高い完全ワイヤレスイヤホンです。
本記事では、PadmateのPaMu Quietをレビューしていきます。
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PaMu Quietのスペック
PaMu Quietは、中国Padmate社製の完全ワイヤレスイヤホンです。
Padmateってそんなに聞いたことのないメーカーだと思うのですが、NBAプレイヤーが広告塔になっていたりして、これから更にメジャーブランドになっていきそうな予感がします。
Congratulations to the Padmate brand ambassador @Dsabonis11 for being selected as the best player in the Eastern Conference of the Week for Week 1. ??#NBA #PamuQuiet #Padmate #Sabonis pic.twitter.com/HBGJ3SbYF9
— Padmate (@PadmateAudio) December 29, 2020
PaMu Quietのスペックは以下のとおりです。
再生時間 | 最大4時間 ケース併用時最大12時間 |
充電時間 | ケース:2時間 イヤホン:1.5時間 |
バッテリー容量 | ケース:500mAh イヤホン:45mAh |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 対応(Qi規格) |
サイズ | ケース:83 × 70 × 32.7mm イヤホン:34.7 x 26 x 21.6mm |
重さ | ケース:82g イヤホン:5g |
Bluetooth | Ver.5.0 |
防水規格 | IPX4 |
チップ | Qualcomm QCC5124 ams AS3460 |
Bluetoothプロファイル | AVRCP、A2DP、HFP、HSP |
対応コーデック | AAC,SBC,apt-X |
ドライバーサイズ | 10mm |
周波数応答 | 20Hz-20KHz |
インピーダンス | 32Ω |
防水性能は搭載されているものの、IPX4なので雨や運動中の汗への対応くらい。
そんな人いないとは思いますが、お風呂・シャワー中の利用はアウトです。
PaMu Quietのデザインと外観
PaMu Quietのカラーバリエーションは白と黒の2色ありますが、2021年2月現在、日本では黒しか販売されていないようです。
懐中時計のような、コンパクトのようなデザインがとってもユニーク!
本体上部の金属製ボタンを押すと、蓋がパカッと開きます。
蓋の内側には仕様等が印字されています。
しっかり技適も取得しているのようなので安心して使えますね。
大きさは83 × 70 × 32.7mmと、かなり大きめです。
イヤホンを含めた総重量は92gにもおよびます。
これまで複数の完全ワイヤレスイヤホンを使ってきましたが、50g前後のものが多い印象なのでPaMu Quietは重いですね・・・。
イヤホン自体は1個5gと軽いだけに、ちょっと残念なポイントです。
ケース前面は合皮製で滑らかな質感。
シルバーの縁取りにはLEDが搭載されているので、充電時に青く光ります。
ここは僕のお気に入りポイントです。
全体が合皮製のように見えますが、側面や底面はプラスチック製です。
充電用のUSB-Cポートが搭載された側面は、水滴がかかっているようなデザインで面白いですよね。
イヤホンはケースにマグネットでくっついて収納されます。
もちろん逆さまにしても落下することはありません。
イヤホンはコンパクトで、耳栓のように直接耳に挿入するカナル型。
短いスティックが脚のように伸びています。
PaMu Quietの付属品は以下のとおり。
- マニュアル
- 保証書
- 専用ポーチ
- ストラップ
- 充電ケーブル
- イヤーピース
ケースが大きくポケットに入れて持ち歩くのが厳しいので、専用ポーチが付属しているのは嬉しいですね。
またケースに装着できるストラップも付いています。
首から下げて使う人はあまりいないと思いますけど、バッグになら付けてもいいかもしれませんね。
イヤーピースはデフォルトで装着されているものを含めて3種類。
引き抜くだけで取り外せるので交換は簡単です。
充電ケーブルはUSB Type-A to Type-Cのもの。
USB充電器(ACアダプター)は付属していませんが、それほど大きな電力を必要としないのでスマホの充電器なんかで十分使えます。
PaMu Quietを使ってみた様子
スペックだけ見ても性能を判断できないのがガジェットの難しいところ。
ここからはPaMu Quietを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
イヤホンの装着感は軽め
イヤホンの装着感はマズマズといったところ。
イヤーピースがペラペラしているせいか、抜け落ちそうで不安になりました。
気になる場合には、自分の考えるワンサイズ上を使っても良いかも。
サイズがコンパクトでスティックも短いので、扱いにくいということはありません。
耳に挿入するカナルタイプなので、強くはないものの閉塞感はあります。
そのため苦手な人にはおすすめできません。
クリアで低音強めな音質は電子音楽にマッチ!
さらっと使った限りではフラットな音質だなーって思ったのですが、色んなジャンルの音楽を聴いて得意分野が分かりました。
EDMやヒップホップなどのエレクトリックな音楽にベストマッチです。
チタンドーム&10mmのPEN(ポリエチレンナフタレート)振動板ドライバーを採用しているおかげか、低音域が強くてしっかり響きます。
そして中・高音域もボヤケた感じはなくて、とってもクリア。
ボーカルの「サ行」や「つ」の音が散らばってしまうところはありましたが、音質的に僕の好みなのでかなり気に入っています。
ちなみにPaMu Quietで聴いて気持ちが良かった曲は以下のとおりですので、購入したら是非聴いてみてください。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)は結構利く!
安価なイヤホンのノイキャンだと効果を実感できない場合がありますが、ANC用に搭載されているamsのチップ「AS3460」の働きが良いのか、PaMu Quietのノイズキャンセリングは結構利きます。
さすがにAirPods Proのような強さはないものの、以下のような低音域の雑音を上手に消してくれました。
- 大型車両の走行音
- エアコンの音
- 換気扇の音
- 走行中の電車内の騒音
このおかげで、外出時に使っても音楽のボリュームを上げすぎずに使えます。
この価格帯では珍しくノイズキャンセリングの方式が「フィードフォワード」「フィードバック」のデュアル仕様。
ノイズキャンセリングにありがちなサーというノイズも、0ではないものの、そんなに感じません。
これだけ雑音をかき消してくれるのであれば十分なんじゃないでしょうか?
ただ、商品ページには「-40dbのノイズキャンセリングを実現!」と記載されていますが、効果で言ったらAirPods Proには全然敵いません。
イヤーピースの交換で遮音性を高め、イヤホン本来の「パッシブノイズキャンセリング」を強化するという方法もありますが、イヤーピースのアタッチメントが楕円なので交換は難しいかもしれません。
外音取り込み効果は高いがちょっと詰まる
PaMu Quietにはノイズキャンセリングだけではなく、外音取り込み機能もあります。
ヘッドフォンやイヤホンを使って音楽などを聴いていると、車内アナウンスなどを聞き逃してしまうことがありますよね。
また、人から話しかけれた時に自分の声が大声になりがちです。
そんな時に重宝するのが「外音取り込み機能」。
ヘッドホンを装着していながらも、外音を取り込んで聞こえやすくしてくれます。
PaMu Quietでは、効果が高くてマイクが音をよく拾ってくれるのですが、残念ながらイヤホンを装着していないような感覚までには至りません。
外音取り込み機能をONにしたとしても閉塞感が抜けず、こもったような、詰まったような感じです。
そのため、やっぱり自分の話し声は大きくなってしまいました。
ペアリングは簡単だけど注意点もある
PaMu Quietのペアリングは簡単です。
まず、ケースからイヤホンを取り出してスマホなどの側に置きます。
イヤホンのLEDが赤・青点滅のペアリングモードになっていればOK。
あとは接続デバイスのBluetooth設定で「PaMu Quiet L」を探して接続すれば完了です。
注意したいのが「PaMu Quiet R」には接続しないということ。
ホストになるのは「PaMu Quiet L」なのでご注意ください。
タッチ操作は好みで割り当て可能
イヤホンの赤丸部分をタッチするそこで音楽再生アプリ等を操作できます。
初期設定では、タッチする回数と長さで以下の操作が可能です。
音楽再生・停止 | 右左いずれかを1回タッチ |
曲送り | 右2回タッチ |
曲戻し | 左2回タッチ |
着信応答・拒否 | 右左いずれかを1回タッチ |
ANC・外音取り込み切り替え | 右長押し |
音声アシスタント起動 | 左長押し |
さらにPaMu Quietの専用管理アプリを使えば、タッチアサインを変更することもできちゃいます。
PaMu Quiet
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割り当てできる動作は左右の「2回タッチ」「長押し」で合計4種類。
1回タッチが変更できないのは残念なポイントですが、音量調整が割り当てられるのは嬉しいですよね。
遅延は少ない!動画視聴は問題ないレベル
オーディオコーデックにaptXが対応しているせいか、僕が使っているGoogle Pixel 5では遅延がほとんど感じられませんでした。
厳密に言うとワイヤレスイヤホンは絶対遅延を起こすものなので、遅延0というのはありえません。
ただ、動画を視聴していて口の動きと合わなくなるようなズレは感じませんでした。
コンマ1秒を争うようなゲームの場合だと厳しいのかもしれませんが、普段使いなら全く問題ありません。
遅延の少なさもPaMu Quietを購入する大きなメリットになると思います。
ワイヤレス充電はやっぱり便利!
PaMu Quietはワイヤレス充電規格「Qi(チー)」に対応しているので、置くだけ充電が可能です。
せっかくワイヤレスイヤホンを使っているのですから、充電だってワイヤレスにしたいところ。
PaMu Quietはバッチリ対応してくれているのが嬉しいポイントです。
ケーブルの煩わしさから開放されましょう!
通話品質も問題なさそう
PaMu QuietはKnowles社製のマイクを搭載しています。
LINEの通話機能でしか試していないのですが、通話は問題なく普通にできました。
屋外での利用にも関わらず、相手の話し声はボヤけることもなくクリアでハッキリ聞こえ、こちらの話し声も相手には問題なく届いていたようです。
ただ時々、「話し声が聞こえないわけではないけど風の音のような雑音が聞こえる」とは言っていました。
強い風が吹いていたわけではないので、もしかしたら電波の状況が悪かったのかもしれません。
PaMu Quietのイマイチなところ
PaMu Quietを使って感じたイマイチな部分は以下の3点。
- 連続再生時間が短い
- ANCの切り替えが不親切
- 専用アプリにイコライザー機能がない!
1つずつ紹介していきます。
連続再生時間が短い
PaMu Quietの連続再生時間は最大4時間(ノイキャン利用時3.5時間)です。
ケースを併用して繰り返し使ったとしても、最大12時間。
他社製のワイヤレスイヤホンと比べると、ちょっと短いですよね?
通勤・通学で使うくらいならデメリットにはなりませんが、長時間フライトで使いたいとなると厳しいかも。
毎日の充電を欠かさず、モバイルバッテリーを持ち歩くことをおすすめします。
ANCの切り替えが不親切
ANCと外音取り込みの切り替えはイヤホンのタッチ操作で簡単にできます。
ただ、モード切り替え時になんのアナウンスも音もしません・・・。
そのため自分がどのモードで使っているのか分からなくなる時があります。
音楽を止めている時なら、周囲の音が消えるので雰囲気で分かるのですが、音楽再生中だと判別困難です。
もちろんPaMuアプリを開けば自分のモードをすぐに確認はできるのですが、わざわざアプリ立ち上げるのもめんどくさいですよね。
専用アプリにイコライザー機能がない!
3つあるイマイチなポイントの中で他社と比べて最も残念なのが、イコライザー機能が非搭載であることだと思います。
同じ価格帯のワイヤレスイヤホンであれば、専用アプリにイコライザー機能があって、好みの音質に変更可能です。
ただ、残念ながらPaMuアプリにはありません・・・。
音楽再生アプリにイコライザー機能があったりするので代用しても良いんですが、せっかく高音質で音楽を楽しむことができるのに、もったいないと思いました。
ファームウェアのアップデートで修正できるのであれば、是非お願いしたいポイントです。
PaMu Quietのレビューまとめ
Padmateの完全ワイヤレスイヤホン「PaMu Quiet」をレビューしました。
購入しやすい価格帯でありながら、充実した機能を搭載した高コスパモデル。
ノイキャン&外音取り込み搭載のイヤホンは増えてきましたが、さらにワイヤレス充電と低遅延に対応しているのは超メリットです。
肝心の音質についても、流行りをしっかり抑えた低音強めな感じとなっております。
高価なワイヤレスイヤホンに手を出すのが怖いと感じているなら、まずは1万円前後の価格帯から試してみてはいかがでしょうか?