評価:(4.0点/5点満点)
お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
QCY HT05をご提供いただきました。
2022年12月に発売された完全ワイヤレスイヤホンです。
僕は初めてQCY製品を使わせてもらったんですが、もうなんていうか、やばいっすよ。コスパが・・・。
QCY HT05の定価は7,980円で、割引やクーポンを使えば4,580円。(2023年3月25日現在)
音質もノイキャンも数千円で買えるワイヤレスイヤホンの性能をはるかに超えていました。
価格を伝えずに使ったらあなたは幾らだと予想するでしょう?
おそらく1万円?2万円?そんな回答を普通にしてしまうと思いますよ。
ワイヤレスイヤホンの性能がグングン向上しているのを感じます。
以前は希少だったノイキャンも今では搭載されているのが当たり前の状態ですからね。
本記事でQCY HT05 Melobuds ANCを実際に使ってみた様子を詳しくレビューするので購入の参考にしてください。
ずばり迷っているなら買い。セール・クーポンで安く買える時がベストです。
メリット | デメリット |
・割引時4,000円台! ・コンパクトサイズ ・十分な音質 ・ノイキャン効果が高い ・通話ノイキャンも良い感じ ・外音取り込みもそれなり ・十分なバッテリーもち ・コンパニオンアプリがある ・イコライザーあり ・音量調整可能 ・低遅延モードあり ・簡単ペアリング ・iPhoneでも使える | ・アプリに登録必要 ・AAC止まり ・着脱検知なし ・ワイヤレス充電なし ・マルチポイント非対応 ・探す機能なし |
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QCY HT05のデザイン・サイズ感・付属品
HT05 Melobuds ANCは中国メーカーQCY製のワイヤレスイヤホンです。
Amazonのおすすめ商品に時々QCY製品を見かけたことがあるものの使ったのは今回が初めて。
今回レビューするにあたって少し調べてみたところ、2020年にはワイヤレスイヤホンのシェアが世界4位に輝くほど人気でした笑
実際に使ってみて納得。安くて満足度が高い製品なら人気になるのも当然です。
まずはQCY HT05の外観と付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
QCY HT05にはカラーバリエーションはなくホワイトのみ。
ケースは樹脂製で光沢の少ないマットな色合いです。
汚れは目立ちそうですが指紋が目立たないのがGOOD。
持ち歩いて使っていてもスリ傷がつきやすいわけでもないので、それなりに耐久性もありそうです。
上蓋のブランドロゴ以外に何もなく非常にシンプルな見た目ですね。
右側面に充電用のUSB Type-Cポートがありました。この位置にあるのは少し珍しいかも。
上蓋を開ける部分にLEDインジケーターが1つ搭載されていました。
充電残量が20%以上で白色に、20%未満・充電中に赤く点灯します。
イヤホンはケースに寝かせて収納するタイプ。
ケース中央にペアリング・リセット用の物理ボタンが1つあります。
イヤホンはケースにマグネットで固定されているので逆さまにしても落ちることはありません。
蓋の裏には各種認証マークがプリントされております。
が!どこを探しても技適マークがないので残念ながらアウトです。
QCYの担当者さんに確認したところ今後技適マークをどこかに追加する予定になっているそうです。ちなみに技適を取得していることは間違いなく、僕も総務省のHPで確認しました。(番号:219-229054)
イヤホンもケース同様にマットな樹脂製。
イヤホンの形状は足のように伸びたスティックがあるタイプ。
どこかAirPods Proっぽさを感じるデザインですが、スティックが角ばっているので結構違いますね。てか並べてみると全然違いました。勘違い笑
スティックの上部にLEDインジケーターが搭載されておりました。
取り出した時やペアリング時に点灯しますが使用中にピカピカすることはありませんよ。
サイズ感
充電ケースのサイズは55.1×54.96×28.44mmとコンパクト。
他のワイヤレスイヤホンと比較しても小さい方なので持ち歩きにも便利です。
厚みが少しあるのでポケットは多少モッコリするかもしれませんが。
重さはイヤホンを含めて50gと軽量。
これまで色んなワイヤレスイヤホンをレビューしてきましたがケースのサイズ感はトップクラスで良い感じです。好き。
イヤホンのサイズは22.9×22.2×35.1mm。
スティックタイプとしては標準的なサイズ感ですね。ちょっとスティックが長めかな。
重さも5gと一般的。ワークアウトで使っても邪魔になることはありません。
付属品
QCY HT05の付属品は以下のとおり。
- マニュアル
- イヤーピース
- 充電ケーブル
マニュアルは中国語と英語のみで残念ながら日本語ページはありません。
ぜひ本記事をマニュアル代わりにしてください。何卒。
イヤーピースは最初から装着されているものを含めて3サイズ。
音質やアクティブノイズキャンセリングの効果はフィット感が重要なので、めんどくさくても全サイズ試しましょう。
イヤーピースの交換は引き抜くだけなので誰でも簡単にできます。
傘も軸も価格の割に肉厚でしっかりしており、サイズさえ合っていればフィット感は抜群です。
ステム(ノズル)の形状は楕円形なので他社製のものに交換する場合は適合するか確認しておきましょう。
充電ケーブルはUSB Type-A/Type-Cのものでした。長さは短め。
特別な充電規格を使用しているわけではないので手持ちのケーブルを使っても問題ないでしょう。
QCY HT05の音質をレビュー
ここからはQCY HT05の音質を紹介していきます。
ワイヤレスイヤホンを使用する上で最も重要なのは当然音質。いくら優れた機能が搭載されていたとしても音質が悪ければ本末転倒です。
なお音質は簡単に数値化できる性能ではないので、あくまで僕自身の感覚・感想です。
また、接続するデバイスによっても音質は変わります。
特にAndroidスマホには「Dolby Atmos」や「Dirac」のような音響技術が標準搭載されているものも多く、常にイコライザーが働いているような状態なのでご注意ください。
バランスの取れた優秀な音質
QCY HT05の音質は非常に優秀です。
7,000円のワイヤレスイヤホンだし、まぁドンシャリなんだろうなーと思っていたのですが、実際に聞いてみると音質の傾向はバランスタイプ。
バランスが良いと言うと面白みがない音に感じてしまうかもしれませんが、そうではありません。特定の音域を強調させているわけではなく全音域に渡って良質なサウンドでした。
じっくり聴き込んでみると、中音域の特にボーカルが少し前に出ており存在感を感じます。
低音域の力強さも十分で、こもりは少なくクリア。
高音域だけは少し弱さがあり音量を大きくするとシャリつきやキンキン耳障りになることがありました。そんなに爆音で聞く人も少ないと思いますが。
音場の広さはそれなりなものの定位感はGOOD。音の鳴る位置の判別に問題はありません。
およそ数千円で購入できるワイヤレスイヤホンの音質は超えているので、普段使いに不満を感じる人はいないでしょう。
iPhoneとAndroidで音質が変わる?
QCY HT05はiPhoneでもAndroidスマホでも使えます。
対応BluetoothコーデックがAACまでなのでどちらとペアリングしても同程度の音質のはずなんですが、微妙に違いがあるようです。
全体的な音質の傾向は変わらないものの、iPhoneよりもAndroidスマホで使った時のほうが僅かにスッキリして音がシャープに感じます。
この違いはAirPods Pro(第2世代)と比較した時にも同様でした。
AirPods Pro(第2世代)の音質は、最高ではないもののバランスが良いので好みの人が多いと思いますが、聞いてる感が強いのはQCY HT05でした。
もちろんAirPods Pro(第2世代)の良さはiOSデバイスとの親和性や多機能面もあるので総合的に考えるとハイエンドであるのは間違いありません。
WF-1000XM4と音質を比較
僕が持っているワイヤレスイヤホンの中では最高音質(だと思っている&自分の好み)のSONY WF-1000XM4と聴き比べもしてみました。
さすがは高級ワイヤレスイヤホンですね。
WF-1000XM4の方が解像度が高く音の輪郭がハッキリしています。
また1つ1つの音色に質感があり、同じ曲を聞き比べてしまうとQCY HT05の音が少し薄く感じました。
高音の尖りもWF-1000XM4のほうが少ないので聞き疲れしにくいと思います。
音場はWF-1000XM4の方が広く、より臨場感のあるサウンドになっていました。
ただこれは同じ曲を何度も繰り返しじっくり聴き込んで比較して感じた違いです。
一般的にそんなことする人は少ないはず。
このため、音質に拘りがあって細かな音色を隅々まで楽しみたい人にはWF-1000XM4が向いていると思いますが、多くの人はQCY HT05の音質で十分満足できるでしょう。
何度でも言いますが定価7,000円で購入できるワイヤレスイヤホンの音質は十分超えていると思います。
イコライザーで自分好みの音質にできる
QCY HT05のコンパニオンアプリにはイコライザーが搭載されているので、音質調整が可能です。
予め用意されている6種類のプリセットのほか、自分好みでカスタマイズさせることもできます。
僕は細かい調整が苦手なので、どんなイヤホンでもデフォルトかプリセットの低音ブーストを使っていますが、QCY HT05のプリセット「サブウーファー」は激ヤバ!!!
若干音がこもるものの信じられないくらい低音がアップされます。
トラップ系のHIPHOPが好きな人は絶対試してください。頭がぶっとびますよ!
QCY HT05のノイキャン性能をレビュー
続いて、もはやワイヤレスイヤホンの必須機能になっているアクティブノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能をチェックしていきます。
本当に安いワイヤレスイヤホンでも普通に搭載されている機能になりましたよね。
十分なノイキャン性能
QCY HT05のノイキャン効果はかなり高いです。
サーっとホワイトノイズは少し発生するものの、ノイキャンを有効にすると分かりやすくエアコンや換気扇の音がスッと消えて静寂な空間に引き込まれるでしょう。
カットしてくれる雑音は低音域が中心なのですが、中・高音域にも効果が及び、例えばキーボードを叩く音もかなり小さくなることが分かりました。
ちなみにこれまで使ってきたワイヤレスイヤホンの中でノイキャン性能が最強なのは「WF-1000XM4」「AirPods Pro(第2世代)」です。
この2つと比較してノイキャン効果を数値で表すとしたらこんな感じ。
低音域 | 中音域 | 高音域 | |
QCY HT05 | 8 | 7 | 7 |
AirPods Pro(第2世代) | 10 | 8 | 7 |
WF-1000XM4 | 9 | 8.5 | 8 |
ハイエンドモデルが作り出す無音の世界には及ばないものの、普段使いなら十分強力な性能で、仕事や勉強に集中したい時用の耳栓代わりにも使えそうです。
初代AirPods ProやPixel Buds Proと同程度かちょっと下くらいのノイキャン性能だと思います。
もちろんノイズキャンセリング+音楽にすれば、どんな雑音でも殆ど聞こえなくなっちゃいますけどね笑
QCY HT05に関して言えば、イヤホン自体の遮音性(パッシブノイズキャンセリング)の高さも影響がありそうです。
かなり耳にフィットする構造になっているので他のワイヤレスイヤホンよりも耳栓のような効果が高いと思います。
ANC+PNCでの総合的な効果が、ハイエンドモデル顔負けの性能に繋がっているのだと思います。
4種類のノイキャン+強度調整が可能
QCY HT05はノイキャンの強さ・種類を変更することができます。
用意されているプリセットは以下の4種類。
- 室内
- 通勤
- 騒がしい環境
- 風切り音カット
風切り音カット以外は強度を3段階で調整可能です。
風切り音カットはノイキャンの効果は最も弱いものの、文字通り風切り音は殆ど気にならなくなります。
僕は分かりやすくガッツリ雑音をカットして欲しいので、騒がしい環境×強で使っていますが、人によっては耳が詰まって窮屈に感じてしまうことがあると思うので好みに合わせて調節したほうが良いでしょう。
なお、ノイキャンの有無での音質の変化は僕はあまり感じませんでした。
言われてみると低音が少し強くなるような気もしますが、どうなんでしょう・・・。
外音取り込み機能もそこそこ使える
QCY HT05には外音取り込み機能(透過/トランスペアレンシー)ももちろん搭載されています。
イヤホンを使いながらでも周囲の音が聞こえやすくなるので、レジでの会計時などに重宝する機能です。
QCY HT05の集音効果はそれなりに高いです。
とは言え、開放感を得られるほどではなく自分の声もこもり気味なので、僕にはイヤホンを装着したまま会話をするのが難しかったです。自分の声が大きくなってしまいますからね・・・。
ちなみにこれまでレビューした中で最強の外部音取り込みはAirPods Pro(第2世代)。
イヤホンを付けてないんじゃないか?と思えるくらいに透過性が高いです。
なお、QCY HT05はコンパニオンアプリで外音取り込みモードの強度調整が可能です。
レベル1~6までの強度調整+ボーカル強調(人声増強)の7種類。
強くなればなるほど透過性は高くなる一方で、マイクで音を拾ってる感も強くなり違和感が出てきます。
注意書きにもある通り、ハウリングが起こるのは怖いのでレベル4くらいで使うのが良いでしょう。
ボーカル強調もかなり機械音っぽく聞こえました。装着したまま会話したいならこれがいいかもしれません。
ただ、それを使うくらいなら1回耳から外して会話したほうが良いんじゃないかなーとも思います笑
通話時のノイキャン性能もそれなりにある
ワイヤレスイヤホンを装着しながら音声通話をする人も多いと思います。
QCY HT05を装着してLINEアプリで通話してみたところ、通話相手の音声は綺麗に聞こえました。
こちらが話した音声も問題なく聞こえていたようですが少し雑音を感じることがあったたそうです。まぁ普通に話せるレベル。
また、QCY HT05にはノイキャン(ANC)に加えて通話時のノイズキャンセル機能があります。
この効果がそこそこ強いです。
スピーカーから雑踏音を大きなボリュームで流しながらマイクで収録してみました。
参考にこちらはAirPods Pro(第2世代)で録音した音声です。
QCY HT05の雑音をかき消す性能が高いことがわかります。
ただ音質はやっぱりAirPods Pro(第2世代)が優秀。非常に綺麗ですね。
QCY HT05の音声はソフトウェア処理の影響か、機械的で時々波をうって聞こえます。
仕事や学校のミーティングで使うには心もとないですが、外出先でちょっと音声通話するくらいであれば問題ないでしょう。
QCY HT05のバッテリー性能をレビュー
続いてQCY HT05のバッテリー性能をチェックしていきましょう。
7時間連続再生可能なバッテリーもち
QCY HT05はイヤホン単体で最大7時間(ANC OFF)の連続再生、充電ケースとの併用で合計最大30時間使用可能とのこと。
24時間前後の連続使用が一般的なので少し長もちですね。
実際に音量を50%・ANCをONの状態にしてAmazon Musicを再生し続けたところ、6時間で約90%ほどバッテリーを消耗しました。
ANCをONの状態だと6時間の連続再生が可能とのことなので公称値よりも少しバッテリーもちは良いという結果になりました。
これなら長時間フライトなんかでも普通に使えちゃいそうなので良い感じです。
5分の充電で1時間使える延命機能
バッテリーもちが良い感じのQCY HT05ですが、イヤホンの充電速度はそこそこ。
バッテリー残量10%の状態から30分で70%まで回復。
その後ゆっくりと充電が進み1時間ほどでフル充電となりました。
遅くはないけどまぁ普通って感じです。
この他、5分の充電で1時間使える延命機能も搭載されているとのこと。
あ!バッテリーがなくなった!
そんな時でも5分ガマンすれば使えるので通勤・通学には十分ですね。
ケースのバッテリー残量が分かりにくい
イヤホンのバッテリー残量はコンパニオンアプリやスマホのポップアップで簡単に確認できるのですが、ケースのバッテリー残量はどこにも表示されません。
唯一の手がかりはケースのLEDインジケーターのみ。20%未満になると赤く点灯する仕様です。
あんまり気にする人もいないかもしれませんが、定期的に充電するようにしましょう。
1日2時間使う人なら週に1回くらいが丁度いいかもしれませんね。
ちなみにフル充電までかかる時間は2時間とのこと。
急速充電には対応していないようで1W程度の充電に留まりました。
なお、残念ながらワイヤレス充電には非対応です。
QCY HT05を実機レビュー
ここからは音質・ノイキャン・バッテリー以外の部分でQCY HT05を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
ペアリングは探してタップするだけ
QCY HT05のペアリングは超簡単ですよ。
充電ケースの蓋を開けてイヤホンを取り出すとペアリングモードに。
あとは接続したいスマホやタブレット等のBluetooth設定で「QCY Melobuds ANC」を見つけてタップすればペアリング完了です。
しばらく使ってみた感じでは、接続が不安定になるシーンはありませんでした。
一瞬プツッとスマホとの接続が切れてしまうこともありますが、どのワイヤレスイヤホンを使っていてもそういうことはあるので気になりません。
マルチポイント接続は非対応
QCY HT05はマルチポイント接続には非対応ですが、複数のデバイスとのマルチペアリングには対応しています。
ペアリング済みのデバイスとの接続を解除し、イヤホンをケースにしまって、物理ボタンを3秒ほど長押しするとペアリングモードに入れます。
デバイスの切り替えは都度操作が必要になります。
- Aデバイスとの接続を解除
- ペアリングモードへ
- Bデバイスとペアリング
ワイヤレスイヤホンによっては切断する必要がないものもありますが、QCY HT05は対応していませんでした。残念。
簡単に片耳使用もできる
QCY HT05は片耳使用も簡単でした。
使わないイヤホンをケースに収納するだけ。
ケースの蓋を閉める必要はありません。ケースに戻すだけで切断されますよ。
左でも右でも好きな方を簡単に使えちゃいます。
仕事・勉強・家事などをしながら音楽を聞くのに片耳利用は重宝。
ややこしい設定をしなくてもすぐに使えるので超便利ですね。
各種設定はコンパニオンアプリで
QCY HT05にはコンパニオンアプリ「QCY」があります。
QCY
Dongguan Hele Electronics Co., Ltd.無料posted withアプリーチ
日本語訳がめちゃくちゃだ!っていう感想もありましたが、アップデートで改善されているようで分かりにくい点はありませんでしたよ。
音質・ノイキャンはもちろん、タッチ操作やスリープモードの調整等ができます。
左右イヤホンのサウンドバランスを調整できるのも珍しいですね。
左右で「聞こえ」違いがある人には重宝する機能です。
また、これはiPhoneでは使えない機能ですが、接続完了時に画面にポップアップを出すことも可能。それこそAirPodsみたいで良いですよねこれ。
また、通知エリアからANC・外音取り込みモードの切り替えなんかもできました。
なんで虎なんだろうか笑
コンパニオンアプリの作り込みは他のワイヤレスイヤホンよりも優れている印象です。
ただ、1個イマイチだなーと感じたのがアカウント登録が必要なところ・・・。
iPhoneでもAndroidでもアプリを使用するなら登録必須。めんどいですね・・・。
タッチ操作のカスタマイズができる
QCY HT05はイヤホンをタッチしてスマホの音楽再生アプリ等の操作が可能。
タッチエリアは赤丸のあたりです。
デフォルトでの主な操作方法は以下のとおり。
左イヤホン | 右イヤホン | |
1回タッチ | 無効 | 無効 |
2回タッチ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
3回タッチ | 音声アシスタント | 曲送り |
長押し | ゲームモード | ANC切り替え |
さらにコンパニオンアプリでのタッチアサイン(割り当て)のカスタマイズもできます。
残念ながら長押し操作は変更できませんでした。
ただデフォルト操作では割り当てできていませんが、音量操作ができるのは嬉しいですね。
また、コンパニオンアプリでスリープモードを有効にすると、タッチ操作を無効にできる機能も搭載されておりました。
低遅延モード(ゲームモード)搭載
Bluetoothで音声データを伝送する使用上、ワイヤレスイヤホンに遅延はつきもの。
特にQYC HT05は低遅延コーデックに対応していないので、どうしても遅延は発生してしまいます。
ただ、普通に使う分には遅延は実感することがないと思うのでご安心ください。
例えば動画視聴をしていても、口の動きとセリフの音声とのリップシンクが気になることは殆どありませんでした。
とは言え残念ながらゲームはやっぱり厳しいです・・・。
例えば原神では、攻撃ボタンのタップから効果音がするまで僅かな間が発生していました。紛れもなく遅延です。
ただ、QCY HT05にはゲームモード(低遅延モード)があります。
コンパニオンアプリか、左イヤホンの長押しで有効になります。
分かりにくいですが「プッ」と2回鳴ると有効、3回鳴ると無効になっている状態です。
遅延を72msまで抑えてくれるとのこと。
コスパ重視のイヤホンの低遅延モードなんて効果ないでしょーってバカにしてたんですが、原神で感じた「僅かな間」が殆ど感じられなくなりました。
もちろん、トップランカーやゲームガチ勢の人には到底おすすめできませんが、僕のように軽くゲームするくらいであれば、全然使えちゃうと思います。
耳にギュッとフィットする装着感
耳の形によって装着感は様々ですが、僕の耳にはQCY HT05が合っているようで、しっかりフィットしてくれました。
激しく頭を動かしても外れてしまうことはありません。
スティックもそれほど長くないので見た目も悪くないと思います。
フィット感が高いおかげで、イヤホン自体の遮音効果(パッシブノイズキャンセリング)が強め。耳栓のような働きをしています。
ただ逆に言うとカナル型特有の圧迫感が強いので、窮屈な感じ・閉塞感が苦手な人はイヤーピースを交換するなどして調整したほうが良いでしょう。
そうではなくても、音質やノイキャン性能に影響が出る部分なので必ず付属のイヤーチップを全て試して、自分に合ったものを見つけましょう。
防水性能は雨と汗を防ぐ程度
QCY HT05が対応している防水性能はIPX5等級。
保護等級 | 保護内容 |
IPX5(防噴流) | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
ワークアウト中の汗や、小雨がかかる程度であれば壊れることなく利用できますが、それほど強力ではありません。
プールで使うのはもちろん、お風呂・シャワー等での利用は避けましょう。
ちなみに防水性能があるのはイヤホンだけのようです。
またワイヤレスイヤホンでよくあるのはポケットに入れたまま洗濯してしまうことですが、これは完全にアウト。
誤って水の中に落としてしまうと壊れる可能性が極めて高いのでご注意ください。
水に濡れた場合は、よく乾燥させてから充電するようにしましょう。水分がある状態での通電は非常に危険です。
QCY HT05のスペック
サイズ | 充電ケース 55.1×54.96×28.44mm イヤホン 22.9×22.2×35.1mm |
重さ | 総重量 : 50g イヤホン(片方): 5g |
再生/使用時間 | (ANC ON) 最大6時間 ケースと併用:26時間 (ANC OFF) 最大7時間 ケースと併用:30時間 |
アクティブノイズキャンセリング | あり |
外音取り込みモード | あり |
コンパニオンアプリ | あり |
イコライザー | あり |
空間オーディオ | なし |
低遅延モード | あり |
充電時間 | フル充電:不明 5分の充電で1時間使用可能 |
バッテリー容量 | イヤホン:不明 ケース:350mAh |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
Bluetooth | Ver5.2 |
通信距離 | 10m |
防水規格 | イヤホン:IPX5 |
チップ(SoC) | WQ7003AR |
Bluetoothプロファイル | HFP/A2DP/AVRCP |
対応コーデック | SBC,AAC |
ドライバーサイズ | 10mm |
ドライバー感度 | 不明 |
周波数応答 | 不明 |
インピーダンス | 不明 |
まとめ:QCY HT05のメリット・デメリット・評価
QCY HT05 Melobuds ANCを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・割引時4,000円台! ・コンパクトサイズ ・十分な音質 ・ノイキャン効果が高い ・通話ノイキャンも良い感じ ・外音取り込みもそれなり ・十分なバッテリーもち ・コンパニオンアプリがある ・イコライザーあり ・音量調整可能 ・低遅延モードあり ・簡単ペアリング ・iPhoneでも使える | ・アプリに登録必要 ・AAC止まり ・着脱検知なし ・ワイヤレス充電なし ・マルチポイント非対応 ・探す機能なし |
評価
(4.0点/5点満点)
高音質コーデックに非対応ながらも普段使いに十分な音質。
さらにノイキャン・バッテリー等のワイヤレスイヤホンの軸になる機能はどれも優秀でした。
ワイヤレス充電や着脱検知などの付加価値的な機能は搭載されていないものの、それが必要ないのであれば購入候補の1つに挙げられる1台だと思います。
手頃な価格のワイヤレスイヤホンが増えており、7,000円台だと少し高上がりになるかもしれないので、セールやクーポンが発行されているタイミングで購入するのがベストです。