評価:(4点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを購入しているガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Rakuten Hand 5Gを購入しました。
既に当ブログでもレビューしている楽天モバイルのオリジナルスマホ「Rakuten Hand」の後継モデルです。
Rakuten Hand 5Gは定価19,001円ですが、現在新規加入と同時に購入すると19,000円の値引き中。
つまりだれでも1円で購入できちゃいます。
在庫限りのキャンペーンのようなので気になっている人はフル活用しましょう。
発売当初はめちゃくちゃ高い!って思っていたのですが、さすがに1円であるば十分すぎるほど魅力的だと思います。
本記事でRakuten Hand 5Gを実際に使ってみた様子をレビューするので、購入前の参考にしてください。
メリット | デメリット |
・サイズ感 ・とにかくサイズ感 ・普段使いに困らない動作性能 ・長もちバッテリー ・IP68防塵防水 ・おサイフケータイ | ・カメラはイマイチ(特に夜間) ・シングルスピーカー ・イヤホンジャックなし |
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Rakuten Hand 5GとRakuten Handのスペック比較
まず、最新モデルのRakuten Hand 5Gは旧モデルからどこが進化しているのか?スペックを比較してチェックしていきましょう。
製品名 型番 | Rakuten Hand 5G P780 | Rakuten Hand P710 |
サイズ | 約138mm 約63mm 約9.5mm | 約138mm 約63mm 約9.5mm |
重さ | 134g | 129g |
ディスプレイ | 5.1インチ AMOLED HD+ 1,520×720 | 5.1インチ AMOLED HD+ 1,520×720 |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
SoC | Qualcomm Snapdragon 480 | Qualcomm Snapdragon 720G |
OS | Android 11 | Android 10 |
RAM | 4GB | 4GB |
ROM | 128GB | 64GB |
バッテリー容量 | 2,630mAh | 2,630mAh |
急速充電 | 対応 | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 6,400万画素 f/1.8 | 4,800万画素 f/1.8 |
リアカメラ(深度測位) | 200万画素 | 200万画素 |
インカメラ | 1,600万画素 f/2 | 1,600万画素 f/2 |
対応Band | 5G(Sub6):n77 5G(ミリ波):非対応 FDD-LTE:B1,2,3,4,5,7,8,12,17,18,19,26,28 TD-LTE:B38,40,41,42 WCDMA:B1,2,4,5,6,19 GSM:非対応 | FDD-LTE:B1,2,3,4,5,7,18,19,26,28 TD-LTE:B38,41,42 WCDMA:B1,2,4,5,6,19 GSM:非対応 |
SIM | eSIM×2 | eSIM |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver.5.1 | Ver.5.0 |
スピーカー | モノラル | モノラル |
イヤホンジャック | なし | あり |
NFC | 対応 | 対応 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
防水防塵 | IP68 | IP52 |
生体認証 | ディスプレイ指紋 顔認証(インカメラ) | ディスプレイ指紋 顔認証(インカメラ) |
外観デザインが変わってないので違いを感じにくいところはあるのですが、地味な変化でも使い勝手は良くなりました。特に注目したいポイントは以下の3つです。
- ストレージが2倍になった
- Band 8に対応した
- 防塵防水がIP68等級になった
1つずつ紹介していきます。
ストレージ容量が2倍になった
Rakuten HandのROMは64GBだったのに対してRakuten Hand 5Gは128GBと倍増しています。
どちらもMicro SDカード等の外付けストレージを搭載できないので、本体のストレージ容量が増えているのは純粋に大きな進化です。
写真・動画を沢山撮影する人や、アプリを沢山インストールして使っている人には嬉しいポイントと言えます。
Band 8に対応した
5G回線に対応したところが目立つ変化ですが、個人的に4G回線のBand 8に対応したことの方がメリットとして大きいです。
Band 8はソフトバンク回線の「プラチナバンド」。対応していると山間部や地下、建物内でも繋がりやすくなるので重宝します。
旧モデルだと楽天モバイルから他社に乗り換える場合、ソフトバンク回線が選びにくかったのですが、Rakuten Hand 5Gであればその心配はありません。
またRakuten Hand 5GにはeSIMを2つ登録できるので、どのキャリアの回線にも対応できるようになったのは進化ポイントと言えます。
実際に他社製eSIMを2つ設定してデュアルSIMにした様子をこちらの記事でレポートしています。
防塵防水がIP68等級になった
旧モデルのRakuten Handの防塵防水等級はIP52。
防水性能だけで考えると生活防水に毛が生えた程度の等級になります。
ないよりマシですが大きなメリットにはなりません。
それがRakuten Hand 5GではIP68等級にパワーアップ。ポチャンと水没させても壊れることはないでしょう。
想定された使い方ではないので、おすすめはしませんが、お風呂で使っても大丈夫だと思います。
一見地味に見えるRakuten Hand 5Gの変化は個人的に大きな進化でした。
Rakuten Hand 5Gのデザイン・サイズ感をレビュー
まずRakuten Hand 5Gの外観デザイン・サイズ感を見ていきましょう。
デザイン
Rakuten Hand 5Gは以下の3色展開。カラバリは旧モデルRakute Handから変わっていません。
- ホワイト
- ブラック
- クリムゾンレッド
このうち僕が購入したのはクリムゾンレッドです。
Rakuten Handを購入した時もこの色にしたんですが非常に気に入っています。
あまり他社製スマホでは見かけない色ですよね。おすすめです。
背面パネルは光沢のあるデザインで、指紋や皮脂汚れは普通に目立ちます。
ただクリムゾンレッドの色合いのせいか安っぽくは感じません。やっぱ好きですこの色。
中央に楽天のロゴマーク。その少し上にFelicaポートが搭載されております。
カメラ部分には2つのレンズとフラッシュライト。メインと深度計測用カメラなので実質1眼構成になります。
レンズの飛び出しは実測で0.5mmほど。高さはないですが直接デスクに置いて操作するとガタガタはします。
側面フレームに向かって緩やかに湾曲。接合部に若干段差がありました。
側面フレームは背面パネルよりも落ち着いたトーン。おそらく金属製だと思います。ディスプレイを正面にして右側面に音量ボタンと電源ボタン。
左側面には何もありません。スッキリ。
上部にはマイク。下部にはスピーカー・USB-Cポート・マイクがそれぞれ搭載されております。
サイズ感
続いてRakuten Hand 5Gのサイズ感をご紹介。
このサイズ感こそRakuten Hand 5Gの最大の特徴にして、最大の買うべきメリットです。
約138mm x 約63mm x 約9.5mmと超コンパクト。
本当に持ちやすくて最高です。コンパクトなスマホが好きな僕としてはツボすぎます。
まさにRakuten Hand(手)。ちょうど手のひらに収まる大きさです。
元々コンパクトなZenfone 8をメインスマホとして使っていたのですが、現在はPixel 6 Proを愛用中。でも久しぶりにRakuten Hand 5Gを手にするとやっぱりスマホはコンパクトサイズが最強だなって再認識しました。
iPhone 12 miniと比較するとこんな感じ。横幅が狭い代わりに縦が長い形状ですね。
重さも実測でたったの131g。普段使いはもちろんですが、ワークアウトの時に持ち歩いても邪魔にならないでしょう。
コンパクトで軽量。本当に素晴らしいサイズ感だと思います。
付属品
Rakuten Hand 5Gの付属品は以下の通り。
- 安全のしおり・クイックスタートガイド等
- USBケーブル
- USB-C / 3.5mmイヤホンジャックアダプタ
Rakuten Hand 5Gはイヤホンジャックがなくなってしまったので、有線イヤホンを使うには変換アダプターが必要です。
当然USB-Cポートは1つしかないので、有線イヤホンを使いながらの充電はできません。
USBケーブルはUSB-A / USB-Cのもの。
Rakuten Handには充電器(ACアダプター)も付いていましたが、Rakuten Hand 5Gには付いてきません。
それほど高い電力が必要なわけではないので、現在使っているスマホの充電器を代用すればいいでしょう。
なお「保護ケース」「ディスプレイ保護フィルム」も付いていないのでご注意ください。
Rakuten Hand 5Gのディスプレイをレビュー
Rakuten Hand 5Gはコンパクトなのでディスプレイが見やすいのかどうかも気になるところ。いくら小さくても使いにくかったら本末転倒です。
5.1インチAMOLEDディスプレイ
Rakuten Hand 5Gのディスプレイは旧モデルRakuten Hand同様、5.1インチの有機EL(AMOLED)。液晶ディスプレイよりもメリハリがあってパキッとした表示が非常に美しいです。
5.1インチという大きさは「小さすぎない」絶妙なサイズ感だと思います。6.7インチと比較するとこんな感じ。
これ以上小さくなったら逆に使いにくくなっちゃいそうです。
フリック操作なら文字入力も片手で余裕。スマホ上部にも指を伸ばせば届きます。
僕が普段遊んでいる「パズドラ」「モンスト」なんかも片手でプレイできちゃいます。大画面ディスプレイだとこうはいきません。
大きい画面の方が見やすいでしょ!というのは確かにそうなんですが、個人的には見にくさを感じることはないので、サイズ感と併せてRakuten Hand 5Gの方が好きです。
解像度は1520×720でHD+
AMOLEDディスプレイで確かに美しいのですが、画面解像度は1,520×720のHD+止まり。
YouTubeの画質設定では、どんなに高解像度動画であっても1080Pまでしか選択できません。
デジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL3。NetflixやAmazonプライムビデオはSD画質での視聴になります。
動画視聴がSD画質になったとしても、ディスプレイサイズを考えれば特に不満は感じないと思います。そもそもRakuten Hand 5Gで長時間ぶっ続けで動画視聴をするとも思えませんからね。
しかも決して画面が汚いというわけではないのでご安心ください。普通に綺麗です。
太陽光の下でも見えづらさを感じることはありませんでした。
視野角も広く多少きつい角度からでも視認できますが、色味が黄色に変化してしまいます。ここは少し気になるかもしれません。
スクロールで画面がビヨンビヨンする・・・。
Rakuten Hand 5Gはディスプレイをスクロールすると、動きに合わせて文字や画像がビヨンビヨン伸び縮みします。
おそらくゼリースクロール現象だと思います。ただiPad mini(第6世代)のように左右にズレるというよりは全体的に上下に伸び縮みする感じですね。
個人的にそこまで気になることはありませんが、Twitterなどを頻繁に見る人は煩わしいかもしれないのでご注意ください。
エッジディスプレイ
Rakuten Hand 5Gのディスプレイは左右が湾曲しているエッジタイプ。画面サイズをなるべく広くする工夫ですね。
好みが分かれる部分ですが、Rakuten Hand 5Gは湾曲がゆるやかなので殆どフラットディスプレイと変わらない感覚で使えます。
エッジディスプレイのおかげで左右のベゼル(縁)は狭いのですが、上下ベゼルはかなり広め。ここはあと少し狭くして欲しかったところです・・・。
ちなみにインカメラは上ベゼル中央に搭載されておりました。
Rakuten Hand 5Gの動作性能をレビュー
このスマホは自分が思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU)です。Rakuten Hand 5Gに搭載されたSoCは「Snapdragon 480」。
2021年1月にQualcommが発表したチップセットで、初めて低価格帯スマホ向けで5G回線に対応したモデルになります。
なお、旧モデルRakuten HandにはSnapdragon 720Gが搭載されていたので、グレード的には下がったということになります。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.8の総合スコアは252,607点、GPUスコアは51,534点。
高めのスコアになるVer.9(Liteバージョン)では総合スコアが310,121点、GPUスコアは75,790点という結果になりました。
おいおいSnapdragonの400番台かよ!と発表当時は思ってしまったのですが、Rakuten Handと殆ど変わらないスコアに。
ちなみにRakuten HandのAnTuTu総合スコア(Ver.8)は271,251点です。
2022年2月時点での最高スコアは100万点を超えている状況。
30万点前後なら、普段使いに困らない最低限のスコアということになります。
重い3Dゲームをガンガン遊ぶほどの性能ではありませんが、ネットサーフィンやLINE、SNS、動画視聴などの普段使いならサクサク軽快に動くのでストレスを感じることは殆どないでしょう。
普段ハイエンドモデルを使っている人なら、Rakuten Hand 5Gがのんびり屋に感じるかもしれませんが、そうじゃなければ十分サクサク動くと感じるはずです。
なおこれまでレビューしてきたスマホのAnTuTuスコアはこちらのページにまとめて掲載しているので参考に御覧ください。
OnePlus 10 Pro(Snapdragon 8 Gen 1)と動作性能を比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないと思うので、僕の持っているスマホの中では最も性能の高いOnePlus 10 Pro(AnTuTu Ver.9:101万点)と動作性能を比較してみました。
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度チェックです。
楽天市場のように重いサイトだと表示速度に差が出ますね。
ただこれはRakuten Hand 5Gが遅いわけではなく、OnePlus 10 Proが早すぎるんです。
それにAnTuTuベンチマークのスコアが3倍も離れているとは言え、ネットサーフィンならそれほど大きな違いにはなりません。
つまり、Rakuten Hand 5Gほどの動作性能があれば普段使いで困るシチュエーションはないということです。
軽いゲームのプレイなら問題なし
Rakuten Hand 5Gの購入を検討しているユーザーを想像すると、ゲーム性能はそこまで重要ではないと思いますが、チェックしていきます。
まずゲーム性能のベンチマークとなっている「原神」でのデフォルトグラフィック設定は「低」。
人気のPUBG MOBILEでのグラフィック設定は「スムーズ/ウルトラ」「HD/高」となりました。
重いゲームであっても、グラフィック設定さえ下げれば遊べます。
ただし、原神をデフォルト設定でプレイしていると本体の発熱を感じました。
AnTuTuベンチマークアプリの温度モニターでは50℃を超えていると表示していたので、長時間の連続プレイは避けたほうが良いと思います。
もちろん軽めのゲームであればサクサク普通に遊べます。
僕がメインでプレイしている「パズドラ」「モンスト」ではカクつきやモタつきを感じることはありませんでした。
やっぽどガチゲーマーさんにはRakuten Hand 5Gはおすすめできませんが、そうでなければゲーム性能も問題ありませんね。
AnTuTuストレージテスト
AnTuTuベンチマークアプリでストレージ速度のテストもしてみました。
読み込みも書き込みも特別速くはありませんが価格相応と言ったところ。RAMを4GBしか搭載していないので仕方ない部分だと思います。
複数のアプリを同時に動かす時に影響が出そうですが、普段使いなら困ることはないでしょう。
ストレージ容量はRakuten Handから倍増して128GBとたっぷり。
写真を沢山撮ったり、アプリをバンバン入れたりしても安心です。
システム領域に17GB使うので、自由に使えるのは100GBほどになります。
Rakuten Hand 5Gのバッテリー性能をレビュー
Rakuten Hand 5Gのバッテリー容量は2,630mAhで、旧モデルRakuten Handと変わりません。
普段使いに十分なバッテリーもち
容量的にはそれほど多くはありませんが、本体サイズを考慮すればこんなもんだろうと言ったところ。バッテリーは容量よりもどのくらい長もちなのかが重要ですね。
当ブログではバッテリーのもちをPC Markというベンチマークアプリで計測しているのですが、なぜかエラーを吐いてしまって使えず・・・。
そこで、実際にRakuten Hand 5Gを動かしてバッテリーの消耗を計測してみました。
Netflixを1時間連続視聴した場合、100%から94%まで消費。
同じペースでバッテリーが減っていくと考えると動画視聴は約16時間連続再生が可能となります。
旧モデルRakuten HandをPC Markで計測した結果、100%から20%までになる時間が「16時間39分」だったので、同じくらいのバッテリー性能だと考えられます。
小さなサイズ感のRakuten Hand 5Gですが、バッテリー性能は比較的優秀です。
ただ、高負荷がかかるようなゲームをプレイする場合には極端にバッテリー消耗が激しくなります。
原神をデフォルト設定で1時間プレイしたところ、バッテリーは25%消費。重いゲームをプレイすると4時間でバッテリーを全て消耗することになります。
Rakuten Hand 5Gでゲームを長時間プレイする人は多くないとは思いますが、負荷がかかればそれだけバッテリーの消耗は激しくなるのでご注意ください。
充電速度
Rakuten Hand 5Gはスペック上急速充電に対応しているとのこと。旧モデルは非対応だったので地味に進化しているポイントになります。
どの規格に対応しているのか明らかではありませんが、実際に充電中の電力を計測してみたとことろ、USB-CでもUSB-Aでも約10Wで充電できていました。
おそらく5V×2.4Aの急速充電なんだと思います。
バッテリー残量20%からフル充電までにかかった時間は1時間半ほど。一般的なスマホの充電よりも少し早いくらいですね。普通です。
USB-C Power DeliveryやQuick Chargeなんかに対応してくれれば嬉しかったんですが、遅いわけではないので不便はないでしょう。
Rakuten Hand 5Gのカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?Rakuten Hand 5Gは、あなたが求めるカメラ性能なのか、実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてみてください。
基本的にシャッターボタンをタップするだけでAIまかせの撮影。誰でも簡単に指先一つで綺麗な写真が撮影できることが重要だと思っています。
カメラアプリ
Rakuten Hand 5Gはメインカメラ+深度計測用の2眼構成で、超広角・望遠・マクロ・モノクロ等は搭載されておりません。
そのためカメラアプリの作りも非常にシンプルなものになっております。
サッと取り出してすぐに撮影できるのは良いですね。カメラアプリの起動も遅いことはありません。メニューからその他のモードや設定が可能です。
なお、シャッター音・スクショ音は消せませんでした。残念です。
メインカメラは明るいシーンなら使える
まずは最もよく使うメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックしていきましょう。
比較用に僕が持っているスマホの中で最もカメラ性能が高い(と感じている)Pixel 6 Proで撮影した写真を並べています。スライドバーは自由に動かせるので比べてみてください。
左の写真がRakuten Hand 5Gで、右の写真がPixel 6 Proで撮影したものです。
若干色合いが淡白に感じられる部分はありつつ、明るいシーンではそれなりに綺麗に撮影できました。普段使いなら十分な性能でしょう。
色合いの変化も少なめです。Pixel 6 Proで撮影した写真(右側)は見たままの色合いに近いですが、Rakuten Hand 5Gは「009」の色が大きく変わっています。
オートHDR機能も有効にすれば仕事してくれます。左がHDR有効、右が無効にした写真です。窓の外の白飛びが抑えられていることが分かりますね。
これは超逆光のシーン。Pixel 6 Proのカメラはさすがと言ったところ。
どうしてもハイエンドモデルのカメラ性能には及びません。
望遠はデジタルズーム5倍
Rakuten Hand 5Gには望遠レンズは搭載されていませんが、最大5倍までのデジタルズームは使えます。
等倍撮影。
2倍ズーム。
5倍ズーム。
2倍ズームを超えると解像感が失われてノイズが激しくなってしまいました。
Pixel 6 Proは特に望遠の性能が高いので比較するのは可哀相だったかもしれません・・・。
64MP高画素モード
Rakuten Hand 5Gのメインカメラは6,400万画素での撮影も可能です。
旧モデルRakuten Handは4,800万画素だったので性能がアップしている部分の1つ。
通常撮影では複数の画素を束ねて約1,600万画素にすることで感度を上げています。
なんとなく画素数が高いほうが高精細に撮影できると思うかもしれませんが、そこまで大きな違いを感じることはないかも・・・。
左が通常撮影で右が高画素モードで撮影したものですが違いが分かりますか?
じっくり細かく見たとしても違いを感じることはできませんでした。
ちなみにこれは同じ部分をトリミングしてみたのですが、確かに高画素モード(右側)の方が僅かに解像感が高いような気がします。
撮影後に大きなサイズでプリントする場合などには拡大しても画質が粗くなりにくい高画素モードが向いていますが、普通に撮影するなら通常撮影で特に困ることはないでしょう。ファイルサイズも大きくなってしまいますしね?
夜景モード
Rakuten Hand 5Gには低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードが搭載されています。Pixel 6 Proと比較してみましょう。
ある程度の光量があれば撮影できるものの暗くてノイジーですね。
撮影が終わるまで数秒動かずに止まる必要がありますが、「手ぶれ補正機能」がないのでブレやすく全体的にモヤッとした雰囲気になってしまいます。
この写真は夜景モードの調整能力が顕著に出ました。Pixelのカメラはやっぱり凄いですよ。
夜間撮影でもズームを使えますが、明るいシーン以上に解像感が失われるので使い道はなさそうです・・・。
2倍ズーム。
5倍ズーム。Pixelで撮影した写真の後方街灯が奇跡的にキラーンと光ってます。
ポートレートモード
簡単にボケのある写真が撮影できるポートレートモードも搭載しております。ソフトウェア処理で撮影しながらのボケ味の調整が可能です。
深度計測カメラの効果もあって、ボケ具合は結構良い感じだと思います。
残念ながらインカメラではポートレート撮影はできませんでした。
インカメラ
Rakuten Hand 5Gのインカメラは1,600万画素。画素数が全てではないものの、このくらい撮影できるのであれば十分でしょう。
さすがに僕の顔面は晒せませんが美顔モードも搭載されているので程良く盛れます。
動画撮影
Rakuten Hand 5Gで動画撮影もしてみました。
1080P@30fps固定です。
昼でも夜でもそれなりに綺麗に撮影できています。
夜間撮影はもっと暗くなると思っていましたが、想像以上に明るくなりました。ただしノイズは目立ちます。
なお昼でもやるでも手ぶれ補正が全く利かないので動きながらの撮影には全く向いていません。
大画面テレビで再生すると酔ってしまいそうです・・・。
Rakuten Handよりカメラ性能は良くなった?
Rakuten Handも明るいシーンではそれなりに撮影できていたので、画素数がアップしたとしても大きな違いを感じることができませんでした。
カメラ性能の進化を期待してRakuten Hand 5Gをチョイスする必要はありません。
以下がRakuten Handで撮影した写真です。
個人的に夜景モードの性能が向上していれば良いなと期待していたのですが、それもイマイチ・・・。
撮影した日時が異なるので比較が難しいですが、Rakuten Handのほうが明るく撮影できているような気がします。
Rakuten Hand 5Gのよくある質問・FAQ
動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外の部分の実機レビューを1問1答形式で紹介していきます。
搭載OSは?
Rakuten Hand 5GのOSはAndroid 11です。特にメーカー独自のカスタマイズがされているわけではなくピュアAndroid状態でした。
ジェスチャー設定なんかもありますが多機能ではないですね。
クラシックな通知ランプも搭載されております。結構好きです。
唯一楽天モバイルの独特な機能だと思ったのが「オリジナルランチャー」です。
アプリアイコンが大きく表示されます。
Rakuten Miniにも搭載されていたランチャーなんですが、Rakuten Hand 5Gほどのサイズ感だと逆に使いにくいかもしれませんね。
Rakuten Miniはディスプレイが極小だから便利に使えましたけど・・・。
プリインストールアプリは?
楽天系のアプリが大量にインストールされておりました。
特にシステムに紐付いているような感じはしないので「Rakuten Link」や「my楽天モバイル」あたりを残して、使わないアプリは削除しちゃっても問題ないでしょう。
スピーカーはステレオ?
Rakuten Hand 5Gは本体下部のみのシングルスピーカーです。
このため、横持ちをする場合にはモノラルサウンドになってしまいます。
音質も良くないので期待しないでください・・・。
イヤホンジャックはある?
旧モデルRakuten Handにはイヤホンジャックがありましたが、Rakuten Hand 5Gは非搭載でした。
付属のUSB-C / 3.5mmイヤホンジャック変換アダプターか、ワイヤレスイヤホンを使うしかありません。
対応Bluetoothコーデックは?
イヤホンジャック非搭載なのでワイヤレスイヤホンを接続して使う人が多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデックですよね。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、SBC・AACはもちろん、SonyのLDAC、QualcommのaptX HDには対応していました。
生体認証は?
Rakuten Hand 5Gの生体認証は「ディスプレイ指紋認証」と「顔認証」です。
ディスプレイ下部に指紋認証センサーを搭載。位置はこのあたりで使いにくさはありません。片手持ちでもロック解除できます。
反応はちょい遅め。ワンテンポ空いてロック解除されるような感じです。
タッチすると言うよりは、しっかり押し込んで認証。
顔認証はインカメラによる簡易方式。こちらもロック解除まで少し時間があります。
ハイエンドモデルなんかだと、ちょっと触っただけでロック解除されるものもあり、それに比べると遅いですが、ストレスを感じるほどではありません。
指紋認証・顔認証どちらも対応している点は評価すべきだと思います。
おサイフケータイは使える?
Rakuten Hand 5GにはFeliCaポートが搭載されているので、おサイフケータイに対応しています。
Rakuten Hand 5Gは持ち運びしやすいサイズ感なので嬉しいポイントですよね。
お財布を持ち歩かなくてもRakuten Hand 5Gがあれば生活できちゃう。
個人的にメインで使うスマホはおサイフケータイに対応していないと無理です。
楽天モバイルの特徴・メリットを解説
楽天モバイルが提供しているキャリアサービス「Rakuten最強プラン」の特徴・メリットを確認していきましょう。
- 月3,278円でデータ使い放題
- 5G回線が無料で使える
- 契約事務手数料等が無料
- 通話料・SMS利用料が無料
- 他社(MNO)よりお得
月3,278円でデータ使い放題
他社(MNO)の大容量プランでは、速度制限なく使えるデータ通信量(ギガ)が多いので気にする必要がほとんどありません。
それはRakuten最強プランでも同様。エリア内ではデータ使い放題です。
これまでは楽天回線エリア内ではデータ使い放題で、エリア外のパートナー回線では5GBまでの制限がありました。
2023年6月からは回線による制限が撤廃。
楽天回線・パートナー回線どちらでも通信速度に制限がかかることがないので安心です。
しかも月額基本料も最大3,278円。
100GB使っても、200GB使っても月額基本料が高くなってしまうことはありません。
しかも、使わなかった月は月額基本料が勝手に安くなっていきます。
- 20GB超:3,278円
- 3GB超〜20GB:2,178円
- 3GBまで:1,078円
5G回線が無料で使える
楽天モバイルは5G回線を標準搭載しているので、5G対応端末さえ使えば追加料金を支払うことなく5G回線を利用できます。
なお5G回線対応エリアは公式サイトの地図上で確認可能です。
公式サイト>>楽天回線エリア(5G)
黄色のエリアが5G回線に対応しているところです。
サービス開始直後より少しずつ増えている印象で、実際に僕が普段使用しているエリアでも5G回線を掴んでいます。
契約事務手数料等が無料
楽天モバイルは契約事務手数料・MNP転出手数料が無料です。
携帯会社の乗り換えにかかる事務手数料って結構ばかになりません・・・。
この点楽天モバイルなら、加入する時も、他社へ転出する時も手数料がかからないので、気軽に試せるメリットがあります。
通話料・SMS利用料が無料
Rakuten UN-LIMITの加入者は、専用アプリ「Rakuten Link」を使えば通話料・SMS利用料も無料になります。
Rakuten Link
Rakuten,Inc.無料posted withアプリーチ
LINEで通話する人も多いですが、固定電話への通話料も無料になるので重宝します。
ただし、iPhoneで楽天モバイルを使う人は要注意!
iOS版のRakuten Linkの仕様はAndroidとは異なっております。
- Rakuten Link以外の固定電話や通話アプリからの着信は、iOS標準アプリで着信する
- Rakuten Link以外からのSMS送受信は、iOS標準アプリで送受信する
こちらの記事で、変更内容について詳しく紹介しているので御覧ください。
他社(MNO)よりもお得に使える!
現在、楽天モバイル以外のMNOでも格安料金プランがあります。
キャリア / プラン名 | 月額基本料(税込) | 備考 |
docomo / ahamo | 2,970円 | 月20GB 5分間無料通話付 |
Sofbank / LINEMO | 2,728円 | 月20GB 無料通話はオプション |
au / povo | 2,728円 | 30日間/20GB 無料通話はオプション |
楽天モバイル / UN-LIMIT | 最大3,278円 | ギガ無制限 通話料無料 |
どこの通信会社でも月20GBを2,728円から利用できるので、これまで大手キャリアが提供してきた料金プランよりもずっと安く利用できます。
ただ、それでもやっぱり楽天モバイルの方がお得。
月額3,278円で使えるデータ通信量(ギガ)は無制限で、Rakuten Linkアプリを使えば通話料も時間に関係なく無料になります。
公式サイト>>Rakuten UN-LIMIT
ギガをいくら使っても
\ 月額最大3,278円 /
まとめ:Rakuten Hand 5Gのメリット・デメリット・評価
最後に本記事をおさらい。Rakuten Hand 5Gのメリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・サイズ感 ・とにかくサイズ感 ・普段使いに困らない動作性能 ・長もちバッテリー ・IP68防塵防水 ・おサイフケータイ | ・カメラはイマイチ(特に夜間) ・シングルスピーカー ・イヤホンジャックなし |
評価
評価:
個人的にコンパクトなスマホが好きなので評価は高めになっちゃいました。
ただ客観的に見てもRakuten Hand 5Gは必要な機能・性能がまとまった良いスマホだと思います。
旧モデルRakuten Handと比べて、一見地味に見えますが着実に進化しています。
- IP68 防塵防水
- ストレージ128GB
- Band 8
- 5G回線(おまけ)
楽天ポイント還元による実質価格1円は相当お得なので、迷っているなら購入してもOK。
特に僕と同じようにコンパクトなスマホが好きならど真ん中に刺さると思います。