2022年7月1日からの楽天モバイル新料金プランRakuten UN-LIMIT Ⅶでは0円/1GBで利用できません。0GB~3GBの月額基本料が1,078円になります。
このため、本記事で紹介している「楽天モバイルとIIJmioのデュアルSIM」は、設定できるものの月額1,518円になるのでご注意ください。
楽天モバイルのRakuten UN-LIMITは、1回線目に限って月1GBまでなら無料で利用することが可能です。
この特長を最大限活かし、IIJmioのeSIMと組み合わせて利用すれば、月額440円(税込)でデータ通信量3GB・通話料・SMS利用料無料の夢のようなプランを作れます。
月額基本料 | 440円 | 楽天モバイル:0円 IIJmio:440円 |
月間データ利用量(ギガ) | 3GB | 楽天モバイル:1GB IIJmio:2GB |
通話料 | 無料 | Rakuten Linkを利用することで無料になる |
SMS利用料 | 無料 | Rakuten Linkを利用する個df事で無料になる |
毎月20GB以上のギガを使っているなら楽天モバイルを使い続けるのがお得ですが、必ずしもそんなにギガを使う人ばかりではありません。
むしろ3GB~5GBくらいまでの人が多いのではないでしょうか?
本記事で紹介する月額440円・通話料無料プランはそんなあなたにピッタリで、以下に該当する人に効果的です。
- MNPで楽天モバイルに加入したけど月20GBも使わない
- 1年無料キャンペーンで楽天モバイルに加入したけど解約しようか迷っている
- 楽天モバイル契約者特典のSPU+1倍を維持したい
- サブスマホで楽天モバイルを使っているけど1GB以上は使う可能性がある
実際に楽天モバイル+IIJmio(eSIM)の設定をしてみたので本記事で解説していきます。
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楽天モバイル+IIJmio 月額440円プランに必要なもの
月額440円・通話料無料プランに必要なものは以下のとおりです。
- デュアルSIM対応スマホ
- 楽天モバイルのSIMカード
- IIJmioのeSIM
1つずつ紹介していきます。
デュアルSIM対応スマホ
1台のスマホに2つのSIMを搭載できるデュアルSIM対応スマホを使うことが前提です。
物理SIMカードを2枚挿入できるスマホでも同じことができますが、月額440円に抑えたいのであれば物理SIMカード1枚&eSIMに対応している必要があります。
最も分かりやすいのがiPhoneです。
iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR 以降のシリーズなら、nano SIM+eSIMのデュアルSIMに対応しています。
Apple公式サイト>>eSIM でデュアル SIM を活用する
AndroidスマホでもeSIM対応のものがあるので同じように使えます。
これまで当ブログでレビューしたスマホなら以下が対応しているものです。
楽天モバイルのSIMカード
月額440円・通話料無料プランで使用する楽天モバイルのSIMは物理SIMカードです。
楽天モバイルでもeSIMを利用できますが、物理SIMカードにしなければ月額440円で使えないのでご注意ください。
ただし例外的にRakuten Hand 5Gなら楽天モバイルもeSIMでOKです。
なお、楽天モバイルのSIMカードはマルチサイズSIMなので、標準・Micro・nanoどのサイズでも使えます。
現在殆どのスマホがnano SIMカードを採用していますが、確認しておきましょう。
公式サイト>>楽天モバイル
IIJmioのeSIM
楽天モバイルが物理SIMを使うのに対して、IIJmioはeSIMを使います。
ここが月額440円で利用するポイントの1つです。
格安SIM各社が月額基本料を値下げしていますが、IIJmioの料金プランはeSIMが激安。
データ通信量 | 月額基本料 |
2GB | 440円 |
4GB | 660円 |
8GB | 1,100円 |
15GB | 1,430円 |
20GB | 1,650円 |
公式サイト>>ギガプラン
ドコモ回線&データ専用ではありますが他社より圧倒的に安くなります。
月額440円に抑えたいのであればデータ通信量は合計3GBになりますが、もっとギガを使いたいならデータ通信量を上げても問題ありません。
その場合、楽天モバイルは0円で変わらないのでIIJmioの月額基本料の分だけ高くなっていきます。
IIJmioで使えるギガに楽天モバイルで使える1GBをプラスした合計が月に使えるギガになります。
楽天モバイル+IIJmio 月額440円プランの設定方法
楽天モバイルとIIJmioのSIMを設定する方法を解説していきます。
- 楽天モバイルのSIMカードを設定
- IIJmioのeSIMを設定
- 利用回線の設定
SIMの設定は先後逆でも問題ありません。
本記事ではiPhoneでデュアルSIMの解説をしておりますが、現在iPhoneでRakuten Linkを使用すると通話料・SMS利用料が発生する場合があります。
詳しくはこちらの記事で解説しているので併せて御覧ください。
楽天モバイルのSIMカードを設定
SIMカードの設定をする前に、お使いのiPhoneがiOS14.4以降の最新バージョンであることを確認してください。
設定前にiOSを最新版にアップデートしておきましょう。
2021年5月以降、iPhoneで楽天モバイルのSIMカードを設定する方法はめちゃくちゃ簡単になりました。
まず、iPhoneのSIMトレイに楽天モバイルのSIMカードをセットします。
すると、画面に「キャリア設定アップデート」の通知がポップアップされるので「アップデート」をタップします。
これでSIMカードの設定は終了です。
アンテナピクトにRakutenと表示されていることが確認できます。
設定内のモバイル通信の項目を確認すると以下のように表示されているはずです。
IIJmioのeSIMを設定
続いてIIJmioのeSIMを設定していきます。
eSIMの設定って凄く難しいように感じると思いますが、基本的にキャリアから提供されたQRコードをスマホで読み込むだけです。
どこのキャリアのeSIMも同じ様に設定できるので、一度やってしまえばすぐに慣れると思います。
IIJmioのギガプランでeSIMの契約をして使えるようになると、以下のようなメールが届きます。
アクティベーションコードをタップすると設定用のQRコードが表示できるのですが、これは罠です。
eSIMを設定しようとしているスマホでQRコードを表示させても読み込めません。
eSIMを設定しようとしているスマホとは別のデバイスでアクティベーションコードを表示する必要があるので注意してください。
別のスマホ、タブレット、パソコンなどで先程のメールの「アクティベーションコード」をタップして設定を進めます。
設定をタップ。
アクティベーションコードの確認をタップします。
サービスコードを選択します。
複数のeSIMを利用している人は、該当するサービスコードを間違えないようにしてくださいね。
するとQRコードが表示されます。
このQRコードをiPhoneやeSIMを設定したいスマホで読み込みます。
ここからはiPhoneでの設定作業です。
設定内のモバイル通信にある「モバイル通信プランを追加」をタップします。
するとカメラが起動してQRコードを読み込む準備が始まります。
ここで、別のデバイスで表示させているQRコードを読み込んでください。
無事QRコードの読み込みが完了すると、IIJmioを追加しますか?と表示されるので「モバイル通信プランを追加」をタップしましょう。
お疲れさまでした。
これでIIJmioのeSIM設定が完了しました。
重要なのでもう一度言いますが、アクティベーションコードは設定するスマホとは別のデバイスで表示させてください。
利用回線の設定
2回線目のSIMを登録すると、引き続き利用回線の設定に進むはずです。
まず2つの回線に名前を付けます。
デフォルトでは「主回線」「副回線」になっていると思います。
このままでも良いですし、分かりやすく変更してもいいでしょう。
僕は楽天モバイルを「音声通話専用」、IIJmioを「モバイルデータ通信」にしてみました。
次にデフォルト回線の設定です。
デフォルト回線は音声通話とSMS送信に使う回線のことを言います。
ここは「楽天モバイル」に設定しておきましょう。
音声通話もSMSもRakuten Linkから使うことになるので厳密に言えばIIJmioを設定しても問題ないと思います。
iPhoneに限った設定ですがiMessageとFaceTimeに紐付ける回線を選択します。
音声通話・SMS用の回線は楽天モバイルなので、ここも楽天モバイルを設定します。
こちらから発信すると通話料・SMS利用料がかかっちゃうので使うメリットはないのですが、相手から受信するために必要な設定ですね。
最後にモバイルデータ通信に利用する回線の選択です。
ここはIIJmioを選択します。
「モバイルデータ通信の切替を許可」を有効にすると、IIJmioの電波が弱い場合に自動的に楽天モバイルが使用されることになるので無効にしておいたほうが安心です。
これで必要な設定が全て完了しました。
最後に念のために設定内容を確認しておきましょう。
- デフォルトの音声回線:楽天モバイル
- モバイルデータ通信:IIJmio
このように設定されていればバッチリです。
これで毎月使用するデータ通信量(ギガ)を合計3GBに抑えることができれば、月額440円で済みます。
実際にモバイルデータ通信はIIJmioが優先的に使用されているので、楽天モバイルではギガを消費していません。
凄いですよね?3GB使えて、音声通話料・SMS利用料が無料なんですよ。
ちょっとひと手間加えて楽天モバイルとIIJmioのeSIMを組み合わせれば、超お得にスマホが使えちゃうわけです。
月3GBじゃ足りない・eSIM非対応スマホの場合はどうするべき?
月額440円で通話料無料になる本記事で紹介しているプランは、楽天モバイルとIIJmioのデータ通信量を併せて3GBまで使えます。
毎月確実に3GB以内に収まっているなら良いですが、足りない人もいますよね。
また、そもそも使っているスマホがeSIMに非対応の場合に安くするはないのでしょうか?
1つずつ見ていきましょう。
毎月3GBじゃ足りない場合はIIJmioのプランを上げる
毎月使うギガの量が3GBでは足りない場合には、素直にIIJmioで使えるデータ通信量を上げましょう。
iPhoneなどのeSIMに対応しているスマホであれば、IIJmioのどのプランを選んでも楽天モバイル単独で使うよりも安くなります。
もちろんRakuten Linkを使って通話料・SMS利用料を無料にすることが可能です。
月間データ通信量 | 月額基本料 | 備考 |
5GB | 660円 | IIJmio:4GB 楽天モバイル:1GB |
9GB | 1,100円 | IIJmio:8GB 楽天モバイル:1GB |
16GB | 1,430円 | IIJmio:16GB 楽天モバイル:1GB |
21GB | 1,650円 | IIJmio:20GB 楽天モバイル1GB |
公式サイト>>ギガプラン
eSIM非対応のスマホの場合は他社の格安SIMをチョイス
そもそも使っているスマホがeSIMに対応していない場合には、本記事で紹介している月額440円プランは利用できません。
そういう場合には物理SIMカードを2枚使って設定しましょう。
必要なSIMカード | 使用方法 | |
SIMカード1 | 楽天モバイルのSIMカード | 音声通話専用 |
SIMカード2 | 格安SIMのデータ通信専用SIM | モバイルデータ専用 |
月額440円では利用できませんが、楽天モバイルを単独で使うよりも安上がりにすることが可能です。
データ専用SIMをできるだけ安く使えるいう通信会社ならどこでも良いのですが、僕のおすすめはnuroモバイルです。
2021年4月から月額基本料が大幅に下がり、ドコモ・Softbank・auのどの回線も使えるので、エリアに併せてチョイスできるのも嬉しいポイントです。
気になる料金は以下のとおり。
データ通信量 | 月額基本料(税込) |
3GB | 627円 |
5GB | 825円 |
8GB | 1,320円 |
IIJmioのeSIMほど安くはないですが、物理SIMカードの低・中容量プランでは最安値。
楽天モバイルと組み合わせれば、合計4GBで月額627円~利用可能です。
eSIM非対応で残念な思いをしているなら試してみてはいかがでしょうか?
設定方法も本記事で紹介している方法と殆ど同じです。
例えば僕が現在契約しているy.u mobileのデータSIMと楽天モバイルを組み合わせて使う場合であれば次のような感じになります。
SIMカードを2枚搭載できるスマホ(ここではOPPO A5 2020)に楽天モバイルとy.u mobileのSIMカードをセット。
楽天回線にしっかり対応しているスマホであることが前提です。
公式サイト>>動作確認済み端末一覧
それぞれのSIMカードにAPNを設定。
あとは、音声通話・データ通信でそれぞれどの回線を使うのか選択します。
これで月額440円・通話料無料プランと同じ設定になりました。
アンテナピクトにも2つの回線があることが分かります。
ちなみに他社に比べて安いわけではありませんが、y.u mobileもおすすめの格安SIMです。
余ったデータを永久に繰り越せる点がメリットで、ギガが無駄にならずに済みます。
こちらの記事でレビューをしているので、ぜひ御覧ください。
https://chibimegane.jp/y-u-mobile-review/
楽天モバイル+IIJmio 月額440円プランの注意点
本記事で紹介している月額440円プランは、楽天モバイルを0円で利用することが前提です。
そのため、めんどくさいかもしれませんが毎月のデータ使用量はしっかり管理しましょう。
もし楽天モバイルのデータ使用量が1GBを超えてしまったら、月額基本料が1,518円(税込)になるので高上がりになっちゃいます。
my楽天モバイルでデータ使用量をチェックして、絶対に1GBを超えないように運用しましょう。
なお、ニュースをみたりLINEをするくらいであれば高速データ通信は必要ないので、IIJmioを低速通信モードに切り替えても良いかもしれません。
まとめ:楽天モバイルの1GB/0円を活用しよう!
楽天モバイルとIIJmioを併用して、月額440円で3GB/通話料無料プランを作る方法を紹介しました。
楽天モバイルを無料で利用できるメリットを低コストで最大限活かす方法です。
難しく感じる設定も、本記事で紹介したとおり進めていけば迷うことはないでしょう。
毎月合計3GBを超えないように管理するのは面倒かもしれませんが、携帯代が驚くほど安くなるので是非チャンレンジしてみてください。