realme Buds Air Proを購入しました。
2021年4月に日本に上陸した中国スマホメーカー「realme」が発売した完全ワイヤレスイヤホンです。
13,800円(税込)とちょっぴりお高めな価格ですが、現在主流の機能てんこ盛り!
- ノイキャン(ANC)
- 外部音取り込み
- イヤホン装着検知
- 低遅延モード
- IPX4防水
- タッチアサイン変更
- 10分充電で3時間再生
かなり魅力たっぷりの仕様になっております。
それぞれの機能はしっかり働くのか、そして肝心の音質はどうなのか。
realme Buds Air Proを実際に使ってみたので本記事でレビューしていきます。
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realme Buds Air Proとは?スペックをチェック!
realme Buds Air Proは中国のスマホメーカー「realme」製の完全ワイヤレスイヤホンです。
2021年4月に日本に初上陸したrealmeが第一弾として販売した製品で、2種類ある完全ワイヤレスイヤホンの上位モデルになります。
- realme Buds Air Pro(上位版)
- realme Buds Q(廉価版)
realmeはインド向けに低価格スマートフォンを販売していたOPPOのサブブランドでしたが2019年に独立。
現在はスマートフォンを中心に世界60カ国以上に進出しています。
はじめまして
「realme」 です。スマートデバイスを扱うブランドです。
これから私たちのこと、たくさんお伝えできれば嬉しいです。
どうぞよろしくお願い致します。 pic.twitter.com/YKWmGDnKqD— realme Japan (@realme_japan) April 8, 2021
特長はなんと言ってもコスパです。
- realme 8:$209(約22,000円)
- realme 8 Pro:$254(約27,000円)
購入しやすい価格帯でありながら高性能のスマホを次々発表し、2020年11月時点で世界販売台数が5,000万台を超え!
realmeのスマホは日本では正式販売されていないもののファンは多く、日本向けモデルの発売をワクワクしながら待っている状況です。
まずはrealme Buds Air Proの主要スペックを確認してみましょう。
公式サイトや付属マニュアルを参照にした表がこちらです。
再生時間 | ANC ON:5時間 ケースと併用:20時間 ANC OFF:6時間 ケースと併用:25時間 |
充電時間 | フル充電:2時間 10分の充電で3時間使える急速充電に対応 |
バッテリー容量 | ケース:400mAh イヤホン:43mAh |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
重さ | ケース:約39.5g イヤホン:約5g |
Bluetooth | Ver.5.0 |
防塵・防水規格 | IPX4 |
チップ(SoC) | realme S1 |
Bluetoothプロファイル | HFP/A2DP/AVRCP |
対応コーデック | AAC,SBC |
ドライバーサイズ | 10mm |
周波数応答 | 20Hz~20KHz |
インピーダンス | 不明 |
realme Buds Air Proのデザインと付属品
realme Buds Air Proのカラーバリエーションはホワイトとブラックの2色。
このうち僕はホワイトを購入しました。
光沢のあるプラスチック製のケースで、色合い的に指紋は目立ちませんが簡単に擦り傷がついてしまうのでご注意ください。
大きさは実測で約55mm×60mm×24mm。
手のひらサイズで非常にコンパクト。
厚みがないのでポケットに入れて持ち歩くことも楽勝です。
realmeによると充電ケースはCobble(丸石)のようなデザインということですが、白だとホテルに置いてある固形石鹸のようにも見えます(笑)
マットな質感であればもっと丸石感が出たのかもしれませんね?
なお石鹸の重さはイヤホンを収納した状態で50gと軽量なので、毎日持ち歩いても苦になりません。
充電ケース表面にはバッテリー残量等を教えてくれるLEDインジケーターが1つ。
通知内容はしょぼいので、バッテリー残量の確認は後述のrealme Linkアプリを使った方がいいでしょう。
LEDの表示 | 内容 |
緑点灯 | バッテリー残量20%以上 |
赤点灯 | バッテリー残量20%未満 |
緑点滅 | ペアリングモード/充電中 |
右側面にはマルチファンクションボタンが搭載されています。
ペアリングモードにする時、工場出荷時に戻す時に使うボタンです。
充電用のUSB-Cポートはケースの底面にあります。
性能表示は上蓋の裏側に。
技適マークもしっかり印字されていたので日本で使っても安心ですね。
充電ケースは片手でも扱えるくらい簡単に開きます。
上蓋と本体はマグネットでくっついているので勝手に開いてしまうことはありません。
勢いよく振り回してもこの通り。
ただヒンジが甘いというか弱いので壊れてしまわないか少し心配です・・・。
イヤホンは充電ケースに縦に挿入して収納するタイプ。
ツルツルしていて取り出しにくいと感じるかもしれませんが、上から見て斜めに摘んであげればスムーズに取り出せますよ。
イヤホンは足のように伸びたスティックがあるタイプ。
スティックの長さは30mmほどでちょっと長いなーと感じました。
重さは1個5gで充電ケース同様に軽量です。
イヤホンが重いと耳に負担がかかりますからね。
ケースの重量よりもチェックしたいポイントです。
realme Buds Air Proの付属品は以下のとおりです。
- ユーザーガイド&保証書(日本語版)
- イヤーピース
- 充電ケーブル
イヤーピースは元々装着されているものの他に3つ付属されています。
S・M・L・XLの4サイズで、デフォルトはLサイズでした。
充電ケーブルは長さ15cmほどのUSB Type-A / USB Type-C。
黄色ってなかなか見かけないので面白いですよね。
realme Buds Air Proを使ってみた様子をレビュー!
ここからはrealme Buds Air Proを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
日本に初上陸したrealme製品の性能をじっくり御覧ください。
Androidならペアリングは蓋を開けるだけ!簡単!
Realme Buds Air Proは、Android 6.0以降に搭載されている「Google Fast Pair」に対応しています。
このためAndroidスマホとのペアリングは上蓋を開けるだけ。
画面に表示された通知の接続をタップすればペアリングが完了します。
めちゃくちゃ簡単ですね!
またAndroidスマホであればデバイスを探す機能も使えます。
イヤホンを付けながら寝てしまって、翌朝片方見つからないことってないですか?
そんな時にデバイスを探す機能を使えば、イヤホンから音がなるのですぐに見つかりますよ。
もちろんrealme Buds Air ProはiOSやPC等ともペアリング可能です。
上蓋を開けて「Bluetooth設定」からrealme Buds Air Proを見つけてタップするだけ。
上蓋を開けてもrealme Buds Air Proが見つからない時は、強制的にペアリングモードにしてあげれば上手くいきます。
マルチファンクションボタンを3秒長押しです。
ちなみにrealme Buds Air Proを購入して一番最初にすることは、貼り付けられた絶縁シールを剥がすこと。
このシールが貼り付いたままだと一生ペアリングできないのでご注意ください。
コンパニオンアプリで細かな設定ができる
realme Buds Air Proは「realme Link」というコンパニオンアプリを使うと細かな設定が可能です。
realme Link
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使用するのにアカウント登録が必要でちょっとめんどくさいんですが、ファームウェアのアップデートや各種機能の有効・無効を切り替えることができるので便利です。
バッテリー残量の表示や、ノイズキャンセリングモードの切り替え。
各種機能の有効・無効とタッチアサインの変更。
装着感は良好だけどカナル型特有の閉塞はある
realme Buds Air Proの装着感は悪くありません。
イヤーピース自体は薄くてペラペラしていますが、ノズルが楕円形で太いおかげか耳の穴にフィットしてくれます。
イヤホン本体が耳にしっかり収まるので落下してしまうこともないでしょう。
ただ、スティックが足のように伸びているので誤って触ってしまうことがあるかもしれませんね。
耳栓のようなカナル型イヤホンの性質上、どうしても閉塞感があります。
窮屈な状態になるのが苦手な人は、イヤーピースを小さいサイズにしてみたり、市販のイヤーピースに交換したりして調整してみてください。
イヤーピースと耳に隙間ができると、周囲の雑音が聞こえやすくなるのでノイキャン性能とのトレードオフって感じです。
音質は万能タイプ?
購入当初にrealme Buds Air Proで音楽を聴いた時は低音が強調されたタイプかーと思ったのですが、数時間使い続けてみると印象が変わりました。
いわゆる低音・高音が強調された純粋なドンシャリ傾向のイヤホンではないようです。
聴くジャンルによって表情がコロコロ変わる面白いタイプの音質。
エレクトリックなEDMやHIPHOP(特に洋楽)なら厚みのある低音がしっかりと響き、しっとり穏やかな曲ならボーカルやギターの音が心地よく聴こえます。
若干「サ行」「つ」「ち」やハイハットの音が散らばってしまうので、音量を大きくすると耳障りになることがありましたが、高音の刺さりは感じません。
また、全体的に薄いモヤがかかったような雰囲気で、曲によっては明瞭感が欠けてこもった感じを受けることがあるかもしれません。
実際にrealme Buds Air Proで聴いて気持ちよかったのは、アコースティックギターの音が良い感じに鳴ってる曲でした。
割とどのジャンルの曲でもリッチな雰囲気を出しているので価格以上の音質はあります。
低音の代名詞的な曲Billie Eilish「bad guy」のイントロも、音色を聞き分けることができているので、realme Buds Air Proは品質的に悪くありません。
もし使っていて低音に物足りなさを感じたら、realme Linkアプリで「Bass Boost+」を使ってみてください。
ほんの僅かですが低音域が強調されるようになります。
残念ながらrealme Buds Air Proにはイコライザー機能はありません。
音楽が好きな人は自分好みの音質になるように調整したいもの。
コンパニオンアプリの「realme Link」で音質調整できれば更に便利だったのですが搭載されていませんでした。
音楽再生アプリ等に搭載されているイコライザーを使うしかありませんね。
ノイキャンの効果がかなり高い!!!
フィードフォワード・フィードバックのハイブリッド方式で、最大35dBまでの外部音を除去!
そんなこと書いてあってもイマイチ実感できないんだろうなーと期待してなかったんですが、realme Buds Air Proのアクティブノイズキャンセリング(ANC)の効果はかなり高いです。
もちろんAirPods Proみたいに一瞬で無音ルームに連れて行かれたような強さではないですが、ノイキャンが利いていることがハッキリ分かります。
これまでいくつかノイキャン搭載のワイヤレスイヤホンを使ってきましたが、realme Buds Air Proがダントツで高性能だと思いました。
全ての外部音を根こそぎ消すわけではなくて、主に低音域の雑音をカット。
このため電車に乗っていても車内アナウンス(車掌さんが直接話す方)が聞こえにくくなることはありません。
電車の走行音がガタンゴトンからコトンコトンになったり、道を歩いている時に通り過ぎるトラックのゴーという音がコーくらいになったり。
エアコンや換気扇の騒音も気にならなくなります。
あまりにもノイキャンの効果が高いと息苦しく感じてしまうことがあるので、realme Buds Air Proくらいの効果が丁度良いのかもしれません。
ちゃんとノイズキャンセリングか利いていれば音量を大きくしなくて済むので耳にも優しいですからね。
ただし、ノイキャンにありがちなサーというノイズが微妙に発生するので、気になる人はご注意ください。
外部音取り込みの性能もGOOD!
realme Buds Air Proには外部音取り込みモードも搭載されています。
ヘッドフォンやイヤホンを使って音楽などを聴いていると、車内アナウンスなどを聞き逃してしまうことがありますよね。
また、人から話しかけれた時に自分の声が大声になりがちです。
そんな時に重宝するのが「外部音取り込み機能」。
ノイキャンとは真逆の効果で、イヤホンを装着していながらも周囲の音をマイクで拾って聞こえやすくしてくれます。
realme Buds Air Proの外部音取り込みモードは効果が高く、マイクが周囲の音をよく拾ってくれます。
ただし、残念ながらイヤホンを装着していないような感覚までには至りません。
外音取り込み機能をONにしたとしてもカナル型特有の閉塞感は抜けず、やっぱり自分の話し声は少し大きくなってしまいます。
価格を考慮すれば効果としては十分ですが、もう少し突き抜けるような開放感があっても良いかもなーと思いました。
装着検出機能はやっぱり便利です
realme Buds Air Proには「装着検出機能」が搭載されています。
近接センサーがイヤホンの着脱を感知する機能です。
イヤホンを外せば音楽が止まり、再度イヤホンを装着すると音楽が再開。
感度もそこそこ良くて、着脱から1秒ほどラグがあるもののしっかり動作していました。
realme Buds Air Proの外部音取り込み機能では微妙に自分の声が大きくなってしまいますが、装着検出機能があれば問題なし。
人と話す時はサッとイヤホンを外してしまえばOK。
そんな時に自動で音楽が止まり、会話が終わって再び装着すれば再開するので超便利なわけです。
タッチコントロールが割り当てできる
realme Buds Air Proはイヤホンをタッチすることでリモコン操作が可能です。
赤丸を表示している部分がタッチセンサーになっています。
初期設定での操作方法は以下のとおりです。
左右どちらかを1回タッチ | 通話応答 |
左右どちらかを2回タッチ | 音楽再生/一時停止 着信拒否 通話終了 |
左右どちらかを3回タッチ | 次の曲へ進む |
左右どちらかを2秒長押し | ノイズキャンセリングモードの切り替え |
左右同時に2秒長押し | ゲームモードのON/OFF |
このうち2回タッチ、3回タッチはrealme Linkアプリで自由に機能を割り当てることができます。
割り当て可能な動作は限られていますが、自分好みにカスタマイズできるのは嬉しいポイントです。
低遅延モードはゲームがイマイチ・・・。
ワイヤレスイヤホンにつきものなのが遅延。
無線で音声信号をイヤホンに飛ばす仕様上、どうしても遅延は起こるもの。
realme Buds Air Proには「ゲームモード」という低遅延機能が搭載されています。
実際に使ってみたところ、音楽再生や動画視聴での遅延は気にならなくなります。
映画を観ていても俳優の口の動きと音声にズレが生じることはありません。
ただ、ゲームはちょっと厳しいです。
ゲームモードを使わない時より遅延が少なくなるものの、やっぱり遅延を感じます。
パズドラやモンストのようなゲームであれば多少音がズレていても特に影響はありませんでしたが、音ゲーは無理です・・・。
普段あまり音ゲーってやらないのですが、試しに「ディズニー ミュージックパレード」をやってみたところ、僅かなズレが積み重なってまともにプレイできませんでした。
お前が下手なだけだろ!と言いたくなるかもしれませんが、イヤホンをしない時の方が同じステージ(超簡単なところ)でもスコアが向上してプレイしやすかったので事実です(笑)
ディズニー ミュージックパレード
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10分で3時間再生できる急速充電対応
realme Buds Air Proは充電ケースとの併用で最大25時間の使用が可能です。
他社製品と比べて特別長いわけではありませんが、普段使いなら十分なバッテリー性能。
イヤホン単体の連続再生時間は5時間です。
実際に使ってみたところ、1時間で20%ほどバッテリーが減っていたのでそんなものだと思います。
さらに僅か10分の充電で3時間の音楽再生が可能になる急速充電にも対応。
目的地までまだ時間がかかるのにイヤホンの充電がない!
そんな時に10分だけ音楽聴くのを我慢すれば、3時間延長できるので重宝しますね。
なお、充電ケースのバッテリー残量が0%の状態からフル充電になるまでの時間は約2時間。
2~3日に1回程度充電してあげれば、バッテリーを気にせず使えます。
なお残念ながら、realme Buds Air Proの充電ケースはワイヤレス充電に対応していません。
マイクの性能も良好
realme Buds Air Proには通話時のノイズキャンセリング機能があります。
実際に使ってみたところ、雑音や風の音を綺麗にカットしてくれました。
ただLINEでの音声通話は気にならないものの、電話アプリでの音声通話の時に少し音がこもって小さく聞こえてしまうようなので、ご注意ください。
特に屋外で通話する時に便利なものの、声はハッキリ大きめに話す必要がありますね。
防水性能はおまけ程度
realme Buds Air Proの防水性能はIPX4等級で生活防水レベル。
運動中の汗や多少の雨くらいであれば守ってくれますが、防水0よりは良いよね?くらいの効果です。
突然水がかかってしまっても壊れる可能性は低いものの、シャワーやお風呂で使用するのは絶対にやめましょう。
水と温水では防水性能の効果が異なりますし、そもそも精密機器は湿気に弱いですからね。
また、もしイヤホンが水に濡れてしまった時は完全に乾燥させてから充電ケースに戻してください。
濡れた状態で通電させるのは非常に危険です。
realme Buds Air Proのレビューまとめ
realme Buds Air Proをレビューしました。
価格は13,800円(税込)とそこそこ高いですが、搭載されている機能は概ね満足できる性能です。
- ノイキャン(ANC)
- 外部音取り込み
- イヤホン装着検知
- 低遅延モード
- IPX4防水
- タッチアサイン変更
- 10分充電で3時間再生
なによりノイズキャンセリング(ANC)機能が超優秀なので、これまで使ったことがない人に相当おすすめできます。
イヤホンを耳に装着した時のスンッと静まる感じを味わってみてください。
音質も悪くないですし価格以上の価値がある完全ワイヤレスイヤホンだと思います。
できるだけ安く付加価値を多く盛り込んだイヤホンが欲しいと思っているなら、realme Buds Air Proがピッタリです。