Appleの「AirPods Pro」やSONYの「WH-1000XM3」が人気になった要因に、アクティブノイズキャンセリング機能(ANC)があります。
イヤホンが外部音をかき消してくれるので、どんな環境でも好きな音楽に集中できる優れた機能です。
ただ、ANCを搭載しているイヤホンは価格が少々お高めなので、気軽に購入できません・・・。
そこでおすすめしたいのが、TaoTronicsの「SoundLiberty 94」。
1万円という購入しやすい価格ながら、以下の機能を搭載しているコスパの高い完全ワイヤレスイヤホンです。
- アクティブノイズキャンセリング
- 外部音取り込みモード
- 左右同時伝送
- USB-C充電
本記事では、TaoTronicsの「SoundLiberty 94」をレビューしていきます。
本記事を作成するにあたり、TaoTronics様から「SoundLiberty 94」をご提供頂きました。
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TaoTronics SoundLiberty 94の外観と付属品
SoundLiberty 94はTaoTronibs製の左右分離型完全ワイヤレスイヤホンです。
黒1色のデザインで、カラーバリエーションはありません。
充電ケースのサイズは 74×43×33mm。
厚みはあるものの、手のひらサイズでコンパクトです。
イヤホンを含めた重さは50gと軽量なので、持ち歩くのにピッタリ。
ケース前面にはバッテリー残量を表示するLEDインジケーターがあります。
SoundLiberty 94の充電ポートはUSB Type-C。
ケース底面には性能表示があります。
技適マークもしっかり表示されているので、ご安心ください。
イヤホンをケースに収納すると、充電が始まります。
マグネットで固定されているので、ひっくり返しても落ちることはありません。
イヤホンのサイズは25×25×20mm。
丸っこいデザインで、かなりコンパクトです。
重さは1つ5gなので、耳への負担もありません。
イヤホンタイプは耳栓のように挿入するカナル型。
形状的に間違えることはないと思いますが、イヤホンの底面にLRの表示があります。
SoundLiberty 94の付属品は以下のとおりです。
- ユーザーガイド
- クイックスタートガイド
- サンクスカード
- イヤーチップ
- 充電ケーブル
イヤーピースは始めから装着されているものを含めて3サイズ。
イヤーピースはひっくり返して引っこ抜けば外せるので、簡単に交換できます。
充電ケーブルは、長さ19cmのUSB Type-A to USB Type-C。
充電器は付属していないのでご注意ください。
充電にそれほど大きな電力が必要なわけではないので、スマホ等に付属の充電器を持っていればOKです。
TaoTronics SoundLiberty 94のスペック
SoundLiberty 94のスペックは以下のとおりです。
製品名 | SoundLiberty 94 (TT-BH094) |
イヤホンタイプ | カナル型 |
Bluetoothバージョン | 5.1 |
Bluetoothチップ | Airoha AB1522A |
Bluetoothプロファイル | A2DP / AVRCP / HFP |
Bluetoothコーデック | SBC / AAC |
ノイズキャンセリング | あり フィードフォワード・フィードバックのハイブリッド |
外部音取り込みモード | あり |
充電ポート | USB Type-C |
イヤホンバッテリー容量 | 50mAh(片耳) |
充電ケースバッテリー容量 | 360mAh |
連続再生時間 | イヤホン単体:最大8時間 充電ケース併用:最大32時間 |
ペアリング | MCSync(左右同時伝送) |
防水規格 | IPX4 |
SoundLiberty94には、ペアリングに「左右同時伝送」を採用している特長があります。
一般的なワイヤレスイヤホンの伝送は「リレー伝送」。
左右いずれかのイヤホンが親機になり、親機で受け取った信号を子機に伝送して音が再生されます。
このため、デバイスとの通信の他に親子間でも通信が発生するので、遅延・音飛びがしやすくなるデメリットがあります。
この点SoundLiberty94で採用している「左右同時伝送」は、左右のイヤホンそれぞれに信号を伝送するので、遅延しにくくなります。
また、左右同時伝送には以下のメリットもあります。
- 音飛びしにくい
- 音の高解像度化
- 電池の消耗を抑える
- 1つ使えば片耳モード
TaoTronics SoundLiberty 94の使用感レビュー
TaoTronics SoundLiberty 94を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
ペアリング
SoundLiberty 94のペアリングはとっても簡単。
イヤホンを充電ケースから取り出すと、LEDが青と白の点滅を始めます。
これがペアリングモードの状態です。
あとはスマホのBluetooth設定で「TaoTronics SoundLiberty 94」を見つけて、タップするだけでペアリング完了です。
なおAndroidの場合は、接続時に許可を求められることがありますが「ペア設定する」をタップして問題ありません。
一度ペアリングをしてしまえば、次回以降はイヤホンを充電ケースから取り出すだけで自動接続してくれます。
また、イヤホンを充電ケースに収納すると電源がオフになり、接続が解除される点も便利です。
装着感
SoundLiberty 94の装着感は良好で、耳にフィットするので外れる心配は殆どありません。
まっすぐ耳に挿入して、90度ほど回してあげるとピタッとはまります。
使っていて耳が痛くなることや、負担になることはありませんでした。
SoundLiberty 94には「外部音取り込みモード」が搭載されているので、他のカナル型よりは開放感があるものの、特有の閉塞感はあります。
苦手な方は、使わないほうがいいでしょう。
タッチコントロール
SoundLiberty 94はイヤホンをタッチすることで、音楽再生や通話をコントロール可能です。
丸印付近をタップ、長押しすることで利用できます。
音楽再生 | |
再生/停止 | 右を2回タップ |
音量上げる | 右を1回タップ |
音量下げる | 左を1回タップ |
次の曲 | 右を3回タップ |
前の曲 | 左を3回タップ |
ANCのON/OFF | 左を長押し |
外部音取り込みモードのON/OFF | 左を2回タップ |
通話等 | |
通話応答 | 右・左どちらかを1回タップ |
通話終了 | 右・左どちらかを長押し |
通話拒否 | 右・左どちらかを長押し |
音声アシスタントの起動 | 右を長押し |
ほとんどの機能をイヤホンだけで操作できるので、スマホを取り出す必要がなくなります。
ただ、できる操作が多すぎて覚えるまでが大変かもしれませんね。
音質
SoundLiberty 94は低音重視の音質です。
ドライバー口径は9.2mmとカナル型イヤホンとしては標準的ではあるものの、迫力ある重低音を楽しむことができます。
ただ、低音が強いせいか全体的にクリアではなく「こもった感じ」の音質に感じます。
ボーカルやギターの音が聞きづらいほどではありませんが、少し気になりました。
このため、EDMやHIPHOPのような低音をズンズン響かせるようなジャンルには最適ですが、クラシック等には不向きかもしれません。
アクティブノイズキャンセリング
SoundLiberty 94を購入するメリットの1つは、アクティブノイズキャンセリング機能(ANC)が搭載されていることでしょう。
安いイヤホンのANCは効果が良く分からないものも多いですが、SoundLiberty 94のノイキャンはとっても優秀です。
アクティブノイズキャンセリングの方式は、フィードフォワード・フィードバックのハイブリッド。
イヤホンの外部・内部2つのマイクで音を拾い、逆相の音を発生させて、外部の音をしっかりかき消してくれます。
音楽を聞きながらANCを有効にした時に効果は高く、走行中の電車や人混みの中でもしっかり音楽を楽しむことができました。
電車の中でANCを有効にすると、車内・駅アナウンスの声が聞こえにくくなり、乗り過ごしてしまうこともあるので要注意です。
ただ、さすがに地下鉄のゴーという音には負けてしまい、小さくはなるものの、それなりの騒音を感じます。
外部音取り込みモード
SoundLiberty 94には、アクティブノイズキャンセリング機能と併せて、外部音取り込みモード(アンビエントモード)も搭載されています。
イヤホンをしながらも、外部音を拾ってくれる便利な機能です。
お店のレジや緊急時にもイヤホンを外すことなく周囲の音や声を聞き取ることができます。
SoundLiberty 94では、ANCで音楽を聞いている時でも、左イヤホンを2回タップすれば、外部音取り込みモードに切り替え可能です。
効果もかなり優秀で、しっかり外部音を耳に届けてくれます。
SoundLiberty94を購入したら、外部音取り込みモードで音楽を聞きながら誰かに話しかけてもらってください。
普段と変わらずに会話ができるので、面白いですよ。
なお、外部音取り込みモード起動中は、サーというノイズが聞こえます。
集音マイクの動作音だと思いますが、少し気になりますのでご注意ください。
外部音取り込みモードは、遮音性の高いカナル型イヤホンには必ず欲しい機能だと思っています。
夜間にウォーキングやランニングをする人には特に使って欲しい機能です。
爆音で音楽を聞いていたり、誰かと通話していると車やバイクの音に気付きにくいので非常に危険。
SoundLiberty94には外部音取り込みモードが搭載されているので、是非活用してください。
僕が普段使っているイヤホンは、AirPods Proです。
AirPods Proにも「アクティブノイズキャンセリング」「外部音取り込みモード」が搭載されていて、どちらの機能もかなり高性能。
そのため、SoundLiberty 94はAirPods Proの機能よりは劣ります。
ただ、AirPods Proが3万円なのに対し、SoundLiberty 94は1万円。
価格以上の性能は十分備えているので、購入して後悔することはないでしょう。
まとめ:TaoTronics SoundLiberty 94は高コスパ!
TaoTronicsの完全ワイヤレスイヤホン「SoundLiberty 94」を紹介しました。
アクティブノイズキャンセリング機能が搭載されていながら1万円で購入できるので、かなりコスパが高いと思います。
音質はそれほど良くないものの、外部音取り込みモードもあるのが嬉しいポイントです。
普段使いのイヤホンとして、是非使ってみてください。