海外通販サイトBanggood様にUMIDIGI A11をご提供いただきました。
2021年6月22日現在、$99.99(約11,000円)で販売されている超低価格スマホです。
個人的にデザインは好みで、バッテリー性能もまずまず。
ただ動作性能やカメラ性能はお世辞にも良いとは言えません・・・。
そんなUMIDIGI A11を購入する価値があるのか、使い道と併せて本記事で実機レビューしていきます。
UMIDIGI A11と同様に1万円台で購入できるスマホは他にもレビューしていますので、本記事と併せて是非御覧ください。
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UMIDIGI A11のメリット・特長
まずメリット・デメリットを順に紹介していきます。
本記事を全部読んでる時間がないという方は、ここだけでも読んでいただければ、UMIDIGI A11がどんなスマホなのかザックリお分かりいただけると思うのでチェックしてください。
UMIDIGI A11は中国スマホメーカーUMIDIGI(ユミデジ)のSIMフリースマホです。
UMIDIGIは日本にも正式進出しており、Amazonや楽天市場には公式ショップもあります。
UMIDIGI A11の特長は以下の3点。
- 1万円で購入できる
- 国内4キャリアに対応したBand構成
- 温度計搭載
1つずつ紹介していきます。
1万円で購入できる格安スマホ
UMIDIGI A11の最大の特長は安さ。
性能はどうあれ、約1万円で購入できるという安さが魅力になります。
通話とメール・LINEさえできれば他のものは必要ない、自分が欲しいのは電話なんだ!
そんな人にはピッタリのスマホかもしれません。
国内4キャリアに対応したBand構成
海外スマホでよくあるのが、Band構成が不十分で日本のキャリアに完全対応していないこと。
UMIDIGI A11ならそんなことはありません。
ドコモ・ソフトバンク・au・楽天モバイル。
どのキャリアのSIMカードを入れても音声通話・データ通信が問題なくできます。
また、海外スマホを購入する時に注意したい技適マークも確認できました。
温度計が搭載されている
コロナ禍の現状で毎日体温計測している人も多いと思います。
今すぐ体温を測りたいのに見当たらない!なんてことはありませんか?
UMIDIGI A11には非接触タイプの温度計が搭載されているので、ワンタップで体温計測できちゃうのが便利です。
メインで使う体温計の変わりにはならないものの、サッと計測できちゃいます。
体温計機能のあるスマホなんてなかなかないので貴重です。
UMIDIGI A11のデメリット・イマイチなところ
UMIDIGI A11を実際に使って感じたイマイチな部分は以下のとおりです。
- 大きくて重い
- 動作性能が低い
大きくて重い
UMIDIGI A11は6.53インチの大型ディスプレイを搭載しています。
そのため162.2mm×75mm×9.2mmとサイズ感がかなり大きめ。
片手操作は殆どできず、文字入力がなんとかできるくらいです。
スマホの大型化はもはや一般的なので、ただ大きいだけならデメリットにならないのですが、UMIDIGI A11は重さに難があります。
6インチを超えるディスプレイであっても200gを切るスマホが多い中、本体の重さは219g。
付属ケースを装着すると237gにも及びます。
取り出して手にした瞬間にズシッとくる重さ。
さすがに毎日持ち歩くのはちょっと厳しいかなーと感じてしまいます。
動作性能が低い
これはデメリットと言うか特徴と言うべきでしょうが、動作性能は高くないです。
1万円のスマホだと割り切って使うならまだしも、少しでも期待して購入するとガッカリするでしょう。
負荷がかかるような操作じゃなくてもモッサリしているので、予め知っておいたほうが良いポイントになります。
他のスマホと比べると粗が目立ってしまうのがUMIDIGI A11。
同じ1万円台であれば、前モデルの「UMIDIGI A9 Pro」や「Xiaomi Redmi 9T」の購入を併せて検討する余地があります。
UMIDIGI A11のデザインと付属品
UMIDIGI A11のカラー展開は「Mist Blue」と「Frost Grey」の2色。
今回ご提供いただいたのはFrost Greyです。
UMIDIGIのスマホはこれまで幾つかレビューしてきましたが、どれもギラギラした光沢のある背面パネルでした。
しかし、A11の背面パネルはマットなガラス製。
公式サイトを確認すると、薄いガラスパネルが貼り付けられているようです。
フロスト加工が施されており、サラサラした触り心地が非常に良い感じ。
「BEYOND DREAMS(夢を超えて)」というUMIDIGIのキャッチコピーが描かれている点は好みが大きく別れるところだと思いますが、個人的には嫌いじゃないデザインです。
マットな質感なのでベタベタ触っても全く指紋が目立ちません。
光沢は少ないものの、光に当たると鈍く輝くところもまたカッコイイ。
深いネイビーのような色合いにも見えますね。
背面パネルもディスプレイも、iPhone 12シリーズのようなフラットタイプ。
ラウンド加工になっていないので手に食い込んでしまうのがイマイチです。
カメラユニットは背面パネル左上に。
画像右下に見えているのが赤外線温度センサーになります。
側面フレームは金属製で、こちらも光沢は少なめ。
全体的に落ち着いた色合いでかっこいいですよ。
右側面には音量ボタンと指紋センサー内蔵の電源ボタン。
左側面には機能の割り当てができるスマートキーと、カードスロットが搭載されています。
カードスロットは2枚のSIMカードとSDカードを同時に搭載できるタイプ。
よくある排他的利用のスロットじゃないのが非常に優秀なポイントです。
本体下部にはマイク・USB-Cポート・スピーカーがあります。
本体上部にはもう1つのマイクと嬉しいイヤホンジャンク。
イヤホンジャック非搭載のスマホが増えてきている中、A11にはしっかり搭載されていましたよ。
UMIDIGI A11の付属品は以下のとおりです。
- マニュアル・保証書
- SIMピン
- 充電器
- USBケーブル
- 保護ケース
- 保護フィルム
ディスプレイ保護フィルムは最初から貼り付けられているのですが、僕はミスって剥がしてしまいました・・・。
開封後に貼り付けられている性能表示シールと2枚重ねになっていたのに、誤ってどちらも剥がしてしまったのです・・・。
あなたが購入した場合はラベルを持って優しく剥がしてくださいね。
保護ケースはソフトタイプで透明のもの。
ペラペラなので耐久性はなさそう。
ただカメラユニットの出っ張りをある程度は守ってくれるので、付けておいたほうが良いでしょう。
USB充電器は日本のコンセントでは使えないタイプ。
ただ最大10W出力とそれほど強力なものではないので、今使っているスマホ等の充電器でも代用できます。
USBケーブルはUSB Type-A / Cのものでした。
UMIDIGI A11を基本性能とベンチマーク
UMIDIGI A11の動作性能・バッテリー性能をベンチマークアプリを使って検証してみました。
AnTuTuベンチマークテスト
UMIDIGI A11に搭載されているSoCはMediaTek製の「Helio G25」。
これまでレビューしてきたスマホの中には同じSoCを搭載しているものはありませんでした。
果たしてどれほどの性能なのか、スマホの基本性能を数値化できるベンチマークテストで検証していきます。
スコアが高ければ高いほど基本性能が優秀ということです。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、総合スコアは93956点、GPUスコアは12156点という結果でした。
2021年6月時点での最高スコアは80万点以上になるので、UMIDIGI A11はライトな使い方でも動作性能にモタつきを感じるエントリークラスと言えます。
これまで様々なスマホを購入して実際に使ってきた僕の実感として、AnTuTuスコア20万点前後なければ普段使いでもちょっと厳しいですね。
なおAnTuTuベンチマークアプリはこれまでより高めなスコアが出る最新版も公開されています。
試しにVer9.0.10で計測した結果、GPUスコアが計測されませんでした・・・。
なお、これまでレビューしてきたスマホのAnTuTuベンチマークテスト結果をこちらのページでまとめていますので、参考に御覧ください。
カテゴリー>>スマートフォン
動作はカクカク・モッサリ
ベンチマークスコアが低くても、意外とサクサク動いてくれるスマホもあるのですが、残念ながらUMIDIGI A11はスコア通りの動作性能。
スクロールするくらいなら問題はないものの、画像の読み込みがかなり遅め。
Twitterのタイムラインも画像読み込みがスクロールに付いてこれず、カクカクした動きになってしまいます。
人気のスマホOPPO Reno5 Aとサイトの表示速度を比較してみました。
OPPO Reno5 AのAnTuTuスコアは32万点ほどなので、数値的には4倍くらい高性能ということになります。
Yahoo! JAPANも楽天市場も日常的によく使うサイトだと思いますが、ここまで表示速度が遅いといただけません。
実際に使っていても、他のスマホと比較するまでもなくストレスを感じる遅さでした。
UMIDIGI A11を快適に使えるのは音声通話くらいだと思います。
ライトなゲームであればギリギリ遊べる
普段使いでも厳しいわけですから、ゲームをプレイするのも相当厳しいです。
比較的軽めなモンストをプレイしてみましたが、できないことはありません。
ただメニューを切り替えるだけでワンテンポ遅れるような感じはあります。
インストールしたてでもこの状況ですから、轟絶クラスのギミックたっぷりのステージだと動かなくなるかもしれませんね。
念のためPUBG Mobileのグラフィック設定を確認してみましたが、最高でも「標準」で「中」の設定でした。
UMIDIGI A11でゲームを快適にプレイするのは諦めたほうがいいでしょう・・・。
ストレージ性能も価格相応
AnTuTuベンチマークソフトでストレージ速度のテストをした結果がこちらです。
価格相応に遅いですね。
アプリの起動速度、本体起動速度どちらも時間がかかってしまいます。
上位モデルであればメモリを4GB積んでいるのでもう少し改善できるかもしれませんが、大きな動作性能の向上にはならないでしょう。
なおストレージ容量も上位モデルでは128GBなのに対し、提供いただいた廉価版は64GBです。
システムに10GBほど使うので実質50GBくらいが自由に使える容量ということになります。
PC Markバッテリーテスト
UMIDIGI A11のバッテリー容量は5,150mAhとスペック的には大容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありませんよね。
そこでバッテリーは長持ちなのかPC MARKというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させてバッテリー消耗時間を測定しているので信頼度は高いです。
計測の結果、バッテリー残量100%から20%までになる時間は13時間27分とまずまず良いスコアになりました。
よほど長時間ぶっ続けでゲームをする等、特殊な使い方をしなければフル充電から丸一日はもつでしょう。
ちなみに、これまでの計測結果で最も長い時間はAQUOS Sense4 liteで20時間を超えています。
これまでレビューしたスマホのPC Markバッテリーテスト結果をこちらのページでまとめていますので、本記事と併せて御覧ください。
カテゴリー>>スマートフォン
最大10W出力で充電時間もまずまず
バッテリーの消耗時間はそこそこ優秀なUMIDIGI A11は、充電時間も短め。
最大出力10Wまでしか対応していませんが、20%から100%までにかかった時間は約1時間40分でした。
USB-C to Cケーブルでは充電できない
付属のUSB充電器が海外仕様だったので、手持ちのUSB充電器を複数試してみたのですが、どうやら両端がUSB Type-Cのケーブルでは充電することができないようです。
提供品に限ってのことかもしれませんが、念の為ご注意ください。
付属のUSBケーブルを使えばちゃんと充電できますからね。
UMIDIGI A11のカメラ性能
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
UMIDIG A11のカメラはあなたが求める性能なのか、実際に撮影した写真を紹介していきますので参考にしてみてください。
個人的にはカメラ性能もいまひとつと感じています・・・。
ちなみに僕はカメラを趣味にしているわけではないので、普段使う時も基本的にはシャッターボタンをタップするだけでAIまかせの撮影。
誰でも簡単に指先一つで綺麗な写真が撮影できることが重要だと思っています。
カメラアプリ
UMIDIGI A11のカメラアプリはよくあるAndroidスマホのカメラだねって感じで非常にシンプルです。
超広角・望遠・マクロはワンタップで切り替えできるので便利ですが、夜景モードが「Extra」の中に入っているのは使い勝手が良くありません。
メインカメラ
スマホで撮影する時に最もよく使うのは当然メインカメラ。
比較用にiPhone 12 miniで撮影した写真を並べています。
スライドバーは自由に動かせるので比べてみてください。
左の写真がUMIDIGI A11で、右の写真がiPhone 12 miniで撮影したものです。
明るい場面であればそれなりに撮影できますが、iPhoneで撮影した画像と比べてしまうと精細さに欠けて、全体的にモヤがかかったような仕上がりになっているのが分かります。
HDRの効果も今ひとつです。
望遠はデジタルズーム8倍まで
UMIDIGI A11には光学式望遠レンズは搭載されていないので、デジタルズームで最大8倍まで撮影が可能です。
5倍、8倍と倍率が上がるほど画質は粗くなっていきますが、ソフトウェア処理でそこそこ綺麗になります。
なお、2倍ズームまではワンタップで切り替えできますが、それ以降の倍率はディスプレイをピンチアウトする必要があります。
iPhone 12 miniとの2倍ズームの比較です。
こちらは5倍ズーム。
2倍ズームの時点で粗くなっているのが分かります。
iPhone 12 miniでも5倍ズームにすると粗くなってしまいますが、それ以上にUMIDIGI A11の方が厳しい感じです。
超広角カメラ
個人的に望遠よりもよく使うのが、ワイドアングルの超広角カメラ。
風景を撮影する時はもちろん、食卓全体を撮影する場合にも重宝します。
UMIDIGI A11の超広角カメラは、歪みは抑えてくれるものの暗くなってしまいます。
こちらの写真ではHDRも利かず空が真っ白になってしまいました。
マクロカメラ
UMIDIGI A11には5MPのマイクロカメラも搭載されています。
ただでさえマイクロカメラはスマホの影が入り込んでしまったり、ブレやすいので難しいのですが、UMIDIGI A11のマクロカメラはピントが合わせづらいのでさらに難易度が高め。
ビシッとハマれば綺麗に撮影できるんですけどね。
2倍望遠でもこのくらいまでなら寄れるので、場面に合わせて使い分けても良いでしょう。
夜景モード
UMIDIGI A11には夜間撮影に使える「Night Mode」も搭載されています。
かなり暗い場面でもそれなりに明るく撮影できるようにはなるのですが、数秒間固定しなければいけないので手ブレ補正が利きにくいUMIDIGI A11では扱いが難しい・・・。
ここからはiPhone 12 miniで撮影した画像との比較です。
どのシーンでもノイズがかなり激しいので、夜景モードはあってないようなものかなーという印象。
なお、夜景モードでは超広角カメラや望遠が使えませんでした。
ポートレートモードの性能
UMIDIGI A11には深度計測センサーは搭載されていませんが、ソフトウェア的な処理でのポートレート撮影は可能です。
撮影しながら「ボケ味」の調整もできます。
実際に撮影したのがこちらの画像です。
さすがにライトセーバーが溶け込んでしまうのは仕方ないものの、切り取りの精度はまずまずと言ったところ。
インカメラの性能
UMIDIGI A11に搭載されているインカメラは800万画素。
リアカメラと同様に性能はそんなに高くありません。
さすがに画像はお見せできませんがビューティーモードも搭載されています。
加工を最大にすると肌の質感がマネキンのようになって凄かったです笑
動画撮影の性能
UMIDIGI A11で動画撮影もしてみました。
最大1080P@30fpsでの撮影です。
日中は手ブレ補正は全く利かないものの、そこそこ綺麗に撮影できたので驚きました。
ただし、夜間撮影はノイズだらけでピントも合わせづらいので残念ながら使い物になりません・・・。
UMIDIGI A11のカメラ性能は、カメラ初心者の僕でもイマイチなことは分かります。
ちょっとした記録用程度なら良いですが、日常的にこのカメラを使い続けるのは難しいと思います。
UMIDIGI A11を実機レビュー
ここからはUMIDIGI A11を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
基本性能やバッテリー性能・カメラ性能以外の部分です。
OSはピュアなAndroid
UMIDIGI A11のOSは殆どいじられていないピュアなAndroidです。
ホーム画面・設定画面も極めてシンプルでサッパリしています。
ジェスチャー操作も可能なのですが、なぜかホーム画面で起動中のアプリ一覧を表示させるのが難しい。
普通なら上にスワイプして止めれば表示されるはずなのですが、さらに右にスワイプして表示。
なお、海外スマホによく搭載されている「アプリクローン」「セカンドスペース」のような機能は搭載されておりません。
4キャリアに対応したBand構成で楽天回線もOK!
UMIDIGI A11は国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26(Band 18を内包)○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
実際に4キャリア全てのSIMカードを挿して試してみましたが、音声通話・データ通信どちらも問題なくできます。
ややこしいVoLTE化も必要ないようで、au回線・楽天回線でもVoLTEマークが表示されていましたよ。
6.53インチ液晶ディスプレイ
UMIDIGI A11のディスプレイは6.53インチの液晶です。
当然、有機ELではないのですが粗いとか見ずらいなんてことはありません。
下ベゼルだけ少々大きいものの、表示領域は十分広いと思います。
ディスプレイが汚いということはないのですが、明るさが足りないことが時々ありました。
同じように液晶ディスプレイを搭載しているOPPO Reno5 Aと比較すると分かりやすいですね。
視野角の広さは十分で、多少きつい角度からでもよく見えます。
インカメラの位置はディスプレイ中央上部で、タイプはしずく型。
かなり大きいので全画面表示のアプリを使う時には少し気になるかもしれません。
温度計機能はそこそこ使えそう
UMIDIGI A11には非接触タイプの赤外線温度計機能が搭載されています。
人や物の近くで「MEASURE」ボタンをタップするだけで瞬時に温度を表示。
性能も悪くなく、デジタル体温計で測定した結果から大きく乖離することはありませんでした。
また、物の温度も測れるのですが、冷蔵庫で冷やした飲み物と冷凍庫で冷やした保冷剤、それぞれこんなもんだろうなーという結果が表示されています。
もちろん超正確な数値を知りたい場合には使えませんが、十分目安にはなると思います。
スマートキーが超便利
UMIDIGI A11の左側面に搭載されているスマートキーは、全てのスマホにあってほしいと思えるほど便利です。
「長押し」「2回押し」「1回押し」にそれぞれ機能やアプリを割り当てることが可能で、よく使うものをすぐに起動できます。
例えばこれは以下のとおり機能を割り付けてみた様子です。
- 長押し:ライト点灯
- 2回押し:スクショ
- 1回押し:温度計起動
ジェスチャーショートカットも使いこなせれば便利ですが、ボタンを押すという直感的な動作が自分好みです。
割り当ても3種類なので忘れることがありませんからね。
ちなみにUMIDIGIのスマホにはスマートキーが搭載されているものが多く、A9 ProやタフネススマホのBISONにもありました。
WidevineはL3で動画視聴はSD画質
大画面ディスプレイの特長を最大限活かせるのは、ゲームと動画視聴です。
残念ながらスマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL3。
NetflixやAmazonプライムビデオでは、最高でもSD画質です。
スマホで動画みるくらいなら画質は問わないっていう人もいるかもしれませんが、個人的には残念なポイントでした。
スピーカーはモノラル
UMIDIGI A11は本体下部にしかスピーカーが搭載されていないモノラル仕様です。
縦持ちではそこまで気にならないかもしれませんが、横持ちにすると片側からしか音がでないのでアンバランスに感じます。
幸いUMIDIGI A11にはイヤホンジャックが搭載されているので、音楽鑑賞やゲーム・動画視聴の時にはイヤホンを使った方が良いでしょう。
BluetoothコーデックはAACまで
ワイヤレスイヤホンを使っている人が気になるのはBluetoothコーデック。
より良い音質で音楽を楽しみたいならaptX以降のBluetothコーデックに対応してもらいたいところですよね。
残念ながらUMIDIGI A11はSBC・AACのみの対応のようです。
実際にaptX HDやaptX Adaptiveに対応しているワイヤレスイヤホンを接続してみたのですが、選択できるのはAACまででした。
指紋認証と顔認証に対応だけど反応はイマイチ
UMIDIGI A11のロック解除は指紋認証と顔認証。
指紋認証は側面電源ボタンに内蔵されているセンサーを利用します。
精度はイマイチでロック解除までにワンテンポありました。
顔認証はインカメラを使った簡易的なものです。
さすがにマスクを装着していると反応してくれませんが、眼鏡だったらロック解除可能。
こちらも反応がいまひとつでロック解除まで時間がかかります。
なおロック解除後に画面をスワイプさせて開く場合、片手操作では開くのが困難でした。
UMIDIGI A11の使い道
低価格で購入できるものの性能はイマイチなUMIDIGI A11にはどんな使い道があるのか考えてみました。
最適だと思ったのが、楽天モバイルのSIMカードを挿入して固定電話代わりに使う方法です。
1年無料キャンペーンで楽天モバイルに加入した人の中には、無料期間が終了しても1GBまでは無料だからと、そのままにしている人も多いと思います。
楽天モバイルに加入しているだけでSPUが+1倍になりますからね?
ただ楽天モバイルは6ヶ月間未使用だと自動解約されてしまいます。
それを防止するために、持っている電話番号でUMIDIGI A11を固定電話代わりに使ってみてはいかがでしょうか。
大きくて重たいUMIDIGI A11を毎日持ち歩くのは結構大変ですが、自宅でスピーカーフォンで話すのであれば不便なことはありません。
そんな疑問が浮かぶかと思いますが、そこで活きてくるのがUMIDIGI A11の体温計機能。
例えばいつも玄関にでも置いておけば、出かける直前でも瞬時に体温チェックできます。
あれ?今日は少し高いかな?そう思った時だけ、普段使っている体温計で計測すれば良いわけです。
毎日の体温の変化を簡単に把握できるのがUMIDIGI A11のメリットと言えます。
さらにUMIDIGI A11はバッテリー性能も優秀。
限られた使い道であれば、数日間放ったらかしにしていてもバッテリーがもつので頻繁に充電する必要はないでしょう。
UMIDIGI A11をただのスマホと考えたら、正直言って購入する価値はありません。
体温計にスマホが付いてる!
こんな感じで考えれば、購入しても良いかな?と思えるのではないでしょうか。
UMIDIGI A11のスペック表
サイズ | 162.2mm × 75mm × 9.2mm |
重さ | 約222g |
ディスプレイ | 6.53インチ 液晶ディスプレイ HD+(1600×720) 269ppi |
リフレッシュレート | 60Hz |
OS | Android 11 |
CPU | MediTek Hekio G25 |
RAM | 3GB/4GB LPDDR4X |
ROM | 64GB/128GB |
外部ストレージ | 対応 |
リアカメラ(メイン) | 1600万画素 f/2.0 |
リアカメラ(超広角) | 800万画素 |
リアカメラ(マクロ) | 500万画素 |
インカメラ | 800万画素 ƒ/2.2 |
ビデオ(リアカメラ) | 1080P@30fps 720P@30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080P@30fps 720p@30fps |
バッテリー | 5,150mAh |
ポート | USB Type-C |
生体認証 | 側面指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band (赤字が重要Band) | 【GSM】B2 /B3 /B5 /B8 【WCDMA】B1,2,4,5,6,8,19 【TD-SCDMA】B34 /39 【LTE-FDD】B1,2,3,4,5,7,8,12,13,17,18,19,20,26,28,66 【LTE-TDD】B34,38,39,40,41 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n |
Bluetooth | Ver5.0 |
BTコーデック | SBC AAC |
イヤホンジャック | あり |
スピーカー | モノラル |
FMラジオ | あり |
防塵防水 | なし |
NFC | なし |
FeliCa(おサイフケータイ) | なし |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
UMIDIGI A11のレビューまとめ
Banggood様にご提供いただいたUMIDIGI A11をレビューしました。
日本円にして1万円で購入できる低価格スマホ。
性能は高くありませんが、バッテリーが長持ちで体温計が搭載されているのが特長。
海外スマホでありながら国内4キャリアに対応している点も魅力です。
デザイン自体は結構好きなので、せめて前モデルのUMIDIGI A9 Proくらい動いてくれれば良かったのになーというのが率直な感想。
ただ安いということよりも、性能の低さが目立ってしまいます。
おそらく今後セール時などではさらに価格が下ると思うので、気になる人はそのタイミングで買ってみてはいかがでしょうか?