UMIDIGIのSIMフリースマホ「S5 Pro」を購入しました。
ただ安いだけで使い物にならない。
これまでUMIDIGIのスマホは、性能がイマイチなために酷評され続けてきました。
しかし、S5 Proはその評価を一転するようなスペックを搭載したフラッグシップモデルです。
- 6.39インチ FHD+ディスプレイ
- 4,800万画素メインカメラ
- 広角カメラ & マクロカメラ搭載
- ゲーミングSoC 「Helio G90T」搭載
- RAM 6GB & ROM 256GB
- バッテリー容量4,680mAh
- 18W急速充電対応
- PCクラスの水冷搭載
中華家のスマホは、スペックの表示は良いけど使ってみたらイマイチなこともありますよね?
そこで本記事では、UMIDIGI S5 Proを詳しくレビューしていきます。
先に結論を言ってしまうと、2万円台で購入できると考えれば、おすすめできるSIMフリースマホです。
僕の場合は、大きな画面を活かしてエンタメ系をアプリを入れて、サブ機として使っています。
こちらの記事では、後日購入したXiaomiのRedmi Note 9Sと比較レビューをしています。
高コスパで大人気のRedmi Note 9SにUMIDIGIのスマホはどこまで太刀打ちできるのか。
是非、本記事と併せてお楽しみください。
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UMIDIGI S5 Proの外観と付属品
UMIDIGI S5 Proは、大手キャリアや格安SIM等では販売していない、中国製のSIMフリースマホです。
公式サイト>>UMIDIGI
UMIDIGIではスマートフォンの他にスマートウォッチも販売しています。
こちらの記事で紹介しているUwatch 2Sは、3,000円と低価格ながらも多機能でおすすめです。
UMIDIGIのスマホとの相性が抜群なので、是非本記事と併せてご覧ください。
UMIDIGI S5 Proのカラー展開は「コズミックブラック」と「オーシャンブルー」の2色。
僕はオーシャンブルーを購入しました。
背面ガラスが見る角度によって絶妙に輝いて、とっても綺麗です。
大きさは約16cm×7.5cm×1cm。
ディスプレイのサイズは6.39インチです。
背面ガラスがアーチ状にラウンドしているので、片手でも持ちやすいと感じました。
とは言ってもやっぱりでかいです。
僕は手が小さいので、頑張っても親指が画面の恥まで届きません・・・。
重さはズッシリ202g。
6インチ以上のディスプレイを搭載したスマホでは標準的なものの、ずっと持っていると重たいと感じてしまいますね。
右側面には電源ボタンと音量ボタン。
SIMカードスロットは、左側面にあります。
下部にはUSB Type-Cポートとスピーカー。
充電端子がUSB-Cなのは、個人的にめちゃくちゃ嬉しいポイントです。
背面にはカメラがあります。
カメラ部分は1.5mmほど突出しているので、傷つけたくない場合にはケースが必須ですね。
S5 Proの付属品は以下のとおりです。
- マニュアル
- SIMピン
- 3.5mmイヤホンジャック変換アダプタ
- 充電器
- 充電ケーブル
SIMピンは、マニュアルの中に入っています。
S5 Proにはイヤホン端子がありません。
そのため、USB Type-Cポートに変換アダプタを接続して使います。
充電器はUSB Type-Aポートが搭載された18W出力可能なタイプです。
充電ケーブルは、長さ1mのUSB Type-A to USB Type-C。
また、この他にディスプレイ保護フィルムと、専用ケースも付属されています。
中国製のスマホは標準搭載のものが多いので嬉しいですね。
背面カメラは本体より高さがありますが、ケースを装着すれば保護できます。
UMIDIGI S5 Proのスペックと使用感レビュー
UMIDIGI S5 Proのスペックは以下のとおりです。
型番 | S5 Pro |
SoC(CPU) | MediaTek Helio G90T |
GPU | ARM Mali-G76 |
RAM | 6GB |
ROM | 256GB |
外向きカメラ | メインカメラ(4,800万画素) 広角カメラ(1,600万画素) 深度カメラ(500万画素) マクロカメラ(500万画素)ビデオ撮影 4K / 1080p / 720p / 480p(30fps) |
内向きカメラ | 1,600万画素 ビデオ撮影 |
ディスプレイ | 6.39インチ AMOLEDディスプレイ 2340×1080(FHD+) アスペクト比 19.5 : 9 |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | ver5.0 / HID |
指紋認証 | インスクリーン(ディスプレイ) |
NFC | 対応(Google Payサポート) |
Felica(おサイフケータイ) | 非対応 |
OS | Android 10 |
バッテリー容量 | 4,680mAh |
NFCは搭載しているものの、Felica(おサイフケータイ)には非対応なのが残念です。
技適
UMIDIGI S5 Proは2020年6月1日に、相互承認による設計認証(技適)を取得しています。
設定アプリ内で確認した、UMIDIGI S5 Proの技適マークは以下のとおりです。
ディスプレイ
まず、注目したいのが、ディスプレイ内にインカメラがありません。
そのため、画面占有率は驚異の93.1%!
ではインカメラはどこにあるかというと、こちらです。
UMIDIGIのインカメラは必要な時だけせり出してくる、ポップアップ方式。
カメラアプリでインカメラを選択した時だけ、現れます。
キュイーンという駆動音が気になる人がいるかもしれませんが、画面が広く使えるので良いですね。
UMIDIGI S5 Proのディスプレイは、6.39インチの有機EL。
発色が鮮やかで美しいですね。
色合いがはっきりしているので、個人的に好きな発色です。
文字が滲む、ぼやけるなどは特にありません。
ネットサーフィンでも、動画閲覧でも充分使えます。
指紋認証
UMIDIGI S5 Proの指紋認証は、インスクリーンタイプです。
ディスプレイ内の指紋センサーをタッチして、ロック画面の解除等を行います。
認識の精度はまずまずですが、反応が少し遅いのが気になりました。
煩わしい場合は、ロック解除は他の方法を選択してもいいでしょう。
ただ、S5 Proを持ち上げるだけで指紋センサーが表示されるのは便利です。
AnTuTuベンチマークスコア
UMIDIGI S5 Proには、MediaTekのゲーム用SoC「Helio G90T」が搭載されています。
前評判が良かったSoC(CPU)だったので、性能が気になっていました。
AnTuTuでベンチマークスコアを計測した結果がこちら。
総合スコアが285,573ポイントで、GPUスコアが81,891ポイント!
2万円台で購入できるスマホとしては、相当高いスコアになっていました。
ネットサーフィンやSNS、動画閲覧などでもサクサク動いてくれる性能です。
ちなみに、コスパが高くて大人気なXiaomiのRedmi Note 9sのスコアを抑えています。
ストレージテストの結果は以下のとおり、読み込みが528MB/sで、書き込みが194MB/sでした。
これまた、充分すぎる性能です。
動作性能
UMIDIGI S5 Proはかなりサクサク動き、もたつきを感じることはありません。
2画面表示もバッチリ使えます。
ピュアAndroidなので、UMIDIGIだけの独自機能等は搭載されていないものの、これだけk軽快に動いてくれるなら、使っていて困ることはないと思います。
ゲーム性能
UMIDIGI S5 ProはGPUの性能も高いので、ゲームも快適にできます。
もちろん各メーカーのフラッグシップモデルほどのスコアではありませんが、プレイになんの支障もないでしょう。
モンストのように軽いゲームは、カクつきなくスムーズ。
人気のバトルロワイヤルゲーム「荒野行動」を、グラフィック設定を最高にしてプレイしてみました。
プレイヤーが多く集まるところでは、カクついてしまいましたが、プレイするのに大きな問題もなさそうです。
PCレベルの冷却装置を搭載しているということでしたが、荒野行動を最高画質でプレイしている最中はCPUの温度が70℃近くまで上昇しました。
カメラ性能
UMIDIGI S5 Proには4つのカメラが搭載されています。
4,800万画素のメインカメラの性能は普通です。
他のレビューを見てみると、ボロクソ言われていたりするのですが、そこまで悪くないと思うんですけどね?
写真撮影に拘りを持っている人や、スマホを選ぶ時にカメラ性能を最優先で考える人には当然おすすめはできません。
iPhone SE(第2世代)で撮影した写真と並べて比較してみます。
望遠レンズは搭載されていませんので、デジタルズームが最大8倍。
遠くで飛んでいた飛行機を撮影したところ、形がはっきり分かります。
広角カメラの性能もまずまず良い感じです。
マクロカメラを使えば、2cmまで寄って撮影も可能。
夜景モードも搭載されていますが、撮影する場所によって仕上がりはバラバラでした。
この道路の写真は比較的綺麗に撮れています。
iPhone SEでも明るく撮れているので、それほど暗くはありません。
夜の公園を撮影した写真です。
かなり明るくはなるものの、電灯の明るさに引っ張られてしまっています。
これも夜道を撮影した写真です。
めちゃくちゃ明るく仕上がりはするものの、夜景モードの性能はイマイチかもしれませんね。
また、シャッタースピードやISO感度を調整できる「プロモード」もあります。
スマホのカメラでは撮影しにくい月の模様も撮影できました。
安いスマホは、撮影時の画素数は高いものの、SoCの性能が追いつかずにイマイチな写真しか撮れないことも多いですが、S5 Proはそんなことはありません。
AI任せで撮影したとしても、そこそこ綺麗な写真が撮影できます。
ただ、ビデオ撮影については、画質は綺麗なものの手ブレ補正が利かずにブレブレになってしまいました。
1080P / 30fpsで撮影した動画です。
対応回線
UMIDIGI S5 ProのSIMカードスロットには、2枚のnano SIMカードを挿入可能で、どちらのスロットもVOLTに対応したDSDVです。
ただし、Micro SDカードとの排他利用になります。
- SIMカード1枚+Micro SDカード1枚
- SIMカード2枚
どちらかの使い方しかできないので、ご注意ください。
対応BANDは以下のとおり。
2G | GSM: B2 /B3 /B5 /B8 CDMA1X: BC0 /BC1 |
3G | WCDMA: B1 /2 /4 /5 /6 /8 TD-SCDMA: B34 /39 CDMA EVDO: BC0 /BC1 |
4G | FDD-LTE: B1 /2 /3 /4 /5 /7 /8 /12 /13 /17 /18 /19 /20 /25 /26 /28A /28B /66 /71 TDD-LTE: B34 /38 /39 /40 /41 |
Docomo・Softbank・au・楽天回線、いずれのキャリアでも利用できます。
ただ、実際にLINEモバイルのSIMカードで試してみたところ、Softbank回線ついては4G(LTE)を掴むことができませんでした。
ドコモ回線 | 通話・SMS・データ契約 |
ソフトバンク回線 | SMS・データ契約 |
au回線 | SMS・データ契約 |
SIMカードスロットを変えたり、再起動を繰り返したのですが、どうしても掴むことができません。
SIMカードとの相性があるのかもしれないので、ご注意ください。
なお、楽天回線についてはSIMカードを持っていないので検証できておりません。
BAND3(楽天回線)、BAND18(パートナー回線)どちらにも対応しているので使えるとは思いますが、楽天モバイルの動作保証対象外になります。
バッテリー性能
UMIDIGI S5 Proのバッテリー容量は4,680mAh。
大容量なので、普通に使っている分には、1日以上は充電しなくても問題ありません。
また、大容量バッテリーは充電時間が長くなりがちですが、18Wの急速充電に対応しているので、短くて済みます。
付属の充電器、充電ケーブルを利用したところ、約2時間で5%からフル充電できました。
UMIDIGI S5 Proのイマイチなところ
UMIDIGI S5 Proは価格以上の性能があるので、満足できます。
ただ、以下の2つだけはイマイチだと感じました。
- スピーカーがモノラル仕様
- 防水性能がない
スピーカーがモノラル仕様
S5 Proは、スピーカーを1つしか搭載していないモノラル仕様。
ゲームをする時や、動画を閲覧する時って横向きでスマホを持つことが多いですよね?
そのため、S5 Proの場合は片側からしか音が出ないので、アンバランスになってしまいます。
ゲーミングSoCを採用しているだけに、これは残念なポイントでした。
イヤホンを使うにしても、3.5mmイヤホンジャックがないので付属の変換アダプタが必要になります。
S5 Proで快適にゲームや動画を楽しみたいのであれば、ワイヤレスイヤホンが必須です。
防水性能がない
僕はお風呂でゆっくり動画を見るのが好きなのですが、UMIDIGI S5 Proには防水性能がありません。
そのため、湯船に落としたら一発でアウト!
強固な防水性能はいらないまでも、せめて生活防水レベルだけでも搭載して欲しかったです・・・。
まとめ:コスパの高いUMIDIGI S5 ProはおすすめのSIMフリースマホ!
SIMフリースマホのUMIDIGI S5 Proをレビューしました。
2020年8月現在、Amazonでの販売価格は29,969円。
3万円を切る価格でありながら、優秀な性能を持っています。
スピーカーがモノラル仕様な点や、Felica非対応という弱みはあるものの、普段使いなら充分使えるコスパの高いスマホです。
安くて性能の高いスマホを探しているなら、ぜひUMIDIGI S5 Proをお試しください。
ソフトバンクのAndroidはSIMロックかかってると思われます
iphoneの方はかかってないと聞いた事が……
UMIDIGIファンさん
コメントありがとうございます。
SIMフリー端末で、BAND自体は対応しているはずなのですが、うまくいきませんでした。
格安SIMのプロファイルとの相性があるかもしれませんね・・・。