1MORE EVOをご提供いただきました。
失礼ながら「1MORE(ワンモア)」というオーディオブランドはその名を見かける程度で手に取ったのは初めて。
もしかしたら「マツコの知らない世界」で「寝フォン」として紹介された「ComfoBuds Z」をご存じの方は多いかもしれませんね。
これまで発売されたワイヤレスイヤホンのラインナップを見ると、安価ながらも流行りの機能を取り入れたコスパ重視のモデルが中心のようです。
Amazon>>1MORE(ワンモア)ストア
今回ご提供頂いた「1MORE EVO」は市場想定価格19,990円(税込)で、人気機能「全部乗せ」のハイエンドモデル。
- LDAC対応
- アクティノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- ロングバッテリー
- ワイヤレス充電
- 装着検知
- コンパニオンアプリ
- タッチ操作アサイン
音質から機能・性能まで抜かりなく取り揃えられております。
果たして1MOREが作り出した高級路線の実力はどれほどのものか、本記事で実際に使ってみた様子をレビューです。
メリット | デメリット |
・自分好みの音質にできる ・LDACに対応 ・ノイキャンが優秀 ・ワイヤレス充電対応 ・装着検知対応 ・十分なバッテリー性能 ・コンパニオンアプリがある ・タッチ操作の機能割当 ・マルチポイント対応 | ・外音取り込みが弱い ・iOSとの連携は弱い ・防水性能が高くはない |
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1MORE EVOのデザイン・サイズ感・付属品
1MORE(ワンモア)は2013年に設立され、2021年までに世界40カ国以上で8500万台のイヤホンを出荷している新進気鋭の中国オーディオメーカーです。
製品はデザイン・性能に優れ、以下のとおり様々なアワードを受賞しております。
- CES innovation award:9回
- iF Design Award:8回
- International Design Awards:38回
まずは1MORE EVOの外観・付属品をチェックしてきましょう。
デザイン
1MORE EVOのカラーバリエーションは「ホワイト」「ブラック」の2色。
このうち、ご提供いただいたのはホワイトです。
光沢のないマットな色合いで白ながらも落ち着いた雰囲気。
サラサラとした質感で指紋が付きにくいのは嬉しいポイントです。
プラスチックのような樹脂製かなーと思ったのですが、触るとひんやりしており、何らかの金属製なんだと思います。
誤って表面を少し傷つけてしまったところ、塗装が剥げて銀色の下地が見えていたので間違いないでしょう。やっちまった・・・。
上蓋にはブランド名の刻印にゴールドのカラーリング。白と金のコンビネーションって高級感が出ますよね。
本体表面にはバッテリーの状態を表示するLEDランプが搭載されております。
ランプは1つしかないのでザックリした充電ケースのバッテリー残量を色で表示。
赤点滅になるとイヤホンへの充電ができないくらい少ないので、早めに充電してあげましょう。
- 緑:フル充電
- オレンジ:半分くらい
- 赤:殆どない
- 赤点滅:早く充電してくれ!
背面に充電用のUSB-Cポートを搭載。
底面にはバッテリー性能と各種認証マークの表示です。
技適マークもしっかり確認できましたよ。
底面はシリコン?ゴム?のような柔らかい素材になっているので、傷つき防止・滑り止めの効果があります。
イヤホンはケースに縦に挿入するタイプ。
ケース内部にはペアリング用の物理ボタンが1つ搭載されておりました。
上蓋はマグネットでしっかり固定されているので簡単に開いてしまうことはありません。もちろんイヤホンも同様です。
イヤホンはスティックのないスタンダードタイプ。
イヤホン表面だけは唯一光沢のある色合い。ゴールドで縁取りされているせいか、どこかパールのようにも感じますよ。素敵です。
そしてこの鏡面仕上げの表面パネルはなんとセラミック素材。
プラスチックともガラスとも異なる、なんとも滑らかな質感になっておりました。
サイズ感
ケースのサイズは66.60 x 28.61 x 38.65 mmと手のひらにおさまるサイズ感。
似たようなサイズ感のワイヤレスイヤホンがあったなーと思ったんですが、正体はSONYのWF-1000XM4でした。殆ど同じ。
イヤホン込みの重さは実測で60g。一般的なワイヤレスイヤホンよりも若干重いかなーと思いますが、持ち運びに困るほどではありませんね。
イヤホンのサイズは22.03 x 20.69 X 25.11 mm。ケースに比べてイヤホンはコンパクト。多機能な割にハウジングが小さくて良いですね。
重さは実測で6gと、重くも軽くもなく普通といったところです。耳に負担がかかることはありません。ワークアウト中でも余裕で使えましたよ。
付属品
1MORE EVOの付属品は以下のとおり。
- イヤーチップ
- 充電ケーブル
- ステッカー(かわいい)
- クイックスタートガイド等
中国メーカーの製品ですが、日本語ページもしっかり用意されておりました。
充電ケーブルはUSB-A / USB-Cのタイプ。充電器は付属していないのでご注意下さい。
イヤーピースは最初から付属されているものを含めて5サイズと豊富。
イヤーピースと耳のフィット具合でアクティブノイズキャンセリングの効果が変わってくるので、必ず全サイズ試すようにしましょう。
イヤーピースの交換は引っこ抜くだけなので簡単です。根本を持って回すように抜くと外れやすいですよ。
どうしても付属イヤーピースがしっくりこない場合は他社製のものに交換する以外ないですが、ステムが楕円タイプなのでご注意ください。
1MORE EVOの音質をレビュー
ワイヤレスイヤホンを使用する上で最も重要なのは当然音質。
1MORE EVOの音質はどんな感じなのか紹介していきます。
なお、音質だけは数値化できる性能ではないので、あくまで僕自身の感覚的評価。
また、接続するデバイスや音楽再生アプリによって音質が変わる点にも注意が必要です。
特にAndroidスマホには「Dolby Atmos」や「Dirac」のようなオーディオチューナーが標準搭載されているものも多く、イコライザーが常に働いている状態です。
そこで本記事では、なるべく外部要因の影響を受けないよう配慮して音質をチェックしております。(そのつもりです・・・。)
え?音質がスカスカなんですけど・・・。
価格が約2万円、さらにチューニングをグラミー賞を受賞したミュージシャンが手掛けているということで、1MORE EVOの音質には超期待が膨らんでおりました。
んが!
実際に試してみたところ、ビックリするほど音がスッカスカ笑
ボーカルの声はクリアでよく聞こえますが、低音の響きはほぼ皆無。逆に高音はキンキン・シャリシャリが気になってしまう、なんともアンバランスな雰囲気です。
もちろん低音重視のサウンドが好みの僕個人の感想なので好きな人もいるとは思うんですけど、これまでにレビューしてきたイヤホンの中でもワーストで僕には合いませんでした。
音質の真価を発揮するSound ID
ところがドッコイ。1MORE EVOには自分好みの音質に調整してくれる「Sound ID」という機能があります。
この機能を有効にすると、音質が激変!
まるで他のイヤホンを使っているかのように音質がビタッと自分好みになります。
音質調整はコンパニオンアプリの「1MORE MUSIC」で。
1MORE MUSIC
1MORE Acoustic Technology(Shenzhen) Co., Ltd無料posted withアプリーチ
まず自分が普段聞くジャンルに合わせて楽曲をチョイスします。
すると繰り返し同じフレーズが流れるので「A」「B」「違いがない」のいずれかを選択。
質問は5回~6回ほど繰り返され、100%になったら終了です。
本当に不思議なんですけど、自分の好みにピッタリ合う音質に変化しているんですよね。
そこそこ時間はかかるものの、何度もフレーズを聞いて丁寧に進めていくのがおすすめ。
また、好きなジャンルと少し違っていても、できればボーカルの入っている曲をチョイスしたほうが良いです。
先程も言ったとおり、僕は低音の響きの強い音質が好み。
Sound IDで出来上がった音質もまさに力強い低音が特徴的。高音はシャリつきを抑えるために少々控えめ。また、広がりのあるクリアな中音域もめちゃくちゃ良い感じでした。
Sound IDに嘘をついてみたら?
意地悪をしてSound IDに嘘をついて好みと反対の回答を続けてサウンド調整もしてみました。
やはり出来上がった音質も好みとは真逆。
聞くに堪えないほど酷いものではありませんが、最も強調されていたのは高音域で、低音の響きはかなり控えめな雰囲気になっておりました。
コーデックはLDACに対応
1MORE EVOのBluetoothコーデックはLDACに対応しています。
このため接続端末が対応していれば、24bit/96KHzの純然たるハイレゾワイヤレスでの音楽再生が可能です。
再生時の劣化を極力抑え、CDを超える高音質な音楽を楽しむことが可能になります!
・・・とは言うものの、正直ハッキリと違いが分かるのはよほど耳が肥えた人くらいかも。
もちろんLDACに対応しているだけで何倍もの価値があるのは事実。
2万円を切る価格でハイレゾ再生できるワイヤレスイヤホンは極めて貴重なので、それだけでも十分購入する価値があると言えるでしょう。
なお、初期設定のBluetoothコーデックはAACに設定されているので、コンパニオンアプリで変更する必要があります。
設定項目の説明にもあるとおり、LDACに設定すると接続が不安定になりやすいです。
実際に使っていても、人混みになると音楽が途切れることがありました。
WF-1000XM4と音質を比較
Sound IDで自分好みの音質にした1MORE EVOと、僕がメインで使っているWF-1000XM4を比較してみました。
どちらもLDACに対応したワイヤレスイヤホン。
ちなみにWF-1000XM4の音質は個人的に自分好み。低音が強調されているというわけではないものの、深く沈み込むような力強さがあり、どの音域の音色も芳醇で良質。均整のとれた音質です。
こんなことを書いてしまうと音響ガチ勢の人に怒られてしまうかもしれませんが、サラッと音楽を聞く分には両者にそれほど大きな違いを感じませんでした・・・。
そればかりか低音のサイズ感は1MORE EVOのほうが大きいめ。1MORE EVOのほうが好きですね。
ただ、じっくり聞き比べるとやっぱりWF-1000XM4の方が音色1粒1粒の解像感がハッキリしているイメージ。
定位感は同じくらい良いですが、音場もWF-1000XM4のほうが広く感じます。
より高音質なイヤホンを求めるならWF-1000XM4がおすすめと言えますが、通勤・通学・ワークアウトのお供のような普段使い中心なら1MORE EVOでも十分です。
それなりに多くのワイヤレスイヤホンをレビューしていますが、音質だけは個人の好み&聴覚の影響が強く出るので客観的評価が難しいポイント・・・。
もし僕と同じ様に低音がズンズン響くジャンル・楽曲が好きなら、1MORE EVOは期待を裏切らない活躍をしてくれると思います。
1MORE EVOの実機レビュー
ここからは1MORE EVOを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
Google Fast Pairで簡単ペアリング
1MORE EVOはGoogle Fast Pairに対応しているのでAndroid端末であればペアリングがめちゃくちゃ簡単です。
スマホの側で上蓋を開けて、表示されたポップアップの「接続」をタップするだけ。
もしスマホがgoogle Fast Pairに対応していなかったり、iOSデバイスだったりしても難しくはありませんよ。
上蓋を開け、スマホのBluetooth設定で「1MORE EVO」を探してタップすればペアリングが完了します。
最初のペアリング後にアップデートが入るはずなので、暫くそのままにしておきましょう。
なお、購入直後はイヤホンにフィルムが付いているので外すのをお忘れなく。フィルムを外してイヤホンをケースに収めて、上蓋を閉じてくださいね。
コンパニオンアプリ「1MORE MUSIC」をインストールしていれば、接続が完了するたびにポップアップでバッテリー残量が表示可能になります。
マルチポイントにも対応しています
1MORE EVOは複数の端末と接続できるマルチペアリングはもちろん、デバイス間の切り替えが簡単なマルチポイントにも対応していました。
なお、2台目移行のデバイスと接続する場合には、ケース内部のボタンを長押しでペアリングモードになります。
通常複数のデバイスとの接続を切り替えるには、接続中のデバイスとのペアリングを解除しなければ別のデバイスに接続できません。
マルチポイント接続に対応していれば、切り替え操作不要で音が流れているデバイスに勝手に接続してくれます。
例えば1MORE EVOをスマホとパソコンに接続している場合、パソコンで音楽を聞いている最中にスマホで電話がなったとしても、パソコンの音楽再生を止めてあげるだけで、スマホで音声通話ができるわけです。
マルチペアリングはできてもマルチポイントに対応しているワイヤレスイヤホンは珍しいので、優秀なメリットと言えます。
なお、マルチポイントは初期設定では無効になっているため、必要な場合には1MORE MUSICアプリで有効化してあげましょう。
十分なノイキャン効果
1MORE EVOには周囲の雑音をかき消すANC(アクティブノイズキャンセリング)が搭載されています。
安価なワイヤレスイヤホンでもANC搭載モデルが増えてきていますが、効果がイマイチ感じられないことも多いです。
この点、1MORE EVOのノイキャンの効果はそこそこ高めです。
エアコン、換気扇、車の走行音のような低めの騒音のみならず、中音域にまで効果が及んでいました。
全音域に効果が及ぶWF-1000XM4ほど強力なノイズキャンセリングではありませんが、個人的にはこのくらい仕事をしてくれれば十分だと思います。
ただ1点気になったのはホワイトノイズ。
静かな部屋でANCを利用すると、僅かにサーーーという音がずっと鳴っていたので苦手な方はご注意ください。
1MORE EVOはノイキャンの効果をコンパニオンアプリで選択できるので、ホワイトノイズが気になる場合や、強すぎて窮屈に感じる場合には調整してみましょう。
なお、使用中にノイズキャンセリングモードを選択していても、ケースに戻すと未使用の状態に戻ってしまいます。
都度ノイズキャンセリングを選択しなければいけないのは少々面倒なポイントです。
外部音取り込みの効果はイマイチ
1MORE EVOには外部音取り込みモードも搭載されています。
イヤホンを使いながらでも周囲の音が聞こえやすくなるので、レジでの会計時やワークアウト中に重宝します。
ただし性能はイマイチ・・・。
確かに外音をマイクで拾ってくれている実感はあるものの、イヤホンを付けていないような開放感までは得られませんでした。
このため、スポット的に車内アナウンスを聞きたい場合等、使うシーンは限定的だと思います。
外音取り込みモードの効果が高いと、屋外でのワークアウトの最中に車や自転車の音が聞こえて便利なのですが、1MORE EVOについては期待しないほうが良いでしょう。
なお、外部音取り込みモードもノイキャン同様にコンパニオンアプリから種類を選べます。
ボーカルエンハンスにすると人の声をよく拾ってくれるとこですが、それほど違いを実感することはできませんでした。
なお、使用中にノイキャン同様、外部音取り込みモードを選択していても、ケースに戻すと未使用の状態に戻ってしまいますのでご注意ください。
スペック以上のバッテリー性能
1MORE EVOはイヤホン単体で最大8時間の連続再生、充電ケースとの併用で合計最大28時間利用可能とのこと。
他のスマホに比べてもかなり長時間利用が可能ですね。
実際に音量を50%・ANCをOFFの状態にしてAmazon Musicを再生し続けたところ、3時間で約30%ほどバッテリーを消耗しました。
同じペースでバッテリーが消耗すると考えると約10時間の連続再生が可能に。
スペック以上のバッテリー性能が期待できます。
もちろんノイキャンを有効にするとバッテリーの消耗は早くなると思いますが、個人的にはこれくらいもってくれれば十分です。
15分の充電で4時間再生できる急速充電
1MORE EVOにはイヤホンを15分充電すると4時間の再生が可能になる延命機能が搭載されています。
他のワイヤレスイヤホンよりも使える時間が長いのがポイント。
寝落ちして、朝イヤホンの充電がない!ってことはないですか?そういう場合にメチャクチャ重宝しますよね。
ケースの充電速度も良い感じ
ケースの充電時に必要な電力は1W~2W程度と一般的。
1MORE EVOには充電器が付属していませんが、強い電力が必要なわけではないのでスマホ等に付属の充電器を代用して問題ありません。
実際にケースのバッテリー残量10%からフル充電までにかかった時間は1時間15分ほど。
スペックでは2時間と記載されていたので、それ以上の早さで充電できちゃいました。
ワイヤレス充電に対応
1MORE EVOはワイヤレス充電に対応しております。
ワイヤレス充電でも有線と同じくらいの速度で充電できるのは良いですね。
置くだけ充電は一度使うと便利すぎて、なくてはならない機能になります。
使う時も充電するときもワイヤレス。
これぞ真のワイヤレスイヤホンって感じですね。
装着感は良好
装着感は耳の形状によって様々なので評価するのが難しいのですが、僕の場合はピッタリフィットしてくれました。
ハウジングの飛び出しが少々大きい気がするものの、収まりは良いですね。どう動いても外れることはなさそうです。
なお、ANCと外部音取り込み機能があるのでフィット感は特に重要。
フィット感が強いと隙間を埋めてくれるので耳栓のように遮音性能(パッシブノイズキャンセリング)が高くなり、全体的なノイキャン効果が高まります。
イヤホンをタッチ操作可能
1MORE EVOはイヤホン本体の表面をタッチ・長押しすることで、スマホを取り出さずに音楽再生や通話の操作をすることができます。
デフォルトの操作方法は次のとおり。左右どちらのイヤホンでも同じ操作になります。
シングルタップ | なし |
ダブルタップ | 再生/一時停止 |
トリプルタップ | 音声コントロール |
長押し | ノイズキャンセリング 外部音取り込み切り替え |
シングルタップで何も操作できないのが不便と思うかもしれませんが、誤タップ防止になるので実は便利なポイントです。
タッチの反応もよく違和感なく操作できました。
素早く操作するよりも、しっかりタッチするほうが操作しやすいです。
タッチ操作のカスタマイズ可能!音量調整もできる
タッチ操作ができるワイヤレスイヤホン自体は珍しくないのですが、1MORE EVOは操作の割り付けが可能です。
割付可能な操作は2回タップと3回タップのみ。左右で異なるグループの操作をアサインすることはできません。
自由度はそれほど高くありませんが、タッチ操作で音量調整できるのは嬉しいメリットですね。
装着検知の反応は良好
1MORE EVOには装着検知機能が搭載されています。
イヤホンを外すと曲が停止して、再び装着すると曲が再開。レジでの会計の時や人から話しかけられた時に重宝する機能です。
外部音取り込みモードの性能が高ければ装着したままでも会話ができたりするんですが、1MORE EVOの効果はイマイチなので結局イヤホンを外さなければ会話はできません。
それが、装着検知機能が搭載されていることで、一旦イヤホンを外しても会話や会計が終わればすぐに曲が再開するので非常に便利です。
ただし、装着検知機能が搭載されているせいか、イヤホンを耳に装着した状態でなければ音声を出力できませんでした。
そりゃそうだろ?って思うかもしれませんし、困る人は少ないかもしれませんが、ご注意ください。
なお、装着検知機能は、一時停止・再生のいずれかを選択することも可能。
ここまで細かく設定できるワイヤレスイヤホンは珍しいですよ。
遅延は動画視聴なら気にならない
Bluetoothで音声データを伝送する使用上、ワイヤレスイヤホンに遅延はつきもの。
1MORE EVOは低遅延コーデックに対応していないので、どうしても遅延は発生してしまいます。
ただ、普通に使う分には遅延は実感することがないと思うのでご安心ください。
実際に1MORE EVOで動画視聴をしていますが、口の動きとセリフの音声とのリップシンクが気になることは殆どありませんでした。
ただ、ゲームで使うのはちょっと厳しいです。
僕が普段メインでプレイしている「パズドラ」「モンスト」ですら若干遅延を感じました。
僕の場合は多少の遅延があってもプレイできちゃうので問題有りませんが、シビアな操作が求められる音ゲーなどには使えないのでご注意ください。
通話品質に問題なし
1MORE EVOには、ノイズキャンセリング・外部音取り込みにも使われる集音マイクを含めて、片側に3つのマイクを搭載しています。
通話品質が特別良い!というわけではないものの、普段使いで困ることはありません。
LINE通話しか試していないのですが、こちらの声も通話相手の声も良好。
在宅ワークでのWeb会議などでも十分使えると思いました。
1MORE EVOに限ったことではありませんが、さすがに人混みなどの騒がしい場所での通話はアクティブノイズキャンセリングを搭載していても厳しいです。
デバイスを探す機能が使える
1MORE EVOはAndroid用の「デバイスを探す」機能に対応していました。
デバイスを探す
Google LLC無料posted withアプリーチ
専用アプリやブラウザから最後にスマホとペアリングした場所を表示することが可能。
スマホの近くにあって接続ができている状態であればイヤホンから音を鳴らすことも可能です。
落としてしまうことはもちろんなんですが、ワイヤレスイヤホンって意外と室内で行方不明になってしまうことありませんか?
僕は音楽聴きながら寝落ちしてしまって、起きた時になくなっていることが結構あります・・・。
そんな時に音を鳴らすと、すぐにイヤホンが見つかるから地味に便利です。
IPX4等級の耐汗耐水性能
1MORE EVOの防水性能はIPX4等級。
耐水性としては生活防水に毛が生えた程度なので、そこまで強力ではありません。
それでも、ちょっとした雨とか、スポーツ時の汗ならしっかり守ってくれるので防水性能が全くないよりもずっと安心。
このため、お風呂・シャワー・水泳で使ったらアウト。確実に壊れます。また、よくあるのはポケットに入れたまま洗濯してしまうことですが、これもアウト。
防水性能があるからと言っても水にそこまで強いわけではないので注意して使用しましょう。
1MORE EVOのスペック
型番 | EH902 |
イヤホンサイズ | 22.03 x 20.69 x 25.11mm 5.7g |
ケースサイズ | 66.60 x 28.61 x 38.65mm 46.9 |
バッテリー容量 | イヤホン:48mAh ケース:450mAh |
再生時間(イヤホン単体) | ANC ON:5.5時間 ANC OFF:8時間 |
再生時間(ケース併用) | ANC ON:20時間 ANC OFF:28時間 |
充電時間 | イヤホン:1時間 ケース:2時間 |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 対応 |
チップ | 不明 |
Bluetooth Ver. | 5.2 |
防塵・防水規格 | IPX4(イヤホンのみ) |
対応コーデック | AAC,SBC,LDAC |
ドライバーサイズ | 10mm |
まとめ:1MORE EVOのメリット・デメリット・評価
1MORE EVOを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・自分好みの音質にできる ・LDACに対応 ・ノイキャンが優秀 ・ワイヤレス充電対応 ・装着検知対応 ・十分なバッテリー性能 ・コンパニオンアプリがある ・タッチ操作の機能割当 ・マルチポイント対応 | ・外音取り込みが弱い ・iOSとの連携は弱い ・防水性能が高くはない |
評価
(4点/5点満点)
正直全く期待していなかったのですが、めちゃくちゃ完成度が高くて驚きました。
1MORE EVOは優秀なワイヤレスイヤホンです。
定価2万円弱と価格設定は高めですが、十分それだけの価値があるのでおすすめできます。
外音取り込みだけは少々弱いものの、人気機能は全部搭載されているので安心。
音質も優秀で、不満を抱く人はいないんじゃないでしょうか。
ただ、自分好みの音質に調整してくれるSound IDとの相性はあるかもしれません。
iPhoneでも概ねAndroidと同じ様に使えますが、デバイスを探す機能や、バッテリー状態のポップアップ等の機能は使えないので注意が必要です。
今使っているイヤホンをランクアップしたいと考えているなら、1MORE EVOは購入候補の1つとして選択肢に入ると思います。