OnePlus 9Rを購入しました。
以前に購入したOnePlus Nord N10のカメラが自分の好みすぎて、上位モデルの性能が気になってしまった結果、OnePlus 9Rをチョイス。

OnePlus 9Rは5万円ちょいで購入できる安さが魅力です。
しかも搭載されているSoCはSnapdragon 870で、2020年のフラッグシップモデルと同等の性能を持っています。
実際に使ってみたところ、個人的には超満足していますが、あえてOnePlus 9Rを購入すべき人は少ないかもしれないという印象。
技適もついていませんし、同じSoCを搭載している安価なスマホもありますからね?
それにOnePlusが大好き!っていう人なら、すでに他のモデルを購入しているはず。
そうなると、OnePlus 9Rが刺さる人が少ないのではないかと思います・・・。
本記事では、OnePlus 9Rの動作性能・バッテリー性能・カメラ性能を中心に、実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
なおこちらの記事では2022年のフラッグシップモデル「OnePlus 10 Pro」をレビューしております。
最高性能のOnePlusスマホが気になる方は本記事と併せてチェックしてください。

OnePlus 9Rは「技術基準適合証明」(いわゆる「技適」)を取得していません。
私は本記事を作成するにあたり総務省に試験利用の届け出を行ったうえで使用しています。
総務省>>技適未取得機器を用いた実験等の特例制度
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OnePlus 9Rとは?特長とメリットまとめ
OnePlus 9Rは中国メーカーOnePlus製のSIMフリースマホです。
「9シリーズ」と名付けられていますが、他のモデルとは少々異なりインド市場向けに発売されたモデル。
その後中国でも発売され、現在は2カ国でのみ購入可能となっております。
また、中身が旧モデル「OnePlus 8T」と殆ど同じである点も他のモデルと異なる部分です。
憧れのOnePlusを安価で購入できます
OnePlusのスマホってっ聞くだけで、かっこいいイメージありますよね。
日本で簡単に購入できるスマホではないってところも希少価値が高い。
ただOnePlusは、かつてのフラッグシップキラーの異名も鳴りを潜め、現在ではただのフラッグシップモデルを販売するメーカーになってしまいました。
高性能の最新モデルを購入しよう思ったら10万円以上。
ただ、OnePlus 9Rは違います。
海外通販サイトでは5万円ちょいなので手の届きやすい価格です。
Snapdragon 870搭載で何をやってもサクサクです
5万円のスマホと言えども性能に不安を感じる必要はありません。
OnePlus 9Rに搭載されているSoCはSnapdragon 870。
2020年に発売されたフラッグシップモデルと同等の性能を持っています。
ネットサーフィン、SNS、動画視聴にゲーム。
OnePlus 9Rを使っていてストレスを感じることなんてありません。
充電速度が爆速です!
OnePlus 9RはOnePlusの独自急速充電規格「Warp Charge」に対応しています。
低価格帯のモデルだと機能が弱かったり、制限されてしまうことなんかもあるんですが、OnePlus 9Rは大丈夫。
付属充電器と付属ケーブルを使えばしっかり65Wのハイパワーで充電可能です。
実際どのくらい早く充電できるのかと言うと、0%から100%までの充電時間がなんと39分!
スマホのフル充電時間って1時間半から2時間くらいのことが多いのですが、OnePlus 9Rは3分の1の時間で終了です。
寝てる間に充電するなんてもう過去の話。
OnePlus 9Rならお風呂入っている間にフル充電されちゃってますよ。
OnePlus 9Rのデザインと付属品
OnePlus 9Rのカラー展開は「Lake Blue」「Carbon Black」2色。
このうち僕は「Carbon Black」を購入しました。
背面パネルはプラスチック製かと思わせるくらい超なめらかなガラス製で質感は抜群。
光沢の少ないアンチグレア加工が施されていることで指紋も目立ちません。
個人的にめちゃくちゃ好みの外観で、ケースなんて装着しないでそのまま使いたくなるほど超かっこいいです。
背面がピタピタ光り輝いて映り込みが激しいレビュアー泣かせのデザインよりも、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出しているOnePlus 9Rのデザインは最高。
クールでセクシーさすら漂い、大人なスマホっていうイメージです。
背面パネルには小さめなブランドロゴとカメラユニットのみ。
OnePlus 8Tのカメラユニットを9シリーズに寄せたデザインをしています。
側面フレームに向かってなだらかに湾曲しており、滑りやすくはなるものの、掌に食い込むことなく持ちやすいデザインです。
背面パネルとディスプレイを繋ぐフレームは金属製。
こちらもマットな色合いで背面パネルとの色合いの乖離はありません。
どこから見ても超クール!
右側面にはOnePlusスマホの特長であるアラートスライダーと電源ボタン。
アラートスライダーにはギザギザが施されておりました。
マナーモードやサイレントを音量ボタンをタッチして切り替えなくて良いので超便利。
これは廉価モデルのNordシリーズには搭載されていませんでした。
左側面には音量ボタンが搭載されています。
スクショを撮る時は、スマホをギュッと握るようになりますね。
本体下部にはSIMスロット、マイク、USB-Cポート、スピーカーがあります。
SIMスロットはnano SIMカードを両面に2枚装着出来るタイプ。
落としやすい構造になっているので、挿入時には注意が必要です。
サイズは160.7mm×74.1mm×8.4mm。
6インチ以上のスマホならこんなもんかな?と思えるサイズ感ですが、個人的にはコンパクトに感じました。
厚さもそんなに気になりません。
重さも6インチ以上の大型ディスプレイを搭載しているスマホなら200gを超えるものも多いなか189gと軽めで、ケースを装着しても208gでした。
OnePlus 9Rの付属品は以下のとおりです。
- マニュアル類
- ステッカー
- SIMピン
- USBケーブル
- USB充電器
- 保護ケース
- 液晶保護フィルム
USB充電器は日本のコンセントに適合するプラグタイプで、USB-Aポートが搭載されています。
後述のとおり65W出力可能な独自充電規格が搭載されています。
USBケーブルはType-C / Type-A端子のもの。
ケーブルはOnePlusスマホではお馴染みの赤です。
保護ケースは透明のソフトタイプ。
フレーム部分だけは厚みがあり、半透明になっていました。
ブランドキャッチコピー「Never Settle」が大きく描かれていますね。
そこそこ厚みがあるので装着するとサイズ感が変わってしまいます。
どんなケースでもそうなんですが、横幅が広くなるのが気になるところ。
その分、飛び出しているカメラユニットを守ってくれるで装着しておいたほうが良いでしょう。
前面・背面ともに直接デスク等に触れることがなくなります。
- ケースなし
- ケースあり
ディスプレイ保護フィルムは最初から貼り付けられています。
僕みたいにフィルムの貼り付けが下手な人にとっては嬉しいポイントです。
OnePlus 9Rの動作性能
OnePlus 9Rに搭載されているSoCは「Snapdragon 870」。
2020年のフラッグシップスマホに搭載されていたSnapdragon 865+の後継モデルで、高性能でありながら価格が抑えられているのが特長です。
2021年の最高性能Snapdragon 888よりワンランク下のSoCになります。
AnTuTuベンチマークテストのスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。
スコアが高ければ高いほど基本性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、総合スコアは604,497点、GPUスコアは235,447点。
スコアが高めに出るAnTuTu Ver9で計測した結果は、686,568点でした。
2022年4月時点での最高スコアは100万点以上ですが、60万点を超えていれば何をやっても快適に感じるスコア。
2020年に発売されたフラッグシップモデルと同等で、5万円台で購入できるならコスパが高いと言い切れます。
なお、これまでにレビューしてきた同じSoCを搭載している「POCO F3」「moto g100」よりも僅かに高いスコアになっておりました。
性能に大きな違いはありませんが参考にレビュー記事を御覧ください。


AnTuTuストレージテストのスコア
同じAnTuTuアプリでストレージ速度のテストもしてみました。
読み込みに比べて書き込みがやや遅いようですが、普段使いに困ることは全くありません。
搭載しているRAMも8GBと十分すぎる容量なので、アプリの起動も爆速です。
ストレージ容量も128GBとまずまずのボリューム。
システム領域に15GBほど使用してしまうので、実質自由に使えるのは110GB程度になります。
容量の大きなゲームを沢山ダウンロードしたり、写真・動画撮影が好きな人には物足りないかもしれません。
しかもOnePlus 9RはSDカードを装着できないので、容量が足りなくなりそうなら256GBモデルを購入したほうが安心です。
何をやってもサクサクで動作は快適!
ネットサーフィンやLINE、SNS、動画視聴。
OnePlus 9Rは何をやってもサクサク軽快に動くのでストレスを感じることはありません。
僕の持ってるスマホの中で最も動作性能の高いMi 11と動作速度を比較してみました。

ベンチマークのスコアがいくら高くても、実際に使ってみなければ分からないこともありますからね。
はい、最強ですね。
2台のスマホで表示速度、動作の切替速度はほぼ同じ。
実際に暫く使っていても、基本的な動作性能で困ることは何一つありませんでした。
重いゲームをプレイしても問題なし
普段使いには十分な動作性能をほこるOnePlus 9Rのゲーム性能はどうでしょう?
こちらも全く問題なし!
バトルロワイヤル系の重いゲームでもしっかり遊べる性能です。
PUBG MOBILEでのグラフィック性能は「HDR」で「極限」、「FHD」で「ウルトラ」まで設定可能。
普段「スムーズ」「ウルトラ」に設定して遊んでる僕としては、綺麗すぎて笑っちゃいましたよ。
原神のグラフィック設定はデフォルトで「中」でしたが、FPSを60にしても殆どカクつくことなくプレイできました。
デフォルト設定であれば発熱は気になりませんが、グラフィック設定を高くすれば、そこそこ熱くなるので注意したほうが良いでしょう。
OnePlus 9Rの動作性能には不満なし。
ハイエンドモデル並の性能のスマホを5万円で買えるなら高コスパです。
OnePlus 9Rのバッテリー性能
OnePlus 9Rのバッテリー容量は4,500mAhとスペック的にはそこそこ大容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
PC Markバッテリーテストのスコア
OnePlus 9Rのバッテリーは長持ちなのかPC Markというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させてバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる数値です。
計測の結果、バッテリー残量100%から20%まで消耗する時間は12時間34分とまずまずの結果に。
よっぽど長時間ゲームをするなら話は別ですが、フル充電状態から丸一日は使えると思います。
実際に使っていても、バッテリーがぐんぐん減る!みたいに心配になることはありませんでした。
不安な場合にはモバイルバッテリーを持ち歩いても良いかもしれませんね。
ちなみに、これまでの計測結果で最も長い時間はAQUOS Sense4 liteで20時間を超えています。

本来高性能のSoCを搭載していると、それだけスマホに負荷がかかるのでバッテリーのもちが悪かったりします。
同じSnapdragon 870を搭載している「POCO F3」では、PC Markの結果が9時間くらいでしたよ。

65W急速充電に対応
OnePlus 9Rは、OnePlusの独自急速充電規格「Warp Charge」に対応しています。
最大65W出力のハイパワー充電で、1%からのフル充電時間が39分とのこと。
実際に充電時間を計測してみても、20%から100%になるまでの時間は30分ほどになり、マジで凄いと感心しました。
寝る前に充電し忘れた!
こんなことがあっても、外出までの支度の時間で十分バッテリー不足が解消できちゃいます。
ちなみにOnePlus 9RがPD等の他の急速充電規格に対応しているのかハッキリわかりませんが、手持ちのモバイルバッテリーで計測してみると20Wで充電できていました。
OnePlus 9Rのバッテリー性能はかなり優秀。
Warp Chargeに対応しているところが他のスマホよりも優れているポイントです。
OnePlus 9Rのカメラ性能
スマホを購入するうえで気になるのは基本性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
OnePlus 9Rのカメラはあなたが求める性能なのか、実際に撮影した写真を紹介していきますので参考にしてみてください。
以前に購入したOnePlus Nord N10で撮影した写真が自分の好みだったので、かなり期待していた部分です。
ちなみに僕はカメラを趣味にしているわけではないので、普段使う時も基本的にはシャッターボタンをタップするだけでAIまかせの撮影。
誰でも簡単に指先一つで綺麗な写真が撮影できることが重要だと思っています。
カメラアプリ
OnePlus 9Rのカメラアプリはとってもシンプルで使いやすいです。
超広角カメラ、マクロカメラ、夜景、ポートレート。
撮影したいモードにワンタップでアクセス可能です。
なお、シャッター音はカメラアプリの設定、スクショ音は本体設定のシステムサウンドでそれぞれ消すことができました。
メインカメラ
まずは最も登場回数の多いメインカメラ。
比較用にiPhone 12 miniで撮影した写真を並べています。
スライドバーは自由に動かせるので比べてみてください。
左の写真がOnePlus 9Rで、右の写真がiPhone 12 miniで撮影したものです。
OnePlus 9Rで撮影した写真のほうがナチュラルな色合い。
日中の明るい場面であれば、どっちも綺麗に撮影できるので僕からすれば好みの問題だろうと感じました。
OnePlusのカメラは「赤」に特徴があると見かけたのですが、確かハッキリとした赤色になるようです。
加工したような感じが強く出ています。
48MP高画素モード
OnePlus 9Rのメインカメラは最大48MPの高解像度で撮影できますが、通常撮影では12MPになります。
48MPのほうがより高精細に撮影できると思うかもしれませんが、そこまで大きな違いを感じることはないでしょう。
左が48MPで右が12MPで撮影したものですが違いが分かりますか?
パッと見全然違いが分からないと思うのですが、2つの写真を拡大して同じ部分を切り取ると違いがハッキリ分かるようになります。
48MPで撮影した写真のほうがシールが綺麗に見えますよね。
とは言え、2つのモードはここまで拡大しなければ分からない程度。
撮影後に拡大したり、大きな紙に印刷したりするなら話は別ですが、普段使いにはあえて高解像度モード(64MP)で撮影する必要はないでしょう。
デジタルズーム
OnePlus 9Rには光学式望遠レンズが搭載されておらず、デジタルズームで最大10倍まで撮影可能です。
ソフトウェア的な画像処理が上手いようで、かなり綺麗に撮影できます。
さらに光学式・デジタル式の手ブレ補正が搭載されているのもOneplus 9Rの特長。
高倍率の撮影時に手がプルプル動いてしまっても、カメラは被写体からズレにくいので撮影しやすいです。
- 等倍
- 2倍
- 5倍
- 8倍
iPhone 12 miniと比較してみましょう。
2倍ズームはどちらも綺麗で、色味の違いもメインカメラと同じ感じ。
ただこの写真に限っては、遠くの建物が全部青くなっちゃいました。
こちらはiPhone 12 miniでの最大倍率に合わせて5倍ズームで撮影したものです。
どっちもどっち、という感じ。
2倍ズームくらいまでであれば、画像も粗くなることなく撮影できそうです。
望遠性能はiPhone 12 miniよりも高いんじゃないかと個人的には思いました。
超広角カメラ
個人的にメインカメラの次によく使うのが、ワイドアングルの超広角カメラ。
風景を撮影する時はもちろん、食卓全体を撮影する場合にも重宝します。
歪みも少なく綺麗に撮影できるのですが、iPhone 12 miniと比べると全体的に暗くなってしまう感じがします。
その影響でメインカメラよりも彩りの少ない作風になる傾向にあるようです。
夜景モード
以前レビューしたOnePlus Nord N10で最も衝撃的だったのが夜景モード。
決して他のスマホと比べて高性能というわけではないものの、2万円台のスマホにも関わらず、僕の好きな作風に仕上がるので感動しました。
OnePlus 9Rにも、もちろん夜景モードは搭載されております。
左が通常撮影で、右が夜景モードです。
全体的に明るくなることが分かります。
再びiPhone 12 miniの夜景モードとの比較です。
この写真では、電灯が明るくなりすぎて暴走しています。
OnePlus 9Rの夜景モードは全体的に明るくする傾向が強すぎて、明暗のバランスが悪くなってしまうことがありました。
この写真も同様です。
木々の緑はiPhone 12 miniよりも明るく綺麗に撮れているのに、後ろの電灯が残念な感じになっています。
iPhone 12 miniと負けず劣らず良い感じに撮影できるものの、場面によっては明暗のバランスがおかしくなった画像になってしまうのが少々残念。
なお、超広角カメラでも夜景モードを使えますが、日中での撮影同様に全体的に暗くなってしまいます。
もっと僕の好きな雰囲気の写真を撮影できるのかなーと思っていましたが、ちょっと期待はずれ。
OnePlus Nord N10よりも性能は高いはずなんですが、逆に平凡な作風になっているように感じました。
決して悪くはないんですけどね?僕が期待しすぎてしまっただけかもしれませんが。
モノクロカメラ
OnePlus 9Rにはモノクロカメラも搭載されています。
カラーフィルターの1つとして存在するのでアクセスが悪く使いにくいですね。
厳密に言えばモノクロカメラではありません。
メインカメラで撮影した画像にモノクロレンズのフィルターを通した画像を合成しています。
ただその分、ソフトウェア処理で作られたモノクロフィルターよりも明暗のはっきりした作風の白黒写真になるわけです。
OnePlus Nord N10にもモノクロレンズが搭載されていたのですが、それ以来モノクロ写真の撮影にハマっています。
華やかなSNS映えする写真とは真逆の雰囲気なんですが、それがまたオシャレな雰囲気になっちゃうんですよね。
マイクロカメラ
OnePlus 9Rには500万画素のマクロカメラも搭載されています。
3cmくらいまで被写体に近づいての撮影が可能です。
かなり綺麗に撮影できると思います。
ただ、どうしてもスマホ自体の影ができてしまうのが難しいですよね。
ちなみにこちらの記事で紹介しているmoto g100は、マイクロカメラにリングライトが搭載されていて撮影しやすいので、マクロ撮影が好きな人は参考に御覧ください。

ポートレートモード
深度計測用センサーは搭載されていませんが、OnePlus 9Rでポートレート撮影もできます。
被写体と背景の切り分け精度も上々です。
インカメラでもポートレート撮影は可能。
髪の毛の一部が背景に溶け込んでしまうことがありますが、普段使いする上では何の問題もないでしょう。
インカメラ
OnePlus 9Rのインカメラは1600万画素。
これだけ綺麗に撮影できれば十分でしょう。
僕は自撮りしないので使い道に困っていますが・・・。
なお、リアカメラからインカメラに切り替えると、レンズの周辺が光る可愛いギミックが搭載されていますよ。
動画撮影性能
OnePlus 9Rで動画撮影もしてみました。
日中であれば解像度・fpsに関わらず手ぶれ補正もしっかり利いて綺麗な動画を思う存分撮影できます。
一方夜間撮影は苦手なようで全体的にかなりノイジーです。
夜景モードであればノイズが抑えられて明るく撮影できますが、1080P@30fpsに制限されてしまいます。
OnePlus 9Rを使ってみた様子をレビュー
ここからはOnePlus 9Rを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
中国版にOxygenOSがインストールされている
僕の購入したOnePlus 9Rは「中国版」です。
本来中国版のOnePlus 9RはOPPO製の「ColorOS」のはずなんですが、販売店で「OxygenOS」を焼いてくれるという「Global Rom Version」になります。
一般的にお店でRom焼きしてくれる端末を購入すると、最初に電源を入れた時に設定画面が表示されません。
ただ今回購入したOnePlus 9Rでは設定画面がちゃんと表示されました。
詳しいことはよく分かりませんが、誰かが触っていた感がなくて気分は良かったですね。
ちなみに「中国版」と「インド版」では少々スペックに違いがあるようです。
インド版ではストレージがUFS 3.1なのに対して、中国版はUFS 3.0にダウングレード。
その分、インド版では8GB/128GBモデルのみの販売ですが、中国版では12GB/256GBモデルまで展開されています。
この他にも違いがあるかもしれませんが、普通に使う分には大きな差を感じることはないでしょう。
OxygenOSは使いやすい
OnePlusのAndroidカスタムOS「OxygenOS」は非常に使いやすいです。
購入以降2回システムアップデートがあり、2021年6月9日現在のバージョンは「11.2.3.3.LE28DA」になっていました。
ホーム画面も設定画面もスッキリしていて分かりやすい。
Oxygen OSはカスタマイズ性に優れている
初期設定のまま使っても十分使いやすいですが、自分好みにカスタマイズできる点も優れています。
壁紙はもちろん、カラーリングやアイコンを自分好みのスタイルに。
ホーム画面でのアプリ名の表示を消して、さらにスッキリさせることも可能です。
良いでしょ?このスタイル。
通知バーに表示されるアイコンもいじれます。
例えば左上に常時表示されている時計に秒を表示させることなんかも可能です。
ここまでカスタマイズできるOSって意外と少ないですよね。
ジェスチャー操作で特定の機能やアプリを呼び出すこともできちゃいます。
3本指でのスクショはできるスマホが多いですが、例えばロック画面で「O」を描くとカメラを起動するようにも設定できます。
僕自身は複数のジェスチャーを設定したら忘れてこんがらがってしまいますが、使いこなせたら相当スマート。
便利なOnePlus Shelf
ディスプレイを上から下にスライドすると通知センターが表示されますが、OnePlusのスマホならさらにもう1つ機能を追加できます。
ディスプレイ真ん中あたりのスライドで起動できる「OnePlus Shelf」というランチャーアプリです。
ホーム画面同様にウィジェットや特定のアプリを追加する等の編集が可能。
名前通り、開ければすぐに必要な機能にアクセスできる自分好みの「棚」のように使えちゃいますね。
Work-Life Balaceが超便利!
個人的にこれは超便利だなーと思った機能が「Work-Life Balance」です。
仕事中にゲームやエンタメ系の通知が鳴って気まずい思いをしたことありませんか?
OnePlus 9Rがあれば、そんなことにはなりません。
Work-Life Balnceモードを有効にすれば、設定したスケージュールに応じて接続するWi-Fiや通知させるアプリを管理することができちゃいます。
仕事モードとプライベートモードの切り替えは、現在地での設定も可能。
一度設定しちゃえばOnePlus 9Rに任せておけばOKです。
Bandは国内4キャリアに対応
試験利用のためSIMカードを挿入して通信状況を試すことはできませんが、中国版のスペック情報を見る限り国内4キャリアの回線にフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26(Band 18を内包)○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
auと楽天については回線が独特なので、スマホがBandに対応していても接続できないことがあるのでご注意ください。
また、機種によっては「VoLTE化」が必要な場合もありますので、よく分からない人は安易に購入するのはやめておきましょう。
また、日本では未だ普及しきれていない5G通信(Sub-6)にも対応しています。
残念ながら日本で主要のn77に非対応なので、まともに5G回線を掴んでくれない可能性が高いです。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | Band 77 ✕ Band 78 ○ Band 79 ○ |
ソフトバンク回線 | Band 77 ✕ |
au回線 | Band 77 ✕ Band 78 ○ |
楽天回線 | Band 77 ✕ |
5G回線の本格利用はもう少し先になりそうです。
2021年6月時点では、そこまで気にすることはないでしょう。
6.55インチのディスプレイは綺麗です
OnePlus 9Rのディスプレイは6.55インチのAMOLED(有機EL)。
どんなスマホであっても、最新モデルであればディスプレイが汚いなんてことはありませんからね。
OnePlus 9Rのディスプレイ日中・夜間・室内・屋外、どんなシチュエーションでも見やすく綺麗です。
このままでも十分綺麗なんですが、設定で動画視聴時の色合いをさらに鮮明にすることもできちゃいます。
視野角の広さも十分。
多少きつい角度からでも明るさや色合いが変わることもありません。
上下左右のベゼルの狭く、インカメラはパンチホール式なので表示領域もかなり広め。
全画面表示にしたとしても、インカメラが邪魔になることはまずないでしょう。
ガラスは強度のあるGorilla Glass製のフラットタイプ。
左右の端が湾曲していないので見やすく、何より保護フィルムが貼りやすいのが良いです。
6.55インチだとさすがに片手操作は厳しいですね。
慣れれば文字入力くらいは片手でできると思いますが。
120Hz高リフレッシュレート対応
OnePlus 9Rのディスプレイは120Hzの高リフレッシュレート対応です。
いつでも120Hzに張り付いているわけではなく、場面に応じて切り替えてくれるようです。
1秒間に120回画面を切り替えてくれることで、スクロール等な滑らかでヌルヌルに。
リフレッシュレート60Hzのスマホを使っていたなら、違いがハッキリ分かると思いますよ。
残念ながらゲームには殆ど対応していないようなので過度な期待は禁物。
また、僕はヌルヌル感が好きなので120Hzに設定して使っていますが、バッテリーの消耗が激しくなるのは注意したいところです。
常時オンディスプレイが使えます
有機ELディスプレイの特長を活かした常時オンディスプレイ(AOD)にも対応。
一日中有効にすることはもちろん、スケジュールを設定することもできます。
どう考えても寝ている間に表示させておくのは無駄ですからね。
WidevineはL1で動画視聴は高画質
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
NetflixはもちろんAmazonプライム・ビデオでもFHDで視聴できることを確認しました。
スマホの画面で動画を見るならSD画質でも十分だと思っていますが、高画質で楽しめるのだったら、それに越したことはありません。
ステレオスピーカーは高音質
Widevine L1で高画質の動画視聴を楽しめるOneplus 9Rは、スピーカーの音質もかなり優秀です。
上下に2つのスピーカーを搭載しているので、横持ちすればいつでもステレオ再生に。
しかもDolby Atmos搭載で音質も抜群!
音源・対応デバイスさえ準備できればハイレゾで音楽も楽しめます。
さすがにスマホのスピーカーサイズだと低音がそこまで響きませんが、臨場感はかなりのものです。
音量も大きいので映画を見る時は相当迫力ありますよ。
サウンド関連で言えば、同じOnePlus製のワイヤレスイヤホン「OnePlus Buds」との親和性が極めて高いです。
接続がシームレスのはもちろんですが、他のデバイスと接続した時と音質がガラッと変わります。
OnePlus製のスマホを購入したら是非試してみてください。

ゲームで触覚フィードバックが使える
OnePlus 9Rにはゲームモードが搭載されています。
とは言ってもスマホ自体の性能を向上させてくれるわけではなく、通知を止めてくれたり、グラフィックを多少良くしてくれたり、ゲームするのに最適な環境を作ってくれる程度の機能です。
こういう機能は色んなスマホに搭載されていて、ゲーム好きな人には嬉しいと思います。
ただ1点、OnePlus 9Rで優れているのは触覚フィードバックに対応していることです。
僕の遊んでいるゲームでは唯一「Call od Duty」だけが対応していたのですが、ゲーム内での射撃に連動して、OnePlus 9Rのバイブがポコポコ振動してくれます。
正直言って精度は悪く、どのタイミングで震えてるんだ!とツッコミを入れたくなることの方が多いですが、まるでゲーム機で遊んでいるような感覚なのが面白いと思います。
ちなみにCall of Dutyはグラフィック設定を最高にしてもモタつかずに快適。
今後のシステムアップデートで精度が向上すると思うので、気長に待ちましょう。
なお、以前レビューしたVivo iQOO 7にも同じように触覚フィードバック機能が搭載されています。
精度は確実にiQOO 7の方が高いので、ゲーム好きの方にはおすすめです。

パラレルアプリでLINEを2つに複製可能
Xiaomiのスマホにお馴染みのデュアルアプリ機能がOnePlus 9Rにもあります。
それがパラレルアプリです。
対応アプリで機能を有効にすれば、アプリの複製が可能に。
このようにLINEアプリが2つ作れるので、1台のスマホでアカウントを2つ使い分けることができちゃいます。
なお、見られたくないアプリにはロックをかけることも可能です。
それがアプリロッカー機能。
設定した暗証番号を入力しなければアプリを起動させることができなくなります。
銀行やクレジットカードなどの金融関係のアプリをアプリロッカーに登録しておけば、他人にスマホを見られた時でも守ることが可能です。
プライベートな内容を見られたくない場合もありますからね?
指紋認証・顔認証どっちも使える
OnePlus 9Rのロック解除は指紋認証と顔認証。
ディスプレイ内に指紋認証センサーが搭載されています。
感度の良いようで反応もそこそこ早めです。
顔認証は、専用センサーが非搭載なのでインカメラを使った簡易的なもの。
さすがにマスクを装着していると反応してくれませんが、眼鏡だったらロック解除可能です。
反応も早く、インカメラに顔が入れば一瞬でロック解除されます。
マスクが手放せない現状では、顔認証・指紋認証どちらも搭載されているのがベストです。
外出中は指紋認証、家に帰ったら顔認証と使い分けができますからね。
OnePlus 9Rのスペック表
僕が購入したのは中国版+Oxygen OSなので、中国版のスペックを記載しています。
OxygenOSが搭載されたインド版とは仕様が異なる部分がありますのでご注意ください。
サイズ | 約160.7mm × 74.1mm × 8.4mm |
重さ | 約189g |
ディスプレイ | 6.55インチ AMOLED FHD+(2400×1080) 402ppi アスペクト比 20:9 |
リフレッシュレート | 120Hz |
OS | Color OS Based on Android 11 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 870 |
GPU | Qualcomm Adreno 650 |
RAM | 8GB / 12GB LPDDR4X |
ROM | 128GB / 256GB UFS 3.0 |
外部ストレージ | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | IMX586 4800万画素 f/1.7 OIS / EIS |
リアカメラ(超広角) | 1600万画素 f/2.2 / 123° |
リアカメラ(マクロ) | 500万画素 |
リアカメラ(モノクロ) | 200万画 |
インカメラ | IMX471 1600万画素 ƒ/2.4 |
ビデオ(リアカメラ) | 4K@30fps / 60fps 1080P@60fps/30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080P@30fps |
バッテリー | 4,500mAh 65W急速充電(10V/6.5A) |
ポート | USB Type-C USB3.1 Gen1 |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | 物理SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band (赤字が重要Band) | 【GSM】B2,3,5,8 【CDMA】BC0 【WCDMA】B1,2,4,5,8,9,19 【LTE-FDD】B1,2,3,4,5,7,8,12,17,18,19,20,26 【LTE-TDD】B34,38,39,40,41 【5G】n1,3,41,78,79 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver5.1 aptX,aptX HD,LDAC AAC,SBC |
イヤホンジャック | なし |
スピーカー | ステレオ Dolby Atmos |
FMラジオ | なし |
防塵防滴 | なし |
NFC | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
残念ながら以下の人気機能は非搭載なのでご注意ください。
- イヤホンジャック
- 防塵防水機能
- ワイヤレス充電
- おサイフケータイ
まとめ:OnePlus 9Rを買うべき人は?
OnePlus 9Rをレビューしました。
人気のOnePlus製スマホを5万円ちょいで購入できるコスパの高さと、何をやってもストレスなく動く優れた基本性能が魅力です。
ただ、冒頭でもお伝えしたとおり、OnePlus 9Rを買うべき人は少ないと思います。
OnePlus 9R単体で考えれば、これまでのスマホに比べてコスパが高いと言えるでしょう。
ただ、2021年に発売されたスマホと比較してみると、そうとも言えません。
同じSnapdragon 870を搭載した「POCO F3」は3万円台で購入可能。

また、そもそもOnePlus 9Rには技適マークがないので、日本国内で使うためには総務省への届出が必要になります。
この点、同じSnapdragon 870を搭載した「moto g100」であれば技適マークがあるので国内で使用するのに何の不便もありません。

それならOnePlusファンが買えば満足できる!と思うかもしれません。
ファンであれば他社製のスマホと比較して、いくらコスパが悪くても買っちゃいますからね?
ただ、OnePlusファンであれば上位モデルのOnePlus 9 ProやOnePlus 9を既に購入しているはず。
あえてスペックダウンしたOnePlus 9Rを購入する必要はありません。
さらに言えば、2020年のコスパモデル「OnePlus 8T」と殆ど同じスペックになるので、OnePlusファンでも買うべき対象が少ないと思います。
以上のことから考えると、OnePlus 9Rを買って満足できるのは、ズバリ僕のような人です。
最近になってOnePlusスマホの魅力に気付いて新たに購入しようと考えているけど、フラッグシップモデルを買うのは高すぎて躊躇してしまう人。
こういう場合に、OnePlus 9Rはバッチリとハマります。
決して悪いスマホではありませんし、多くの人を十分満足させることができるスマホです。
僕と同じ様に考えている新規OnePlusファンのあなたにおすすめします。
動作性能比較でiPhone12 miniと比較ってありますけど、パンチホールあるので別の機種ですよね?
何と比較したんですか?
タマさん
コメントありがとうございます。
ごめんなさい!今の今まで間違いに全く気付いていませんでした・・・。
Mi 11(Snapdragon 888)との動作比較です。
本当に大変失礼いたしました。
ご指摘感謝申し上げます。
ありがとうございました!