OUKITELのSIMフリースマホ「C21」を購入しました。
- 6.4インチ(FHD+)
- リアカメラ16MP
- フロントカメラ20MP
- Helio P60搭載
- RAM4GB / ROM64GB
- 4,000mAhバッテリー
そして、2020年9月21日現在の価格は$119,99と超格安。
一見、十分な性能を持っているSIMフリースマホに感じます。
ただ、OUKITELのスマホを安さに釣られて購入すると、思っていたような性能にならずに失敗してしまうことも多いです。
はたしてC21の性能は本物なのでしょうか?
本記事ではOUKITEL C21を実機を使って詳しくレビューしていきます。
なおこちらの記事ではOUKITEL C21同様1万円台で購入できるXiaomi Redmi 9Tをレビューしています。
価格が安いのにそれなりに動いてくれる高コスパのSIMフリースマホです。
ぜひ本記事と併せて御覧ください。
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OUKITEL C21の外観と付属品
C21はOUKITEL製のSIMフリースマホです。
OUKITELは中国のスマホメーカーで、格安スマホを数多く販売しています。
日本でもAmazon等でOUKITELのスマホが販売されており、価格が安いのでスマートフォン本体ランキングでも上位にランクインしている状態です。
Amazon>>OUKITELストア
C21のカラー展開は3色。
- ネオンパープル
- ミッドナイトブラック
- オーシャンブルー
僕は「ミッドナイトブラック」を購入しました。
サイズは75.5mm×157.3mm×8.75mmと、6インチを超えるスマホとしては一般的なサイズ感です。
ただ持ってみて驚いたのですが、めちゃくちゃ軽い!
なんと重さが175gしかありません。
付属ケースを装着しても200gを下回りました。
外観は光沢のあるプラスチック製。
落としたら簡単に壊れてしまいそうで心配ですが、プラスチック製なので本体の軽量化が実現できたのだと思います。
なお、めちゃくちゃ指紋が付いてしまうので、ケースは必須です。
ディスプレイのサイズは6.4インチ。
解像度1080×2310の液晶ディスプレイです。
ベゼル幅が狭いので、画面占有率が93%と広めなのは良いですね!
まずまず綺麗なディスプレイなので、写真や動画を見るのはなんの不満もないでしょう。
視野角もそれなりに広いので、ゴロ寝スマホにも使えます。
インカメラは、ノッチタイプではなくパンチホール式で、左上に搭載されています。
背面には4つのレンズが搭載されています。
- メインカメラ
- マクロカメラ
- 深度カメラ
- 補助カメラ
指紋認証センサーも、カメラと同じ位置に搭載されています。
右手で持つ場合には、人差し指で押しやすいので良い位置ではないでしょうか?
センサーの反応は、若干遅めです。
右側面には電源ボタンと音量ボタン。
左側面にはSIMカードスロット。
SIMカードスロットは、Micro SDカードの排他利用タイプ。
- SIMカードを2枚
- SIMカード+Micro SDカード
どちらかの方法での利用となります。
底面にはマイク、充電ポート、スピーカーが搭載されています。
こうして見るとC21が薄いことがよく分かりますね。
OUKITEL C21の付属品は以下のとおりです。
- マニュアル
- 保証書
- SIMピン
- 充電器
- 充電ケーブル
中国製スマホは、ケースが付属になっているので嬉しいですね。
特に日本では専用ケースは入手できないことが多いので重宝します。
傷つきやすく、ペラペラの質感なのはご愛嬌です・・・。
中国製のスマホにしては珍しく、画面保護フィルムは貼ってないので、ご注意ください。
充電ケーブルは、USB-A to USB-Cのもの。
中国の通販サイトで購入したので、充電器は日本では使えないタイプ。
OUKITEL C21のスペック
OUKITEL C21のスペックは以下のとおりです。
モデル名 | C21 |
カラー | ・ネオンパープル ・ミッドナイトブラック ・オーシャンブルー |
サイズ | 75.5mm×157.3mm×8.75mm |
重さ | 170g |
ディスプレイ | 6.4インチ(FHD+) 19.25 : 9 1920×1080ピクセル 398PPI |
SoC(CPU) | Helio P60 |
GPU | ARM Mali G72 MP3 |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
カメラ(外向き) | ・16MP(メイン) ・2MP(マクロ) ・2MP(深度) ・2MP(補助) |
カメラ(内向き) | 20MP |
ビデオ | 外向き:2MP 1080p(30fps) 720p(30fps) 480p(30fps)内向き:0.9MP 720p(30fps) 480p(30fps) |
バッテリー | 4,000mAh |
回線(Band) | FDD-LTE:B1 /3 /7 /8 /19 /20 WCDMA:B1 /8 GMS:B2/B3/B5/B8 |
Wi-Fi | 2.4G/5G |
Bluetooth | 5.0 |
NFC | なし |
おサイフケータイ | 非対応 |
防水・防滴 | なし |
OS
搭載されているOSはAndroid 10です。
特別な機能は特にありませんが、なぜかアウトドア用アプリが複数インストールされていました。
海外製のスマホなので分かっていましたが、「おサイフケータイ」と「防水」機能は付いていません。
対応Bandも少なめなので、日本で正式発売される時には増えていて欲しいですね。
対応Band
4G・LTE対応回線については、スペック情報上「ドコモ」「ソフトバンク」「ワイモバイル」であれば使えそうです。
各社のプラチナバンド(速度は遅めだけど繋がるエリアが広い)にも対応しているので、使えない地域は少ないと思います。
なお、OUKITEL C21には「EU・日本版」と「北・南アメリカ版」があり、対応Bandが異なるのでご注意ください。
SIMフリーAndroidスマホが好きならソフトバンク回線がおすすめ!
世界で標準的に使われているBandに対応しているのがソフトバンク回線になります。
格安料金プランのLINEMOやワイモバイル・格安SIMなら月額料金が安く抑えられるのでサブスマホにもピッタリです。
こちらの記事でソフトバンク回線が使える通信会社を紹介しているので本記事と併せてぜひ御覧ください。
https://chibimegane.jp/which-is-the-best-for-softbank/
技術基準適合証明(技適)
海外製のスマホを使う前に確認したいのが技適マークの表示。
技術基準適合証明を受けていなければ、日本国内で使用することができません。
OUKITEL WP10は2021年2月4日に技適を取得しておりますので、日本でも安心してご利用いただけます。
OUKITEL C21の使用感レビュー
ここからはOUKITEL C21を実際に使ってみた使用感をレビューしていきます。
AnTuTuベンチマーク
C21に搭載されているSoC「Helio P60」の性能はどんなもんなのでしょうか?
ベンチマークソフトAnTuTuで計測してみました。
テストの段階で既にカクカクです・・・。
結果は以下の通り、総合スコア143149ポイント。
GPUスコアは25580ポイントでした。
2020年9月現在においては、スマホに必要な最低限の性能はクリアしている程度のスコアです。
ネットサーフィン・メール・SNS・動画閲覧。
こういった用途であれば使えるとは思いますが、複数同時処理やゲームは苦手です。
PUBG Mobileで確認したところ、グラフィック設定は「スムーズで高」がプレイしやすい環境のようです。
とは言ってもカクカクするので、プレイするのはおすすめできません。
ちなみにWidevineは「L3」なので、Netflixの再生仕様も「SD画質」に留まっておりました。
ストレージ速度
ストレージ速度は、価格相応にかなり遅いです。
読み込み・書き込みともに時間がかかってしまいます。
バッテリー性能
C21に搭載されているバッテリーの容量は4,000mAhです。
ベンチマークソフトPCMarkで計測したところ、バッテリー残量100%から20%まで消費する時間は10時間51分。
5%から100%まで充電するのに必要な時間は3時間程でした。
10Wまでの急速充電には対応していますが、それほど速くはありませんね。
動作性能(iPhone SE(第2世代)との比較)
Antutuベンチマークのスコアは140000点でしたが、実際の動作性能はどんな感じなのでしょうか。
iPhone SE(第2世代)と動きを比較してみました。
なお、iPhone SE(第2世代)のベンチマークスコアは44万点を超えているので、2020年9月時点では、フラッグシップモデルと同等の性能です。
まず、Yahoo!のトップページ表示。
表示が遅くなりがちな楽天市場。
YouTubeの表示は、結構頑張っていました。
Twitterの表示は、大きな差はありませんでした。
ただ、タイムラインのスクロールはもたついてしまいます・・・。
カメラの起動速度も遅くありません。
さすがにハイスペックのスマホと比較してしまうと、動作がもっさりしているのが目立ってします。
ただ、ネットサーフィンやSNSくらいであれば、それほどストレスは感じないと思いました。
iPhoneライクなジェスチャーアクションも使えますし、価格の割には頑張ってるのではないでしょうか?
YouTubeの表示切り替えも、割とスムーズです。
スピーカーが底面にしか付いていないので、横持ちした時は片側しか音声が聞こえず、バランスが悪くなるのでご注意ください。
カメラ性能
C21には4つのカメラが搭載されています。
このうち2つは「深度カメラ」「補助カメラ?」なので、実際に使えるのはメインカメラとマクロカメラです。
性能は残念な状態ですね。
こちらもiPhone SE(第2世代)と画像を比較していきます。
全体的に鮮明さに乏しく、モヤがかかったような画像になります。
夜間撮影も厳しいですね。
マクロ撮影用のレンズも搭載されています。
綺麗な画像にはなりませんが、4cmくらいまで寄れて楽しいかも。
インカメラは、リアカメラよりも画素数が高く20MPまで撮影可能です。
リアルな感じに撮影できないのですが、僕は結構好きな質感になりました。
動画撮影は手ブレ補正が利かないので、良くないです。
室内で暗い環境ということもありますが、ノイズが激しい・・・。
カメラ性能はイマイチ過ぎるものの、基本性能は価格以上に頑張っていました。
ECサイトでセールが開催されている場合には、よりコスパが高くなるのでおすすめです。
まとめ:OUKITEL C21は買うべき?
OUKITEL C21を実機を使ってレビューしました。
ディスプレイが広々していて、軽量な点はかなり評価できます。
ただ日本円で12,000円ほどと超格安ですが、やはり性能はイマイチ。
単純なネットサーフィンやSNS、動画閲覧くらいであれば使えるものの、使い続けると動きが遅いことにストレスを感じると思います。
また、カメラの性能も確実に物足りなくなるでしょう。
メインで使うスマホとしてはおすすめできませんが以下の用途なら使えると思います。
- 普段iPhoneを使っている人がAndroidを試したい場合
- お子さん用に壊れても良いスマホが欲しい場合
- 軽さを活かしてワークアウト用にする
できるだけ安くスマホを購入したのであれば、iPhone SE(第2世代)やXiamiのRedmi 9T、Redmi Note 9Tあたりを購入した方が満足度は高いかもしれませんね。