UMIDIGI(ユミデジ)のSIMフリースマホ「A9 Pro」を購入しました。
- 6.3インチ 液晶ディスプレイ
- Helio P60
- RAM6GB / ROM128GB
- 4800万画素メインカメラ
- 超広角・ポートレイト・マクロ
- 2Sim+SDカードスロット
さらに非接触タイプの赤外線温度計まで付いて、お値段なんと13,000円から(海外通販サイトのセール価格)!
衝撃的なコストパフォーマンスですが、UMIDIGIのスマホは実際に使ってみなければ性能が分かりません。
ただ、以前購入した2020年フラッグシップモデル「S5 Pro」は、かなり優秀な性能で驚かされました。
果たしてUMIDIGI A9 Proの実力は、どれほどのものなのでしょうか?
中国の通販サイト「AliExpress」でA9 Proを購入して使ってみたので、レビューしていきます。
海外通販サイトAliexpressでの買い物方法はこちらの記事で紹介しています。
これまでAliExpressを使ったことがない人はチェックしてみてくださいね。
なおこちらの記事ではUMIDIGI A9 Pro同様1万円台で購入できるXiaomi Redmi 9Tをレビューしています。
価格が安いのにそれなりに動いてくれる高コスパのSIMフリースマホです。
ぜひ本記事と併せて御覧ください。
タップして読みたい場所へ
UMIDIGI A9 Proの外観と付属品
A9 Proは、大手キャリアや格安SIM等では販売していない、中国メーカーUMIDIGI(ユミデジ)のSIMフリースマホです。
公式サイト>>UMIDIGI
UMIDIGIではスマートフォンの他にスマートウォッチも販売しています。
こちらの記事で紹介しているUwatch 2Sは、3,000円と低価格ながらも多機能でおすすめです。
UMIDIGIのスマホとの相性が抜群なので、是非本記事と併せてご覧ください。
A9 Proのカラーバリエーションは2色。
僕は「Forest Green」を購入しました。
写真よりも青みがかっていますが、2.5Dラウンドエッジのガラス背面は非常に綺麗です。
金属フレームとの相性も良く、かっこいいですね。
サイズは約158.7mm×74.9mm×8.6mmと大型。
重さも209gと超ヘビー級です。
付属のクリアケースを付けると228gにもなるので、お子さんや女性が使うのは厳しいかもしれません・・・。
右側面には、電源ボタンと音量ボタン。
左側面には、カードスロットとショートカットボタンが搭載されています。
カードスロットは、nano SIMカード2枚とMicro SDカード1枚が挿入できるタイプです。
UMIDIGI A9 ProのROMは128GBとたっぷりの容量ですが、写真や動画を大量に撮影する人にとっては外部メモリーを使えるのは嬉しいポイント。
底面には3.5mmイヤホンジャックと、USB Type-Cポート、マイクが搭載されています。
上部には何もありません。
背面には指紋認証センサーと、カメラが搭載されています。
カメラ部分がそこそこ出っ張っており、傷が付きやすい構造なので注意しましょう。
UMIDIGI A9 Proの付属品は以下のとおりです。
- クイックスタートガイド
- クリアケース
- 保護フィルム
- USB充電器(ACアダプター)
- USBケーブル
クリアケースが付属しているのは嬉しいですね。
UMIDIGIのスマホ用のケースってなかなか売ってないので重宝します。
それほど強度はありませんが、カメラ部分の出っ張りが少なくなるので装着しておいたほうがいいでしょう。
液晶保護フィルムは、最初から貼り付けられています。
USB充電器は、最大出力10WのUSB Type-Aのもの。
日本のコンセントに適合するものが付属していました。
充電ケーブルはUSB Type-C to USB Type-A。
UMIDIGIのスマホに付属のケーブルは、なぜか毎回「赤」です。
UMIDIGI A9 Proのスペック表
UMIDIGI A9 Proのスペックは以下のとおりです。
サイズ | 約158.7mm×74.9mm×8.6mm |
重さ | 約205g |
ディスプレイ | 6.3インチ LTPS液晶ディスプレイ FHD+(2340×1080) 縦横比 19.5:9 406ppi |
リフレッシュレート | 60Hz |
OS | Android 10 |
CPU | MediaTek Helio P60 オクタコア:4xCortex-A73 4xCortex-A53 |
GPU | ARM Mali G72 MP3 |
RAM | 4GB / 6GB LPDDR4X |
ROM | 64GB / 128GB UFS 2.1 |
外部メモリ | microSD 最大256GBまで |
アウトカメラ(メイン) | 6GBモデル:4800万画素 4GBモデル:3200万画素 (ƒ/1.79 絞り値) |
アウトカメラ(超広角) | 1600万画素 (画角120°) |
アウトカメラ(ポートレート) | 500万画素 |
アウトカメラ(マクロ) | 500万画素 |
インカメラ | 2400万画素 (ƒ/2.0 絞り値) |
ビデオ(アウトカメラ) | 1080P/720P/480P@30fp |
ビデオ(インカメラ) | 1080P/720P/480P@30fps |
バッテリー | 4,150mAh 10W充電 |
ポート | USB Type-C |
生体認証 | 背面指紋認証 顔認証(カメラ) |
対応SIM | Nano SIM×2 |
DSDV | 対応 |
対応Band | GSM: B2/B3/B5/B8 WCDMA: B1/2/4/5/6/8/19 FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/66 TD-LTE: B34/38/39/40/41 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver.4.2 |
オーディオコーデック | PCM, AAC / AAC + / eAAC +, MP3, AMR – NB and WB, APE, WAV |
イヤホンジャック | あり(3.5mm) |
スピーカー | モノラル |
FMラジオ | 対応 |
非接触型赤外線温度計 | 対応 |
防塵防水 | 非対応 |
FeliCa(おサイフケータイ) | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
価格以上に充実したスペックですね。
OSはシンプルなピュアAndroid
搭載されているOSは、ほとんどカスタマイズされていないAndroid10。
インストール済みの初期アプリも特殊なものは何もありません。
対応Bandは4キャリアに対応
対応Bandが豊富なので、ドコモ・Softbank・au・楽天いずれの回線でも利用可能なようです。
経験上、ドコモ・Softbank回線であれば安定利用できるのではないかと思います。
au・楽天モバイルにも対応しているものの、VoLTE化が必要な場合があるので不安な方は購入しないことをおすすめします。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26(Band 18を内包)○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
SIMフリーAndroidスマホが好きならソフトバンク回線がおすすめ!
世界で標準的に使われているBandに対応しているのがソフトバンク回線になります。
格安料金プランのLINEMOやワイモバイル・格安SIMなら月額料金が安く抑えられるのでサブスマホにもピッタリです。
こちらの記事でソフトバンク回線が使える通信会社を紹介しているので本記事と併せてぜひ御覧ください。
https://chibimegane.jp/which-is-the-best-for-softbank/
イヤホンジャックやFMラジオが搭載されているのは嬉しいポイントであるものの、日本で特に需要の高い以下の機能は非搭載となっておりますので、ご注意ください。
- 防水
- おサイフケータイ
- ワイヤレス充電
UMIDIGI A9 Proの使用感レビュー
ここからはUMIDIGI A9 Proを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
ディスプレイ
A9 Proのディスプレイは、6.3インチのLTPS(低音ポリシリコン)液晶。
有機ELではないものの非常に綺麗でした。
画面解像度は1080×2340のFHD+。
ただWidevineが「L3」なので、Netflixの再生仕様はSD画質になっていました。
視野角は広く、多少きつい角度でもしっかり表示できます。
インカメラの切り欠きが小さく、ほぼ全画面ディスプレイです。
サイズ感が大きく重たくなってしまいますが、広いディスプレイだと純粋に見やすいですよね。
指紋認証
UMIDIGI A9 Proのロック解除は指紋認証です。
背面に指紋認証センサーが搭載されています。
反応はそれほど速いほうではなく、タッチから僅かに時間がかかかりました。
もちろんフロントカメラを利用した、顔認証も搭載されています。
ただ、暗所で一切ロック解除できないので全くおすすめできません。
AnTuTuベンチマークテスト
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。
最も有名なAnTuTuを使ってみたところ、総合スコアは159938ポイントでした。
2021年2月時点の最高スコアは700000ポイントを超えている状態。
スコア的には必要最低限の性能を持ったミドルレンジクラスということになります。
AnTuTuベンチマークスコア70万点超えのスマホレビューはこちら。
ネットサーフィンや動画視聴には向いていますが、ゲームをするには厳しい性能です。
ただ、全くゲームができないわけではなく、グラフィック設定などを下げれば普通に遊べます。
試しにPUBGモバイルをインストールしてプレイしてみました。
グラフィック設定は「HD」で「高」まで選択可能です。
最後ヘッドショットで抜かれてしまいましたが、2位にランクインするくらい遊べました(笑)
動作性能
スコアだけ見てもあまり参考にならないので、動作性能を見ていきましょう。
アプリの起動速度を僕が現在メインで使っているGoogle Pixel 5と比較してみました。
なお、Pixel 5のAnTuTuベンチマークスコアは「299016」。
A9 Proと比較すると2倍以上の基本性能です。
どのくらいの違いが出るのでしょうか?
楽天市場のように重いサイトだと少し時間がかかりますが、それ以外なら殆ど差がありません!
特に画像読み込みに時間がかかるようで、Twitterのスクロールが少しカクカクしますね。
基本性能のスコアは低めですが、これくらい動いてくれれば十分じゃないでしょうか?
こちらの動画でもう少し長くA9 Proを動かしているので御覧ください。
AnTuTuストレージテスト
AnTuTuでストレージ速度のテストをした結果がこちら。
読み込み・書き込み、どちらもそれほど速くありません。
RAMが6GBを搭載されているものの、本体起動に少し時間がかかります。
バッテリー性能
UMIDIGI A9 Proのバッテリー容量は4,150mAhと大容量。
PC MARKというアプリで、バッテリー残量100%から20%まで消耗する時間を計測した結果、10時間46分でした。
連続で10時間以上使い続けることができるので、バッテリーはかなり長持ち。
ゲームを長時間プレイする等、特殊な使い方をしなければ途中充電しなくても1日過ごすことができそうです。
充電速度もそこそこ早く、2時間でバッテリー残量10%から100%まで充電することができました。
なお、残念ながらワイヤレス充電には対応していません。
スピーカーの音質
UMIDIGI A9 Proはモノラルスピーカーです。
端末の底面にしかスピーカーを搭載していません。
そのため、横向きでゲームをしたり動画を見る場合には、片側からしか音が出ないのでご注意ください。
カメラ性能
UMIDIGI A9 Proは、超広角を含む4眼カメラを搭載しています。
いくつか撮影してみたので作例を御覧ください。
全て画像の調整はAI任せで、シャッターボタンをタップしただけです。
こちらは超広角カメラで撮影した風景です。
望遠カメラよりも、超広角カメラのほうが使う機会が多いので搭載されているのは嬉しいポイントです。
5MPのマイクロカメラも搭載されています。
これがなかなかすごい!
お花や、ファミマで買ったスイーツに思いっきり寄れました。
AIによるスーパーナイトモードも搭載されています。
かなり明るく撮影はできますが、ノイズが気になる部分もあり性能はそれほど良くはありません。
超広角カメラではナイトモードの選択はできませんでした。
500MPの深度計測用カメラも搭載されているので、ポートレート撮影もできます。
明るい場所であれば、しっかり機能してくれるようです。
こちらは動画撮影したところです。
明るく綺麗に撮影できますが、手ブレ補正がないのでただ歩いてるだけでもガクガク・・・。
暗所での撮影は苦手なようで、時々ピントが合わなくなります。
当然手ブレ補正も利かないので、ブレまくりです。
UMIDIGI A9 Proのカメラ性能は中の下と言ったところでしょうか。
もちろん撮影後の調整でいくらでも綺麗にすることはできますが、誰でも簡単に良い感じの写真が撮れるわけではないと思います。
ショートカットボタンが便利すぎる
UMIDIGI A9 Proの左側面には、便利なショートカットボタンがあります。
好みの機能・アプリを、1回押し・2回押し・長押しの3つの動作に割り付けることが可能です。
頻繁に使う機能を簡単に呼び出せるので超便利!
全てのスマホに搭載して欲しいと思いました。
- 1回押し:温度計測
- 2回押し:カメラ起動
- 長押し:スクショ
赤外線温度計はおまけ程度の性能
UMIDIGI A9 Proが他のスマホと大きく異なる点が、非接触式赤外線温度計が搭載されていることです。
コロナ禍で体温計測を頻繁にしなければいけない現状において、特に活躍してくれます。
使い方はとっても簡単で、温度計測を起動(初期設定でショートカットボタンを1回押し)し、計測対象の1cm~3cmのところに近付けて「MEASURING」ボタンをタップするだけ。
肝心の精度なんですが、僕の体温を計測したところ、1度ほど誤差が・・・。
残念ながら不正確なので実用性はなく、おまけ程度に留まります。
UMIDIGI A9 Proのレビューまとめ
UMIDIGIのSIMフリースマホ「A9 Pro」をレビューしました。
正直言うと購入前はそれほど期待していませんでしたが、想像以上に基本性能は悪くない感じ。
カメラ性能があまり良くないのでメイン機として使うのは難しいですが、サブ機としてなら十分使えます。
なお、期待の赤外線温度計は、おまけ程度の性能です。
日本円13,000円で購入できるのであれば、価格とのバランスはかけ離れていないと思います。
中国のECサイト「AliExpress」や「Banggood」であれば、セール価格で購入できるのでぜひお試しください。
1月下旬に来たワイヤレスアップデートをしたあとBand3が電波はあるのに数分使うと切断されてしまうのですが同じようなことは起きてますか?
とんかつさん
コメントありがとうございます。
記事作成時は技適未取得状態でしたのでSIMカードを挿入して検証を行いませんでした。
お役に立てず申し訳ございません・・・。
ただ、同じUMIDIGIのS5 Proでなぜかエリア内にも関わらずSoftbank回線の4Gを全く掴まない現象に遭遇しました。
端末によって不具合が生じる可能性があるのかなとは思います。
返信ありがとうございます。
現象はなおりました。
シムを2つ入れて楽天モバイル出ないほうの1つを無効にして使っていたのですが、1度有効に戻したら、楽天のほうも切断されなくなりました。
相談に乗っていただきありがとうございました。