OnePlus Nord N10 5Gを購入しました。
中華スマホ好きなら一度は使っておきたいOnePlusのスマホ。
高機能なフラッグシップモデルが高くて手が出ないなら、手頃な価格で購入できるNordシリーズでOnePlusの雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか?
中でも本記事で紹介する「OnePlus Nord N10 5G」は日本円で2万円台ながらも普段使いに困らないスペックなのでライトユーザーならメイン機としても十分使えます。
僕自身初めてのOnePlusスマホでしたが、使いやすさとカメラの夜景モードの雰囲気に感動して超気に入ってしまいました。
本記事ではOnePlus Nord N10 5Gのデザイン・動作性能・カメラ性能を中心に、実際に使ってみた様子をレビューいたします。
OnePlus Nord N10 5Gは「技術基準適合証明」(いわゆる「技適」)を取得していません。
私は本記事を作成するにあたり総務省に試験利用の届け出を行ったうえで使用しています。
総務省>>技適未取得機器を用いた実験等の特例制度
なおこちらの記事では2022年のフラッグシップモデル「OnePlus 10 Pro」をレビューしております。
最高性能のOnePlusスマホが気になる方は本記事と併せてチェックしてください。
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OnePlus Nord N10 5Gとは?スペックをチェック
OnePlus Nord N10 5Gは中国スマホメーカーOnePlusのSIMフリースマホです。
かつて「フラッグシップキラー」と呼ばれ、ハイエンドモデルに負けない性能を抑えた価格で販売してきたOnepPlus。
現在では性能も価格も他社と肩を並べるフラッグシップ機を展開するようになりました。
2021年に発売されたOnePlus 9シリーズは「Hasselblad」とコラボしたカメラを搭載していることが話題になりつつも、価格は日本円にして10万円以上もする高級スマホになっています。
そんな高級路線を進むOnePlusが、価格を抑えたミドルレンジ帯として発表したのがNordシリーズ。
性能はフラッグシップモデルに及ばないものの必要十分で、コアなOnePlusファンじゃなくても手に取りやすいモデルになっています。
本記事で紹介しているOnePlus Nord N10は2020年秋に発売された2種類のNordシリーズの中での5Gに対応した上位モデルです。
モデル名 | 販売価格 |
OnePlus Nord N10 5G | 約45,000円 |
OnePlus Nord N100 | 約25,000円 |
まずは主要スペックをチェックしてみましょう。
サイズ | 約163mm × 74.7mm × 8.95mm |
重さ | 約190g |
ディスプレイ | 6.49インチ IPS液晶 FHD+(2400×1080) 405ppi アスペクト比 20:9 |
リフレッシュレート | 90Hz |
OS | Oxygen OS Based on Android 10 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 690 5G |
GPU | Qualcomm Adreno 619 |
RAM | 6GB LPDDR4X |
ROM | 128GB UFS 2.1 |
外部ストレージ | 対応(最大512GB) |
リアカメラ(メイン) | 6400万画素 f/1.79 |
リアカメラ(超広角) | 800万画素 f/2.25 / 119° |
リアカメラ(マクロ) | 200万画素 ƒ/2.4 |
リアカメラ(モノクロ) | 200万画素 ƒ/2.4 |
インカメラ | 1600万画素 ƒ/2.05 |
ビデオ(リアカメラ) | 4K@30fps 1080P@60fps/30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080P@60fps/30fps |
バッテリー | 4,300mAh 30W急速充電(5V/6A) |
ポート | USB Type-C |
生体認証 | 指紋認証(背面) 顔認証 |
対応SIM | 物理SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band (赤字が重要Band) | 【GSM】850/900/1800/1900 【CDMA】BC0 【WCDMA】B1,2,4,5,8 【LTE-FDD】B1,2,3,4,5,7,8,12,17,20,28,66 【LTE-TDD】B38,39,40,41 【5G】n1,3,7,28,41,66,78 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver5.1 |
イヤホンジャック | あり |
スピーカー | ステレオ |
FMラジオ | なし |
防塵防滴 | なし |
NFC | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
およそ2万円台で購入できるスマホとは思えないほどの充実したスペック。
ただし、残念ながら以下の人気機能は非搭載なのでご注意ください。
- 防塵防水機能
- ワイヤレス充電
- おサイフケータイ
付加価値的な機能はなるべくカットして必要最低限の性能で5Gに対応しているという点がNord N10 5Gを購入するメリットになっていると思います。
OSはOxygenOS
OnePlus Nord N10 5GのOSはAndroid 10をカスタムしたOnePlus製のOxygenOSです。
Androidメジャーアップデートは1回まで
OneplusのOSサポート期間は長いことが特長の1つですが、Nord N10 5GについてはAndroidメジャーアップデートが1回、セキュリティアップデートは合計2年となっているようです。
OxigenOSはシンプルで使いやすい
OxigenOSは使いやすいと聞いていましたが、実際に使ってみて確かにそのとおりだと思いました。
ホーム画面や設定画面はシンプルでスッキリしているので、誰が使っても迷うことがなさそうです。
OxygenOSは豊富なカスタマイズも魅力
初期設定のまま使っても十分使いやすいですが、自分好みにカスタマイズできる点も優れています。
壁紙はもちろん、カラーリングやアイコンを自分好みのスタイルに。
通知バーに表示されるアイコンもいじれます。
例えば左上に常時表示されている時計に秒を表示させることなんかも可能です。
ここまでカスタマイズできるOSって意外と少ないですよね。
ジェスチャー操作で特定の機能やアプリを呼び出すこともできちゃいます。
3本指でのスクショはできるスマホが多いですが、例えばロック画面で「O」を描くとカメラを起動するようにも設定できます。
僕自身は複数のジェスチャーを設定したら忘れてこんがらがってしまいますが、使いこなせたら相当スマート。
OnePlus Shelfも便利そう
ディスプレイを上から下にスライドすると通知センターが表示されますが、OnePlusのスマホならさらにもう1つ機能を追加できます。
ディスプレイ真ん中あたりのスライドで起動できる「OnePlus Shelf」というランチャーアプリです。
ホーム画面同様にウィジェットや特定のアプリを追加する等の編集が可能。
名前通り、開ければすぐに必要な機能にアクセスできる自分好みの「棚」のように使えちゃいますね。
対応Bandはソフトバンク回線なら安心
OnePlus Nord N10 5Gは4G回線の対応Bandが少ない点がデメリットの1つ。
試験利用のためSIMカードを挿入して通信状況を試すことはできませんが、スペック情報を見る限りソフトバンク回線であれば「プラチナバンド」が含まれているので安心して使えそうです。
東京・大阪・名古屋にお住まいであればドコモ・au回線でも使えそうですが、プラチナバンドに対応していないので圏外になってしまうことがあるかもしれません。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(△) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)✕ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(△) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 18(プラチナバンド)✕ Band 26(Band 18を内包)✕ |
楽天回線(✕) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)✕ |
auと楽天については回線が独特なので、スマホがBandに対応していても接続できないことがあるのでご注意ください。
また、回線によっては「VoLTE化」が必要な場合もありますので、よく分からない人は安易に購入するのはやめておきましょう。
また、日本では未だ普及しきれていない5G通信(Sub-6)にも対応しています。
ドコモ・auの主要Bandには対応していますが、そもそも4G回線でソフトバンクしかまともに使えないのであまり意味がないですね。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | Band 77 ✕ Band 78 ○ Band 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | Band 77 ✕ |
au回線 | Band 77 ✕ Band 78 ○ |
楽天回線 | Band 77 ✕ |
OnePlus Nord N10 5Gのデザインと付属品
OnePlus Nord N10 5Gにカラーバリエーションはなく、深い濃紺のような色合いのMidnight Iceの1色のみ。
背面パネルは光沢のあるプラスチック製。
驚くくらい指紋が付いてしまうのでケースを装着して使いたいところです。
質感的にかなりチープで以前にレビューしたOPPO A5 2020を彷彿とさせる雰囲気。
価格も価格なので仕方ない部分ですが、安いながらもOnePlusらしい独自性の高いデザインが欲しかったところです。
ロゴマークやブランドロゴに凹凸を感じられないので、1つ下の層にプリントされていて透明のカバーが装着されているのではないかと思います。
このため擦れても消えてしまうことはないでしょう。
この「1+」のロゴマークが付いているだけで良い感じに見えてしまうのが不思議。
ロゴマークのすぐ上に指紋認証センサーがあります。
指先を当てる部分はマットでサラサラとした質感なので指先で探しやすいです。
背面パネル左上にカメラユニット。
カメラユニットのデザインもいたって普通過ぎる感じで面白みがありません・・・。
4つのレンズとフラッシュ用のLEDライトが搭載されています。
背面パネルからの高さから1.2mmほど出っ張っています。
このままデスクに置くとガタついてしまうので、やはり保護ケースが必要ですね。
カメラユニットに傷がついてしまいそうですし。
ディスプレイと背面パネルを繋ぐフレームも光沢のあるプラスチック製で、背面パネルとは少し異なり明るい色合い。
右側面には電源ボタン、左側面にはカードスロットと音量ボタンが搭載されています。
OnePlusスマホの特長であるマナーモードスイッチはありませんでした。
カードスロットはSIMカードとSDカードの排他的利用タイプ。
- Nano SIMカード2枚
- Nano SIMカード + Micro SDカード
どちらかの方法でしか使えないのでご注意ください。
本体上部にはマイク、本体下部にはイヤホンジャック・マイク・USB-Cポート・スピーカーが搭載されています。
イヤホンジャックがあるのは嬉しいポイントですが、OnePlusのスマホを購入する層を考えると、みんなワイヤレスイヤホンを使ってそうですね。
大きさは163mm×74.7mm×8.95mmと大きいですが、幅が狭くてスッキリしているので持ちやすいと思います。
ただ側面のフレームが湾曲していて、背面パネルの質感もツルツルしているので滑りやすくはあります。
厚みはそこそこありますね。
持った感じ薄い!とは感じられませんでした。
重さは190gでスペック通り。
6インチ以上のディスプレイを搭載しているモデルの中では一般的か、むしろ軽いほうだと思います。
OnePlus Nord N10 5Gの付属品は以下のとおりです。
- マニュアル類
- SIMピン
- USB充電器
- USBケーブル
価格が抑えられているためか、保護ケース・保護フィルムは付属されていませんでした。
背面パネルに指紋が付きやすいうえに滑るので保護ケースだけでも付けて欲しかったですね。
USB充電器は日本でも使える形状のプラグのもの。
可変式で最大5V×6A出力、30W急速充電が可能なタイプです。
USBケーブルはUSB-A/USB-Cのタイプで6A出力に耐えられる強力なものです。
付属充電器とケーブルを組み合わせることで急速充電が可能になります。
OnePlus Nord N10 5Gの動作性能とベンチマークスコア
OnePlus Nord N10に搭載されているSoCは「Snapdragon 690 5G」。
2020年6月にQualcommが発表したチップセットで、低価格帯の600番台シリーズで初めて5G回線に対応したモデルになります。
AnTuTuベンチマークテストの結果
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。
スコアが高ければ高いほど基本性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、総合スコアは286237点、GPUスコアは62420点でスコア的にはミドルレンジに該当します。
現時点でのAnTuTu最高スコアは70万点を超えているので低いように感じるかもしれませんが、普段使いなら十分なスコア。
ネットサーフィン・動画視聴から軽いゲームのプレイならストレスなくこなせます。
これまでいくつもスマホをレビューしてきましたが、よほど重いゲームをバリバリプレイする人以外はAnTuTuスコア20万点前後あれば普段使いには十分です。
つまり、OnePlus Nord N10 5Gを使っていてストレスを感じることは殆どありません。
なおAnTuTuベンチマークアプリはこれまでより高めなスコアが出る最新版も公開されています。
試しにVer9.0.5で計測した結果、340960点まで伸びました。
スコアだけ見てもイマイチよく分からないと思うので、AnTuTuベンチマークで70万点近いスコアの上位モデルMi 11(Snapdragon 888搭載)とブラウジング速度を比較してみました。
さすがにMi 11と比較すると表示に少し時間がかかりますが、よっぽど高性能スマホと普段から比較するような使い方をしない限り、不満を感じることはないでしょう。
AnTuTuストレージテストの結果
ベンチマークアプリAnTuTuでストレージ速度のテストをした結果は以下のとおりです。
価格相応でそんなに速くはありませんが、RAM容量が6GBもあるので本体起動・アプリ起動どちらも遅いとは感じません。
ストレージ容量も128GBと十分。
ただしシステム領域で20GB使ってしまうので、実質利用可能なのは100GB前後。
写真や動画を沢山撮ったり、多くのアプリを使う可能性がある人はSIMカードスロットを1つ潰してしまうことになりますがMicro SDカードを使った方が良いかもしれません。
PC Markバッテリーテスト
OnePlus Nord N10 5Gのバッテリー容量は4,300mAhとスペック的には十分。
ただし容量が多くても消耗時間が短ければ意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPC MARKというアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させてバッテリー消耗時間を測定しています。
結果は12時間23分と十分長持ち。
連続で12時間スマホを使う機会はそうそうないとは思いますが、通常利用で1日以上もつと思います。
なお、画面リフレッシュレートを90Hzに設定しているとバッテリーの消耗が加速します。
なるべくバッテリーを長持ちさせたいのであれば、画面リフレッシュレートを60Hzに設定するのがおすすめです。
これまでレビューしてきたスマホの「AnTuTuベンチマークスコア」「PCMarkバッテリーテスト」の結果はこちらのページにまとめておりますので是非御覧ください。
カテゴリー>>スマートフォン
OnePlus Nord N10 5Gのカメラ性能
OnePlus Nord N10 5Gには4つのカメラが搭載されています。
スマホを購入するうえで気になるのは基本性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
Nord N10 5Gのカメラはあなたが求める性能なのか、実際に撮影した写真を紹介していきますので参考にしてみてください。
ちなみに僕はカメラを趣味にしているわけではないので、普段使う時も基本的にはシャッターボタンをタップするだけでAIまかせの撮影。
誰でも簡単に指先一つで綺麗な写真が撮影できることが重要だと思っています。
カメラに関する詳しい知識は持っていないライトユーザーなので作例をご覧いただく際にはご了承ください。
カメラアプリ
OnePlus製のカメラアプリを初めて使いましたが超使いやすいと感じました。
オプション撮影へのアクセスが分かりやすく1つの画面に集約しています。
超広角・2倍望遠・高画素モード・マクロ・モノクロ。
これらのモードにワンタップでアクセスできるのが便利すぎるので、他社製のカメラアプリにも搭載して欲しいくらいです。
なおシャッター音・スクショ音は設定から消すことが可能です。
日本で販売されているスマホは消せないものが多いので、海外スマホを使うメリットの1つになりますよね。
メインカメラの性能
OnePlus Nord N10 5Gのメインカメラで撮影した画像を紹介していきます。
なお比較用に並べている画像は、iPhone 12 miniで撮影したものです。
写真中央のスライダーは自由に動かせるので比較してみてください。
OnePlus Nord N10 5Gで撮影した写真には左下にウォーターマークが入っています。
僅かにNord N10で撮影した写真のほうがモヤッとしているように感じますが、あいにくの天気だったものの日中屋外では綺麗に撮影できました。
AI補正・HDRもしっかり利いているようで、こちらの写真ではNord N10 5Gで撮影したもののほうが影が少なかったです。
好みによりますがカラフルになり過ぎないところも個人的に好きでした。
iPhone 12 miniもそれほど誇張した表現はしないカメラなんですが、それよりも更に肉眼で見た感じに近い色合いになっています。
逆にこういう被写体ならもう少しカラフルに映ってくれて欲しいなーと感じてしまいます。
細部の表現もiPhone 12 miniより雑な感じで、蛍光灯の下での撮影は苦手かもしれません。
メインカメラの64MP(高解像度)モード
OnePlus Nord N10 5Gのメインカメラは最大64MPの高解像度で撮影できますが、通常撮影では16MPになります。
64MPのほうがより高精細に撮影できると思うかもしれませんが、そこまで大きな違いを感じることはないでしょう。
左が64MPで右が16MPで撮影したものですが違いが分かりますか?
確かに同じ部分を拡大して表示してみると64MPで撮影したほうが多少鮮明なように感じます。
撮影後に拡大したり、大きな紙に印刷したりするなら話は別ですが、普段使いにはあえて高解像度モード(64MP)で撮影する必要はないでしょう。
望遠はデジタルズーム10倍まで
Nord N10には光学式望遠レンズは搭載されていないので、デジタルズームで最大10倍まで撮影が可能です。
これは2倍ズームで撮影したもの。
こちらは10倍ズームで撮影したものです。
さすがに鮮明さに欠けてしまうので、ズームは2倍くらいまでが実用的だと思います。
超広角カメラの性能
個人的に望遠よりもよく使うのが、ワイドアングルの超広角カメラ。
風景を撮影する時はもちろん、食卓全体を撮影する場合にも重宝します。
Nord N10 5Gの超広角カメラはまずまずの性能。
メインカメラと色合いが乖離しているわけではなく、外側の歪みも抑えてくれています。
ただ、iPhone 12 miniの超広角カメラと比較すると、青みがかった暗い仕上がりで鮮明さにも欠ける印象です。
決して悪くはないのですがイマイチですねぇ・・・。
マクロカメラの性能
OnePlus Nord N10 5Gのマクロカメラの性能は普通です。
テレマクロではないので被写体に3cmくらいまで寄らないといけないので、影が入りやすく撮影が非常に難しいですね・・・。
モノクロカメラの性能
OnePlus Nord N10 5Gにはモノクロレンズも搭載されています。
メインカメラの画像にモノクロレンズのフィルターを通した画像を合成して撮影しているようで、モノクロフィルターを使うよりも明暗の強いモノクロ画像になりました。
元の画像、モノクロカメラで撮影した画像、モノクロフィルターを適用した画像です。
左の画像がフィルターで加工したもので、右の画像がモノクロカメラで撮影したものです。
色合いが異なることが分かりますよね。
モノクロカメラで撮影すると何でもない風景がオシャレに感じて不思議。
使いこなせればカラフルな写真とは真逆の方向で「映える」写真になりますよ。
ポートレートモードの性能
OnePlus Nord N10 5Gには深度計測用のカメラは搭載されていないので、ソフトウェア処理によるポートレート撮影になります。
メインカメラで撮影するよりも後ろの背景がハッキリとボケてくれます。
インカメラでもポートレート撮影が可能で、髪の毛の一部がボケてしまいましたが、全体的に切り分けの精度は高いです。
夜景モードの性能
夜間でも綺麗に撮影できる夜景モードもあります。
初めてNord N10 5Gの夜景モードで撮影した写真がこちらなんですが、この写真を見た時に超興奮してしまいました。
決してハイスペックスマホのように明るく撮影できるわけではないのですが、明るさが足りないことで雰囲気ある写真が撮影できると感じたからです。
同じ場面をiPhone 12 miniで撮影した画像との比較がこちら。
iPhone 12 miniで撮影した画像の方が明るく鮮明で、Nord N10で撮影した画像の方が暗く冷たい雰囲気です。
性能はまずまずで、夜景モードで撮影すると白飛びを抑えて、暗すぎる部分明るくなっていますね。
また、少しズームされるようで同じ場所から撮影しても画角が異なります。
光量が極端に少ない場所だと夜景モードにしても明るくはなりません。
そういう意味では使える場所が限られてしまうので性能はイマイチと言えるでしょう。
夜景モードは超広角カメラでも使えますが、こちらも光の量次第と言った感じで、暗すぎると使い物にならない性能です。
ただiPhone 12 miniとはそこまで大きな差があるわけではないようで、どちらもイマイチでした。
低照度下でもノイズを抑えて明るく撮影できることが夜景モードの性能の高さであることは間違いありません。
ただ、自分の好きな雰囲気の写真が撮影できるかは話が別だと思います。
個人的にOnePlus Nord N10 5Gの夜景モードの雰囲気は超好み。
性能はそこまで高くないものの、無機質な被写体を夜間撮影すると良い感じの写真が撮影できます。
動画撮影の性能
OnePlus Nord N10 5Gで動画撮影もしてみました。
日中での撮影は手ぶれ補正も利いて、超広角カメラも含めて綺麗に撮影できました。
普段使いなら特に不満に感じることはないでしょう。
ただし、夜間撮影は全体的にノイジーで手ぶれ補正は利くものの機械的に画面が揺れます。
ゴーストの発生も確認しました。
動きながらの撮影は不向きで、定点撮影なら1080P@60fpsが一番マシだと思います。
OnePlus Nord N10 5Gを使ってみた様子をレビュー
最後にOnePlus Nord N10 5Gを実際に使ってみた感じをレビューしていきます。
液晶ディスプレイだけど十分綺麗
OnePlus Nord N10 5Gは有機ELディスプレイではありませんが、表示が粗いなんてことはなく十分綺麗です。
サイズも6.49インチと大型の部類に入ります。
これだけディスプレイサイズが大きければ2画面表示にした時でも見やすいですね。
ディスプレイのガラスは強度のある第3世代Gorilla Glass製のフラットタイプ。
ハイエンドモデルなら第5世代が採用されているので、価格を安く抑えてる分グレードを下げているのだと思います。
左右の端が湾曲していないので保護フィルムが貼りやすいですね。
視野角も十分広く多少キツい角度から見ても暗くなりずらいので、ごろ寝しながらでも動画視聴ができちゃいます。
ベゼル(縁)は下部だけやや広めで、ちょっと不格好かもしれません。
基本的にこのサイズ感だと両手で操作することになりますが、幅は狭めなので文字入力くらいであれば片手でも余裕です。
インカメラは画面左上に搭載されていて、切り欠きを作らないパンチホール型。
レンズの周りの黒いエリアが広いので全画面表示のゲームの時などに邪魔に感じることがあるかも。
ただ実際に横持ちでゲームをプレイした時は、操作している手で隠れる部分なので気になりませんでした。
リフレッシュレートは90Hz
Nord N10 5Gの画面リフレッシュレートは最大90Hz。
1秒間にディスプレイを90回書き換えてくれるので表示が滑らかになります。
スローモーションで比較すると90Hzの方が残像が少ないです。
ただ120Hzほどのヌルヌル感は少なく、画面をスクロールしている時にあ!滑らかかも?と感じることがあるくらいです。
60Hzのスマホと大差があるわけではないので、90Hzを使わずにバッテリー消耗を抑えた方が良いと思います。
常時オンディスプレイみたいな機能がある
OnePlus Nord N10 5Gには常時オンディスプレイ(AOD)のような機能があります。
持ち上げた時だけ、ロック画面とは異なった画面表示がされるものです。
うーん・・・。あってもなくても良い機能なので、使わずにバッテリーを節約した方がいいでしょう。
WidevineはL3で動画視聴はSD画質
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL3。
NetflixやAmazonプライム・ビデオは最高でもSD画質になります。
せっかくの大画面なのに残念なポイント。
ステレオスピーカーは嬉しい!
Nord N10は上下2つのスピーカーを搭載しているので、横向きに持てばステレオサウンドを楽しめます。
かなり大きな音が出て、低音が少し物足りないものの音質も上々。
音質に強いこだわりがある人以外はゲームでも動画視聴でも十分に使えると思います。
ただアンバランスになるほどではないですが、下部スピーカーの方が若干音が大きく感じるのでご注意ください。
Diracオーディオチューナーが凄い!
スピーカーの音質もかなり良かったのですが、イヤホン利用時に適用される「Dirac オーディオチューナー」の補正が素晴らしかったです。
Nord N10と同じOnePlus製のBuds ZをBluetooth接続して使ってみたのですが、音質が激変!
OnePlus Buds Zは元々低音域が強いイヤホンなのですが、さらに増幅されて凄まじい重低音になりました。
OnePlus Nord N10にはイヤホンジャックが搭載されているので、それを十分に活かしてくれると思います。
スピーカーよりも是非イヤホンを接続して音楽を楽しんでください。
OnePlus Buds Zの詳しいレビューはこちらの記事でどうぞ。
グラフィック設定を落とせばゲームも快適
AnTuTuベンチマーク30万点前後なら、軽いゲームならサクサク遊べますが、バトルロワイヤル系を代表するような重いゲームのプレイは難しい性能です。
OnePlus Nord N10 5Gもまさにそんな感じ。
例えばPUBG Mobileなら「スムーズ」「ウルトラ」であればカクつくことなく遊べます。
原神での画質設定はデフォルトで「低」です。
一応FPS60で、その他グラフィック効果を「高」にしても遊ぶことはできますが、戦闘シーンのように負荷がかかる場面だとモタついてしまいます。
さらにCPU温度も70℃近くまで上昇してかなり熱くなっていました。
重いゲームで遊べないことはありませんが、なるべくグラフィック設定を落として負荷がかからないように注意しましょう。
なおOnePlus Nord N10 5Gには「Fnaticモード」というゲームモードもあります。
一見スマホ自体の性能を高めてくれる機能に見えますが、通知を抑えてくれたり、誤タッチを防止等ゲームプレイに最適な環境を作ってくれるものでした。
実際にFnaticモードをオンにした後にAnTuTuベンチマークテストをやってみましたが、通常時とスコアは変わりませんでした。
30W急速充電対応
Nord N10 5Gは付属の充電器・充電ケーブルを使えば最大30Wの急速充電に対応しています。
実際に使ってみたところ確かに30W前後の出力で充電可能でした。
OnePlusでは急速充電を「Warp Charge」と名付けていて、充電中にも表示されます。
10%から100%まで充電するのにかかった時間は約1時間。
一般的なスマホの半分の時間でフル充電が可能になります。
なお、USB-C Power Delivery等には対応していないようで、他社製の充電器・充電ケーブルを使用した場合には最大10W前後の充電になっていました。
パラレルアプリ機能が使える
Xiaomiのスマホにお馴染みのデュアルアプリ機能がOnePlus Nord N10 5Gにもあります。
それがパラレルアプリ機能です。
対応しているアプリならONにするだけでアプリを複製できます。
LINEを2つにすれば1台のスマホで2つのアカウントを使うことができるので便利です。
見られたくないアプリはアプリロッカーでロックできる
パラレルアプリ機能に加えて、OnePlus Nord N10 5Gにはアプリロッカーという機能もあります。
対象に追加すると起動する時にパスワードの入力を求められるようになります。
銀行やクレジットカードなどの金融関係のアプリをアプリロッカーに登録しておけば、他人にスマホを見られた時でも守ることが可能です。
プライベートな内容を見られたくない場合もありますからね?
指紋認証・顔認証の性能はまずまず
OnePlus Nord N10 5Gのロック解除は指紋認証と顔認証。
背面パネルに指紋認証センサーが搭載されています。
感度はまずまずといったところで、反応がちょっと遅いですね。
インカメラを利用した顔認証の精度は上々。
マスクを装着していると反応してくれませんが、メガネなら大丈夫でした。
ロック画面が殆ど表示されないくらいロック解除は爆速です。
なお、顔認証でのロック解除後に画面をスワイプアップしない設定にもできますよ。
マスクが手放せない現在の状況では、顔認証・指紋認証どちらもある方が便利です。
なお本記事でカメラ性能を比較したiPhone 12 miniは顔認証のみなので、指紋認証も搭載してほしいと心から思いました。
OnePlus Nord N10 5Gのレビューまとめ
OnePlus Nord N10 5Gをレビューしました。
普段使いに十分な性能ながら、海外通販サイトなら2万円台で購入できるコスパモデル。
個人的には自分の好きな雰囲気で撮影できる夜景モードが気に入りました。
外観の作りがチープだったり、保護ケースが付いていなかったりと価格相応に削られている部分はあるものの、満足度がかなり高かったです。
高くて手が出しにくいOnePlusのスマホを試したいならNord N10 5Gがピッタリなので、あなたもぜひお試しください。