Xperia 10 Ⅱ(エクスペリア テン マークツー)を購入しました。
本記事を作成している2021年7月時点で最新モデルのXperia 10 Ⅲが発売されているので、10 Ⅱは旧モデル。
そのぶん価格が下がっていて、なんと僕は定価の5分の1ほどの9,980円で購入できました。
既に発売から1年以上経過しているので、多くのメディアでレビュー済み。
ただ、めちゃくちゃ使いやすくて購入してよかったと思っているので、本記事ではXperia 10 Ⅱを実際に使って感じたメリット・デメリットを中心に紹介していきます。
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Xperia 10 Ⅱのスペック
Xperia 10 Ⅱは2020年5月に発売されたSONYのスマホ。
ライトユーザー向けのエントリーモデル、10シリーズになります。
まずは主要スペックをチェックしていきましょう。
なお僕が購入したのはIIJmioのSIMフリーモデルです。
サイズ | 約157mm × 69mm × 8.2mm |
重さ | 約151g |
ディスプレイ | 6.0インチ 有機EL FHD+(2520×1080) 460ppi アスペクト比 21:9 |
リフレッシュレート | 60Hz |
OS | Android 10 Andorid 11にアップグレード可 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 665 |
GPU | Qualcomm Adreno 610 GPU |
RAM | 4GB LPDDR3/4X |
ROM | 64GB |
外部ストレージ | 対応 最大1TB |
リアカメラ(メイン) | 1200万画素 f/2.0 26mm |
リアカメラ(超広角) | 800万画素 f/2.2 16mm |
リアカメラ(望遠) | 800万画素 ƒ/2.4 52mm |
インカメラ | 800万画素 ƒ/2 |
ビデオ(リアカメラ) | 4K/1080P@30fps 1080P@60fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080P@30fps |
バッテリー | 3,600mAh |
ポート | USB Type-C |
生体認証 | 指紋認証(電源ボタン) |
対応SIM | 物理SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band (赤字が重要Band) | 【2G】850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz 【3G】Band 1, 4, 5, 6, 8, 19 【4G】Band 1, 3, 4, 5, 8, 12, 18, 19, 21, 28, 38, 39, 41 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ |
Bluetooth | Ver5.0 |
イヤホンジャック | あり |
スピーカー | モノラル |
FMラジオ | あり |
防塵防滴 | IP65 IP68 |
NFC | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
OSはAndroid 10
Xperia 10 Ⅱに搭載されているOSはAndroid 10。
メーカーの独自カスタムUIではないので、シンプルでスッキリしています。
なお2021年1月以降、Android 11へのアップデートが可能になっており、購入後すぐにシステムアップデートが始まります。
カメラ機能やOSに準拠した機能がパワーアップしているので、益々便利になりますね。
アップデートによって追加された機能は公式サイトでご確認ください。
公式サイト>>Android 11対応 OSバージョンアップ
4キャリアに対応したBand構成!楽天回線もOK!
Xperia 10 Ⅱ(SIMフリー版)は国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26(Band 18を内包)✕ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
4キャリア全てのSIMカードを挿入して試してみたところ、データ通信・音声通話どちらも問題なく利用できました。
使いにくいと言われているau回線や楽天回線でも、もちろん問題ありません。
楽天モバイルで使えるかどうか、実際に試してみた様子を紹介しているので、気になる方は以下の記事をチェックしてみてください。
Xperia 10 Ⅱのメリット・特長
Xperia 10 Ⅱを使って感じたメリットとも言うべき特長は以下のとおり。
- 扱いやすい21:9のサイズ感
- 美しい有機ELディスプレイ
- 普段使いに困らない動作性能
- 最高のオーディオ性能
- 十分なバッテリー性能
- 防水・おサイフケータイ対応
1つずつ紹介していきます。
扱いやすい21:9のサイズ感
Xperia 10 Ⅱのディスプレイサイズは6.0インチと、よくあるサイズですが、アスペクト比21:9なところが一般的なスマホとは異なります。
横幅が狭く縦に長いサイズ感。
横幅が狭いところが非常に持ちやすくて快適でした。
縦に長いのでディスプレイ上部に指を伸ばすのがちょっと厳しいものの、文字入力くらいなら余裕で片手持ちOK。
重さも152gと軽量なのも嬉しいポイントです。
6インチ以上のディスプレイを搭載しているスマホだと200gを超えるものもある中、圧倒的な軽さをほこります。
基本性能が異なるので単純比較はできませんが、サイズ感だけで考えれば人気のMi 11 Lite 5Gを凌いでおり、個人的にはこれまで使ったスマホの中で最も扱いやすいと感じています。
美しい有機ELディスプレイ
Xperia 10 Ⅱのディスプレイは有機EL。
発色もよく非常に綺麗です。
視野角も十分広いので、ごろ寝しながらの動画視聴にも向いています。
6インチで縦長ディスプレイは一度に表示される情報が多い点もポイント。
5.4インチのiPhone 12 miniと比較するとよく分かります。
縦長のサイズ感が活かされるのは動画視聴の時でしょう。
横持ちすればシネマサイズになるので、画面いっぱいに迫力ある映像を楽しめます。
気になるデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
HDR機能には対応していないものの、NetflixではFHDで動画を楽しめます。
また21:9のディスプレイは画面分割機能にも最適です。
YouTubeを見ながらTwitterで調べ物なんてことも余裕でできちゃいます。
普段使いに困らない動作性能
Xperia 10 Ⅱに搭載されているSoC(CPU)はSnapdragon 665。
スマホの基本性能を数値化できるベンチマークソフト、AnTuTuのスコアは169072点でした。
これまで様々なスマホを購入して使ってきましたが、個人的には20万点くらいあれば普段使いに困ることは殆どないと思っています。
Xperia 10 Ⅱのスコアは少々届いていませんが、スマホを使う上で必要な最低限の性能は持っていると感じました。
よほど重いゲームをプレイするでもない限り、ストレスを感じることはないでしょう。
文字入力でモタつくことはありませんし、Google Mapもしっかり表示できます。
LINE、SNS、ネットサーフィン、軽いゲーム。
このような使い方であればXperia 10 Ⅱくらい動いてくれれば十分だと思います。
最高のオーディオ性能
Xperia 10 Ⅱを購入するメリットの1つがオーディオ性能。
有線でもワイヤレスでもハイレゾ再生可能となっております。
Amazon Musicアプリで性能を表示したところ、24bit / 192kHzに対応していることが確認できました。
ワイヤレスイヤホンの音質を決める要素であるBluetoothエンコードもLDACに対応しており、人気のSONY製ワイヤレスイヤフォンWF-1000XM4でも最高音質で音楽を楽しめます。
24bit/48kHzまでの「狭義のハイレゾ」再生にも、しっかり対応。
aptX HDやaptX Adaptiveに対応しているワイヤレスイヤホンも利用可能です。
安価で購入できるスマホでありながら、オーディオ性能は最高峰。
これだけでもXperia 10 Ⅱを購入する価値があると思います。
十分なバッテリー性能
Xperia 10 Ⅱに搭載されているバッテリー容量は3,600mAhと、スペック的には十分。
ただ、どれだけバッテリー容量が多くても、すぐに消耗してしまっては意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPC MARKというアプリでテストしたところ、100%から20%まで消耗する時間は13時間10分と長持ち。
長時間ぶっ続けでゲームしたりすれば話は別ですが、普通に使っていればモバイルバッテリーを持ち歩かなくても1日使えそうです。
実際に使っていても、それほどバッテリーの消耗が激しいとは感じませんでした。
そもそもXperia 10 Ⅱは、高負荷のかかるような使い方には向いていないので、これくらいのバッテリー性能があれば十分だと思います。
防水・おサイフケータイ対応
Xperia 10 Ⅱはエントリーモデルのスマホながら、しっかり付加価値的な機能も搭載されています。
まず防水性能はIP65 / IP68等級にそれぞれ対応しているので、噴射、水没どちらにも十分な耐水性があります。
試しに水没させてみましたが、全く問題なく使えました。
またXperia 10 ⅡはFelicaも搭載しているので、おサイフケータイが使えます。
防水性能とおサイフケータイ、どちらにも対応しているスマホはなかなかないですし、あったとしてもハイエンドモデルなことが多いので非常に大きなメリットです。
ちなみに僕がこれまでレビューしたスマホの中で、防水・おサイフケータイどちらにも対応しているスマホは以下のとおり。
- Google Pixel 5
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 12 mini
- OPPO Reno3 A
- OPPO Reno5 A
価格と性能のバランスを考えると、Xperia 10 Ⅱより少し高くなりますが、OPPO Reno5 Aがおすすめになります。
Xperia 10 Ⅱのデメリット・イマイチなところ
Xperia 10 Ⅱを使って感じたイマイチな部分は以下のとおりです。
- サクサク動くわけではない
- 夜間撮影に弱いカメラ
- モノラルスピーカー
デメリットと言うほどではないかもしれませんが、知ったうえで購入するば後悔することが少なくなるポイントです。
1つずつ解説していきます。
普段使いに十分 ≠ サクサク動く
Xperia 10 Ⅱは普段使いに困らない動作性能であることは、メリットとして紹介しました。
ただし、ミドルレンジ・ハイエンドモデルのスマホと比較してしまうと、それほど高い性能ではないことが顕著に分かります。
つまり普段使いには困らないけど、サクサク動くわけではない、ということです。
実際にAnTuTuベンチマークスコア30万点ほどのOPPO Reno5 Aと、アプリの起動速度を比較してみました。
わずかにOPPO Reno5 Aの方が早く表示されることが分かります。
また、2021年7月時点で最高性能をほこるSnadragon 888を搭載したMi 11と比較するとこんな感じに。
表示速度に大きな差が出てしまいます。
何をするにでもサクサク動いてくれたほうが良い!こんな風に考えている人は、Xperia 10 Ⅱを購入すべきではありません。
とは言っても、スマホのライトユーザーであれば使っていてストレスに感じることはないと思うのでご安心ください。
夜間撮影に弱いカメラ
Xperia 10 Ⅱのカメラ性能は「それなり」です。
決して悪いわけではありませんが、高性能なスマホには全く太刀打ちできません。
日中の明るいシチュエーションであれば普通に綺麗な写真が撮影できます。
SNS映えするような派手な写真にはなりませんが、それなりに綺麗ですよね。
個人的にはこれくらい撮影できれば十分だと感じています。
ただし、夜間撮影だけはイマイチ・・・。
一応「ナイトモード」も搭載されているのですが、全体的にノイズが激しくお世辞にも性能が高いとは言えません。
それなりに明るさのあるシチュエーションでもノイズが目立ってしまいます。
綺麗な写真を簡単に撮影したいと思っている人にはXperia 10 Ⅱはおすすめできません。
モノラルスピーカー
Xperia 10 Ⅱのオーディオ性能は高いのですが、残念ながらモノラルスピーカー。
本体下部1つしかスピーカーは搭載されておりません。
USBポートのある最下部ではなく、ディスプレイから正面に音が飛んでくるので一般的なスマホよりも広がりは感じます。
ただ、やっぱり高音質で動画やゲームを楽しみたい人にとっては、モノラルスピーカーだと寂しいですね。
Xperia 10 Ⅱの21:9シネマディスプレイを最大限活かすならステレオスピーカーにしてほしかったところです・・・。
幸いXperia 10 Ⅱには3.5mmイヤホンジャックがあるので、有線イヤホンを接続できます。
またワイヤレスイヤホンでもハイレゾ再生できることはメリットでも紹介した通りです。
Xperia 10 Ⅱで動画やゲーム、音楽などのエンタメを楽しむにはイヤホンが欠かせない点は注意しましょう。
Xperia 10 Ⅱのレビューまとめ
Xperia 10 Ⅱのメリット・デメリットを中心にレビューしました。
ライトユーザーであれば困らない動作性能で、防水・おサイフケータイに対応。
さらにオーディオ性能が最高なので、有線・無線イヤホンを使えば高音質で音楽を楽しむことができます。
カメラ性能には物足りない部分があるものの、21:9の扱いやすいサイズ感は他のスマホにはないXperia独自の魅力です。
2021年7月時点で定価で購入するのは全くおすすめできませんが、キャンペーンや割引を使って2万円程度で購入できるのであれば高コスパと言えます。
メインで使うスマホとは別に、オーディオプレイヤーとしてサブスマホでXperia 10 Ⅱを使っても良いかもしれませんね。