ASUSのZenfone 8を購入しました。
絶妙に扱いやすいサイズ感ながら最高性能のSoC「Snapdragon 888」を搭載し、「IP68防塵防水」「おサイフケータイ」にも対応したハイエンドスマホ。
コンパクトなスマホが好きな僕はこれまでiPhone 12 miniをメインスマホとして使ってきましたが、箱から取り出した瞬間からZenfone 8にガッチリ心を掴まれて選手交代です。
マスクを装着する時間が長い現在の状況で顔認証だけではやっぱり不便・・・。
この点Zenfone 8はディスプレイ内に指紋認証センサーが搭載されているので、マスクをしていてもロック解除可能。
iPhone 12 miniより多少サイズは大きくなるものの、個人的には利便性の高いZenfone 8の方が総合的に優れていると感じました。
既に1週間以上使っていますが本当に買ってよかったと思えるスマホです。
本記事ではZenfone 8を実際に使ってみた様子をメリット・デメリットと併せてレビューしていきます。
Zenfoneシリーズの2022年最新モデルZenfone 9もこちらの記事でレビューしています。
発熱・バッテリーもちが改善されて使いやすさがアップ!
本記事とあわせてぜひ御覧ください。
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Zenfone 8のメリット・デメリット・評価
Zenfone 8は2021年8月に発売されたASUS製のSIMフリースマホです。
まずZenfone 8のメリット・デメリット・評価をまとめて紹介していきます。
メリット
Zenfone 8を購入するメリットは以下のとおりです。
- SoCにSnapdragon 888を搭載
- 何をやってもサクサク動く
- ゲーム性能が抜群
- 普段使いに困らないカメラ性能
- おサイフケータイ対応
- IP68 防塵・防水性能
- イヤホンジャック搭載
- コンパクトなサイズ感
- 30W急速充電対応
- 79,800円で購入できるコスパ
デメリット
Zenfone 8を購入する前に知っておきたい注意点は以下のとおり。
- バッテリーのもちが悪い
- 発熱が気になる
- ワイヤレス充電非対応
- カメラの性能が良くはない
評価
(4.5点/5点満点)
2021年の最高性能を誇るSnapdragon 888を搭載したハイエンドモデルながら、片手でも使えるコンパクトなサイズ感が特長です。
また「おサイフケータイ」「防水性能」という人気機能にも対応しているので、日常のあらゆるシーンで活躍してくれます。
バッテリーもちがイマイチで、発熱が気になるポイントではあるものの、価格が79,800円~というコスパの高さも魅力的な1台になっております。
カメラ性能ではiPhone 12 miniに及ばないものの、指紋認証が搭載されていることから利便性の高さはZenfone 8が上回っていると感じました。
価格を少しでも抑えたいなら、格安SIMで音声通話SIMとのセットで購入すれば、なんと5万円以下で手に入ります。
Zenfone 8のデザイン・サイズ感・付属品
Zenofone 8はブラック・シルバー・ホワイトの3色展開。
このうち僕が購入したのはブラックです。
デザイン
背面パネルは光沢の少ないフロスト加工がなされたガラス製。
サラサラとした触り心地で、指紋が付きにくいのが嬉しいポイントです。
控えめに輝く感じが良いですね。
メイン・超広角の2眼構成カメラユニット。
その横にFeliCaポートが搭載されています。
背面パネルは側面フレームに向かってなだらかに湾曲していて手にフィットするデザイン。
右側面には音量ボタンとスマートキーが搭載されています。
青色のスマートキーは電源ボタンとしても使えるほか、機能・アプリ起動を割り当てることができるマルチボタンです。
本体左側面には何もありません。
本体下部にはSIMカードスロット・マイク・USB-Cポート・通知ランプ・スピーカー。
SIMカードスロットは両面に装着するタイプで、残念ながらSDカードは装着できません。
通知ランプが搭載されているのも地味に嬉しいポイント。
充電中やLINEなどの通知がある場合に点灯して知らせてくれます。
本体上部には3.5mmイヤホンジャックがしっかり搭載されております。
有線イヤホン派の人は歓喜ポイントですよ。
サイズ感をiPhone 12 miniと比較
Zenfone 8のサイズは約148mm × 68.5mm × 8.9mmとコンパクトで手に馴染みます。
コンパクトなスマホが好きな人にハマる絶妙なサイズ感です。
厚みはそこそこあるので全体的にポッテリとしていますね。
僕がメインで使っていたiPhone 12 miniと比較するとこんな感じ。
Zenfone 8がコンパクトと言えどもiPhone 12 miniの小ささには敵いません。
ただ、大きすぎず、小さずぎない素晴らしいバランスがZenfone 8の魅力ですね。
高性能のスマホがこれだけコンパクトであるなら、毎日持ち歩くのにピッタリでしょう。
重さもたったの170gしかありません。
付属のケースを装着したとしても185gです。
付属品
Zenfone 8の付属品は以下のとおりです。
- マニュアル等
- 保護ケース
- 充電器
- USBケーブル
- SIMピン
充電器はUSB Type-Cポートが搭載された30W急速充電可能なもの。
奥行きがあるので結構大きめです。
充電ケーブルはUSB Type-C to Type-C。
付属ケースはプラスチック製のハードケース。
表面に凸凹の加工がなされています。
装着するとこんな感じで、ボタン周りがくり抜かれているので操作性が損なわれることはありません。
残念ながらディスプレイ保護フィルムは装着されていないので自分で用意する必要があります。
Zenfone 8の動作性能
Zenfone 8に搭載されているSoC(CPU)は、2021年のハイエンドモデルであるSnapdragon 888。
当然ながら何をやってもサクサク・キビキビの最高性能です。
AnTuTuベンチマーク
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。
スコアが高ければ高いほど基本性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリ(Ver.9)を使ってみたところ、総合スコアは756,191点、GPUスコアは281434点という結果でした。
スコア的には文句なしの最高性能。
ちなみに僕が購入したのはRAM 8GBの最小スペックなので、16GB搭載モデルであればさらに高いスコアになりそうです。
ちょっと触っただけでも、サクサク動くことがハッキリ分かります。
Zenfone 8を使っていてストレスを感じる瞬間はまずありません。
ネットサーフィン・SNS・動画視聴・ゲーム。
Zenfone 8なら自分の好きなことを気兼ねなく楽しむことができるでしょう。
なお、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアはこちらのページにまとめているのでチェックしてみてください。
AnTuTuストレージテスト
同じAnTuTuアプリでストレージ速度のテストもしてみました。
読み込み・書き込みともに十分な速度で、普段使いに困ることは全くありません。
RAM 8GBでも十分すぎる容量なのでアプリの起動なんかも爆速です。
ストレージ容量も128GBとまずまずのボリューム。
システム領域に12GBほど使用してしまうので、実質自由に使えるのは110GB程度になります。
容量の大きなゲームを沢山ダウンロードしたり、写真・動画撮影が好きな人には少々物足りないかもしれません。
しかもZenfone 8はSDカードを搭載できないので、容量が足りなくなりそうなら256GBモデルを購入したほうが安心です。
動作性能をiPhone 12 miniとの比較
動作性能はスコアだけでは分かりにくい部分もあるので、iPhone 12 miniとウェブブラウジングの速度を比較してみました。
ちなみにiPhone 12 miniのAnTuTuベンチマークスコアは735,497点。
そもそもアプリの設計が異なるiOSとAndroidをスコアで単純比較することはできませんが、高性能であることは間違いありません。
Yahoo!・楽天市場・Twitterでの動作比較がこちら。
アプリの起動や動作は、わずかにiPhone 12 miniの方が早いようです。
と言ってもその違いは誤差レベルで、どちらを使っても快適であることには変わりありません。
PUBG・原神のグラフィック設定
普段使いには十分な動作性能をほこるZenfone 8のゲーム性能はどうでしょう?
結局ハイエンドモデルのスマホが欲しい人が求めてるのってゲーム性能ですからね。
ご安心ください。こちらも全く問題ありません
バトルロワイヤル系の重いゲームでもしっかり遊べる性能です。
PUBG MOBILEでのグラフィック性能は「HDR」で「極限」、「FHD」で「ウルトラ」まで設定可能。
原神のグラフィック設定はデフォルトで「中」でしたが、FPSを60にしてもカクつくことなく快適にプレイできました。
ゲームに集中しやすい環境設定が可能なゲームモード「Game Genie」が搭載されているのはゲーマーさんには嬉しいポイント。
本体性能を向上させてくれるわけではないですが、通知や着信を簡単にオフにできるので集中して遊べます。
パズドラ・モンストはサクサク動く
僕が普段メインでプレイしているのが人気ゲームの「パズドラ」と「モンスト」です。
この2つについてはZenfone 8で快適にプレイできることが分かりました。
Zenfone 8でパズドラ。
モタつきカクつきなし。
快適に遊べます?長時間プレイしていると本体上部がホカホカしますが許容範囲でしょう! pic.twitter.com/G1RUfIKMcN
— ちびめがね@格安SIM・格安スマホ (@chibimegane_lm) September 9, 2021
Zenfone 8でモンスト。
モタつき、カクつきなし。
快適に遊べます?カマエル2体の友情ぶっ放してもサクサクだから十分でしょう!
長時間プレイしていると本体上部がそこそこ熱くなりました。 pic.twitter.com/r25ebLOqlH
— ちびめがね@格安SIM・格安スマホ (@chibimegane_lm) September 9, 2021
重いゲームが遊べるなら、軽いゲームなんて余裕でできるでしょう!
そう思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。
以前にレビューしたMi 11 Lite 5GはAnTuTuスコア50万点超えの動作性能があるにも関わらず、購入当初のゲーム性能がダメダメでした・・・。
自分がプレイしているゲームがちゃんと動くのか、購入前に情報を収集しておくのが重要になります。
発熱が気になる
なんでも快適に動作するZenfone 8ですが、発熱が少し気になるところ。
高性能のSoCを搭載していることに加えてZenfone 8は本体サイズがコンパクトなので仕方ない部分ではあります。
AnTuTuベンチマークを3回連続で回したあとのCPU温度は83°。
原神をFPS60で暫くプレイした時には70°を超えていました。
やはり高い負荷をかけるとそれだけ発熱が大きくなるので、ゲームをプレイする時間が長い人は特にご注意ください。
本体上部のあたりがかなり熱くなるので横持ちしていると気になります。
Zenfone 8のバッテリー性能
Zenfone 8のバッテリー容量は4,000mAhとスペック的にはまずまずの容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
PCMarkバッテリーテスト
Zenfone 8のバッテリーは長持ちなのかPC Markというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる結果です。
計測の結果、バッテリー残量100%から20%まで消耗する時間は5時間55分。
これまで僕がレビューしてきたスマホの中でも最低レベルの結果になってしまいました・・・。
画面リフレッシュレート120Hzにした結果なので、設定次第でもう少し良い結果にあるとは思いますが、それにしてもバッテリーの消耗はかなり激しいと思います。
Zenfone 8のバッテリー性能をPCMarkで測定した結果、5時間55分。
分かってはいたけど笑っちゃった?
なお120Hz固定での測定。
実際に使っていてもバッテリー減るの早いなーって感じます。
コンパクトかつ高性能とのトレードオフだけど個人的には全然あり?
モバイルバッテリーあるしね。 pic.twitter.com/C6CPcUVOOA
— ちびめがね@格安SIM・格安スマホ (@chibimegane_lm) August 23, 2021
PUBGや原神のような高負荷のゲームが好きな人は特に注意が必要です。
実際に100%の状態から1日使い続けてみましたが、僕の使い方であれば1日は途中充電なしでもなんとか持ちました。
ブラウジングやSNS、テキストメッセージのようなライトな使い方であれば、そこまで困ることはないかなーとも思います。
ただZenfone 8をメインスマホとして使うならモバイルバッテリーも必ず一緒に持ち歩いたほうが良いでしょう。
なお、これまでにレビューしたスマホのPCMarkスコアをランキング形式で掲載しておりますので参考に御覧ください。
バッテリーを長持ちさせるシステムモード
ベンチマークの結果からも分かるとおりZenfone 8のバッテリー消耗時間は長いとは言えません。
性能とバッテリー消費のバランスを上手にコントロールしてあげる必要があります。
ただどこをどうして良いのか分からないですよね?
そんな時に便利なのがバッテリー設定の中にある「システムモード」です。
パフォーマンスとバッテリーもちのどちらを優先するかによってモードを選択可能。
通常利用であれば「ダイナミック」にしておけば使用状況に併せて適切に調整してくれるので楽ちんです。
「アドバンス」では自分の好みに合わせて優先項目を調整できますが難しいので玄人向けかもしれませんね。
30W急速充電対応
バッテリーの消耗時間は残念なZenfone 8ですが、充電速度はかなり優秀でした。
付属の充電器・充電ケーブルを使うと30W急速充電が可能です。
iPhone 12 miniも急速充電に対応していますが、最大20WなのでパワーだけならZenfone 8の方が強力と言えます。
実際に10%から100%までにかかった時間は1時間ほど。
一般的なスマホの半分の時間でフル充電が可能です。
あ!バッテリーがなくなりそう!
そんな時でも短時間サクッと充電してあげれば、ある程度延命できますよ。
もちろんQuick Charge・Power Deliveryにも対応しているので、現在お持ちの急速充電器も使えます。
ただ、この場合には最大18Wになるので充電時間は少し長くなるでしょう。
Zenfone 8のカメラ性能
スマホを購入するうえで気になるのは基本性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
Zenfone 8はイメージセンサーにSONY IMX686、さらもOIS(光学式手ぶれ補正)を搭載しているので、昼でも夜でも美しい写真が撮影できる印象です。
Zennone 8のカメラはあなたが求める性能なのか、実際に撮影した写真を紹介していきますので参考にしてみてください。
ちなみに僕はカメラを趣味にしているわけではないので、普段使う時も基本的にはシャッターボタンをタップするだけでAIまかせの撮影。
誰でも簡単に指先一つで綺麗な写真が撮影できることが重要だと思っています。
カメラアプリ
Zenfone 8のカメラアプリはとってもシンプルです。
写真も動画も迷うことなく使えると思います。取り出してサクッと撮影するのみ。
超広角・標準・2倍ズームをワンタップで切り替えできるのはかなり便利で重宝します。
ただし、2倍を超える倍率のズームはディスプレイを2本指でグワーッとしないといけないので少し面倒・・・。
なおスクショの音は設定から消すことができますがシャッター音は消さない仕様のようです。
メインカメラ
まずは最も登場回数の多いメインカメラ。
比較用にiPhone 12 miniで撮影した写真を並べています。
スライドバーは自由に動かせるので比べてみてください。
左の写真がZenfone 8、右の写真がiPhone 12 miniで撮影したものです。
どちらも綺麗に撮影できていますが、Zenfone 8はナチュラルで実際に見た色合いに近い仕上がりになっていました。
iPhone 12 miniで撮影した写真の方が、色鮮で濃淡がハッキリしていますね。
HDR機能の性能も高く、この写真ではiPhone 12 miniよりも効果が高く出ています。
64MP高画素モード
Zenfone 8のメインカメラは6,400万画素での撮影も可能です。
通常撮影では16MPになるので、64MPのほうがより高精細に撮影できると思うかもしれませんが、そこまで大きな違いを感じることはないでしょう。
左が通常撮影で右が64MPで撮影したものですが違いが分かりますか?
普通に撮影するなら通常撮影でも特に困ることはないと思います。
ただ、撮影後に大きなサイズでプリントする場合などには拡大しても画質が粗くならないので高画素モードのほうが向いてます。
デジタルズーム
Zenfone 8には光学式望遠レンズが搭載されておらず、デジタルズームで最大8倍まで撮影可能です。
ソフトウェア的な画像処理が上手いようで、かなり綺麗に撮影できます。
さらに光学式手ブレ補正が搭載されているのもZenfone 8の特長。
高倍率の撮影時に手がプルプル動いてしまっても、被写体からズレにくいので撮影しやすいです。
等倍、2倍、5倍をそれぞれiPhone 12 miniと比較してみました。
5倍まで引き伸ばしてもかなり綺麗な印象で、iPhone 12 miniで撮影したものよりも粗さがそれほど目立ちません。
超広角カメラ・マクロ撮影
個人的にメインカメラの次によく使うのがワイドアングルの超広角カメラ。
風景を撮影する時はもちろん、食卓全体を撮影する場合にも重宝します。
Zenfone 8の超広角カメラは他のスマホに比べて少々画角が狭いように感じましたが、歪みは少なく、色合いもメインカメラと大きく乖離することはないのでいい感じです。
iPhone 12 miniにも超広角カメラが搭載されているので比較してみましょう。
メインカメラ同様にあっさりとした色合いで、画角はiPhone 12 miniと比べると狭いことが分かります。
また、メインカメラでは画質そのものに大きな違いを感じられませんでしたが、超広角カメラはiPhone 12 miniの方が綺麗だと思います。
なお、Zenfone 8の超広角カメラはマクロカメラとして使うことも可能です。
カメラアプリにはマクロモードはありませんが、4cmくらいまでの近接撮影ができちゃいます。
マクロと言ってもそこまで寄れるわけではないので、もっと近くで面白い写真を撮影したいのであれば、デジタルズームを使っても良いかもしれません。
同じりんごでもピントさえ合えば画質は粗くなっちゃうものの、ここまで寄れますよ。
夜景モード
Zenfone 8には低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードが搭載されています。
左が通常撮影で、右が夜景モード。
メインカメラよりもクッキリとした仕上がりで、看板の白飛びが抑えられていることが分かりますね。
再びiPhone 12 miniと比較していきましょう。
大きな差を感じさせないくらいZenfone 8の夜景モードは綺麗です。
次に超広角カメラでの夜景モードを比較してみましょう。
画角に違いはあるものの、日中での撮影に比べて仕上がりに差がありません。
Zenfone 8の夜景モードの性能がかなり高いと思います。
デジタルズームもいい感じで、iPhone 12 miniの最大倍率である5倍望遠であれば、Zenfone 8の方が綺麗です。
インカメラ・ポートレートモード
Zenfone 8のインカメラは1,200万画素、イメージセンサーにSONY IMX663を搭載したハイエンド仕様。
ここまで撮影できれば十分でしょうというくらい自撮りも綺麗です。
ただ僕が黒ばかり着ているせいか若干暗いようにも思えます。
背景をぼかすポートレート撮影も可能で、被写体と背景の切り取りも上手にできていましたよ。
ポートレート撮影はメインカメラでももちろん使えます。
深度計測用のセンサーが搭載されているわけではないのでソフトウェア処理。
このため撮影しながらボケ具合の調整が可能です。
動画撮影
Zenfone 8で動画撮影もしてみました。
日中の撮影はどのモードでもかなり綺麗に撮影できます。
1080P、4K、超広角。
どれも手ぶれ補正がしっかり効くので動きがあるシーンでも問題ありません。
スーパー手ぶれ補正(Hyper Steady)モードで全力疾走してみましたが、大きな乱れがないので驚きました。
一方、夜間撮影はまずまずと言ったところ。
1080P@60fps、4K@30fpsなら見れる程度に撮影はできますが、機械的に画面がカクカクぶれてしまうのが気になりました。
4K@60fps、超広角ではノイズが激しいので夜間撮影で使うのは厳しいと思います。
この他、被写体を自動で追いかけて、ズームなどをしくれる「モーショントラッキング」機能。
より専門的に動画を撮影したい人向けの「プロモード」なんかもあります。
プロモードでは音声を3Dサラウンドで立体的に録音することが可能で、撮影した動画をイヤホンで聞くとめちゃくちゃ臨場感があってびっくりします。
Zenfone 8を実機レビュー
ここからはZenfon 8を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
手に取ってみなければ分かりにくいポイントの解説です。
OSはピュアAndroid
Zenfone 8に搭載されているOSはAndroid 11。
ホーム画面にしろ設定にしろ、非常にシンプルでクセがなく使いやすいです。
豊富なカスタマイズ機能
ピュアAndroidではあるものの独自機能もしっかり搭載。
インターフェースは独自カスタムのZenUIです。
自分好みにカスタマイズできる項目もかなり豊富で、通知バーに表示されるアイコンのON/OFFを切り替えることもできちゃいます。
また本体左側面に搭載されているスマートキーには、機能やアプリをアサインすることができるので便利です。
2回押しでのカメラ起動はよくありますが、長押しにも機能を割り当てできるのが良いですよね。
通常は電源項目の表示にしか使えないところですが、僕はAmazon Musicアプリの起動を割り当てていますよ。
なお、長押しに機能を割り当てたとしても、コントロールバーの電源アイコンから再起動や電源オフができるので不便ではありません。
Bandは国内4キャリアに対応
Zenfone 8のBandは国内4キャリアの回線にフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26(Band 18を内包)○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
大手キャリアはもちろんMVNO(格安SIM)のSIMカードももちろん使えます。
CA(キャリアアグリケーション)にも対応しているので、エリアにさえ入っていれば通信速度で不満になることは殆どないでしょう。
気になる楽天モバイルでもしっかり使えるのでご安心ください。
こちらの記事で実際に試した様子を紹介しています。
また、日本では未だ普及しきれていない5G通信(Sub-6)にも対応しています。
ただ残念ながらn79に非対応なので、ドコモ回線で利用する人は少々注意が必要です。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | Band 77 ○ Band 78 ○ Band 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | Band 77 ○ |
au回線 | Band 77 ○ Band 78 ○ |
楽天回線 | Band 77 ○ |
5.9インチディスプレイは絶妙なサイズ
Zenfone 8に搭載されているディスプレイは5.9インチのAMOLED。
安価なスマホであっても最新モデルであればディスプレイが汚いなんてことはありませんが、Zenfone 8のディスプレイは日中・夜間・室内・屋外、どんなシチュエーションでも見やすくて綺麗です。
有機ELが採用されていることもあり黒色が引き締まって見えますね。
下部のみ僅かに広いもののベゼル(縁)も狭いので全画面表示での動画視聴にもぴったりです。
視野角の広さも十分なのでコンパクトなサイズ感を活かしたゴロ寝スマホにも最適。
軽いので片手で持っていても苦になりません。
ガラスは強度のあるGorilla Glass Victusのフラットタイプ。
左右の端が湾曲していないので見やすく、保護フィルムが貼りやすいのが最強です。
iPhone 12 miniに搭載されている5.4インチでは小さすぎるけど、6インチを超える大型ディスプレイでは大きすぎる・・・。
そんなワガママなニーズに答えてくれるベストなサイズ感でした。
僕の手では片手操作は厳しいですが、文字入力くらいであれば楽勝です。
iPhone 12 miniと比較するとこんな感じになります。
iPhone 12 miniだと小さすぎるんだよなーっていう時にZenfone 8なら楽に表示されるのが優秀です。
2画面分割も出来るので使えないことはないですが、正直この機能を活かしきれるほどの大きさではありませんね・・・。
インカメラはパンチホール式
Zenfone 8のインカメラはディスプレイ左上のパンチホールタイプ。
そのためノッチがないので表示領域が広くなります。
インカメラ自体も小さめなので、全画面表示にしても邪魔に感じることはないでしょう。
120Hz高リフレッシュレート対応
Zenfone 8のディスプレイは120Hzの高リフレッシュレート対応。
90Hzだとイマイチ感じにくいのですが、120Hzになるとスクロールのヌルヌル感が全然違うことに気付けます。
特にゆっくりスクロールさせた時にヌルーンと動く感じが感動レベルです。
なおシーンに応じてリフレッシュレートを調整してくれる自動設定では最大90Hzになり、ゲーム等でのリフレッシュレートは60Hzになってしまうのでご注意ください。
高リフレッシュレートの弱点はバッテリーの消耗が激しくなること。
Zenfone 8はただでさえバッテリーのもちが悪いので、リフレッシュレートに拘りがないのであれば自動設定にするか60Hz固定にしておいても良いでしょう。
ちなみにリフレッシュレートとは直接関係ありませんが、Zenfone 8は1回のスクロールでの動きが非常に敏感です。
軽くスクロールさせただけでもiPhone 12 miniと比べてよりスムーズにスクロールするのが分かると思います。
おサイフケータイ対応
Zenfone 8を購入するメリットの1つはFeliCaが搭載されていること。
あなたが使っているおサイフケータイの機能が、Zenfone 8でも使えます。
FeliCaのポートは背面パネル上部カメラユニットのすぐ隣にあるのでタッチしやすく、反応もいい感じ。
Zenfone 8はコンパクトで持ち歩きやすいサイズ感なので、まさにおサイフケータイにベストマッチです。
IP68 防塵防水性能
Zenfone 8のもう1つの優れたポイントは防水性能です。
防滴性能なんていう付いてるのかどうかハッキリしないものではなく、IP68等級の防塵防水性能です。
試しに水の中に入れて使ってみましたが、何の問題もありません。
念のためにお知らせしておきますが、あくまでも防水性能です。
よく防水性能があるからお風呂でも使える!っていう記述を見かけますが、それは間違い。
お風呂で使っていて、湯船に落としてしまったら最悪破損する可能性があるので注意してください。
また、Zenfone 8に水がかかってしまった時は、しっかり乾かしてから充電しましょう。
濡れた状態で通電させるのは非常に危険です。
常時オンディスプレイが使えます
有機ELディスプレイの特長を活かした常時オンディスプレイ(AOD)にも対応しています。
一日中有効にすることはもちろん、スケジュールを設定することもできます。
どう考えても寝ている間に表示させておくのは無駄ですからね。
ただ、どうしてもバッテリー消耗時間が短くなってしまうので、長持ちさせたい場合にはAODは使わないほうが良いでしょう。
WidevineはL1で動画視聴は高画質
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
もちろんHDR機能もサポートしているのでFull HDの高画質で動画視聴を楽しめます。
NetflixはもちろんAmazonプライム・ビデオでもHD(高画質)/HD(1080p)で視聴できることを確認しました。
スマホの画面で動画を見るならSD画質でも十分だと思っていますが、高画質で楽しめるのだったら、それに越したことはありません。
ステレオスピーカーは高音質
Widevine L1で高画質の動画視聴を楽しめるZenfone 8は、スピーカーの音質もかなり優秀です。
上下に2つのスピーカーを搭載しているので、横持ちすればいつでもステレオ再生に。
しかもオーディオシステムにスウェーデンDirac Research社のDiracチューナーを採用しているので、音響補正効果も高いものになっております。
イコライザーも標準搭載されているので自分好みの音質に調整することも可能でした。
さすがに低音はそこまで響きませんが、臨場感・定位感はかなりのもの。
音量も大きいので映画を見る時に迫力あるサウンドで楽しめます。
安いポータブルスピーカーなんて必要ないくらいの音質でしたよ。
ちなみに音量ボタンからサウンドモードの変更もできるのは1つ便利なポイントです。
もちろんオーディオチューナーはイヤホンでの音楽視聴でもしっかり機能します。
Zenfone 8にはイヤホンジャックが搭載されているので有線イヤホン派の人でもバリバリ音楽を楽しめますね。
BluetoothコーデックはLDACに対応
ワイヤレスイヤホンを使う上で重要なのがBluetoothコーデックですよね。
なるべく高音質で音楽を楽しみたい場合には、aptX以上のBluetoothコーデックに対応してもらいたいところです。
様々なワイヤレスイヤホンを実際に接続してみた結果、しっかりSONYのLDACに対応していることが確認できました。
またQualcomme製のaptX HD、aptX Adaptiveにも対応しています。
さすがにXperiaのような完全なハイレゾ再生は難しいものの、ワイヤレスイヤホンでも高音質で音楽を楽しむことが可能です。
ツインアプリでLINEを2つに複製可能
Xiaomiのスマホにお馴染みのデュアルアプリ機能がZenfone 8にもあります。
それがツインアプリです。
対応アプリで機能を有効にすれば、アプリの複製が可能に。
LINEアプリが2つ作れるので、1台のスマホでアカウントを2つ使い分けることができちゃいます。
指紋認証・顔認証どっちも使える
Zenfone 8のロック解除は指紋認証と顔認証。
ディスプレイ内に指紋認証センサーが搭載されています。
僕がiPhoen 12 miniからZenfone 8に乗り換えた最大の理由が、指紋認証に対応している点です。
やはりマスクを装着する時間が長い現状で顔認証しかないスマホは不便です。
Zenfone 8の指紋認証は感度もまずまずでセンサーにしっかり指を押し当てるようにすれば簡単にロック解除できます。
ちなみに購入当初は指紋認証の精度がイマイチだったのですが、2021年9月に配信されたシステムアップデートを適用したところ精度が向上しました。
Zenfone 8にシステムアップデートがきてたので適用!
指紋認証のパフォーマンスが確かに改善されてる気がする?
アプデ前は結構はじかれることが多くて自分の指紋が雑魚なのかと思ってたけど、毎回通るようになった?
また使いやすくなってくれて嬉しい?#zenfone #zenfone8 #asus pic.twitter.com/CjlYGLSUsJ
— ちびめがね@格安SIM・格安スマホ (@chibimegane_lm) September 3, 2021
顔認証は、専用センサーが非搭載なのでインカメラを使った簡易的なもの。
ただ反応も早く、インカメラに顔が入れば一瞬でロック解除されます。
顔認証利用時にインカメラがピコンと光るのが可愛いです。
Zenfone 8の評判・口コミ
SNSで見かけたZenfone 8の評判・口コミを見ていきましょう。
Zenfone 8が届いた! goo Simsellerで¥49,228(税込み)の激安価格だったのでつい。このコンパクト感いいな、Nexus 5以降、ずっとデカイスマホばかりだったから手が喜んでる pic.twitter.com/M0QPB0ylnw
— gould (@Gould0100) September 1, 2021
Zenfone 8来た。ちょっと厚みがあるけど、なかなか良いサイズ感。 pic.twitter.com/aBtoFTtaGZ
— 山本竜也/ブロガー・ライター (@dreamseed) August 31, 2021
Zenfone8きた。サイズ感的にはまんま5II縦に削ったかんじですね。 pic.twitter.com/rTWbFbCxiU
— MK (@__mk) September 1, 2021
Zenfone 8の良いところ
・カメラの主張が強くない背面デザイン
・ZenFone時代と比べてZenUIがクセなくなってて良くなってる
・カスタマイズ項目がこれでもかと言うほど多い
・というか全体的に良い— 鷺ノ宮乃薬座 (@X_01II) September 4, 2021
Zenfone8の120Hz駆動めちゃくちゃ快適?
— ふぃれ? (@wildwings5) September 9, 2021
スマホ買い替えにあたってカメラ重視しすぎてもなかなか決まらなかったのでパパおすすめのコンパクトさと防塵防水、おサイフケータイでzenfone8にしてみた(๑•̀ㅁ•́๑)✧
片手で持てるのつよい。カメラは前と比べたら落ちるけどまぁそこそこ。
割とありな気がしてきた(*´ω`*)— ゆき (@lovebike5) September 9, 2021
zenfone8いい端末だぁ….
— 欠冠 (@DQX_kekkan) September 8, 2021
不思議と酷評があまり見受けられませんでした。
バッテリーもちが悪い点や発熱は気になるものの、サイズ感と性能の高さがデメリットを上回る評価なんだと思います。
実際に使っているユーザーの満足度は高いようです。
Zenfone 8のスペック
ZenFone 8の主要スペックは以下のとおりです。
サイズ | 約148mm × 68.5mm × 8.9mm |
重さ | 約169g |
ディスプレイ | 5.9インチ AMOLED FHD+(2400×1080) 445ppi アスペクト比 20:9 |
リフレッシュレート | 120Hz |
OS | Android 11(ZenUI) |
CPU | Qualcomme Snapdragon 888 5G |
GPU | Qualcomm Adreno 660 |
RAM | 8GB / 16GB LPDDR5 |
ROM | 128GB / 256GB UFS 3.1 |
外部ストレージ | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | SONY IMX686 6,400万画素 f/1.8 1/1.7型センサー OIS / EIS |
リアカメラ(超広角) | SONY IMX363 1,200万画素 |
インカメラ | IMX663 1,200万画素 |
ビデオ(リアカメラ) | 8K 4K@60fps/30fps 1080P@60fps/30fps |
ビデオ(インカメラ) | 4K 1080P@60fps/30fps |
バッテリー | 4,000mAh 30W急速充電 QC4.0/PD3.0対応 |
ポート | USB Type-C |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | 物理SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band (赤字が重要Band) | 【GSM】850,900,1800,1900 【WCDMA】B1,2,3,4,5,6,8,19 【LTE-FDD】B1,2,3,4,5,7,8,12,17,18,19,20,26,28 【LTE-D】B34,38,39,40,41,42 【5G NR】N1,2,3,5,7,8,12,20,28,38,77,78 |
キャリアアグリケーション | 6CA(DL)/2CA(UL)対応 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver5.2 |
イヤホンジャック | あり |
スピーカー | ステレオ |
FMラジオ | なし |
防塵防滴 | IP68 |
NFC | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
まとめ:Zenfone 8は買うべき?
ASUSのZenfone 8をレビューしました。
コンパクトなサイズ感ながら、何をやってもサクサク動く動作性能。
さらに「おサイフケータイ」「防水性能」も搭載している万能スマホです。
ハイエンドモデルはどれも10万円を超える価格帯になっていますが、Zenfone 8なら79,800円(税込)から購入できるのでコスパの高さも魅力。
バッテリーのもち、発熱などの弱みがあるものの、購入して後悔する人はいないと思います。
片手でも扱いやすいコンパクトなスマホが好きな人に超おすすめの1台です。
僕はiPhone 12 miniからZenfone 8に乗り換えました。
是非あなたも使ってみてください!