評価:(4.5点/5点満点)
耳を塞ぐことなく音楽鑑賞や音声通話ができる骨伝導イヤホン。
普段使いはもちろん、ワークアウトやテレワーク等のシチュエーションで活躍するので1台は持っておきたいガジェットです。
ただ低音が響かず軽めな音質になってしまうところが骨伝導イヤホン特有のデメリット。
これまでShokz製の骨伝導イヤホンを2つレビューさせていただいていますが、やはり低音が寂しく、音質に強いこだわりを持っている人にはおすすめしにくいと感じていました。
そんな骨伝導イヤホンのウィークポイントを解決すべく登場したのが、Shokz製2022年最新モデルの「OpenRun Pro」です。
採用された「第9世代骨伝導テクノロジー」で強化されたのは低音再生能力。
実際に装着して音楽を聞いた瞬間に明らかな音質の向上を感じ、現時点での骨伝導イヤホンの完成形だと思いました。
一般発売前にOpenRun Proのサンプルをご提供いただいたので実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
本記事で紹介しているOpenRun Proはサンプル品です。
正式発売モデルとは異なる場合がありますのでご注意ください。
メリット | デメリット |
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Shokz OpenRun Proのデザイン・サイズ感・付属品
OpenRun ProはShokz(ショックス)製の骨伝導イヤホンで、2022年発売の最新フラッグシップモデルになります。
なおメーカーの「Shokz」は10年以上に渡って骨伝導イヤホンを開発・販売しており、骨伝導イヤホンと言えばここ!とすぐに名前が浮かぶリーディングカンパニーです。
デザイン
Shokz OpenRun Proのカラーバリエーションは以下の4色。
- ブラック
- ブルー
- ベージュ
- ピンク
今回ご提供いただいたのはブルーです。
明るさの異なるツートンカラーデザイン。普段チョイスするのは白か黒が多いのですが、こういう爽やかな色合いも良い感じですね。
ネックバンドはチタン製でシリコンやゴムのような素材でコーティングされています。指紋が付きにくく滑らかな質感で高級感がありますよ。
耐久性がありながら伸縮性にも優れているので非常によく動きます。サイズで困ることはないでしょう。
イヤーフックにもネックバンド同様のコーティングがされており、しっとりとした触感が良い感じです。
右耳に電源ボタン兼音量調整ボタンと充電用端子が搭載されています。
各種認証マークはリモコンの裏に。技適マークもしっかり確認できました。
外側にはLEDインジケーターがあります。
赤点灯 | 充電中 |
青点灯 | 充電完了 |
赤・青交互に点滅 | ペアリングモード 水濡れ検出アラート |
青点滅 | 着信 |
赤点滅 | バッテリー残量低下 |
左イヤーフックには何も搭載されていません。
ホコリが付着しやすいのが気になります・・・。
イヤーフック先端のトランスデューサが振動することで、音が内耳に直接伝わる仕組みです。他の部分と異なりここだけは硬めでプラスティックのようなサラサラした素材。
肌に直接当たる部分ですが痛いと感じることはありませんでした。
上下左右に搭載されているメッシュが印象的。音質向上の効果があるのか、あるいは軽量化でしょうか?
右トランスデューサにマルチファンクションボタンが搭載されており、押すことで音楽や通話をコントロールできます。タッチ式ではなく物理的に押す操作の方が個人的に好みなので嬉しいポイントです。
サイズ感
OpenRun Proのサイズ感は男性の手の平くらい。実際に手に取ったら小さくて驚くと思いますよ。想像より小ぶりです。
以前にレビューしたOpenCommとほぼ同じサイズ感ですが、リモコン部分がコンパクトになっています。
重さは実測で28gと軽量なので長時間装着していても耳に負担を感じることはありません。もちろんワークアウトで使っても余裕です。
僕が使っている眼鏡の1つと殆ど同じ重さでした。眼鏡かけて重いって感じる人いませんよね?そのくらい軽量ということです。凄い!
付属品
Shokz OpenRun Proの付属品は以下のとおりです。
- マニュアル(日本語あり)
- 保証書
- 充電ケーブル
- キャリングケース
Shokzの製品は安心の2年保証。購入から2年以内の保証期間であれば無償で修理調整に対応してくれます。
公式サイト>>故障・種類フォーム
充電ケーブルはマグネット式のオリジナルタイプ。他の充電ケーブルでは代替えできないので無くさないように注意しましょう。
こんな風に右イヤホンの充電端子に装着します。
かなりしっかりくっついてくれるので簡単に外れてしまうようなことはありません。
キャリングケースが付属しているのは嬉しいポイント。外側はメッシュ加工になっていて、コンパクトながらも結構しっかりしています。
本体と一緒に充電ケーブルも収納可能。
イヤホンとケーブルを収納しても重さはたったの120g。持ち運びにも重宝しますね。
Shokz OpenRun Proを実機レビュー
ここからはShokz OpenRun Proを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
骨伝導イヤホンの聞こえ方
そもそも骨伝導イヤホンはどのように音が聞こえるのか、サラッとご紹介。
一般的なイヤホンは空気を振動させて鼓膜を通して内耳に音を伝えます。
これに対して骨伝導イヤホンは頬骨を通して振動を送り、鼓膜を迂回して直接内耳に音を伝える仕組みです。
これまで骨伝導イヤホンを使ったことがない人には不思議な感覚だと思います。
もちろんイヤホン自体から鳴っている音も耳に入ってくるのですが、頬骨を通った振動から伝わる音も感じる気がします。
耳の穴に指を入れてみると非常に分かりやすいですよ。
イヤホンから漏れる音は聞こえないのに、耳の奥、首の後ろあたりで音が広がっていることを実感できます。
耳に直接入ってくる外部音を聞きながらでも、頭の中では音楽が鳴っている。
これまで経験したことのない新しい音楽体験で、音楽が好きな人ほどこの感覚は嬉しいと思います。
いつもと変わらない生活をしながら大好きな音楽が自分だけに流れているって考えるとワクワクしませんか?
ちなみに音量を大きくすればするほど振動が大きくなって、こめかみをトントン叩かれているようでくすぐったくなるほど。
デスクの上にOpenRun Proを置いていたら、曲のリズムに合わせて勝手に動いてました。
骨伝導イヤホンの常識を打ち破る音質の向上
骨伝導イヤホンを購入する前に最も気になるのは音質ですよね?
僕はこれまで2つのShokz製骨伝導イヤホンを使いましたが、どちらにも共通していたのは低音が殆ど聞こえずスカスカな音質であること。
これはShokzに限らずどのメーカーの骨伝導イヤホンでも共通のウィークポイントだと思います。
しかし、OpenRun Proの音質はこれまでとは全く異なり、はっきりと音質が向上していることが分かりました。
これまで殆ど聞こえなかった低音が聞き取りやすくなり、シンプルに音色の数が増えています。その結果、土台がしっかりしたような、楽曲の芯が太くなったような印象を受け、迫力すら感じるようになりました。
詳しい仕組みはよく分かりませんが、OpenRun Proに新たに採用された「第9世代骨伝導テクノロジー」Shokz TurboPitch機能によるものだとすれば、その効果は絶大です。
もちろん全ての低音域が増幅されたわけではないようで、個人的に強くなったと感じたのは生楽器の音です。ギターの低音部やベースの音が特によく聞こえ雰囲気に厚みが出ます。
低音の代名詞ビリー・アイリッシュのbad guyではトントン耳がくすぐられ、PEDROの楽曲ではアユニ・Dのベース音が判別できるようになりました。
一方、僕が低音域の聞こえを判別するのに使っているセルジオ・メンデスのルック・オブ・ラブではシンセベースの音が相変わらず抜け落ちてしまいます。こういう種類の低音は表現できないようです。
もちろんShokz製品で特徴的だったクリアな中音域・高音域も顕在。これまでどおりボーカルはハッキリ聞き取りやすく、高音域が滲んだり刺さったりすることはありません。
解像度はちょっと低めで多少ぼやけるものの、定位感は優れているのでどこでどんな音が鳴っているかが分かりやすいです。
これだけ総合的に音質が向上していれば、音楽好きな人でも納得できると思います。
ただ念のためお伝えしておくと、音質が向上したとは言え、比較対象はあくまでも骨伝導イヤホン。OpenRun Proと同じ2万円台の一般的なワイヤレスイヤホンとは比べられないのでご注意ください。
これを一緒くたにすると、音質が良くない!という感想になってしまうと思います。そもそも音の伝わり方が異なる製品なので全くの別物です。
2種類のEQ(イコライザー)モード
OpenRun Proには2種類のイコライザーモードがあります。
- スタンダードモード
- ボーカルモード
ボーカルモードにすると強調されていた低音が引っ込んで、より人の声が聞き取りやすくなります。
当然音楽を聞くには物足りない音質になりますが、オーディブルやポッドキャスト、ラジオを聞く場合にピッタリです。
使い方は音楽再生中に音量ボタン+/-の同時長押しです。同時押しの感覚に慣れるまでは少々難しいかもしれませんね。
かなりしっかり音漏れする
OpenRun Proが振動を伝える骨伝導イヤホンとはいえ、仕組み的にはパッドから音が流れている状態です。このため音量を大きくすれば当然音漏れが発生します。
しかもカナル型イヤホンのように耳の穴に入れるわけではないので、音はオープンに広がり、一般的なイヤホンよりも音漏れが目立つ印象です。
接続するデバイスによって違いがあるので参考にしかなりませんが、iPhone 12 miniだと半分より少し上くらいの音量にすると静かな部屋でハッキリ聞こえるくらいの音漏れがしました。
なお、OpenRun Proはトランスデューサに多くのメッシュが採用されているので旧モデルより音漏れが激しいかと思いましたが、そんなことはありませんでした。一安心。
屋外などで使うなら気にならない程度の音漏れですが、静かな場所で使うと目立ちます。
OpneRun Proを使う時には周りの人に迷惑をかけないように音量に注意しましょう。
ちなみに、さきほどの画像程度の音量でも静かな部屋であれば十分に音楽を楽しめます。
リモコン操作可能
OpenRun Proに搭載されている物理ボタンで音楽再生や通話のリモコン操作が可能です。
それぞれできる操作は以下のとおりです。
MFボタン | |
1回押し | 再生/一時停止 通話応答/終了 |
2回押し | 曲送り リダイアル |
3回押し | 曲戻し |
長押し | 音声アシスタント起動 着信拒否 |
音量ボタン | |
「+」「-」どちらか1回押し | 音量調整 |
「+」「-」どちらか1回押し | バッテリー残量確認 (音楽停止時) |
「+」長押し | 電源オン/オフ |
「+」「-」同時に2秒長押し | 通話ミュート |
「+」「-」同時に3秒長押し | EQ切り替え |
最初は手探りでボタンを探すことになりますが、使っていればすぐに慣れるでしょう。
タッチ操作よりも物理ボタンを押すほうが操作ミスが減るので好きです。
1日中装着しても疲れない良好な装着感
OpenRun Proは一般的なワイヤレスイヤホンよりも大きなサイズ感ですが、装着感は抜群です。トランスデューサがパッド部分が頬骨の端に当たるように装着します。
僕は普段眼鏡をしていて、おまけにマスクを装着する機会が多い現状。それでもフィット感や聞こえ方にそれほど大きな違いはありませんでした。
ネックバンドの構造上、首の後ろに空間ができるので頭を大きく動かしても干渉することはありませんが、パーカーのフードのサイズによっては引っかかることがあるので注意ですね。
家でほぼ1日OpenRun Proを装着したままで過ごしてみたのですが、顔に当たるトランスデューサもイヤーフックも質感がよく、痛みや違和感は全くありませんでしたよ。
ネックバンド部分は伸縮性があり大きく広がるので性別・年代を問わずに装着することができるでしょう。
ペアリングは探してタップするだけ
Bluetoothデバイスを使う上で重要なのはペアリング(接続)が簡単かどうか。
OpenRun Proのペアリングはとっても簡単。Bluetooth設定からOpenRun Proを探して選択するだけです。
電源ボタン(音量+)を長押しするとペアリングモードに。
あとは接続したいデバイス(スマホやPC)のBluetooth設定で「OpenRun Pro by Shokz」を探してタップするだけです。
なお、Bluetoothのバージョンは5.1で通信距離は10mとのことなのですが、デバイスとの距離が離れてしまうと接続状況が不安定になるのでご注意ください。
Bluetoothマルチポイントに対応
OpenRun Proは、複数のデバイスに接続できる「マルチペアリング」に対応しているのはもちろん、同時に2台の端末と接続する「マルチポイント」にも対応しています。
例えばパソコンとスマホに接続をしていれば、パソコンでの作業中に電話がかかってきたとしても、Openrun Proの接続先をすぐにスマホに切り替えることができます。
パソコンから切断して、スマホに再接続するという手間がかからずとっても便利。
PCで音楽再生
↓
OpenRun ProからPCの音楽が聞こえる
↓
PCの音楽停止
↓
スマホで音楽再生
↓
OpenRun Proからスマホの音楽が聞こえる
マルチポイント機能があるとないのとでは、使い勝手が全く異なります。これはOpenRun Proを購入する大きなメリットの1つと言えるでしょう。
マルチポイント機能の有効化は、ペアリングモードでマルチファンクションボタンと電源ボタンを同時に長押し。
有効化さえできれば、もう1台のデバイスとペアリングすればOKです。
片方のデバイスから他方のデバイスに切り替わるまで数秒時間がかかるのでご注意ください。
バッテリー性能はスペック以上に超優秀!
OpenRun Proの連続再生・連続通話時間はスペックによると10時間と長持ち。
試しに音量を半分ほどに設定して音楽再生し続けたところ、バッテリー残量100%から80%までになるまでの時間がなんと3時間半。
全然減らないですよ!びっくり!
これは単純計算で15時間以上連続再生可能なことになります笑
さすがに同じペースでバッテリーが消耗していくとは考えにくいですが、少なくともスペック以上にバッテリー性能は優秀で長持ちだと思います。
しかもOpenRun Proは急速充電に対応。
充電に必要な電力は1W程度と一般的ですが、5分の充電で1時間半の延命、フル充電にかかる時間も僅か1時間です。
通話品質は良好で声が聞き取りやすい
OpenRun Proのマイク性能はかなり良い感じです。
実際にLINE通話を試してみたのですが、こちらの声がかなりクリアに聞こえていたようです。わざとテレビの側で通話してみたのですが特に聞こえにくそうな様子はないので、通話時のノイズキャンセリングもしっかり機能しています。
また、音楽再生時にボーカルの声がよく聞こえていたので予想はしていましたが、通話相手の声もめちゃくちゃハッキリ聞こえます。
耳が開放されているのであまりにも外部音がうるさい場所では聞き取りにくくなると思いますが、室内での音声通話なら抜群に効果を発揮してくれるでしょう。
ただ、残念ながら通話性能だけはOpen Commには敵いません。
通話特化型の骨伝導ヘッドセットでブームマイクが搭載されていますからね。
実際にZoomの録音機能でOpen Commとの音声を聞き比べてみたのですが、別次元の音質でした。
通話機能を最も重要に考えているのなら、他のスペックは多少落ちますがOpen Commをおすすめします。
防水性能は多少の雨と汗止まり
OpenRun Proが対応している防塵・防水性能はIP55等級。
ワークアウト中の汗や、小雨がかかる程度であれば壊れることなく利用できますが、そこまで強力ではありません。
試しに軽く水をかけてみましたが、当然これくらいで壊れてしまうことはないようです。
IPX5等級の防水では水没に対応できないので、プールで使うのはもちろんお風呂等での利用は避けましょう。誤って落としてしまうと壊れる可能性が高いです。
なお、マグネット式の充電ポートには水濡れアラートが搭載されているので、万が一激しく水がかかってしまったとしても安心です。
遅延は動画視聴なら問題なし!ゲームは厳しい・・・。
Bluetoothで音声データを伝送する使用上、ワイヤレスイヤホンに遅延はつきもの。OpenRun Proは低遅延コーデックに対応していないので、どうしても遅延は発生してしまいます。
音楽再生や動画視聴に関しては遅延が気になることはありませんでした。映画を観ていても、俳優の口の動きと音声にズレが生じることはありません。
ただ、ゲームのプレイは厳しいと思います。音ズレしてもプレイに支障がないようなライトなゲームであっても、画面をタップしてから少し遅れて音が聞こえていました。
専用アプリはまだ使えませんでした
OpenRun Proの発売に合わせて、専用アプリ「Shokz」もリリースされます。
これまでのShokz製品は操作ボタンを使う必要がありましたが、専用アプリを使っての操作も可能に。また、ファームウェアアップデートがアプリ上でできたり、アプリからのユーザー登録で保証期間が延長されたりもするそうです。
ただ、2022年1月18日現在、日本ではまだ使えない状態でした。iOSでもAndroidでも無理なようです。
Shokz OpenRun Proを買うべき人は?
骨伝導イヤホンは一般的なイヤホンとは異なり耳がオープンな状態です。
このため、じっくり音楽を楽しむ用途には向いていません。
Shokz OpenRun Proはどんなシチュエーションで活躍してくれるのか紹介していきます。
日常生活に音楽を絶やしたくない人
OpenRun Proは骨伝導イヤホンなので耳を塞ぐことがないので、外部音が聞こえにくくなることがありません。
つまり、普段と何も変わらない生活をしながら音楽を聞き続けることができます。
音楽が大好きな人は、日常生活のどんな場面でも音を聞きたいと思っているはず。
もちろん一般的なイヤホンやスピーカーで音楽を流し続けることも可能です。ただ、イヤホンだと周囲の音を遮ってしまいますし、スピーカーでの大音量は他の人の邪魔になってしまうことも・・・。
そんな時にOpenRun Proを使えば、普段の生活に自分専用のBGMを加えることができます。
おまけにOpenRun Proは低音再生能力が強化された音質特化モデル。
これまでの骨伝導イヤホン以上に、日常生活に良質な音楽が溶け込むこと間違いなしです。
外でワークアウトをしている人
ランニングやウォーキング中に好きな音楽を聞いてる人も多いと思います。
確かにテンションが上ってワークアウトが捗りますよね?
ただイヤホンやヘッドホンで音楽を聞いていると、周囲の音が聞こえなくて危険な場合があります。
後方から車や自転車が近付いてきているのに気付けませんからね?
そんな時にOpenRun Proが大活躍。
耳がオープンの状態なので周囲の音をしっかり把握できて安心です。
実際に僕はウォーキング中にOpenRun Proを使い始めましたが、めちゃくちゃ快適。
周囲の音が聞こえることに加えて軽量なので何も付けていないような感覚になります。
しかも低音が聞こえやすくなったので、これまでの骨伝導イヤホンより外部音に負けない状況も多かったです。
テレワーク・オンライン授業をしている人
OpenRun Proは人の声が聞き取りやすい音質でマイク性能も優秀。
このためテレワークや在宅学習でのWeb会議・電話会議に向いています。
また作業や勉強をしながら音楽を聞いている人もいると思います。
イヤホンやヘッドホンでは電話やインターホンに気付けない場合もありますが、OpenRun Proなら、周囲の音もしっかり聞こえるのでその心配がありません。
しかもOpenRun ProはBluetoothマルチポイントに対応しているので、パソコンとスマホの切り替えがスムーズ。
スマホで音楽を聞いている時にパソコンで音声通話の着信があっても、すぐに応答できちゃいます。
小さなお子さんがいる人
お子さんのお昼寝の最中や、寝かしつけ後に音楽を聴きたい時にもOpenRun Proが活躍します。
スピーカー等で大きな音で音楽を聴いてしまうと、お子さんが起きてしまうかもしれません。また、イヤホンやヘッドホンで音楽を聴いていると、お子さんの泣き声にすぐに気付けないこともあります。
そんな時にOpenRun Proを使えば、お子さんを起こさずに音楽を楽しむことができ、もしお子さんが泣いてしまった場合にも、すぐに気付いてあげられるので重宝するでしょう。
Shokz OpenRun Proのスペック
再生時間 | 連続再生:10時間 待機時間:10日間 |
充電時間 | 約1時間 |
急速充電 | 5分の充電で1.5時間使用可能 |
バッテリー容量 | 140mAh |
充電端子 | マグネット式 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
重さ | 29g |
Bluetooth | Ver5.1 |
通信距離 | 最大10m |
防塵・防水規格 | IP55 |
チップ(SoC) | 不明 |
Bluetoothプロファイル | A2DP, AVRCP, HFP, HSP |
対応コーデック | SBC |
ドライバーサイズ | 不明 |
周波数応答 | 20Hz~20KHz |
インピーダンス | 8.5Ω ±20% |
スピーカー感度 | 105±3dB |
マイク感度 | -38dB±3dB |
まとめ:Shokz OpenRun Proのメリット・デメリット・評価
最後に本記事をおさらい。
OpenRun Proを実際に使って感じたメリット・デメリット、評価は以下のとおり。
メリット | デメリット |
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率直に言ってShokz OpenRun Proには購入を控えるデメリットはないと感じています。どの機能・性能を見ても、フラッグシップモデルの名に恥じない素晴らしい完成度でした。
構造上どうしても音漏れはしてしまうので骨伝導イヤホンを使うなら知っておきたい注意点。使用場所には工夫が必要です。
遅延に関してはBluetooth接続してる以上諦めるしかないと思います。
やっぱり気になるのは価格でしょう。
初めて骨伝導イヤホンを使う人にとっては少々ハードルの高い価格。どんな使い心地か分からないものに2万円出すなんて怖いですもんね・・・。
ただ、これまでに骨伝導イヤホンを使ったことがある人にOpenRun Proを使ってもらったら、23,880円が決して高くないと分かってもらえるはず。
特に低音域がよく聞こえるようになった点が大きく、骨伝導イヤホンの弱点を克服し、音質の基準を数段アップさせてしまったと思います。
他社メーカーがこの音質を超える骨伝導イヤホンを作れるのか、今後が楽しみです。
高価な製品だけに簡単にお試しください!とは言えませんが、普段と変わらない生活に大好きな音楽が溶け込む感覚は体験して損はありません。
僕はOpenRun Proを実際に使って、Shokz製の下位モデルや手頃な価格の骨伝導イヤホンをおすすめしにくくなちゃいました。
数千円払って自分に合う骨伝導イヤホンをあれこれ探すくらいなら、多少高くても最初からOpenRun Proを買っちゃえば満足できると思ったからです。