評価:(5点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Zenfone 10をお借りしました。
2023年9月に発売されたASUS製のフラッグシップスマホです。
Zenfoneシリーズは最高性能でありながらコンパクトで扱いやすいサイズ感が特徴。
旧モデルZenfone 9は、弱点だった発熱・バッテリー持ちを改善した完璧な仕上がりで、唯一ワイヤレス充電に非対応なところだけが個人的に物足りないポイントでした。
それがZenfone 10は、なんとワイヤレス充電に対応。
そのうえ実際に使ってみたところ、バッテリー持ちもさらに良くなっていました。
しかもスマホの価格が高くなっていく現在の状況で旧モデルから殆ど値上がりしてないのも嬉しいポイントです。
- 8GB/128GBモデル:99,800円(税込)
- 8GB/256GBモデル:112,800円(税込)
- 16GB/512GBモデル:134,800円(税込)
コンパクトなスマホが好きな人に超超超おすすめできる1台。
本記事でZenfone 10を詳しくレビューするので購入の参考にしてください。
メリット | デメリット |
・小型&軽量 ・背面の質感が良い ・最高の動作性能 ・重いゲームでも快適 ・長持ちバッテリー ・ワイヤレス充電対応 ・強力手ぶれ補正 ・おサイフケータイ対応 ・IP68防塵防水 ・イヤホンジャック搭載 | ・144Hzはゲーム時のみ ・高負荷時に発熱 ・望遠カメラ非搭載 ・SDカード非対応 ・eSIM非対応 |
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Zenfone 10のスペックをZenfone 9と比較
Zenfone 10を実機レビューしていく前に、ザッとどんなスマホなのかスペックを確認。
旧モデルZenfone 9のスペックも併せて掲載するので違いをチェックしていきましょう。
製品名 | Zenfone 10 | Zenfone 9 |
価格 | 99,800円 112,800円 134,800円 | 99,800円 112,800円 129,800円 |
サイズ | 146.5mm 68.1mm 9.4mm | 146.5mm 68.1mm 9.1mm |
重さ | 172g | 169g |
ディスプレイ | 5.9インチ AMOLED 2,400×1,080 445ppi Delta-E < 1 112% DCI-P3 HDR10+ 1,100nits | 5.9インチ AMOLED 2,400×1,080 445ppi Delta-E < 1 112% DCI-P3 HDR10+ 1,100nits |
リフレッシュレート | 最大144Hz | 最大120Hz |
OS | Android 13 ZenUI | Android 12 ZenUI |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 |
RAM | 8GB 16GB LPDDR5 | 8GB 16GB LPDDR5 |
ROM | 128GB 256GB 512GB UFS 4.0 | 128GB 256GB UFS 3.1 |
外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 IMX766 f/1.9 センサーサイズ 1/1.56 | 5,000万画素 IMX766 f/1.9 センサーサイズ 1/1.56 |
リアカメラ(超広角) | 1,300万画素 f/2.2 センサーサイズ 1/3.06 FOV 120° | 1,200万画素 IMX363 f/2.2 センサーサイズ 1/2.55 FOV 113° マクロ |
インカメラ | 3,200万画素 f/2.4 | 1,200万画素 IMX663 f/2.45 センサーサイズ 1/2.93 |
ビデオ(リアカメラ) | 8K@24fps 4K,1080P,720P@60fps 4K,1080P,720P@30fps | 8K@24fps 4K,1080P,720P@60fps 4K,1080P,720P@30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080P@30fps | 1080P,720P@60fps 4K,1080P,720P@30fps |
バッテリー | 4,300mAh | 4,300mAh |
ポート | USB Type-C 30W急速充電 | USB Type-C 30W急速充電 |
ワイヤレス充電 | 15W | 非対応 |
生体認証 | 側面指紋認証 顔認証 | 側面指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM×2 | nano SIM×2 |
eSIM | 非対応 | 非対応 |
2回線同時待ち受け | 可 | 可 |
対応Band | 5G(Sub6): n1,n2n3,n5,n7,n8,n12,n20,n28,n38,n77,n78 FDD-LTE:1,2,3,4,5,7,8,12,17,18,19,20,26,28 TD-LTE:34,38,39,40,41,42 W-CDMA:1,2,4,5,6,8,19 GSM:850,900,1800,1900 CA:7CA(DL)/2CA(UL)対応 | 5G(Sub6): n1,n3,n5,n7,n8,n12,n20,n28,n38,n77,n78 FDD-LTE:1,2,3,4,5,7,8,12,17,18,19,20,26,28 TD-LTE:34,38,39,40,41,42 W-CDMA:1,2,4,5,6,8,19 GSM:850,900,1800,1900 CA:6CA(DL)/2CA(UL)対応 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver5.3 | Ver5.2 |
位置情報 | GPS GLONASS BeiDou Galileo QZSS NavIC | GPS GLONASS BeiDou Galileo QZSS NavIC |
イヤホンジャック | あり | あり |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
FMラジオ | なし | なし |
防塵防水 | IP68 | IP68 |
NFC | あり | あり |
FeliCa | 対応 | 対応 |
公式サイト>>スペック
殆ど変わらないサイズ感ながら、SoCに2023年フラッグシップチップセットSnapdragon 8 Gen 2を搭載。そしてやっぱりワイヤレス充電に対応したのが大きな変更点です。
ただ、その一方でそれくらいしか変わってないと考える人もいるかもしれません。
個人的には価格据え置きで最新SoCを搭載してくれただけでも、めちゃくちゃ価値があることだと思いますが・・・。
果たして実際の使用感はどうなのか、実機レビューでチェックしていきましょう。
Zenfone 10のデザイン・サイズ感・付属品
まずはZenfone10の外観・付属品を見ていきます。
ちなみに外箱は100%リサイクル可能な古紙パルプ、大豆ベースのインクを使ったエコ設計になっているそうです。
デザイン
Zenfone 10のカラーバリエーションは以下の5色。
- ミッドナイトブラック
- スターリーブルー
- オーロラグリーン
- コメットホワイト
- エクリプスレッド
どれもスペーシーなネーミング。ブルー・ブラック以外の3色は新たに追加された本体カラーになっております。
このうち今回お借りしたのは「オーロラグリーン」です。
エクリプスレッドめちゃくちゃかっこいいなーと思ったんですが、グリーンも悪くないですね。他社製スマホでは見たことのないカラーリングでオシャでした。
旧モデルZenfone 9は、どこか未来感のあるメカニックなデザインなので男性向けなイメージでしたが、Zenfone 10は超シンプルなので女性でも使いやすいと思います。
新たに登場した3色はどれも可愛いですよね。ホワイトも良い感じ。
背面パネルは旧モデルから引き続きポリカーボネート素材を採用。
まるで厚紙を触っているかのようなザラザラとした不思議な感触です。
指紋・皮脂汚れなんかは一切目立ちませんが、水や汚れに弱そうなのが少し気になります。
ただ質感は他のスマホにはなく超良い感じ。ケースを付けずにそのまま使いたくなっちゃいますよ。
背面パネル上部には存在感のある大きなカメラレンズを2つ搭載。
メイン・超広角の2眼構成になります。
このデザインは旧モデルから継承されているようです。
レンズは実測で2.6mmほど飛び出しており、デスクに置くとガタガタします。
付属ケースを装着すればレンズが直接触れることはないので安心。
背面パネルはミドルフレームに向かって丸み帯びており、手に突き刺さることなくハンドリングしやすいタイプ。
フレームは光沢の少ないマットなアルミ製。背面パネルは派手ですがフレームは落ち着いた色合いなのでコントラストがあって良い感じです。
ディスプレイを上にして右側面には音量ボタンと電源ボタン(スマートキー)があります。
縦並びなのでスクショが撮影しにくいタイプです。
電源ボタンには指紋認証センサーを搭載。後述しますが、スワイプ操作にも対応した多機能ボタンになっております。
左側面には何もありません。スッキリ。
本体上部にはイヤホンジャックとマイク。
下部にはスピーカー・USB Type-Cポート・マイク・カードスロットが並んでおります。
カードスロットはSIMカードを表裏に装着するタイプで、旧モデルに引き続きMicro SDカードは装着できませんでした。残念。
サイズ感
Zenfoneシリーズの大きなメリットがコンパクトなサイズ感。
Zenfone 10は146.5mm×68.1mm×9.4mmと片手操作がしやすい大きさです。
Zenfone 9よりも0.3mm厚くなっていますが、おそらくワイヤレス充電に対応したからでしょう。ほぼほぼ同じサイズ感です。
iPhone 14 Proもコンパクトハイエンドなんですが、持ちやすさが全然違いますよ。
理由は横幅。68.1mmと超シュッとしてます。やっぱり横幅が70mmを下回るとハンドリングしやすいですね。
背面パネルがザラザラした質感ということもあって落としにくいと思います。
重さも174gとめちゃ軽!
付属ケースを装着したとしても200gを大きく下回る189gしかありません。
旧モデルより5gほど重くなってしまいましたが扱いやすさは顕在。
Zenfone 10は抜群のサイズ感を誇るコンパクトスマホの王様です。
付属品
Zenfone 10の付属品は以下のとおり。
- 保護ケース
- USB Type-C充電器
- USBケーブル
- SIMピン
- マニュアル類
ディスプレイ保護フィルムだけは付いてないので自分で用意する必要があります。
既にサードパーティ製のフィルムが販売されているので購入しておきましょう。
Amazon検索結果>>Zenfone 10用 保護フィルム
保護ケースは樹脂製のハードタイプ。
ボタンやポート類に干渉しないようカットされてるので防御力は少々低めになります。
本体カラーがグリーンのせいなのか、どうにも色合いがミスマッチな気がしました。
どうでしょう?別に気になりませんかね?
Zenfone 10はデザインが良い感じなので個人的にはケースを装着しないで使いたいところです。もちろん裸運用は傷・汚れには弱くなるんですけどね?
充電器は30W急速充電に対応したUSB Type-Cモデル。
PSEマークもしっかり確認できました。当たり前か笑
ケーブルはUSB-C / USB-Cのものでした。
Zenfone 10のディスプレイをレビュー
続いてZenfone 10のディスプレイを見ていきましょう。
ディスプレイはスマホの命と言っても過言ではないくらい重要なポイント。
毎日何度も目にするので綺麗な方が良いですからね。
片手操作もいける5.9インチ
Zenfone 10のディスプレイサイズは旧モデルから引き続き5.9インチ。
この大きさで使いにくくないのか気になる人もいるでしょう。
もちろん大画面で動画やゲームを楽しみたい人には不向きなんですが、個人的には小さすぎず大きすぎず最強だと思っています。
完全に片手操作できるとまでは言えないものの、少し持ち替えるだけでディスプレイの端まで指が届きます。
軽量なので持ち替えるのは全く苦になりません。文字入力はもちろん片手操作で楽勝。
ベゼル(縁)幅も狭く、ほとんど均一。しっかり表示領域を確保しています。
一度に表示される情報量的には大画面スマホと変わりませんね。
もちろん文字サイズ次第ではありますが。
Zenfone 10は扱いやすさと見やすさを兼ね備えたスマホだと思います。
なおガラスパネルは衝撃・傷に強いCorning Gorilla Glass Victusを採用したフラットタイプ。
保護フィルムが貼りやすいのも個人的に嬉しいポイントです。
美しいAMOLEDディスプレイ
Zenfone 10のディスプレイはAMOLED(有機EL)を採用しています。
有機ELパネル特有の黒色表現でシャキッとメリハリのある表示が非常に綺麗です。
旧モデルから変わっていませんが、スペック的にも十分ハイエンド。
- 2,400×1,080 (FHD+)
- Delta-E < 1
- 112% DCI-P3
- 445ppi
- HDR 10+
普段使いはもちろん動画視聴でもゲームでも満足できるクオリティです。
Zenfone 10のディスプレイ品質に不満を感じる人はいないでしょう。
なお、僕は初期設定で問題ありませんでしたが、好みに合わせて色温度・色合いを変更することも可能です。
最大輝度1,100nitsと明るいので屋外でも見にくいことはありませんでした。自動調整も上手。
僅かに暗くなるものの、視野角も広くきつい角度からでも問題なく見れます。
寝転がりながら動画見るのにピッタリ。軽いから超捗りますよ。
インカメラはパンチホールタイプ
インカメラはディスプレイ左上に搭載。切り欠きを作らないパンチホールタイプです。
小さいので全画面表示でも邪魔に感じることはないと思いますが、横持ちでゲームをする時や動画視聴時に少し気になるかもしれません。
そうでもないかな?小さいし笑
個人的にはディスプレイ上部中央に配置されたインカメラよりも、この位置の方が好きです。ゲームする時に手にかかるので邪魔になりにくいんですよね。
リフレッシュレートは最大144Hzだけど・・・。
Zenfone 10の画面リフレッシュレートは最大144Hzをサポート。
おー!Zenfone 9よりも高駆動になってるー!
と思いきや、144Hzの設定ができるのはゲームの時だけ。
しかも144FPSに対応しているゲームのみで効果を発揮するものなので、対応していなければ144Hzに設定する意味もありません笑
通常は60Hz・90Hz・120Hzの固定設定と、シーンに合わせた自動調整になります。
実際120Hzを超えるリフレッシュレートのスマホも使ったことがありますが、正直言って僕には違いがよくわかりませんでした・・・。
なので殆どの人には120Hzでも十分です。
1秒間にディスプレイを120回書き換えてくれるので表示が滑らかに。
左が60Hzで右が120Hzに設定したものですが、残像感がなく滑らかに動いているのが分かると思います。
高駆動を最も実感できるのは画面スクロール。ヌルヌル滑らかに動いてくれる感じが動作性能の高さと相まって気持ちいいです。
自動調整に設定すると殆どのシーンで90Hzになり、高駆動の必要がないアプリ等では60Hzになります。
ただ残念ながら自動調整とは言え1Hz等には対応していないようで、ロック画面(AOD)でも90Hzに設定されていました。
とは言え、バッテリーもちと画面のヌルヌル感を両立できるので自動はおすすめです。
なおタッチサンプリングレートは公開されていませんが、アプリで測定したところ、瞬間的に240Hzほど出ていました。
手動計測なのでどこまで正確なのかは分かりませんが、実際に使っていてもタッチの反応が悪いと感じることはありませんでしたよ。
常時オンディスプレイ(AOD)に対応
Zenfone 10は有機ELディスプレイの省電力性を活かしたAOD(Always On Display/常時表示ディスプレイ)に対応しており、ロック画面で時計等を表示し続けることが可能です。
搭載されていても10秒間だけ表示のように機能が制限されていることもありますが、終日でも表示可能。スタイルなどのカスタマイズもできます。
とは言え、寝てる間にディスプレイに表示されても意味がないので時間指定はしておきたいところ。
また、バッテリー消耗を優先するならAODは使わない方が良いです。
ディスプレイのタップでロック画面を表示する設定にもできますからね。
Widevine L1で動画視聴が快適に!
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
Zenfone 10はストリーミングサービスで高画質視聴が可能となります。
Netflixの最大再生解像度はFull HD。
ただし旧モデルはHDR機能にも対応していたのですが、Zenfone 10は非対応・・・。
もしかしたら今後有効になるかもしれませんが、ご注意ください。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでもHD 1080pで視聴可能でした。
なおYouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できることが確認できます。
ディスプレイは小さいですが、Zenfone 10での動画視聴は非常に快適です。
Zenfone 10の基本性能・動作性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前にチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU・GPU)。
Zenfone 10には「Snapdragon 8 Gen 2」が搭載されております。
2022年11月にQualcommが発表した5G対応チップセットで、台湾TSMCの4nmプロセスが採用された2023年9月時点での最高性能モデルです。
公式サイト>>Snapdragon 8 Gen 2
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということです。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.9の総合スコアは1,284,259点、GPUスコアは577,596点。
高めのスコアになるVer.10では総合スコアが1,562,792点、GPUスコアは608,037点という結果になりました。
まーすごいスコアです・・・。2023年9月時点での最高性能スマホと言えます。
これまでレビューしたスマホの中でも3番目に高いスコアです。
- ROG Phone 7:1,315,294点
- REDMAGIC 8 Pro:1,288,108点
- Zenfone 10:1,284,259点
- Galaxy S23:1,212,945点
- ROG Phone 6:1,116,376点
旧モデルZenfone 9のスコアは1,089,458点(Ver.9)だったので20万点ほどスコアがアップしています。
ちなみにZenfone 10はベンチマーク系アプリを起動すると必ず「ハイパフォーマンスモード」になっておりました。
本記事で掲載しているスコアはハイパフォーマンスモードで計測したスコアになります。
まぁとにかく基本性能は最強なので普段使いで何をやっても困ることはありません。
搭載されているSoCによってはガクガクしがちなTwitterもツルツルっと動いてくれます。
AnTuTuスコアが40万点もあれば日常使いは快適なので、130万点近いスコアがあればストレスなんて感じるわけがありませんね笑
こちらのページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
AnTuTu以外のベンチマークアプリでのスコアは以下のとおりです。
他社製ハイエンドスマホと動作性能を比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないと思うので、僕の持っている中でも性能の高いスマホと簡単に動作性能を比較してみました。
比較対象は以下の2つ。
- REDMAGIC 8 Pro
- iPhone 14 Pro
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度をチェックです。
もはやどれも爆速なので、あまり意味のない比較だったかも・・・。
僅かな差は僕のタッチが微妙にズレてたんだと思います笑
4種類のシステムモード
Zenfone 10はバッテリー設定から4種類の動作モードを選択可能です。
通常はダイナミックに設定しておけば問題ありませんが、例えばゲーム中にモタつきなどを感じた場合には高性能を選択しても良いでしょう。
ただその分バッテリー消耗が早くなるのでご注意ください。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
UFS 4.0の効果なのか読み込みも書き込みも爆速。
今回貸して頂いたモデルの搭載RAMは8GBですが、最高構成は16GBです。
もはやノートパソコンぐらいのRAM容量になっちゃってますよね笑
本体・アプリの起動もスムーズで、複数の処理を同時に進行しても耐えられるほど十分な容量です。
ストレージ容量は256GB。システム領域に17GB使うので実際に保存可能なのは240GBほどになります。
こちらも最高構成なら512GBまで選択可能です。
重いゲームを複数同時にプレイしている人でもこれだけ空き容量があれば十分。
残念ながらMicro SDカードは搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、Micro SDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
Zenfone 10のゲーム性能をレビュー
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイントです。
ハイエンドスマホが欲しい人は特に気になる部分だと思います。
Zenfone 10はゲームを快適にプレイできるのかチェックしていきましょう。
原神(60FPS/最高)の平均FPSは52.6
ゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」のデフォルトグラフィック設定は「中」でした。
グラフィック設定「60FPS/最高」で15分ほどプレイした時のFPSの推移がこちら。
平均FPS52.6とかなり快適に遊べる性能です。
グラフを見て分かる通り、プレイ開始から6分30秒ほど経過したあたりでFPSの上限が50に制限されました。
内部温度の状況を確認してみると、FPSに制限がかかったあたりで最高値(CPU温度70℃)に到達。
おそらく内部温度が高くなったために動作性能を制御しているのだと思います。
その結果、フレームレートの上限は低くなるものの安定したプレイが可能になるようです。
旧モデルZenfone 9で原神を最高設定でプレイした時の平均FPSは54.3と高いものの、戦闘に入るたびにカクつきを感じました。
同じくらいのFPSでもZenfone 10の方が安定して遊べることが分かりますね。
僕はライトユーザー&PSが低いため、現在稲妻地方を攻略中。このため稲妻地方でデイリークエスト等をこなした結果で、最新マップでの検証はできておりません・・・。
ごめんなさいm(_ _)m
NIKKEの平均FPSは50.3
続いてNIKKEをプレイした結果です。
以下のとおりのグラフィック設定で、迎撃戦と射撃場を3回ずつプレイしています。
- グラフィックオプション:高
- 最大フレーム:60
- 人物解像度:高
- 効果:高品質
平均FPS50.3と優秀な結果となりました。
プレイ時間が長くなるにつれて上がり下がりが激しくはなりますが、トップランカーの人でも満足できると思います。ちょっと物足りないかな?
当ブログではゲームのFPS計測にPerfDogを使用しています。
iOS・Android端末でFPS値やバッテリー温度等を計測できるツールです。
15分間の無料使用ができるので、新しいスマホを購入してゲーム性能が気になる場合などに使ってみてください。企業・インフルエンサー向けの無料プラン(使用時間制限あり)も用意されていますよ。
公式サイト>>WeTest PerfDog
ゲームがはかどるGame Genie
Zenfone 10にはゲームを快適にプレイできるGame Genieが搭載されております。
いわゆるゲームモードによくある、動作モードの変更や通知・着信抑制のほか、ゲーミングスマホのような機能もありました。
例えば画面内に大きな照準を表示してくれる「クロスヘア」はFPS系のゲームが好きな人に重宝しますね。
また一定の動きを記録できる「マクロ機能」もありましたよ。
ゲームごとに設定を変えることも可能です。
なお本記事のフレームレート計測はパフォーマンスモードを「高性能」にして実施しております。
それなりに発熱する
原神を最高設定でプレイした時、内部温度が高くなるとフレームレートの上限値が制限されていました。
プレイ中の背面温度を計測してみたところ45℃ほどとそれなりにホカホカです。
持てないほどではないものの、フレームもかなり熱くなります。
普段使いで発熱に悩まされることはないと思いますが、長時間連続で強い負荷のかかる重いゲームをプレイする場合には注意が必要です。
AnTuTuベンチマーク(Ver.9)を5回連続で回した結果は以下の通り。
スコアが安定しているのが分かりますね。
温度の上昇・バッテリー消耗どちらも抑えられていると思います。
ただ原因は分かりませんが3回目の計測では途中でAnTuTuが止まってしまい、スコアが低くなっております。
長時間重いゲームをプレイするのは厳しいかもしれませんが、普段使いで発熱に悩まされることはないでしょう。
Zenfone 10のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
続いてZenfone10のバッテリー持ち・充電速度を見ていきましょう。
PCMarkバッテリーテストのスコア
Zenfone10のバッテリー容量は4,300mAhとスペック的には十分な容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので、通常利用時におけるバッテリー持ちとして信頼できる結果だと思っています。
画面の明るさは50%固定、リフレッシュレートを60Hz・90Hz・120Hz・自動に設定して計測した結果が以下のとおり。
旧モデルZenfone 9もバッテリー持ちが良くなっていたので驚きましたが、Zenfone 10はさらに長持ちになっています。
120Hz固定で14時間を超えるスコアはかなり優秀。
よっぽど長時間ゲームをするなら話は別ですが、ごく普通に使う分には外出先で充電を気にすることなく1日余裕で使えるバッテリー持ちです。
自動設定が最も良い結果になっていますが、60Hz固定よりも良いということはないと思うので検証をミスっているかもしれません。
これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
スコアだけではピンと来ない人もいるかもしれないので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
まず1時間Amazonミュージックで音楽を聴いた結果、バッテリー消耗は3%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗8%。
原神をデフォルト設定で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は11%でした。
24時間一切触らずに放置してみたところ、バッテリーは5%消耗しました。
それぞれの結果をまとめると次のとおりになります。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(推定) |
音楽再生 1時間 | 3% | 約33時間 |
動画再生 1時間 | 8% | 約8時間 |
原神 1時間 | 11% | 約9時間 |
24時間放置 | 5% | 約20日間 |
参考に人気のミドルレンジスマホPixel 7aと比較するとこんな感じに。
使用時間 | Zenfone 10 | Pixel 7a |
音楽再生 1時間 | 3% | 3% |
動画再生 1時間 | 8% | 7% |
原神 1時間 | 11% | 17% |
24時間放置 | 5% | 9% |
最新のハイエンドSoCを搭載していながら、ミドルレンジスマホと同等かそれ以上のバッテリー持ちなので優秀と言って良いのではないでしょうか。
ゲームプレイ中のバッテリー消耗が比較的抑えられているのもGOODですね。
通常利用でバッテリー持ちを心配する必要はないと思います。
30W急速充電に対応
Zenfone 10は30W急速充電に対応しています。
付属充電器を計測したところ確かに25W前後になっていました。
実際にバッテリー残量18%の状態から100%になるまでの時間を計測してみたところ、75分ほどでフル充電完了。
もちろん65W・120Wなどの超急速充電に対応しているスマホもありますが、個人的にはこのくらいでも十分だと思います。
寝落ちしちゃって朝スマホのバッテリーが殆どない状態でも、出かける準備をしている間にある程度充電できているので安心です。
急速充電対応の充電器が付属しているだけでも評価できます。
やった!15Wワイヤレス充電に対応
Zenfone 10はQi(チー)ワイヤレス充電に対応しています。
Zenfone 9はワイヤレス充電に対応していない点だけが唯一の寂しいポイントでしたが、それもついに解決です。
しかも充電速度も最大15Wと急速。
手持ちのワイヤレス充電器で試してみたところ10W前後で充電できていました。
ちなみにApple MagSafe充電器では5W程度です。
使用するワイヤレス充電器によって充電速度が変わるのでご注意ください。
フル充電までの時間は有線に比べると遅め。
15%からフル充電まで2時間半以上かかっていました。
普段は有線充電を使って、寝る前はワイヤレス充電スタンドに置くなんて使い方が良いかもしれませんね。
Zenfone 10のカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能。
Zenfone 10は、旧モデルに引き続きメインカメラのイメージセンサーにIMX766を採用し、手ぶれに強い6軸ハイブリッドジンバルスタビライザーを搭載とのこと。
実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてください。
なお僕は基本的にシャッターボタンをタップするだけでAIまかせの撮影。誰でも簡単に指先一つで綺麗な写真が撮影できることが重要だと思っています。
カメラアプリ
作例を紹介する前にカメラアプリを少しだけ見ておきましょう。
Zenfone 10のカメラアプリはシンプルで片手でも操作しやすいのが特徴。
2倍・0.6倍(超広角カメラ)へはワンタッチで切替可能で、ズームボタンの長押しでその他の倍率へも簡単にアクセスできます。円形スライダーなのが片手操作しやすいポイント。
ジンバルスタイビライザーによるガイド機能は他のスマホにはない特徴。
スマホに合わせてガイドが動くのが楽しい。
もちろん自分好みに調整しながら撮影できるプロモードもありますよ。
なおスクショ音は本体のサイレントモードと連動して消すことが可能ですが、シャッター音を消す設定項目はありませんでした。残念。
メインカメラの作例
まずは最もよく使うメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックです。
比較用に「Pixel 7 Pro」「Nothing Phone (1)」で撮影した写真をあわせて掲載します。
Pixel 7 Proは強力なコンピュテーショナルフォトグラフィー機能で誰でも簡単に良い感じの写真が撮影できるのが特徴。
Nothing Phone (1)は、Zenfone 10と同じIMX766を搭載しています。
同じイメージセンサーでもメーカーチューニングやSoCでどれだけ仕上がりが変わってくるのか気になったので比較してみました。
タイミング悪く陰ってしまったせいか、Pixel 7 Proは空が白飛びして消えてしまいました・・・。
高性能なカメラでもシチュエーションによってはこういうことが起こりますね。
日中の明るい場面なら、どのスマホも綺麗に撮影できることが分かります。
Zenfone 10は明るく色鮮やかな写真になるので好きな人も多いんじゃないでしょうか?
パッと見の印象が良いのでSNSへの投稿にピッタリだと思います。
HDR性能を確かめるために逆光でも撮影してみましたよ。
解像感はPixel 7 Proには敵いませんが、HDR性能は負けてない印象。
Nothing Phone (1)には難しいシチュエーションでしたかね?
メインカメラ(夜景モード)の作例
Zenfone 10には低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードも搭載されています。
夜景モードは撮影が終了するまでスマホを固定し続ける必要がありますが、Zenfone 10はジンバルスタビライザーが手ぶれを抑えてくれるので撮影しやすいです。
夜景モードにしなくてもそれなりに明るくはなるものの、やっぱり夜景モードのほうが明るくノイズも抑えてくれるので綺麗ですね。
他のスマホの夜景モードとも比較してみましょう。
少々暗めですが鮮やかな色合いも手伝ってZenfone 10が良い感じに見えます。
明暗差のあるシーンでも撮影してみました。
Nothing Phone (1)はこういうシーンで活躍してくれることが分かります。
夜景モードでのHDR性能がめちゃくちゃ高いですね。
高画素モードの作例
Zenfone10のメインカメラは5,000万画素での撮影も可能。
通常撮影では4つの画素を束ねて1,250万画素にすることで感度を上げています。
画素数が多いほうが高精細に撮影できるような気がしますが、果たしてどれほど違うのでしょうか?
まず色合いが全く違いますね笑
通常撮影だと明るくする補正が強くかかっていることが分かります。
ただ、掲載用にリサイズしてしまっているのもありますが解像感の違いはよく分かりませんよね。
高画素モードはトリミングで活かされます。
それぞれの写真で同じ部分をトリミングした結果がこちら。
50MPモードの方が解像感が残っているのがよく分かります。
例えば、高画素モードで広めに撮影しておいて、後から必要な部分だけを切り出す時なんかに効果的です。
ただファイルサイズが大きくなってしまう(10MB以上!)ので、通常は使わないほうが良いでしょう。
最大8倍のデジタルズーム
Zenfone10には望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大8倍まで引き伸ばしての撮影になります。
旧モデルのZenfone 9では2倍以降は色合いが変わり過ぎてイマイチでしたが、Zenfone 10では、それほど酷くはありません。
2倍を超えると解像感が失われていくものの、5倍ズームくらいまでだったら普通に使えちゃいそうです。
ちなみに望遠カメラを搭載したPixel 7 Proの8倍ズームはこんな感じ。
やっぱりめちゃくちゃキレイですね。
さすがにデジタルズームのみでは太刀打ちできません・・・。
夜間撮影での望遠性能は以下のとおり。
ズームを使うと夜景モードがOFFになっちゃうので厳しいです。
ちなみにPixel 7 Proでも8倍ズームだとこんな感じになっちゃうので仕方いないと思います。
まぁZenfone 10よりは全然綺麗ですけれども・・・笑
超広角カメラの作例
Zenfone10は1,300万画素の超広角カメラも搭載しております。
他のミドルレンジスマホに比べると有効画素数が多いのが特徴。
広大な風景を撮影する時や食卓全体を撮影する場合に重宝するカメラです。
メインカメラとの画角の違いはこんな感じ。
メインカメラのほうが彩度が高くなりますね。
スペックによるとFOVは120°とのことです。
他のスマホと比較しながら作例を見ていきましょう。
メインカメラは凄いけど超広角カメラはおまけ、みたいなスマホもある中、さすがハイエンドと言ったところ。
これだけ撮れれば十分なんじゃないでしょうか?
続いて夜景モードでの写りもチェックしていきましょう。
Pixel 7 Proの方が明るいものの、Zenfone 10の方がバランスが良い気がします。
Nothing Phone (1)はちょっと厳しいですね。
ポートレートモードの作例
簡単に背景ボケのある写真が撮影できるポートレートモードもあります。
深度計測センサーは非搭載なのでソフトウェア処理になりますが、被写体との切り分けも上手です。
色合いの補正が強く肌の色なんかがパッと明るくなって良い感じ。
もちろん人物以外の被写体にもボケモード的に使用可能です。
インカメラの作例
Zenfone 10インカメラの有効画素数は3,200万画素。撮影時には4つの画素を1つにまとめて800万画素になるようです。
個人的には利用機会がほぼないのですが、これくらい撮影できていれば十分じゃないかなーと思いました。
HDRの効果もそれなりに高く、ON/OFF切替で違いがはっきり分かります。
もちろんインカメラでもポートレートモードを使用可能。
美顔モードが適用されて肌が綺麗になっちゃいました。
動画撮影の作例
Zenfone 10で動画撮影もしてみました。
参考にiPhone 14 Proで撮影した動画も続けて収録しています。
日中は4K@60fps(超広角は4K@30fps)夜間は4K@30fpsで撮影しました。
明るいシーンではメイン・超広角ともに綺麗に撮影できています。
6軸ハイブリッドジンバルスタビライザーのおかげか手ぶれ補正の効果もバッチリです。
ただ超広角カメラはかなり彩度が高くなっており、同じ場所で撮影したと思えない雰囲気になっております・・・。
夜間もiPhone 14 Proに比べるとノイジーですが、綺麗に撮影できました。
動きながらでの撮影でも使えそうです。
超広角カメラは夜間撮影が苦手なようで殆ど真っ暗に。 綺麗に撮影したい場合にはそれなりに明るさが必要になります。
なお、Zenfone 10に搭載された2種類の手ぶれ補正も試してみました。
「6軸ハイブリッドジンバルスタビライザー」と「EIS」を利用した強力な手ぶれ補正が「HyperSteady」モードで、常時クロップ撮影になります。
「Adaptive EIS」はスマホの動きを検知して、自動的に最適な画角に調整する機能です。
撮影中に画角が変わる様子を確認できると思うのでチェックしてください。
Zenfone 10を実機レビュー
ここからはZenfone 10の動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外のところを実機レビューしていきます。
Android 13×ZenUI
Zenfone 10に搭載されているOSはAndroid 13。
現時点で最新のAndroidが搭載されているのは嬉しいポイントです。
基本的にピュアAndroidの雰囲気ですが、起動中アプリの一括終了の場所や、ネットワーク設定スイッチ等、ユーザーの使い勝手が良くなる工夫が見られます。
なおASUSによると、最大2回のOSアップデートと、4年間のセキュリティ対策保証とのこと。1台のスマホを長く使う人には嬉しいポイントですね。
デフォルトでは見た目などがASUSオリジナルに設定されていますが、Android純正に戻すことも可能ですよ。このあたりは好みかな。
この他、ステータスバーに表示するアイコンが管理できたり、アニメーション速度を変更できたりと、痒いところに手が届く設定もありがたいですね。
豊富なジェスチャー機能
使いこなせたらZenfone 10がさらに便利になる機能も搭載されております。
画面分割・サイドバー・フローティングウィンドウはもちろん対応。
ディスプレイサイズ的に画面分割は使いにくいかもしれませんが・・・。
サイドバーはアプリ・機能の登録のほか、サイズなんかも調整できます。
背面ダブルタップに機能の割り当てをできるスマホは多いですが、Zenfone10はトリプルタップにまで対応していましたよ。
また、ジェスチャー操作もめちゃくちゃ豊富に用意されております。
使いこなすのが大変そうです・・・笑
電源ボタンは便利なスマートキー
Zenfone 10の側面にはスマートキーと呼ばれる物理ボタンがあります。
もちろん基本的に電源ボタン・指紋認証として使うものなんですが、2回押しや長押しに特定アプリや機能のアサインが可能です。
スリープ時のショートカットには「クイックショット」機能が追加。
カメラの起動に加えて3回写真撮影までしてくれます。
お子さんやペットの可愛い瞬間を記録したい時なんかに便利ですね。
これだけなら他社製スマホにも搭載されていることがありますが、スワイプ(スライド)操作にも対応しているのもポイント。
Zenfone 9に搭載されていた機能に加えて、Webページの戻る・進む、動画の早送り・巻き戻しも可能になりました。
僕が便利だなーと思ったのは通知の確認。
ディスプレイをスライドすれば良いんじゃないか?とも思いますが、つい使っちゃう地味に便利な機能です。
デュアルアプリ対応/複数ユーザー非対応
Xiaomiのスマホにお馴染みのデュアルアプリ機能はZenfone 10では「ツインアプリ」として搭載されております。
対応アプリで機能を有効にすれば、アプリの複製が可能に。
例えばLINEアプリが2つ作れるので、1台のスマホでアカウントを2つ使い分けることができちゃいます。
なお残念ながらセカンドスペース(複数ユーザー)機能には非対応のようで、見つけることができませんでした。
デュアルスピーカーでステレオサウンドを楽しめる
Zenfone10には上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しめます。
左右スピーカーのバランスは良く、音楽・動画鑑賞はもちろんゲームサウンドも楽しめると思います。
音質は中高音域が中心のクリアサウンドですが、Zenfone 9に比べて低音が少し強くなっていました。ズンズン・ドンドンと言うよりは、ポコポコ聞こえるようなイメージ。
よほどこだわりがある人以外は十分満足できる音質だと思います。
なお低音域が増したせいか、音量を大きくすると背面パネルの振動・震えが少し気になりました。
スウェーデンDirac Research社のDiracチューナーを採用しており、シーンに合わせたプリセットのほか、イコライザーも搭載されているので自分好みの音質に調整することもできます。
イヤホンジャック搭載
Zenfone 10は本体上部に3.5mmイヤホンジャックを搭載しております。
Diracチューナーによる音響補正は、特にイヤホンを使用している時に効果を実感しやすいのでおすすめです。
またイヤホンを接続している時だけ、空間オーディオ機能「DIRAC Virtuo」が有効になります。
軽く使ってみたのですが、音場の広がりや定位感が向上して臨場感の高いサウンドになるものの、劇的に変わるとまでは言えませんでした。
空間オーディオが使える!と期待しないほうが良いかもしれません・・・笑
イヤホンジャックの場所的にゲームがプレイしにくくなる場合もあります。
本体がコンパクトなので他のスマホに比べると干渉は少ないかもしれませんが、イヤホンの形状やプレイスタイルに合わせて、上下反転させて使うなど工夫が必要です。
LDAC/aptX Adaptiveに対応
スマホにワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応状況は以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:◯
- LDAC:○
- LHDC:✕
現在主流のBluetoothコーデックにはフル対応。
ワイヤレスイヤホンでもハイレゾ相当の音質が楽しめます。
aptX AdaptiveではSnapdragon Soundにも対応しているとのことですが、僕が試した限りでは表示等がありませんでした。通常ポップアップが出るはずなんですけどね?
なおAmazon Musicのストリーミング再生では「24bit/48KHz」(JEITA定義ハイレゾ)が表示されていました。
おそらくSRCによるダウンサンプリングが原因だと思います。
Amazon Musicアプリの表示がどこまで正確なのかは分かりませんが、音質のに拘りがある人は音源をダウンロードした方が良いでしょう。
生体認証は指紋認証&顔認証
Zenfone 10の指紋認証センサーは旧モデルから引き続きスマートキー内に搭載。
反応は良好で、軽く触るだけでロック解除できました。
顔認証はインカメラを使った簡易タイプ。一瞬ロック画面が表示されるものの反応は悪くありません。
iPhoneのようにロック画面に留まって通知を確認することもできますし、ロック画面をすっ飛ばす設定にすることも可能です。
また指紋認証はタッチ解除・押して解除を選べます。
おサイフケータイ/IP68防塵防水に対応
Zenfone 10は人気機能のおサイフケータイとIP68防塵防水にしっかり対応しております。
どっちも欲しいと思っている僕にとっては感謝しかありません。
FeliCaポート本体上部に搭載されており反応は良好。
普段使っているSuica・PASMO・iD等をそのまま利用可能です。
IPX8防水に対応しているスマホを自分で購入した時は、簡単な水没テストをしているのですが、今回は貸出機なので割愛。
なお、念のためにお知らせしておきますが、あくまでも防水性能です。
よく防水性能があるからお風呂でも使える!っていう記述を見かけますが、厳密に言うと間違いなんですよ?
公式サイトにも以下の注意書きがされており「お湯」とはどこにも書いてありませんからね。
防水性と防塵性は、通常の使用下で、またはデバイスが損傷、修理、分解された場合に、時間の経過とともに低下する可能性があります。端末を完全に水中に沈めることは絶対にしないでください。また、海水、塩水、塩素水、または飲料に触れないようにしてください。正しい注意事項を守らなかった場合、端末の保証や防水・防塵機能が無効になります。耐水性は、水道水の水中深さ1.5メートルにデバイスを30分間沈めることで試験しています。試験後、端末を取り外して完全に乾燥させてから、通常の動作を確認しています。
引用:公式サイト
お風呂中に使っていて直ちに壊れることはないと思いますが、湯船に落としてしまったら最悪破損する可能性があるので注意しましょう。
また水がかかってしまった時は、しっかり乾かしてから充電しましょう。濡れた状態で通電させるのは非常に危険です。
4キャリアに対応したBand構成
Zenfone 10は国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですね。
もちろん楽天モバイルにも対応。こちらの記事で実際に楽天モバイルのSIMカードを装着して検証してみたので、気になる方はチェックしてください。
また、少しずつ普及してきた5G通信(Sub-6)にも対応しています。
ドコモの「n79」には非対応なところは注意です。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
スマホライトユーザーは特にそうですよね?一度購入したら長く使う人が大半です。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもZenfone 10なら対応できちゃいます。
まとめ:Zenfone 10のメリット・デメリット・評価
Zenfone 10を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
Zenfone 10を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・小型&軽量 ・背面の質感が良い ・最高の動作性能 ・重いゲームでも快適 ・長持ちバッテリー ・ワイヤレス充電対応 ・強力手ぶれ補正 ・おサイフケータイ対応 ・IP68防塵防水 ・イヤホンジャック搭載 | ・144Hzはゲーム時のみ ・高負荷時に発熱 ・望遠カメラ非搭載 ・SDカード非対応 ・eSIM非対応 |
評価
総合評価:(5点/5点満点)
デザイン | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★★ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
動作性能 | ★★★★★ |
ゲーム性能 | ★★★★☆ |
バッテリー性能 | ★★★★☆ |
カメラ性能 | ★★★★☆ |
機能・付加価値 | ★★★★★ |
片手操作も可能なサイズながら重いゲームでも快適にプレイできる最高性能のSoCを搭載。
さらにワイヤレス充電にも対応したことで、Zenfone 10はコンパクトハイエンドの完成形になったと言っても過言ではありません。
強力な手ぶれ補正を備えたカメラやおサイフケータイ・IP68防塵防水はそのままに、バッテリー持ちはさらに良くなっています。
それでいて価格は据え置きですからね?もはや買わない理由はないと思います。
Zenfone 10は、扱いやすいサイズ感のスマホが欲しい人はもちろん、なるべく安くハイエンドスマホを購入したい人にも超おすすめの1台です。
値下げ!Zenfone 10はIIJmioで脅威の5万円台!
Zenfone 10はオープンマーケットモデル(SIMフリーモデル)なので格安SIMなどでも購入可能です。
IIJmioでの販売価格
現在Zenfone 10を取り扱っている主な格安SIMと販売価格は以下のとおり。「最安価格」はMNPやオプション加入等の条件を適用した場合の価格になります。
格安SIM | 通常価格 | 最安価格 |
公式サイト(8GB/128GB) | 99,800円 | 99,800円 |
IIjmio(8GB/128GB) | 97,980円 | 59,800円 |
旧モデルとは言えハイエンドスマホが5万円台で買えちゃうなんて超破格です。
コンパクトなスマホが好きな人はお見逃しなく!
IIJmio>>Zenfone 10
IIJmioの料金プラン
IIJmioの料金プランは1ヶ月に使える高速データ通信量(ギガ)によって月額基本料が異なります。なお月額基本料は全て税込みです。
音声 | データ+SMS | データ | eSIM | |
2GB | 850円 | 820円 | 740円 | 440円 |
5GB | 990円 | 970円 | 900円 | 660円 |
10GB | 1,500円 | 1,470円 | 1,400円 | 1,100円 |
15GB | 1,800円 | 1,780円 | 1,730円 | 1,430円 |
20GB | 2,000円 | 1,980円 | 1,950円 | 1,650円 |
30GB | 2,700円 | 2,680円 | 2,640円 | 2,340円 |
40GB | 3,300円 | 3,280円 | 3,240円 | 2,940円 |
50GB | 3,900円 | 3,880円 | 3,840円 | 3,540円 |
使える回線はドコモとauの2種類(データ・eSIMはドコモのみ)。
2GB・5GBの低容量プランが安いところが特徴で、毎月ギガをそんなに使わないライトユーザーさんに優しい月額基本料に設定されております。
また、IIJmioは他社に先駆けてeSIMに対応しました。データ通信専用にはなりますが、サブ回線としてスマホに登録しておくのにピッタリです。
IIJmioの特徴
IIJmioの特徴は以下のとおりです。
- 3種類の通話定額オプション
- データ繰り越し・データシェアに対応
- 通信速度の切り替えができる
- 会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
1つずつ紹介していきます。
3種類の通話定額オプション
IIJmioの通話料は11円/30秒。専用アプリを使うことなく一般的な通話料の半額。
さらに音声通話をよく利用する人向けに3つの通話定額オプションが用意されているので安心です。
オプション名 | 月額料金(税込) | 内容 |
通話定額5分+ | 500円 | 5分以内の国内通話無料 |
通話定額10分+ | 700円 | 10分以内の国内通話無料 |
かけ放題+ | 1,400円 | 通話時間制限なく国内通話無料 |
ただし、通話定額オプションは専用通話アプリ「みおふぉんダイアル」からの発信に限られるのでご注意下さい。
みおふぉんダイアルアプリ
Internet Initiative Japan Inc.無料posted withアプリーチ
データ繰り越し・データシェアに対応
IIJmioは「データ繰り越し」に対応しているので、当月のデータ通信量の残量を、翌月まで繰り越し可能。
毎月使うギガの量がバラバラであっても無駄なく使えるので安心です。
また、2022年6月1日からはデータシェア・データプレゼントにも対応。
同一アカウント内で契約している回線のデータ量をシェアして使えます。
家族間でのデータシェアはもちろん、自分だけで複数回線を使い分けるのにも適していますね。
通信速度の切り替えができる
毎月使えるギガの量は限られているので、できれば無駄に使いたくはないですよね?
そもそも、スマホの用途がメールやLINE中心の人は、高速データ通信は必須ではありません。
そういう場合に便利なのが、IIJmioの「速度切替」です。
会員専用サイトからワンタップで低速通信モードに切り替え可能。
低速通信モードにすると速度が最大300kbpsに制限される代わりに、ギガの消費が0になります。
しかもIIJmioは「バースト転送」に対応しており、通信開始直後だけ高速通信を利用するので、意外と快適に使えるんです。
例えばWEBページの読み込みに時間がかかって困る!と言ったことが少なくなります。
会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
IIJmioでは新規加入時にスマホを安く購入できるのはもちろん、加入後でも端末を購入できます。
しかもスマホに限らず、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなんかも会員限定価格で購入できるので、個人的にめちゃくちゃ嬉しいポイントです。
加入前も加入後も端末を安く購入できるのはIIJmioのメリットの1つです。
公式サイト>>IIJmio
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