評価:(4.5点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを購入しているガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Nothing Phone(1)を購入しました。
イギリスを拠点にするガジェットメーカーNothingによるスマートフォンです。
Nothingと言えば2021年7月に発売した「ear(1)」が記憶に新しいところ。
オリジナリティ溢れる半透明デザインに、優れた機能・性能を持ち合わせ、世界中で大人気になりました。
そんなNothingが満を持して発売した第1号スマートフォンがPhone(1)です。
発売直後に購入して暫く使ってみたところ、光り輝くオシャレな背面デザインが魅力的なのはもちろんのこと、機能・性能も優秀で普通にイけてるスマホだと感じました。
- 6.55インチ 有機ELディスプレイ
- リフレッシュレート120Hz
- Snapdragon 778G+
- 50MP メイン・超広角カメラ
- IP53防塵防水
- ステレオスピーカー
- ワイヤレス充電
個人的にはこれだけ入って7万円台~なら比較的コスパが高いと思いますが、購入しようか迷っている人も多いと思います。
本記事でNothing Phone(1)を詳しく実機レビューするので、あなたが気になるポイントをチェックしてみてください。
メリット | デメリット |
・スケルトンデザイン ・Glyph Interface ・美しいOLEDディスプレイ ・120Hzリフレッシュレート ・キビキビな動作性能 ・十分なバッテリーもち ・33W急速充電 ・15Wワイヤレス充電 ・5W逆充電 ・困らないカメラ性能 ・ステレオスピーカー ・指紋認証&顔認証 | ・デカい ・重いゲームはやや厳しい ・付属品が寂しい ・防水性能が弱い? ・おサイフケータイなし |
2023年最新モデルNothing Phone (2)をこちらの記事でレビューしています。
Snapdragon 8+ Gen 1を搭載してハイエンドモデルに進化。
価格も7万円台スタートとコスパの高い1台になっております。
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Nothing Phone(1)のデザイン・サイズ感・付属品をレビュー
まずNothing Phone(1)の外観や付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
Nothing Phone(1)のカラーバリエーションは、ホワイト・ブラックの2色展開。
僕が購入したのはブラックです。
ホワイトを購入する人が多いかなーと思って、あえてブラックをチョイス。
これが大正解だったかもしれません。Nothing Phone(1)のメカメカしい感じとベストマッチ。
超かっこいいです!やばい!
こんなにずっと見てたいと思えるスマホは初めてですね。ニヤニヤしちゃいます。
こちらが噂のスケスケ背面パネル。
確かにスケルトンデザインは間違いないですが、基盤やバッテリーが見えているわけではなく、その1つ上の層が見える感じですね。
中央に大きく見えているのはワイヤレス充電用のコイル。
左上にはカメラレンズが2つ搭載されています。
カメラユニットなんかありませんよ。レンズむき出し風のデザインです。
メインカメラと超広角カメラの2眼構成。
レンズの高さは実測で1.5mmほど。そのままデスクに置くとガタついてしまうので、ケースを装着したほうが安心です。
カメラや充電用コイルを囲むように、全部で5箇所のLEDエリア。
これが合計900個のLEDが光るGlyph Interface(グリフインターフェイス)ですね。
背面パネルはガラス製で「Corning Gorilla Glass 5」を採用。
ハイエンドモデルのように「Corning Gorilla Glass Victus」ではないのは少々寂しいですが、耐久性にも優れています。
それにしても、どっから見ても本当にかっこいいですね。所有欲が満たされるデザイン。
文字がドット風のデザインなところもシビれます。
背面パネルは湾曲のないフラット形状。最近流行りの箱型タイプです。
フレームは光沢の少ないマットな金属製。
ディスプレイを上にして右側面に電源ボタンを搭載。
左側面には音量ボタンがあります。
ギュッと握るようにスクショを撮影できるボタン配置ですね。好き。
本体下部にはSIMスロット・マイク・USB-Cポート・スピーカーを搭載。
SIMスロットは表裏に2枚装着できるタイプでした。
本体上部にはマイクのみ。
Nothing Phone(1)のデザインは、どこかiPhoneを彷彿とさせます。
っていうか似すぎかな?笑
サイズ感
Nothing Phone(1)のサイズは159.2mm×75.8mm×8.3mm。
6.55インチのディスプレイを搭載していることもあって普通にデカいです。
厚みはそんなに気になりませんが幅広です。
僕がメインで使っているPixel 6aと比較するとこんな感じ。
女性や手が小さい人は持ちにくさを感じるかもしれません。
不安な場合は実機を触ったほうがいいと思います。
重さも付属のディスプレイ保護フィルムを含めて195gと、それなりにズッシリ。
ただサイズに割には比較的軽いほうかも。ギリギリ200g切ってますからね。
付属品
Nothing Phone(1)の付属品は以下のとおりです。
- マニュアル類
- USBケーブル
- SIMピン
- ディスプレイ保護フィルム(装着済)
ケーブルはUSB-C to Cのもの。
SIMピンも背面パネル同様にスケルトン仕様になっていました。凝ってますね。
ディスプレイ保護フィルムは購入当初から貼り付けてありました。
保護ケース、充電器は付属していないのでご注意ください。
ちなみに僕は購入特典で貰ったNothing純正の充電器「Power(45W)」を使っています。
Nothing Phone(1)は外箱も変わっているので紹介しておきます。
お菓子の箱のようにペリペリ切り取って開封するんですよ。
箱を開ける楽しみは1回だけしか味わえない特別仕様になっております。
Nothing Phone(1)のGlyph Interfaceをレビュー
Nothing Phone(1)最大の特徴は背面パネルに搭載された900個のLEDが輝くGlyph Interface(グリフインターフェイス)ですよね。
他のスマホでは体験できない独自の機能・デザインになります。
Glyph Interfaceでどんなことができるのか気になる人も多いと思いますのでレビューしていきます。
着信音・通知音に合わせて点灯
Glyph Interfaceは着信音・通知音に合わせてリズミカルに点灯します。
ぬおおおおお!
黒もカッコイイぞーーー!#nothing #nothingphone1 pic.twitter.com/lbF2NsDYWz— ちびめがね (@chibimeganecom) August 19, 2022
デフォルトで用意されている着信音・通知音はそれぞれ10種類ずつ。
こちらの動画で全て紹介しているのでお気に入りを探してみてください。
着信・通知サウンドもビットサウンドっぽくてどこか懐かしい雰囲気。
ゲームで鳴っている音楽や効果音のような感じでオシャレですよ。
Glyphライトはかなり明るくなるので少々注意が必要。
もちろん設定で明るさの調整ができるので、抑えてあげても良いと思います。
着信・通知をGlyphライトだけでお知らせ
設定から「Flip to Glyph」を有効にすれば、着信音・通知音を鳴らさずにGlyphライトだけで確認することもできます。
ディスプレイ面を下にして置いてあげればFlip to Glyphが起動。
2回ライトが点滅すれば有効になっています。
LEDランプの点滅で着信や通知を知らせてくれるスマホもありますが、小さいので意外と気付きにくいんですよね。
この点Flip to Glyphであれば背面全体が分かりやすく点灯するので重宝しますよ。
充電中のバッテリー残量をお知らせ
Nothing Phone(1)を充電している時は最下部のGlyphライトがバッテリーメーターになります。
常に表示されているわけではなく、時々ピコッと点灯してくれます。
LEDの数が多いせいか動きが非常に滑らかで可愛いです。
Glyphライトがリングライト代わりになる
Glyphライトは写真撮影時のライトとしても使えます。
撮影用のLEDライトも搭載されていますが、Glyphライトを使ったほうが優しく照らしてくれるのでリングライト代わりに使えそうです。
左が通常のライト、右がGlyphライトを点灯して撮影したものです。
通常のライトよりも強く影が発生せずにナチュラルに明るくなっていますよね。
人物を撮影する時はもちろん、物撮りする時に重宝しそうな機能です。
裏技!音楽に合わせてGlyphライトが光る!
初期設定では非表示になっている裏技(隠しモード)もコッソリ紹介しておきます。
正式に公開されている機能ではないので試す場合には自己責任になるのでご注意ください。
Nothing Phone(1)のGlyph Interfaceには「ミュージックの視覚化」という機能が隠されていました。
この機能を有効にすると、スピーカーから音楽が再生されている時にGlyphライトが光るようになります。
Nothing Phone(1)の隠しモードを試したらパリピになりました?
音楽に合わせて光るGlyph Interface?#nothing #nothingphone1 pic.twitter.com/RZWAlXZL1u
— ちびめがね@格安SIM・格安スマホ (@chibimegane_lm) August 24, 2022
ミュージックの視覚化を表示させる方法は以下のとおりです。
- 連絡先に「Abra」を追加する
- Glyph Interfaceの設定から着信音を開く
- 「連絡先を追加」でAbraに任意の着信音を設定する
- 「ミュージックの視覚化」が設定に表示される
・・・うん、まぁだから何なんだ?っていう機能にはなりますが、我が家の子ども達はこの機能を見た時に一番感動していました笑
Nothing Phone(1)を購入してドヤりたい時なんかに試してもいいかもしれません。
Glyph Interfaceは「背面が光る」ただそれだけの機能なのですが、他のスマホでは体験できません。
Nothing Phone(1)を購入したら、ぜひビカビカ光らせちゃいましょう。
Nothing Phone(1)のディスプレイをレビュー
Nothing Phone(1)のディスプレイをチェックしていきましょう。
ディスプレイはスマホの命と言っても過言ではないくらい重要なポイント。
毎日何度も目にするので綺麗な方が良いですからね。
6.55インチ 有機ELディスプレイ
Nothing Phone(1)のディスプレイは6.55インチの有機EL(OLED)。
有機ELパネル特有の黒色表現でシャキッとメリハリの効いた表示が非常に綺麗です。
スペックも十分で動画視聴でもゲームでも満足できるディスプレイだと思います。
- HDR10+
- 10 ビット色深度
- 2400 x 1080
- 402 ppi
- コントラスト比 1,000,000:1
- 最大輝度 1200ニト
明るさの自動調節も上手なので、屋外で見にくいこともありませんでした。
視野角も広いので多少きつい角度から見ても問題なし。
ゴロ寝スマホとしても使えそうです。少し重いけど。
ベゼル幅が下部だけ広いスマホが多いなか、上下左右で均一なのも美しいポイントです。
ディスプレイにも背面パネル同様「Corning Gorilla Glass 5」を採用。
湾曲の少ないフラットディスプレイも個人的には嬉しいポイントです。
インカメラはパンチホールタイプ
インカメラはディスプレイ左上に搭載。切り欠きを作らないパンチホールタイプです。
小さいので全画面表示でも邪魔に感じることはないと思いますが、横持ちでゲームをする時や動画視聴時に少し気になるかもしれないですね。
ただ個人的にはディスプレイ上部中央に配置されたパンチホールインカメラよりも、この位置の方が好きです。
ゲームする時に手にかかる部分になるので邪魔になりにくいと思います。
操作は両手持ちが基本
6.55インチの大画面ディスプレイなので基本的に両手操作になります。
片手で操作しようとしても端まで指が届かないですからね。
慣れてくれば文字入力くらいなら片手でもいけるとは思います。
画面リフレッシュレートは120Hzをサポート
Nothing Phone(1)の画面リフレッシュレートは最大120Hzをサポート。
高駆動ディスプレイを搭載しているのは素晴らしいメリットです。
1秒間にディスプレイを120回書き換えてくれるので、ディスプレイの表示が滑らかになります。
左が60Hzで右が120Hzに設定したものです。120Hzのほうが残像感がなく滑らかに動いているのが分かると思います。
高リフレッシュレートを最も実感できるのは画面のスクロール。
ヌルヌルーっと滑らかに動いてくれる感じが心地良いです。
Nothing Phone(1)でもしっかり実感できますよ。
リフレッシュレート120Hzに設定していても、画面の動きやアプリに合わせて60Hz、90Hzに調整してくれるところも嬉しいポイント。
高駆動ディスプレイはバッテリー消耗が激しくなる点がデメリットになりますが、自動調整機能があることで多少バッテリーもちが良くなります。
なお、タッチサンプリングレートは公式サイトによると240Hzとのこと。
実際にアプリで測定したところ、瞬間的に最大350Hzほど出ていました。
1秒間に350回のタッチに反応できるので、音ゲーなど繊細なタッチが要求されるシチュエーションで重宝します。
僕の実測なので正確とは言い切れないかもしれませんが、反応はかなり良さげです。
ディスプレイ常時表示に対応
Nothing Phone(1)は有機ELディスプレイ搭載スマホにはお馴染みの常時表示ディスプレイ(AOD)機能が使えます。
ミドルレンジのスマホだと、搭載されていても10秒間だけ表示のように機能が制限されていることが多いですが、終日でも表示可能です。
表示内容は変更できませんが、有効にする時間をカスタマイズすることはできます。
寝てる間にディスプレイに何か表示されてても全く意味がないので、時間指定はしておきたいところ。
もちろんバッテリー消耗を優先するならAODは使わない方が良いです。
ディスプレイのタップでロック画面を表示する設定にもできますからね。
Widevine L1で動画視聴が快適に!
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、Nothing Phone(1)なら高画質での視聴が可能となります。
NetflixではHDR機能は非対応なもののFull HD再生可能。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでも1080pでの視聴が可能でした。
フラッグシップモデルの2Kディスプレイなんかに比べると劣りはしますが、スマホで動画視聴するならFHD(1080p)に対応していれば十分。
ちなみにYouTubeでは「2160p60 HDR」まで再生できることを確認しました。
有機ELディスプレイは黒色表現が特徴的なので、夜景動画は吸い込まれるように綺麗でした。
Nothing Phone(1)の動作性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU)。
Nothing Phone(1)には「Snapdragon 778G+ 5G」が搭載されております。
2021年10月にQualcommが発表したチップセットで、6nmプロセスを採用した5G通信対応モデルです。
公式サイト>>Snapdragon 778G Plus 5G
2021年5月に発表したSnapdragon 778GをベースにCPU/GPU性能を強化しているとのこと。
ベースモデルのSnapdragon 778Gを搭載した「realme GT Master Edition」は既にレビューしていますが、かなり軽快に動いてくれました。
性能が向上したSoCを搭載しているNothing Phone(1)の動作性能にも期待しちゃいますね。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということです。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.8の総合スコアは517,329点、GPUスコアは165,201点。
高めのスコアになるVer.9では総合スコアが574,699点、GPUスコアは175,211点という結果になりました。
あと一歩でハイエンドモデルと呼べるくらいの高スコア。
ちなみに2022年ミドルレンジスマホの主流SoCは「Snapdragon 695 5G」でAnTuTuスコアが40万点前後。
このためNothing Phone(1)をあえてグレード分けするなら、ミドルレンジの中でも上位の「ミドルハイ」や「アッパーミドル」になると思います。
2022年9月時点での最高スコアは100万点を超えている状況ですが、55万点前後もあればネットサーフィンやLINE、SNS、動画視聴まで、何でもサクサク軽快に動くのでストレスを感じることはありません。
搭載されているSoCによってはガクガクしがちなTwitterも滑らかに動いてくれます。
こちらのページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
AnTuTu以外のベンチマークアプリでのスコアは以下のとおりです。
REDMAGIC 7(Snapdragon 8 Gen 1)と動作性能を比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないと思うので、僕の持っているスマホの中では最も性能の高いREDMAGIC 7と簡単に動作性能を比較してみました。
REDMAGIC 7はSnapdragon 8 Gen 1/RAM 18GBを搭載しているハイエンドモデルで、AnTuTuスコアは100万点を超えています。
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度をチェックです。
ネットサーフィン(ブラウジング)するくらいであれば両者に明確な差はありません。
どちらもパッと表示されるので超快適。
ちなみにREDMAGIC 7の価格は137,520円ですからね?ちょっと悲しくなります泣
最高性能のスマホと比べても劣っていないNothing Phone(1)は、動作性能が優秀であることがよく分かりますね。
ゲーム性能も悪くない
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイントです。
普段使いに困らないNothing Phone(1)のゲーム性能はどれほどでしょうか?
実際に試してみたところ、カジュアルなゲームであれば超快適。
重いゲームでもグラフィック設定を下げれば普通にプレイできました。
例えば、僕が大好きな「パズドラ」「モンスト」はプレイになんの支障もなし。
ゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」でのデフォルトグラフィック設定は「低」でした。ちょっと寂しい。
話題のゲーム「幻塔」のデフォルト画面設定は「良好・UHD・30FPS」。
APEXモバイルでは推奨設定が「ノーマル/ノーマル」で「ノーマル/極高」まで設定可能でした。
ガチ勢の人にはちょっと物足りないかもしれませんが、僕のようなエンジョイ勢であればプレイに支障はありません。
ちなみに、Nothing Phone(1)には「ゲームモード」もあります。
性能が向上すると記載されているので、ゲームモードにAnTuTuベンチマークを追加してスコアを測定してみました。
たしかに、びみょーーーにスコアが良くなっている気はします。たまたまかもですが。
少しでも快適にゲームをしたい人は有効にしたほうが良いでしょう。
WeTest PerfDogでゲーム性能を計測
いくら僕がゲームは快適ですー!と言っても、説得力のない感想になってしまうので、客観的に判断できるようにPerfDogというアプリでゲーム性能を測定してみました。
PerfDpgはiOS・Android端末でFPS値やバッテリー温度等を計測できるツールです。15分間の無料使用ができるので、新しいスマホを購入してゲーム性能が気になる場合などに使ってみてください。
企業・インフルエンサー向けの無料プラン(使用時間制限あり)も用意されていますよ。
公式サイト>>WeTest PerfDog
まず原神を「60FPS/最高」設定で25分間プレイした結果です。
平均FPSは38。地図を開いている時だけは60FPSに到達していました笑
実際にプレイしていても戦闘に入るたびにガクガクしてしまいます。
CPU温度は平均64℃に達し、バッテリー温度も40℃を超えているので相当負荷が高い状態です。
続いて話題の新作ゲーム幻塔を90FPS設定にして30分ほど遊んだ時の計測結果です。
平均FPSは42.2と原神よりは少し高めではあるものの、90FPSには殆ど届かず、60FPSで遊ぶのも難しい状況でした。
最後に普段よくプレイするApex Mobileを「スムーズ/極高」設定にしてカジュアルマッチを1回プレイした結果です。
平均FPSが59.1とかなり安定。遊びにくさは全く感じず、3本指・4本指が上手ければランクマッチも余裕でこなせると思います。
他の2つのゲームよりもCPU/GPU温度が低い点にも注目です。
以上の結果から、ゲームにもよりますが、Nothing Phone(1)はグラフィック設定を少し下げれば重いゲームでも十分遊べることが分かります。
発熱はそれほど気にならない
PerfDogでの測定結果を見ても分かるとおり、原神をプレイしている時、内部のCPU温度は60℃を上回るほど高温になっていました。
ただ、内部温度は高いものの、本体の表面温度はそこまで高温になることはありません。
ベンチマークアプリを立て続けに回して1番ホカホカしてるなーと感じた時の表面温度は38℃くらい。
ハイエンドモデルのスマホだと持ってられないくらいに熱くなってしまうこともあるので、それに比べれば発熱を感じにくいと思います。
そしてAnTuTuベンチマークを4回連続で計測した時のスコアは以下のとおり。
内部温度の上昇も少なく、スコアが安定していることが分かりますね。
長時間連続で高い負荷をかけるのはおすすめしませんが、発熱による性能の低下はそこまで気にしなくても大丈夫そうです。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度のテストもしてみました。
読み込み・書き込みともの十分な速度です。
ROMは128GBとそれなりの容量。
システム領域に16GB使うので実際に保存可能なのは110GBほどになります。
外付けストレージが使えないので、写真・動画をよく撮影する人や、プレイしているゲームが多い人は注意が必要です。
特に重いゲームはストレージ容量をかなり圧迫しちゃいます。
SDカードを搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、Micro SDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
Nothing Phone(1)のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
続いてNothing Phone(1)のバッテリー性能・充電速度をみていきましょう。
1日は使えるバッテリー持ち
Nothing Phone(1)のバッテリー容量は4,500mAhとスペック的には十分な容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐにバッテリーがなくなってしまったら意味がありません。
普段僕はバッテリーもちを客観的に判断するためにPCMarkというベンチマークアプリを使っているのですが、残念ながら何度やってもエラーを吐いてしまいます。
そこで実際にNothing Phone(1)を使ってバッテリー消耗をチェックしてみました。
2時間連続で音楽を聴いた結果、バッテリー消耗は5%。(Bluetoothでワイヤレスイヤホンを接続)
2時間連続で動画視聴した結果、バッテリー消耗15%。(Bluetoothでワイヤレスイヤホンを接続)
1時間連続で原神をデフォルト画質でプレイした結果、バッテリー消耗は18%。
最後に、24時間一切触らずに放置してみたところ、バッテリーは27%消耗しました。
それぞれの結果をまとめると以下のとおりになります。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 2時間 | 5% | 約40時間 |
動画再生 2時間 | 15% | 約13時間 |
原神 1時間 | 18% | 約5.5時間 |
24時間放置 | 27% | 約4日 |
これだけ見てもよく分からないと思うので、Google Pixel 6aの結果と比較してみましょう。
現在僕はPixel 6aをメインスマホとして使っていますが、途中充電しなくても1日は余裕で使えるバッテリーもちです。
使用時間 | Nothing Phone(1) | Pixel 6a |
音楽再生 2時間 | 5% | 3% |
動画再生 2時間 | 15% | 9% |
原神 1時間 | 18% | 15% |
24時間放置 | 27% | 7% |
全体的にNothing Phone(1)の方がバッテリー消耗が激しいという結果になりましたが、仮に2倍の速さでバッテリーを消耗したとしても、1日は途中充電なしで使えると思います。
ただ放置していてもバッテリーをかなり消耗するのが気になるところ。
色んな要因があると思いますが、リフレッシュレートを120Hzに設定していることも影響がありそうです。
(追記)2023年2月のNothing OSアップデートにより待機時のバッテリー消耗が改善されています。こちらの記事で詳しく紹介しているので本記事と併せてチェックしてください。
33W急速充電に対応
Noting Phone(1)は33W急速充電に対応しています。
購入時にキャンペーンで貰ったNothing純正充電器では確かに30W前後になっていました。
USB-C Power Delivery 3.0に対応しているようで、別の充電器でも25W前後の出力は確認できました。
実際に充電してみたところ、10%からフル充電にかかる時間は約1時間。
50%までは30分くらいで充電が完了し、その後、少しずつ速度が遅くなっていました。
フル充電まで70分と表示されている公式スペックどおりと言っていいでしょう。
もちろん更に速い充電規格に対応しているスマホもありますが、普段使いで困ることは殆どありません。
18W急速充電が当たり前になっているなか、33W急速充電に対応しているのは嬉しいポイントです。
15Wワイヤレス充電に対応
Nothing Phone(1)はQi(チー)ワイヤレス充電に対応しています。
透け透けの背面パネルに大きく充電用のコイルが見えているので分かりやすいですね。
しかも充電速度も15Wと急速。実際に計測してみたところ20W前後の出力になっていました。
ミドルレンジのスマホで置くだけ充電に対応しているだけでも貴重ですが、さらに有線並みの速度で充電できるのは嬉しいメリットです。
なお今回僕が検証で使ったのはGoogle純正のワイヤレス充電器「Google Pixel Stand」。
ワイヤレス充電の速度は使う充電器によって変わりますし、充電できる場所がシビアだったりするのでご注意ください。
5W逆充電にも対応
Nothing Phone(1)は背面パネルのコイルを使ったリバースチャージ(逆充電)にも対応しています。
バッテリーシェアを有効にしてワイヤレス充電対応デバイスを乗っけるだけでOK。
充電速度は5Wと控えめ。スマホを充電するとなると時間がかかります。
普段使う機会はあまりないかもしれませんが、緊急時にバッテリーを「おすそ分け」できるので便利ですよ。
Nothing Phone(1)のカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能。
Nothing Phone(1)には5,000万画素のメインカメラと超広角カメラが搭載されております。
それぞれのカメラ性能はどれほどなのか?実際に撮影した作例を紹介するので参考にご覧下さい。
カメラアプリ
Nothing Phone(1)のカメラアプリは非常にシンプルなので、サッと取り出してすぐに撮影可能です。
2倍ズーム・超広角カメラへのアクセスはワンタップ。指をスライドすれば他の倍率のズームが使えます。
カメラの知識が豊富な人はプロモードで細かな調整をしながらの撮影も可能。使いこなせればカメラ性能をソフトウェア処理で向上させることができますね。
使い始めて「あれ?夜景モードがない!?」と驚いたんですが、あります笑
周囲が暗いシチュエーションになるとディスプレイ内に「月マーク」が現れ、これをタップするとナイトモードへの切り替えが可能です。
カメラ設定の中に「シャッター音」の項目があったので、シャッター音が消せる!と思ったのですが、SIMカードを装着すると項目が消えます・・・。
スクショ音も同様で、SIMカードを装着してない状態であればマナーモードにすれば鳴りません。
なお、発売当初は撮影した写真にウォーターマークを付けることができませんでしたが、現在はアップデートで追加されております。
メインカメラ
まずは最もよく使うメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックです。
比較用に僕が持っているスマホの中で最もカメラ性能が高いPixel 6 Proで撮影した写真を並べています。
スライドバーは自由に動かせるので比べてみてください。
以降、左の写真がNothing Phone(1)、右の写真がPixel 6 Proで撮影したものになります。
明るい場面ではPixel 6 Proとの性能差を感じさせない綺麗な写真が撮影できました。
シーンによってはオートHDRがPixel 6 Proよりも利いてることがあります。
色合いは人それぞれ好みがあると思いますが、Pixel 6 Proよりも白・黄色が強くなるようです。
華やかに感じる一方、メリハリがない写真になる場合があるかもしれません。
最大20倍のデジタルズーム
Nothing Phone(1)には望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大20倍まで引き伸ばしての撮影になります。
【2倍ズーム】
【4倍ズーム】
僕の撮影が良くなかったせいか全体的に白っぽくなってしまいました・・・。
ズームの性能は、一般的なミドルレンジスマホ同様に2倍くらいまでなら普通に使えますが、それを超えると解像感が失われていきます。
ちなみにOIS(光学式手ぶれ補正)を搭載しているのでブレにくいものの、20倍ズームを扱うのは難しかったです。使う機会はないかもしれませんが。
【20倍ズーム】
50MP高画素モード
Nothing Phoe(1)のカメラは5000万画素での撮影も可能です。
通常撮影では4つの画素を束ね1,250万画素にすることで感度を上げています。
なんとなく画素数が高いほうが高精細に撮影できるような気がしますが果たしてどれほど違うのでしょうか?
通常撮影と50MPモードで撮り比べをした結果がこちらです。左が通常撮影、右が50MPモードで撮影した写真になります。
ご覧の通りパッと見は大きな違いを感じません。
むしろ通常撮影の方が、AI補正やHDRの効果でシャープな印象を受けます。
高画素モードで撮影できるメリットはトリミングです。
とりあえず広い範囲を撮影しておいて、後から必要な部分だけを切り取る時に重宝します。
50MPで撮影するとファイルサイズも大きくなってしまうので、普段使う場合には通常撮影で良いでしょう。
超広角カメラ
個人的に望遠よりもよく使うのがワイドアングルの超広角カメラ。
風景を撮影する時はもちろん、食卓全体を撮影する時なんかにも便利です。
メインカメラと超広角カメラの画角と色合いの違いはこんな感じ。
有効画素数は5,000万画素(通常時1,250万画素)でメインカメラと変わりませんが、見たままに近い、ナチュラルな色合いになるようです。
引き続きPixel 6 Proで撮影した写真と比較してみます。
おかしな歪みもなく綺麗に撮影できるのですが、メインカメラ同様、全体的に白さが目立ちました。
もしかしたらソフトウェアの処理・調整がうまくいってないのかもしれません・・・。
今後のアップデートでカメラ性能が変わってくる可能性があると思います。
夜景(ナイト)モード
Nothing Phone(1)には低照度下でも綺麗に撮影できるナイトモードが搭載されています。
画面に表示される月のマークをタップするとナイトモードへの切り替えが可能です。
左が通常撮影で、右が夜景モード。
効果は一目瞭然で、全体的に明るくなりつつノイズが抑えられているのが分かります。
通常夜景モードは数秒間静止したままで撮影するのですが、Nothing Phone(1)はその時間が他のスマホに比べて短いように感じました。
引き続きPixel 6 Proと比較していきましょう。
Pixel 6 Proと比べると少々暗くはなるものの、綺麗に撮影できました。
ノイズも気にならないですし、このくらい撮れれば十分でしょう。
むしろNothing Phone(1)の方がうまいじゃん!と感じることもありましたよ。
超広角カメラでもナイトモードでの撮影が可能です。
メインカメラよりもさらに暗くなってしまうので、綺麗に撮影するにはある程度の光量が必要になります。
ただノイズは少なく無理矢理明るくしている感じは少ないので自然な雰囲気ですね。
ナイトモードの望遠は2倍までになります。
Nothing Phone(1)はメインカメラでのナイトモードはかなり優秀だと感じました。
OISを搭載していることもあり、数秒間静止していてもブレにくくて良いですね。
被写体との距離が近くても綺麗に撮影できていましたが、Pixel 6 Proには敵いませんねさすがに笑
マクロ撮影
Nothing Phone(1)にはマクロカメラは搭載されていませんが、超広角カメラを利用したマクロ撮影ができます。
通常撮影とマクロ撮影の比較がこちら。
被写体に4cm程度まで近づいて撮影することが可能です。
マクロ専用レンズではないこともあって撮影が難しい・・・。
マクロモードを使わずにデジタルズームで寄ったほうが撮影しやすいかもしれません。
ポートレートモード
簡単に背景ボケのある写真が撮影できるポートレートモードもあります。
深度計測センサーは非搭載なのでソフトウェア処理になりますが、被写体との切り分けも上手です。
もちろん人物以外の被写体でもボケモード的に使えます。
インカメラ
Nothing Phone(1)のインカメラは1,600万画素。
画素数が全てではないものの、このくらい撮影できるのであれば十分でしょう。
インカメラでもポートレート撮影が可能。切り分けも上手です。
撮影後にボケ味を調整することもできますよ。
なお、ビューティーモードは、リアカメラでもインカメラでもポートレート撮影時のみ利用できるようです。
動画撮影
Nothing Phone(1)で動画撮影もしてみました。
1080Pでの撮影は、手ぶれ補正がよく利いて動きながらでも綺麗に撮影できました。
超広角カメラでも60fpsで撮影可能ですが、オートHDRの効果が弱いせいか暗くなってしまう部分があります。
夜間撮影はノイジーにはなるもののそれなりに撮影できます。
手ぶれ補正が悪さしているようで画面が機械的にガクガクしてしまうのが気になるところです。
夜間撮影用のナイトモードも搭載。
手ぶれ補正は使えませんが、かなり明るくなるので定点撮影時に活躍してくれそうです。
4Kでの撮影は、30fpsでのみにはなるものの1080Pよりもクリアで鮮明。 非常に綺麗に撮影できます。
夜間は手ぶれ補正の効果が弱くなり動きながらの撮影は難しいですが、定点撮影なら使えそうです。
残念ながら超広角カメラでは真っ暗になってしまいました。
Nothing Phone(1)を実機レビュー
ここからはNothing Phone(1)の動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外で気になった部分を紹介していきます。
Nothing OS搭載
Nothing Phone(1)にはAndroid 12ベースのNothing OSが搭載されています。
と言っても、バリバリにカスタマイズされているわけではなく、殆ど素のAndroidに近い状態。シンプルで非常に使いやすいと思います。
オリジナルな要素で気付いた点をいくつか紹介していきます。
通知エリアのネットワーク・Bluetoothの項目が大きく表示され、スワイプで切り替えることができました。
GlyphライトのON/OFFの切り替えも可能です。
Nothingオリジナルウィジェットもあります。
まだ数が少ないので今後増えたら嬉しいですね。
アプリのアイコンを大きく表示できるのも面白い機能。
僕は足を踏み入れてない領域ですが、NFTsを表示できるウィジェットなんかもあります。
ドット調のオリジナルフォントも用意されていますが日本語には非対応。
よりNothingらしく使いたいのであればシステム言語を英語にすると良いかもしれません。
オリジナル壁紙は全部で4種類。ガラス越しの風景って感じでオシャレですね。
またオリジナルアプリとしてレコーダーがあります。
懐かしいレコードプレイヤーの様なデザインをしていて、スワイプ操作で早送りや巻き戻しができました。
Nothing OSは機能よりもデザインにちょっぴり手が加えられているような印象。
現時点でNothing OSは使いやすい!最高!という評価はできないなーと思いました。
まだバージョン1なので今後さらにブラッシュアップしていくはずです。
もちろん開発者の拘りポイントや洗練されている部分はあるでしょうが、個人的にはただのAndroidでした・・・。
(追記)Nothing OS 1.5配信
2023年2月21日にAndroid 13に対応したNothing OS 1.5が配信されました。
発売以来初の大型システムアップデートで、UI等が地味に進化しております。
オリジナル天気アプリやGlyphライト・サウンドの追加も嬉しいポイントです。
こちらの記事でNothing OS 1.5の変更点・違いを紹介しているので、本記事と併せて御覧ください。
デュアルアプリ/セカンドスペース非対応
残念ながら海外スマホによく搭載されているデュアルアプリやセカンドスペースは確認できませんでした。
ただ画面分割機能・フローティングウィンドウは使えます。
1台のスマホでLINEが2アカウント使えたりするのでデュアルアプリって便利なんですよね。
対応していないものは仕方ないので、今後の対応に期待しましょう。
4キャリアに対応したBand構成
Nothing Phone(1)は国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですね。
なお、楽天モバイルで使えるかどうか検証した結果をこちらの記事で紹介しているので、本記事と併せてご確認ください。
また、ドコモのn79は削られているものの、5G通信(Sub-6)にも対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
スマホライトユーザーは特にそうですよね?一度購入したら長く使う人が大半です。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもNothing Phone(1)なら対応できます。
2つのスピーカーでステレオサウンド
Nothing Phone(1)には上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しむことができちゃいます。
美しい有機ELディスプレイ・Widevine L1で高画質が楽しめるうえに、サウンドはしっかりステレオ再生なので動画視聴やゲームが捗ります。
音質はめちゃくちゃ良いってわけではありませんが、モノラルスピーカーとは雲泥の差。音の広がりが全然違いますからね。
ただ、下部スピーカーのほうが少し音が大きく感じました。
音の中心がスマホ中央よりも左右どちらかに寄るのでご注意ください。
LDAC/aptX Adaptiveに対応
Nothing Phone(1)にはイヤホンジャックが搭載されていません。
このためワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応しているのは以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:○
- LDAC:○
- LHDC:○
現在主流のBluetoothコーデックにはフル対応。
LDACはもちろん、aptX Adaptiveにも対応しているのが嬉しいポイントです。
またアップデートによりLHDCにも対応されました。
さらに、発売当初はSRCによるダウンサンプリングの影響でAmazonミュージックのストリーミング再生でのオーディオ品質が「48kHz/24bit」(JEITA定義ハイレゾ)止まりでしたが、現在は曲によっては「96kHz/24bit」(日本オーディオ協会定義ハイレゾ)」に対応しているものもあるようです。
Amazonミュージックの表示がどこまで正確なのかは分かりませんが、純然たるハイレゾワイヤレスに対応しているスマホは珍しいので超貴重です。
Nothing製ワイヤレスイヤホンとの連携が抜群
基本的にどんなワイヤレスイヤホンでもNothing Phone(1)で使えますが、せっかくなら同じNothing製のワイヤレスイヤホンを使いたいところ。
通常Nothing製のワイヤレスイヤホンはコンパニオンアプリ「Nothing X」で各種設定を行いますが、Phone(1)のアップデートでOSのBliuetooth設定にも組み込まれました。
さすが同じメーカー。相性抜群です。
なお2022年12月のアップデートでAirPodsのアイコン・バッテリー残量表示にも対応。
もちろん各種設定ができるわけではありませんが、他社製のワイヤレスイヤホンにも対応してくれるところが嬉しいですね。
生体認証は指紋認証&顔認証
Nothing Phone(1)の指紋認証はディスプレイ内に搭載。
反応も良く、ちょっと触るだけでロック解除できました。
指紋認証センサーの位置が下部にあるのが少し気になりました。
使っているうちに慣れるとは思いますが、片手操作の場合に持ち替える必要がありそうです。
インカメラによる簡易的なものですが顔認証にも対応。
こちらの反応はまずまずと言ったところ。他のミドルレンジスマホに比べると少し遅いと思います。
マスクを装着する機会が未だ多いので、指紋認証・顔認証どちらにも対応しているのは嬉しいですね。
おサイフケータイ非搭載/防水はIP53?
Nothing Phone(1)はNFCは搭載されているものの、Felicaは搭載されていないので、おサイフケータイが使えません。
バーコード決済がメインの人には関係ないですが、僕は普段モバイルSuicaやiDを使っているので残念なポイントになります。
また、防水性能はあるもののIPX3なので強くはありません。
保護等級 | 保護内容 |
IP5X(粉塵保護) | 機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なう程の量の粉塵が内部に侵入しない |
IPX3(防雨) | 垂直から左右60°以内からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない |
ただ、ただですね?
Nothing中の人によると30分間水につけても壊れなかったとか・・・。
「公式のスペックリスト上は防塵防滴のIP53。実際には30分間水につけても大丈夫だったんだけどね」
真偽のほどは定かではありませんが、水の中にポチャっと落としても直ちに壊れることはなさそうです。
湿気や薬剤に強いとは限らないのでシャワーやお風呂では使わない方が良いと思います。
あくまでも防水性能ですしね。防湯ではないので。
Nothing Phone(1)のスペック
サイズ | 約159.2mm×75.8mm×8.3mm |
重さ | 約193.5g |
ディスプレイ | 6.55インチ OLED 2,400×1,080 402ppi 最大輝度1,200nit HDR10+ |
リフレッシュレート | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 240Hz |
OS | NothingOS Based On Android 12 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 778G+ |
RAM | 8GB 12GB |
ROM | 128GB 256GB |
外部ストレージ | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 IMX766 f/1.88 センサーサイズ 1/1.56 OIS/EIS |
リアカメラ(超広角) | 5,000万画素 Samsung JN1 f/2.2 センサーサイズ 1/2.76 FOV 114° EIS マクロ |
インカメラ | 1,600万画素 IMX471 f/2.45 センサーサイズ 1/3.1 |
ビデオ(リアカメラ) | 1080P@60fps 4K,1080P@30fps OIS/EIS |
ビデオ(インカメラ) | 1080P@30fps |
バッテリー | 4,500mAh |
ポート | USB Type-C |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band | 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28, 41 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19 2G GSM : 900/1800 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver5.2 |
位置情報 | GPS(L1&L5), AGPS, GLONASS , BDS , GALILEO, QZSS |
イヤホンジャック | なし |
スピーカー | ステレオ |
FMラジオ | なし |
防塵防水 | IP53 |
NFC | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
公式サイト>>スペック
まとめ:Nothing Phone(1)のメリット・デメリット・評価
Nothing Phone(1)を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
Nothing Phone(1)を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・スケルトンデザイン ・Glyph Interface ・美しいOLEDディスプレイ ・120Hzリフレッシュレート ・キビキビな動作性能 ・十分なバッテリーもち ・33W急速充電 ・15Wワイヤレス充電 ・5W逆充電 ・困らないカメラ性能 ・ステレオスピーカー ・指紋認証&顔認証 | ・デカい ・重いゲームはやや厳しい ・付属品が寂しい ・防水性能が弱い? ・おサイフケータイなし |
評価
(4.5点/5点満点)
他のスマホにはないスケルトンデザインとピカピカ光るGlyph Interfaceが最大の特徴であることは間違いないですが、スマホ自体の完成度が高く普通に優秀でした。
やはりSnapdragon 778G+ 5Gを搭載している点が大きいと思います。
これがもしミドルレンジスマホで主流のSnapdragon 695 5Gだったら、ただ奇抜なだけのスマホだったかもしれません。
ハイエンドモデルに迫る動作性能なので、普段使いはもちろんゲームもそれなりに遊べちゃいます。
さらに急速充電やワイヤレス充電、高駆動ディスプレイのような付加価値もしっかり搭載されているのも推せるポイントです。
- IP68防塵防水
- おサイフケータイ
- イヤホンジャック
個人的に欲しかったなーと思う機能はもちろんあるんですが、これは使う人にとって必要か不要かなだけなので、大きなデメリットにはならないでしょう。
最小構成モデルが63,800円とちょっぴり高めに感じるものの、十分価格に見合ったスマホだと思います。
他の人とはちょっと違うオシャレなスマホが欲しい人にピッタリです。
Nothing Phone(1)をピカピカ光らせて友達や恋人を驚かせちゃってください。
それにしても、初号機でこれだけ良いスマホを発売できるなんて凄いですよね?
Nothingの今後の展開にも期待したいところです。