評価:(5点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを購入しているガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
ASUS JAPAN様にZenfone 9をお借りしました。
2022年11月に発売されたフラッグシップモデルです。
高性能SoC「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載しながらもコンパクトなサイズ感が特徴。
人気機能のおサイフケータイ・IP68防塵防水にも対応した使い勝手の良いハイエンドモデルになります。
スマホの価格がグングン上がっている状況で最小構成モデルが99,800円(税込)と抑えられているのも魅力の1つです。
- 8GB/128GBモデル:99,800円(税込)
- 8GB/256GBモデル:112,800円(税込)
- 16GB/256GBモデル:129,800円(税込)
僕は旧モデルZenfone 8を購入してメインスマホとして使っていました。
扱いやすいサイズ感に抜群の動作性能で、2021年に購入したスマホの中でもダントツで気に入っています。
とは言え、Zenfone 8にもウィークポイントがあり「発熱」と「バッテリーもちの悪さ」には悩まされていました。
ところがZenfone 9を暫く使わせて頂いたところ、これらのポイントがしっかり改善されていることが分かりました。
もちろん、扱いやすさ・高い動作性能は健在でカメラ性能も良い感じ。
旧モデルから総合的に進化しており、めちゃくちゃおすすめできるスマホに仕上がっております!
本記事でZenfone 9を詳しくレビューしていくので購入の参考にしてください。
メリット | デメリット |
・コンパクトサイズ ・超軽量 ・新素材背面パネル ・極上の動作性能 ・ゲーム性能が高い ・発熱が気にならない ・美しいAMOLED ・120Hzリフレッシュレート ・バッテリーもちが進化 ・30W急速充電 ・困らないカメラ性能 ・強力な手ぶれ補正 ・ステレオスピーカー ・Snapdragon Sound ・指紋認証&顔認証 ・おサイフケータイ ・IP68防塵防水 | ・望遠カメラ非搭載 ・ワイヤレス充電なし ・eSIM非対応 ・保護フィルムなし |
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Zenfone 9のデザイン・サイズ感・付属品をレビュー
まずZenfone 9の売りの1つでもある外観をチェックしていきましょう。
デザイン
Zenfone 9のカラーバリエーションは以下の4種類。
- スターリーブルー
- サンセットレッド
- ムーンライトホワイト
- ミッドナイトブラック
この内、今回お借りしたのはムーンライトホワイトになります。
確かに夜空に輝く月のように少し黄色がかったベージュのような色合いです。
シンプルだけど未来感のあるデザインが超クール!
どのカラーも良い感じですよね。
ブルーやレッドも素敵だし、無難だけどブラックもかっこいいし・・・迷ってしまいそう。
特徴的なのが背面パネルの質感です。
旧モデルZenfone 8はマットなガラス素材でサラサラとした触り心地でしたが、Zenfone 9はザラザラしていて紙でも触っているような感じがします。
ASUSさんによるとポリカーボネートとポリウレタンによる新素材を採用したとのこと。
指紋も全く目立たず、これまでにない質感でめちゃくちゃ良い!
ケースを付けずにそのまま使いたくなっちゃいます。
背面パネル上部には存在感のある大きなカメラレンズを2つ搭載。
Zenfone 9はメイン・超広角の2眼構成です。
レンズは実測で3mmほど飛び出ているのでデスクに置くとガタガタします。
付属ケースを装着すればレンズが直接触れることはないので安心です。
背面パネルには湾曲がなくフラットな箱型のデザイン。
フレームとの境が丸み帯びているので掴んでも指や掌が痛くなることはありません。
フレームは光沢の少ないマットなアルミ製。落ち着いた雰囲気を醸し出しております。
ベージュとシルバーの相性が凄く良いですね。
ムーンライトホワイトは女性にもピッタリだと思います。
ディスプレイを下にして左側面には音量ボタンとスマートキーがあります。
スマートキーには指紋認証センサーを搭載。
後述しますが、電源ボタンとしてはもちろんスワイプ操作にも対応した多機能ボタンです。
右側面には何もありません。片側に音量ボタンと電源ボタンが縦に並んでいるので同時押しのスクショが撮影しにくいタイプ。
本体上部にはイヤホンジャック・マイクを搭載。
下部にはスピーカー・USB Type-Cポート・マイク・カードスロットが並んでおります。
カードスロットはSIMカードを表裏に装着するタイプで、残念ながらMicro SDカードは装着できませんでした。
サイズ感
Zenfone 9のメリットの1つがコンパクトなサイズ感。
146.5mm×68.1mm×9.1mmと、片手操作がしやすい大きさになっております。
旧モデルZenfone 8も使っていたので分かってはいましたが、改めて手にしてみるとやっぱりこのサイズ感は最高ですね。
抜群の使いやすさの秘密は約70mmの横幅にあると思います。
実際にiPhone 14 Proと比較しても長さは殆ど変わりません。
それでも横幅が狭いので非常にハンドリングしやすいです。
おまけに背面パネルの新素材がザラザラしているので旧モデルZenfone 8よりグリップ性能も高く感じました。
この扱いやすさは他のスマホにはないZenfone 9の優れたポイントです。
他のスマホよりも少しだけ厚いですが、この点は気になるほどではなく、幅が狭い優位性のほうが勝っています。
さらにZenfone 9は軽さも特徴的で驚異の170g。
付属ケースを装着したとて200gを大きく下回る184gしかありません。
ちなみにiPhone 14 Proは216g。
Zenfone 9と比較するとズッシリ感がハンパじゃないですよ笑
トップクラスの動作性能ながらも扱いやすいサイズと重さ。
Zenfone 9はKing of コンパクトスマホだと思います。
付属品
Zenfone 9の付属品は以下のとおりです。
- 保護ケース
- USB-C充電器
- USBケーブル
- SIMピン
- 紙類
残念ながらディスプレイ保護フィルムだけは付いてこないので自分で用意する必要があります。
既にサードパーティ製の保護フィルムが数多く販売されているので必要に応じて購入しておきましょう。
Amazon検索結果>>Zenfone 9用 保護フィルム
保護ケースは本体と同系色のハードタイプ。
全体に小さなラメが散りばめられたシンプルなデザインでした。
ボタンやポート類が干渉しないようにカットされているタイプです。
好みが別れそうなデザインなので、サードパーティ製のケースを探しても良いかもしれませんね笑
Amazon検索結果>>Zenfone 9 保護ケース
充電器は30W急速充電に対応したUSB-Cポートを搭載しているタイプ。
ケーブルはUSB-C / USB-Cのものでした。
専用オリジナルアクセサリーも発売中
Zenfone 9と同時に2種類の専用アクセサリーも発売されました。
- Connex Accessories Set(5,280円)
- Smart Backpack Mount(9,980円)
Connex Accessories Set
Connex Accessories Setはケース・カードホルダー・スタンドのセットです。
ケースの穴にカードホルダーとスタンドを装着することが可能です。
カードホルダーは伸縮性のあるソフト素材で頑張れば2枚カードを収納できます。
キックスタンドは開けば横置きで動画鑑賞などに使えます。
しかもスタンドを開くとカメラや特定のアプリ等を自動起動できるスグレモノ。
どのアプリを起動するかZenfone 9で設定可能です。
外出時はカードホルダー、家ではキックスタンドのように付け替えて使うと便利ですね。
Smart Backpack Mount
Zenfone 9 Smart Backpack Mountはケースとバックパックに取り付けるホルダーのセット。
アウトドアシーンでの利用を想定したアクセサリーのようです。
バックパックのショルダーハーネスにZenfone 9を取り付けることが可能になります。
ドングルで固定されているのに加えてケースとホルダーがコードで繋がっているので、誤って落としてしまう心配がありません。
さらにドングルからケースを引き出すとカメラなどが自動起動するように設定することも可能です。
ケースとドングルはかなりしっかり固定されており、引き出すなのそれなりに力が必要でした。
強引に着脱するとケースやディスプレイに傷がつきやすいのでご注意ください。
Zenfone 9のディスプレイをレビュー
Zenfone 9のディスプレイをチェックしていきましょう。
ディスプレイはスマホの命と言っても過言ではないくらい重要なポイント。
毎日何度も目にするので綺麗な方が良いですからね。
5.9インチは絶妙なサイズ
Zenfone 9のディスプレイサイズは5.9インチ。
やはりこのサイズで使いにくくないのかどうかが最も気になるポイントかもしれませんね。
旧モデルZenfone 8も同じ5.9インチで、どちらも使ったことのある僕は小さすぎず大きすぎず絶妙なサイズ感だと思っています。
コンパクトなスマホが好きならZenfone 9が最適解と言って良いでしょう。
片手だけで全て操作できるとまでは言いませんが、少し持ち替えるだけでディスプレイの端まで指が届きます。
本体が軽いので持ち替えるのは全く苦になりません。
文字入力ならもちろん片手操作で楽勝です。
下部だけは僅かに広いもののベゼル(縁)幅も狭く、広い表示領域を確保しています。
このため大画面ディスプレイ搭載スマホと比較しても、一度に表示できる情報量に大きな差を感じません。(文字の大きさ等で変わりますが・・・。)
左からPixel 7 Pro(6.7インチ)・Zenfone 9(5.9インチ)・iPhone 14 Pro(6.1インチ)を並べてみました。
写真で見ても、そこまで小さすぎるようには感じませんよね?
もちろん大きな画面の方が見やすいとは思いますが、同時にスマホのサイズが大きくなることで扱いにくくなるという弊害がでてきます。
逆にサイズ感を重視してさらにコンパクトになってしまうと、ディスプレイも小さくなり、視認性が悪くなります。
このように考えると、Zenfone 9は扱いやすさとディスプレイの見やすさを兼ね備えたスマホとなるわけです。
ちなみにディスプレイガラスは衝撃・傷に強いCorning Gorilla Glass Victusを採用したフラットタイプなので、保護フィルムが貼りやすいのが個人的に嬉しいポイントにもなります。
美しいAMOLEDディスプレイ
Zenfone 9のディスプレイはAMOLED(有機EL)を採用しています。
有機ELパネル特有の黒色表現でシャキッとメリハリの効いた表示が非常に綺麗です。
- 2,400×1,080 (FHD+)
- Delta-E < 1
- 112% DCI-P3
- 445ppi
- HDR 10+
スペック的にも十分で、さらに高スペックのWQHD+ディスプレイを搭載したPixel 7 Proと並べても決して見劣りしません。
視野角も広く、僅かに色合いが変化するもののきつい角度からでも問題なく見れます。
最大輝度1,100nitsと明るいので屋外でも見にくいことはありませんでした。
インカメラはパンチホールタイプ
インカメラはディスプレイ左上に搭載。切り欠きを作らないパンチホールタイプです。
小さいので全画面表示でも邪魔に感じることはないと思いますが、横持ちでゲームをする時や動画視聴時に少し気になるかもしれません。
個人的にはディスプレイ上部中央に配置されたパンチホールインカメラよりも、この位置の方が好きです。
ゲームする時に手にかかる部分になるので邪魔になりにくいと思います。
常時オンディスプレイ(AOD)に対応
Zenfone 9は有機ELディスプレイの省電力性を活かしたAOD(Always On Display/常時表示ディスプレイ)に対応しており、ロック画面で時計等を表示し続けることが可能です。
ミドルレンジのスマホだと搭載されていても10秒間だけ表示のように機能が制限されていることが多いですが、終日でも表示可能。
表示するスタイルの色などをカスタマイズすることもできます。
寝てる間にディスプレイに表示されても意味がないので時間指定はしておきたいところ。
もちろんバッテリー消耗を優先するならAODは使わない方が良いです。
ディスプレイのタップでロック画面を表示する設定にもできますからね。
画面リフレッシュレートは120Hzをサポート
Zenfone 9の画面リフレッシュレートは最大120Hzをサポート。
60Hz・90Hz・120Hzの固定設定の他、シーンに合わせた自動調整も選択可能です。
120Hzに設定すれば、1秒間にディスプレイを120回書き換えてくれるので表示が滑らかになります。
左が60Hzで右が120Hzに設定したものです。120Hzのほうが残像感がなく滑らかに動いているのが分かると思います。
高リフレッシュレートを最も実感できるのは画面スクロール。
ヌルヌルと滑らかに動いてくれる感じが心地良いです。
同じ120HzのPixel 7 Proと比較してみたところ、Zenfone 9の方がスルスルーっと流れるようにスクロールしてくれました。
自動調整に設定すると多くのシチェーションで90Hzになり、高駆動の必要がないアプリでは60Hzになります。
ただ残念ながら可変リフレッシュレートとは言え1Hzなどには対応していないようで、ロック画面でも90Hzに設定されていました。
なおタッチサンプリングレートは公開されていませんが、アプリで計測したところ350Hz以上出ていました。
ハイパフォーマンスモードを有効にしてリフレッシュレート120Hz固定にした結果なので、通常時はもう少し下がると思います。
手動計測なのでどこまで正確なのかは分かりませんが、実際に使っていてもタッチの反応が悪いと感じることはありませんでした。
Widevine L1で動画視聴が快適に!
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、Zenfone 9なら高画質での視聴が可能となります。
NetflixではFull HD再生可能。HDR機能にも対応していました。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでも1080pで視聴可能。
ちなみにYouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できることを確認しています。
ゆるキャン壁紙がプリインストール
現在、Zenfone 9と人気アニメ「ゆるキャン」のスマホゲーム「ゆるキャン△つなげるみんなのオールインワン!!」のコラボキャンペーンを開催しており、限定壁紙がプリインストールされていました。
ファンにとってはたまらない仕様ですね。
時計の文字が白だとちょっと見にくい気がするので、ウィジェット等で工夫したいところではあります。
Zenfone 9の動作性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU)。
Zenfone 9には「Snapdragon 8+ Gen 1」が搭載されております。
2022年5月にQualcommが発表したチップセットで、台湾TSMCの4nmプロセスが採用されており、Sumsungが製造していた先代のSnapdragon 8 Gen 1よりも発熱・バッテリーもちが改善されているとのこと。
細かい技術的な部分は詳しく分かりませんが、2022年11月時点での最高性能SoCであることは確かです。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。
スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということです。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.8の総合スコアは968,744点、GPUスコアは477,415点。
高めのスコアになるVer.9では総合スコアが1,089,458点、GPUスコアは471,964点という結果になりました。
さすが現時点で最高性能のSoC。100万点を大きく超えるスコアとなりました。
これまでレビューしたスマホの中でも2番目に高いスコアです。
- ROG Phone 6:1,116,376点
- ZenFone 9:1,089,458点
- REDMAGIC 7:1,038,960点
- OnePlus 10 Pro:1,010,691点
こちらのページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
高いスコアがでるようにベンチマークアプリを動かしている時だけ何らかの調整が行われているスマホがあるなんて言われますが、仮にそうでも最高性能であることは間違いないでしょう。
動作性能は最強そのもので普段使いに困ることは何1つありません。
搭載されているSoCによってはガクガクしがちなTwitterもスルスル動いてくれます。
なおAnTuTu以外のベンチマークアプリでのスコアは以下のとおりでした。
他社製ハイエンドスマホと動作性能を比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないと思うので、僕の持っている中でも性能の高いスマホと簡単に動作性能を比較してみました。
比較対象は以下の2つ。
- REDMAGIC 7
- iPhone 14 Pro
標準ブラウザでのサイト起動速度の比較になります。
まずは見る人が多いであろうYahoo! JAPAN。左がREDMAGIC 7で右がiPhone 14 Proです。
続いて画像が多くて重たい楽天市場。
もはやどれも早くて比較になりませんね笑
強いて言うならiPhone 14 Proが一番表示が早いかもしれません。
いずれにしてもZenfone 9の動作性能はネットサーフィンやSNSなどの一般的な使い方ならストレスを感じず快適と言えます。
4種類のシステムモード
Zenfone 9はバッテリー設定から4種類の動作モードを選択可能です。
通常はダイナミックに設定しておけば問題ありませんが、ゲーム中にモタつきなどを感じた場合には高性能を選択しても良いでしょう。
なおベンチマークアプリを使うと自動で高性能モードが実行されていました。
ゲーム性能も快適そのもの
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイントです。
Zenfone 9のゲーム性能はどれほどのものか試してみました。
当ブログではゲームのFPS計測にPerfDogを使用しています。
iOS・Android端末でFPS値やバッテリー温度等を計測できるツールです。
15分間の無料使用ができるので、新しいスマホを購入してゲーム性能が気になる場合などに使ってみてください。企業・インフルエンサー向けの無料プラン(使用時間制限あり)も用意されていますよ。
公式サイト>>WeTest PerfDog
まずゲーム性能のベンチマーク的な存在になっている原神を「60FPS/最高」設定で15分ほどプレイした結果がこちら。
平均FPSが54.3と十分優秀な結果です。
戦闘シーン(特に爆発)で多少ガタつきはありますが、実際にプレイしている感じでは殆ど気になりませんでした。
なおFPSが急激に下がっている部分はワープの時です。
綺麗な描写で滑らかに動いて言うことありません。
ちなみに原神のデフォルトグラフィック設定は「中/30fps」になります。
僕が今メインでプレイしているApexモバイルも計測してみました。
デフォルトのグラフィック設定は「Ultra HD/高」ですが、「エクストリームHD/極高」で計測しています。
カジュアルマッチを1回プレイした結果がこちら。
平均FPSは59.5。極めて快適です。
Zenfone 9はガチ勢の人でも満足できるゲーム性能と言えます。
ディスプレイサイズが5.9インチとコンパクトなのでゲームしにくいと感じることがあるとは思いますが、そのあたりは好みの問題になるでしょう。
僕のようなエンジョイ勢がちょこっとゲームするくらいであれば、このサイズ感でも問題ないなーとは思います。
ゲームがはかどるGame Genie
Zenfone 9にはゲームを快適にプレイできるGame Genieが搭載されております。
いわゆるゲームモードによくある動作モードの変更や通知・着信抑制のほか、ゲーミングスマホのような機能もありました。
画面内に大きな照準を表示してくれる「クロスヘア」。
また一定の動きを記録できる「マクロ機能」もありました。
特にApexモバイルが好きな僕にはクロスヘアが嬉しい機能です。
発熱はそれほど気にならない
旧モデルZenfone 8は少し負荷がかかると発熱してホカホカしてしまうのが弱みの1つでしたが、Zenfone 9ではそこまで酷くありませんでした。
搭載SoCがSnapdragon 8+ Gen 1であることに加えて、新たに搭載された冷却システムの効果も高いようです。
銅製のヒートスプレッダと、高い熱伝導率を持つ熱伝導グリスおよびグラファイトシートを使用し、従来のヒートパイプに替えて強力なベイパーチャンバーを搭載することで熱を効果的に分散させます
引用:公式サイト
僕の実測なので正確とは言えないかもしれませんが、原神を最高設定でプレイしている時の背面温度は45℃ほど。
フレームがそれなりに熱くなるものの持っていられないほどではありません。
これまでの経験上スマホが熱くなりやすいと感じるのが原神をインストールしている時なんですが、43℃くらいで意外と上がりませんでした。
今回のレビュー中に最も高温になったのは3DMarkでのスコア計測中で53℃ほど。
当然強い負荷をかければ発熱するものの、普通に使っている範囲であれば発熱に悩まされることはないと思います。
ちなみにAnTuTuベンチマークを4回連続で回した時のスコアは以下のとおり。
スマホによってはサーマルスロットリングでスコアがガクンと下がることもありますがZenfone 9については確認できませんでした。
Zenfone 8のウィークポイントは1つ解消されたと考えて良いでしょう。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
読み込み・書き込みともに爆速です。
ランダムアクセスもミドルレンジスマホの倍くらいの速度になりました。
本体・アプリの起動もスムーズで、複数の処理を同時に進行しても十分耐えられるでしょう。
ちなみにRAM容量8GBでこの結果なので、16GBモデルならさらに良いスコアになるかと思います。
今回お借りした端末のストレージ(ROM)容量は256GB。
システム領域に22GB使うので実際に保存可能なのは235GBほどになります。
重いゲームを複数同時にプレイしている人でもこれだけ空き容量があれば十分。
残念ながらMicro SDカードは搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、Micro SDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
Zenfone 9のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
旧モデルZenfone 8のウィークポイントの1つがバッテリー持ちの悪さでした。
Zenfone 9では改善されているのかバッテリー性能を見ていきましょう。
PCMarkバッテリーテストのスコア
Zenfone 9のバッテリーは本体サイズの割に4,300mAhと十分な容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーが長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる結果だと思っています。
計測の結果、バッテリー残量100%から20%まで消耗する時間は11時間7分でした。
旧モデルZenfone 8の結果が5時間55分だったので大幅向上です。
Zenfone 8では1日外出していると途中でバッテリー残量が不安になることも多かったのですが、この結果であれば1日フルで使っても心配ないでしょう。
PCMark実行時にも自動で高性能モードになったため、リフレッシュレート120Hzでの結果になります。
このため自動や60Hzに設定すればさらにバッテリーもちが良くなる可能性が高いです。
これまでレビューした中では以下のスマホが近いスコアになっています。
- Zenfone 9:11時間7分
- OPPO Reno5 A:11時間10分
- Mi 11 Lite 5G:11時間12分
- ROG Phone 6:11時間15分
どのスマホもバッテリーもちが悪いと評価されていることはありませんね。
もちろん超長持ち!とまでは言えませんが、少なくとも一般的なスマホのバッテリーもちの水準には到達しているでしょう。
これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので参考に御覧ください。
とは言え、外出先などでもゲームを頻繁にプレイする場合は注意が必要。
Apexモバイルを1時間プレイしたところ18%バッテリーが消耗していました。
原神などの負荷がかかるゲームだとさらにバッテリー消耗が激しくなるので、そういう場合にはモバイルバッテリーを持ち歩くのがおすすめです。
30W急速充電に対応
Zenfone 9は30W急速充電に対応しています。
付属充電器を計測したところ確かに30W前後になっていました。
実際に10%からフル充電までの時間を計測したところ1時間20分ほどに。
65W・120W充電には敵わないものの通常利用で困ることはないでしょう。
フル充電に拘らなければさらに早く充電できちゃいますからね。
ちなみにUSB-C Power DeliveryやUSB-A Quick Chargeにも対応しており、この場合は最大18Wでの充電になるようです。
なお残念ながらワイヤレス充電には非対応でした。
Zenfone 9のカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能です。
Zenfone 9はメインカメラのイメージセンサーにIMX766を採用し、手ぶれに強い6軸ハイブリッドジンバルスタビライザーを搭載したとのことで、旧モデルからの進化が期待できます。
Zenfone 9のカメラ性能はどれほどなのか?実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてみてください。
カメラアプリ
Zenfone 9のカメラアプリはシンプルかつ片手でも操作しやすいのが特徴的。
2倍・0.6倍(超広角カメラ)へはワンタッチで切替可能で、ズームボタンの長押しでその他の倍率へも簡単にアクセスできます。円形スライダーなのが片手操作しやすいポイント。
さらにメインカメラの大きな特徴でもあるジンバルスタイビライザーによるガイド機能も搭載されております。
もちろん自分好みに調整しながら撮影できるプロモードもありました。
使いこなせる人ならカメラ性能を技術で高められるので羨ましいです。
さらに特殊撮影の中にはライトトレイルモードなんかもありましたよ。
なおスクショ音は本体のサイレントモードと連動して消すことが可能ですが、シャッター音を消す設定はありませんでした。
メインカメラ
まずは最もよく使うメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックです。
比較用に僕が持っているスマホの中で最もカメラ性能が高い「Pixel 7 Pro」「iPhone 14 Pro」で撮影した写真をあわせて掲載していきます。
最初に僕がスマホレビューで必ず使用している風景です。
この場所はHDR性能がイマイチだと空が白飛びしやすいのですが、Zenfone 9はそんなこともなく青空が表現できています。
ちなみに今回の撮影では大丈夫だったもののiPhone 14 Proで撮影すると白飛びすることがたまにありますよ笑
PixelとiPhoneは見た目よりも色が濃くなりコントラストが強くなる一方、Zenfone 9は見た目よりも明るく鮮やかに撮影され、陰になっている部分までよく見えているのが分かります。
次の写真ではその特徴がさらに顕著です。
写真の中央あたりに太陽があり、木の幹に隠れているような逆光シーンになります。
iPhoneでは手前の木が陰になっているのに対してZenfone 9ではしっかり見えます。
かと言ってその他の部分の露出が激しくなって破綻しているわけでもないので、見たままの景色になっているかどうかは別にして、シンプルにHDRの効果がすげー!と感じました。
続いて公園に植えてあった毛糸のような花「ケイトウ」を撮影した写真です。
彩度が高めの調整になっているせいかZenfone 9だけ赤い花びらが飽和してしまいました。
毛糸っぽいディティールを見せたいシチュエーションなので、プロモード等で調整しながらの撮影が必要になりますね。
とは言ってもPixelやiPhoneも怪しい雰囲気になっていますし、被写体自体が難しいのかもしれませんが・・・。
最後は室内で野菜と果物を撮影した様子です。
iPhoneは全体的に暖かい色合いになっていますが、どれも綺麗に撮影できてるんじゃないでしょうか。大きな違いはありませんね。
この他Zenfone 9のメインカメラで撮影した写真を参考に掲載しておきます。
【Zenfone 9】
【Pixel 7 Pro】
【iPhone 14 Pro】
メインカメラ(夜景モード)
Zenfone 9には低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードももちろん搭載されています。
左が通常撮影で右が夜景モード。効果は一目瞭然でフラッシュなんて使わなくても明るく綺麗に撮影可能です。
Zenfone 9 の夜景モードは暗い環境になるとオートで有効化されます。
一般的に夜景モードは撮影が終了するまでスマホを固定し続ける必要がありますが、Zenfone 9は短めで2~3秒程度。
さらに搭載されたジンバルスタビライザーが手ぶれを抑えてくれるので撮影しやすいです。
まずは日中にも撮影した「いつもの場所」での比較から。
Pixelは街灯が明るくなりすぎてモヤっぽく、iPhoneだと少々暗い雰囲気。
このためZenfone 9が最もバランス良く感じました。
続いて道路に設置してある自動販売機を撮影した写真です。
ちなみにこのシーンでiPhoneは夜景モードになりませんでした。
最も明るく撮影できているのはPixelですが、やはり自動販売機の商品がしっかり見えているZenfone 9のバランスが良いですね。
これならどうだ!と思って公園の時計を撮影してみましたが、さすがにどのスマホでも文字盤を綺麗に撮影することはできませんでした笑
iPhoneはフレア・ゴーストが強めに出ちゃってますね。
続いて手前と奥とで明暗差があるようなシチュエーションでの撮影。
ここでもZenfone 9が超優秀。手前の木の暗部を持ち上げつつ、背景にある倉庫が明るくなりすぎないように抑えています。ゴーストもそれほど目立ちません。
ここではiPhoneの仕上がりがイマイチで空にUFO飛んじゃってます・・・。
この他の作例も掲載するので参考に御覧ください。
【Zenfone 9】
【Pixel 7 Pro】
【iPhone 14 Pro】
超広角カメラ
Zenfone 9はメインカメラの他に1,200万画素の超広角カメラも搭載しております。
風景を撮影する時や食卓全体を撮影する場合に重宝するカメラです。
僕は簡単に綺麗に撮影できれば何でも良いと思っているのでイメージセンサーについては疎いのですが、Zenfone 9の超広角カメラはZenfone 8から引き続き「IMX363」とのこと。
調べてみるとGoogle Pixel 6aのメインカメラに搭載されているもののようです。
メインカメラと超広角カメラの画角と色合いの違いはこんな感じ。
大きく乖離しているわけではないですがメインカメラのほうが僅かに彩度が高いような気がします。気のせいかも笑
なおFOVは113°で比較しているPixel 7 Pro・iPhone 14 Proよりも狭めです。
メインカメラ同様にいつもの場所で撮影した写真がこちら。
個人的にはPixelのキリッとした感じが好きですが、十分綺麗に撮影できました。
メインカメラと同じように見た目より明るくなる印象です。
メインカメラは凄いけど超広角カメラはおまけ、みたいなスマホもある中さすがハイエンドと言ったところで、どれも甲乙つけがたいですね。
続いて夜景モードでの写りもチェックしていきましょう。
Zenfone 9で撮影した写真が最もキリッとした雰囲気に。メインカメラ同様に街灯が明るくなりすぎないように調整されているのが素晴らしいと思います。
Pixelは街灯が明るくなりすぎて全体的にモヤがかかった雰囲気になるのが気になるところ。iPhoneは暗すぎるかな。
画角の違いが分かりやすい写真になりました。他の2つに比べてZenfone 9は少し狭いですね。
仕上がりに大差はありませんが、この写真ではiPhoneの色合いに近くさらに明るくした感じになっています。
本記事ではPixelの超広角カメラでの夜景モードはどうもイマイチです・・・。
最大8倍のデジタルズーム
Zenfone 9には望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大8倍まで引き伸ばしての撮影になります。
いつもの場所で等倍・2倍・5倍・8倍で撮影してみました。
ミドルレンジ以上のスマホであればデジタルズームであっても2倍までは普通に使えるんですが、HDRの効果も薄くなんだかイマイチな仕上がりに・・・。
別のシーンで再チャレンジ。
色味が黄色っぽく変化するものの、さきほどのシーンよりはマシに撮れました。
2倍ズームくらいまでなら解像感があって良い感じです。
やはり他の2台に比べて色味の変化が気になります。
まぁ、それ以前にPixel 7 Pro、iPhone 14 Proには望遠カメラも搭載されているので比較してしまうとZenfone 9の仕上がりはどうしても弱いですね。
夜間のズームは以下のとおりです。
50MP高画素モード
Zenfone 9のカメラは5000万画素での撮影も可能です。
通常撮影では4つの画素を束ね1,250万画素にすることで感度を上げています。
なんとなく画素数が高いほうが高精細に撮影できるような気がしますが果たしてどれほど違うのでしょうか?
通常撮影と50MPモードで撮り比べをした結果がこちらです。左が通常撮影、右が50MPモードで撮影した写真になります。
パッと見に大きな違いを感じないと思います。
記事掲載用にリサイズしてしているので余計に分かりにくいかもしれません。
高画素モードで撮影できるメリットはトリミングです。
引き伸ばしても解像感が残っており、かなり小さな文字でもしっかり視認可能です。
このためとりあえず広い範囲を撮影して後から必要な部分だけを切り取る時や、大きな紙にプリントする時なんかに重宝します。
ただし写真1枚のファイルサイズが大きくなってしまうのでご注意ください。
マクロ撮影
Zenfone 9にはマクロカメラは搭載されていませんが、超広角カメラを利用したマクロ撮影ができます。
メインカメラで被写体に寄るとこのあたりで焦点が合わなくなります。
ここで超広角カメラに切り替えると4cmくらいまでの近接撮影が可能に。
手動でカメラを切り替える手間はありますが画質も申し分なく綺麗です。
ただPixel 7 Pro・iPhone 14 Proもマクロ撮影可能で、さらにダイナミックな写真になります。
個人的にマクロ撮影は殆ど使う機会がないのでZenfone 9くらい撮影できれば十分じゃないかなーと思いました。
ポートレートモード
簡単に背景ボケのある写真が撮影できるポートレートモードもあります。
深度計測センサーは非搭載なのでソフトウェア処理になりますが、被写体との切り分けも上手です。
もちろん人物以外の被写体にもボケモード的に使用可能。
PixelやiPhoneと比較しても悪くないと思います。
なおボケ具合は撮影しながらでも撮影後でも調整可能でした。
インカメラ
Zenfone 9のインカメラは1,200万画素。
超広角カメラ同様、Zenfone 8から変わらず「IMX663」を搭載しているとのことです。
画素数が全てではないものの、このくらい撮影できれば十分でしょう。
HDRの効果もそれなりに高く、ON/OFF切替で違いがはっきり分かります。
ポートレートモードは撮影しながらボケ具合の調整が可能ですが、撮影後の調整はできません。
動画撮影
最後にZenfone 9で撮影した動画も掲載しておきます。
1080P@60fps、4K@60fpsでそれぞれ撮影しました。
最大8K@24fpsでも撮影可能ですが僕のパソコンの性能の問題で編集ができません笑
Zenfone 9の「6軸ハイブリッドジンバルスタビライザー」と「EIS」を利用した強力な手ぶれ補正「HyperSteady」モードも試してみました。
iPhone 14 Proのアクションモードの手ぶれ補正と比較してもかなり頑張っている印象。
機械的にガクガクした感じがありつつも走りながらの撮影にも耐えています。
Zenfone 9を実機レビュー
ここからは動作性能やカメラ性能以外の部分でZenfone 9の気になるポイントを紹介していきます。
Android 12×ZenUI
Zenfone 9の搭載OSはAndroid 12。
ほぼピュアAndroidの状態でシンプルで非常に使いやすかったです。
さらにZenfone 9をさらに使いやすくする独自機能もありました。
他社製スマホにもある背面ダブルタップやエッジツールはもちろん搭載。
2画面表示もできますが5.9インチディスプレイなので活かしにくい機能かもしれません。
ディスプレイや通知アイコンのカスタマイズも可能。アニメーション速度を簡単に変更できるスマホは珍しいと思います。
デュアルアプリ機能あります
Xiaomiのスマホにお馴染みのデュアルアプリ機能はZenfone 9では「ツインアプリ」として搭載されております。
対応アプリで機能を有効にすれば、アプリの複製が可能に。
例えばLINEアプリが2つ作れるので、1台のスマホでアカウントを2つ使い分けることができちゃいます。
スマートキーはただの電源ボタンじゃない
Zenfone 9の側面にはスマートキーと呼ばれる物理ボタンがあります。
もちろん電源ボタンとして使うものなんですが、ダブルタップや長押しに特定アプリの起動や機能のアサインが可能です。
これだけなら他社製スマホにも搭載されていることがありますが、スワイプ(スライド)操作にも対応しているのが珍しいポイント。
例えばスマートキーを上下にスワイプすると通知エリアを呼び出すこともできちゃいます。
あんまり使わない機能かなーと思ってたんですが、いざ設定してみると通知エリアが開きやすくてかなり便利でした。
生体認証は指紋認証&顔認証
Zenfone 9の指紋認証センサーはスマートキー内に搭載。
Zenfone 8は画面内認証だったので変更されたポイントになります。
反応がめちゃくちゃ良好で、チョンと触るだけでロック解除できました。
顔認証は専用センサーまでは非搭載なのでインカメラを使った簡易的なものです。
こちらも反応は良好で顔が入れば一瞬でロック解除されます。
マスクを装着する機会が未だ多いので、指紋認証・顔認証どちらにも対応しているのが望ましいと思います。
ちなみに指紋認証はデフォルトではスマートキーを押して解除になっていますが、設定でタッチを追加可能です。
おサイフケータイ/IP68防塵防水に対応
Zenfone 9は人気機能のおサイフケータイとIP68防塵防水にしっかり対応しております。
どっちも欲しいと思っている僕にとっては本当に嬉しいポイントです。
FeliCaポート本体上部に搭載されており反応は良好。
IPX8防水に対応しているスマホを自分で購入した時は、簡単な水没テストをしているのですが、今回は貸出機なのでパス。
なお、念のためにお知らせしておきますが、あくまでも防水性能です。
よく防水性能があるからお風呂でも使える!っていう記述を見かけますが、厳密に言うと間違いなんですよ?
公式サイトにも以下の注意書きがされており「お湯」とはどこにも書いてありませんからね。
防水防塵性能は、破損や修理や分解などのほか、通常の使用でも経年劣化する場合があります。製品は完全に水没させたり、海水や塩水や塩素系の水に接触させたり、飲み物に接触させたりしないでください。注意事項が守られない場合は、防水防塵機能が無効になるだけでなく製品保証が無効になります。耐水性は、製品を1.5mの深さの水道水に30分間沈め、完全に乾燥させたあとに正常に動作することを確認するテストも行っています。
引用:公式サイト
お風呂の中で使っていて、湯船に落としてしまったら最悪破損する可能性があるので注意してください。
また水がかかってしまった時は、しっかり乾かしてから充電しましょう。
濡れた状態で通電させるのは非常に危険です。
ステレオスピーカー搭載
Zenfone 9には上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しむことができちゃいます。
実際にZenfone 9のスピーカーから流れる音を録音してみたので参考に聞いてみてください。
これは僕が持っているスマホの中で最も音質が高いと感じているiPhone 14 Proで同じ音源を流している音です。
比べてみるとiPhne 14 Proよりも音の広がりが狭く感じました。また、最大音量もZenfone 9の方が小さいようです。
とは言え、よほど音質にこだわりがある人以外は十分満足できる音質だと思います。
左右スピーカーのバランスも良く、音楽・動画鑑賞はもちろんゲームサウンドもしっかり楽しめるでしょう。
さらにスウェーデンDirac Research社のDiracチューナーを採用しているので、シーンに応じた音響補正もあります。
イコライザーも標準搭載されているので自分好みの音質に調整することも可能でした。
イヤホンジャック搭載
Zenfone 9は本体上部に3.5mmイヤホンジャックを搭載しております。
Diracチューナーによる音響補正は、特にイヤホンを使用している時に効果を実感しやすいのでおすすめです。
ただし、イヤホンジャックの場所的にゲームがプレイしにくくなる可能性があります。
本体がコンパクトなので他のスマホに比べると干渉は少ないかもしれませんが、イヤホンの形状やプレイスタイルに合わせて、上下反転させて使うなど工夫するといいでしょう。
BluetoothコーデックはLDAC/Snapdragon Soundに対応
スマホにワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応しているのは以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:◯
- LDAC:○
- LHDC:✕
現在主流のBluetoothコーデックにはフル対応。
さらにaptX AdaptiveではSnapdragon Soundにも対応していることが確認できました。
このためワイヤレスイヤホンでもハイレゾ相当の音質が楽しめます。
ただし、Amazonプライムミュージックのストリーミング再生でのオーディオ品質は最大「48kHz/24bit」になっていました。
念のためUSB DACの接続も試してみたのですが96kHzの表示は確認できず・・・。
おそらくSRCによるダウンサンプリングが原因だと思います。
Amazon Musicアプリの表示がどこまで正確なのかは分かりませんが、音質のに拘りがある人は音源をダウンロードした方が良いでしょう。
4キャリアに対応したBand構成
Zenfone 9は国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですね。
また、ドコモのn79は削られているものの、5G通信(Sub-6)にも対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもZenfone 9なら対応できます。
なおこちらの記事で楽天モバイルで使えるのか、実際にSIMカードを装着して検証していますので本記事と併せて御覧ください。
Zenfone 9のスペック
サイズ | 高さ約146.5mm 幅約68.1mm 奥行き約9.1mm |
重さ | 約169g |
ディスプレイ | 5.9インチ AMOLED 2,400×1,080 445ppi Delta-E < 1 112% DCI-P3 HDR10+ |
リフレッシュレート | 120Hz |
OS | Android 12 ZenUI |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 |
RAM | 8GB 16GB LPDDR5 |
ROM | 128GB 256GB UFS 3.1 |
外部ストレージ | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 IMX766 f/1.9 センサーサイズ 1/1.56 |
リアカメラ(超広角) | 1,200万画素 IMX363 f/2.2 センサーサイズ 1/2.55 FOV 113° マクロ |
インカメラ | 1,600万画素 IMX663 f/2.45 センサーサイズ 1/2.93 |
ビデオ(リアカメラ) | 8K@24fps 4K,1080P,720P@60fps 4K,1080P,720P@30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080P,720P@60fps 4K,1080P,720P@30fps |
バッテリー | 4,300mAh |
ポート | USB Type-C |
生体認証 | 側面指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band | 5G(Sub6): n1,n3,n5,n7,n8,n12,n20,n28,n38,n77,n78 FDD-LTE:1,2,3,4,5,7,8,12,17,18,19,20,26,28 TD-LTE:34,38,39,40,41,42 W-CDMA:1,2,4,5,6,8,19 GSM:850,900,1800,1900 CA:6CA(DL)/2CA(UL)対応 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver5.2 |
位置情報 | GPS,GLONASS,BeiDou,Galileo,QZSS,NavIC |
イヤホンジャック | あり |
スピーカー | ステレオ |
FMラジオ | なし |
防塵防水 | IP68 |
NFC | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
公式サイト>>スペック
まとめ:Zenfone 9のメリット・デメリット・評価
Zenfone 9を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
Zenfone 9を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・コンパクトサイズ ・超軽量 ・新素材背面パネル ・極上の動作性能 ・ゲーム性能が高い ・発熱が気にならない ・美しいAMOLED ・120Hzリフレッシュレート ・バッテリーもちが進化 ・30W急速充電 ・困らないカメラ性能 ・強力な手ぶれ補正 ・ステレオスピーカー ・Snapdragon Sound ・指紋認証&顔認証 ・おサイフケータイ ・IP68防塵防水 | ・望遠カメラ非搭載 ・ワイヤレス充電なし ・eSIM非対応 ・保護フィルムなし |
評価
総合評価:(5点/5点満点)
デザイン | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★★ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
動作性能 | ★★★★★ |
ゲーム性能 | ★★★★★ |
バッテリー性能 | ★★★☆☆ |
カメラ性能 | ★★★★☆ |
機能・付加価値 | ★★★★☆ |
Zenfone 9は旧モデルZenfone 8に引き続き、僕にとって最高のスマホでした。
独自性と実用性を兼ね備えた新素材の背面パネルはシンプルにかっこいいです。
ハイエンドらしい動作性能でありながら片手でも扱いやすいサイズ感。
人気のおサイフケータイ・IP68防塵防水に対応し、十分使えるカメラも搭載。
美しいAMOLEDディスプレイはリフレッシュレート120Hzに対応しています。
旧モデルZenfone 8の弱みだった「発熱」「バッテリーもち」が改善され、いよいよ弱点らしい弱点が見当たりません。
あえて言うならワイヤレス充電に非対応なところくらいでしょうか。
コンパクトなスマホが好きな人に自信をもっておすすめできる1台です。
また価格が抑えられているので、なるべく安くハイエンドスマホを購入したいと考えている人にも有力候補になるでしょう。
お邪魔いたします。
Zenfone 9には複数ユーザー機能はあるのでしょうか。
お教え頂けると幸いです。
匿名さん
コメントありがとうございます。
複数ユーザー機能は未確認でした。
またレビュー用に貸与いただいたZenfone 9ですので既に返却しており、実機を確かめることもできない状況です・・・。
せっかくコメントいただいたのにお役に立てず申し訳ございません。
次回以降のスマホレビューでは確認するようにいたします。