評価:(4点/5点満点)
Xiaomi 12T Proを購入しました。
2022年12月に発売されたXiaomi製のフラッグシップスマホ(日本においての)。
旧モデルXiaomi 11T Proはハイエンドモデルでありながら約7万円と鬼のようなコスパで話題となりましたが、円安・物価上昇の波には抗えないようで、12T Proの価格は109,800円と普通に高級スマホとなりました。
本機が他のハイエンドスマホよりも特に優れているポイントは以下の2つ。
- 2億画素メインカメラ
- 120W急速充電(神ジューデン)
うん、まぁ・・・どっちも普段使いに必要なのか?とは思いつつも凄い機能です。
果たしてその実力はどれほどのものなのか、本記事ではXiaomi 12T Proを実際に使って感じたメリット・デメリットを含めてレビューしていきます。
メリット | デメリット |
・最強の動作性能 ・最高のゲーム性能 ・FHD超えのディスプレイ ・120W急速充電 ・長持ちバッテリー ・夜間撮影が得意 ・高音質スピーカー ・ハイレゾワイヤレス ・指紋認証&顔認証 ・おサイフケータイ ・付属品が揃ってる | ・価格が高い ・デザインが平凡 ・カメラの色調整が変 ・2億画素の使い道 ・超広角カメラは普通 ・望遠カメラ非搭載 ・イヤホンジャックなし ・ワイヤレス充電なし ・防水性能弱い |
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Xiaomi 12T Proのデザイン・サイズ感・付属品をレビュー
まずはXiaomi 12T Proの外観や付属品を見ていきましょう。
デザイン
Xiaomi 12T Proのカラーバリエーションはブラックとブルーの2色。
このうち僕が購入したのはブルーです。
サラサラとした質感の背面パネルはガラス製で、光沢が少なく指紋が目立ちません。
鈍く光る感じは高級感があるものの、デザイン的には普通と言ったところ笑
背面上部には2億画素のメインカメラを搭載したカメラユニット。
その横にはFelicaポートも確認できました。
カメラユニットのサイズ自体はそんなに大きくないですが、厚みが凄い。
2段構えになっていて実測で3mmほど。
当然ながらデスクに置いたまま使用すると派手にガタガタしちゃいます。すごい傾斜。
背面パネルは側面に向かって緩やかにラウンド。箱型タイプよりもこっちの方が個人的には好みです。
ディスプレイを上にして右側面には音量ボタンと電源ボタン。
縦並びなのでスクショ撮影がしにくいタイプです。
左側面には何もありませんでした。スッキリ。
本体上部にはスピーカー・マイク・IRブラスター。スピーカーの監修をしている「Harman Kardon」の表記もありました。
IRブラスターのおかげでテレビやエアコンのリモコン代わりになります。
予め登録しておけばリモコンが迷子になった時に使えるので地味に便利です。
本体下部にはスピーカー・マイク・USB Type-Cポート・カードスロットを搭載しております。
Xiaomi 12T ProのカードスロットにはSIMカードを1枚のみ装着可能。
eSIMにも対応しているので組み合わせて使えば2回線同時待ち受けもできます。
サイズ感
Xiaomi 12T Proのサイズは163×76×8.8mm。
6.7インチディスプレイを搭載しているだけあって普通に大きいです。
幅が76mmと少々広めですがもはや6インチ超えのスマホが当たり前になっているので扱いづらいことはないと思います。
Pixel 7 Pro(6.7インチ)、iPhone 14 Pro(6.1インチ)と比較するとこんな感じ。
並べてみると意外とスッキリしていますよね。
重さは実測で207g(保護フィルム込み)。
数字で見るとヘビー級なんですが、実際に持ってみるとそれほどズシッと重たくはありません。3gしか変わらないPixel 7 Proの方がやっぽど重く感じました。不思議。
付属品
Xiaomi 12T proの付属品は以下のとおりです。
- クイックスタートガイド等
- SIMピン
- 保護ケース
- 保護フィルム
- 充電器
- USBケーブル
付属品がバッサバッサ切り捨てられる昨今のご時世のなか、ちゃんと全部揃っているのがXiaomiスマホのいいところ。購入してすぐに使い始めることができます。
保護ケースは透明のソフトタイプで、わずかに青みがかった色合いをしています。
本体のUSB Type-Cポートを保護する邪魔なキャップは付いておりません。良かった。
カメラが直接デスク等に触れなくなるので、大きくなってしまいますが装着しておいたほうがいいでしょう。
ちなみにケース込みだと重さは227g・・・。できることなら裸で使いたいですね笑
充電器は120W出力可能な超ハイパワータイプ。この急速充電器だけでもそれなりの値段がしそうです。
USBケーブルはType-C / Type-Aのものでした。6Aに対応している特殊なケーブルなので、急速充電するには付属ケーブルを使う必要があります。
ディスプレイ保護フィルムは最初から貼り付けられていました。
僕は自分でフィルムを貼るのが苦手なので普通に嬉しいです。
Xiaomi 12T Proのディスプレイをレビュー
続いてXiaomi 12T Proのディスプレイ性能をチェックです。
ディスプレイはスマホの命と言っても過言ではないくらい重要なポイント。
毎日何度も目にするので綺麗な方が良いですからね。
CrystalRes 有機ELディスプレイ
Xiaomi 12T Proのディスプレイは6.7インチの有機EL(AMOLED)。
水晶(クリスタル)のような解像度を実現する新開発の「CrystalRes AMOLED」を採用しております。
決して名ばかりではなく大充実のスペック。
- 解像度:2,712×1,220
- 画素密度:446ppi
- コントラスト比:5,000,000:1
- 687億色
- DCI-P3
- HDR10+
- Dolby Vison
何を表示させても非常に鮮明かつメリハリがあって綺麗です。
CrystalRes AMOLEDは1,220pの画面解像度でフルHD(1,080p)を超えるものの消費電力は殆ど変わらないとのこと。凄いですよね。
QHD+(1,440p)のPixel 7 Proと比較しても見劣りしませんし、Xiaomi 12T Proのディスプレイ品質に不満を感じる人はいないでしょう。
視野角も広く、僅かに色合いが変化するもののきつい角度からでも問題なく見れます。
最大輝度900nitsとそれなりに明るいので屋外でも見にくいことはありませんでした。
4,096段階の明るさ自動調整も上手です。
ベゼル(縁)幅は殆ど均一。
ハイエンドモデルだと湾曲したエッジタイプを採用していることが多いですが、ガラスパネルの形状はフラット。保護フィルムを貼りやすいので個人的にはこっちの方が好きです。
動画視聴やゲームで美しい表示が楽しめるのがXiaomi 12T Proのポイント。
何より自分で撮影した写真や動画を綺麗なディスプレイですぐ見れるって最高じゃないですか?
6.7インチの操作は両手持ちが基本
6.7インチの大画面ディスプレイなので基本的に両手操作になります。
片手で操作しようとしても端まで指が届かないですからね。慣れてくれば文字入力くらいなら片手でもいけるとは思います。
扱いやすさで言えばコンパクトスマホには敵いませんが、一度に表示される情報量が多くなるのが大画面ディスプレイの魅力。
動画視聴やゲームも広々楽しめます。やっぱりこれは最高ですね。
インカメラはパンチホールタイプ
インカメラはディスプレイ中央上部に搭載。切り欠きを作らないパンチホールタイプです。
小さいので全画面表示でも邪魔に感じることはないと思いますが、横持ちでゲームをする時や動画視聴時に少し気になるかもしれません。
個人的には中央よりも左上にある方が好み。ゲームする時に手にかかる部分になるので、そっちの方が邪魔になりにくいんですよね。
画面リフレッシュレートは120Hzをサポート
Xiaomi 12T Proの画面リフレッシュレートは最大120Hzをサポート。
60Hz・120Hzの固定設定の他、シーンに合わせた自動調整も選択可能です。
120Hzに設定すれば、1秒間にディスプレイを120回書き換えてくれるので表示が滑らかになります。
左が60Hzで右が120Hzに設定したものです。120Hzのほうが残像感がなく滑らかに動いているのが分かると思います。
高リフレッシュレートを最も実感できるのは画面スクロール。
ヌルヌルと滑らかに動いてくれる感じが心地良いです。
最大165HzまでサポートしているゲーミングスマホREDMAGIC 7と比較してもなんの遜色もありません。快適。
自動調整に設定すると基本的に120Hzになり、ディスプレイを動かしていない時間や高駆動の必要がないアプリでは60Hzになります。
ロック画面(AOD)では30Hzまでリフレッシュレートを下げてくれました。
可変リフレッシュレートを採用しているハイエンドモデルでは待機時1Hzなんてこともありますが、ザックリでもこれだけ調整してくれるなら十分でしょう。
なおタッチサンプリングレートは480Hzとのこと。
アプリで計測したところ最大340Hzほど出ていました。
1秒間に300回以上のタッチに反応できるので、音ゲーなど繊細なタッチが要求されるシチュエーションで重宝します。
手動計測なのでどこまで正確なのかは分かりませんが、実際に使っていてもタッチの反応が悪いと感じることはありませんでした。
常時オンディスプレイ(AOD)に対応
Xiaomi 12T Proは有機ELディスプレイの省電力性を活かしたAOD(Always On Display/常時表示ディスプレイ)に対応しており、ロック画面で時計等を表示し続けることが可能です。
ミドルレンジのスマホだと搭載されていても10秒間だけ表示のように機能が制限されていることが多いですが、終日でも表示可能。
表示スタイルなどをカスタマイズすることもできます。
寝てる間に表示されても意味がないので時間指定をしておきたいところ。
もちろんバッテリーもちを優先するならAODは使わない方が良いとは思います。
Widevine L1で動画視聴が快適に!
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、Xaiomi 12T Proなら高画質での視聴が可能となります。
NetflixではFull HD再生可能。HDR 10・Dolby Visionにもしっかり対応していました。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでも1080pで視聴可能。
YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できることを確認しました。
Xiaomi 12T Proはディスプレイがめちゃくちゃ綺麗なので動画視聴が本当に捗ります。
後述するようにスピーカーも良い感じなので、エンタメを楽しむ最高の相棒になるでしょう。
Xiaomi 12T Proの動作性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU)。
Xiaomi 12T Proには「Snapdragon 8+ Gen 1」が搭載されております。
2022年5月にQualcommが発表したチップセットで、台湾TSMCの4nmプロセスが採用されており、Sumsungが製造していた先代のSnapdragon 8 Gen 1よりも発熱・バッテリーもちが改善されているとのこと。
細かい技術的な部分は詳しく分かりませんが、最高性能SoCであることは確かです。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。
スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということです。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.8の総合スコアは918,756点、GPUスコアは457,011点。
高めのスコアになるVer.9では総合スコアが1,036,368点、GPUスコアは450,838点でした。
さすがは最高性能のSoC。100万点を超えるスコアです。
こちらのページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
高いスコアがでるようにベンチマークアプリを動かしている時だけ何らかの調整が行われているスマホがあるなんて言われますが、仮にそうでも最高性能であることは間違いないでしょう。
動作性能は最強そのもので普段使いに困ることは何1つありません。
搭載されているSoCによってはガクガクしがちなTwitterもスルスル動いてくれます。
なおAnTuTu以外のベンチマークアプリでのスコアは以下のとおりでした。
3種類のパフォーマンス設定
Xiaomi 12T Proはバッテリー設定の中で、3種類の動作モードを選択可能です。
- 省電力
- バランス
- パフォーマンス
このうち「パフォーマンス」を選択すると最高性能を引き出せるようなので、実際に設定してAnTuTuベンチマークでスコアの変化を検証してみました。
僅かですが確かにスコアが伸びていました。
105万点超えになると、これまでレビューしてきたスマホの中で3番目に良いスコアになります。
- ROG Phone 6:1,116,376点
- ZenFone 9:1,089,458点
- Xiaomi 12T Pro:1,059,065点
- REDMAGIC 7:1,038,960点
- OnePlus 10 Pro:1,010,691点
もちろんパフォーマンス優先にすればバッテリーもちが悪くなってしまいますが、ゲームをプレイしていてもう少し滑らかに動いて欲しい!と感じた場合に使っても良いかもしれませんね。
他社製スマホと動作性能を比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないと思うので、僕の持っている中でも性能の高いスマホと簡単に動作性能を比較してみました。
比較対象は以下の2つ。
- REDMAGIC 7
- AQUOS sense7
REDMAGIC 7は2022年4月発売のSnapdragon 8 Gen 1を搭載したゲーミングスマホ。
そして、AQUOS sense7はSnapdragon 695 5Gを搭載した、いわゆるミドルレンジになります。
標準ブラウザでのサイト起動速度がどのくらい違うのかチェックしていきましょう。
左からAQUOS sense7・Xiaomi 12T Pro・REDMAGIC 7の順に並んでいます。
まずは見る人が多いであろうYahoo! JAPAN。
続いて画像が多くて重たい楽天市場。
REDMAGIC 7との差は殆どありませんが、AQUOS sense7と比べると速いですね。
とは言え、ベンチマークで倍以上スコアが離れていたとしても、普段使いだったら大きな差にならないことが分かります。
スマホの使い道の中心がネットサーフィン・SNS・動画視聴くらいであれば、ハイエンドモデルなんて必要ないのかもしれませんね笑
ゲーム性能も超快適
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイントです。
Xiaomi 12T Proのゲーム性能はどれほどのものか試してみました。
当ブログではゲームのFPS計測にPerfDogを使用しています。
iOS・Android端末でFPS値やバッテリー温度等を計測できるツールです。
15分間の無料使用ができるので、新しいスマホを購入してゲーム性能が気になる場合などに使ってみてください。企業・インフルエンサー向けの無料プラン(使用時間制限あり)も用意されていますよ。
公式サイト>>WeTest PerfDog
まずゲーム性能のベンチマーク的な存在になっている原神を「60FPS/最高」設定で15分ほどプレイした結果がこちら。
平均FPSは驚異の58.5。戦闘シーンで少々FPSが下がってしまうところがありますが、実際にプレイしている感じでは殆ど気になりませんでした。
ちなみにこの結果は2022年発売のゲーミングスマホROG Phone 6と殆ど変わりません。
なお原神のデフォルトグラフィック設定は「中/30fps」になります。
僕が今メインでプレイしているApexモバイルも計測してみました。
デフォルトのグラフィック設定は「Ultra HD/高」ですが、「エクストリームHD/極高」にしています。
カジュアルマッチを1回プレイした結果がこちら。
平均FPSは59.7。どんなに過酷なシーンでもカクつくことなく極めて快適。
残念ながら僕は音ゲーをやらないので、その様子はお届けできないのですが、PerfDogの結果を見る限り、どんなゲームもサクサクにプレイできるのではないかと思います。
Xiaomi 12T Proは、僕のようなエンジョイ勢はもちろん、ガチゲーマーでも納得できるゲーム性能と言って良いでしょう。
なおXiaomi 12T Proにはゲームターボ機能も搭載しております。
意識せずにゲームしてても特に不満を感じることはないと思いますが、カクつきが気になる場合には「ブースト」を有効にしてみても良いかもしれません。
ゲームプレイ時の発熱
重いゲームを遊ぶ時に気になるのがスマホの発熱。
高い負荷がかかるのでどうしてもスマホが熱くなってしまいます。
Xiaomi 12T Proの場合はどれくらい発熱するのか、実際にゲームした時の表面温度を計測してみました。
原神を「60FPS/最高」設定でプレイしている時の温度は約39°。
簡易的な計測なので超正確というわけではないかもしれませんが、発熱はかなり抑えられていると思います。
背面は温かくはなりますが持っていられないほどではありません。
SoCがSnapdragon 8+ Gen 1であることに加えて、Xiaomi 12T Proに搭載された大型ベイパーチャンバーの効果も大きいでしょう。
使用時に発生する熱を効率的に冷却する、3,725mm2 の大型ベイパーチャンバー(高性能放熱板)ほか、合計30,000mm2 もの放熱素材を搭載。高性能チップや充電のパフォーマンスを妨げません。
引用:公式サイト
当然強い負荷をかければ発熱するものの、普通に使っている範囲であれば発熱に悩まされることはないと思います。
ちなみにAnTuTuベンチマークを3回連続で回した時のスコアは以下のとおり。
スマホによってはサーマルスロットリングでスコアがガクンと下がることもありますがXiaomi 12T Proについては確認できませんでした。
2回目の方がスコアが良いくらいなので非常に安定していることが分かりますね。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
読み込み・書き込みともに高速。本体もアプリ起動もスムーズで、複数の処理を同時に進行しても十分耐えられるでしょう。
ちなみにXiaomi 12T Proには使わないストレージの一部を3GB分の仮想メモリにする機能が搭載されております。
おそらくパソコンと同じように、この機能で動作が速くなることはないでしょうが、元々のRAMがフルに使われるような場合でも多少余裕ができるから安心です。
僕が購入したモデルのストレージ容量は128GB。システム領域に15GB使うので実際に保存可能なのは110GBほどになります。
100GB以上も使えるなら余裕があるとは思いますが、重いゲームをプレイしている人は要注意。原神なんてインストールすると20GB以上食われちゃいますよ。
容量不足に陥りそうな場合には256GBモデルの購入を検討してもいいでしょう。
残念ながらMicro SDカードは搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、Micro SDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
Xiaomi 12T Proの充電速度・バッテリー持ちをレビュー
続いてXiaomi 12T Pro最大の特徴と言っても良い充電速度・バッテリー性能を見ていきましょう。
120W急速充電対応(神ジューデン)
Xiaomi 12T Proは驚異の120W急速充電に対応。
嬉しいことに専用充電器・充電ケーブルがしっかり付属しております。
付属充電器を計測したところ110W前後の表示になっていました。凄すぎる・・・。
フル充電までの時間はわずか19分とのこと。
実際にバッテリー残量1%からフル充電までの時間を計測してみると21分。
公称値には及ばないまでもものすごい速度で充電が完了しておりました笑
これだけでも十分すぎるほど急速ですが、さらにブーストさせることも可能。
その結果、見事19分でのフル充電に成功しました。パチパチ。
ちなみに充電中はバッテリー残量が少しずつ増える様子が表示されて面白いですよ。
実際問題、19分でフル充電させなきゃいけないシチュエーションは多くはないでしょう。
ただ、充電時間は短いに越したことはありませんよね?
寝落ちしちゃって朝スマホのバッテリーが殆どない状態でも、出かける準備をしている間に充電が完了しているので安心です。
ちなみに付属品じゃなくても、急速充電に対応している充電器であれば15W前後での充電にはなるようです。
なお残念ながらワイヤレス充電には対応していないのでご注意ください。
1日は余裕で使えるバッテリー持ち
超ハイパー急速充電に対応しているXiaomi 12T Proバッテリーは5,000mAhと大容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーが長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる結果だと思っています。
計測の結果、バッテリー残量100%から20%まで消耗する時間は12時間48分でした。
リフレッシュレート120Hzのディスプレイを搭載したモデルとして素晴らしい結果だと思います。動作性能とバッテリーもちのバランスがかなり優秀です。
よっぽど長時間ゲームをするなら話は別ですが、ごく普通に使う分には外出先で充電を気にしなければいけないことはないでしょう。
1日~2日くらいなら余裕でもつバッテリー性能だと思います。
もしかしてリフレッシュレートをデフォルト(自動調整)設定にすればもっと良い結果になるかも?と思って試してみた結果がこちら。
全然変わりませんでしたー!むしろちょっと短くなっちゃいました笑
バッテリーもちに大きな影響を与えないのなら、リフレッシュレートは120Hz固定でも良いかもしれませんね?
これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので参考に御覧ください。
スコアだけではピンと来ない人もいるかもしれないので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 2時間 | 4% | 約50時間 |
動画再生 2時間 | 10% | 約20時間 |
Apexモバイル 30分 | 12% | 約4時間 |
24時間放置 | 14% | 約1週間 |
音楽再生や動画視聴などの普段使いではそこまでバッテリー消耗が激しくないですが、ゲームは結構減りやすい印象。
外出中に重いゲームを長時間プレイする場合には、モバイルバッテリーを持ち歩いたほうが良いと思います。
なおXiaomi 12T Proは12ヶ月間の製品保証に加えて、24ヶ月間のバッテリー故障保証の対象になっているようです。
使っていておかしいな?と感じたらXiaomiのサポートに連絡をしてみましょう。
Xiaomi 12T Proのカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
特にXiaomi 12T Proはメインカメラがモンスタークラスなので期待も高まります。
- 2億画素
- 1/1.22 イメージセンサー
- 8枚構成レンズ
- 光学式手ブレ補正(OIS)
有効画素数も凄いですが大きなイメージセンサーにも注目。
イメージセンサーのサイズが大きいと、画質の向上はもちろん、多くの光を取り込むことができるので暗所撮影に強くなります。
また「ボケ」の量が多くなり本格的な雰囲気の写真が撮影しやすくなるようです。
とは言え、カメラ性能は有効画素数やセンサーサイズだけでは語れません。
撮影後の画像処理やメーカーのチューニングによっても仕上がりに違いが出ますからね。
果たしてXiaomi 12T Proのカメラ性能はどれほどなのか?実際に撮影してみたので作例を紹介するので参考にしてください。
カメラアプリ
カメラアプリは非常にシンプル。写真も動画もサッと取り出してすぐに撮影できます。
毎度おなじみのXiaomi製カメラって感じですね。
超広角カメラと2倍ズームはワンタップで切替可能。ズームボタン長押しでその他の倍率に指定することができます。
豊富な撮影モードや設定へのアクセスも簡単。マクロカメラは設定の中にあります。
もちろん自分好みに調整しながら撮影できるプロモードもありました。
使いこなせる人ならカメラ性能を技術で高められるので羨ましいです。
なおスクショ音は設定から消すことができますが、シャッター音は消せませんでした。
サウンドを変更することはできるんですけどね。デフォルトが1番静か。
また、使っている人がどれだけいるのか分かりませんが、Xiaomiのスマホは撮影後の編集機能も充実しています。
例えばGoogle Pixelシリーズに搭載されている「消しゴムマジック」のような、不要な物を消してしまう機能。
精度はイマイチですが試して見る価値はありますね。電線を消したりとか。
空を加工して全く雰囲気の違う写真にすることもできちゃいますよ。
実際に加工したのが以下の写真です。やばくね?笑
まぁ、お遊び機能ではあるのですがSNS等にアップしたら喜ばれるかもしれませんね。
メインカメラ
まずはメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックです。
比較用に僕が持っているスマホの中で最もカメラ性能が高い「Pixel 7 Pro」「iPhone 14 Pro」で撮影した写真をあわせて掲載していきます。
ちなみに通常撮影では2億画素で撮影するわけではなく、16のピクセルを1つに束ねた(ピクセルビニング)1,250万画素になります。
最初に僕がスマホレビューで必ず使用している風景です。
AI補正・オートHDRを有効にして撮影しているのですが、なんだか色味が薄くなってしまいました・・・。また右側の建物の壁が青っぽくなっているのも気になります。
ちなみにこちらがAI補正をOFFにして撮影した写真です。
この場面だったらAI補正をかけないほうが良い感じになっています。シチュエーションに併せてON/OFFの切り替えをしたほうがいいかもしれませんね。
昼間に月が見えていたので中央に置いて撮影してみました。小さすぎてホコリみたいになっていますが笑
左側建物の上部が白飛びしちゃってるのは少し気になりますが、Xiaomi 12T Proが1番明るく、鮮やかに撮れています。
ただやっぱり青みがかるのが気になりますね?
この写真はさらに顕著で、もはや失敗なんじゃないかと思える写真です(iPhoneで撮影するのを忘れていました。)。
フィルターでも使っているかの如く青いんですよねーやっぱり・・・。なんでなんだろう?
月が見えていた場所で角度を変えて撮影した写真。
この写真はXiaomi 12T Proの雰囲気が1番良いですね。
明るさと鮮やかさのバランスが取れていて僕好みになりました。
続いては公園横の小さなお稲荷さんを撮影。
タイミングよくご家族が初詣してらっしゃいました。良い風景です。
このシーンではPixel 7 Proが落ち着いた雰囲気でかなり良かったです。参拝中のご家族の後ろ姿までよく見えています。
Xiaomiは明るさは良いけど少し鮮やかすぎるかな?
スマホによっては赤が飽和してしまうことがよくあるのですが、それをチェックするためにお花を撮影してみました。
ちょっと怪しいものの悪くなさそうですよね。リアリティがあるのはPixel 7 Proですが、この写真のXiaomi 12T Proの仕上がりは好みです。
背景ボケも良い感じで、なんだか本格的な写真に見えちゃいます。
もう1つ別のお花もチャレンジ。
イメージセンサーの大きさを感じる写真になりました。周辺ボケが発生してますね。
赤の飽和具合はギリギリ・・・。花びらの質感が失われているのでアウトか笑
逆光シーンでどのような仕上がりになるかチェックしてみましょう。
写真中央あたりに太陽があり、木の幹に隠れているようなシチュエーションです。
そもそも彩度が高い傾向にあるので後ろの建物の壁が白くなりすぎている感じもしますが、HDRの効果は十分ですね。
最後は室内で珍しい果物、ドラゴンフルーツと柘榴(ザクロ)を撮影した写真です。
室内灯くらいの明るさでも変に暗くなることなく綺麗に撮影できますね。
この写真はiPhoneの色合いのバランスが丁度いい感じがします。
Pixelは落ち着きすぎで、Xiaomiはちょっとやり過ぎ笑
メインカメラ(夜景モード)
Xiaomi 12T Proには低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードも搭載されています。
左が通常撮影で右が夜景モード。イメージセンサーが大きい影響か、夜景モードにしなくても結構明るく撮影できてしまうのが凄いですね。
ちなみに夜景モードを選択しなくても暗い環境になるとオートで有効化されることもあります。手動選択とは仕上がりが異なるものの、お任せでも十分綺麗です。
また一般的に夜景モードは撮影が終了するまでスマホを固定し続ける必要がありますが、Xiaomi 12T Proは短めで2~3秒程度。
さらに搭載されたOIS(光学式手ぶれ補正)がぶれを抑えてくれるので撮影しやすいです。
まずは日中にも撮影した「いつもの場所」での比較から。
Pixelは明るくなりすぎて街灯がモヤっぽく、iPhoneだと少々暗い雰囲気。
Xiaomi 12T Proが最もバランス良く感じました。素晴らしいですね。
続いて道路に設置してある自動販売機を撮影した写真。
ちなみにこのシーンでiPhoneは夜景モードになりませんでした。
Xiaomi 12T ProのHDR効果は極めて優秀。全体的に明るく、商品もしっかり見えています。
これならどうだ!と公園の時計を撮影してみましたが、さすがにどのスマホでも文字盤まで綺麗に撮影することはできませんでした笑
ただ唯一Xiaomi 12T Proだけは時計っぽさが残っているのに対して、他の2つは完全に白飛びしています。
彩度は高めになっていますが、このシーンではそれが逆に活きていて好みです。
続いて手前と奥とで明暗差があるようなシチュエーション。
Xiaomi 12T ProとPixel 7 Proがほぼ変わらない雰囲気に。
手前の木の暗部を持ち上げつつ、背景にある倉庫が明るくなりすぎないように抑えているXiaomi 12T Proの方が僅かに優秀でしょうか。
iPhoneは夜間撮影が苦手なのかゴーストが酷くUFOが飛んでしまっていますね・・・。
最後に、星空(あまり見えてないけど)と川の反射が面白かった場面で。
Xiaomi 12T Proは低照度下ならどんなシチュエーションでも安定してますね。凄い。
ただ街灯の白飛びは激しいもののiPhoneの雰囲気が良い感じ(自分好み)です。
Xiaomi 12T Proは夜間撮影に強い印象です。
OISの効果もあって手ぶれ抑えられますし、HDRもよく利いています。
難しいことを考えなくても夜景モードを選択してシャッターボタンをタップするだけで綺麗な夜景写真を撮影できそうです。
メインカメラの感想
最もよく使うであろうメインカメラですが、日中の撮影は個人的に微妙・・・。
色合いが不自然な印象になってしまうことが多かったです。
2億画素&大型イメージセンサー!ってどれほど良い写真が撮影できるのかワクワクしておりましたが、結果的に撮影後の画像処理に足を引っ張られている気がします。
Google PixelやiPhoneの凄さは「コンピュテーショナルフォトグラフィー」の性能。
つまり撮影者の技術をAIや機械処理で補って良い写真にしてくれます。
カメラの技術に乏しい僕は、これに頼りっぱなし。おんぶにだっこ状態です。
このため、確かにXiaomi 12T Proに搭載しているカメラは超高性能ですが、しっかり使いこなせないと綺麗な写真は撮影できないのかもしれません。
逆に言えば、カメラが好きな人にとってはXiaomi 12T Proのメインカメラの性能を十分に活かせるので、他のスマホよりも綺麗な写真が撮影できると思います。
うーん・・・。っていうかAI補正をONにして撮影してしまったことを激しく後悔!
機会があればAI補正ON/OFFで撮り比べをしようと思っているので、その時にリベンジさせてください。
一方で、夜間撮影にはめちゃくちゃ強い印象を受けました。
本来撮影が難しい低照度下や明暗差の激しいシチュエーションでも、均整がとれて明るくメリハリのある写真を綺麗に撮影できます。
これは、Pixel 7 ProやiPhone 14 Proに勝るとも劣らない性能で見事です。
2億画素のウルトラHDモード
Xiaomi 12T Proのメインカメラは2億画素のウルトラHDモードでも撮影可能です。
50MP・200MPいずれかを選択することができます。
実際に撮影した写真を比較してみましょう。
通常撮影ではAI補正で色味が他とは異なるものの、あまり違いが分かりませんね・・・。
多少輪郭がクッキリしているような気がしないでもない?かな?
違うシチュエーションでもう1枚。
どうでしょうか?岩の質感なんかは高画素撮影が良い感じな気もします。
もちろんブログ掲載にリサイズしちゃってるっていうのもありますが、実際のデータを確認しても僕には大きな違いを感じることはできませんでした。
高画素モードで撮影できるメリットはトリミングです。
それぞれの写真の同じ部分を切り取った結果が以下のとおり。
タップして拡大していただくと分かりやすいと思いますが、200MPで撮影した写真はここまでトリミングしても解像感が残っていました。
このため、Xiaomi 12T ProのウルトラHDモードはとりあえず広い範囲を撮影して後から必要な部分だけを切り取る時や、大きな紙にプリントする時なんかに重宝します。
ただし写真1枚のファイルサイズが大きくなってしまうのでご注意ください。
- 通常撮影:1枚 7MB
- 50MP:1枚 23MB
- 200MP:1枚 70MB
また2億画素で撮影した写真はパソコンで開く時に結構時間がかかりました・・・。
超広角カメラ
Xiaomi 12T Proはメインカメラの他に800万画素の超広角カメラも搭載しております。
風景を撮影する時や食卓全体を撮影する場合に重宝するカメラです。
メインカメラ同様にいつもの場所で撮影した写真がこちら。
色合いはメインカメラ同様に鮮やかな印象ですが、やはり有効画素数800万画素なのもあって若干解像感が低くモワッとした雰囲気になります。
空の青さのニセモノっぽさがやばいですよね笑
悪くはないですがメインカメラほど凄いって感じせず、他のスマホの方が綺麗です。
続いて夜景モードでの写りもチェックしていきましょう。
悪くはないけど少々暗めですかね?自動販売機の白飛びを抑えてくれているのは見事です。
どれもドッコイドッコイですがXiaomi 12T Proは少々暗めですね。木の上の部分が暗くなっているのが分かります。
Xiaomi 12T Proの超広角カメラは普通でした。
メインカメラの性能と比べてしまうと弱く、他のハイエンドモデルには太刀打ちできないようです。
最大10倍のデジタルズーム
Xiaomi 12T Proには望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大10倍まで引き伸ばしての撮影になります。
等倍・2倍・5倍・10倍でそれぞれ撮影してみました。
さすがに10倍まで引き伸ばすと解像感がなくなってイラストのような感じになってしまいますが、5倍くらいまでなら綺麗ですね。
通常デジタルズームだと2倍くらいまでが限界なので、2億画素の効果かも。
いつもの場所でも5倍ズームまで撮影してみるとこんな感じになりました。
色合いが薄くて変な感じですが、解像感的にはやはり5倍までは使えそう。
ちなみにPixel 7 ProとiPhone 14 Proには望遠カメラが搭載されております。
5倍ズームを比較すると仕上がりの違いが明らかです。
特にPixel 7 Proの望遠は超強力。引き伸ばした粗さが殆ど感じられません。
夜間撮影でのズーム性能も見ていきましょう。
日中に比べるとイマイチな感じですね。
5倍ズームでもかなり厳しいので、2倍ズームくらいまでなら使えそう。
PixelとiPhoneで5倍ズームをするとこんな感じになります。
Pixel 7 Proは本当にズームが強い。ちなみに10倍ズームでもこの解像感。
さすがにXiaomi 12T Proには歯が立ちません笑
マクロ撮影
Xiaomi 12T Proには200万画素のマクロカメラも搭載。
メインカメラで被写体に寄るとこのあたりで焦点が合わなくなります。
ここでマクロカメラに切り替えると近接撮影が可能に。
さらに2倍までズームで寄ることもできちゃいます。けっこう凄い。
さすがに解像度が低いので質感はガサガサしていますが、あれば結構遊べそうです。
ただPixel 7 Pro・iPhone 14 Proもマクロ撮影可能で、さらに綺麗な写真になります。
個人的にマクロ撮影は殆ど使う機会がないのでXiaomi 12T Proくらい撮影できれば十分じゃないかなーと思いました。
ポートレートモード
簡単に背景ボケのある写真が撮影できるポートレートモードもあります。
深度計測センサーは非搭載なのでソフトウェア処理になりますが、被写体との切り分けも上手です。
ポートレートモードはクロップ撮影になるようで、メインカメラよりも画角が狭くなる点はご注意ください。
もちろん人物以外の被写体にもボケモード的に使用可能です。
撮影中・撮影後どちらでもボケ感の調整ができました。
インカメラ
Xiaomi 12T Proのインカメラは2,000万画素。
個人的に利用機会が多くありませんが、このくらい撮影できれば十分でしょう。
Xiaomiのインカメラに搭載されている美顔モードは自然な感じがするので個人的に好み。
HDRの効果もそれなりに高く、カーテンを開けても頑張って白飛びを抑えていました。
メインカメラ同様に、ポートレートモードは撮影中でも撮影後でもボケ味の調整が可能です。
動画撮影
最後にXiaomi 12T Proで撮影した動画も掲載しておきます。
1080P@60fpsでそれぞれ撮影しました。
最大8K@24fpsでも撮影可能ですがパソコンの性能の問題で編集ができません笑
日中の明るい場面ではiPhone 14 Proと殆ど変わらず綺麗に撮影できていました。
写真撮影と同じようにシチュエーションによっては青みがかった色合いになってしまうようです。
スーパー手ぶれ補正を有効にして軽くダッシュしてみましたが、機械的にガクガクするものの、しっかりブレを抑えています。
ただiPhone 14 Proのアクションモードと比較すると不自然さが目立っちゃいますね。さすがiPhone。
夜間撮影は苦手なようで街灯がそれなりにある場面でも暗くなってしまいます。
HDRを有効にすると明るくはなりますが、明暗のバランスがおかしくなり解像感も失われるので使いにくいです。
夜間撮影するにしてもかなり明るい場面じゃないと厳しいと思います。
Xiaomi 12T Proを実機レビュー
ここからはXiaomi 12T Proの動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外で気になった部分を紹介していきます。
OSはAndroid 12ベースのMIUI 13
Xiaomi 12T ProにはAndroidをカスタムしたXiaomi製OS「MIUI」の最新バージョンがプリインストールされていました。
メーカーによって搭載されているOS・UIが異なり、特色・機能も本当に様々です。
個人的になんのカスタムも施されていないピュアAndroidよりも好みかもしれません。
特にMIUIは使い慣れているので安心感があります。
便利機能もしっかり標準搭載。ジェスチャーショートカット、画面分割、フローティングウィンドウ、どれも入っておりました。
デュアルアプリ・セカンドスペース対応!
Xiaomiのスマホでおなじみのデュアルアプリとセカンドスペース機能。
日本国内で発売されるXioamiスマホでは削られてることもありますが、ご安心ください。Xiaomi 12T Proにはしっかり搭載されております。
特に1つのアプリを複製することができるデュアルアプリが便利。例えばLINEを複製すれば、1台のスマホで仕事用とプライベート用のアカウントを使うこともできちゃいます。
Android標準の複数ユーザー機能を見つけることはできませんでしたが、2人までだったらセカンドスペースを活用できますね。
おサイフケータイ対応
Xiaomi 12T Proの日本版のメリットは「おサイフケータイ」に対応しているところ。
FeliCaポートは、本体上部のカメラユニット横に搭載されております。
普段使っているSuica・PASMO・iD等をXiaomi 12T Proでもそのまま利用可能。
反応も良好で問題ありません。
超高性能であっても、カメラの画質がめちゃくちゃ良くても、おサイフケータイが搭載されていないから使えない・・・。
海外製のスマホだと結構そんなことって多いですよね?
Xiaomi 12T Proならそんな心配ございません!
しっかりと毎日使いたくなるスマホになっていますよ。
生体認証は指紋認証&顔認証
Xiaomi 12T Proの指紋認証センサーは画面内に搭載。
反応がめちゃくちゃ良好で、チョンと触るだけでロック解除できました。
なお使う人はあまりいないかもしれませんが、指紋認証センサーを利用して心拍計測することもできました。
顔認証は専用センサーまでは非搭載なのでインカメラを使った簡易的なものです。
こちらも反応は良好で顔が入れば一瞬でロック解除されます。
マスクを装着する機会が未だ多いので、指紋認証・顔認証どちらにも対応しているのが望ましですね。
Harman Kardon監修のデュアルスピーカー
Xiaomi 12T Proには上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しむことができちゃいます。
オーディオメーカーの「Harman Kardon」によるサウンドチューニングの効果か、音質は極めて良好。Dolby Atmosにも対応しており、広がりのあるサウンドを楽しめます。
実際にXiaomi 12T Proから流れる音を収録してみたので聞いてみてください。
僕の持っているスマホの中で最も高音質なiPhone 14 Proと比較しております。
低音がもう少し力強ければ完璧でしたが、動画視聴やゲームに十分活躍してくれる音質です。
もちろんイコライザーも搭載されているので自分好みの音質に調整することもできます。
BluetoothコーデックはLDAC・aptX Adaptiveに対応
残念ながらXiaomi 12T Proにはイヤホンジャックが搭載されていないので有線イヤホンを直接接続できません。
このためワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応状況は以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:○
- LDAC:○
- LHDC:○
現在主流のBluetoothコーデックにはフル対応しておりました。
LDACはもちろんaptX Adaptiveにも対応しているのが嬉しいポイント。
さらにLHDCにも対応しているので、かなり希少なスマホと言っていいでしょう。
無線でもハイレゾ相当の音質が楽しめます。
ただしAmazon Musicのストリーミング再生では「48kHz/24bit」の、いわゆる「JEITA定義のハイレゾ」が表示されていました。
おそらくSRCによるダウンサンプリングが原因だと思いますが、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」には非対応。
まぁどちらにしてもハイレゾであることに違いはないものの、ちょっと寂しいのは事実。
Amazon Musicアプリの表示がどこまで正確なのかは分かりませんが、音質に拘りがある人は音源をダウンロードした方が良いでしょう。
4キャリアに対応したBand構成
Xiaomi 12T Proは国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ✕ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
au回線のBand26には非対応ですが、Band18に対応しているので問題ないはずです。
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですね。
また、ドコモのn79は削られているものの、5G通信(Sub-6)にも対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもXiaomi 12T Proなら対応できます。
なおこちらの記事で楽天モバイルで使えるのか、実際にSIMカードを装着して検証していますので本記事と併せて御覧ください。
eSIMに対応している
Xiaomi 12T ProはeSIMにも対応しています。
SIMカードは1枚しか装着できないものの、eSIMと併用すれば2回線同時待受可能に。
eSIMを取り扱っている通信キャリアは多くはないものの、今後はeSIMがどんどん普及していくでしょう。
今はeSIMなんて使うことないって思っていても、そのうち必要になるかもしれないので対応してくれているのは1つメリットになる部分です。
Xiaomi 12T Proのスペック
サイズ | 長さ:約163mm 幅:約76mm 厚さ:約8.8mm |
重さ | 205g |
ディスプレイ | 6.7インチ CrystalRes AMOLED 2,712 × 1,220 446ppi コントラスト比 500万:1 色彩階調 687億色以上 DCI-P3 最大輝度 900nit |
リフレッシュレート | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 480Hz |
OS | MIUI 13 Based on Android 12 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 |
RAM | 8GB LPDDR5 |
ROM | 128GB/256GB UFS 3.1 |
外部ストレージ | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 2億画素 f/1.69 センサーサイズ 1/1.22 OIS |
リアカメラ(超広角) | 800万画素 120° FOV f/2.2 |
リアカメラ(マクロ) | 200万画素 f/2.4 |
インカメラ | 2,000万画素 f/2.24 |
ビデオ(リアカメラ) | 8K@24fps 4K,1080P@60fps 4K,1080P,720P@30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080P@60fps 1080P,720P@30fps |
バッテリー | 5,000mAh 120W急速充電 |
ポート | USB Type-C |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM eSIM |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band | 5G:NSA + SAをサポート 5G:n1/n3/n28/n41/n77/n78 4G FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/284G:4G TDD:B38/39/40/41/42 3G:B1/2/4/5/6/8/19 2G:850/900/1800/1900MHz 4×4 MIMOをサポート |
Wi-Fi | Wi-Fi 4 Wi-Fi 5 Wi-Fi 6 802.11a/b/g 2.4 GHz/5 GHz Wi-Fiをサポート |
Bluetooth | Ver5.2 |
位置情報 | GPS GLONASS BeiDou Galileo NavIC |
イヤホンジャック | なし |
スピーカー | ステレオ Dolby Atmos SOUND BY Harman Kardon |
FMラジオ | なし |
防塵防水 | IP53 |
NFC | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
防塵防水性能は公式サイトには記載はありませんでしたが、ソフトバンク版のスペック情報に記載されておりました。
何もないよりはマシですが、IP53等級なので生活防水に毛が生えた程度のお守りレベルになります。
公式サイト>>仕様
まとめ:Xiaomi 12T Proのメリット・デメリット・評価
Xiaomi 12T Proを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
Xiaomi 12T Proを買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・最強の動作性能 ・最高のゲーム性能 ・FHD超えのディスプレイ ・120W急速充電 ・長持ちバッテリー ・夜間撮影が得意 ・高音質スピーカー ・ハイレゾワイヤレス ・指紋認証&顔認証 ・おサイフケータイ ・付属品が揃ってる | ・価格が高い ・デザインが平凡 ・カメラの色調整が変 ・2億画素の使い道 ・超広角カメラが普通 ・望遠カメラ非搭載 ・イヤホンジャックなし ・ワイヤレス充電なし ・防水性能弱い |
評価
総合評価:(4点/5点満点)
デザイン | ★★★☆☆ |
サイズ感 | ★★★☆☆ |
ディスプレイ | ★★★★★ |
動作性能 | ★★★★★ |
ゲーム性能 | ★★★★★ |
バッテリー性能 | ★★★★★ |
カメラ性能 | ★★★★☆ |
機能・付加価値 | ★★★☆☆ |
最高レベルの動作性能・ゲーム性能は、さすがハイエンドモデルと言ったところ。
FHD超えのAMOLEDディスプレイは美しく、スピーカー音質の優秀なのでエンタメ性能も抜群です。
120W急速充電なんていらないだろ!と思ってたんですが、そのスピードを目の当たりにするとただただ驚くばかり。搭載してくれてありがとう、とさえ思えました。
唯一使い道に困ったのは2億画素のメインカメラ。
もっと簡単に綺麗な写真がバシバシ撮れるのかと思っていたのですが、日中はどうもイマイチな仕上がりになってしまいました。僕の撮影技術では活かせそうにありません・・・。
ただ一方で夜間撮影はめちゃくちゃ強く、どんなシチュエーションでも良い感じに撮影できます。
もちろん、カメラ好きな人ならAI補正に頼らずとも、昼でも夜でも良い感じの写真が撮れるはずです。
Xiaomi 12T Proの超高性能カメラにはそれだけのポテンシャルを感じます。
前モデルの11T Proがコスパモンスターなだけに、12T Proが少々高上がりに感じてしまうかもしれませんが、それだけの価値は十分あるんじゃないかなーと思えました。
格安SIMでのMNPセット割なら7万円台でも購入できるので、価格がネックな人は狙っても良いでしょう。
Xiaomi 12T ProがIIJmioが最安値!
Xiaomi 12T Proはキャリア版(SoftBank)の他、オープンマーケットモデル(SIMフリーモデル)もあるので、格安SIMでも購入可能です。
IIJmioでの販売価格
現在Xiaimi 12T Proを取り扱っている主な格安SIMと販売価格は以下のとおり。
「最安価格」はMNPやオプション加入等の条件を適用した場合の価格になります。
格安SIM | 通常価格 | 最安価格 |
IIjmio | 79,800円 | 69,800円 |
MNP限定価格にはなるもののついに6万円台に突入!
最高性能のスマホがこの価格で買えるのは超お得ですよ。
公式サイト>>Xiaomi 12T Pro
なお、あと予算を10,000円追加できるなら、最新モデルのXiaomi 13T Proも購入可能。
個人的には少し高くなってもXiaomi 13T Proをおすすめします。
実機レビューもしているので、気になる人はチェックしてくださいね。
公式サイト>>Xiaomi 13T Pro
IIJmioの料金プラン
IIJmioの料金プランは1ヶ月に使える高速データ通信量(ギガ)によって月額基本料が異なります。なお月額基本料は全て税込みです。
音声 | データ+SMS | データ | eSIM | |
2GB | 850円 | 820円 | 740円 | 440円 |
5GB | 990円 | 970円 | 900円 | 660円 |
10GB | 1,500円 | 1,470円 | 1,400円 | 1,100円 |
15GB | 1,800円 | 1,780円 | 1,730円 | 1,430円 |
20GB | 2,000円 | 1,980円 | 1,950円 | 1,650円 |
30GB | 2,700円 | 2,680円 | 2,640円 | 2,340円 |
40GB | 3,300円 | 3,280円 | 3,240円 | 2,940円 |
50GB | 3,900円 | 3,880円 | 3,840円 | 3,540円 |
使える回線はドコモとauの2種類(データ・eSIMはドコモのみ)。
2GB・4GBの低容量プランが安いところが特徴で、毎月ギガをそんなに使わないライトユーザーさんに優しい月額基本料に設定されております。
また、IIJmioは他社に先駆けてeSIMに対応しました。データ通信専用にはなりますが、サブ回線としてスマホに登録しておくのにピッタリです。
IIJmioの特徴
IIJmioの特徴は以下のとおりです。
- 3種類の通話定額オプション
- データ繰り越し・データシェアに対応
- 通信速度の切り替えができる
- 会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
1つずつ紹介していきます。
3種類の通話定額オプション
IIJmioの通話料は11円/30秒。専用アプリを使うことなく一般的な通話料の半額。
さらに音声通話をよく利用する人向けに3つの通話定額オプションが用意されているので安心です。
オプション名 | 月額料金(税込) | 内容 |
通話定額5分+ | 500円 | 5分以内の国内通話無料 |
通話定額10分+ | 700円 | 10分以内の国内通話無料 |
かけ放題+ | 1,400円 | 通話時間制限なく国内通話無料 |
ただし、通話定額オプションは専用通話アプリ「みおふぉんダイアル」からの発信に限られるのでご注意下さい。
みおふぉんダイアルアプリ
Internet Initiative Japan Inc.無料posted withアプリーチ
データ繰り越し・データシェアに対応
IIJmioは「データ繰り越し」に対応しているので、当月のデータ通信量の残量を、翌月まで繰り越し可能。
毎月使うギガの量がバラバラであっても無駄なく使えるので安心です。
また、2022年6月1日からはデータシェア・データプレゼントにも対応。
同一アカウント内で契約している回線のデータ量をシェアして使えます。
家族間でのデータシェアはもちろん、自分だけで複数回線を使い分けるのにも適していますね。
通信速度の切り替えができる
毎月使えるギガの量は限られているので、できれば無駄に使いたくはないですよね?
そもそも、スマホの用途がメールやLINE中心の人は、高速データ通信は必須ではありません。
そういう場合に便利なのが、IIJmioの「速度切替」です。
会員専用サイトからワンタップで低速通信モードに切り替え可能。
低速通信モードにすると速度が最大300kbpsに制限される代わりに、ギガの消費が0になります。
しかもIIJmioは「バースト転送」に対応しており、通信開始直後だけ高速通信を利用するので、意外と快適に使えるんです。
例えばWEBページの読み込みに時間がかかって困る!と言ったことが少なくなります。
会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
IIJmioでは新規加入時にスマホを安く購入できるのはもちろん、加入後でも端末を購入できます。
しかもスマホに限らず、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなんかも会員限定価格で購入できるので、個人的にめちゃくちゃ嬉しいポイントです。
加入前も加入後も端末を安く購入できるのはIIJmioのメリットの1つです。
公式サイト>>IIJmio
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