評価:(4.0点/5点満点)
お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
EarFun Air Pro 3をご提供頂きました。
2023年1月発売のEarFun製の完全ワイヤレスイヤホンです。
担当者さん曰く「EarFun史上最高峰作品」とのこと。
普段メールでやり取りしている感じでは淡々と落ち着いた雰囲気の人なので、こんな表現をするくらいだから自信作なんだろうなーと感じました。
それもそのはず、定価ベースでギリ8,000円台ながらもハイエンドモデル顔負けの機能をしっかり搭載。
- アクティブノイズキャンセリング(ANC)
- 外音取り込み
- ワイヤレス充電
- マルチポイント接続
- イコライザー
- タッチ操作カスタマイズ
- aptX Adaptive対応
- Bluetooth 5.3
- LE Audio(対応予定)
足りないのは着脱検知くらいなものでしょうか?ほぼ全部乗せ!
特にこの価格帯でマルチポイントに対応しているのは非常に珍しくて貴重です。
果たしてその性能はどれほどのものか、気になる音質はどんな感じなのか。
EarFun Air Pro 3を実際に使ってみた様子をメリット・デメリットを含めてレビューしていきます。
メリット | デメリット |
・aptX Adaptive対応 ・低音重視の音質 ・マルチポイント対応 ・コンパニオンアプリあり ・イコライザーあり ・タッチ操作で音量調整 ・タッチカスタマイズ可能 ・ノイキャン強め ・通話ノイキャン優秀 ・ワイヤレス充電あり ・長持ちバッテリー ・ゲームモード搭載 ・IPX5 | ・対応デバイスが限られる ・音の解像感はやや低め ・ノイキャン時に低音爆発 ・外音取り込みそこそこ ・着脱検知なし |
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EarFun Air Pro 3のデザイン・サイズ感・付属品をレビュー
まずはEarFun Air Pro 3の外観・付属品をチェックしていきます。
デザイン
EarFun Air Pro 3は発売当初はブラックのみでしたが、オフホワイトとネイビーが追加され、全部で3色展開になりました。
クールで高級感のあるブラック
シンプルで爽やかなホワイト
臨場感と歌声のクリアさを両立する完全ワイヤレスイヤホン #EarFunAirPro3✨詳しくは:
Blackhttps://t.co/oGYJcKZPZq
Whitehttps://t.co/ynEMq4yZyV pic.twitter.com/qE7fVEIGQM— EarFun Japan (@Earfun_JP) June 7, 2023
このうち僕はブラックをご提供いただきました。
デザイン的にはよくあるワイヤレスイヤホンと言った感じで、まぁ普通です。
光沢の少ないマットな色合いなので指紋は目立ちませんが皮脂汚れは付きます。
また、見て分かるとおり傷が付きやすいようで、2週間ほど毎日持ち歩いていたらかなりスリ傷がついてしまいました・・・
難しいですが綺麗に使いたい人は注意しましょう。
前面にはLEDランプを搭載。点灯数でケースのバッテリー残量を確認可能です。
点灯数 | バッテリー残量 |
3個 | 60%以上 |
2個 | 20%以上60%未満 |
1個 | 5%以上20%未満 |
1個点滅 | 5%未満 |
色で知らせてくれるタイプよりも直感的に分かりやすくて良いですね。
背面にはUSB Type-Cポートを搭載。
性能や各種認証の表示は底面に。技適マーク・PSEマークも確認できました。
やっぱ傷が付きまくってますね・・・。
蓋を開けるとイヤホンの登場。ケースの形状を見て分かるとおり平置きで収納するタイプ。
中央にはペアリングで使用する物理ボタンが1つ搭載されていました。
イヤホンと充電ケースはマグネットで固定されているので簡単には外れません。
カバンの中で蓋が開いてしまっても安心です。
イヤホンはスティックのように足が伸びているタイプ。
これまで何台かEarFunのワイヤレスイヤホンをレビューさせていただいていますが、スティックタイプでも初めてのデザインですね。
スティック部分は光沢の少ないマットなメタリックカラー。かっこいいです。
背面は対称的にピカピカ光沢のあるデザイン。
個人的にはここもマットにして欲しかったです。耳に直接触れる部分なので皮脂汚れや指紋がめちゃくちゃ目立ちます・・・。
サイズ感
充電ケースのサイズは60mm x 50mm x 31mmとそこそこコンパクト。
他のワイヤレスイヤホンケースと比較しても特別大きいことはありませんが、厚みがあるのでポケットに入れたらモッコリしちゃいますね。
イヤホンを含めた重さは52gと一般的。ワイヤレスイヤホンの総重量は50g前後のものが多いです。
イヤホンもスティックタイプとしては一般的な大きさ。
重さは片耳5gと軽量なので、ワークアウトの時に使っても邪魔になることはありません。
付属品
EarFun Air Pro 3の付属品は以下のとおりです。
- マニュアル類
- USBケーブル
- イヤーピース
- クリーニングスティック
EarFunの製品は購入日から18ヶ月の保証期間があるので確認しておきましょう。
公式サイト>>保証
マニュアルには日本語ページも用意されていました。一度は目を通しておきたいところ。
イヤーピースは最初から装着されているものを含めて4サイズ。
音質やアクティブノイズキャンセリングの効果はフィット感が重要なので、めんどくさくても全サイズ試しましょう。
イヤーピースの交換は引き抜くだけなので誰でも簡単にできます。
ステム(ノズル)は円形で標準的。独自性の強い形状をしているわけではないので他社製のイヤーピースに交換しても良いでしょう。
充電ケーブルはUSB Type-A/Type-C。
EarFunのワイヤレスイヤホンにはクリーニングスティックが付いてきます。
毎日耳に装着するとどうしても汚れが付いてしまうので嬉しいですね。
EarFun Air Pro 3の音質をレビュー
ここからはEarFun Air Pro 3の音質を紹介していきます。
ワイヤレスイヤホンを使用する上で最も重要なのは当然音質ですからね。
なお音質は簡単に数値化できる性能ではいので、あくまで僕自身の感覚・感想です。
また、接続するデバイスによっても音質は変わります。
特にAndroidスマホには「Dolby Atmos」や「Dirac」のような音響技術が標準搭載されているものも多く、常にイコライザーが働いているような状態なのでご注意ください。
aptX Adaptiveに対応/接続デバイスに注意
EarFun Air Pro 3はBluetoothコーデックとしてaptX Adaptiveに対応しているのが嬉しいポイントの1つです。
最大96kHz/24bitのハイレゾ音質ながら低遅延が魅力的なBluetoothコーデック。
電波・接続環境に合わせて、最適な音質・遅延性能に可変します。
基本的にユーザー側で音質・遅延性能をコントロールすることはできないのですが、スマホによっては設定が表示されるものもありました。
僕の持っているスマホではAQUOS sense7が設定変更が可能。アプリ毎にプロファイルを変更することまでできました。
BALMUDA PhoneやゲーミングスマホのREDMAGIC 7もaptX Adaptiveに対応していましたが、プロファイルの変更まではできませんでした。
REDMAGIC 7ではゲーム起動時にaptX Adaptiveのゲームモードに変更されるのを確認しました。
ここまで紹介してきて分かる通り、aptX Adaptiveは対応スマホへの接続が必須です。
そもそもAACでしか接続できないiPhoneではaptX Adaptiveを使えません。
Androidであっても同様。Pixelシリーズの最新・最上位モデルPixel 7 ProはaptX Adaptiveに対応していないのでaptX接続になってしまいます。
EarFun Air Pro 3をaptX Adaptiveで使いたい場合には、自分のスマホが対応しているかどうかを必ず確認しておきましょう。
EarFun Air Pro 3は今後のアップデートで次世代Bluetooth規格「LE Audio」に対応予定。これに伴いコーデックも「LC3」に対応するそうです。
アップデート完了後に本記事に追記して紹介するのでブックマーク等に登録してお待ち下さい!
強い低音が特徴の音質
EarFun Air Pro 3の音質傾向はいわゆる「ドンシャリ」です。
曲を聴いた瞬間に「お!低音!」と分かりやすく強調されています。
特に低音の力強さが印象的なので、もはやドンシャリを超えて「ゴンシャリ」と言ったほうがいいかもしれません。
このため低音が利いてる曲が好きな人はEarFun Air Pro 3の音質に満足できるでしょう。
ボーカルを中心とした中音域もよく聴こえますが、曲によってはこもって聴こえることもあります。
また耳障りに感じるほどではありませんが、ハイハットの音や「さ行」「つ」「ち」等の高音部のシャリつきが少し気になりました。
このため、音量を大きくしすぎると耳が疲れてしまうので、ほどほどにしておきましょう。
まだ数時間しか使っていないので、これから自然なエイジングが進めば高音の尖りも少しは落ち着いてくると思います。
定位感は良好でどこでどんな音が鳴っているのか分かりやすいです。音場は左右は広く上下は狭い印象でした。
今回検証に使った楽曲
- Mountain Top/ELLEGARDEN
- 第ゼロ感/10-FEET
- Immigrant Song/Led Zeppelin
- Sweet Child O’ Mine/Guns N’ Roses
- War Pigs/Black Sabbath
- Funny/ZEDD
- Follow/Martin Garrix & ZEDD
- iina feat. ANARCHY/JP THE WAVY & Bankroll Got It
(全てAmazon Music Unlimited最高音質ダウンロード音源)
WF-1000XM4と音質比較
僕が持っているワイヤレスイヤホンの中で最高音質のSONY WF-1000XM4と聴き比べもしてみました。
aptX Adaptiveはハイレゾ級の高音質なので期待したいたのですが、残念ながらWF-1000XM4の方が音の解像度が高く輪郭がハッキリしています。
また1つ1つの音色に質感があり、比べてみるとEarFun Air Pro 3の音がボヤボヤしていることが分かりました。
ただ低音の強さは圧倒的にEarFun Air Pro 3のほうが勝っています。まじで圧勝です。
音質に拘りがあって細かな音色を隅々まで楽しみたい人にはWF-1000XM4が向いていると思いますが、多くの人はEarFun Air Pro 3の音質で満足できるでしょう。
僕の実感では数倍の価格差を感じるほどの音質の違いはありません。
低音好きの人ならなおさらEarFun Air Pro 3の方が良いと思います。
イコライザーで好みのサウンドに調整できる
EarFun Air Pro 3はコンパニオンアプリ「EarFun Audio」からサウンドの調整が可能です。
EarFun Audio
Earfun Technology (HK) Limited無料posted withアプリーチ
用意されている4つのプリセットのほか、各音域-10から+10まで20段階の細かい調節が可能です。
僕は実際に音楽を聞いていて高音のシャリつきが気になったのでプリセットの「高音を弱める」がピッタリのバランスになりました。
さらに低音を強めても良いですし、ボーカルを強調させても良いでしょう。
自分好みのサウンドを作れるところもEarFunワイヤレスイヤホンの特徴です。
要注意!ノイキャン有効だと音質が変化する
EarFun Air Pro 3のアクティブノイズキャンセリングを有効にすると、低音域がさらに強烈になります。
ノイキャンのON/OFFでここまで音質が変化するイヤホンを初めて使ったかもしれません・・・。
低音好きの僕でも、さすがに強すぎて音がこもって聞こえてしまうのでイコライザーで抑えてしまいました笑
音質は人によって好みが異なるので何とも言えませんが、ノイキャンで音質が大きく変化することは注意してください。
EarFun Air Pro 3を実機レビュー
簡単ペアリング!見つけてタップするだけ
EarFun Air Pro 3のペアリングは超簡単です。
イヤホンの上蓋を開けるとペアリングモードに突入。イヤホンのLEDランプが青点滅していればOK。
あとは接続したいスマホやタブレット等のBluetooth設定で「EarFun Air Pro 3」を見つけてタップすればペアリング完了です。
なおしばらく使ってみた感じでは、接続が不安定になるシーンはありませんでした。
接続の安定性はaptX Adaptiveの影響もあるでしょう。
マルチポイントにも対応!
EarFun Air Pro 3は複数の端末と接続できるマルチペアリングはもちろん、デバイス間の切り替えが簡単なマルチポイントにも対応していました。
2台目以降のデバイスと接続する場合には、ケース内部のボタンを長押しでペアリングモードになります。
あとは2台目のデバイスを、1台目のデバイスと同じ要領で接続してあげればOKです。
初回接続時、2台目のデバイスとのペアリングが完了する時に、1台目との接続が解除されてしまいました。再度1台目のデバイスのBluetooth設定からEarFun Air Pro 3を接続すればマルチポイントに成功します。
通常複数のデバイスとの接続を切り替えるには、接続中のデバイスとのペアリングを解除しなければ別のデバイスに接続できません。
マルチポイント接続に対応していれば、切り替え操作不要で音が流れているデバイスに勝手に接続してくれます。
例えばEarFun Air Pro 3をスマホとパソコンに接続している場合、パソコンで音楽を聞いている最中にスマホで電話がなったとしても、パソコンの音楽再生を止めてあげるだけで、スマホで音声通話ができるわけです。
マルチペアリングはできてもマルチポイントに対応しているワイヤレスイヤホンは珍しいので貴重なメリット。
しかもEarFun Air Pro 3の価格は8,990円です。安価ながらもハイエンドモデルのような機能が使えるなんてコスパが高すぎます。
片耳使用も簡単
EarFun Air Pro 3は片耳使用も簡単でした。
使わないイヤホンをケースに収納するだけ。
左右のイヤホンに主従関係がないようなので好きな方を簡単に使えちゃいます。
仕事・勉強・家事などをしながら音楽を聞くのに片耳利用は重宝します。
ややこしい設定をしなくてもすぐに使えるので超便利です。
コンパニオンアプリがあります
EarFun Air Pro 3にはコンパニオンアプリ「EarFun Audio」があります。
EarFun Audio
Earfun Technology (HK) Limited無料posted withアプリーチ
もちろん使っても使わなくても良いんですが、以下の通りEarFun Air Pro 3の様々な設定ができるので非常に便利。
- イコライザー
- タッチアサイン変更
- ノイキャンモード切り替え
- ゲームモード切り替え
- ファームウェアアップデート
スマホとペアリングができていれば、自動でAirFun Air Pro 3を認識してくれるので使い方も簡単です。
初回利用時にユーザー登録を勧められますが、キャンセルすればすっ飛ばすこともできます笑
ノイキャン性能(ANC)は価格以上に高い!
EarFun Air Pro 3には周囲の雑音をカットしてくれる「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」機能があります。
フィードフォワードとフィードバックを組み合わせたハイブリッド式アクティブノイズキャンセリングを採用。
低価格帯のワイヤレスイヤホンでは、ノイズキャンセリングが効いてるかどうか分からないものも多いです。
ただEarFun Air Pro 3は効果が高く、モードを切り替えるとエアコンや換気扇の音がスッと消えてしまいます。
普段はノイキャンの売り文句である「●●dBカット!」なんて気にしないのですが「-43dB」は伊達じゃないかも。
カットしてくれる雑音は低音域が中心なのですが、中音域にも及びキーボードを叩く音も静かになっていました。
ハイエンドモデルのノイズキャンセリングが作り出す無音の世界には及ばないものの、普段使いなら十分な性能で、仕事や勉強に集中したい時用の耳栓代わりにも使えそうです。
ちなみにこれまでレビューした中でノイキャンが最強なのは「WF-1000XM4」「AirPods Pro(第2世代)」でした。
AirPods Pro(第2世代)のノイキャン性能を【10】とすると、EarFun Air Pro 3は【7】くらい。
初代AirPods ProやPixel Buds Proよりも僅かに弱いかな?くらいのところまでいってます。
ホワイトノイズは発生するものの、風切り音はかなり抑えられているのも嬉しいポイント。
歩きながら使ってもボボボボボっと耳障りに感じるシーンが少なく感じました。
外音取り込みモードはそれなりの性能
EarFun Air Pro 3には外音取り込み機能(透過/トランスペアレンシー)も搭載されています。
イヤホンを使いながらでも周囲の音が聞こえやすくなるので、レジでの会計時などに重宝する機能です。
ノイキャン性能が高いので期待しちゃったのですが、性能はそれなりと言ったところ。
マイクでの集音効果が高く自然に聞こえるものの開放感を得られるほどではないので、イヤホンを装着したまま会話をするは難しいと思います。
ちなみにこれまでレビューした中で最強の外音取り込みはAirPods Pro(第2世代)。
イヤホンを付けてないんじゃないか?と思えるくらいに透過性が高いです。
ただし例え性能がイマイチであってもワイヤレスイヤホンには外音取り込み機能は搭載してほしいと考えています。
音楽を聞きながら歩いたり、屋外ワークアウトをしたりする人が多いですよね?
でも、これって車や自転車の走行音が聞こえなくなるので非常に危険です。
このため、屋外で音楽を聞く時には、音量を小さくして、外音取り込みモードを有効にしておくのがベスト。
EarFun Air Pro 3の集音効果は車の走行音に対応できるので活用しましょう。
ケース併用で最大45時間使えるバッテリーもち
スペックによると1回の充電で最大9時間の連続再生、ケースでの充電を併用すると45時間使えるということで長持ちです。
ワイヤレスイヤホンはトータル24時間前後使えれば十分なんですが45時間は超優秀!
1日2時間の使用で約3週間はケースの充電不要で使える計算になりますね。
実際にANCを有効にして音量50%程度で使い続けてみたところ、約6時間の経過で左イヤホンのバッテリーが切れました。
スペックではANC有効時の連続再生時間は7時間なので、ほぼ公称値と言っていいでしょう。
いずれにしても、通勤通学はもちろん長時間フライトでも十分通用するバッテリーもち。
ノイキャンの性能も優秀なので、EarFun Air Pro 3は旅のお供にも最適なワイヤレスイヤホンと言えます。
10分の充電で2時間再生できる急速充電
EarFun Air Pro 3にはイヤホンを10分充電すると2時間の再生が可能になる延命機能が搭載されています。
寝落ちして朝イヤホンの充電がない!ってことはないですか?そういう場合にメチャクチャ重宝します。
実際にバッテリー残量10%からの充電時間を検証したところ、なんと10分で70%まで復活。わずか45分程度でイヤホンの充電が完了していました。
あ!バッテリーがなくなった!
そんな時でも10分ガマンすれば2時間使えるので通勤・通学には十分ですね。
充電ケースがワイヤレス充電に対応
どんだけ多機能なんだよ!とツッコミたくなりますが、まだまだあります笑
EarFun Air Pro 3のケース充電速度は1W~2W程度と一般的。
フル充電にかかる時間は2時間とのことです。
有線充電する人が多いとは思いますが、さらにEarFun Air Pro 3はワイヤレス充電にも対応。
嬉しいですねー!使う時も充電する時もワイヤレス。
まさに完全ワイヤレスイヤホンと言っていいでしょう。
ちなみに僕の計測した限りでは有線充電と速度はそれほど変わりませんでしたが、フル充電までにかかる時間は3.5時間と少々長くなってしまうようです。
置くだけ充電は一度使うと便利すぎて、なくてはならない機能になっちゃいますよ。
タッチ操作のカスタマイズができる
EarFun Air Pro 3はイヤホンをタッチしてスマホの音楽再生アプリ等の操作が可能。
タッチエリアは赤丸のあたりです。
デフォルトでの主な操作方法は以下のとおり。
左右どちらか2回タッチ | 再生/一時停止 電話を受ける/切る |
左右どちらか長押し(着信時) | 着信拒否 |
右1回タッチ | 音量上げる |
左1回タッチ | 音量下げる |
右3回タッチ | 曲送り |
左3回タッチ | 曲戻し |
右長押し | 音声アシスト起動 |
左長押し | ノイズキャンセリング切り替え |
左右のイヤホンを1回タッチで音量調整できるのが嬉しいポイント。
また、2回タッチしなければ音楽再生できないところも誤動作防止として優れています。
さらにコンパニオンアプリでのタッチアサイン(割り当て)のカスタマイズもできちゃいます。
割り当て可能な項目は左右それぞれ以下のとおりです。
タッチ操作 | 割り当て可能な機能 |
シングルタップ | 無効 音量を上げる 音量を下げる 前の曲 次の曲 再生/一時停止 音声アシスタント ノイキャン切替 |
ダブルタップ | 無効 音量を上げる 音量を下げる 前の曲 次の曲 再生/一時停止 音声アシスタント ノイキャン切替 |
トリプルタップ | 無効 音量を上げる 音量を下げる 前の曲 次の曲 再生/一時停止 音声アシスタント ノイキャン切替 ゲームモード |
長押し | 無効 音量を上げる 音量を下げる 前の曲 次の曲 再生/一時停止 音声アシスタント ノイキャン切替 ゲームモード |
EarFunのワイヤレスイヤホンで最も柔軟に変更できました。
これなら自分好みの操作にできるので嬉しいですね。
ゲームモードの効果高い/音ゲーは未確認
ワイヤレスイヤホンはBluetoothで音声データを伝送する使用上、どうしても遅延は発生してしまいます。
ただEarFun Air Pro 3はaptX Adaptiveに対応しているせいか、他のワイヤレスイヤホンに比べて遅延を感じにくいと思いました。
例えば動画視聴をしていても、口の動きとセリフの音声とのリップシンクが気になることは殆どありません。
これだけなら他のワイヤレスイヤホンでもよくあるのですが、驚いたのはゲーム。
Apexモバイルをプレイしてみたところ、射撃ボタンをタップしてから銃声までの遅延が他のワイヤレスイヤホンよりも短かく感じました。
このため、aptX Adaptiveに対応しているスマホであれば、ゲームモードを有効にしなくても遅延で困ることはないと思います。
一方、aptX Adative非対応のスマホだとApexモバイルで遅延を感じました。
こういう場合に、コンパニオンアプリ等でEarFun Air Pro 3のゲームモードを有効にすると、遅延がある程度解消します。
ちなみに、iPhone 14 Proで使った場合、コーデックはAACですが遅延を感じにくかったので驚きました。
これはEarFun Air Pro 3というよりもiPhone自体の性能が優秀なんだと思います。
残念ながら僕は音ゲーをプレイしないので試していませんが、そこまでシビアなゲームには向いていないと思います。
そもそも音ゲーをワイヤレスイヤホンでプレイする人は殆どいないでしょうが。
通話時のノイキャンも優秀
ワイヤレスイヤホンを装着しながら音声通話をする人も多いと思います。
EarFun Air Pro 3を装着してLINEアプリで通話してみたところ、通話相手の音声は綺麗に聞こえました。
こちらが話した音声も問題なく聞こえていたようですが少ボワボワしているように感じることがあったたそうです。
また、EarFun Air Pro 3にはノイキャン(ANC)に加えて通話時のノイズキャンセル機能があります。
効果を確かめるために実際にマイクで録音してみました。
スピーカーから雑踏音をそこそこ大きなボリュームで流しながら収録しています。
参考にこちらはAirPods Pro(第2世代)で録音した音声です。
AirPods Pro(第2世代)の通話ノイキャンの性能はかなり高いと思っているのですが、EarFun Air Pro 3のマイクで収録した音声も負けず劣らず周囲の雑音をカットしてくれていました。
音声もそれなりに綺麗ですよね?普段使いにはもちろん、仕事のミーティングやオンライン授業でも活躍できると思います。
カナル型のわりにライトな装着感
耳の形によって装着感は様々ですが、僕の耳にはEarFun Air Pro 3が合っているようで、しっかりフィットしてくれました。
激しく頭を動かしても外れてしまうことはありません。
スティックもそれほど長くないので見た目もかっこいいですね。
カナル型特有の圧迫感はそれなりにあるものの、比較的ライトな付け心地。
とは言え、窮屈な感じ・閉塞感が苦手な人は注意が必要です。
装着感はもちろんのこと、音質やノイキャン性能に影響が出る部分なので必ず付属のイヤーチップを全て試して、自分に合ったものを見つけましょう。
防水性能は雨と汗を防ぐ程度
EarFun Air Pro 3が対応している防水性能はIPX5等級。
保護等級 | 保護内容 |
IPX5(防噴流) | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
ワークアウト中の汗や、小雨がかかる程度であれば壊れることなく利用できますが、それほど強力ではありません。
プールで使うのはもちろん、お風呂・シャワー等での利用は避けましょう。
またワイヤレスイヤホンでよくあるのはポケットに入れたまま洗濯してしまうことですが、これもアウト。
誤って水の中に落としてしまうと壊れる可能性が極めて高いです。
水に濡れた場合は、よく乾燥させてから充電するようにしましょう。水分がある状態での通電は非常に危険です。
EarFun Air Pro 3のスペック
再生時間 | 9時間(ANC OFF) ケースと併用:45時間 7時間(ANC ON) ケースと併用:37時間 |
充電時間 | イヤホン:1時間 ケース:2時間 ケース(ワイヤレス):3.5時間 |
バッテリー容量 | ケース:520mAh イヤホン:54mAh |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 対応 |
ケースサイズ | ケース:60x50x31mm |
重さ | ケース:約52g イヤホン:約5.2g |
Bluetooth | Ver.5.3 |
通信距離 | 最大15m |
防水規格 | IPX5 |
チップ(SoC) | QCC3071 |
Bluetoothプロファイル | HSP,HFP,A2DP,AVRCP |
対応コーデック | AAC,SBC,aptX Adaptive LC3(対応予定) |
ドライバーサイズ | 12mm |
公式サイト>>仕様
搭載SoCがQualcomm製のQCC3071なところも重要ポイント。
今後のアップデートでのLE Audioへの対応を視野に入れていますね。
まとめ:EarFun Air Pro 3のメリット・デメリット・評価
EarFun Air Pro 3を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・aptX Adaptive対応 ・低音重視の音質 ・マルチポイント対応 ・コンパニオンアプリあり ・イコライザーあり ・タッチ操作で音量調整 ・タッチカスタマイズ可能 ・ノイキャン強め ・通話ノイキャン優秀 ・ワイヤレス充電あり ・長持ちバッテリー ・ゲームモード搭載 ・IPX5 | ・対応デバイスが限られる ・音の解像感はやや低め ・ノイキャン時に低音爆発 ・外音取り込みそこそこ ・着脱検知なし |
評価
(4.0点/5点満点)
8,000円台と手頃ながらもワイヤレスイヤホンに必要な機能は殆ど全部搭載。
紛れもなくコスパの高い1台と言えます。
マルチポイント対応も嬉しいですが、ノイキャン性能がハイエンドモデル顔負けに優秀で驚きました。
1万円以下のワイヤレスイヤホンでもここまで雑音が消えちゃうんですね・・・。
肝心の音質はゴリゴリに低音が利いた迫力サウンド。
好みが分かれるところだと思いますが、HIPHOP・EDM系が好きな人には満足度の高い仕上がりになっております。
ただしコーデックのaptX Adaptiveは対応デバイスが限られているので注意が必要です。