評価:(4.0点/5点満点)
お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Xiaomi Buds 4 Proを購入しました。
2023年3月に中国メーカーXiaomi(シャオミ)が発売した完全ワイヤレスイヤホンです。
以前に同じXiaomi製のワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 3 Pro」をレビューしたのですが、手頃な価格(6,990円)に見合わず人気機能がモリモリ搭載されていて衝撃を受けたのを覚えています。
本記事で紹介するXiaomi Buds 4 Proの価格は26,800円とワイヤレスイヤホンとしては高価な部類です。
果たしてコスパが魅力のXiaomiが作るハイエンドモデルはどれほどの実力なのか、実際に使ってみた様子を詳しくレビューするので購入の参考にしてください。
メリット | デメリット |
・高級感漂うデザイン ・ハイレゾ/LDAC対応 ・解像感高く高音質 ・空間オーディオ対応 ・ノイキャンの効果が高い ・通話ノイキャン凄い ・外音取り込みもそれなり ・十分なバッテリーもち ・爆速充電 ・ワイヤレス充電対応 ・コンパニオンアプリがある ・着脱検知あり ・クリック操作 ・音量調整可能 ・簡単ペアリング ・マルチポイント対応 | ・高級品 ・ケースの指紋が目立つ ・イコライザーなし ・iPhone非推奨 ・接続不安定な部分も ・防水性能やや弱め ・低遅延モードなし |
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Xiaomi Buds 4 Proのデザイン・サイズ感・付属品
まずはXiaomi Buds 4 Proの外観・付属品を見ていきましょう。
イヤホンは見た目も重要なポイント。
耳に装着するのでファッションアイテムの1つと言っても過言ではありません。
デザイン
Xiaomi Buds 4 Proのカラーバリエーションは以下の2種類。
- スターゴールド
- スペースブラック
このうち僕が購入したのはスペースブラックです。
高級感溢れるプレミアムなデザインです。超かっこいい。
蓋の部分は鏡面仕上げ、下部はマットでツートンパターン。
あまりに高級感がありすぎて持ち歩くのが怖かったです。傷つけたくなくて(笑)
ただ実際にはそこまで弱くないようで簡単に擦り傷が付いたりはしません。
素材は一般的なワイヤレスイヤホンの充電ケースと同じように樹脂製だと思うのですが、耐久性があるみたいですね。
鏡のようにピカピカ光る部分はもちろんですが、マットな部分の質感もかなりしっとり滑らかで良い感じ。分かりますかね、このしっとり感。
どこから眺めても所有欲を満たしてくれる美しいデザインだと想います。
こんなにテンションの上がるワイヤレスイヤホンのケースはなかなかないですよ。
ただ購入前から分かっていましたが、蓋の部分は指紋がめちゃくちゃ付くのでご注意くださいませ。
ケース表面には充電状態やペアリングを表示するLEDインジケーターが1つ。
何の説明もないので詳しく分かりませんが使って分かった点灯色は以下のとおり。
- 赤点灯:充電中
- 緑点灯:バッテリー残量OK
- 白点滅:ペアリングモード
- 赤点滅:リセット
間違っていたら、ごめんなさい。多分当ってると思います笑
裏面には何もなく、底面に充電用のUSB-Cポートと物理ボタンが1つ搭載されていました。
AirPods Proのケースをさらに丸くしたような形状。底面もラウンドしているので自立しないタイプです。どうでもいいかそんなこと笑
上蓋を開けるとイヤホンの登場。
マグネットでしっかりくっついているので片手で開けるのは少し難しいかな。落としたりしたくないので両手でそろーり。
イヤホンの形状は足のように伸びたスティックがあるタイプ。
ケース同様に中央だけ鏡面仕上げになっております。これまたかっこいい。
この形状のイヤホンはケースにスポッと挿入するように収納するタイプが多いので珍しいですね。イヤホン全面が見えてます。
イヤホンはケースにマグネットで吸着されているので逆さまにしても落ちることはありませんよ。
鏡面仕上げとマットな色合いを組み合わせたデザイン。良い感じ。
ゴールドでもかっこよかったかもしれませんね。女性にはゴールドが良いかも。
サイズ感
充電ケースのサイズは46.58 × 59.28 × 26.79mmとそれなりにコンパクト。
ほぼAirPods Proのケースと同じくらいのサイズですが厚みはありますね。
ポケットに入れたら少しモッコリするかもしれません。
重さはイヤホンを含めて実測で49.4g。ハイエンドモデルだと60g前後のことが多いので見た目の割には軽く感じました。
イヤホンのサイズは30.74 × 21.23 × 23.67mm。
スティックタイプとしては標準的なサイズ感だと思います。コンパクト。
重さも5.2gと一般的。ワークアウトで使っても邪魔になることはないでしょう。
付属品
Xiaomi Buds 4 Proの付属品は以下のとおり。
- マニュアル(日本語あり)
- イヤーピース
- 充電ケーブル
マニュアルは分厚いですが販売国それぞれの言語で書かれているページが用意されているからで、内容的には大したことはありません笑 日本語ページもあります。
イヤーピースは最初から装着されているものを含めて3サイズ。
音質やアクティブノイズキャンセリングの効果はフィット感が重要なので、めんどくさくても全サイズ試しましょう。
イヤーピースの交換は引き抜くだけなので誰でも簡単にできます。
傘の部分はペラペラしていますが軸は肉厚でしっかりしており、サイズさえ合っていればフィット感は抜群です。
ステム(ノズル)の形状は楕円形なので他社製のものに交換する場合は適合するか確認しておきましょう。
充電ケーブルはUSB Type-A/Type-Cのものでした。
Xiaomi Buds 4 Proの音質をレビュー
ここからはXiaomi Buds 4 Proの音質を紹介していきます。
ワイヤレスイヤホンを使用する上で最も重要なのは当然音質。いくら優れた機能が搭載されていたとしても音質が悪ければ本末転倒です。
Xiaomi Buds 4 ProはBluetoothコーデックがLDACに対応。
96kHz/24bitのハイレゾサウンドを楽しめるとのことなので期待が高まります。
なお音質は簡単に数値化できる性能ではないので、あくまで僕自身の感覚・感想です。
また、接続するデバイスによっても音質は変わります。
特にAndroidスマホには「Dolby Atmos」や「Dirac」のような音響技術が標準搭載されているものも多く、常にイコライザーが働いているような状態なのでご注意ください。
高音質!優れたバランスと解像感
Xiaomi Buds 4 Proの音質はシンプルにめちゃくちゃ良いです。
ちょっと音楽を流すだけで「あ、良い音」と感じることができるでしょう。
何と言っても解像感の高さが特徴的で音に艶を感じました。キラキラしてる。
音の傾向的にはバランスタイプだと思います。
バランスが良いと言うと面白みがない音に感じてしまうかもしれませんが、そうではありません。
特定の音域を強調させているわけではなく、全音域に渡って良質なサウンド。
力強い低音に、伸びやかな高音。メインとなるボーカル・ギター・ピアノなどの中音域もクリアで非常に聞きやすいです。
音場の広さも十分で音の広がりや立体感を楽しめます。もちろん定位も良好。
そう、楽しいんです。Xiaomi Buds 4 Proは音楽を聞くのがとっても楽しくなるワイヤレスイヤホンに感じました。
WF-1000XM4と音質比較
同じLDACに対応しているハイエンドモデル「WF-1000XM4」と聴き比べをしてみました。
・・・が、ダメです。僕にはもう超難問の間違い探しにしか思えませんでした泣
どっちも解像感が高くて音質良好。定価ベースで1万円くらい差があるんですけど、違いは殆ど感じませんでした。
何度も何度も同じ曲を聞きまくって、なんとか以下の違いを感じました。
- WF-1000XM4の方が低音が力強く曲に厚みがある
- Xiaomi Buds 4 Proの方が高音がまろやかで耳に刺さりにくい
強いて言えばのレベルですし、どちらのイヤホンも高音質なので普段使いはもちろん、じっくり音楽鑑賞するのにも向いているでしょう。
AirPods Pro(第2世代)と音質比較
iPhoneはLDACに対応していないので、Xiaomi Buds 4 Proを接続した場合コーデックはAACになります。
AAC接続の場合の音質をAirPods Pro(第2世代)と比較してみました。
・・・はい。こちらも間違い探し状態笑
AndroidでLDAC接続した場合に比べると、やはり解像感は少し落ちて全体的にモヤっとした音質にはなるものの決して悪くはありません。十分良い音。
じっくり聴き込んで比較してみると、以下の違いを感じました。
- 低音はXiaomi Buds 4 Proの方が強い
- Xiaomi Buds 4 Proはボーカルがやや引っ込み気味
AirPods Pro(第2世代)の音質は、最高ではないもののバランスが良いので好みの人が多いと思います。
ただ総合的に考えるとXiaomi Buds 4 Proの方が派手で「聞いてる感」が強いかもしれません。個人的にはその方が好み。
空間オーディオ/ヘッドトラッキングが使える
Xiaomi Buds 4 Proのサウンド面での特徴の1つが空間オーディオが使えること。
コンパニオンアプリで「イマーシブサウンド」を有効にするだけで使えます。
音場に奥行きが追加され、どこでどんな音が鳴っているのかがより明確になる印象です。
さらにヘッドトラッキングにも対応しており、頭の動きに合わせて音の位置が変化する、逆に言うと頭を動かしても音が鳴っている位置が変わらず、空間オーディオのサラウンド効果をより強く体感することができます。
AirPods Pro(第2世代)やPixel Buds Proにも空間オーディオが搭載されていますが、あちらはDolby Atmos等の特定コンテンツでなければ有効になりません。
この点、Xiaomi Buds 4 Proは機能を有効にするだけで、どんなコンテンツでも空間オーディオ化できる点が優秀です。
ただし、音質が全体的にザラザラしてしまって劣化するので、音楽鑑賞よりは動画視聴時に使うのがおすすめ。臨場感と没入感が増すので楽しいですよ。
Xiaomi Buds 4 Proはもともと他のワイヤレスイヤホンよりも音場が広く音に立体感がありますからね。
音質を劣化させてまで空間オーディオを使う必要はないんじゃないかなーと思います。
2023年3月現在、Xiaomi Buds 4 Proの空間オーディオ機能はめちゃくちゃ不安定です。
特にLDAC接続と併用した場合、まともに使えないくらいノイズが発生します。
「ここ・・こんにににににに・・・ちちちちち・・がががが・・・」
音声が↑こんな感じになってしまいます・・・。
以下の手持ちスマホで試してみたところ、全てのスマホで同じような状況になったので、おそらく何らかの不具合なんだと思います。
- Pixel 7 Pro
- OPPO Reno7 A
- REDMAGIC 8 Pro
- POCO X5 Pro
- Xiaomi 13 Lite
唯一iPhoneでは発生しなかったのでAAC接続なら問題ないのかもしれません。
今後のソフトウェア・アップデートで修正されるとは思いますが、空間オーディオに期待している人はくれぐれもご注意ください。
Xiaomi Buds 4 Proのノイキャン(ANC)をレビュー
続いて、もはやワイヤレスイヤホンの必須機能になっているアクティブノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能をチェックしていきます。
ノイキャンの性能はかなり高い
Xiaomi Buds 4 Proのノイキャン効果はかなり高いです。
ノイキャンを有効にすると分かりやすくエアコンや換気扇の音がスッと消えて静寂な空間に引き込まれるでしょう。
僕はノイキャンの売り文句である「●●dBカット!」なんて気にしないのですが、Xiaomi Buds 4 Proの「-48dB」は伊達じゃないかもしれません。
カットしてくれる雑音は低音域が中心なのですが、中・高音域にも効果が及び、例えばキーボードを叩く音も殆ど聞こえなくなっていました。
ちなみにこれまで使ってきたワイヤレスイヤホンの中でノイキャン性能が最強なのは「WF-1000XM4」「AirPods Pro(第2世代)」です。
この2つと比較してノイキャン効果を数値で表すとしたらこんな感じ。
低音域 | 中音域 | 高音域 | |
Xiaomi Buds 4 Pro | 8 | 7.5 | 7 |
AirPods Pro(第2世代) | 10 | 8 | 7 |
WF-1000XM4 | 9 | 8.5 | 8 |
ハイエンドモデルが作り出す無音の世界には及ばないものの、普段使いなら十分強力な性能で、仕事や勉強に集中したい時用の耳栓代わりにも使えそうです。
初代AirPods ProやPixel Buds Proと同程度かちょっと下くらいのノイキャン性能だと思います。
もちろんノイズキャンセリング+音楽にすれば、どんな雑音でも殆ど聞こえなくなっちゃいますけどね笑
なお、Xiaomi Buds 4 Proはコンパニオンアプリでノイキャンの強さを手動切替できるのに加えて、周囲の雑音に合わせて強さを自動調節してくれる機能も備えています。
僕はガッツリ消音してくれる方が好きなので常にMaxで使いますが、ノイキャンの効果が強すぎて圧迫感や閉塞感を感じたら、弱くしてあげると良いでしょう。
自動調整(アダプティブノイズキャンセリング)は僕が使った範囲では効果がよく分かりませんでした・・・。
また、会話を検出すると自動で外音取り込みモードに切り替わる機能も搭載していますが、これもイマイチ反応がよくありません。
けっこう大げさに声を出してみても外音取り込みモードにならないんですよね。
これを使うんだったら会話中はイヤホンを外したほうが手っ取り早いかも笑
ノイズキャンセリングの付加機能の性能はアップデートでの向上を期待したいところです。
音質変化少なめ/風切音感じにくい
Xiaomi Buds 4 Proのノイキャンの優秀なところは有効にしても音質が変化しにくいところ。
若干低音が強くなるような気がしないでもないですが、大きな違いは感じないと思います。
また、ノイキャンはマイクで周囲の音を常に拾って機能するため、どうしても風切り音が発生してしまいます。ボボボボっていう音。
ただ、Xiaomi Buds 4 Proでは殆ど気になりませんでした。
もちろん台風や突風が吹けば風切り音が鳴るとは思いますが、そんなシチュエーションは滅多にないと思うので普段使いで困ることはないでしょう。
公式サイトによれば、イヤホンの構造とAIアルゴリズムで時速32.4kmまでの風に耐性があるそうです。
外部音取り込み機能もそれなりに使える
Xiaomi Buds 4 Proには外部音取り込み機能(透過/トランスペアレンシー)も搭載されています。
イヤホンを使いながらでも周囲の音が聞こえやすくなるので、レジでの会計時などに重宝する機能です。
Xiaomi Buds 4 Proの集音効果はそれなりに高いです。
とは言え、開放感を得られるほどではなく自分の声もこもり気味なので、イヤホンを装着したまま会話をするは難しいと思います。
ちなみにこれまでレビューした中で最強の外部音取り込みはAirPods Pro(第2世代)。
イヤホンを付けてないんじゃないか?と思えるくらいに透過性が高いです。
なお、Xiaomi Buds 4 Proはコンパニオンアプリで3種類の外部音取り込みモードの切り替えが可能です。
- 標準
- 音声増幅
- 環境音増幅
標準と音声増幅の違いはよく分かりませんでしたが、環境音増幅を有効にすると集音効果がめちゃくちゃ高くなりました。
ただし思いっきりマイクで拾っています!って感じの機械的な音になるので違和感はありありでした笑
通話時のノイキャン性能が凄い!
ワイヤレスイヤホンを装着しながら音声通話をする人も多いと思います。
Xiaomi Buds 4 Proを装着してLINEアプリで通話してみたところ、通話相手の音声は綺麗に聞こえました。
こちらが話した音声も問題なく聞こえていたようですが少しこもっているように感じることがあったたそうです。まぁ普通に話せるレベル。
また、Xiaomi Buds 4 Proにはノイキャン(ANC)に加えて通話時のノイズキャンセル機能があります。
この効果がかなり凄いです!感動ポイントの1つ。
スピーカーから雑踏音をそこそこ大きなボリュームで流しながらマイクで収録してみました。
参考にこちらはAirPods Pro(第2世代)で録音した音声です。
音質こそAirPods Pro(第2世代)の方が良いですが、周囲の雑音を消す効果はXiaomi Buds 4 Proの方が優秀。
背景で鳴っている音が全然聞こえてないですよね?凄すぎる・・・。
音質もそれほど悪いわけではありませんからね。外出中の音声通話はもちろん、仕事のミーティングやオンライン授業でも活躍できるでしょう。
Xiaomi Buds 4 Proのバッテリー性能をレビュー
機能を多く詰め込んだワイヤレスイヤホンはバッテリーもちが悪くなりやすいです。
Xiaomi Buds 4 Proのバッテリー性能をチェックしていきましょう。
5時間以上の連続再生が可能
Xiaomi Buds 4 Proは1回の充電で最大9時間の連続再生が可能とのこと。
ただこれはAACで接続した場合の再生時間のようです(それでいいのか?)。
そこでLDAC接続での連続再生時間を検証してみました。
1時間について15%~20%バッテリーが消耗するようです。
このペースでバッテリーが減っていくとすれば、最大5時間ほど連続再生できそうです。
っていうかLDACってAACに比べるとバッテリー消費が激しいんですね・・・。
長時間フライト等なるべくバッテリーもちを良くしたい場合には、AAC接続をした方が良いかもしれません。
イヤホンの充電が爆速
Xiaomi Buds 4 Proはイヤホンの充電が爆速です。
公式サイトによると30分でフル充電可能とのことですが、実際に試してみたところ5%から100%までの充電時間は約20分でした。
めちゃくちゃ早くてビックリしました。これは凄い・・・。
使用中にイヤホンの充電がなくなった!こんな場合でも、ちょっとケースに戻して待っていれば数時間使えるようになっちゃいます。
ケースの充電も爆速
イヤホンの充電が爆速のXiaomi BUds 4 Proですが、ケースの充電も爆速です。
通常ワイヤレスイヤホンのケースへの充電は1W~2W程度のことが多いのですが、Xiaomi Buds 4 Proはまさかの5W充電。
バッテリー残量5%からフル充電までの時間はわずか40分です。やばすぎ。
個人的にXiaomi Buds 4 Proを使ってみて最も凄いと感じたのは充電速度でした。
他のワイヤレスイヤホンよりも飛び抜けて優秀です。
ワイヤレス充電に対応しています
さすがハイエンドモデルモデル。Xiaomi Buds 4 Proのケースはワイヤレス充電にもしっかり対応しております。
充電速度は2W程度なので有線に比べると遅くはなるものの、あれば便利なのがワイヤレス充電です。
一度使うと便利すぎて、なくてはならない機能になります。
使う時も充電するときもワイヤレス。これぞ真のワイヤレスイヤホンですね。
Xiaomi Buds 4 Proを実機レビュー
ここからは音質・ノイキャン・バッテリー以外の部分でXiaomi Buds 4 Proを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
Google Fast Pairで簡単ペアリング
Xiaomi Buds 4 ProはGoogle Fast Pairに対応しているのでAndroid端末であればペアリングがめちゃくちゃ簡単です。
上蓋を開け、表示されたポップアップの「接続」をタップするだけで完了。
Google Fast Pairに対応していないスマホや、iOSデバイスでも難しくはありませんよ。
上蓋を開け、Bluetooth設定で「Xiaomi Buds 4 Pro」を探してタップすればペアリングが完了します。
なおXiaomi製のスマホであれば独自のポップアップが出るようなんですが、僕が試したところ使用期間中1回しか確認できませんでした。なんか条件があるのかな?謎。
各種設定はXaiomi Earbudsアプリで
Xiaomi Buds 4 Proには専用コンパニオンアプリ「Xiaomi Earbuds」が用意されています。
Xiaomi Earbuds
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ここまでのレビューでもいくつか紹介していますが、ノイキャン・外部音取り込みモードの切り替えや、空間オーディオの有効・無効の切り替えなどの操作が可能です。
ちなみにファームウェアのアップデートはXiaomiアカウントが必須。
Xiaomi Buds 4 Proの不具合を解消するアップデートも今後提供されると思うので、予めXiaomiアカウントを作っておくと良いでしょう。めんどくさいかもだけど。
iOSデバイスでのメイン利用はおすすめできない
Xiaomi Buds 4 ProはiPhoneなどのiOSデバイスにも接続できますが、メイン利用するのはおすすめできません。
コンパニオンアプリのXiaomi EarbudsはiOSバージョンが提供されておらず、各種機能の設定ができないからです。
ノイキャンの強度切り替えはもちろん、タッチ操作の割り当て、ソフトウェア・アップデート等、なんにもできないので買ったままの状態で使い続けるしかありません。
空間オーディオ機能もデフォルトで無効になっているので使えませんよ。
いくら音質やノイキャン性能が高くても、まともに使えないなら買っちゃダメですね。
素直にAirPodsやAirPods Proを使っておきましょう。
マルチポイントに対応
Xiaomi Buds 4 Proは複数の端末と接続できるマルチペアリングはもちろん、デバイス間の切り替えが簡単なマルチポイントにも対応しています。
通常複数のデバイスとの接続を切り替えるには、接続中のデバイスとのペアリングを解除しなければ別のデバイスに接続できません。
マルチポイント接続に対応していれば、2台のデバイスに同時接続できるので、切り替え操作不要で音が流れているデバイスに勝手に接続してくれます。
デバイスの切り替えがうまくいかない時が何度かありましたが、少しゆっくり操作すると上手くいくことが多いようです。どうも不安定・・・。
なお2台目以降のデバイスと接続する場合には、ケースのボタンを長押しでペアリングモードになりますよ。
2台のデバイスに同時に接続していても、コンパニオンアプリは1台しか使えないようです。これは仕様?不具合なのかな?
片耳使用も簡単
Xiaomi Buds 4 Proは片耳使用も簡単でした。
使わないイヤホンをケースに収納するだけ。
左右のイヤホンに主従関係がないようなので好きな方を簡単に使えちゃいます。
仕事・勉強・家事などをしながら音楽を聞くのに片耳利用は重宝します。
ややこしい設定をしなくてもすぐに使えるので超便利です。
操作はイヤホンのスティックを押し込む
Xiaomi Buds 4 Proのスティックにはフォースセンサーが搭載されており、ギュッと摘むことで音楽アプリ等の操作が可能です。
デフォルトでの主な操作方法は以下のとおり。
長押し | ノイキャン切り替え |
1回押し | 再生/一時停止 通話応答/通話終了 |
2回押し | 曲送り 着信拒否 |
3回押し | 曲戻し |
さらにコンパニオンアプリで機能割り当てのカスタマイズもできます。
2回押し・3回押しに音量調整が割り当てできるのが嬉しいポイント。
強いて言うなら音量調節だけスライド操作にしてくれるともっと良かったんですけどね?
まぁ・・・できないものは仕方ないか笑
装着検知機能を搭載
Xiaomi Buds 4 Proには装着検知機能が搭載されています。
イヤホンを外すと曲が停止して、再び装着すると曲が再開。レジでの会計の時や人から話しかけられた時に重宝する機能です。
やや反応が鈍い気がしないでもないですが、普通に使えています。
外音取り込みモードの性能が高ければ装着したままでも会話がでるんですが、Xiaomi Buds 4 Proはそこまでは高くないので結局イヤホンを外さなければ会話はできません。
着脱検知機能が搭載されていることで、一旦イヤホンを外しても会話や会計が終わればすぐに曲が再開するので便利です。
良好な装着感
耳の形によって装着感は様々ですが、僕の耳にはXiaomi Buds 4 Proが合っているようで、しっかりフィットしてくれました。
激しく頭を振ったりしても外れたり落ちたりすることはありませんでした。
スティックもそれほど長くないので見た目にも違和感なし。
っていうか、デザインが良くてかっこいいですね。高級感が凄い!
Xiaomi Buds 4 ProにはANCと外部音取り込み機能があるのでフィット感は特に重要。
フィット感が強いと隙間を埋めてくれるので耳栓のように遮音性能(パッシブノイズキャンセリング)が高くなり、総合的にノイキャン効果が強くなります。
もちろん、カナル型特有の圧迫感はそれなりにあります。
耳の詰まりを全く感じないことはないので、イヤーピースのサイズを変更するなどして調整した方が良いでしょう。
なお、コンパニオンアプリではイヤーピースのフィット感テストも可能です。
片方のイヤホンをわざと外しかけてテストしたところ、しっかり検知してくれましたよ。
動画視聴には困らないけど低遅延モードは非搭載
ワイヤレスイヤホンはBluetoothで音声データを伝送する使用上、どうしても遅延は発生してしまいます。
特にXiaomi Buds 4 Proは遅延が起こりやすいLDACを採用しているので不安な部分です。
ただ実際に試したところ、それほど大きな遅延(音ズレ)を感じることはありませんでした。
動画視聴をしていても、口の動きとセリフの音声とのリップシンクが気になることは殆どありません。
とは言え残念ながらゲームはやっぱり厳しいです・・・。
例えば原神では、攻撃ボタンのタップから効果音がするまで僅かな間が発生していました。紛れもなく遅延です。
僕は多少の遅延があっても無理矢理プレイしちゃいますが、シビアな操作が求められる音ゲーなどには使えないのでご注意ください。
低遅延機能が搭載されていれば少しはましになったかもしれませんが、残念ながら非搭載。
遅延が気になる場合にはXiaomi Buds 4 Proでゲームをするのは諦めましょう・・・。
デバイスを探すに対応
Xiaomi Buds 4 Proは、Google Fast Pairでペアリングした場合に、Android用の「デバイスを探す」機能に対応していました。
デバイスを探す
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専用アプリやブラウザから最後にスマホとペアリングした場所を表示可能です。
落としてしまうことはもちろんなんですが、ワイヤレスイヤホンって意外と室内で行方不明になってしまうことありませんか?
僕は音楽聴きながら寝落ちしてしまって、起きた時になくなっていることが結構あります・・・。
そんな時に音を鳴らすと、すぐにイヤホンが見つかるから地味に便利です。
ちなみにスマホとBluetooth接続できている状態であれば、コンパニオンアプリから音を鳴らして探すこともできますよ。
防水性能IP54は雨と汗を防ぐ程度
Xiaomi Buds 4 Proが対応している防塵防水性能はIP54等級。
保護等級 | 保護内容 |
IP5X(粉塵保護) | 機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なう程の量の粉塵が内部に侵入しない |
IPX4(防沫) | いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない |
防塵性能はそれなりにありますが、防水はそれほど強くありません。
小雨がかかる程度であれば壊れることはないくらいで、生活防水に毛が生えた程度と思っておきましょう。
プールで使うのはもちろん、お風呂・シャワー等での利用は避けましょう。
誤って落としてしまうと壊れる可能性が高いです。
水に濡れた場合は、よく乾燥させてから充電するようにしましょう。
水分がある状態での通電は非常に危険です。
Xiaomi Buds 4 Proのスペック
サイズ | 充電ケース 46.58×59.28×26.79mm イヤホン 30.74×21.23×23.67mm |
重さ | 総重量 : 49.5g イヤホン(片方): 5.0g |
再生/使用時間 | 最大9時間 ケースと併用:38時間 |
アクティブノイズキャンセリング | あり |
外音取り込みモード | あり |
コンパニオンアプリ | あり |
イコライザー | なし |
空間オーディオ | あり |
充電時間(イヤホン) | フル充電:30分 5分の充電で3時間使用可能 |
バッテリー容量 | イヤホン:53mAh ケース:565mAh |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 対応(Qi認証) |
Bluetooth | Ver5.3 |
通信距離 | 10m |
防水規格 | 充電ケース:IP54 イヤホン:IP54 |
チップ(SoC) | 不明 12nmプロセス |
Bluetoothプロファイル | Bluetooth Low Energy HFP/A2DP/AVRCP |
対応コーデック | SBC,AAC,LDAC |
ドライバーサイズ | 11mm |
ドライバー感度 | 不明 |
周波数応答 | 不明 |
インピーダンス | 16Ω |
公式サイト>>仕様
まとめ:Xiaomi Buds 4 Proのメリット・デメリット・評価
Xiaomi Buds 4 Proを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・高級感漂うデザイン ・ハイレゾ/LDAC対応 ・解像感高く高音質 ・空間オーディオ対応 ・ノイキャンの効果が高い ・通話ノイキャン凄い ・外音取り込みもそれなり ・十分なバッテリーもち ・爆速充電 ・ワイヤレス充電対応 ・コンパニオンアプリがある ・着脱検知あり ・クリック操作 ・音量調整可能 ・簡単ペアリング ・マルチポイント対応 | ・高級品 ・ケースの指紋が目立つ ・イコライザーなし ・iPhone非推奨 ・接続不安定な部分も ・防水性能やや弱め ・低遅延モードなし |
評価
(4.0点/5点満点)
LDAC対応により高い解像感とバランスの取れた音質が非常に優秀。
他のワイヤレスイヤホンと比較しても上位に入る音質の良さでした。
ノイキャンの性能も高くバッテリーもちも十分なので、少々高めに感じる26,800円という価格にも納得できます。
ただし、現在はLDAC×空間オーディオがまともに使えない、マルチポイントの接続が不安定などソフトウェア的な不具合があるので完璧とは言えない状態です。
もしXiaomi Buds 4 Proが欲しいと考えている人は、今後のアップデートで不具合が解消できたことを確認してから購入しても良いでしょう。高いだけになおさらね。
また、iOSデバイス向けにコンパニオンアプリ「Xiaomi Earbuds」が提供されてないため、買ったままの状態でしか使えないのでご注意ください。おすすめはできません。