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お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
QCY ArcBuds(QCY HT07)をご提供いただきました。
2023年5月に発売されたQCY製のワイヤレスイヤホンです。
6,250円と手頃な価格にも関わらず、人気機能をしっかり搭載したコスパモデル。
- アクティブノイズキャンセリング
- 外部音取り込み
- コンパニオンアプリ
- イコライザー
- 低遅延(ゲーム)モード
- IPX5防水
QCYは頻繁に割引クーポンを発行しているので4,000円台で購入できることも珍しくはありません。4,000円台はやばい!
本記事でQCY ArcBudsを実施に使ってみた様子をレビューするので購入の参考にしてください。
メリット | デメリット |
・割引時4,000円台 ・コンパクトサイズ ・低音強めの音質 ・ノイキャン搭載 ・外音取り込み搭載 ・通話ノイキャン良い感じ ・十分なバッテリーもち ・コンパニオンアプリあり ・イコライザーあり ・タッチカスタマイズ可能 ・低遅延モードあり | ・アプリに登録必要 ・アプリの接続不安定 ・価格なりのノイキャン性能 ・着脱検知なし ・ワイヤレス充電なし ・マルチポイント非対応 |
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QCY ArcBudsのデザイン・サイズ感・付属品
QCY ArcBudsは中国メーカーQCY製の完全ワイヤレスイヤホンです。
QCYを聞いたことがない人もいるかもしれませんが、2020年にワイヤレスイヤホンのシェアが世界4位に輝くほどの人気メーカーです。
購入しやすい価格で満足度の高い製品に定評があります。
まずはQCY ArcBudsの外観・付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
QCY ArcBudsは黒白2色のカラーバリエーションがあります。
この内、今回ご提供頂いたのは黒です。
デザイン自体はごくごく一般的なワイヤレスイヤホンって感じですね。
光沢が抑えられたマットな色合いで指紋が目立たないのがGOOD。
上蓋にQCYのロゴがプリントされておりました。
正面には充電の状態を表示してくれるLEDインジケーターが1つ。
とは言ってもかなりザックリした内容で、バッテリー残量が減ってきたら「赤色で点滅」くらいなものでした笑
背面には充電用のUSB Type-Cポートがあります。
一般的にLED点灯・ペアリング用の物理ボタンが搭載されているものが多いのですが、ArcBudsにはありませんでした。
上蓋を開けるとイヤホンの登場です。
イヤホンとケースはマグネットでガッチリ固定されており簡単には外れません。
逆さまにしてもこの通り。
蓋の裏には各種認証マークがプリントされております。
が!どこを探しても技適マークがないので残念ながらアウトです。
提供品はサンプル品なので実際に販売されている商品には技適マークがあるかもしれません。ちなみに技適を取得していることは間違いなく、総務省のHPでも確認できました。(番号:216-230037)
イヤホンはスティックのないスタンダートタイプ(蕾型)。
ケース同様に光沢の少ないマットなブラックです。
表面にQCYのロゴがプリントされている以外には何もなく極めてシンプルなデザイン。
正面上部に小さなLEDインジケーターが搭載されており、ペアリング中や充電中に点灯していました。
ああ充電されてるんだなーって分かるくらいで、使用中に気にすることはあまりないかもしれませんが・・・。
サイズ感
充電ケースのサイズは60.3x25x43.2mmとかなりコンパクト。
他のワイヤレスイヤホンと比較しても小さく持ち運びに重宝します。
重さも約35gと軽量。中にイヤホンが入った状態でこの軽さですよ。
コンパクトで軽量なのはQCY ArcBudsのメリットの1つになると思います。
箱から取り出して最初に感じましたからね。え?かるっ!って。
イヤホン自体も超コンパクト。豆粒です笑
スタンダードタイプのイヤホンはサイズがまちまち。それにしてもコンパクトな方です。
重さは4.7gと他のワイヤレスイヤホンに比べると僅かに軽め。5g切りは嬉しい。
ワークアウトで使っても邪魔になることはありません。
付属品
QCY ArcBudsの付属品は以下のとおり。
- マニュアル
- イヤーピース
- 充電ケーブル
サンプル品だからかもしれませんが、マニュアルは中国語と英語のみで日本語ページはなし。
ぜひ本記事をマニュアル代わりにしてください!何卒。
QCYの担当者さんによりますと、日本語版マニュアルは購入後にPDFで送ってもらえるそうです。
イヤーピースは最初から装着されているものを含めて3サイズ。
音質やアクティブノイズキャンセリングの効果はフィット感が重要なので、めんどくさくても全サイズ試しましょう。
イヤーピースの交換は引き抜くだけなので誰でも簡単にできます。
ステム(ノズル)の形状は円形で直径は実測で6mmでした。
高さがあまりないので他社製のものに交換する場合は適合するか確認しておきましょう。
充電ケーブルはUSB Type-A/Type-Cのものでした。長さは短め。
特別な充電規格を使用しているわけではないので手持ちのケーブルを使っても問題ありません。
QCY ArcBudsの音質をレビュー
ここからはQCY ArcBudsの音質を紹介していきます。
ワイヤレスイヤホンを使用する上で最も重要なのは当然音質。いくら優れた機能が搭載されていたとしても音質が悪ければ本末転倒です。
なお音質は簡単に数値化できる性能ではないので、あくまで僕自身の感覚・感想です。
また、接続するデバイスによっても音質は変わります。
特にAndroidスマホには「Dolby Atmos」や「Dirac」のような音響技術が標準搭載されているものも多く、常にイコライザーが働いているような状態なのでご注意ください。
低音強めでバランスの取れた音質
QCY ArcBudsは価格以上に優れた音質でした。
一聴して感じるのは低音域の力強さ。
10mmダイナミックドライバーの影響なのかどうかは分かりませんが、コンパクトサイズらしからぬ低音がドコドコ響いて自分好みでした。
安いイヤホンにありがちな、いわゆるドンシャリサウンドではなく、バランスの取れたサウンドで巧みなチューニングが実感できます。
高音域のシャリつき・刺さりを感じることは殆どありませんでした。丸み帯びたイメージ。
曲によっては中音域(特にボーカル)が一歩下がった雰囲気に感じることもありますが、埋もれてしまうことはなくクリアです。
音場はそれほど広くないものの定位感が良く、音の鳴る位置の判別に問題はありません。
およそ数千円で購入できるワイヤレスイヤホンの音質は超えているので、普段使いに不満を感じる人はいないでしょう。
WF-1000XM4と音質を比較
僕が持っているワイヤレスイヤホンの中では最高音質(だと思っている&自分の好み)のSONY WF-1000XM4と聴き比べもしてみました。
まぁ、さすがは高級ワイヤレスイヤホンですね笑
WF-1000XM4の方が解像度が高く音の輪郭がハッキリしていることが分かります。
そのせいか、QCY ArcBudsのサウンドは比べてみると少し「こもり」があることに気付きました。
サウンドステージもWF-1000XM4の方が広く、臨場感が加わって立体的に聞こえます。
通勤・通学やワークアウト中に使うならQCY ArcBudsでも全く支障はありませんが、細かな音色を隅々まで楽しみたい人は高級ハイエンドイヤホンを使うべきでしょう。
なお、少し価格は高くなりますが同じQCYのHT05の方が音質は良かったので、本記事と併せてレビュー記事をチェックしてみてください。
イコライザーで自分好みの音質にできる
QCY ArcBudsのコンパニオンアプリにはイコライザーが搭載されているので、音質調整が可能です。
予め用意されている6種類のプリセットのほか、自分好みでカスタマイズさせることもできます。
僕は細かい調整が苦手なので、どんなイヤホンでもデフォルトかプリセットの低音ブーストを使っていますが、QCY ArcBudsでは「ロック」が好みでした。
低音が更に強調されるもののクリアな感じが残っていて超良かったです。
ちなみに「ベース」だと低音が強調されすぎてこもってしまいました。
QCY ArcBudsのノイキャン性能をレビュー
続いて、もはやワイヤレスイヤホンの必須機能になっているアクティブノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能をチェックしていきます。
4,000円ほどで購入できるワイヤレスイヤホンにもしっかり搭載されているのが嬉しいですよね。
ノイキャン性能は価格なり
QCY ArcBudsのノイキャン効果はそこそこです。
ノイキャンを有効にすると分かりやすくエアコンや換気扇の音がスッと消えて静かになることを実感できるでしょう。
カットしてくれる雑音は低音域中心ですが、安価なイヤホンの割には仕事をしてくれてるとは思います。
ちなみにこれまで使ってきたワイヤレスイヤホンの中でノイキャン性能が最強なのは「WF-1000XM4」「AirPods Pro(第2世代)」。
この2つと比較してノイキャン効果を数値で表すとしたらこんな感じでした。
低音域 | 中音域 | 高音域 | |
QCY ArcBuds | 7 | 7 | 6 |
AirPods Pro(第2世代) | 10 | 8 | 7 |
WF-1000XM4 | 9 | 8.5 | 8 |
さすがに他の2つの作り出す静寂空間とは比較になりませんが、電車の走行音が大きすぎて音楽が聞こえにくい!といった状況を解決してくれる効果はあります。
QCY ArcBudsのノイキャン性能に過度の期待は禁物。
価格なりと思っていたほうが良いでしょう。
4種類のノイキャン+強度調整が可能
QCY ArcBudsはノイキャンの強さ・種類を変更することができます。
高価なイヤホンでもここまでできるタイプは見かけないので貴重ですよ。
用意されているプリセットは以下の4種類。
- 室内
- 通勤
- 騒がしい環境
- 風切り音カット
風切り音カット以外は強度を3段階で調整可能です。
僕はガッツリ雑音をカットして欲しいので、騒がしい環境×強で使っていました。
人によっては耳が詰まって窮屈に感じてしまうことがあると思うので好みに合わせて調節したほうが良いでしょう。
風切り音カットはノイキャンの効果は最も弱い(ほぼないかも笑)ものの、風切り音は全く気にならなくなります。
QCY ArcBudsは風切り音がかなり強め・・・。
なので屋外で使う場合には風切り音カットがオススメです。
まぁ歩きながらノイキャン有効にするのは危ないからやめたほうが良いんですけどね?
外音取り込み機能はそこそこ
QCY ArcBudsには外音取り込み機能(透過/トランスペアレンシー)ももちろん搭載されています。
イヤホンを使いながらでも周囲の音が聞こえやすくなるので、レジでの会計時などに重宝する機能です。
QCY ArcBudsの集音効果は、マイクで音を拾ってるなーと感じるので自然ではないもののそれなりに高いです。
とは言え、開放感を得られるほどではなく自分の声もこもり気味なので、僕にはイヤホンを装着したまま会話をするのが難しかったです。
自分の声が大きくなってしまいますからね・・・。
ちなみにこれまでレビューした中で最強の外部音取り込みはAirPods Pro(第2世代)。
イヤホンを付けてないんじゃないか?と思えるくらいに透過性が高いです。
なお、QCY ArcBudsはコンパニオンアプリで外音取り込みモードの強度調整が可能です。
レベル1~6までの強度調整+ボーカル強調(人声増強)の7種類。
強くなればなるほど透過性は高くなる一方で、マイクで音を拾ってる感も強くなり違和感が出てきます。
ボーカル強調もかなり機械音っぽく聞こえました。装着したまま会話したいならこれがいいかもしれません。
ただ、それを使うくらいなら1回耳から外して会話したほうが良いんじゃないかなーとも思います笑
通話時のノイキャン性能はそこそこ高い
ワイヤレスイヤホンを装着しながら音声通話をする人も多いと思います。
QCY ArcBudsを装着してLINEアプリで通話してみたところ、通話相手の音声は綺麗に聞こえました。
こちらが話した音声も問題なく聞こえていたようですが少し雑音を感じることがあったたそうです。まぁ普通に話せるレベル。
また、QCY ArcBudsにはノイキャン(ANC)に加えて通話時のノイズキャンセル機能があります。
この効果が強いです。
スピーカーから雑踏音を大きなボリュームで流しながらマイクで収録してみました。
参考にこちらはAirPods Pro(第2世代)で録音した音声です。
QCY ArcBudsの雑音をかき消す性能が高いことがわかります。
ただ音質はやっぱりAirPods Pro(第2世代)が優秀。非常に綺麗ですね。
QCY ArcBudsの音声はソフトウェア処理の影響か、機械的で時々波をうって聞こえます。
仕事や学校のミーティングで使うには心もとないですが、外出先でちょっと音声通話するくらいであれば問題ないでしょう。
QCY ArcBudsのバッテリー性能をレビュー
続いてQCY ArcBudsのバッテリー性能をチェックしていきましょう。
最大8時間連続再生可能なバッテリーもち
QCY ArcBudsはイヤホン単体で最大8時間(ANC OFF)の連続再生、充電ケースとの併用で合計最大32時間使用可能とのこと。
24時間前後の連続使用が一般的なので少し長もちですね。
実際に音量を50%・ANCをONの状態にしてAmazon Musicを再生し続けたところ、6時間で約90%ほどバッテリーを消耗しました。
ANCをONの状態だと7時間の連続再生が可能とのことなので概ね公称値通りと言っていいでしょう。
これなら長時間フライトなんかでも普通に使えちゃいそうなので良い感じです。
5分の充電で1時間使える延命機能
バッテリーもちが良い感じのQCY ArcBudsですが充電速度はそこそこ。
フル充電までにかかる時間は2時間とのことです。
ただ、5分の充電で1時間使える延命機能も搭載されています。
あ!バッテリーがなくなった!
そんな時でも5分ガマンすれば使えるので通勤・通学には十分ですね。
ちなみにケース充電は1W程度の電力で、特に急速充電などには対応していないようです。
ケースのバッテリー残量が分かりにくい
イヤホンのバッテリー残量はコンパニオンアプリやスマホのポップアップで簡単に確認できるのですが、ケースのバッテリー残量はどこにも表示されません。
唯一の手がかりはケースのLEDインジケーターのみ。
さらに点灯・点滅のみでしか判別できないので、こまめな充電をおすすめします。
1日2時間使う人なら週に1回くらいが丁度いいかもしれませんね。
なお、残念ながらワイヤレス充電には非対応です。
QCY ArcBudsを実機レビュー
ここからは音質・ノイキャン・バッテリー以外の部分でQCY ArcBudsを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
ペアリングは探してタップするだけ
QCY ArcBudsのペアリングは超簡単ですよ。
充電ケースの蓋を開けてイヤホンを取り出すとペアリングモードに。
あとは接続したいスマホやタブレット等のBluetooth設定で「QCY ArcBuds」を見つけてタップすればペアリング完了です。
しばらく使ってみた感じでは、接続が不安定になるシーンはありませんでした。
一瞬プツッとスマホとの接続が切れてしまうこともありますが、どのワイヤレスイヤホンを使っていてもそういうことはあるので気になりません。
マルチポイント接続は非対応
QCY ArcBudsはマルチポイント接続には非対応ですが、複数のデバイスとのマルチペアリングには対応しています。
新しいデバイスとの接続には、一旦現在接続中との接続を解除。
すると自動的にペアリングモードに入ります。
「登録解除・削除」ではありませんよ?「接続解除」です。
デバイスの切り替えは都度操作が必要。
- Aデバイスとの接続を解除
- ペアリングモードへ
- Bデバイスとペアリング
ワイヤレスイヤホンによっては切断する必要がないものもありますが、QCY ArcBudsは対応していませんでした。残念。
簡単に片耳使用もできる
QCY ArcBudsは片耳使用も簡単でした。
使わないイヤホンをケースに収納するだけ。
ケースの蓋を閉める必要はありません。ケースに戻すだけで切断されますよ。
左でも右でも好きな方を簡単に使えちゃいます。
仕事・勉強・家事などをしながら音楽を聞くのに片耳利用は重宝。
ややこしい設定をしなくてもすぐに使えるので超便利ですね。
各種設定はコンパニオンアプリで
QCY ArcBudsにはコンパニオンアプリ「QCY」があります。
QCY
Dongguan Hele Electronics Co., Ltd.無料posted withアプリーチ
ちょっぴり日本語訳が怪しい部分があるものの、分からないことはないので問題なし。
音質・ノイキャンはもちろん、タッチ操作やスリープモードの調整等ができます。
左右イヤホンのサウンドバランスを調整できるのも珍しいですね。
左右で「聞こえ」違いがある人には重宝する機能です。
また、これはiPhoneでは使えない機能ですが、接続完了時に画面にポップアップを出すことも可能。それこそAirPodsみたいで良いですよねこれ。
ただ使っていてQCYアプリに接続できないことが多々ありました・・・。
その都度BluetoothをON/OFFしてみたり、QCY ArcBudsをケースに戻してみたりしないとうまくいきません。
もう少しアプリとの接続がスムーズだともっと良かったですね。
また、アプリの使用にアカウント登録が必要なところもちょい面倒。
iPhoneでもAndroidでもアプリを使用するなら登録必須。
せめてゲストユーザーモードを作って欲しいと思いました。
タッチ操作のカスタマイズができる
QCY ArcBudsはイヤホンをタッチしてスマホの音楽再生アプリ等の操作が可能。
タッチエリアは赤丸のあたりです。
デフォルトでの主な操作方法は以下のとおり。
左イヤホン | 右イヤホン | |
1回タッチ | 無効 | 無効 |
2回タッチ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
3回タッチ | 音声アシスタント | 曲送り |
長押し | ゲームモード | ANC切り替え |
さらにコンパニオンアプリでのタッチアサイン(割り当て)のカスタマイズもできます。
長押し操作は変更できませんでした。
ただデフォルト操作では割り当てできていませんが、音量操作ができるのは嬉しいですね。
また、コンパニオンアプリでスリープモードを有効にすると、タッチ操作を無効にできる機能も搭載されております。
低遅延モード(ゲームモード)搭載
Bluetoothで音声データを伝送する使用上、ワイヤレスイヤホンに遅延はつきもの。
特にQCY ArcBudsは低遅延コーデックに対応していないので、どうしても遅延は発生してしまいます。
ただ、普通に使う分には遅延は実感することがないと思うのでご安心ください。
例えば動画視聴をしていても、口の動きとセリフの音声とのリップシンクが気になることは殆どありませんでした。
とは言え残念ながらゲームはやっぱり厳しいです・・・。
例えば原神では、攻撃ボタンのタップから効果音がするまで僅かな間が発生していました。紛れもなく遅延です。
ただ、QCY ArcBudsにはゲームモード(低遅延モード)があります。
コンパニオンアプリか、左イヤホンの長押しで有効に。
分かりにくいですが「プッ」と2回鳴ると有効、3回鳴ると無効になっている状態です。
遅延を68msまで抑えてくれるとのこと。
ゲームモードを有効にすると、確かに原神で感じた「僅かな間」が殆ど感じられなくなりました。
もちろん、トップランカーやゲームガチ勢の人には到底おすすめできませんが、僕のように軽くゲームするくらいであれば、全然使えちゃうと思います。
装着感は良好
耳の形によって装着感は様々ですが、僕の耳には合っているようで、しっかりフィットしてくれました。
激しく頭を動かしても外れてしまうことはありません。
なんか収まりが良いでしょ?笑
耳に挿入した後に、フィットする場所まで回してあげるのがポイントです。
ただ逆に言うとカナル型特有の圧迫感を感じる人もいると思うので、窮屈な感じ・閉塞感が苦手な人はイヤーピースを交換するなどして調整したほうが良いでしょう。
そうではなくても、音質やノイキャン性能に影響が出る部分なので必ず付属のイヤーチップを全て試して、自分に合ったものを見つけてください。
防水性能は雨と汗を防ぐ程度
QCY ArcBudsが対応している防水性能はIPX5等級。
保護等級 | 保護内容 |
IPX5(防噴流) | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
ワークアウト中の汗や、小雨がかかる程度であれば壊れることなく利用できますが、それほど強力ではありません。
プールで使うのはもちろん、お風呂・シャワー等での利用は避けましょう。
ちなみに防水性能があるのはイヤホンだけのようです。
またワイヤレスイヤホンでよくあるのはポケットに入れたまま洗濯してしまうことですが、これは完全にアウト。
誤って水の中に落としてしまうと壊れる可能性が極めて高いのでご注意ください。
水に濡れた場合は、よく乾燥させてから充電するようにしましょう。水分がある状態での通電は非常に危険です。
QCY ArcBudsのスペック
サイズ | 充電ケース 60.3x25x43.2mm イヤホン 22.9×22.2×35.1mm |
重さ | 総重量 : 35g イヤホン(片方): 5g |
再生/使用時間 | (ANC ON) 最大7時間 ケースと併用:28時間 (ANC OFF) 最大8時間 ケースと併用:32時間 |
アクティブノイズキャンセリング | あり |
外音取り込みモード | あり |
コンパニオンアプリ | あり |
イコライザー | あり |
空間オーディオ | なし |
低遅延モード | あり |
マルチポイント接続 | なし |
充電時間 | フル充電:2時間 5分の充電で1時間使用可能 |
バッテリー容量 | イヤホン:43mAh ケース:350mAh |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
Bluetooth | Ver5.2 |
通信距離 | 10m |
防水規格 | イヤホン:IPX5 |
チップ(SoC) | Wuqi WQ7003AR |
Bluetoothプロファイル | HFP/A2DP/AVRCP |
対応コーデック | SBC,AAC |
ドライバーサイズ | 10mm |
ドライバー感度 | 不明 |
周波数応答 | 20Hz-20KHz |
インピーダンス | 32Ω |
まとめ:QCY ArcBudsのメリット・デメリット・評価
QCY ArcBudsを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
・割引時4,000円台! ・コンパクトサイズ ・低音強めの音質 ・ノイキャン搭載 ・外音取り込み搭載 ・通話ノイキャン良い感じ ・十分なバッテリーもち ・コンパニオンアプリがある ・イコライザーあり ・タッチカスタマイズ可能 ・低遅延モードあり | ・アプリに登録必要 ・アプリの接続不安定 ・AAC止まり ・価格なりのノイキャン性能 ・着脱検知なし ・ワイヤレス充電なし ・マルチポイント非対応 |
評価
(3.5点/5点満点)
通常価格6,250円、割引時なら4,000円台で購入できる廉価モデルながらも多機能なのが使っていて嬉しいポイントでした。
- ノイキャン
- 外音取り込み
- イコライザー
- タッチカスタマイズ
- 低遅延モード
ここまで揃っている低価格帯ワイヤレスイヤホンも珍しいでしょう。
コンパニオンアプリで機能の調整や設定ができるのは嬉しいですが、アプリとの接続がかなり不安定なので今後のアップデートでの改善に期待したいです。
音質・ノイキャンの性能はハイエンドモデルには及びませんが、デイリーユースなら十分に使えると思います。
なお、もう少し予算を出せるならQCY HT05も購入候補にチェックしてください。
スティックタイプなので形状は異なりますが、音質・ノイキャン性能はQCY ArcBudsよりも優秀でしたよ。